JPH0711514U - 重合ラベル分離搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案は、ラベルマガジンに重合収納したラ
ベルの最上面に吸着具を当接前進・後退可能に配設し、
ラベルを１枚宛分離搬送するようなしたラベル分離搬送
装置に関し、その目的とするところはラベルを１枚宛確
実に分離すると共に所定位置に載置する際でもラベルに
生じるしわや、ラベル裏面に介在する気泡を極力除去せ
んとするにある。 【構成】 ラベルマガジン１に重合収納したラベル２の
最上面に吸着具６を当接前進後退可能に配設し、ラベル
２を１枚宛分離搬送する如くなしたラベル重合分離搬送
装置に於て、吸着具６をラベル２に当接し、該吸着具６
の後退・前進動作とタイミングを合せて吸着具６を中心
に内外方向に移動させ山形状にふくらませたり、のばし
たりさせる手段を備えた重合ラベル分離搬送装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラベルマガジンに重合収納したラベルを１枚宛吸着分離し搬送する ようにした重合ラベル分離搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来図４に示すように、ラベルマガジン１０１にはラベル１０２が重合収納さ れており、そのラベル１０２は弾撥部材１０３で後方から付勢されると共に、ラ ベルマガジン１０１の前縁の爪１０４に係止された状態で収納されている。 一方、前記ラベルマガジン１０１の前方にはラベル１０２の最前面のラベル１ ０５を１枚宛分離し、所定の位置に搬送するロボットハンド１０６が配置されて いる。そして、そのロボットハンド１０６にはラベル１０５を吸着する複数の吸 着手段１０７が同一の高さで固定されている。

【０００３】 次に動作について説明する。 ロボットハンド１０６がラベルマガジン１０１に接近し、同一高さに固定され た複数の吸着手段１０７が最前面のラベル１０５を圧接して吸引しラベル１０５ を１枚宛吸着する。 次いで、ロボットハンド１０６がラベルマガジン１０１より離隔（後退）し、 ラベル１０５を所定位置に搬送し、その所定位置に載置、或いは貼付などしてい た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ほとんどの場合、ラベル１０２には湿気や静電気が帯電している。そ の為、各ラベル１０２は貼り付いた（くっついた）状態になっており、１枚ごと 分離し難くなっている。 そこで上記に示したような装置によって、ラベルマガジン１０１に重合収納さ れている最前面のラベル１０５のみを吸着し分離しようとすると、２枚目のラベ ル１０２も同時に或いは複数のラベル１０２を同時にラベルマガジン１０１より 取り出してしまっていた。 又、ラベル１０５を所定位置に搬送し、載置や貼付などした際にはラベル１０ ５が歪んでしまい、そのラベル１０５にシワや気泡が発生し非常に見映えを悪く してしまうものであった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決することを目的とし、ラベルマガジンに重合収納し たラベルの最上面に吸着具を当接前進後退可能に配設し、ラベルを１枚宛分離搬 送する如くなしたラベル重合分離搬送装置に於て、吸着具をラベルに当接し、該 吸着具の後退・前進動作とタイミングを合せて吸着具を中心に内外方向に移動さ せ山形状にふくらませたり、のばしたりさせる手段を備えたことを要旨とするも のである。

【０００６】

【実施例】

図１、図２に本願考案における第１実施例を示し説明する。 ラベルマガジン１にはラベル２が重合収納されており、そのラベル２は弾撥部 材３により後方から開口部側に向けて付勢される。また、ラベル２のラベルマガ ジン１からの脱落防止はラベルマガジン１の前縁に取り付けられた爪４によって なされている。

【０００７】 次に、ラベルマガジン１よりラベル２を搬送するラベル搬送装置について説明 する。 ロボットハンド（図示せず）などに取り付けられているプレート５にはラベル ２を保持する手段である吸着具６が取り付けられた摺動プレート７がエアシリン ダ８などにより前後動自在に配置されている。 又、その摺動プレート７の両端にはラックギヤ９が形成されており、前記プレ ート５に回転自在に配置されているピニオンギヤ１０に噛合している。 更に、前記吸着具６の両側には回転ローラー１１が配置されており、前記ピニ オンギヤ１０とタイミングベルト１２などにより連結されている。 なお、回転ローラー１１の外周にはラベル２を確実に移動せしめるようにゴム 状弾性体などの滑り止め部材１３が被覆されている。

【０００８】 次に作用について説明する。 最初に吸着具６を回転ローラー１１の前端と面一か、或いは多少突出させた状 態に設定し、ラベル２の最上面のラベル２ａに当接するようプレート５を作動さ せる。 次いで吸着具６により吸着し、又、吸着と同時か或いは多少遅らせて摺動プレ ート７を後退させる。この摺動プレート７の後退動作によりピニオンギヤ１０が 回転すると共に回転ローラー１１も回転する。そして、この回転ローラー１１の 回転により回転ローラー１１がラベル２ａを内方に押して山形状にふくらませて めくり上げ、吸着具６の吸着作用と、回転ローラー１１のめくり上げ作用とによ り、ラベル２ａのみが分離する（図１参照）。

【０００９】 ラベル２ａを分離後、ロボットハンドを射出成形用の金型などの所定の位置１ ４に移動させラベル２ａを載置する。この載置動作の際、摺動プレート７を前進 （復帰）させると回転ローラー１１が逆回転し、ラベル２ａを中心から外方向に 引っ張ることになる。この引っ張り動作によりラベル２ａに生じるしわや、ラベ ル裏側の気泡を極力除去できる。 なお、本実施例においては、ラベル２ａを載置位置１４に確実に保持するため に吸着孔１５を形成し、吸着することにより保持すようになした。

【００１０】 図３は本考案の第２実施例で、吸着具６を直接エアシリンダ８などで前進後退 させ、回転ローラー１１を他の回転アクチュエータで駆動するようにしても良く 、又、前記回転ローラーに代え吸着具を中心とし、左右に作動するような開閉部 材にしても良く、要は前進・後退可能な吸着具とラベルを吸着具を中心とし、内 外方向に収縮・引っ張る移動手段が具備していれば良いものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、ラベルマガジンに重合収納したラベルの最上面に吸着具を当接前進 後退可能に配設し、ラベルを１枚宛分離搬送する如くなしたラベル重合分離搬送 装置に於て、吸着具をラベルに当接し、該吸着具の後退・前進動作とタイミング を合せて吸着具を中心に内外方向に移動させ山形状にふくらませたり、のばした りさせる手段を備えているので、確実にラベルを１枚ごと分離し搬送することが でき、又、所定箇所に載置した際でもラベルに生じるしわや、ラベル裏面に介在 する気泡を極力除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例で最上面のラベル吸着分離
時の正断面図である。

【図２】図１のラベルを所定箇所に載置した時の正断面
図である。

【図３】本考案の第２実施例で、最上面のラベル吸着分
離時の正断面図である。

【図４】従来装置の正断面図である。

【符号の説明】

１ ラベルマガジン ２ ラベル ２ａ 最上面ラベル ６ 吸着具 ７ 摺動プレート ８ エアシリンダ ９ ラックギヤ １０ ピニオンギヤ １１ 回転ローラー １２ タイミングベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベルマガジンに重合収納したラベルの
   最上面に吸着具を当接前進後退可能に配設し、ラベルを
   １枚宛分離搬送する如くなしたラベル重合分離搬送装置
   に於て、吸着具をラベルに当接し、該吸着具の後退・前
   進動作とタイミングを合せて吸着具を中心に内外方向に
   移動させ山形状にふくらませたり、のばしたりさせる手
   段を備えた重合ラベル分離搬送装置。