JPH0711506U - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JPH0711506U
JPH0711506U JP4260793U JP4260793U JPH0711506U JP H0711506 U JPH0711506 U JP H0711506U JP 4260793 U JP4260793 U JP 4260793U JP 4260793 U JP4260793 U JP 4260793U JP H0711506 U JPH0711506 U JP H0711506U
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roller
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和成 大由里
正治 古茶
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可及的に構成部品点数及びその重量を軽減で
きるとともにそれらを合理的に配置することができ、か
つ、一次引き締めから二次引き締めへの移行時における
構成部品の慣性モーメントを低減できるとともに、ロー
ラ類やバンドを傷つけ難くできるようにされた梱包機を
提供すること。 【構成】 バンド1を作業テーブル4上に置かれた被梱
包物Wの周りに引き回した後、前記バンドBを前記被梱
包物Wの外周面に巻き付けるべく、バックフィードロー
ラ51に高速低トルクの引き戻し駆動力を摩擦クラッチ
25を介して付加するとともに、低速高トルクの引き締
め駆動力をワンウェイクラッチ45を介して付加するよ
うにされてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被梱包物にポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバ ンドを巻き付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作業を行うようにさ れた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバンド式の梱包機にあっては、バンドを作業テーブル上に置かれた被梱 包物の周りに引き回すべく、該バンドを回転駆動せしめられるフィードローラと これに圧接せしめられるフィード用押さえローラとの間に挟んで送り出した後、 前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべくその送出余剰分をバックフ ィードローラとこれに圧接せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低トル クで引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルクで強く引き締める二次引き 締めを行うようにされているのが普通である。
【0003】 前記各ローラの駆動方式としては、例えば特公昭55−34051号公報に記 載されているように、前記バックフィードローラ(リターンローラ)を回転シャ フトに摩擦クラッチを介して外嵌するとともに、前記フィードローラと前記バッ クフィードローラの回転シャフトをそれぞれ差動減速機を介して互いに関連して 回転させるようになし、前記一次引き締め終了時に前記摩擦クラッチが滑り出し て前記バックフィードローラの回転シャフトの回転速度が急速に低下することを 利用して、前記差動減速機からの低速高トルクの回転駆動力を前記バックフィー ドローラに伝達して二次引き締めを行うようにしたものが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このものでは、差動減速機を介して動力伝達が行われるように されていることから、高速低トルクの一次引き締めから低速高トルクの二次引き 締めへの移行時に、回転速度が急速に低下せしめられることになる比較的重量の ある構成部品が多く、前記移行時にそれらの重い部品の慣性モーメントによって 軸受部や被梱包物等に大きな衝撃が加えられることになるので、軸受部や被梱包 物等が破損し易いという問題がある。この問題を回避すべく、前記バックフィー ドローラの回転速度を遅く設定すると、梱包作業に要する時間がその分長くなり 、最近における梱包作業スピードアップ化の要請に応えることができなくなる。
