JPH07115300B2 - 洗浄用ショット材の製造法 - Google Patents
洗浄用ショット材の製造法Info
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- JPH07115300B2 JPH07115300B2 JP10373491A JP10373491A JPH07115300B2 JP H07115300 B2 JPH07115300 B2 JP H07115300B2 JP 10373491 A JP10373491 A JP 10373491A JP 10373491 A JP10373491 A JP 10373491A JP H07115300 B2 JPH07115300 B2 JP H07115300B2
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- shot
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼肉鉄板などを洗浄す
るためのショット材(メディアの一種)の製造法に関す
るものである。
るためのショット材(メディアの一種)の製造法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】周知のとおり、一般の洗浄に
は水洗または水圧によるもの、液体や粉体の洗剤を用い
るもの、ブラシやスポンジを用いて物理的に行うもの、
超音波振動を用いるものなどや、これらの組合せたもの
が知られている。また、特殊な洗浄に、バレル仕上げに
用いられるコンパウンドを使ってワーク表面の汚染や油
脂の除去が行われている。ところで、前記バレル仕上げ
加工に類するボールバニッシング加工には金属(アル
ミ)球を用いているが、最近、これに似たショット材
を、被洗浄物である焼肉鉄板などに向け多数個連続して
投擲し、表面の炭化物や油脂などの汚れを除去する洗浄
方式が開発され注目されている。そして、かかる洗浄方
式で金属球のみを用いたショット材を使用したところ、
焼肉鉄板に凹凸が発生し、いわゆるハダ荒れを生じ、こ
の焼肉鉄板を再度焼肉のため使用すると、このハダ荒れ
面に汚れが付着しやすくなり、しかも、アルミ製のショ
ット材では、アルミの粉が焼肉鉄板に付着し、これを取
るため再度洗浄する、という問題があった。そこでかか
る洗浄方式の改善について、例えば特開昭62−236
527号公報に次のような提案が開示されている。この
公報によれば、図3の概念図に示すように、被洗浄物で
ある焼肉鉄板1を回転する保持回転体2にセットし、こ
の焼肉鉄板1の板面に向け多数のショット材3を洗浄液
と共に連続して投擲し、焼肉鉄板1の油脂などの汚れを
除去する洗浄方式が開示されている。かかる方式の場
合、ショット材3の投擲は高速回転するショット装置4
によって行われ、このショット装置4は連続供給される
ショット材3を、翼形ファンのような多数の羽根によっ
て遠心力を付与し投擲するものである。投擲されたショ
ット材3は焼肉鉄板1に当った後、網板5上に集めら
れ、洗浄液と分離した後、コンベア6によってシュート
7に運ばれ、再びショット装置4に供給される。そし
て、網板5上に集められたショット材3は、水シャワー
10によって洗われ、このシャワー水と、使用済の洗浄
液とは傾斜パン9を流下し、排液11として排出され
る。ここにおいて、前掲の公報では、ショット材3が研
磨材を混合したウレタン樹脂製のショット材で構成さ
れ、しかも、この研磨材の混入量を変えたショット材3
を2種以上用意して、これらの2種以上のショット材3
を混合して同時に用いている。その結果、焼肉鉄板1に
付着した様々な汚れ、すなわち強固に付着した炭化物に
対しては研磨材の混入量の多いショット材が有効に働
き、付着力の弱い油脂などに対しては研磨材の混合量の
少ないショット材が有効に働いて、全体として効率よく
これらの汚れを除去できる、とされている。しかしなが
ら、これらの2種以上のショット材3は、研磨材の混入
したウレタン樹脂のメディアであること、これらのショ
ット材3は循環使用されることから長時間使用している
間に、崩壊したり摩耗したりして消耗する。そのため、
これらのショット材3はホッパー8へ補充する必要が生
じるが、これらの2種以上のショット材のうち、何れの
ショット材が多く消耗されたのか判別できず、その補充
に難点があった。なお、その補充量を誤れば、洗浄が期
待どおり行われない。そこで本出願人は、かかる問題を
解消するため、研磨性(研削性)を増すための粒度の大
きい研磨材と、結合性を維持するための、これより小さ
