JPH0711538A - 織機のヘルドフレーム - Google Patents
織機のヘルドフレームInfo
- Publication number
- JPH0711538A JPH0711538A JP17602493A JP17602493A JPH0711538A JP H0711538 A JPH0711538 A JP H0711538A JP 17602493 A JP17602493 A JP 17602493A JP 17602493 A JP17602493 A JP 17602493A JP H0711538 A JPH0711538 A JP H0711538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support member
- main body
- heald frame
- side support
- heald
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘルド交換に際しての位置合せ作業が簡単で
自動機掛けによく適合し、しかも構造的に大型化するこ
となく、機掛け作業を簡単に行なえるヘルドフレームを
提供すること。 【構成】 サイドステー11の少なくとも側面下部およ
び対応する側方支持部材2の側面下部に下方に向かうに
つれて内側に傾斜する斜行係合部15、21を形成し
た。
自動機掛けによく適合し、しかも構造的に大型化するこ
となく、機掛け作業を簡単に行なえるヘルドフレームを
提供すること。 【構成】 サイドステー11の少なくとも側面下部およ
び対応する側方支持部材2の側面下部に下方に向かうに
つれて内側に傾斜する斜行係合部15、21を形成し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は織機のヘルドフレーム
に関するものであり、さらに詳しくは機掛けの際のヘル
ドフレームの本体の側方支持部材に対する装着技術の改
良に関するものである。
に関するものであり、さらに詳しくは機掛けの際のヘル
ドフレームの本体の側方支持部材に対する装着技術の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘルドフレームは通常四辺形のヘルドフ
レーム本体とこれを側方から支持してかつ開口運動に伴
なって織機フレームに設けられたガイドに導かれて上下
運動する左右1対の側方支持部材とから構成されてい
る。またヘルドフレーム本体は上下1対のヘルドバーと
左右1対のサイドステーとにより多数のヘルドを緯糸方
向に並設支持している。本体と側方支持部材とは本体の
両側のサイドステーにおいて垂直な(織機に取り付けた
状態において)直行係合部を介して互いに嵌合してい
る。
レーム本体とこれを側方から支持してかつ開口運動に伴
なって織機フレームに設けられたガイドに導かれて上下
運動する左右1対の側方支持部材とから構成されてい
る。またヘルドフレーム本体は上下1対のヘルドバーと
左右1対のサイドステーとにより多数のヘルドを緯糸方
向に並設支持している。本体と側方支持部材とは本体の
両側のサイドステーにおいて垂直な(織機に取り付けた
状態において)直行係合部を介して互いに嵌合してい
る。
【0003】織機への仕掛品種の切換に伴なって、当然
ながらそれに使用するヘルドも交換する必要がある。こ
のヘルド交換のためにヘルドフレームにおいて上記のよ
うなヘルドフレーム本体と側方支持部材とを着脱式とし
たものは、すでに実公平2−48451号および実公平
2−48448号などに開示されている。これらの先行
技術においては、機掛けに際して、ヘルドフレーム本体
の下端を対応する側方支持部材の上端より高い位置まで
持ち上げ、その高さ位置を維持しながら、ヘルドフレー
ム本体を、側方支持部材の上方まで水平に移動させたの
ち下降させることにより、本体のサイドステーと側方支
持部材との係合部を係合させて、その状態で本体を下降
させて両者を嵌合させている。
ながらそれに使用するヘルドも交換する必要がある。こ
のヘルド交換のためにヘルドフレームにおいて上記のよ
うなヘルドフレーム本体と側方支持部材とを着脱式とし
たものは、すでに実公平2−48451号および実公平
2−48448号などに開示されている。これらの先行
技術においては、機掛けに際して、ヘルドフレーム本体
の下端を対応する側方支持部材の上端より高い位置まで
持ち上げ、その高さ位置を維持しながら、ヘルドフレー
ム本体を、側方支持部材の上方まで水平に移動させたの
ち下降させることにより、本体のサイドステーと側方支
持部材との係合部を係合させて、その状態で本体を下降
