JPH05122307A - コードレス電話機 - Google Patents

コードレス電話機

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JPH05122307A
JPH05122307A JP28512191A JP28512191A JPH05122307A JP H05122307 A JPH05122307 A JP H05122307A JP 28512191 A JP28512191 A JP 28512191A JP 28512191 A JP28512191 A JP 28512191A JP H05122307 A JPH05122307 A JP H05122307A
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JP
Japan
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unit
slave unit
signal
handset
slave
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JP28512191A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Shinohara
友之 篠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 子機を周囲音モニタとして遠隔監視を行う場
合、遠隔監視の開始のたびにその都度子機側のオフフッ
クボタンの手動操作を不要する。 【構成】 有線回線に接続される親機1と、該親機1に
対して無線回線を介して接続される子機2とを有し、該
子機2における所定の手動発呼操作により子機2と親機
1との間における無線回線の接続を行うコードレス電話
機において、子機2自身が情報入力部204からの入力
に基づき情報判断部205により騒音レベルを判断し、
該騒音レベルが一定の値以上の時に発呼信号送出部20
6、無線部202を起動して自動発呼し、子機2におけ
る手動発呼操作を行うこと無く親機1との間の無線回線
を接続してこの子機2の周囲音を親機1でモニタする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コードレス電話機に
係り、特に子機を周囲音モニタとして使用することによ
り、子機の設置された室内等の遠隔監視を可能としたコ
ードレス電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、コードレス電話機が一般家庭、事
業所等に広く普及しつつある。コードレス電話機の基本
的な構成は、有線回線に接続される親機と、該親機に対
して無線回線を介して接続される子機とからなり、該子
機における所定の手動発呼操作により子機と親機との間
における無線回線の接続を行うようになされている。
【0003】このようなコードレス電話機の電気的な概
略構成の一例を図11のブロック図に示す。同図におい
て、1は親機、2は子機、11は有線回線(一般には公
衆電話回線)に接続される回線接続端子、12は親機の
受話器、13は親機のフックスイッチ、14は親機の無
線部、15は親機の制御部、16は親機のアンテナ、2
1は子機のアンテナ、22は子機の無線部、23は子機
の制御部、24は子機の送話回路スイッチ、25は子機
の送話アンプ、26は子機の送話器、27は子機のフッ
クスイッチである。
【0004】かかる構成のコードレス電話機において、
子機2の送話器26からの音声情報を親機1の受話器1
2へと所謂内線通話機能を利用して送出するためには、
子機2に設けられたオフフック操作ボタン(図示せず)
を押圧してフックスイッチ27をオンさせる。すると、
制御部23が動作して無線部22へと発呼信号が出力さ
れ、これが無線部22で変調されてアンテナ21から親
機1側へと無線送出される。
【0005】親機1では、この発呼信号をアンテナ16
で受信すると共に無線部14にて復調した後、制御部1
5へと出力する。制御部15では発呼信号の入力に応答
して送話回路スイッチオン信号を生成し、これを無線部
14へと出力する。その後、この送話回路スイッチオン
信号は無線部14で変調された後、アンテナ16から子
機2側へと無線送出される。
【0006】子機2の側では、この送話回路スイッチオ
ン信号をアンテナ21で受信すると共に無線部22にて
復調した後、制御部23へと出力する。制御部23では
送話回路スイッチオン信号の入力に応答して送話回路ス
イッチ24をオンさせ、これにより親機1と子機2との
間の無線回線が接続され、以後子機2の送話器26から
の音声情報は送話アンプ25,送話スイッチ24及び無
線部22を経てアンテナ21から親機1へと送出され、
さらにアンテナ21,無線部14を経て受話器12から
出力されることとなる。
【0007】ところで、この種のコードレス電話機の特
長の一つとしては、1若しくは2以上の子機2を屋内に
おいて自由に移動させ、任意の部屋から親機1との内線
通話若しくは親機1を経由して外線通話を行い得る点が
あり、この利点を生かすことにより子機2を周囲音モニ
タとして例えば屋内各部屋の遠隔監視を行うことが考え
られる。
【0008】しかしながら、上述した従来のコードレス
電話機の場合には、親機1と子機2との間の無線回線を
接続するためには、それに先立ち子機2側における手動
によるオフフックボタンの押圧操作が必要であるため、
子機2を周囲音モニタとした遠隔監視を開始するために
は、その都度子機2が置かれた場所まで出向いて手動オ
フフック操作を行わねばならず、これでは実質的に遠隔
監視の用をなさないと言う問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、この種
のコードレス電話機の特長の一つとしては、1若しくは
2以上の子機を屋内において自由に移動させ、任意の部
屋から親機1との内線通話若しくは親機を経由して外線
通話を行い得る点があり、この利点を生かすことにより
子機を周囲音モニタとして例えば屋内各部屋の遠隔監視
を行うことが考えられるが、従来のコードレス電話機の
場合には、親機と子機との間の無線回線を接続するため
には、それに先立ち子機側における手動によるオフフッ
クボタンの押圧操作が必要であるため、子機を周囲音モ
ニタとした遠隔監視を開始するためには、その都度子機
が置かれた場所まで出向いて手動オフフック操作を行わ
ねばならず、これでは実質的に遠隔監視の用をなさない
と言う問題点があった。
【0010】本発明はこの問題点を除去し、子機を周囲
音モニタとして遠隔監視を行う場合、遠隔監視の開始の
たびにその都度子機側のオフフックボタンの手動操作を
不要として、必要な時点で直ちに遠隔監視を行えるよう
