JP2819490B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP2819490B2
JP2819490B2 JP5067421A JP6742193A JP2819490B2 JP 2819490 B2 JP2819490 B2 JP 2819490B2 JP 5067421 A JP5067421 A JP 5067421A JP 6742193 A JP6742193 A JP 6742193A JP 2819490 B2 JP2819490 B2 JP 2819490B2
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貞雄 和坂
光男 亀山
達司 篠ケ谷
幸一 大川
良之 奥津
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Toyo Engineering Corp
Azbil Corp
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Toyo Engineering Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁装置、特にスラリー
流体を高差圧で減圧制御するアングル弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】石炭液化プラントにおける石炭スラリー
の減圧・制御ラインあるいは化学プラントにおいての各
種触媒を含む固液二相流の減圧・制御ラインには、一般
にアングル弁が用いられている。アングル弁は、流体の
流れ方向を直角に曲げることができることから配管系を
コンパクトに設計できる利点を有している。但し、アン
グル弁は弁下流側で過剰に減圧されると過減圧部で多量
のガスが発生してフラッシュ流体(気液二相流)となり
易い弁であるため、特に高差圧で運転する場合にはトリ
ム部の擦過、摩食が問題となる。また、フラッシュ流体
自体は弁下流側に排出されるので、弁自体の制御性につ
いては影響を与えないが、下界からの刺激に対し敏感
で、旋回流となったり、下流側配管系の固有振動とマッ
チすると振動的な水撃現象を持続的に発生させることが
あり、その結果として下流側配管が激しく振動して異音
を発生する。
【0003】図4はこの種の単座型アングル弁の従来例
を示すもので、1は水平に配管された上流側配管、2は
上流側配管1の下流側開口端の下方に略垂直に配管され
た下流側配管、3,4は上流側配管1と下流側配管2と
の間に接続されたアングル弁およびテールピースであ
る。アングル弁3は、相互に直交し水平方向に開口する
流体流入口5と鉛直下方に開口する流体流出口6を有す
る弁本体7と、流体流出口6に下方からガスケット9を
介して嵌挿されたシートリング8と、弁本体7の上面に
開口する弁軸挿通孔10にシール部材11を介して上下
移動自在に嵌挿された弁軸12と、弁軸12の下端にホ
ルダ13を介して取付けられ前記シートリング8の流体
流通孔14を開閉制御するバルブプラグ15と、弁軸挿
通孔10に嵌挿配置されてホルダ13を摺動自在に案内
保持するガイドブッシュ16と、弁軸挿通孔10の上端
開口部に嵌挿されシール部材11を押圧するパッキンホ
ロア17と、弁本体7の上面に複数個のボルト18によ
って固定されパッキンホロア17を押圧固定するパッキ
ンフランジ19等からなり、前記流体流入口5が上流側
配管1の下流側開口端に接続され、流体流出口6に前記
テールピース4がシートリング8を介して接続されてい
る。テールピース4は、複数個のボルト20によって弁
本体7の下面に固定されることにより弁本体7と協労し
てシートリング8を挾持しており、中心に貫通形成され
た通路21の上端開口部がオリフィス22を介してシー
トリング8の下端開口部に接続され、下端が下流側配管
2の上端開口部に接続されている。このため、被制御流
体25は図5に示すようにプラグ部Aとオリフィス部B
において2段減圧され、これによってバルブプラグ15
の負担減圧分を減らしてプラグ寿命の長期化を図ってい
る。すなわち、弁下流側ではプラグ部Aを高速で固体粒
子が通過するためにバルブプラグ15の特性部外周面お
よび流体流通孔14の内周面が擦過され、摩耗してしま
う。その結果、流路が本来の設計値よりも拡大するため
に弁開度を降下させて減圧性能を維持しようとする。摩
耗が進み弁開度も下降し尽くしてしまうと弁としての寿
命がつきる。現在までのところ寿命が満足できる程長い
製品は開発されておらず、そのためオリフィス22を組
み込んで2段減圧構造とし、バルブプラグ15の負担を
軽減している。オリフィス22は円板状に形成され、中
心に流通孔23を有している。このような固定オリフィ
ス22の設計に際しては、プラント運転条件から常用の
圧力・流量値が知れ、プラグ対オリフィスの負担軽減配
分が設定される。なお、オリフィス22はテールピース
4の上端開口部に嵌挿されたオリフィスリテーナ24に
よってシートリング6内に固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のアング
ル弁において、オリフィス22を通過する被制御流体2
5は、特に高差圧で運転する場合、過剰に減圧された後
圧力回復する性質があり、このため上記した通り過減圧
部で多量のガスが発生してフラッシュ流体となる。ま
た、オリフィス22の流通孔23は1つであるため、被
制御流体25が通過する際旋回流が発生し、その結果オ
リフィス下流側にも旋回流が発生し、管内壁を叩く。こ
の結果、配管が激しく振動し「バリバリ」という異音を
発生するという問題があった。また旋回流の発生は配管
の抵抗値を増加させるために、予測したCv値(設計
値)が実運転では変化してしまうこともあり、正確な流
体制御ができなくなる。さらに、スラリー流体に旋回流
が発生するとスラリーが流れの外周に集まり管壁を損傷
し、しかもスラリー流体にキャビテーションが発生する
と流速が増加するので、スラリーの衝突エネルギも増加
し、一層管壁の損傷が増大するなどの問題があった。
【0005】そこで、本発明者等はこの点についてオリ
フィスの構造を種々変更して各種実験を行なった結果、
流通孔を複数個形成し、かつ流通孔の上流側開口部を朝
顔型に形成することにより、流体の流れが安定し、下流
側配管内での旋回流およびキャビテーションの発生を軽
減防止することができることを確認した。
【0006】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点および実験結果に基づいてなされたもので、そ
の目的とするところは、オリフィスを通過する流体の流
れが安定で、旋回流およびキャビテーションの発生を防
止することができ、弁自体および配管の耐久性を向上さ
せると共に、異音の発生が少なく静粛な運転を可能にし
た弁装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、弁本体内に配設されたシートリングの流体流
通孔を開閉制御するバルブプラグと、前記弁本体と共に
シートリングを挟持するテールピースと、シートリング
とテールピースとの間に配設されたオリフィスとを備え
た弁装置において、前記オリフィスの流通孔をオリフィ
スの中心を中心とする略同一円周上に複数個形成し、か
つ流通孔の上流側開口部を流通孔直径の5〜10倍の半
径の丸みをもって朝顔型に形成したものである。
【0008】
【作用】本発明において、オリフィスの各流通孔を通過
する流体は渦流となって通過するが、相互に牽制し合う
と共に、管壁に沿ってスムーズに移動するため、1つの
大きな旋回流となることがない。流通孔の朝顔型開口部
は、流通孔に流入する流体の縮流程度を緩和する。した
がって、縮流部の流速は低く抑えられ、キャビテーショ
ンの発生程度を低下させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1(a)、(b)はオリフィスの断
面図および平面図、図2は本発明に係る弁装置のトリム
部の断面図である。なお、図中図4および図5に示した
従来装置と同一構成部材のものに対しては同一符号をも
って示し、その説明を省略する。これらの図において、
本実施例はオリフィス22に複数個、例えば4つの流通
孔23を形成し、かつ各流通孔23の上流側(シートリ
ング側)開口部を、流通孔23の直径の5〜10倍の半
径rの丸みをもって朝顔型(ラッパ型)に形成したもの
である。流通孔23は、オリフィス22の中心を中心と
する外周寄りの同心円上でかつ略90°の間隔を隔てて
形成されている。その他の構成は従来装置と同様であ
る。
【0010】このような構成において、オリフィス22
の各流通孔23を通過する流体の流れは渦流となり、ま
た流通孔23から出てきた噴流は流路中心からずれてい
るため管壁に沿った流れとなる。したがって、流体の流
れが安定で、1つの大きな旋回流となることがない。
【0011】図3は上流側流体圧P1(=8Kgf/c
m2)を一定にした場合における三種類のタイプのオリ
フィスのキャビテーション初生点(キャビテーションが
発生する点)を測定した結果を示す図である。図におい
て、曲線Iは流通孔が1つの従来オリフィス(タイプ
A)におけるキャビテーション初生点、曲線IIは流通
孔が1つでシートリング側開口部を朝顔型に形成したオ
リフィス(タイプB)におけるキャビテーション初生
点、曲線IIIは本発明オリフィス(タイプC)におけ
るキャビテーション初生点、横軸は弁開度(%)、縦軸
はキャビテーション係数(σ)である。この図から明ら
かなように、流通孔が1つで上流側開口部を朝顔型に形
成したタイプBのオリフィスにおいてはストレートな流
通孔からなるタイプAのオリフィスのキャビテーション
係数σA に比べてキャビテーション係数σB を小さく
(σB <σA )をすることができる。言い換えれば、キ
ャビテーションが発生しない領域を拡大することができ
る。これは、流通孔23の丸みは縮流程度に影響を与え
るためで、タイプBの方が縮流程度が緩和され、したが
って縮流部の流速は低く抑えられるためにキャビテーシ
ョンの発生はタイプBのほうがタイプAに比べて遅れる
ことによる。さらに、本発明のように流通孔23を複数
個形成し上流側開口部23aを朝顔型に形成したタイプ
Cにいたっては、縮流程度が低い上に、噴流が細分化さ
れているために、オリフィス内壁面の摩擦力の影響を受
け、最高流速がタイプBよりも抑えられ、またオリフ
ィスから排出される噴流長が短く、弱い複数のジェッ
トが互いに干渉し合う結果、速やかな混合過程となっ
て、強い剪断層に発生するキャビテーション泡がタイプ
Cでは生成し難いと考えられる。したがって、タイプC
のキャビテーション係数σC はタイプBのキャビテーシ
ョン係数σB よりさらに小さく(σC <σB )、しかも
弁開度に対して安定した値となり、より一層キャビテー
ションが発生しない領域を拡大することができる。ま
た、流通孔23を複数個形成すると上記した通り旋回流
の発生をも同時に防止することができるため、理想的な
弁装置を得ることができる。
【0012】なお、上記実施例は流通孔23を4つ設け
た場合について説明したが、本発明はこれに何ら特定さ
れるものではなく、3つ、5つ、6つ等適宜増減するこ
とができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る弁装置
は、オリフィスに複数個の流通孔を形成し、その上流側
開口部を朝顔型に開放させたので、流体の流れが安定
で、旋回流およびキャビテーションの発生を軽減防止す
ることができ、弁装置の耐久性、信頼性を著しく向上さ
せることできる。また、旋回流が発生しなければ、下流
側配管の振動、異音の発生を防止することができ、静粛
な弁装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はオリフィスの断面図および平
面図である。
【図2】本考案に係る弁装置の一実施例を示すトリム部
の断面図である。
【図3】三種類のオリフィスのキャビテーション初生点
を測定した結果を示す図である。
【図4】弁装置の従来例を示す断面図である。
【図5】弁装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 上流側配管 2 下流側配管 3 弁装置 4 テールピース 5 流体流入口 6 流体流出口 7 弁本体 8 シートリング 14 流体流通孔 15 バルブプラグ 22 オリフィス 23 流通孔 23a 上流側開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠ケ谷 達司 千葉県千葉市緑区高津戸町29−3 (72)発明者 大川 幸一 神奈川県高座郡寒川町大曲四丁目1番1 号 山武ハネウエル株式会社湘南工場内 (72)発明者 奥津 良之 神奈川県高座郡寒川町大曲四丁目1番1 号 山武ハネウエル株式会社湘南工場内 (56)参考文献 実開 昭57−119170(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 47/02 F16L 55/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体内に配設されたシートリングの流
    体流通孔を開閉制御するバルブプラグと、前記弁本体と
    共にシートリングを挟持するテールピースと、シートリ
    ングとテールピースとの間に配設されたオリフィスとを
    備えた弁装置において、 前記オリフィスの流通孔をオリフィスの中心を中心とす
    る略同一円周上に複数個形成し、かつ流通孔の上流側開
    口部を流通孔直径の5〜10倍の半径の丸みをもって朝
    顔型に形成したことを特徴とする弁装置。
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