JPH0711451A - 無電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法 - Google Patents
無電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法Info
- Publication number
- JPH0711451A JPH0711451A JP17466893A JP17466893A JPH0711451A JP H0711451 A JPH0711451 A JP H0711451A JP 17466893 A JP17466893 A JP 17466893A JP 17466893 A JP17466893 A JP 17466893A JP H0711451 A JPH0711451 A JP H0711451A
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- JP
- Japan
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- tartrate
- copper plating
- electroless copper
- soln
- copper
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】無電解銅メッキ液の老化廃液中の錯化剤の酒石
酸塩を再生利用する。 【構成】老化廃液中のギ酸を選択的に電気分解処理す
る。 【効果】老化物のギ酸は水と炭酸ガスに分解されて無害
化され、メッキ液中の酒石酸根をカルシウム塩として系
外に出すことなく再生利用することができる。
酸塩を再生利用する。 【構成】老化廃液中のギ酸を選択的に電気分解処理す
る。 【効果】老化物のギ酸は水と炭酸ガスに分解されて無害
化され、メッキ液中の酒石酸根をカルシウム塩として系
外に出すことなく再生利用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無電解銅メッキ液中に
生じたギ酸の選択酸化分解を行うことにより錯化剤であ
る酒石酸塩を再生利用する方法である。
生じたギ酸の選択酸化分解を行うことにより錯化剤であ
る酒石酸塩を再生利用する方法である。
【0002】
【従来の技術】無電解メッキ、例えば無電解銅メッキ
は、例えば磁器コンデンサの如きセラミック電子部品の
外部電極、プリント配線板の導体部やプラスチックの表
面を銅膜で覆う手段として用いられている。このような
無電解銅メッキは、銅イオン、還元剤及び錯化剤を主成
分に含む無電解銅メッキ液に被処理物を浸漬して処理す
るものであるが、還元剤としてホルマリン、錯化剤とし
て酒石酸塩を用いた水酸化ナトリウム溶液の無電解銅メ
ッキ液を使用した場合には、次の反応により銅イオンが
還元されて金属銅が被処理物表面に沈着する。
は、例えば磁器コンデンサの如きセラミック電子部品の
外部電極、プリント配線板の導体部やプラスチックの表
面を銅膜で覆う手段として用いられている。このような
無電解銅メッキは、銅イオン、還元剤及び錯化剤を主成
分に含む無電解銅メッキ液に被処理物を浸漬して処理す
るものであるが、還元剤としてホルマリン、錯化剤とし
て酒石酸塩を用いた水酸化ナトリウム溶液の無電解銅メ
ッキ液を使用した場合には、次の反応により銅イオンが
還元されて金属銅が被処理物表面に沈着する。
【0003】 この際、錯化剤は触媒として作用している。
【0004】この無電解銅メッキ液の使用により生じた
老化廃液中には、有価物である錯化剤の酒石酸塩が多量
に含まれている。この老化廃液から酒石酸塩を回収する
方法が提案されている。
老化廃液中には、有価物である錯化剤の酒石酸塩が多量
に含まれている。この老化廃液から酒石酸塩を回収する
方法が提案されている。
【0005】例えば、無電解銅メッキ液の老化廃液から
酒石酸塩を回収する方法として、銅イオンをマイカ表面
に付着させて除去あるいは銅粉末を核として加熱分解し
た後、酒石酸塩を水に不溶な酒石酸カルシウムとして系
外に除き、さらに加水分解して再生利用することが知ら
れている。
酒石酸塩を回収する方法として、銅イオンをマイカ表面
に付着させて除去あるいは銅粉末を核として加熱分解し
た後、酒石酸塩を水に不溶な酒石酸カルシウムとして系
外に除き、さらに加水分解して再生利用することが知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、酒石酸塩が系外にでること及び酒石酸
カルシウムを加水分解しなくては利用できないこと等に
より処理が複雑で工数が多くなるという問題点があっ
た。
ような方法では、酒石酸塩が系外にでること及び酒石酸
カルシウムを加水分解しなくては利用できないこと等に
より処理が複雑で工数が多くなるという問題点があっ
た。
【0007】本発明の目的は、酒石酸塩を系外に出さ
ず、ギ酸を選択的に分解して錯化剤である酒石酸塩を再
生利用することにある。
ず、ギ酸を選択的に分解して錯化剤である酒石酸塩を再
生利用することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ホルムアルデヒド及び酒石酸塩を含有す
る無電解銅メッキ液において、銅イオンを除去した後ホ
ルムアルデヒドの消費によって生じたギ酸を選択的に電
気分解処理を行うことにより酒石酸塩を再生利用する無
電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法を提供する
ものである。
決するために、ホルムアルデヒド及び酒石酸塩を含有す
る無電解銅メッキ液において、銅イオンを除去した後ホ
ルムアルデヒドの消費によって生じたギ酸を選択的に電
気分解処理を行うことにより酒石酸塩を再生利用する無
電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法を提供する
ものである。
【0009】
【作用】ホルムアルデヒドの消費により生じたギ酸を含
有する無電解銅メッキ液の老化廃液を銅イオンを除去し
た後電気分解処理すると、ギ酸根は下記式のように分解
され、水と炭酸ガスになり、炭酸ガスは揮散し、水は無
害物として残る。 HCOO- →CO2 +H+ +2e H+ +OH- →H2 O これにより、ギ酸を選択的に除去することができ、残っ
た酒石酸塩水溶液を再利用することができる。
有する無電解銅メッキ液の老化廃液を銅イオンを除去し
た後電気分解処理すると、ギ酸根は下記式のように分解
され、水と炭酸ガスになり、炭酸ガスは揮散し、水は無
害物として残る。 HCOO- →CO2 +H+ +2e H+ +OH- →H2 O これにより、ギ酸を選択的に除去することができ、残っ
た酒石酸塩水溶液を再利用することができる。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 実施例1 図1中、1は電気分解槽であり、陽極2、陰極3(対向
面積10cm2 、両極間の距離5cm)がそれぞれ設け
られ、これらには外部から電圧が印加されるようになっ
ている。電気分解槽1に、あらかじめ銅イオンを除去し
た下記組成の老化廃液を100ml収容した後、両極間
に12545クーロンの電流を流した。なお、銅イオン
は、無電解銅メッキ液の老化廃液に1grの銅粉末を加
え、60℃、24時間放置し自己分解させたのち濾紙を
用い濾過して除去した。
る。 実施例1 図1中、1は電気分解槽であり、陽極2、陰極3(対向
面積10cm2 、両極間の距離5cm)がそれぞれ設け
られ、これらには外部から電圧が印加されるようになっ
ている。電気分解槽1に、あらかじめ銅イオンを除去し
た下記組成の老化廃液を100ml収容した後、両極間
に12545クーロンの電流を流した。なお、銅イオン
は、無電解銅メッキ液の老化廃液に1grの銅粉末を加
え、60℃、24時間放置し自己分解させたのち濾紙を
用い濾過して除去した。
【0011】 HCOOH 12.7gr/l 酒石酸カリウムナトリウム 40gr/l NaOH 12gr/l 水 1 l
【0012】このようにして得られた電気分解処理した
メッキ液中に含まれているギ酸根を定量した結果をその
初期値とともに示す。 電気分解する前のギ酸の初期値 12.7g/l 電気分解した後のギ酸の測定値 1.27g/l また、酒石酸根の上記電気分解を行う前後の定量分析の
結果は次のとおりであった。 電気分解する前の酒石酸根の初期値 40g
r/l 電気分解した後の酒石酸根の測定値 39.
6gr/l なお、上記各アニオン成分の分析法はイオンクロマトグ
ラフィーを用いた。
メッキ液中に含まれているギ酸根を定量した結果をその
初期値とともに示す。 電気分解する前のギ酸の初期値 12.7g/l 電気分解した後のギ酸の測定値 1.27g/l また、酒石酸根の上記電気分解を行う前後の定量分析の
結果は次のとおりであった。 電気分解する前の酒石酸根の初期値 40g
r/l 電気分解した後の酒石酸根の測定値 39.
6gr/l なお、上記各アニオン成分の分析法はイオンクロマトグ
ラフィーを用いた。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、有価物である酒石酸塩
と老化物であるギ酸根の混在している、無電解銅メッキ
液の老化廃液を電気分解処理をしたので、ギ酸は選択的
に炭酸ガスと水とに選択的に分解される。これにより酒
石酸根をカルシウム塩として系外に出すことなく再生利
用することができる。
と老化物であるギ酸根の混在している、無電解銅メッキ
液の老化廃液を電気分解処理をしたので、ギ酸は選択的
に炭酸ガスと水とに選択的に分解される。これにより酒
石酸根をカルシウム塩として系外に出すことなく再生利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施例に使用した装置の概略
説明図である。
説明図である。
1 電気分解槽 2 陽極 3 陰極
Claims (1)
- 【請求項1】 ホルムアルデヒド及び酒石酸塩を含有す
る無電解銅メッキ液において、銅イオンを除去した後ホ
ルムアルデヒドの消費によって生じたギ酸を選択的に電
気分解処理を行うことにより酒石酸塩を再生利用する無
電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17466893A JPH0711451A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 無電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17466893A JPH0711451A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 無電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711451A true JPH0711451A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15982614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17466893A Pending JPH0711451A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 無電解銅メッキ液中の酒石酸塩の再生利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711451A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521402A (ja) * | 2003-12-31 | 2007-08-02 | ザ・ビーオーシー・グループ・インコーポレーテッド | 金属含有溶液の処理方法 |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP17466893A patent/JPH0711451A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521402A (ja) * | 2003-12-31 | 2007-08-02 | ザ・ビーオーシー・グループ・インコーポレーテッド | 金属含有溶液の処理方法 |
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