にしたコードレス電話機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1の発明
では、有線回線に接続される親機と、該親機に対して無
線回線を介して接続される子機とを有し、該子機におけ
る所定の手動発呼操作により子機と親機との間における
無線回線の接続を行うコードレス電話機において、前記
子機における手動発呼操作を行うことなく子機と親機と
の間における無線回線の接続を行わせる自動回線接続制
御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】この出願の請求項2の発明では、前記請求
項1の発明において、自動回線接続制御手段は、子機の
側にあって、子機の周囲からの情報を入力する入力手段
と、該入力情報が所定の基準値に達したことを判断する
判断手段と、該判断結果により発呼信号を送出する発呼
信号送出手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】この出願の請求項3の発明では、前記請求
項2の発明において、前記入力手段は、子機の周囲から
音情報を入力することを特徴とする。
【0014】この出願の請求項4の発明では、前記請求
項2の発明において、前記自動回線接続制御手段は、親
機に対する発呼を行った後、親機から到来する子機変調
感度切替信号を受けて、その送話音変調感度を対応する
値に切り替える変調感度切替手段を含むことを特徴とす
る。
【0015】この出願の請求項5の発明では、前記請求
項1乃至4のいずれかにおいて、前記親機は、子機から
の発呼を受けて、予め定められた外線電話番号へと発呼
することを特徴とする。
【0016】この出願の請求項6の発明では、前記請求
項1に記載の発明において、前記自動回線接続制御手段
は、親機の側にあって、子機に対して発呼信号を送出す
る発呼信号送出手段と、子機の側にあって、親機から到
来する発呼信号を受けてオフフック及び送話回路スイッ
チオンを行うオフフック制御手段とを含むことを特徴と
する。
【0017】この出願の請求項7の発明では、前記請求
項6の発明において、前記自動回線接続制御手段は、親
機の側にあって、子機に対する発呼信号送出に先立ち、
子機に対して着信表示態様指定信号を送出する着信表示
態様指定信号送出手段と、子機の側にあって、親機から
到来する着信表示態様指定信号を受けて対応する着信表
示態様への設定を行う着信表示態様設定手段とを含むこ
とを特徴とする。
【0018】この出願の請求項8の発明では、前記請求
項6若しくは7の発明において、前記発呼信号送出手段
は、外線から到来する子機モニタ指令を受けて子機に対
して発呼信号を送出することを特徴とする。
【0019】この出願の請求項9の発明では、前記請求
項6若しくは7の発明において、前記自動回線接続制御
手段は、親機の側にあって、子機に対して変調感度切替
信号を送出する変調感度切替信号送出手段と、子機の側
にあって、親機から到来する変調感度切替信号を受けて
その送話音変調感度を対応する値に切り替える変調感度
切替手段を含むことを特徴とする。
【0020】この出願の請求項10の発明では、前記請
求項9に記載の発明において、前記変調感度切替信号送
出手段は、外線から到来する子機変調感度切替指令を受
けて子機に対して変調感度切替信号を送出することを特
徴とする。
【0021】
【作用】この出願の請求項1の発明によれば、子機を周
囲音モニタとして遠隔監視を行う場合、遠隔監視の開始
のたびにその都度子機側のオフフックボタンの手動操作
を不要として、必要な時点で直ちに遠隔監視を行なうこ
とができる。
【0022】この出願の請求項2の発明によれば、子機
の置かれた周囲の状況に応じ、監視を必要とする場合に
限り監視動作を自動的に開始させることができる。
【0023】この出願の請求項3の発明によれば、子機
の周囲音(例えば、室内への侵入者による物音、赤ん坊
の泣き声等)が規定値を越えたことに基づき自動的に監
視動作を開始させることができる。
【0024】この出願の請求項4の発明によれば、子機
の変調感度、すなわち子機側の送話音量を親機側からの
操作により監視に最適な値に設定することができる。
【0025】この出願の請求項5の発明によれば、子機
から親機へと送られてくる監視情報を所定の外線電話へ
と転送することができる。
【0026】この出願の請求項6の発明によれば、子機
の置かれた周囲環境に拘らず、親機からの指令により任
意の時点から監視動作を開始させることができる。
【0027】この出願の請求項7の発明によれば、子機
の着信表示態様を親機側から任意に制御できるため、例
えば子機側を無音着信態様に設定すれば、子機の周囲の
者に気付かれずに監視動作を開始させることができる。
【0028】この出願の請求項8の発明によれば、外線
からの制御により監視動作を開始させることができる。
【0029】この発明の請求項9の発明によれば、親機
からの制御で監視動作を開始すると共に、子機の変調感
度を監視動作に最適な値に設定することができる。
【0030】この発明の請求項10の発明によれば、外
線からの制御で監視動作を開始すると共に、子機の変調
感度を監視動作に最適な値に設定することができる。
【0031】
【実施例】以下に、本出願の各請求項に係る幾つかの実
施例を図1〜図10を参照しながら説明する。
【0032】本願に係る発明の本質的な特徴とするとこ
ろは、有線回線に接続される親機と、該親機に対して無
線回線を介して接続される子機とを有し、該子機におけ
る所定の手動発呼操作により子機と親機との間における
無線回線の接続を行うコードレス電話機において、前記
子機における手動発呼操作を行うことなく子機と親機と
の間における無線回線の接続を行わせる自動回線接続制
御手段を設けたことにあり、これにより子機を周囲音モ
ニタとして遠隔監視を行う場合、遠隔監視の開始のたび
にその都度子機側のオフフックボタンの手動操作を不要
として、必要な時点で直ちに遠隔監視を行なうことがで
きるようにしたものである。
【0033】この自動回線接続制御手段としては、子機
の周囲状況を受けて子機が自発的に発呼することにより
自動回線接続が行われるようにした子機主導型(図1〜
図5参照)のものと、親機が最初に所定の動作を行うこ
とにより自動回線接続が行われるようにした親機主導型
(図6〜図10参照)のものとが考えられ、それぞれ固
有の長所を備えている。
【0034】子機主導型の自動回線接続手段を用いたコ
ードレス電話機の一実施例を示す概略ブロック図を図1
に示す。同図において、親機1は従来より公知の回路構
成を有するものであり、回線接続端子101を介して有
線電話回線(例えば、公衆電話回線)に接続されると共
に、親機側アンテナ102と子機側アンテナ201との
間を結ぶ無線回線を介して子機2とも接続が可能になさ
れている。
【0035】子機2についても、その基本的な回路構成