【0005】 このような問題を解消すべく、例えば特公平4−13205号公報には、次の ような構成のものが開示されている。すなわち、バックフィードローラ(リター ンローラ)を低速高トルクで回転せしめられる回転シャフトにワンウェイクラッ チを介して外嵌するとともに、バックフィード用押さえローラ(ロッカーローラ )を高速で回転駆動させるようになし、一次引き締め時には前記バックフィード ローラとバックフィード用押さえローラとの間にバンドを挟んで高速低トルクで 引き戻すようになす。この場合、バンドが被梱包物の外周面に巻き付いて一次引 き締めが終了すると、バンドに作用する張力が急激に大きくなって、該バンドに 追従回転しているバックフィードローラの回転速度が急速に低下することになる が、その回転シャフトは前記のように低速高トルクで一定回転せしめられている ので、バックフィードローラとその回転シャフトが同速になると前記ワンウェイ クラッチが作動してバックフィードローラは低速高トルクで回転せしめられ、そ れによって、二次引き締めが行われるようにされる。
【0006】 このものでは、差動減速機を使用していないので、前記した如くの慣性モーメ ントによる衝撃は緩和されるものの、一次引き締め終了間際から二次引き締め期 間中は、バックフィード用押さえローラがバックフィードローラとの間にバンド を挟んだままスリップしている状態となるため、バックフィード用押さえローラ やバンドが摩耗したり、バンドが摩擦熱により溶融したりして傷つけられるおそ れがあり、バンドの送りや溶着に際して何かと支障を来たしやすいという問題が ある。
【0007】 また、バックフィード用押さえローラをバックフィードローラに対して選択的 に圧接及び離間させることに加えてそれを回転駆動する必要があるので、動力伝 達系等全体構成が複雑にならざるを得ないという問題もある。 かかる点に鑑み本考案は、バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべくそ の送出余剰分を回転駆動せしめられるバックフィードローラとこれに圧接せしめ られる押さえローラとの間に挟んで高速低トルクで引き戻す一次引き締めを行っ た後に低速高トルクで強く引き締める二次引き締めを行うことができることに加 えて、可及的に構成部品点数及びその重量を軽減できるとともにそれらを合理的 に配置することができ、かつ、一次引き締めから二次引き締めへの移行時におけ る構成部品の慣性モーメントを低減できるとともに、ローラ類やバンド等を傷つ け難くできるようにされた梱包機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成すべく、本考案に係る梱包機は、バンドを作業テーブル上に 置かれた被梱包物の周りに引き回した後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に 巻き付けるべくその送出余剰分を回転駆動せしめられるバックフィードローラと これに圧接せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低トルクで引き戻す一 次引き締めを行った後に低速高トルクで強く引き締める二次引き締めを行うよう にされてなり、前記バックフィードローラに前記高速低トルクの引き戻し駆動力 を摩擦クラッチを介して付加するとともに、前記低速高トルクの引き締め駆動力 をワンウェイクラッチを介して付加するようにされていることを特徴としている 。
【0009】 本考案の梱包機においては、前記摩擦クラッチとワンウェイクラッチとを前記 バックフィードローラの回転軸線上に直列に介装することが好ましい例として挙 げられる。
【0010】
【作 用】
前述の如くの構成とされた本考案に係る梱包機においては、バンドが作業テー ブル上に置かれた被梱包物の周りに引き回された後、バックフィードローラが摩 擦クラッチを介して高速低トルクで回転せしめられ、それによってバンドが引き 戻されて一次引き締めが行われる。
【0011】 そして、かかる一次引き締めによりバンドが被梱包物の外周面に巻き付くと、 バンドに作用する張力が急激に大きくなって、摩擦クラッチが滑り出し、バック フィードローラの回転速度が低下する。そして、バックフィードローラの回転速 度が所定値まで低下すると今度はバックフィードローラがワンウェイクラッチを 介して低速高トルクで回転せしめられ、それによってバンドが強く引っ張られて 二次引き締めが行われる。
【0012】 このように本考案の梱包機は、高速低トルクの回転駆動力と低速高トルクの回 転駆動力とが摩擦クラッチとワンウェイクラッチの組み合わせによって順次合理 的に前記バックフィードローラ51に伝達されるので、差動減速機等の重量部品 を用いることなく、確実に一次引き締め及び二次引き締めを行うことができ、そ の結果、構成部品点数及びその重量が軽減されるとともに、一次引き締めから二 次引き締めへの移行時における構成部品の慣性モーメントを低減でき、また、バ ンドにローラ類が圧接したままスリップすることがほとんど生じないので、ロー ラ類やバンドの摩耗や損傷を軽減することができる。