させて両者を嵌合させている。
【0004】さらに詳述するとこのヘルドフレームにお
ける本体の側方支持部材への装着作業は通常つぎのよう
な手順で行なわれる。まず複数のヘルドフレーム本体を
適宜な吊下げ機構により吊り下げながら、本体を側方支
持部材の上方の位置まで水平に移動させる。この場合の
吊り下げる高さは本体の下端が側方支持部材の上端より
高くなるようなものでなければならない。この状態で、
側方支持部材に対して本体が前後(経糸方向)および左
右(緯糸方向)について所定の位置にくるように、目測
しながら吊下げ機構を移動させる。側方支持部材に対し
て本体が前後左右共に適正な位置に来たら、吊下げ機構
を駆動して本体を下降させ、そのサイドステーの係合部
を対応する側方支持部材の係合部と嵌合させる。しかる
後本体を側方支持部材に固定する。
ける本体の側方支持部材への装着作業は通常つぎのよう
な手順で行なわれる。まず複数のヘルドフレーム本体を
適宜な吊下げ機構により吊り下げながら、本体を側方支
持部材の上方の位置まで水平に移動させる。この場合の
吊り下げる高さは本体の下端が側方支持部材の上端より
高くなるようなものでなければならない。この状態で、
側方支持部材に対して本体が前後(経糸方向)および左
右(緯糸方向)について所定の位置にくるように、目測
しながら吊下げ機構を移動させる。側方支持部材に対し
て本体が前後左右共に適正な位置に来たら、吊下げ機構
を駆動して本体を下降させ、そのサイドステーの係合部
を対応する側方支持部材の係合部と嵌合させる。しかる
後本体を側方支持部材に固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような本
体の側方支持部材への装着作業は、作業に際してヘルド
フレーム本体の下端を対応する側方支持部材の上端より
高い位置まで持ち上げてやる必要があるところから、種
々の問題を伴なうものである。
体の側方支持部材への装着作業は、作業に際してヘルド
フレーム本体の下端を対応する側方支持部材の上端より
高い位置まで持ち上げてやる必要があるところから、種
々の問題を伴なうものである。
【0006】まず本体と側方支持部材との位置合わせ、
特に前後の位置合わせが非常に困難である。装着作業を
手動による場合には上記のように作業員の側方からの目
測に頼って位置合わせを行なうのであるが、本体を側方
支持部材の上方に移動させた状態では本体の下端と側方
支持部材の上端との間に距離があるので、目測による調
節が正確に行なえず、作業が煩雑なものとなる。
特に前後の位置合わせが非常に困難である。装着作業を
手動による場合には上記のように作業員の側方からの目
測に頼って位置合わせを行なうのであるが、本体を側方
支持部材の上方に移動させた状態では本体の下端と側方
支持部材の上端との間に距離があるので、目測による調
節が正確に行なえず、作業が煩雑なものとなる。
【0007】またこの位置合わせの困難性は、例えば特
開平2−264044号に開示された自動機掛けの場合
にも大きな障害となる。特に完全自動化する場合には位
置合わせを作業員の目測に頼る訳にはいかないので、吊
下げ機構の位置および動作制御などに高度の精度が要求
されることになり、装置の複雑化によるコスト高を招く
ことになる。
開平2−264044号に開示された自動機掛けの場合
にも大きな障害となる。特に完全自動化する場合には位
置合わせを作業員の目測に頼る訳にはいかないので、吊
下げ機構の位置および動作制御などに高度の精度が要求
されることになり、装置の複雑化によるコスト高を招く
ことになる。
【0008】また本体を非常に高い位置、すなわち少な
くとも側方支持部材の上端より高い位置、に吊下げる必
要があるので、吊下げ機構を支持する機掛け装置の高さ
が高くなり、全体的な構造が大型化するという問題もあ
る。
くとも側方支持部材の上端より高い位置、に吊下げる必
要があるので、吊下げ機構を支持する機掛け装置の高さ
が高くなり、全体的な構造が大型化するという問題もあ
る。
【0009】さらに本体を非常に高い位置において吊下
げているので、本体を側方支持部材の上方まで移動させ
たときに、機掛け装置に支持された経糸ビームから多量
の経糸が引き出されることになり、この引き出された経
糸が絡まって以後の機掛け作業が複雑になるという問題
もある。
げているので、本体を側方支持部材の上方まで移動させ
たときに、機掛け装置に支持された経糸ビームから多量
の経糸が引き出されることになり、この引き出された経
糸が絡まって以後の機掛け作業が複雑になるという問題
もある。
【0010】この発明の目的は、ヘルドフレーム本体の
交換に際しての位置合せ作業が簡単で自動機掛けによく