は従来のそれと同一であり、送話器203からの音声信
号はアンプ、送話回路スイッチ(図示省略)を経由して
無線部202へと送られ、さらに子機側アンテナ201
から親機1へと無線送出されることとなる。尚、図では
フックスイッチ、受話器等のコードレス電話機としての
必須構成要素については、説明の便宜上省略されてい
る。また、通常の子機として手動発呼を行うには、オフ
フックボタン(図示せず)を押圧操作してフックスイッ
チを閉じさせ、これにより発呼信号を生成してこれを無
線部202の作用でアンテナ201から親機1へと送出
し、これに応答して親機1から返送される送話回路スイ
ッチオン信号を無線部202をで受信して送話回路スイ
ッチをオンさせ、無線回線の接続を行うことは従来と同
様である。
【0036】子機2には、本発明と関連して、新たに3
つの構成要素(情報入力部204、情報判断部205、
及び発呼信号送出部206)が追加されている。情報入
力部204は、子機2の周囲からの情報を入力するもの
であり、その具体的な構成は監視対象となるべき事象に
応じて規定される。例えば、監視対象となるものが侵入
者による物音、赤ん坊の泣き声、別室の会議の様子と言
った音情報であれば、情報入力部204は各種のマイク
となり、また監視対象となるものが特定時刻における子
機2が置かれた部屋の状況であれば、情報入力部204
は時刻情報を発生する電子時計回路となり、また監視対
象となるものが火災時、ガス漏れ時の物音等であれば、
情報入力部204は火災センサ、ガス漏れセンサ等とな
るものである。
【0037】情報判断部205は、情報入力部204か
らの入力情報が所定の基準値に達したことを判断するも
のであり、具体的には各種の情報弁別回路が用いられ
る。
【0038】発呼信号送出部206は、情報判断部20
5による判断結果、すなわち入力情報が所定の基準値に
達したことを示す判断結果により発呼信号を送出するも
ので、この発呼信号は子機2からの手動発呼操作により
送出される発呼信号と等価なものである。
【0039】この発呼信号は無線部202にて変調され
た後、子機側アンテナ201から親機1へと無線送出さ
れ、以後前述した手動発呼操作の場合と同様にして子機
2と親機1との間に無線回線が形成され、子機2の送話
器203からの情報は親機1へと送出され、子機2をセ
ンサとした遠隔監視が行われることとなる。
【0040】図1に示されるコードレス電話機の無線回
線接続制御のフローチャートを図2に示す。同図におい
て、今仮に親機1が子機2からの発呼信号を待ち受けて
いる状態とし(ステップ201)、また子機2において
は情報入力部204からの入力情報を待ち受けている状
態にあるものと想定する(ステップ211,212N
O)。
【0041】この状態において、目的とする情報の入力
が確認されると(ステップ212YES)、情報判断部
205の作用により、情報入力部204からの入力情報
が所定の基準値に達したことの判断が行われ(ステップ
213)、基準値に達していた場合には(ステップ21
3YES)、続いて発呼信号送出部206の作用によ
り、発呼信号が生成出力され(ステップ214)、この
発呼信号が無線部202の作用により、親機1へと送出
されることとなる(ステップ215)。
【0042】親機1では発呼信号を受信すると(ステッ
プ202)、前述した子機2からの手動発呼の場合と同
様にして動作し、その結果最終的に親機1と子機2との
間に無線回線が結ばれることとなる。
【0043】このように、この実施例では、子機2の置
かれた周囲の状況に応じ、監視を必要とする場合に限り
監視動作を自動的に開始させるため、子機を周囲音モニ
タとして遠隔監視を行う場合、遠隔監視の開始のたびに
その都度子機側のオフフックボタンの手動操作を不要と
して、必要な時点で直ちに遠隔監視を行なうことができ
る。
【0044】子機主導型の自動回線接続制御手段を用い
たコードレス電話機の他の一実施例を示す概略ブロック
図を図3に示す。同図において、親機1は回線接続端子
103を介して有線電話回線(例えば、公衆電話回線
等)に接続され、この回線接続端子103から得られた
通話信号は無線部104にて変調された後、アンテナ1
05から子機2側へと無線送出される。逆に、アンテナ
105で受信された子機2からの通話信号は無線部10
4で復調された後、回線接続端子103から外部有線回
線へと送出されることとなる。
【0045】回線接続端子103と無線部104との間
の通話信号ラインには、会話等の受信のための受話器1
06、データ信号の受信のためのデータレシーバ107
及びダイヤルメモリ7に記憶された1若しくは2以上の
外線電話番号に基づき自動ダイヤル発信を行う自動ダイ
ヤル発信部108が接続されている。
【0046】子機変調感度選択スイッチ111は、後述
するように、子機2をモニタとして遠隔監視を行う際
に、子機2の変調感度を最適な値に選択するために用い
るものであり、図では子機2の変調感度を多段階に選択
できるようになっている。
【0047】フックスイッチ112は、親機1のハンド
セット(図示せず)を持ち上げたり、或いは専用のオフ
フックボタンを押圧することにより閉じるスイッチであ
り、従来よりこの種の電話機に備えられているものであ
る。
【0048】制御部110は親機1を統括制御するマイ
クロコンピュータ等で構成されており、データレシーバ
107から出力される各種のデータ、無線部104から
出力される各種のデータ、子機変調感度選択スイッチ1
11の出力、フックスイッチ112の出力等に基づき各
種の制御を司るほか、自動ダイヤル発信部108の起動
制御等を実行するようになされている。尚、この制御部
110の動作の詳細については、図3及び図4を参照し
つつ後に詳細に説明する。
【0049】一方、子機2はアンテナ207を介して親
機1と無線接続が可能になされており、アンテナ207
で受信された通話信号は無線部208で復調された後、
子機2に備えられた受話器(図示せず)へと送出され
る。また、送話器211からの通話信号は、利得可変送
話アンプ210及び送話回路スイッチ209を通って無
線部208へと供給され、ここで送信搬送波により変調
がかけられた後、アンテナ207から親機1側へと無線
送出されることとなる。
【0050】送話器211からの出力信号はレベル比較
器213にも送られ、ここで基準レベル設定器214か
らの基準レベル信号と比較される。尚、この比較に際し
ては、好ましくは、送話器211からの音声信号を整流
・平滑して直流変換を行い、これと基準直流レベルとを
比較ればよいことは当業者であれば容易に理解されるで
あろう。また、このとき、基準直流レベルの値は、監視
開始のための条件成立と対応して設定されている。
【0051】制御部212は子機2を統括制御するマイ
クロコンピュータ等で構成されており、レベル比較器2
13からの信号に基づく発呼信号の送出制御、無線部2
