JPH0711313B2 - 固体粒子懸濁液用流量調節弁 - Google Patents
固体粒子懸濁液用流量調節弁Info
- Publication number
- JPH0711313B2 JPH0711313B2 JP3097786A JP3097786A JPH0711313B2 JP H0711313 B2 JPH0711313 B2 JP H0711313B2 JP 3097786 A JP3097786 A JP 3097786A JP 3097786 A JP3097786 A JP 3097786A JP H0711313 B2 JPH0711313 B2 JP H0711313B2
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- Japan
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- valve
- valve seat
- solid particle
- wall
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 この発明は、固体粒子懸濁液、例えば石炭の液化反応に
おける微粉砕された石炭粒子を液状有機媒体に懸濁した
液などの流量を調節するための弁の構造に関するもので
ある。
おける微粉砕された石炭粒子を液状有機媒体に懸濁した
液などの流量を調節するための弁の構造に関するもので
ある。
従来の技術 液体の流量調節弁の一種として、第３図に示すように、
弁体１中に設けられたリング状の弁座２を弁座の内径よ
り細い外径の部分31を有する弁棒３を貫通して弁座の内
壁と弁棒の外壁との間に環状の流路４を形成し、該貫通
部より上部に設けた弁棒の拡大部32の下縁33と弁座の上
縁21とを接触させることにより該流路を閉鎖する形式の
弁が使用されている。
弁体１中に設けられたリング状の弁座２を弁座の内径よ
り細い外径の部分31を有する弁棒３を貫通して弁座の内
壁と弁棒の外壁との間に環状の流路４を形成し、該貫通
部より上部に設けた弁棒の拡大部32の下縁33と弁座の上
縁21とを接触させることにより該流路を閉鎖する形式の
弁が使用されている。
かかる形式の弁は、弁座を貫通した弁棒を上下で支持し
て使用時における弁棒の振動を抑制することができるの
で、特に高圧液体の流量調節に賞用されている。
て使用時における弁棒の振動を抑制することができるの
で、特に高圧液体の流量調節に賞用されている。
しかしこのような弁を、例えば石炭の液化反応における
微粉砕された石炭粒子を液状有機媒体に懸濁した液のよ
うな固体粒子懸濁液の流量を調節するために使用する
と、弁座と弁棒との間の環状空間を上方から下方へ通過
した高圧・高速の固体粒子懸濁液は弁座出口で急激に拡
散して乱流・渦流となり、その近くの弁体内壁（第３図
に記号Ａで示す部分）に固体粒子が激しく衝突するので
弁体内壁の摩耗が著しく、2000時間程度で使用に耐えな
くなる。
微粉砕された石炭粒子を液状有機媒体に懸濁した液のよ
うな固体粒子懸濁液の流量を調節するために使用する
と、弁座と弁棒との間の環状空間を上方から下方へ通過
した高圧・高速の固体粒子懸濁液は弁座出口で急激に拡
散して乱流・渦流となり、その近くの弁体内壁（第３図
に記号Ａで示す部分）に固体粒子が激しく衝突するので
弁体内壁の摩耗が著しく、2000時間程度で使用に耐えな
くなる。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、コアンダ効果として知られている流体力学的
作用を応用することにより、弁座出口付近での固定粒子
懸濁液の流れ方向を制御して弁体内壁への固体粒子の衝
突を抑制し、弁体の摩耗を減少させて長時間の使用に耐
えるようにした固体粒子懸濁液用流量調節弁を提供する
ことを目的とする。
作用を応用することにより、弁座出口付近での固定粒子
懸濁液の流れ方向を制御して弁体内壁への固体粒子の衝
突を抑制し、弁体の摩耗を減少させて長時間の使用に耐
えるようにした固体粒子懸濁液用流量調節弁を提供する
ことを目的とする。
発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明の固体粒子懸濁液用流量調節弁は、弁体中に設け
られたリング状の弁座を弁座の内径より細い外径の部分
を有する弁棒を貫通して弁座の内壁と弁棒の外壁との間
に環状の流路を形成し、該貫通部より上部に設けた弁棒
の拡大部の下縁と弁座の上縁とを接触させることにより
該流路を閉鎖する形式の弁において、弁の最大開度にお
いて弁座の下縁に対応する場所から弁棒が曲線的に滑ら
かに絞られてさらに小さな径となるように構成され、且
つ弁体は弁座の下縁の線に揃えて拡幅された部分を有す
るように構成されている。
られたリング状の弁座を弁座の内径より細い外径の部分