適合し、しかも構造的に大型化することなく、機掛け作
業を簡単に行なえるヘルドフレームを提供することにあ
る。
交換に際しての位置合せ作業が簡単で自動機掛けによく
適合し、しかも構造的に大型化することなく、機掛け作
業を簡単に行なえるヘルドフレームを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、サイドステーの少なくとも側面下部および対応す
る側方支持部材の側面下部に下方に向かうにつれて内側
に傾斜する斜行係合部を形成したことを要旨とするもの
である。
ては、サイドステーの少なくとも側面下部および対応す
る側方支持部材の側面下部に下方に向かうにつれて内側
に傾斜する斜行係合部を形成したことを要旨とするもの
である。
【0012】
【作用】係合時に本体の下端が側方支持部材の上端より
下の位置にあっても、斜行係合構造の故に本体と側方支
持部材とが円滑に係合する。また係合の初期において本
体のサイドステーと側方支持部材との左右位置に若干の
ズレがあっても、本体が下降するとともにサイドステー
の側面部が側方支持部材の斜行係合部に導かれて両者の
左右位置が自動的に合致する。
下の位置にあっても、斜行係合構造の故に本体と側方支
持部材とが円滑に係合する。また係合の初期において本
体のサイドステーと側方支持部材との左右位置に若干の
ズレがあっても、本体が下降するとともにサイドステー
の側面部が側方支持部材の斜行係合部に導かれて両者の
左右位置が自動的に合致する。
【0013】
【実施例】図1および図2に示すのはこの発明のヘルド
フレームの一実施例であって、サイドステーおよび側方
支持部材の側面の全域に亘って斜行係合部が形成されて
いるものである。本体1は上下1対のヘルドバー12と
これらを連結する左右1対のサイドステー11とヘルド
バー12により保持された多数のヘルド13とから構成
されている。なお各サイドステー11の側面にはその全
域に亘って下方に向かうにつれ内側に傾斜する斜行係合
部15が形成されている。この斜行係合部15は例えば
図2に示すような係合溝のような形状を有している。も
っともこれと嵌合する側方支持部材側の形状によっては
係合溝に代えて例えば係合突条のような形状としもよ
い。いずれにしても凹凸係合するようにすると組付けが
安定するので好ましい。
フレームの一実施例であって、サイドステーおよび側方
支持部材の側面の全域に亘って斜行係合部が形成されて
いるものである。本体1は上下1対のヘルドバー12と
これらを連結する左右1対のサイドステー11とヘルド
バー12により保持された多数のヘルド13とから構成
されている。なお各サイドステー11の側面にはその全
域に亘って下方に向かうにつれ内側に傾斜する斜行係合
部15が形成されている。この斜行係合部15は例えば
図2に示すような係合溝のような形状を有している。も
っともこれと嵌合する側方支持部材側の形状によっては
係合溝に代えて例えば係合突条のような形状としもよ
い。いずれにしても凹凸係合するようにすると組付けが
安定するので好ましい。
【0014】これに対して各側方支持部材2はその側面
の全域に亘って下方に向かうにつれ内側に傾斜する斜行
係合部21が形成されている。この斜行係合部21の傾
斜の度合いはサイドステーの斜行係合部15の傾斜の度
合いと同じか近いものにするのが望ましい。この側方支
持部材2は上下端部において連結具4を介してロープ3
に連結されており、ロープ3により駆動されると織機フ
レーム6上のガイド5に導かれて上下移動することがで
きる。なお、側方支持部材2の上端部に連結されている
ロープ3は、図示しない引張りスプリングの一端に連結
されており、側方支持部材2の下端部に連結されている
ロープ3は、例えばカム機構のカムレバーといった開口
駆動装置の出力側に連結されている。また各側方支持部
材2の下端には内側に向けての突出部が形成されてお
り、突出部には凹部が形成されている。本体1が側方支
持部材2に嵌合した状態になったときに、これら突出部
の凹部とサイドステーの下端に形成された突起との凹凸
嵌合により本体1を支持する。さらに、側方支持部材2
の上端には、図示しない固定部材が取り付けられてお
り、側方支持部材2と嵌合したヘルドフレーム本体1と
係止して、これを側方支持部材2に対して固定する。
の全域に亘って下方に向かうにつれ内側に傾斜する斜行
係合部21が形成されている。この斜行係合部21の傾
斜の度合いはサイドステーの斜行係合部15の傾斜の度
合いと同じか近いものにするのが望ましい。この側方支
持部材2は上下端部において連結具4を介してロープ3
に連結されており、ロープ3により駆動されると織機フ