08からのデータ出力に基づく送話回路スイッチ209
のオンオフ制御、無線部208からのデータ出力に基づ
く利得可変送話アンプ210の利得制御等を司るように
なされている。尚、この制御部212の動作の詳細につ
いては、図3及び図4を参照しつつ後に詳細に説明す
る。
【0052】図3に示されるコードレス電話機における
無線回線接続制御のフローチャートの一例を図4に示
す。同図において、今仮に親機1が子機2からの発呼信
号を待ち受けている状態とし(ステップ401)、また
子機2においては送話器211から入力される周囲音信
号の増大を待ち受けている状態にあるものと想定する
(ステップ411,412NO)。
【0053】この状態において、例えば赤ん坊が泣き出
したこと、不審な者が侵入して室内の物音が増大したこ
と、会議時間が到来して会議が開始されたこと等によ
り、レベル比較器213において、送話器211から入
力される周囲音が基準レベルを越えたことが検出される
と(ステップ412YES)、制御部212から無線部
208のデータ入力へと内線発呼信号が送出され(ステ
ップ413)、これを受けて無線部208の作用によ
り、子機2のアンテナ207から親機1のアンテナ10
5へと内線発呼信号が無線送出される。
【0054】親機1の制御部110が、子機2からの内
線発呼信号をアンテナ207、無線部104を介して受
けとると、制御部110の作用により親機1に備えられ
たベル(図示せず)が鳴動される(ステップ402)。
この状態で親機1のオフフック操作(ハンドセットの取
り上げ、オフフックボタンの押圧等)が行われると、フ
ックスイッチ112を介して制御部110がこれを検出
し、無線部104のデータ入力に対して発呼応答信号及
び送話回路オン信号が送出され、これを受けて無線部1
04の作用により、親機1から子機2へと発呼応答信号
及び送話回路オン信号が送出される(ステップ40
2)。
【0055】子機2の制御部212が、親機1からの発
呼応答信号及び送話回路オン信号をアンテナ207、無
線部208を介して受けとると、制御部212の作用に
より送話回路スイッチ209がオンされ(ステップ41
4)、これにより無線回線の接続が完了して、子機2の
送話器211から入力される周囲音は、利得可変送話ア
ンプ210、送話回路スイッチ209、無線部208、
アンテナ207を介して親機側へと無線送出され、その
後アンテナ105、無線部104を介して受話器106
から出力され(ステップ414)、これにより遠隔監視
(周囲音モニタ)が開始されることとなる(ステップ4
03)。
【0056】この状態において、親機1の側で子機変調
感度選択切替スイッチ111が操作されると(ステップ
404)、制御部110がこれを検出して子機変調感度
切替信号が生成され、この信号は無線部104、アンテ
ナ105を経て子機2側へと無線送出される。
【0057】子機2の制御部212が、親機1からの子
機変調感度切替信号をアンテナ207、無線部208を
介して受けとると、制御部212の作用により、利得可
変送話アンプ210の利得が適宜に調整され、これによ
り子機2の変調感度切替が行われる(ステップ41
5)。従って、監視しようとする周囲音が小さくて親機
1の受話器106から聞き取りにくいような場合には、
この変調感度切替機能を利用して子機側の変調感度を上
げることにより、目的とする周囲音を逃さず聞き取るこ
とができる(ステップ405)。
【0058】図3に示されるコードレス電話機における
無線回線接続制御のフローチャートの他の一例を図5に
示す。この実施例の特徴は、子機から親機に対して自動
外線発呼を掛けるとともに、外線からの制御で子機の変
調感度を調整できるようにしたことにある。
【0059】同図において、今仮に親機1が子機2から
の発呼信号を待ち受けている状態とし(ステップ50
1)、また子機2においては送話器211から入力され
る周囲音信号の増大を待ち受けている状態にあるものと
想定する(ステップ511,512NO)。
【0060】この状態において、周囲音が基準レベルを
越えたことが確認されると(ステップ512YES)、
図4で説明したと同様の経路を経て、子機2から親機1
へと外線発呼信号が送出される(ステップ513)。
【0061】親機1の制御部110が外線発呼信号を受
信すると、制御部110の作用により自動ダイヤル発信
部108が起動され、これによりダイヤルメモリ109
に予め記憶された外線電話番号に対し直ちにダイヤル発
信が行われる(ステップ502)。
【0062】その後、該当する外線相手方においてオフ
フック操作が行われて、外線からのオフフック信号が受
信されると、制御部110からは発呼応答信号及び送話
回路オン信号が生成送出され、これらの信号は前述と同
様の経路を経て親機1から子機2へと無線送出される
(ステップ503)。
【0063】子機2の制御部212では、発呼応答信号
及び送話回路オン信号の受信に応答して送話回路スイッ
チ209をオンさせ、これにより親機1と子機2との間
に無線回線が形成され(ステップ514)、その後、子
機2の受話器211で検出された周囲音は前述と同様の
経路を経て親機1側へと無線送出される(ステップ51
4)。
【0064】子機2から親機1へと送られる周囲音は、
更に無線部104にて復調された後有線回線へと送出さ
れ(ステップ504)、これにより外線相手方の受話器
(図示せず)からは、子機2で検出された周囲音が流れ
出すこととなる。
【0065】この状態において、外線相手方が所謂外線
リモコンを使用して子機変調感度切替要求を発したこと
により、この切替要求がデータレシーバ107を介して
制御部110で受信されると、制御部110からは前述
した子機変調感度切替信号が生成出力され、この信号は
前述と同様の経路を経て子機2の制御部212へと送ら
れる(ステップ505)。
【0066】子機2の制御部212では、親機1から到
来した子機変調感度切替信号に応答して、利得可変アン
プ210の利得を指定された値に切り替えることとなり
(ステップ515)、以後子機2の受話器211から最
適な感度で検出された周囲音は前述と同様の経路を経て
子機2から親機1へと、更に親機1から外線相手方へと
送出され(ステップ506)、外線相手方の受話器(図
示せず)からは子機2の受話器211で検出された周囲
音が流れ出すこととなる。
【0067】親機主導型の自動回線接続制御手段を用い
たコードレス電話機の一実施例を示す概略ブロック図を
図6に示す。同図において、親機1は回線接続端子11
3を介して有線電話回線(例えば、公衆電話回線等)に
接続され、この回線接続端子113から得られた通話信
号は無線部114にて変調された後、アンテナ115か
ら子機2側へと無線送出される。逆に、アンテナ115
で受信された子機2からの通話信号は無線部114で復
調された後、回線接続端子113から外部有線回線へと
送出されることとなる。