【0013】
【実施例】
図1及び図2は本考案に係る梱包機の一実施例の主要部のレイアウトを示す概 略構成平面図及び正面図であり、図に示される梱包機1は、基本的には、従来の ものと同様に、被梱包物Wが載置される作業テーブル4を有する箱型の本体ハウ ジング3上にバンド案内用の門型のアーチ部5が設けられ、前記本体ハウジング 3内にバンドコイルが装填されたリールユニット(図示省略)を収納するリール 収納部Rが設けられるとともに、該リール収納部Rと前記作業テーブル4との間 に前記リールユニットから繰り出されたバンドの送り出し、引き締め、溶着接合 、切断等を行うバンド処理機構が配されている。
【0014】 このバンド処理機構は、前記作業テーブル4と仕切り部材9(図2)との間の 右隅部に水平に配された高速フィード用モータ10と、前記仕切り部材9の下側 の左側部に水平に配されたカム用モータ30と、前記作業テーブル4の略中央部 分真下に配されたバンド端処理ユニット80を備えている。 前記高速フィード用モータ10の回転駆動力は、その出力軸10aに固定され たプーリ11から無端環状のVベルト12によりバックフィードプーリ21及び フィードプーリ22に伝達され、その駆動力がさらに前記バックフィードプーリ 21から摩擦クラッチ25を介してバックフィード用回転シャフト16及びその 一端部に固定されたバックフィードローラ51に伝達されるとともに、前記フィ ードプーリ22が固定されたフィード用回転シャフト17及びその一端部に固定 されたフィードローラ52にも伝達されるようになっている。
【0015】 より詳細には、図3及び図4を参照すればよくわかるように、前記バックフィ ード用回転シャフト16及び前記フィード用回転シャフト17は、前記高速フィ ード用モータ10とバンド端処理ユニット80との間に配された枠状のローラ支 持ハウジング15の上下に回転自在にかつ前記モータ10の出力軸10aと平行 に横架されていて、それらのうちの前記バックフィード用回転シャフト16の一 端側(入力部)に前記バックフィードプーリ21がベアリング24を介して回転 自在に外挿されるとともに、このバックフィードプーリ25の外側面側の前記回 転シャフト16上に摩擦クラッチ25の摩擦要素27を一定の付勢力で前記プー リ25に押し付ける押圧プレート26がキー等により一体的に外嵌固定されてい る。
【0016】 前記バックフィード用回転シャフト16の前記摩擦クラッチ25よりさらに外 方側には後述するカム用モータ30からの回転駆動力が伝達されるワンウェイク ラッチ45が接続されている。このワンウェイクラッチ45は、それ自体はよく 知られているタイプのもので、内輪と外輪との間に特殊な形状のカム(スプラッ グ)を備えていて、そのくさび作用で一方向にのみ回転を伝えるようにされてい る。
【0017】 また、前記ローラ支持ハウジング15には、バックフィード用押さえローラ5 3及びフィード用押さえローラ54がそれぞれ後述するバックフィード用ローラ 圧接機構61及びフィード用ローラ圧接機構62により前記バックフィードロー ラ51及びフィードローラ52に対して選択的に圧接及び離間せしめられるよう にされて配されている(後に詳述)。
【0018】 一方、前記カム用モータ30の回転駆動力は、その出力軸30a(図2)に固 定された小径プーリ31と大径プーリ32とによって二系統に分けられて伝達さ れる。すなわち、第1の系統は、前記小径プーリ31に上向きに掛け回された無 端環状のVベルト33により前記バックフィード用回転シャフト16,前記フィ ード用回転シャフト17等と平行に配された中継用回転シャフト35の一端部に 固定された第1の中継プーリ36に伝達され、そこから前記中継用回転シャフト 35の他端部に固定された第2の中継プーリ38を経て後述する減速機40の入 力側に配された入力プーリ41へVベルト39により伝達される。そして、前記 入力プーリ41からトルクキーパーとして働くようにされた摩擦クラッチ42を 介して前記減速機40の出力側に固定された出力プーリ43に伝達され、そこか らタイミングベルト44を介して前記したワンウェイクラッチ45の入力側(外 輪側)に伝達される。