レーム6上のガイド5に導かれて上下移動することがで
きる。なお、側方支持部材2の上端部に連結されている
ロープ3は、図示しない引張りスプリングの一端に連結
されており、側方支持部材2の下端部に連結されている
ロープ3は、例えばカム機構のカムレバーといった開口
駆動装置の出力側に連結されている。また各側方支持部
材2の下端には内側に向けての突出部が形成されてお
り、突出部には凹部が形成されている。本体1が側方支
持部材2に嵌合した状態になったときに、これら突出部
の凹部とサイドステーの下端に形成された突起との凹凸
嵌合により本体1を支持する。さらに、側方支持部材2
の上端には、図示しない固定部材が取り付けられてお
り、側方支持部材2と嵌合したヘルドフレーム本体1と
係止して、これを側方支持部材2に対して固定する。
【0015】ついでこのようなヘルドフレームを例えば
4枚用いた場合の機掛けの際の本体1の側方支持部材2
への装着作業について説明する。なお機掛け装置には図
示しない経糸ビームが回転可能に支持されており、さら
に経糸切断検出装置やオサなどが吊り下げられている。
またオサ、ヘルドフレームの本体および経糸切断検出装
置には経糸ビームからの経糸が通された状態になってい
る。
4枚用いた場合の機掛けの際の本体1の側方支持部材2
への装着作業について説明する。なお機掛け装置には図
示しない経糸ビームが回転可能に支持されており、さら
に経糸切断検出装置やオサなどが吊り下げられている。
またオサ、ヘルドフレームの本体および経糸切断検出装
置には経糸ビームからの経糸が通された状態になってい
る。
【0016】機掛け時には織機に対し送出し側に位置す
る図示しない機掛け装置の吊下げ機構により4枚のヘル
ドフレームの本体1が例えば図示の高さに吊り下げられ
る。ヘルドフレーム本体1はこの高さに吊り下げられた
状態で吊下げ機構の伸長によりオサ、経糸切断検出装置
とともに送出し側から巻取り側に水平に移動される。こ
の移動により経糸ビームから経糸が引き出される。
る図示しない機掛け装置の吊下げ機構により4枚のヘル
ドフレームの本体1が例えば図示の高さに吊り下げられ
る。ヘルドフレーム本体1はこの高さに吊り下げられた
状態で吊下げ機構の伸長によりオサ、経糸切断検出装置
とともに送出し側から巻取り側に水平に移動される。こ
の移動により経糸ビームから経糸が引き出される。
【0017】ヘルドフレーム本体1が左右の側方支持部
材2の間の位置まで移動したら吊下げ機構による移動を
一旦停止させる。なおヘルドフレーム本体1の吊下げ高
さは従来の場合よりも遥かに低くなっているので、移動
に伴なって経糸ビームから引き出される経糸の長さも小
さくなり、それだけ経糸が絡まり難くなる。
材2の間の位置まで移動したら吊下げ機構による移動を
一旦停止させる。なおヘルドフレーム本体1の吊下げ高
さは従来の場合よりも遥かに低くなっているので、移動
に伴なって経糸ビームから引き出される経糸の長さも小
さくなり、それだけ経糸が絡まり難くなる。
【0018】ついでヘルドフレーム本体1の前後位置
(経糸方向の位置)が側方支持部材2の位置に対して合
致するように、作業者が目測で吊下げ機構を移動させ
る。このときヘルドフレーム本体1を側面から見たとき
にヘルドフレーム本体1が側方支持部材2と重なってい
るので、目測による正確な位置合せが行ない易い。
(経糸方向の位置)が側方支持部材2の位置に対して合
致するように、作業者が目測で吊下げ機構を移動させ
る。このときヘルドフレーム本体1を側面から見たとき
にヘルドフレーム本体1が側方支持部材2と重なってい
るので、目測による正確な位置合せが行ない易い。
【0019】またヘルドフレーム本体1の左右位置(緯
糸方向の位置)が側方支持部材2の位置に対して合致す
るように、作業者が目測で吊下げ機構を移動させる。位
置合せが完了したら、吊下げ機構によりヘルドフレーム
本体を下降させる。本体1のサイドステー11の下端の
突起が側方支持部材の下端の凹部に嵌合するまで下降し
たとき、側方支持部材2に取り付けられた図示しない固
定部材により各ヘルドフレーム本体1を対応する側方支
持部材2に固定する。
糸方向の位置)が側方支持部材2の位置に対して合致す
るように、作業者が目測で吊下げ機構を移動させる。位
置合せが完了したら、吊下げ機構によりヘルドフレーム
本体を下降させる。本体1のサイドステー11の下端の
突起が側方支持部材の下端の凹部に嵌合するまで下降し
たとき、側方支持部材2に取り付けられた図示しない固
定部材により各ヘルドフレーム本体1を対応する側方支
持部材2に固定する。
【0020】もっとも自動機掛けの場合には、センサー
などを利用した適宜な公知の自動位置制御によりこの移