い粒度の研磨材とを、ナイロン樹脂をベースに混合した
ショット材を提案し、すでに出願した(特開平2−88
175号公報)。しかしながら、かかるショット材で
は、洗浄効果のみに着目してみると、依然として、前述
のアルミ製ショット材に比べ劣っていた。殊に、被洗浄
物である焼肉鉄板が油により極めて汚れている場合には
アルミ製ショット材ではその汚れは落ちるが、前記提案
のショット材では不満足であった。そのため、更に、研
磨材の混合割合を上げたり、その粒度を上げたりして試
行錯誤したところ、次のようなことが判明した。すなわ
ち、この種のショット材は、本来、比重を大として高い
衝撃エネルギをもたせて焼肉鉄板に向け投擲できるこ
と、ショット材自身が破壊されず再使用ができることが
最大の条件であることから、研磨材に改善を加えても、
研磨材がベース樹脂に比べ容積比が極端に小であるの
で、その効果がなく、アルミ製ショット材の洗浄効果に
近づけることは困難である、ということが判明した。そ
こで、ベース樹脂の改善に向け、好ましい樹脂を渉猟し
たのであるが、その選定基準として、1)衝撃エネルギ
を確保するため比重が大であること、2)洗浄時、高温
湯を併用するため耐熱性があり、かつ、非膨潤性がある
こと、3)ショット装置により投擲し、かつ、再使用可
能のため耐衝撃性と耐磨耗性があること、4)研磨材を
混合するため、ベース樹脂にはその親和性のあること、
として樹脂を選んだ。その結果、本発明は、意外にもア
ルミ製ショット材の洗浄効果に匹敵するベース樹脂が発
見されたので、ここに提供すると共に、その製造法を容
易にすることを目的としている。
は水洗または水圧によるもの、液体や粉体の洗剤を用い
るもの、ブラシやスポンジを用いて物理的に行うもの、
超音波振動を用いるものなどや、これらの組合せたもの
が知られている。また、特殊な洗浄に、バレル仕上げに
用いられるコンパウンドを使ってワーク表面の汚染や油
脂の除去が行われている。ところで、前記バレル仕上げ
加工に類するボールバニッシング加工には金属(アル
ミ)球を用いているが、最近、これに似たショット材
を、被洗浄物である焼肉鉄板などに向け多数個連続して
投擲し、表面の炭化物や油脂などの汚れを除去する洗浄
方式が開発され注目されている。そして、かかる洗浄方
式で金属球のみを用いたショット材を使用したところ、
焼肉鉄板に凹凸が発生し、いわゆるハダ荒れを生じ、こ
の焼肉鉄板を再度焼肉のため使用すると、このハダ荒れ
面に汚れが付着しやすくなり、しかも、アルミ製のショ
ット材では、アルミの粉が焼肉鉄板に付着し、これを取
るため再度洗浄する、という問題があった。そこでかか
る洗浄方式の改善について、例えば特開昭62−236
527号公報に次のような提案が開示されている。この
公報によれば、図3の概念図に示すように、被洗浄物で
ある焼肉鉄板1を回転する保持回転体2にセットし、こ
の焼肉鉄板1の板面に向け多数のショット材3を洗浄液
と共に連続して投擲し、焼肉鉄板1の油脂などの汚れを
除去する洗浄方式が開示されている。かかる方式の場
合、ショット材3の投擲は高速回転するショット装置4
によって行われ、このショット装置4は連続供給される
ショット材3を、翼形ファンのような多数の羽根によっ
て遠心力を付与し投擲するものである。投擲されたショ
ット材3は焼肉鉄板1に当った後、網板5上に集めら
れ、洗浄液と分離した後、コンベア6によってシュート
7に運ばれ、再びショット装置4に供給される。そし
て、網板5上に集められたショット材3は、水シャワー
10によって洗われ、このシャワー水と、使用済の洗浄
液とは傾斜パン9を流下し、排液11として排出され
る。ここにおいて、前掲の公報では、ショット材3が研
磨材を混合したウレタン樹脂製のショット材で構成さ
れ、しかも、この研磨材の混入量を変えたショット材3
を2種以上用意して、これらの2種以上のショット材3
を混合して同時に用いている。その結果、焼肉鉄板1に
付着した様々な汚れ、すなわち強固に付着した炭化物に
対しては研磨材の混入量の多いショット材が有効に働
き、付着力の弱い油脂などに対しては研磨材の混合量の
少ないショット材が有効に働いて、全体として効率よく
これらの汚れを除去できる、とされている。しかしなが
ら、これらの2種以上のショット材3は、研磨材の混入
したウレタン樹脂のメディアであること、これらのショ
ット材3は循環使用されることから長時間使用している
間に、崩壊したり摩耗したりして消耗する。そのため、
これらのショット材3はホッパー8へ補充する必要が生
じるが、これらの2種以上のショット材のうち、何れの
