JPH07114904B2 - フィルタエレメントの親水剤付着方法 - Google Patents

フィルタエレメントの親水剤付着方法

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JPH07114904B2
JPH07114904B2 JP21740087A JP21740087A JPH07114904B2 JP H07114904 B2 JPH07114904 B2 JP H07114904B2 JP 21740087 A JP21740087 A JP 21740087A JP 21740087 A JP21740087 A JP 21740087A JP H07114904 B2 JPH07114904 B2 JP H07114904B2
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filter element
hydrophilic agent
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water
drying
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JP21740087A
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Inventor
努 荒木
Original Assignee
株式会社土屋製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフィルタエレメントの材に親水剤を均一に付
着する方法に関する。
(従来の技術) 電子機械部品、医薬品又は食品などの製造分野では、純
度の高い薬液、純水又はガス体の使用が望まれ、これら
の流体を処理するため耐薬品性の高純度のフィルタエレ
メントが使用に供されている。
このフィルタエレメントは製造、搬送あるいは保管中の
取扱いが原因でシール漏れが招起されることを防ぐた
め、過装置にフィルタエレメントが装着される前に非
破壊試験であるバブルポイントテストを行なっている。
このテストは水中で行なうため、バブルの発生圧力を正
確に測定できるようにフィルタエレメントの水ぬれを良
くしなければならず、フィルタエレメントの材に親水
剤が処理されている。この親水剤処理されたフィルタエ
レメントは次のようにして製造される。ポリエチレンや
ポリプロピレンなどの多孔質の薄膜の少なくとも片面に
隙間を保持するための網布を重ねて材とし、ひだ折り
加工して菊花形筒状に形成し、その内外に多孔を有する
内筒と外筒をそれぞれ嵌挿し、両端に端板を固着してフ
ィルタエレメントとし、次に界面活性剤水溶液などの親
水剤を混入させた含浸槽中に浸漬し、取り出して約70℃
の熱風乾燥炉中に設置し乾燥させる。
(発明が解決しようとする問題点) 乾燥炉中のフィルタエレメントは、熱風に曝される外筒
の一側面と熱風の雰囲気に置かれる外筒の他側面および
内筒面とに乾燥速度の差を生じる。乾燥が早い外筒の一
側面の材では内筒面側から水溶液の移行を生じ、この
面の材の親水剤付着濃度が高くなる一方内筒側の材
の親水剤付着濃度は薄くなり、乾燥終了後のフィルタエ
レメントの親水剤付着量に濃淡を生じ、バルブポイント
テストの時に親水剤付着が少なく水のぬれが悪い個所か
ら先にバブルを発生し、シール漏れが無いにもかかわら
ず、シール漏れをしていると判断されるようなフィルタ
エレメントが製造されてしまう。
(問題を解決するための手段) 本発明はフィルタエレメントを親水剤含浸槽内に浸漬し
た後、乾燥炉内に配設したフィルタエレメントの直径よ
り多少大きな径を有する両端の開放した円筒状の容器内
に挿入し乾燥する。
(作用) 円筒状の容器内に挿入された親水剤が含浸されたフィル
タエレメントは、加熱された容器の熱により全体的に加
温され、均一に水分が蒸発し蒸気圧を高める。そして容
器の上下端の開口から容器外の蒸気圧の低い乾燥炉内の
方へと流れて、エレメント全体に含まれている水分の蒸
発を促進する。
(実施例) 本発明は親水剤処理工程と乾燥工程とから成る。第1図
に示す親水剤処理工程で用いられる親水剤含浸槽1はス
テンレス製の箱型容器で、内部に界面活性剤やポリエチ
レングリコール等の水溶性の親水剤2が水と濃度調整さ
れて入っている。この親水剤液2中に耐熱性、耐薬品性
を有するフィルタエレメント3が浸漬される。フィルタ
エレメント3は第2図に示すようにポリプロピレンやポ
リスルホンなどのような耐熱性、耐薬品性に優れ疎水性
を有する合成樹脂からなる多孔質の薄膜の表裏に、同じ
材質の網布や不織布を重ね合わせて材4とし、ひだ折
り加工して菊花形筒状に成形し、その内外に多孔を有す
る内筒5と外筒6とをそれぞれ嵌挿し、両端に中央に開
口を有する端板7を固着したものである。親水剤含浸槽
1に浸漬されたフィルタエレメント3は再び取り出され
て大気中に放置して、水滴が除去し次の乾燥工程に移さ
れる。乾燥工程は第3図に示すように乾燥炉8と容器10
とで構成され、乾燥炉8はバーナーやヒーターを熱源と
する強制熱風循環を用いており、その内部に配設した多
孔を有する棚板9の上に両端が開口11、12している円筒
状の容器10が配設されている。この容器10はフィルタエ
レメント3の直径より多少大きな径を有しており、前記
水滴が除かれたフィルタエレメント3が容器10内に挿入
され加温される。約70℃の熱風はフィルタエレメント3
周囲の容器10を加熱しフィルタエレメント3を全体的に
均一に温め、フィルタエレメント3の水分を蒸発させて
容器10内の蒸気圧を乾燥炉8内の蒸気圧より高めフィル
タエレメント3内の材間における水分の移行を防ぐ。
容器10の上下端の開口11、12から蒸気圧の低い乾燥炉8
内へ連続的に水分を放出してフィルタエレメント3を乾
燥させていく。
尚、乾燥工程において高周波を用いて容器を発熱させフ
ィルタエレメントを乾燥させるようにしても良い。
(発明の効果) 以上のように本発明は、親水剤に浸漬したフィルタエレ
メントを乾燥させるに際し、乾燥炉内に設けた両端の開
放した円筒状の容器にフィルタエレメントを挿入するよ
うにしたので、容器の加熱を介してフィルタエレメント
が加熱されて水分の蒸気圧が高まり材間の水分の移行
を防ぎ、親水剤がフィルタエレメント全体に均一に残留
できるようにしたフィルタエレメントを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は含浸槽の断面図、第2図はフィルタエレメント
の部分断面図そして第3図は乾燥炉の断面図である。 1……親水剤含浸槽、2……親水剤液 3……フィルタエレメント、8……乾燥炉 10……容器、11,12……開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材をひだ折り加工して多孔を有する内筒
    の周りに菊花形筒状に配設し、その両端を固着して形成
    したフィルタエレメントを親水剤溶液中に浸漬し、両端
    が開口する円筒状容器に前記浸漬したフィルタエレメン
    トを挿入して乾燥炉内に配設し乾燥させてなるフィルタ
    エレメントの親水剤付着方法。
JP21740087A 1987-08-31 1987-08-31 フィルタエレメントの親水剤付着方法 Expired - Lifetime JPH07114904B2 (ja)

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JPS6458311A JPS6458311A (en) 1989-03-06
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