動による位置合せが行なわれる。この場合制御装置によ
る位置検出精度が低くて移動後のヘルドフレーム本体1
の左右位置と側方支持部材2の位置とに多少のズレがあ
っても、斜行係合構造の故にヘルドフレーム本体1が左
右の側方支持部材2間において自動的に位置合せ(芯出
し)されるので、支障はない。
などを利用した適宜な公知の自動位置制御によりこの移
動による位置合せが行なわれる。この場合制御装置によ
る位置検出精度が低くて移動後のヘルドフレーム本体1
の左右位置と側方支持部材2の位置とに多少のズレがあ
っても、斜行係合構造の故にヘルドフレーム本体1が左
右の側方支持部材2間において自動的に位置合せ(芯出
し)されるので、支障はない。
【0021】図1に示した実施例にあっては、ヘルドフ
レーム本体1のサイドステー11の側面および側方支持
部材2の側面のそれぞれの全域に亘って斜行係合部1
5、21を形成した。しかし斜行係合部は必ずしもこの
ように側面の全域に亘って形成する必要はなく、少なく
とも側面の下部において形成されていればよい。図3に
示す例にあっては本体のサイドステー11の側面および
側方支持部材2の側面のそれぞれの下側約半分の区域に
亘って斜行係合部15、21が形成されており、残りの
上部半分は直行(すなわち織機に取り付けた状態におい
て垂直な)係合部16、22として形成されている。こ
の場合にはヘルドフレーム本体1を吊下げる高さは図1
の例の場合よりは高くなるものの、それでも従来の側面
全域に亘って直行係合部を具えた場合よりは低くなるの
で、それだけの効果は得られるのである。
レーム本体1のサイドステー11の側面および側方支持
部材2の側面のそれぞれの全域に亘って斜行係合部1
5、21を形成した。しかし斜行係合部は必ずしもこの
ように側面の全域に亘って形成する必要はなく、少なく
とも側面の下部において形成されていればよい。図3に
示す例にあっては本体のサイドステー11の側面および
側方支持部材2の側面のそれぞれの下側約半分の区域に
亘って斜行係合部15、21が形成されており、残りの
上部半分は直行(すなわち織機に取り付けた状態におい
て垂直な)係合部16、22として形成されている。こ
の場合にはヘルドフレーム本体1を吊下げる高さは図1
の例の場合よりは高くなるものの、それでも従来の側面
全域に亘って直行係合部を具えた場合よりは低くなるの
で、それだけの効果は得られるのである。
【0022】
【発明の効果】係合時にヘルドフレーム本体の下端が側
方支持部材の上端より下の位置にあっても、斜行係合構
造の故に本体と側方支持部材とが円滑に係合する。した
がってヘルドフレーム交換に際して本体を従来のような
高い位置に吊下げる必要がない。このため本体の側方支
持部材への装着作業が簡単となり、構造的にもコンパク
トなものとなり、経糸の絡みも少なくなる。さらに係合
に際して本体が下降するとともにサイドステーの側面部
が側方支持部材の斜行係合部に導かれて両者の左右位置
が自動的に合致する。したがって左右の位置合せが簡単
となり、手動の場合に作業が容易となる。また自動化し
た場合にも吊下げ機構の位置制御などの精度がある程度
低くても、特に問題とならない。すなわち特に機掛け作
業の自動化に貢献するところ大である。
方支持部材の上端より下の位置にあっても、斜行係合構
造の故に本体と側方支持部材とが円滑に係合する。した
がってヘルドフレーム交換に際して本体を従来のような
高い位置に吊下げる必要がない。このため本体の側方支
持部材への装着作業が簡単となり、構造的にもコンパク
トなものとなり、経糸の絡みも少なくなる。さらに係合
に際して本体が下降するとともにサイドステーの側面部
が側方支持部材の斜行係合部に導かれて両者の左右位置
が自動的に合致する。したがって左右の位置合せが簡単
となり、手動の場合に作業が容易となる。また自動化し
た場合にも吊下げ機構の位置制御などの精度がある程度
低くても、特に問題とならない。すなわち特に機掛け作
業の自動化に貢献するところ大である。
【図1】この発明のヘルドフレームの一例を示す前面図
である。
である。
【図2】その一部側面図である。
【図3】この発明のヘルドフレームの他の例を示す前面
図である。
図である。
1……ヘルドフレーム本体 11……サイドステー 12……ヘルドバー 13……ヘルド 15……斜行係合部 16……直行係合部 2……側方支持部材 21……斜行係合部 22……直行係合部 3……ロープ 5……ガイド
Claims (1)
- 【請求項1】ヘルドを支持するヘルドフレーム本体とそ
のサイドステーを介して本体を支持する側方支持部材と
からなり、サイドステーの少なくとも側面下部および対