ショット材が多く消耗されたのか判別できず、その補充
に難点があった。なお、その補充量を誤れば、洗浄が期
待どおり行われない。そこで本出願人は、かかる問題を
解消するため、研磨性(研削性)を増すための粒度の大
きい研磨材と、結合性を維持するための、これより小さ
い粒度の研磨材とを、ナイロン樹脂をベースに混合した
ショット材を提案し、すでに出願した(特開平2−88
175号公報)。しかしながら、かかるショット材で
は、洗浄効果のみに着目してみると、依然として、前述
のアルミ製ショット材に比べ劣っていた。殊に、被洗浄
物である焼肉鉄板が油により極めて汚れている場合には
アルミ製ショット材ではその汚れは落ちるが、前記提案
のショット材では不満足であった。そのため、更に、研
磨材の混合割合を上げたり、その粒度を上げたりして試
行錯誤したところ、次のようなことが判明した。すなわ
ち、この種のショット材は、本来、比重を大として高い
衝撃エネルギをもたせて焼肉鉄板に向け投擲できるこ
と、ショット材自身が破壊されず再使用ができることが
最大の条件であることから、研磨材に改善を加えても、
研磨材がベース樹脂に比べ容積比が極端に小であるの
で、その効果がなく、アルミ製ショット材の洗浄効果に
近づけることは困難である、ということが判明した。そ
こで、ベース樹脂の改善に向け、好ましい樹脂を渉猟し
たのであるが、その選定基準として、1)衝撃エネルギ
を確保するため比重が大であること、2)洗浄時、高温
湯を併用するため耐熱性があり、かつ、非膨潤性がある
こと、3)ショット装置により投擲し、かつ、再使用可
能のため耐衝撃性と耐磨耗性があること、4)研磨材を
混合するため、ベース樹脂にはその親和性のあること、
として樹脂を選んだ。その結果、本発明は、意外にもア
ルミ製ショット材の洗浄効果に匹敵するベース樹脂が発
見されたので、ここに提供すると共に、その製造法を容
易にすることを目的としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
とするところは、炭化物および油脂などの付着した被洗
浄物に、高温湯シャワーおよび洗剤液を加えてショット
装置により投擲し、これを回収して再び投擲しながら洗
浄を行うショット材の製造法において、高温湯に耐えら
れる耐熱温度以上で且つ破断伸度30%以上の、ポリエ
ーテルサルホン樹脂等が分類される特殊エンプラに属す
る合成樹脂をベースとし、これに一種類の研磨材のみを
加えた混合物を高温状態で細条に押出成形後、切断した
ペレット体からなるショット材の製造法にある。
とするところは、炭化物および油脂などの付着した被洗
浄物に、高温湯シャワーおよび洗剤液を加えてショット
装置により投擲し、これを回収して再び投擲しながら洗
浄を行うショット材の製造法において、高温湯に耐えら
れる耐熱温度以上で且つ破断伸度30%以上の、ポリエ
ーテルサルホン樹脂等が分類される特殊エンプラに属す
る合成樹脂をベースとし、これに一種類の研磨材のみを
加えた混合物を高温状態で細条に押出成形後、切断した
ペレット体からなるショット材の製造法にある。
【0004】
【実施例】本発明の構成を実施例により詳細に述べる。
図1は本実施例のショット材を製造するための装置、図
2は本実施例の分子構造式である。本実施例は、図2に
示す分子構造式をもつ粉末状のポリエーテルサルホン樹
脂(略記号でPESと表示する。以下、これで表示す
る。)を重量%で50とし、衝撃を与えても樹脂と分離
しないように30μの粒度をもつセラミック系のジルコ
ニア(比重6)を50として混合し、図1に示す押出成
形工程により製造された3mmφのペレット状のショッ
ト材である。ここにおいて、PESはエンジニアリング
プラスチック(エンプラ)中、特に特殊エンプラ{本明
細書において特殊エンプラとは、金属代替も可能な高性
能プラスチックの総称であり、汎用エンプラに比べ、強
度や耐熱性に優れ、工業用素材として、構造および機械
部品に使用される高性能プラスチックであって、しか
も、耐熱温度(熱変形温度(18.6kg/cm2))
が高温湯と併用されて耐えられる温度以上のもので且つ
破断伸度30%以上のものをいう。この特殊エンプラと
いう用語は、例えば、1990年11月1日、(株)工
業調査会発行「エンジニアリングプラスチック活用ノー
ト」第7頁〜第9頁の「エンプラも大別すると需要の大
きい汎用エンプラと、特殊エンプラ(スーパーエンプ
ラ)と呼ばれる耐熱性、強度のすぐれたエンプラに分け
られ特殊エンプラの需要は少ない」の記載のように汎用
されている用語である。}に分類されるものであり、こ
のPESのうち、非強化のものの物性は、吸水性が0.