【0068】回線接続端子113と無線部114との間
の通話信号ラインには、会話等の受信のための受話器1
16及びデータ信号の受信のためのデータレシーバ11
7が接続されている。
【0069】子機着信表示選択スイッチ119は、後述
するように、子機2をモニタとして遠隔監視を行う際
に、子機2の着信表示態様を最適な態様に選択するため
に用いるものであり、図では子機2の着信表示態様を、
例えば無表示(ベル鳴動なし及び表示ランプ点灯な
し)、発光(ベル鳴動なし、表示ランプ点灯あり)、ベ
ル鳴動音(大)、ベル鳴動音(中)、ベル鳴動音(小)
のいずれかに選択できるようになされている。
【0070】子機変調感度選択スイッチ120は、後述
するように、子機2をモニタとして遠隔監視を行う際
に、子機2の変調感度を最適な値に選択するために用い
るものであり、図では子機2の変調感度を多段階に選択
できるようになっている。
【0071】子機オフフック送話回路スイッチ121
は、後述するように、子機2をモニタとして遠隔監視を
行う際に、子機2のオフフック及び送話回路スイッチオ
ンを指令するために用いるものである。
【0072】内線発呼スイッチ122は、親機1から子
機2に対して内線発呼を掛ける際に使用されるスイッチ
であり、この種のコードレス電話機の機種によっては、
従来より公知のものである。
【0073】コマンド作成部118は親機1を統括制御
するマイクロコンピュータ等で構成されており、データ
レシーバ117から出力される各種のデータ、子機着信
表示選択スイッチ119の出力、子機変調感度選択スイ
ッチ120の出力、子機オフフック送話回路スイッチ1
21の出力、内線発呼スイッチ122の出力等に基づき
各種の制御を司るようになされている。尚、この制御部
118の動作の詳細については、図7及び図8を参照し
つつ後に詳細に説明する。
【0074】一方、子機2はアンテナ215を介して親
機1と無線接続が可能になされており、アンテナ215
で受信された通話信号は無線部216で復調された後、
子機2に備えられた受話器(図示せず)図示せずへと送
出される。また、送話器219からの通話信号は、利得
可変送話アンプ218及び送話回路スイッチ217を通
って無線部216へと供給され、ここで送信搬送波によ
り変調がかけられた後、アンテナ215から親機1側へ
と無線送出されることとなる。
【0075】コマンド解読部220は子機2を統括制御
するマイクロコンピュータ等で構成されており、無線部
216からのデータ出力に基づく送話回路スイッチ21
7のオンオフ制御、無線部208からのデータ出力に基
づく利得可変送話アンプ218の利得制御、無線部20
8からのデータ出力に基づく着信表示部(ベル及び着信
表示ランプ)221の制御等を司るようになされてい
る。尚、この制御部220の動作の詳細については、図
7及び図8を参照しつつ後に詳細に説明する。
【0076】図6に示されるコードレス電話機における
無線回線接続制御のフローチャートの一例を図7に示
す。同図において、今仮に、子機2の側が発呼信号を待
機しているものとし(ステップ711)、この状態にお
いて親機1の側において子機着信表示選択スイッチ11
9が操作され、子機の着信表示態様が無表示(ベル鳴動
なし及び表示ランプ点灯なし)に設定され(ステップ7
01)、その後内線発呼スイッチ122がオンされると
(ステップ702)、コマンド作成部118が動作し
て、親機1から子機2へと発呼信号及び着信表示指定信
号が送出される(ステップ702)。すなわち、この信
号は無線部114、アンテナ115、アンテナ215、
無線部216、無線部216の経路を順に経由して子機
2のコマンド解読部220へと送られる。
【0077】子機2の側では、着信表示信号の内容であ
る『無表示』に応じて着信表示部221を『無表示』に
設定する。このため、子機2の側においてはベルの鳴動
は行われず、また着信表示ランプの点灯も行われない。
その結果、子機2の周囲の者に気付かれること無く遠隔
監視を開始させることができる。その後、子機2から親
機1へと発呼応答信号が前述の経路を逆に返送される
(ステップ712)。
【0078】次いで、親機1の側において子機オフフッ
ク送話回路スイッチ121がオンされると、親機1から
子機2へと子機オフフック送話回路オン信号が前述の経
路を経て送出される(ステップ703)。
【0079】子機2の側では、親機1から到来する子機
オフフック送話回路オン信号に応答して、送話回路スイ
ッチ217をオンさせることとなり、これにより親機1
と子機2との間に無線回線が形成され、以後、子機2の
送話器219から入力される周囲音は、利得可変アンプ
218、送話回路スイッチ217、無線部216、アン
テナ215、アンテナ115、無線部114、受話器1
16の経路を順に経て、子機2から親機1へと送られ、
子機2をモニタとした遠隔監視が開始される(ステップ
713,704)。
【0080】その後、親機1の側において子機変調感度
選択切替スイッチ120が操作されると(ステップ70
5)、親機1から子機2へと子機変調感度切替信号が送
出され(ステップ705)、これを受けて子機2の側で
は利得可変アンプの利得調整が行われ、子機2の変調感
度は最適な感度に設定される(ステップ714)。
【0081】この様にして、最適な変調感度により周囲
音が子機2から親機1へと送られ、親機1の受話器11
6を用いて子機2の置かれた部屋等を周囲音を介して遠
隔監視することができる(ステップ706)。
【0082】図6に示されるコードレス電話機における
無線回線接続制御のフローチャートの他の一例を図8に
示す。この実施例の特徴は、外線からの制御により子機
の送話回路スイッチのオン及び変調感度の切替を可能と
したことにある。
【0083】今仮に、子機2の側が親機からの発呼待受
け状態にあるものとし(ステップ811)、この状態に
おいて外線からの着信が親機1において確認されると
(ステップ801)、さらに親機1のコマンド作成部1
18では当該外線電話機を経由して所謂外線リモコンか
ら送られてくる周囲音モニタ命令をデータレシーバ11
7を介して受け取る(ステップ802)。
【0084】周囲音モニタ命令を受け取ったコマンド作
成部118では、これに応答してリンク要求信号及び着
信表示方法指定信号を生成し、これを無線部114、ア
ンテナ115、アンテナ215、無線部216の経路を
経て子機2のコマンド解読部220へと送り込む(ステ
ップ803)。
【0085】子機2のコマンド解読部220では、着信
表示方法指定信号の内容である着信表示態様(例えば、
『無表示』)に従って、着信表示部221の状態を設定
(例えば、ベル鳴動なし及び着信表示ランプの点灯な
し)した後、さらにリンク要求信号に応答して、応答信
号を前述の経路で親機1へと返送する(ステップ81
2)。
【0086】子機2からの応答信号を受け取った親機1