【0019】 また、前記カム用モータ30の回転駆動力を伝達する第2の系統は、前記大径 プーリ32に斜め上向きに掛け回された無端環状のVベルト34により前記した バンド端処理ユニット80の近傍に配された電磁クラッチ47の入力側に設けら れたプーリ46に伝達され、そこから前記電磁クラッチ47及び電磁ブレーキ4 8を介して前記バンド端処理ユニット80のカムシャフト90(図2)に伝達さ れ、それによって、前記ユニット80に備えられた前グリップ81、後グリップ 82、プレス84、スライドテーブル85、スライドガイド86の他、図示はさ れていないがバンド加熱溶融用のヒーター等の、この種の梱包機においてはよく 知られている可動部材が所定のタイミングをもって作動せしめられるようにされ ている。なお、上記電磁クラッチ47と電磁ブレーキ48は択一的に駆動され、 電磁クラッチ47がONで電磁ブレーキ48がOFFのときには前記バンド端処 理ユニット80が所定の動作を行い、電磁クラッチ47がOFFで電磁ブレーキ 48がONのときには前記動作が停止位置で保持せしめられるようになっている 。
【0020】 以上の如くの全体構成に加えて、本実施例においては、前記したローラ支持ハ ウジング15に付設されたバックフィード用ローラ圧接機構61及びフィード用 ローラ圧接機構62により、前記バックフィード用押さえローラ53及びフィー ド用押さえローラ54がそれぞれ前記バックフィードローラ51及びフィードロ ーラ52の斜め下部に対して選択的に圧接及び離間せしめられるようにされてい る。
【0021】 すなわち、前記バックフィード用押さえローラ53及びフィード用押さえロー ラ54は、図3及び図4に示される如くに、それぞれ個別の支持部材55A,5 6Aに固着された支持シャフト55,56に回転自在に支持され、前記両支持部 材55A,56Aは、前記押さえローラ53,54に対して偏心した位置、詳し く言えば前記両押さえローラ53,54の回転軸線P,Qに対して偏心した位置 に回転軸線X,Yを持つ、前記ローラ支持ハウジング15に両端を回転自在に支 持されたエキセントリックシャフト57,58の一端部にそれぞれ固定されてい る。そして、これ等のエキセントリックシャフト57,58に揺動レバー67, 68の基端部が固定されるとともに、該揺動レバー67,68の揺動端部に形成 された長穴67a,68aにソレノイド式アクチュエーター63,64の作動ロ ッド63a,64aに挿通せしめられたピン65,66が遊挿されていて、前記 作動ロッド63a,64aの上下方向の直線運動が前記揺動レバー67,68を 介して前記エキセントリックシャフト57,58の回転運動に変換され、それに よって前記バックフィード用押さえローラ54及びフィード用押さえローラ55 がそれぞれ前記バックフィードローラ51及びフィードローラ52に対して選択 的に圧接及び離間せしめられるようにされている。
【0022】 これをさらに詳しく述べれば、前記ソレノイド式アクチュエータ63,64は 、それらの内蔵ソレノイドが通電励磁されていないとき(OFF時)には、それ ぞれに内蔵されたスプリングの付勢力によって前記作動ロッド63a,64aを 図4において一点鎖線で示される如くに大きく突出させている。従って、このと きには前記揺動レバー67,68も図4において一点鎖線で示される如くの位置 をとり、それに伴い、前記押さえローラ53,54が図4において一点鎖線で示 される如くに前記バックフィードローラ51、前記フィードローラ52から離間 した位置をとる。
【0023】 それに対し、前記内蔵ソレノイドが通電励磁されたとき(ON時)には、図4 において実線(又は破線)で示される如くに、前記内蔵スプリングの付勢力に抗 して前記作動ロッド63a,64aを内方へ引き込む。従って、このときには前 記揺動レバー67,68が図4において実線(又は破線)で示される如くの位置 をとり、それに伴い、前記エキセントリックシャフト57,58が前記OFF時 の位置から所定角度だけ回転し、前記支持部材55A,56Aが揺動して前記押 さえローラ53,54が図4において実線示される如くにバックフィードローラ 51、フィードローラ52に圧接せしめられる。
【0024】 なお、前記バックフィードローラ51及びフィードローラ52の外周面はバン ドBの滑りが生じ難いウレタンゴム製とされている。従って、前記バックフィー ドローラ51とバックフィード用押さえローラ53との間、及びフィードローラ 52とフィード用押さえローラ54との間にそれぞれバンドBを挟んでおいて、 前記バックフィード用ローラ圧接機構61及びフィード用ローラ圧接機構62を 後述するように選択的に作動させることにより、バンドBの送り及び引き戻しを 任意のタイミングで滑りを生じさせることなく的確に行える。
【0025】 上述の如くの構成とされた本実施例の梱包機1においては、被梱包物Wをバン ドBにより梱包するに際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオート インサート(バンドBの先端部がフィードローラ52を通り過ぎる位置まで、リ ールユニットから自動的に送り出される)が確認されると、高速フィード用モー タ10が起動されてその出力回転軸10aが正方向に回転せしめられるとともに 、前記フィード用ローラ圧接機構62のソレノイド式アクチュエータ64が作動 (ON)せしめられる。
【0026】 それにより、前記高速フィード用モータ10の回転駆動力がVベルト12から プーリ21及び摩擦クラッチ25を介してバックフィードローラ51に伝達され るとともに、プーリ22を介してフィードローラ52に伝達され、それらローラ 51,52が正方向(送り方向)に回転し、さらに、前記ソレノイド式アクチュ エータ64の作動ロッド64aが内方へ引き込まれて揺動アーム68が図4にお いて一点鎖線で示される位置から破線で示される位置に揺動し、それに伴ってエ キセントリックシャフト58及び支持部材56Aが所定の角度だけ回転(図4に おいて反時計回りの方向)し、前記フィード用押さえローラ54が間にバンドB を挟んで前記フィードローラ52に圧接せしめられる。なお、前記バックフィー ドローラ51の正転時にはその回転シャフト16の一端部に設けられているワン ウェイクラッチ45は空転状態にされている。
【0027】 上記動作により、バンドBの先端(前回梱包時の切断部)は、作業テーブル4 の下面側を通った後、門型のアーチ部5に案内されながら被梱包物Wを周回する ように引き回されてバンド端処理ユニット80の前記スライドガイド86と前記 スライドテーブル85との間に送られ、前記スライドガイド86の送り方向で見 て先端に配置されたフィード完了検知用の近接スイッチ(図示省略)により検出 される位置まで送られる。
【0028】 その際、バンドBの後端側は、バックフィードローラ51と非圧接状態にある バックフィード用押さえローラ53との間に形成されている隙間を通ってガイド 部材59の案内面59a等に案内されながらバンド端処理ユニット80のスライ ドガイド86とプレス84及び後グリップ82との間を抜けるように送り出され る。 そして、前記近接スイッチによりバンドBの先端が検知されると、前記高速フ ィード用モータ10が一旦停止せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧 接機構62のソレノイド式アクチュエータ64がOFF状態にされる。それによ り、バンド送りが停止せしめられるとともに、前記フィード用押さえローラ54 が元の位置(図4において一点鎖線で示される位置)に戻される。そして、その 後、所定のタイミングで前記カム用モータ30が起動せしめられるとともに、前 記電磁クラッチ47がON状態及び前記電磁ブレーキ48がOFF状態にされて 、前記カム用モータ30の回転駆動力が前記Vベルト34及び電磁クラッチ47 を介してカムシャフト90に伝達され、それによって、前記バンド端処理ユニッ ト80の前グリップ81が上昇せしめられて、前記バンドBの先端部が拘持され る。
【0029】 次に、前記バンドBの先端部が拘持されている状態で、高速フィード用モータ 10が再起動されてその出力回転軸10aが今度は前記バンド送出時とは逆方向 に回転せしめられるとともに、前記バックフィード用ローラ圧接機構61のソレ ノイド式アクチュエータ63が作動(ON)せしめられる。 それにより、前記と同様に、前記高速フィード用モータ10の回転駆動力がV ベルト12からプーリ21及び摩擦クラッチ25を介してバックフィードローラ 51に伝達されるとともに、プーリ22を介してフィードローラ52に伝達され 、それらローラ51,52が逆方向(引き戻し方向)に回転し、さらに、前記ソ レノイド式アクチュエータ63の作動ロッド63aが内方へ引き込まれて揺動ア ーム67が図4において一点鎖線で示される位置から実線で示される位置に揺動 し、それに伴ってエキセントリックシャフト57及び支持部材55Aが所定の角 度だけ回転(図4において時計回りの方向)し、前記バックフィード用押さえロ ーラ53が間にバンドBを挟んで前記バックフィードローラ51に圧接せしめら れる。
【0030】 このときには、バックフィードローラ51はワンウェイクラッチ45が噛み合 い状態となる回転速度より速く回転せしめられているので、該ワンウェイクラッ チ45(の内外輪間)は滑り状態にあり、前記タイミングベルト44を介しての 前記カム用モータ30からの回転駆動力は前記バックフィードローラ51の回転 シャフト16には伝達されない。 上記動作により、バンドBの送出余剰分がバックフィードローラ51とこれに 圧接せしめられているバックフィード用押さえローラ53との間に挟まれた状態 で高速低トルクで引き戻され、一次引き締めが行われる。