43%であって、引張り破断は破断伸度(引張って破断
したときの伸び率をいう)で表せば、40〜80%で、
しかもアイゾット衝撃強度がノッチ付きで、8.7kg
cm/cmであるのに対し、ノッチなしの場合には破壊
が起こらないので強靱性に優れ、金属(アルミ)に近い
ものであり、更には、耐熱温度は203℃で、洗浄時に
高温湯と併用しても充分に耐えられ、その上、研磨材と
の混合における親和性も良好であった。かかるPESと
ジルコニアとの粉末体を混合したものを、図1に示す押
出成形機におけるホッパー13に投入し、バンドヒータ
14で、315℃〜325℃に加熱されたスクリュー1
5によって軟化溶融し、ダイス16によって複数条の約
3mmφの棒体17に成形する。これらの棒体17は冷
却用水槽18を浸漬させた後、引取機19によって引張
り搬送する。次いで、固定刃20と回転刃21とが対向
したカッター22によって、この棒体17を長さ3mm
に切断してペレット状のショット材3を成形する。そし
て、このPESをベース樹脂とするショット材3を試験
したところ、下表のように前述のアルミ製ショット材と
同一の洗浄効果が得られた。
図1は本実施例のショット材を製造するための装置、図
2は本実施例の分子構造式である。本実施例は、図2に
示す分子構造式をもつ粉末状のポリエーテルサルホン樹
脂(略記号でPESと表示する。以下、これで表示す
る。)を重量%で50とし、衝撃を与えても樹脂と分離
しないように30μの粒度をもつセラミック系のジルコ
ニア(比重6)を50として混合し、図1に示す押出成
形工程により製造された3mmφのペレット状のショッ
ト材である。ここにおいて、PESはエンジニアリング
プラスチック(エンプラ)中、特に特殊エンプラ{本明
細書において特殊エンプラとは、金属代替も可能な高性
能プラスチックの総称であり、汎用エンプラに比べ、強
度や耐熱性に優れ、工業用素材として、構造および機械
部品に使用される高性能プラスチックであって、しか
も、耐熱温度(熱変形温度(18.6kg/cm2))
が高温湯と併用されて耐えられる温度以上のもので且つ
破断伸度30%以上のものをいう。この特殊エンプラと
いう用語は、例えば、1990年11月1日、(株)工
業調査会発行「エンジニアリングプラスチック活用ノー
ト」第7頁〜第9頁の「エンプラも大別すると需要の大
きい汎用エンプラと、特殊エンプラ(スーパーエンプ
ラ)と呼ばれる耐熱性、強度のすぐれたエンプラに分け
られ特殊エンプラの需要は少ない」の記載のように汎用
されている用語である。}に分類されるものであり、こ
のPESのうち、非強化のものの物性は、吸水性が0.