応する側方支持部材の側面下部に下方に向かうにつれて
内側に傾斜する斜行係合部が形成されていることを特徴
とする織機のヘルドフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17602493A JPH0711538A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 織機のヘルドフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17602493A JPH0711538A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 織機のヘルドフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711538A true JPH0711538A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16006395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17602493A Pending JPH0711538A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 織機のヘルドフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711538A (ja) |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP17602493A patent/JPH0711538A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5819813A (en) | Shed forming device with separate selection and pulley modules | |
CN114273849B (zh) | 一种机器人底座焊接成型固定工装夹具 | |
US4770213A (en) | Coupling device for coupling a heald frame to a lifter of a loom | |
US4614210A (en) | Leno device for weaving machines and weaving machines equipped with such a leno device | |
JP4462172B2 (ja) | 織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置 | |
KR101078152B1 (ko) | 재봉틀의 윗실고정장치 | |
JPH0711538A (ja) | 織機のヘルドフレーム | |
US5450880A (en) | Insertion vehicle and carriage for changing a fabric to be woven on a loom | |
KR19980079449A (ko) | 다두 다침 재봉틀 | |
JPS63235541A (ja) | レノ耳を得るのに適している綜こう枠装置 | |
JP2761946B2 (ja) | 織機用綜絖枠、織機用綜絖枠装着装置およびそれを備えた織機 | |
JPH0634379Y2 (ja) | 織機のヘルドフレーム装着装置 | |
JP2524054Y2 (ja) | 織機における綜絖枠装着案内装置 | |
JPH0733612B2 (ja) | 織機における綜絖枠装着案内装置 | |
JPH0638128Y2 (ja) | 織機の経糸ドロッパ取り付け装置 | |
JPH0345147A (ja) | リニアモータの固定子コイル挿入装置 | |
JPS628533B2 (ja) | ||
CN212077272U (zh) | 一种带有织轴安装结构的穿经机 | |
JP3888726B2 (ja) | 繊維機械用杼口形成装置 | |
JPH09111615A (ja) | 織機における開口機構に対する綜絖枠の離脱連結装置 | |
JPS62184149A (ja) | 織機における機仕掛け装置 | |
JPH0594290U (ja) | 経糸仕掛け材料の支持装置 | |
JP2013221226A (ja) | 空気噴射式織機における織布支持装置 | |
JP2589377Y2 (ja) | 織機の機仕掛台車における経糸案内機構 | |
KR970003189Y1 (ko) | 테스터 핸들러의 슬리브 홀딩/드롭 장치 |