【0031】 そして、バンドBが被梱包物Wの外周面に当接してその送出余剰分が引き戻さ れ、バンドBに作用する張力が急激に大きくなると、高速フィード用モータ10 に作用する負荷が大きくなるとともに、バックフィードローラ51とバンドBと の間の摩擦力が急激に増大し、それによって前記摩擦クラッチ25が滑り出して 前記高速フィード用モータ10により駆動されていた前記バックフィードローラ 51の回転シャフト16の回転速度が急速に低下する。
【0032】 そして、前記回転シャフト16の回転速度が前記カム用モータ30により回転 させられている前記ワンウェイクラッチ45の外輪側の回転速度まで低下すると 、前記ワンウェイクラッチ45のスプラッグが噛み合って、今度は前記カム用モ ータ30から減速機40を介して前記バックフィードローラ51の回転シャフト 16に低速高トルクの回転駆動力が伝達され、それよって、バンドBが前記バッ クフィードローラ51とバックフィード用押さえローラ53との間に挟まれた状 態で強く引っ張られて二次引き締めが行われる。そして、バンドBがある程度強 く引き締められると、今度は前記減速機40の入力側に設けられた摩擦クラッチ 42が滑り出し、それによって、被梱包物WがバンドBで過剰に締め付けられな いようにされる。
【0033】 このようにして、二次引き締めが行われた後においては、前記バンド端処理ユ ニット80において、後グリップ82によるバンドBの後端側の拘持、ヒーター によるバンドBの先端部と後端部との重合部分の加熱溶融、プレス84による前 記溶融重合部分の圧着・冷却及びバンドBの後端の切断等が公知の態様及び手順 で行われ、それによって、被梱包物WがバンドBにより梱包される。
【0034】 以上のように本実施例の梱包機1は、比較的軽量の摩擦クラッチ25とワンウ ェイクラッチ45とがバックフィードローラ51の回転軸線(回転シャフト16 )上に直列に配されているので、高速フィード用モータ10からの高速低トルク の回転駆動力とカム用モータ30からの低速高トルクの回転駆動力とが順次合理 的に前記バックフィードローラ51に伝達される。そのため、差動減速機等の重 量回転部品を用いることなく、確実に一次引き締め及び二次引き締めを行うこと ができ、その結果、構成部品点数及びその重量が軽減されるとともに、一次引き 締めから二次引き締めへの移行時における構成部品の慣性モーメントを低減でき 、また、バンドにローラ類が圧接したままスリップすることがほとんど生じない ので、ローラ類やバンドの摩耗や損傷を軽減することができる。
【0035】
【考案の効果】
以上の説明から理解されるように、本考案の梱包機では、可及的に構成部品点 数及びその重量を軽減できるとともにそれらを合理的に配置することができ、か つ、一次引き締めから二次引き締めへの移行時における構成部品の慣性モーメン トを低減できるとともに、ローラ類やバンドを傷つけ難くできるといった優れた 効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る梱包機の一実施例の主要部のレイ
アウトを示す概略平面図。
【図2】実施例の梱包機の主要部のレイアウトを示す概
略正面図。
【図3】実施例の梱包機の特徴部分を示す拡大平面図。
【図4】実施例の梱包機の特徴部分を示す拡大正面図。
【符号の説明】
4−作業テーブル 25−摩擦クラッチ 45−ワンウェイクラッチ 51−バックフィードローラ 53−押さえローラ W−被梱包物 B−バンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンドBを作業テーブル4上に置かれた
    被梱包物Wの周りに引き回した後、前記バンドBを前記
    被梱包物Wの外周面に巻き付けるべくその送出余剰分を
    回転駆動せしめられるバックフィードローラ51とこれ
    に圧接せしめられる押さえローラ53との間に挟んで高
    速低トルクで引き戻す一次引き締めを行った後に低速高
    トルクで強く引き締める二次引き締めを行うようにされ
    てなる梱包機において、 前記バックフィードローラ51に前記高速低トルクの引
    き戻し駆動力を摩擦クラッチ25を介して付加するとと
    もに、前記低速高トルクの引き締め駆動力をワンウェイ
    クラッチ45を介して付加するようにされていることを
    特徴とする梱包機。
JP1993042607U 1993-08-03 1993-08-03 梱包機 Expired - Lifetime JP2598717Y2 (ja)

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JP2598717Y2 (ja) 1999-08-16

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