を有する弁棒を貫通して弁座の内壁と弁棒の外壁との間
に環状の流路を形成し、該貫通部より上部に設けた弁棒
の拡大部の下縁と弁座の上縁とを接触させることにより
該流路を閉鎖する形式の弁において、弁の最大開度にお
いて弁座の下縁に対応する場所から弁棒が曲線的に滑ら
かに絞られてさらに小さな径となるように構成され、且
つ弁体は弁座の下縁の線に揃えて拡幅された部分を有す
るように構成されている。
本発明の弁は、特に弁棒の形状及び弁座出口付近の弁体
内壁の構造に特色があり、その他の部分の構造は第３図
に示したものと同様でよいので、第１図及び第２図に弁
座付近の部分拡大断面図を示して本発明を詳細に説明す
る。
内壁の構造に特色があり、その他の部分の構造は第３図
に示したものと同様でよいので、第１図及び第２図に弁
座付近の部分拡大断面図を示して本発明を詳細に説明す
る。
弁棒３は弁座２の内径より細い外径の部分31を有し、こ
の部分が弁座２を貫通して弁座２の内壁と弁棒３の外壁
との間に環状の流路４を形成しており、該貫通部より上
部に設けた弁棒の拡大部32の下縁33と弁座の上縁21とを
接触させることにより該流路を閉鎖するように構成され
ている。第１図は流路を閉鎖して弁を閉じたた状態、第
２図は弁を最大開度に開いた状態を示す。
の部分が弁座２を貫通して弁座２の内壁と弁棒３の外壁
との間に環状の流路４を形成しており、該貫通部より上
部に設けた弁棒の拡大部32の下縁33と弁座の上縁21とを
接触させることにより該流路を閉鎖するように構成され
ている。第１図は流路を閉鎖して弁を閉じたた状態、第
２図は弁を最大開度に開いた状態を示す。
本発明における弁棒１は、第２図に示した弁の最大開度
状態において弁座２の下縁22に対応する場所（Ｂ）から
記号34で示す如く曲線的に滑らかに絞られてさらに小さ
な径の部分35となるように構成されている。
状態において弁座２の下縁22に対応する場所（Ｂ）から
記号34で示す如く曲線的に滑らかに絞られてさらに小さ
な径の部分35となるように構成されている。
さらに、弁体１は弁座の下縁22の線に揃えて拡幅された
部分11を有するように構成されている。
部分11を有するように構成されている。
この環状流路出口部分の構造に関する基本思想は、環状
流路を流れて来た固体粒子懸濁液が環状流路を出た部分
で、一方の側（弁体内壁側）は壁のない自由空間にな
り、他方の側（弁棒側）には滑らかに絞られた曲面（弁
棒自体よりなる）が存在するように構成することであ
る。
流路を流れて来た固体粒子懸濁液が環状流路を出た部分
で、一方の側（弁体内壁側）は壁のない自由空間にな
り、他方の側（弁棒側）には滑らかに絞られた曲面（弁
棒自体よりなる）が存在するように構成することであ
る。
弁の中間開度、即ち第１図及び第２図に示された状態の
中間の状態においても、環状流路の幅は同じで、その出
口において弁体内壁側には壁のない自由空間が存在し、
弁棒側には弁棒自体よりなる（若干の直線部を経て）滑
らかに絞られた曲面が存在するようになっている。
中間の状態においても、環状流路の幅は同じで、その出
口において弁体内壁側には壁のない自由空間が存在し、
弁棒側には弁棒自体よりなる（若干の直線部を経て）滑
らかに絞られた曲面が存在するようになっている。
かかる構成においては、環状流路を流れて来た液流は、
コアンダ効果（Coanda effect）として知られている特
性を示す。
コアンダ効果（Coanda effect）として知られている特
性を示す。
コアンダ効果とは、自由空間を流れる流体が曲面に触れ
た場合に、その曲面に添って流れる現象を言い、第２図
の場合環状流路４から自由空間へ出た液流は矢印Ｃで示
す如く弁棒３の曲線的に滑らかに絞られた壁面34に添っ
て流れるようになる。
た場合に、その曲面に添って流れる現象を言い、第２図
の場合環状流路４から自由空間へ出た液流は矢印Ｃで示
す如く弁棒３の曲線的に滑らかに絞られた壁面34に添っ
て流れるようになる。
作用 上記の如く、弁の開放時に環状流路を高速で流れて来た
固体粒子懸濁液はコアンダ効果により環状流路出口に存
在する弁棒の曲線的に滑らかに絞られている壁面に添っ
て弁棒側へ傾いた流線を描く。コアンダ効果は環状空間
を流れる流体の流速が速い程強く表われるので、弁を開
く程コアンダ効果の作用が強くなり液流は益々弁棒側へ
近づいて流れるようになり、弁体内壁への固体粒子の衝
突は著しく減少し、弁体の摩耗が少なく長時間の使用に
耐えるようになる。
固体粒子懸濁液はコアンダ効果により環状流路出口に存
在する弁棒の曲線的に滑らかに絞られている壁面に添っ
て弁棒側へ傾いた流線を描く。コアンダ効果は環状空間
を流れる流体の流速が速い程強く表われるので、弁を開
く程コアンダ効果の作用が強くなり液流は益々弁棒側へ
近づいて流れるようになり、弁体内壁への固体粒子の衝
突は著しく減少し、弁体の摩耗が少なく長時間の使用に
耐えるようになる。
発明の効果 固体粒子懸濁液の流量調節用として耐用時間の長い弁が
得られる。
得られる。
第１図は及び第２図は本発明の流量調節弁の弁座付近の
構造を詳細に説明するための断面図で、第１図は弁の閉
鎖時、第２図は弁の最大開度の時の状態を示す図、第３
図は従来の流量調節弁の代表的構造を示す断面図であ
る。
構造を詳細に説明するための断面図で、第１図は弁の閉
鎖時、第２図は弁の最大開度の時の状態を示す図、第３
図は従来の流量調節弁の代表的構造を示す断面図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】弁体中に設けられたリング状の弁座を弁座
の内径より細い外径の部分を有する弁棒を貫通して弁座
の内壁と弁棒の外壁との間に環状の流路を形成し、該貫
通部より上部に設けた弁棒の拡大部の下縁と弁座の上縁
とを接触させることにより該流路を閉鎖する形式の弁に
おいて、弁の最大開度において弁座の下縁に対応する場
所から弁棒が曲線的に滑らかに絞られてさらに小さな径
となるように構成され、且つ弁体は弁座の下縁の線に揃
えて拡幅された部分を有するように構成されている固体
粒子懸濁液用流量調節弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3097786A JPH0711313B2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 | 固体粒子懸濁液用流量調節弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3097786A JPH0711313B2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 | 固体粒子懸濁液用流量調節弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62194075A JPS62194075A (ja) | 1987-08-26 |
| JPH0711313B2 true JPH0711313B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=12318714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3097786A Expired - Fee Related JPH0711313B2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 | 固体粒子懸濁液用流量調節弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0711313B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9221561B2 (en) | 2008-08-05 | 2015-12-29 | Mannkind Corporation | Powder dispenser modules and powder dispenser assemblies |
| WO2022071093A1 (ja) * | 2020-10-01 | 2022-04-07 | イーグル工業株式会社 | 弁 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2086529C (en) * | 1992-05-20 | 1996-05-28 | Ikuo Yokoyama | Control valve |
| CN2403002Y (zh) * | 2000-01-24 | 2000-10-25 | 潘兆铿 | 一种磁悬吸式气体流量调节阀口装置 |
-
1986
- 1986-02-17 JP JP3097786A patent/JPH0711313B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9221561B2 (en) | 2008-08-05 | 2015-12-29 | Mannkind Corporation | Powder dispenser modules and powder dispenser assemblies |
| WO2022071093A1 (ja) * | 2020-10-01 | 2022-04-07 | イーグル工業株式会社 | 弁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62194075A (ja) | 1987-08-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |