JPH07115137B2 - 連続鋳造における鋳片ストランドの連続鍛圧方法 - Google Patents

連続鋳造における鋳片ストランドの連続鍛圧方法

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JPH07115137B2
JPH07115137B2 JP3053638A JP5363891A JPH07115137B2 JP H07115137 B2 JPH07115137 B2 JP H07115137B2 JP 3053638 A JP3053638 A JP 3053638A JP 5363891 A JP5363891 A JP 5363891A JP H07115137 B2 JPH07115137 B2 JP H07115137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続鋳造にて得られ
た、鋳片ストランド(中心偏析やザクが問題となる高級
線棒材用素材、高Crシームレス材用素材、高級厚板材用
素材など)にその引抜き過程で鍛圧加工を施して品質改
善を行う場合に避けられなかった鍛圧加工装置の騒音や
振動を低減してその長寿命化、安定稼動を図ろうとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造用鋳型より引抜いた鋳片ストラ
ンドを厚み方向に挟みその相互接近・離隔を繰り返して
該鋳片ストランドの凝固完了点近傍域に鍛圧加工を施す
アンビルを備えた鍛圧加工装置としては、例えば特開平
2−70363号公報に開示された構造のものが知られてい
る。かかる装置は普通、鍛圧加工の際の過負荷防止やア
ンビルの相互間隔を調整するために油圧式のシリンダが
配置されるが、鍛圧加工において該油圧シリンダに、例
えば鍛圧加工前のシリンダ内の圧力と鍛圧加工中のシリ
ンダ内の圧力の差が200 kg/cm2 にもなるような場合に
おいては、作動油の圧縮によって約1%程度の体積変化
が起こるため、アンビル相互が最も近接した状態から相
互離隔する状態に移っても作動油の圧縮分だけ圧下力が
残るため、これがクランクシャフトに対して負のトルク
となり、クランクシャフトにつながる減速機などでは、
バックラッシュによるすき間分で歯車の歯面が相互に衝
突するために異音(打撃音)や振動が発生する不利があ
り、装置の寿命や安定稼動に著しい悪影響を与えるおそ
れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液圧シリンダを配置し
た構造になる鍛圧加工装置における、作動液の圧縮量に
起因した負荷方向の変動を防止して異音や振動を伴うこ
となく長期間安定した鍛圧作業を行うことができる新規
な方法を提案することがこの発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、連続鋳造用
鋳型より引き抜かれた鋳片ストランドを両側に挟む一対
で一組になるアンビルを複数組用意して、減速機を介し
て駆動源につながる単一のクランクシャフトを回転駆動
させて各アンビルのそれぞれの相互接近・離隔の往復動
作によってその間を通過する鋳片ストランドに連続的な
鍛圧加工を施すに当たり、一組のアンビルによる鍛圧加
工が終了して相互離隔するとともに、負の負荷トルクが
発生する前段階で他のアンビルによる鍛圧加工を開始す
ることを特徴とする鋳片トスランドの連続鍛圧方法であ
り、この発明においてクランクシャフトの負荷トルクは
下記の条件を満足する値に設定するのがよい。 記 Tmin /TR ≧−0.5 Tmin :負荷トルクの最小値 TR :減速機の定格トルク
【0005】図1にこの発明を実施するのに好適な4ス
トランドを例とした加工装置の構成を示し、以下この装
置を使用して鍛圧加工を行う場合について説明する。上
掲図1における番号1a,1bは鋳片ストランドSを挟
むように配置され、該ストランドSの鍛圧加工を司るア
ンビル、2はメインフレーム、3はメインフレーム2の
ガイド部2aに沿って移動可能に組み込まれたサブフレ
ーム、4a,4bはアンビル1a,1bをそれぞれメイ
ンフレーム2、サブフレーム3に固定保持するとともに
その位置決めを行う液圧シリンダ、5は一端を減速機G
を介して駆動源Mに接続した単一のクランクシャフトで
あって、このクランクシャフト5はメインフレーム2お
よびサブフレーム3にリンクl1 ,l2 を介して接続し
ていて、その回転によってアンビル1a,1bを各フレ
ームとともに相互に接近・離隔させて鋳片ストランドS
の凝固末期領域に連続的な鍛圧加工を施す。また、6は
液圧シリンダ4bのロッドが自重によって下方に移動す
るのを防止するバランスシリンダ、7は液圧シリンダの
ロッドの変位量を計測する変位計である。図2は上記構
成になる装置の側面を示したものであり、図中8は圧下
の際クランクシャフト5を中心にして移動したメインフ
レーム2およびサブフレーム3を初期状態に戻すための
戻しシリンダである。
【0006】
【作用】連続鍛圧加工における圧下終了直後と相互離隔
の状態をとくにアンビル1aについて図3,図4に示し
たが、アンビルを液圧シリンダを介してフレームに固定
した構造のものでは、鍛圧加工においてアンビル1a,
1b相互が最も近接した状態(圧下終了)から相互離隔
する状態(アンビルの開放)に入っても液圧シリンダ4
a,4bにおける作動液の圧縮分だけ圧下力が残るため
に、これがクランクシャフト5に対して負のトルクとな
り、これにつながる減速機Gなどではバックラッシュに
起因した異音や振動が避けられなかったのである。なお
図中、P1 はアンビルの負荷がゼロの時の液圧シリンダ
のヘッド側の油圧(供給圧で圧下前の油圧)。 P2 はアンビルの負荷が正負荷の時の油圧。 P3 はアンビルが開放し負荷がゼロになる時の油圧。 T′はP1 の状態におけるクランク軸の負荷トルク。 P′はP1 の状態におけるクランクロッドの負荷軸力。 aはP1 ,P3 の状態における液圧シリンダのヘッド側
封入油の高さ。 Δaは同上封入油のP2 状態における油の圧縮量であ
る。 図5はこの関係をクランクシャフトの回転角と負荷トル
クの関係で表したものである。作動液(油)の圧縮性に
よるトルクは、圧下前後の液圧シリンダの油室の変化
量、クランクのアーム長さなどによって異なるが、減速
機の定格トルクに対し、負荷トルクが一定比率以上大き
くなると減速機の歯面の摩耗や損傷を引き起し、このよ
うな鍛圧加工方式に単にしたがっただけでは円滑な操業
を実現することができず、設備の寿命も極めて短い。
【0007】この発明においては、複数組のアンビルを
単一のクランクシャフト5につなぎ、一組のアンビルに
よる鍛圧加工を終えて負のトルクが発生する時点で、次
の組のアンビルによる圧下を開始し前段回での圧下によ
る負のトルクをなくすようタイミングをずらしてアンビ
ルを駆動するので、減速機等におするバックラッシュに
よって異音や振動は有利に回避される。
【0008】図6は単一の鋳片ストランドに鍛圧加工を
施す場合におけるクランクシャフト5の回転角度の変化
状況を示したものである。この場合、圧下の開始は−α
°であり、この時点よりアンビルが鋳片ストランドと接
触して圧下が始まる。回転角90°にて、アンビルは最も
相互接近して圧下は終了するが、作動油の圧縮性やフレ
ームの伸び等により圧下力は角度βまで保持され、この
間で作動油の圧縮性によって負のトルクが発生する。こ
の発明は、負のトルクが発生する領域である角度βの範
囲で他のアンビルによる圧下を行い負のトルクを相殺す
るようにしたものである。図7はこの関係を4ストラン
ド鍛圧における2ストランド間の鍛圧加工について示し
たものであり、この場合は、Aにおけるストランドの加
工が終了する時点でBにおけるストランドの圧下が始ま
るように圧下サイクルを設定する。なお、上掲図6、図
7において液圧シリンダ4aは省略してある。図8はこ
の発明に従い4本の鋳片ストランドに鍛圧加工を施す場
合のクランクシャフトの負荷トルク曲線を示したもので
ある。図示のようにアンビルの鍛圧加工時の圧下終了時
期と圧下開始時期をラップさせ、クランクシャフトにお
けるトータルの負荷トルクを正または、減速機の強度や
寿命等に支障をきたさない範囲で負のトルクを抑制する
ことにより、負荷変動に伴う装置の異音や振動を防止で
きる。なお、操業条件などの種々の制約から負のトルク
を、装置や操業に悪影響を与えない範囲まで小さくでき
ない場合には、歯車におけるバックラッシュによって歯
面同士が衝突するときの衝撃係数を2、負荷の最小トル
クをTmin 、減速機の定格トルクをTR として負荷トル
クを次式のように設定すればよい。 Tmin /TR ≧−0.5
【0009】
【実施例】幅340 mm、厚さ270 mm、C含有量が0.05〜1.
2 %の範囲になる低炭素鋼〜高炭素鋼の種々の鋳片スト
ランドを連続鋳造しつつ上掲図1に示したような構成に
なる装置(圧下力P:Max600t 、油圧p:50〜300 Kg/c
m2、作動油:脂肪酸エステル、β:5.3 ×10-5、クラン
クシャフトの偏心量r:30mm、減速機の定格トルク
R :8t-m 、ストランド数:4)にて表1に示した条
件のもとに鍛圧加工を施し、該装置の異音、振動の発生
状況および減速機における歯車の寿命について比較調査
した。その結果を表2に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】表2において明らかなように、この発明に
従う鍛圧加工を施すことにより、単に鍛圧加工を施すタ
イプのものよりも装置の異音や騒音は格段に小さくな
り、減速機の寿命は1年から15年程度に延びることが確
かめられた。
【0013】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、鋳片ストラ
ンドの鍛圧加工において不可避であった装置の異音や騒
音を極力小さくすることができるし、装置の寿命を延長
して安定した操業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施に使用して好適な鍛圧加
工装置の構成を示した図である。
【図2】図2は図1に示した装置の側面を示した図であ
る。
【図3】図3は鍛圧加工状況の説明図である。
【図4】図4は鍛圧加工状況の説明図である。
【図5】図5はクランクシャフトの負荷トルク率と鍛圧
加工時の負荷トルクの関係を示した図である。
【図6】図6は鍛圧加工時における液圧シリンダの油の
圧縮状況を示した図である。
【図7】図7は2本の鋳片ストランドを鍛圧加工する場
合の状況を示した図である。
【図8】図8は4本の鋳片ストランドをそれぞれ個別に
鍛圧加工する場合における負荷トルク曲線を示した図で
ある。
【符号の説明】
1a アンビル 1b アンビル 2 メインフレーム 3 サブフレーム 4a 液圧シリンダ 4b 液圧シリンダ 5 クランクシャフト 6 バランスシリンダ 7 変位計 8 戻しシリンダ S 鋳片ストランド G 減速機 M 駆動源 l1 リンク l2 リンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造用鋳型より引き抜かれた鋳片ス
    トランドを両側に挟む一対で一組になるアンビルを複数
    組用意して、減速機を介して駆動源につながる単一のク
    ランクシャフトを回転駆動させて各アンビルのそれぞれ
    の相互接近・離隔の往復動作によってその間を通過する
    鋳片ストランドに連続的な鍛圧加工を施すに当たり、 一組のアンビルによる鍛圧加工が終了して相互離隔する
    とともに、負のトルクが発生する前段階で他のアンビル
    による鍛圧加工を開始することを特徴とする鋳片トスラ
    ンドの連続鍛圧方法。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトの負荷トルクを下記の
    条件を満たす値に設定する請求項1に記載の方法。 記 Tmin /TR ≧−0.5 Tmin :負荷トルクの最小値 TR :減速機の定格トルク
JP3053638A 1991-02-26 1991-02-27 連続鋳造における鋳片ストランドの連続鍛圧方法 Expired - Fee Related JPH07115137B2 (ja)

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DE69219831T DE69219831T2 (de) 1991-02-26 1992-02-26 Kontinuierliches schmiedeverfahren für gussstrange
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