のコマンド作成部118ではでは、子機オフフック送話
回路オン信号を生成してこれを前述の経路で子機2の側
へと送出する(ステップ804)。
【0087】子機オフフック送話回路オン信号を受け取
った子機2のコマンド解読部220では、これに応答し
て送話回路スイッチ217をオンさせ、これにより無線
通話回線が接続されて、以後子機2の送話器219から
入力される周囲音(監視対象音)は、可変利得送話アン
プ218、送話回路スイッチ217、無線部216、ア
ンテナ215、アンテナ115、無線部114の経路で
子機2から親機1へと送出され(ステップ813)、さ
らにこの周囲音信号は親機1から外線へと送出される
(ステップ805)。その結果、外線相手方の受話器か
らは、子機2の送話器219で検出された子機設置部屋
の周囲音が流れ出すこととなり、これを利用すれば例え
ば外出中に自室の状態を監視することもできる。
【0088】この状態において、外線電話機の送話器か
ら外線リモコンを使用して子機変調感度切替要求が入力
されると、この切替要求はデータレシーバ117を介し
てコマンド作成部118に入力され、その後、コマンド
作成部118からは子機変調感度切替信号が生成出力さ
れ、この子機変調感度切替信号は前述の経路で子機2へ
と送出される(ステップ806)。
【0089】子機変調感度切替信号を受け取ったコマン
ド解読部220では、これに応答して利得可変送話アン
プ218の利得を指定された値に設定することとなり、
これにより子機2の変調感度は外線リモコンから指定さ
れた最適値に設定される(ステップ814)。
【0090】以後、子機2の送話器219で検出された
周囲音は、子機2から親機1へと送出されると共に、さ
らに親機1から外線へと送出される(ステップ80
7)。
【0091】図6に示される概略ブロック図において、
コマンド作成部118及びコマンド解読部220の内容
をより詳細に記述する概略ブロック図を図9に示す。
尚、同図において、図6の各部と同一構成部分に付いて
は同符号を付して、説明は簡略に行うこととする。。
【0092】親機1のコマンド作成部118内には、前
述したように、無表示、発光、ベル(大、中、小)、変
調感度(大、中、小)にそれぞれ対応する照合基準デー
タが格納されており、データレシーバ117で外線から
の何等かのデータが受信された場合、コマンド作成部1
18ではこの受信データを各照合基準データと照合して
そのデータの内容を確認し、該当する制御コマンドを生
成してこれを無線部114へと出力するようになってい
る。
【0093】コマンド作成部118には、子機オフフッ
ク送話回路制御コマンド作成機能、内線発呼コマンド作
成機能がそれぞれ設けられており、子機オフフック送話
回路スイッチ121、内線発呼スイッチ122がそれぞ
れ操作されると、該当するコマンドが生成されて無線部
114へと出力される。
【0094】一方、子機2のコマンド解読部220内に
も、無表示、発光、ベル(大、中、小)、変調感度
(大、中、小)にそれぞれ対応する照合基準データが格
納されており、無線部216で親機1からの何等かのコ
マンドが受信された場合、コマンド解読部220ではこ
の受信コマンドに含まれるデータを各照合基準データと
照合してそのデータの内容を確認し、該当する制御信号
を生成してこれを送話回路スイッチ217、利得可変ア
ンプ218、着信表示部221へと出力するようになっ
ている。
【0095】最後に、親機手動型の自動回線接続手段と
して、図7及び図8で説明した内線起動式と外線起動式
との双方を備えたコードレス電話機の概略ブロック図を
図10に示す。尚、この図では、コマンド作成部及びコ
マンド解読部はその機能を表すフローチャートを混在さ
せて示されている。
【0096】同図において、親機1は回線接続端子12
3を介して有線回線(例えば、公衆電話回線等)に接続
されるとともに、アンテナ124を介して子機2とも無
線回線で接続が可能になされている。
【0097】回線接続端子123とアンテナ124との
間には、フックスイッチ124、内線電源制御部12
5、回線インタフェース部126、スピーチネットワー
ク部127、無線部128が介在されている。
【0098】フックスイッチ124は、ハンドセットの
持ち上げ動作に連動してオンするとともに、後述する内
線外線切替部129からの信号によってもオンオフ制御
されるようになっている。
【0099】内線電源制御部125は、後述する内線外
線切替部129からの信号を受けて動作し、動作電源を
有線回線を介して外線から供給される外部電源と内蔵さ
れる内線時電源130とに切り替えるものである。
【0100】回線インタフェース部126は、スピーチ
ネットワーク127と外部回線との接続を行うものであ
り、またスピーチネットワーク127には送話器131
及び受話器132が接続されている。
【0101】無線部128は、音声信号及び各種のデー
タ信号の送信に際し変調制御を行うとともに、それら信
号の受信に際しては復調制御を行うものであり、変調入
力に送り込まれた送信信号はアンテナ124から無線送
出され、アンテナ124で無線受信された信号は、その
検波出力から送出される。
【0102】内線発呼スイッチ133は親機1から子機
2へと内線発呼を掛けるに際し使用されるスイッチであ
り、このスイッチ133がオンされると内線外線切替部
129が動作して、内線電源制御部125は動作電源と
して内線時電源130に切り替えられ、またフックスイ
ッチ124がオフされて内線通話準備が完了する。
【0103】また、同時に、内線外線切替部129から
の信号は無線リンク制御部134にも送られ、公知の無
線リンク制御(親機1と子機2との間で無線接続を行う
際の基本的な通信プロトコル制御等)が行われる。尚、
この際、親機1から子機2への通信データはデータ送信
部135を介して無線部128へと送られ、一方子機2
から親機1への通信データはデータ受信部136を介し
て無線データリンク制御部134へと取り込まれる。さ
らに、この無線リンク制御部134は、外線着信検出部
137からの外線着信検出信号によっても動作して、上
述の無線リンク制御を行うようななっている。
【0104】外線リモコンから送られてくる周囲音モニ
タ命令、子機変調感度切替要求、子機着信表示態様指定
等の各データはデータレシーバ138、データ検出部1
39を介して検出された後、データ照合部140におい
て照合データメモリ141に格納された各種の照合基準
データと一致照合されてそれぞれのデータが識別され、
その後、コマンド選択部145において各識別結果に対
応するコマンドが子機制御コマンドメモリ146から選
択され、選択されたコマンドはデータ送信部135を介
して無線部124へと送られ、最終的にアンテナ124
から子機2側へと電波となって送出される。
【0105】子機着信表示選択手段(切替スイッチ、テ
ンキー等で構成される)142は、内線発呼の場合にお
いて、子機の着信表示態様を指定するために使用するも
のであり、この例では子機の着信表示態様としては、無
表示(ベル鳴動なし、着信表示ランプの点灯なし)、発
光(ベル鳴動なし、着信表示ランプの点灯あり)、ベル
音(大)、ベル音(中)、ベル音(小)が用意されてい
る。従って、周囲の者に気付かれずに子機周辺の周囲音
を監視する場合等には、上述の『無表示』が使用され
る。
【0106】子機変調感度選択手段(切替スイッチ、テ
ンキー等で構成される)143は、内線発呼の場合にお
いて、子機の変調感度を選択するために使用されるもの
であり、この例では子機の変調感度を(大)、(中)、
(小)の3段階に選択可能になされている。従って、子
機周辺の周囲音を聞き耳を立てて監視する場合等には、
変調感度(大)が選択されることとなる。
【0107】これら2つの選択手段142,143から
の選択データは状態設定部144に設定された後、デー
タ照合部140において照合データメモリ141に格納
された各種の照合基準データと一致照合されてそれぞれ
のデータが識別され、その後、コマンド選択部145に
おいて各識別結果に対応するコマンドが子機制御コマン
ドメモリ146から選択され、選択されたコマンドはデ
ータ送信部135を介して無線部124へと送られ、最
終的にアンテナ124から子機2側へと電波となって送
出される。
【0108】子機2はアンテナ222を介して親機1と
無線接続が可能になされており、アンテナ222で受信
された信号は無線部223にて復調され、そのうち音声
信号等の通話信号については受話器(図示せず)へと送
られる。また、送話器226からの入力信号は可変利得
送話アンプ225、送話回路スイッチ224を経由して
無線部223へ送られ、ここで変調された後アンテナ2
22から電波となって親機1へと送出される。
【0109】アンテナ222で受信され、無線部223
にて復調された親機1からの各種コマンドは、コマンド
照合部227において、子機制御コマンドメモリ228
に格納された各種のコマンドと一致照合され、この照合
結果に応答して、送話回路スイッチ224のオン制御、
応答信号送出制御部230の起動、変調感度制御部23
1の起動及び着信表示制御部232の起動が行われる。
【0110】応答信号送出制御部230が起動される
と、これに応答して無線リンク制御部229が起動され
て、親機1と子機2との間の無線リンク処理が行われ
る。変調感度制御部231が起動されると、利得可変送
話アンプ225の利得は親機1から指定した利得に設定
される。着信表示制御部232が起動されると、着信表
示部233を構成するベル装置及び着信表示ランプは、
親機1から指定された態様にて動作することとなる。
【0111】次ぎに、この図10に示されるコードレス
電話機の使用方法を説明する。親機1の受話器132を
用いて子機2の送話器226から周囲音を遠隔監視する
場合には、着信表示選択手段142を『無表示』に設定
した後、内線発呼スイッチ133をオンさせる。
【0112】すると、何等子機側における着信表示を伴
うこと無く(ベル音鳴動なし、着信表示ランプの点灯な
し)、親機1から子機2に対して内線発呼が行われ、そ
の後、子機2側の送話回路スイッチ224は自動的にオ
ンされ、その結果、子機2の周囲の者に気付かれること
無く、親機1と子機2との間に通話用無線回線が形成さ
れ、親機1の受話器132を用いた遠隔監視動作が開始
される。
【0113】この状態において、子機変調感度選択手段
143で子機変調感度(大)が選択されると、子機2の
側においては、利得可変送話アンプ225の利得が
(大)に設定され、その結果、子機側の変調感度が増大
して、送話器226へ入力される周囲音をより高感度に
検出可能となり、監視精度を高めることができる。
【0114】外線電話機から外線リモコンを使用して子
機2を動作させ、その後、外線電話機の受話器を用いて
子機2の送話器226から周囲音を遠隔監視する場合に
は、まず外線電話機において発呼操作を行った後、外線
リモコン装置を使用して、周囲音モニタ命令、子機着信
表示態様指定をそれぞれ送出する。この場合、子機着信
表示態様指定としては『無表示』が選択される。
【0115】すると、何等子機側における着信表示を伴
うこと無く(ベル音鳴動なし、着信表示ランプの点灯な
し)、親機1から子機2に対して内線発呼が行われ、そ
の後、子機2側の送話回路スイッチ224は自動的にオ
ンされ、その結果、子機2の周囲の者に気付かれること
無く、親機1と子機2との間に通話用無線回線が形成さ
れ、さらに子機2から到来する検出周囲音はそのまま外
線へと転送され、外線電話機の受話器を用いた遠隔監視
動作が開始される。
【0116】この状態において、外線リモコンで子機変
調感度(大)が選択されると、子機2の側においては、
利得可変送話アンプ225の利得が(大)に設定され、
その結果、子機側の変調感度が増大して、送話器226
へ入力される周囲音をより高感度に検出可能となり、監
視精度を高めることができる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、この出願の請求項
1の発明によれば、子機を周囲音モニタとして遠隔監視
を行う場合、遠隔監視の開始のたびにその都度子機側の
オフフックボタンの手動操作を不要として、必要な時点
で直ちに遠隔監視を行なうことができる。
【0118】この出願の請求項2の発明によれば、子機
の置かれた周囲の状況に応じ、監視を必要とする場合に
限り監視動作を自動的に開始させることができる。
【0119】この出願の請求項3の発明によれば、子機
の周囲音(例えば、室内への侵入者による物音、赤ん坊
の泣き声等)が規定値を越えたことに基づき自動的に監
視動作を開始させることができる。
【0120】この出願の請求項4の発明によれば、子機
の変調感度、すなわち子機側の送話音量を親機側からの
操作により監視に最適な値に設定することができる。
【0121】この出願の請求項5の発明によれば、子機
から親機へと送られてくる監視情報を所定の外線電話へ
と転送することができる。
【0122】この出願の請求項6の発明によれば、子機
の置かれた周囲環境に拘らず、親機からの指令により任
意の時点から監視動作を開始させることができる。
【0123】この出願の請求項7の発明によれば、子機
の着信表示態様を親機側から任意に制御できるため、例
えば子機側を無音着信態様に設定すれば、子機の周囲の
者に気付かれずに監視動作を開始させることができる。
【0124】この出願の請求項8の発明によれば、外線
からの制御により監視動作を開始させることができる。
【0125】この発明の請求項9の発明によれば、親機
からの制御で監視動作を開始すると共に、子機の変調感
度を監視動作に最適な値に設定することができる。
【0126】この発明の請求項10の発明によれば、外
線からの制御で監視動作を開始すると共に、子機の変調
感度を監視動作に最適な値に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】子機主導型の自動回線接続手段を用いたコード
レス電話機の一実施例を示す概略ブロック図。
【図2】図1に記載されるコードレス電話機の自動回線
接続制御のフローチャートの一例を示す図。
【図3】子機主導型の自動回線接続手段を用いたコード
レス電話機の他の一実施例を示す概略ブロック図。
【図4】図3に記載されるコードレス電話機の自動回線
接続制御のフローチャートの一例を示す図。
【図5】図3に記載されるコードレス電話機の自動回線
接続制御のフローチャートの他の一例を示す図。
【図6】親機主導型の自動回線接続手段を用いたコード
レス電話機の一実施例を示す概略ブロック図。
【図7】図6に記載されるコードレス電話機の自動回線
接続制御のフローチャートの一例を示す図。
【図8】図6に記載されるコードレス電話機の自動回線
接続制御のフローチャートの他の一例を示す図。
【図9】図6に示される概略ブロック図において、コマ
ンド作成部118及びコマンド解読部220の内容をよ
り詳細に記述する概略ブロック図。
【図10】親機手動型の自動回線接続手段として、図7
及び図8で説明した内線起動式と外線起動式との双方を
備えたコードレス電話機の概略ブロック図。
【図11】従来のコードレス電話機の概略ブロック図。
【符号の説明】
1 親機 2 子機 203,211,219 子機の送話器 204 情報入力部 205 情報判断部 206 発呼信号送出部 106,116 親機の受話器 107,117 データレシーバ 108 自動ダイヤル発信部 109 ダイヤルメモリ 111,120 子機変調感度選択スイッチ 209,217 送話回路スイッチ 210,218 可変利得送話アンプ 213 レベル比較器 214 基準レベル設定器 118 コマンド作成部 119 子機着信表示選択スイッチ 121 子機オフフック送話回路スイッチ 122 内線発呼スイッチ 220 コマンド解読部 221 着信表示部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線回線に接続される親機と、該親機に
    対して無線回線を介して接続される子機とを有し、該子
    機における所定の手動発呼操作により子機と親機との間
    における無線回線の接続を行うコードレス電話機におい
    て、 前記子機における手動発呼操作を行うことなく子機と親
    機との間における無線回線の接続を行わせる自動回線接
    続制御手段を設けたことを特徴とするコードレス電話
    機。
  2. 【請求項2】 自動回線接続制御手段は、子機の側にあ
    って、子機の周囲からの情報を入力する入力手段と、該
    入力情報が所定の基準値に達したことを判断する判断手
    段と、該判断結果により発呼信号を送出する発呼信号送
    出手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のコード
    レス電話機。
  3. 【請求項3】 入力手段は、子機の周囲から音情報を入
    力することを特徴とする請求項2記載のコードレス電話
    機。
  4. 【請求項4】 自動回線接続制御手段は、親機に対する
    発呼を行った後、親機から到来する子機変調感度切替信
    号を受けて、その送話音変調感度を対応する値に切り替
    える変調感度切替手段を含むことを特徴とする請求項2
    記載のコードレス電話機。
  5. 【請求項5】 親機は、子機からの発呼を受けて、予め
    定められた外線電話番号へと発呼することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載のコードレス電話機。
  6. 【請求項6】 自動回線接続制御手段は、親機の側にあ
    って、子機に対して発呼信号を送出する発呼信号送出手
    段と、子機の側にあって、親機から到来する発呼信号を
    受けてオフフック及び送話回路スイッチオンを行うオフ
    フック制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載
    のコードレス電話機。
  7. 【請求項7】 自動回線接続制御手段は、親機の側にあ
    って、子機に対する発呼信号送出に先立ち、子機に対し
    て着信表示態様を指定する信号を送出する着信表示態様
    指定信号送出手段と、子機の側にあって、親機から到来
    する着信表示態様指定信号を受けて対応する着信表示態
    様への設定を行う着信表示態様設定手段とを含むことを
    特徴とする請求項6記載のコードレス電話機。
  8. 【請求項8】 発呼信号送出手段は、外線から到来する
    子機モニタ指令を受けて子機に対して発呼信号を送出す
    ることを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載
    のコードレス電話機。
  9. 【請求項9】 自動回線接続制御手段は、親機の側にあ
    って、子機に対して変調感度切替信号を送出する変調感
    度切替信号送出手段と、子機の側にあって、親機から到
    来する変調感度切替信号を受けてその送話音変調感度を
    対応する値に切り替える変調感度切替手段を含むことを
    特徴とする請求項6または7のいずれかに記載のコード
    レス電話機。
  10. 【請求項10】 変調感度切替信号送出手段は、外線か
    ら到来する子機変調感度切替指令を受けて子機に対して
    変調感度切替信号を送出することを特徴とする請求項9
    記載のコードレス電話機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10336334A (ja) * 1997-04-11 1998-12-18 Koninkl Philips Electron Nv 電話方式装置、並びに、電話方式装置で使用されるリンクを確保する方法及び加入者機
JP2012249259A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Sanyo Electric Co Ltd ルームモニタシステム及び電話装置

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JPH10336334A (ja) * 1997-04-11 1998-12-18 Koninkl Philips Electron Nv 電話方式装置、並びに、電話方式装置で使用されるリンクを確保する方法及び加入者機
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