43%であって、引張り破断は破断伸度(引張って破断
したときの伸び率をいう)で表せば、40〜80%で、
しかもアイゾット衝撃強度がノッチ付きで、8.7kg
cm/cmであるのに対し、ノッチなしの場合には破壊
が起こらないので強靱性に優れ、金属(アルミ)に近い
ものであり、更には、耐熱温度は203℃で、洗浄時に
高温湯と併用しても充分に耐えられ、その上、研磨材と
の混合における親和性も良好であった。かかるPESと
ジルコニアとの粉末体を混合したものを、図1に示す押
出成形機におけるホッパー13に投入し、バンドヒータ
14で、315℃〜325℃に加熱されたスクリュー1
5によって軟化溶融し、ダイス16によって複数条の約
3mmφの棒体17に成形する。これらの棒体17は冷
却用水槽18を浸漬させた後、引取機19によって引張
り搬送する。次いで、固定刃20と回転刃21とが対向
したカッター22によって、この棒体17を長さ3mm
に切断してペレット状のショット材3を成形する。そし
て、このPESをベース樹脂とするショット材3を試験
したところ、下表のように前述のアルミ製ショット材と
同一の洗浄効果が得られた。
【0005】
【表1】 (3分間連続投擲する作業を20回繰り返したもので、
○は良、◎は特に良、△は不良を示す)特に、油脂汚れ
に対する研削性はアルミ製ショット材より優れており、
しかも、ショット材自身の破壊は僅少であった。勿論、
前述のアルミ製ショット材における短所(例えば、焼肉
鉄板に凹部を形成すること、排水が汚濁を生じること
等)は発生しない。以上のように、極めて好適なベース
樹脂を見出したので、これに類する樹脂が他にないかど
うか更に渉猟したところ、粉末状の非強化のポリエーテ
ルイミド(PEI),ポリサルホン(PSF),ポリア
リレート(PAR)が見出され、これらは何れも好適で
あった。しかもこれらは何れも、破断伸度30%以上の
特殊エンプラに属するものであった。なお、本発明のベ
ース樹脂と研磨材との配合比は前述の50対50とは限
らない。
○は良、◎は特に良、△は不良を示す)特に、油脂汚れ
に対する研削性はアルミ製ショット材より優れており、
しかも、ショット材自身の破壊は僅少であった。勿論、
前述のアルミ製ショット材における短所(例えば、焼肉
鉄板に凹部を形成すること、排水が汚濁を生じること
等)は発生しない。以上のように、極めて好適なベース
樹脂を見出したので、これに類する樹脂が他にないかど
うか更に渉猟したところ、粉末状の非強化のポリエーテ
ルイミド(PEI),ポリサルホン(PSF),ポリア
リレート(PAR)が見出され、これらは何れも好適で
あった。しかもこれらは何れも、破断伸度30%以上の
特殊エンプラに属するものであった。なお、本発明のベ
ース樹脂と研磨材との配合比は前述の50対50とは限
らない。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、ベース樹脂に、耐熱温
度150℃以上で且つ破断伸度30%以上の、ポリエー
テルサルホン樹脂等が分類される特殊エンプラを用いた
ので、高温湯と併用しても充分耐えられ、ひいては、洗
浄効果は金属製ショット材に略匹敵させることができ、
しかも、研磨材も一種のものを加えた混合物を高温状態
で細条にして切断するので製造も簡略化できる。
度150℃以上で且つ破断伸度30%以上の、ポリエー
テルサルホン樹脂等が分類される特殊エンプラを用いた
ので、高温湯と併用しても充分耐えられ、ひいては、洗
浄効果は金属製ショット材に略匹敵させることができ、
しかも、研磨材も一種のものを加えた混合物を高温状態
で細条にして切断するので製造も簡略化できる。
【図1】本発明の実施例のショット材を製造する装置の
模式図である。
模式図である。
【図2】本実施例のベース樹脂の分子構造式である。
【図3】従来の洗浄方式の模式図である。
3 ショット材
Claims (1)
- 【請求項1】 炭化物および油脂などの付着した被洗浄
物に、高温湯シャワーおよび洗剤液を加えてショット装
置により投擲し、これを回収して再び投擲しながら洗浄
を行うショット材の製造法において、高温湯に耐えられ
る耐熱温度以上で且つ破断伸度30%以上の、ポリエー
テルサルホン樹脂等が分類される特殊エンプラに属する
合成樹脂をベースとし、これに一種類の研磨材のみを加
えた混合物を高温状態で細条に押出成形後、切断したペ
レット体からなるショット材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373491A JPH07115300B2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 洗浄用ショット材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373491A JPH07115300B2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 洗浄用ショット材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699356A JPH0699356A (ja) | 1994-04-12 |
JPH07115300B2 true JPH07115300B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=14361864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10373491A Expired - Fee Related JPH07115300B2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 洗浄用ショット材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07115300B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2489472A3 (en) | 2006-07-14 | 2012-09-12 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Method of making a backingless abrasive article |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP10373491A patent/JPH07115300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0699356A (ja) | 1994-04-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071213 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213 Year of fee payment: 13 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |