JPH07112958A - フェニルエタノールアミン誘導体 - Google Patents

フェニルエタノールアミン誘導体

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Publication number
JPH07112958A
JPH07112958A JP28004193A JP28004193A JPH07112958A JP H07112958 A JPH07112958 A JP H07112958A JP 28004193 A JP28004193 A JP 28004193A JP 28004193 A JP28004193 A JP 28004193A JP H07112958 A JPH07112958 A JP H07112958A
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JP
Japan
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chlorophenyl
hydroxy
ethanamine
methylethyl
compound
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Pending
Application number
JP28004193A
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English (en)
Inventor
Akihiko Okuyama
昭彦 奥山
Shimizu Tanaka
清水 田中
Michiko Nagahara
美智子 永原
Katsuhiro Uchida
勝啓 内田
Yuriko Muraoka
百合子 村岡
Mitsuru Watanuki
充 綿貫
Shuji Shimada
修史 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はβ3−アゴニスト作用を有する肥満
症や糖尿病の治療薬として有用なフェニルエタノールア
ミン誘導体またはその薬理学的に許容しうる塩を提供す
ることにある。 【構成】 一般式(I) 【化1】 [式中R1、R2 は同一または異なって、水素原子、ハ
ロゲン原子、C14のアルキル基またはC14のアルコ
キシ基であり、R3は−O−CR45−CO26(R4
113の直鎖状、C113の分枝鎖状またはC113
環状アルキル基あるいは芳香環基であり、R5、R6は同
一または異なって、水素原子またはC14のアルキル
基)を表す]で示されるフェニルエタノールアミン誘導
体またはその薬理学的に許容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β3−アゴニスト作用
を有する肥満症や糖尿病の治療薬として有用なフェニル
エタノールアミン誘導体またはその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】肥満症は標準体重の20%以上の増加を
示す症状をいい、糖尿病、動脈硬化症、高血圧症、高脂
血症、痛風などの疾患を合併していることが多い。 現
在、肥満症治療薬として上市されているものとしては、
食欲抑制剤(商品名:マジンドールR)がある。しか
し、この薬物は中枢性の副作用のために、肥満度+70
%以上またはボディマスインデックス(BMI)が35
以上の患者にのみその使用が限定されている。そのため
より軽度な肥満症に対して安全に使用できる薬物が望ま
れている。
【0003】最近では、褐色脂肪細胞のβ3−レセプタ
ーを刺激して脂肪を熱として体外へ放出することにより
抗肥満作用を示す褐色脂肪細胞賦活剤(β3−アゴニス
ト)の開発も行われている。しかし従来の化合物、例え
ばBRL−35135(Nature,309 163-165(1984)参
照)やRo16−8714(Int.J.Obes,11 473-483(19
87)参照)は心拍数の増加(β1−アゴニスト作用)や手
指の振戦(β2−アゴニスト作用)などの副作用も現れ
ており、まだ十分な効果を有するとはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は強いβ3−ア
ゴニスト作用と高いβ3−レセプター選択性を有するフ
ェニルエタノールアミン誘導体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決するために数多くの新規化合物を合成し、β3−ア
ゴニスト作用及び血糖低下作用を併せ持つ前記一般式
(I)で表されるフェニルエタノールアミン誘導体また
はその塩を見いだし本発明を完成するに至った。
【0005】本発明のフェニルエタノールアミン誘導体
は、一般式(I)
【化1】[式中R1、R2 は同一または異なって、水素
原子、ハロゲン原子、C14のアルキル基またはC14
のアルコキシ基であり、R3は−O−CR45−CO2
6(R4はC113のアルキル基あるいは芳香環基であ
り、R5、R6は同一または異なって、水素原子またはC
14のアルキル基)を表す]で示される。
【0006】上記一般式(I)において、R1及びR2
表されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素及
びヨウ素原子が挙げられ、特に好ましくはフッ素原子が
よい。C14のアルキル基としては、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、ter
t−ブチル基などが挙げられ、特に好ましくはメチル基
である。C14のアルコキシ基としては、メトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブ
トキシ、tert−ブトキシ基などが挙げられ、特に好
ましくはメトキシ基である。R4で表されるC113のア
ルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシル、、ヘプチル、オクチル、ノニル、
デカニル、ドデカニル基などの直鎖状アルキル基、is
o−プロピル、iso−ブチル、tert−ブチル、2
−ペンチル、3−ペンチル基などの分枝鎖状アルキル基
またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル基などの環状アルキル基であり、特
に好ましくはメチル基またはシクロヘキシル基である。
芳香環基としては、無置換の芳香環であり、特に好まし
くはベンゼン環である。R5,R6のC14のアルキル基
としてはメチル、エチル、n−プロピル、iso−プロ
ピル、n−ブチル、tert−ブチル基などが挙げら
れ、特に好ましくはメチル基である。
【0007】上記のように一般式(I)で示される本発
明化合物は薬理学的に許容され得る塩を包含している。
本発明の化合物は一般には塩基性ではあるが、特定の化
合物は酸性および塩基性の官能基を有し多くの非毒性無
機及び有機酸または非毒性無機及び有機塩基と反応して
薬理学的に許容され得る塩を形成することができる。
【0008】酸付加塩を形成するのに通常使用する酸
は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸な
どの無機酸及びp−トルエンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、酢酸
などの有機酸が挙げられる。特に好ましくは、無機酸の
塩酸、臭化水素酸または有機酸のマレイン酸、シュウ酸
などである。
【0009】塩基付加塩を形成するのに通常使用する塩
基は、アンモニウム、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属などの無機塩基、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウ
ムなどの金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水
素カリウムなどの金属炭酸水素塩、水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムなどの金属水酸化物あるいはトリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチル
モルフォリン、ピリジンまたは1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)などの有
機塩基が挙げられる。特に好ましくは金属水酸化物の水
酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどである。
【0010】本発明の一般式(I)で示される化合物は
2または3個の不斉炭素原子を有し光学活性体が存在し
うるが、本発明にはその光学活性体またはそれらの混合
物も包含される。
【0011】本発明の一般式(I)で示される新規なフ
ェニルエタノールアミン誘導体は以下のようにして製造
することができる。
【化2】 (式中、R1,R2,R3は前述と同意義を表す。) 即ち上記反応式に示すように一般式(III)で示され
る化合物と2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニ
ル)エタンアミン(II)とを縮合反応させ、次いで還
元することにより製造することができる。
【0012】化合物(II)と一般式(III)で示さ
れる化合物との反応においては、反応中で形成される水
が除去されるような条件下で行う。特に最適な方法は、
ディーン・アンド・スターク装置を用いて水を共沸しな
がら行う。溶媒としてはベンゼン、トルエンまたはキシ
レンなどの有機溶媒中、還流下で行うことが好ましい。
【0013】続いて行う還元は、水素化リチウムアルミ
ニウム、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素
ナトリウムなどを用いた水素化金属還元または、パラジ
ウム炭素、ラネー・ニッケル、酸化白金のような触媒を
用いた接触還元により達成される。水素化ホウ素ナトリ
ウムによる還元は、低級アルコール溶媒中、例えばメタ
ノール中で行われ、反応温度は0〜20℃で行われるの
が好ましい。
【0014】一般式(I)で示される本発明化合物を有
効成分として含有する肥満症治療剤および糖尿病治療剤
は、経口的に投与できる。経口投与剤の剤型としては、
例えば錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤
及びシロップ剤が挙げられる。
【0015】所望の治療的効果を達成するためには、活
性成分の1日当たりの投与量はヒト体重1kg当たり
0.1〜100mgの範囲にある。各単位投与形態は、
適切な医薬製剤用キャリアーとの混合状態で活性成分1
〜500mgを含むことができる。この単位投与形態は
1日1〜4回投与することができる。
【0016】
【作用】本発明化合物についてβ3−アゴニスト作用、
β1−アゴニスト作用、β2−アゴニスト作用および血糖
低下作用を試験した。以下にその試験方法および試験結
果を示す。
【0017】(試験例1)脂肪細胞リポリシス促進作用
に対する影響(β3−アゴニスト作用) 雄性ウィスターラットを屠殺後、速やかに精巣上体脂肪
組織を摘出しロッドベル(Rodbell)の方法(J.
Biol.Chem,239 375(1964)参照)に従い、コラゲナーゼ
処理を行って白色脂肪細胞を分離した。分離した脂肪細
胞を2%ウシ血清アルブミン添加クレブス−リンゲル重
炭酸緩衝液に4〜6×106細胞/mlとなるように懸
濁し、ジメチルスルホキサイド(DMSO)に溶解した
被験化合物を添加し(DMSO濃度は0.5%)37℃
で30分間反応させた。反応停止後、反応液中のグリセ
ロールを酵素法により定量した。
【0018】(試験例2)摘出心房心拍数に及ぼす影響
(β1−アゴニスト作用) 雄性ウィスターラットを屠殺後、速やかに右心房を摘出
し、クレブス−ヘンゼライト緩衝液を満たしたマグヌス
管に懸垂した。心房の拍動数をFDピックアップ(日本
光電工業株式会社製)を介して、レクチコーダー(re
cticorder)(日本光電工業株式会社製)に記
録した。拍動数が安定した後、DMSOに溶解した被験
化合物を添加し、拍動数の変化を測定した。
【0019】(試験例3)モルモット気管平滑筋弛緩作
用に対する影響(β2−アゴニスト作用) 300g以上のハートレイ(Hartley)系雄性モ
ルモットを麻酔下放血致死後直ちに気管を摘出した。気
管の結合組織を取り除き、気管平滑筋の反対側を縦に切
断し2mmの短冊状にした。気管切片を4個つなぎ気管
平滑標本とした。2ml栄養液を満たし、酸素95%、
二酸化炭素5%の混合ガスを通気し、37℃に保った恒
温漕に、0.3gの荷重下で気管筋標本を懸垂した。1
0分後、栄養液で洗浄後2mlの栄養液で恒温漕を満た
した。安定したトーヌスが得られた後、10-8M(最終
濃度)のイソプロテレノールで気管筋標本を洗浄し、栄
養液2mlで恒温漕を満たした。10分後再び気管筋標
本を洗浄した。気管平滑筋標本のトーヌスが安定した
後、被験化合物を累積的に添加し、容量依存的な弛緩反
応を得た。各被験化合物ともに最終濃度を10-5Mとし
た。弛緩反応は、アイソトニックトランスデューサー
(日本光電工業株式会社製)をバランシングボックス
(日本光電工業株式会社製)に接続し、サーボコーダー
(グラフテックス製)に記録した。試験例1、2および
3の対照化合物としてBRL−35135を用い、それ
らの結果をまとめて表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】これらの結果から、本発明化合物は明らか
に強力なβ3−アゴニスト作用を示しており、また副作
用となるβ1およびβ2−アゴニスト作用は弱く本発明化
合物はβ3−レセプター選択性があることを示してい
る。
【0022】(試験例4)肥満マウスの体重、後腹膜脂
肪重量、血漿グルコース濃度に対する影響 出生直後の雄性および雌性マウスの背部皮下にグルタミ
ン酸ナトリウムを2g/kgで5日間投与して肥満マウ
スを作成した。17〜20週齢の肥満マウスに被験化合
物を10mg/kgを1日1回12日間経口投与した後
屠殺し、体重、後腹膜脂肪重量及び血奬グルコース濃度
を測定した。対照化合物としてBRL−35135を用
いた。結果を表2、表3及び表4に示した。
【0023】
【表2】
【表3】
【表4】
【0024】これらの結果から、本発明化合物は体重お
よび後腹膜脂肪重量を減少させることから抗肥満作用を
示しており、また血漿グルコース濃度を低下させて血糖
低下作用を有することを示している。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、1H−NMRスペクトルはテトラメチ
ルシラン(TMS)を内部標準として使用し、JNM−
EX270型スペクトルメーター(270MHz、日本
電子株式会社製)で測定し、δ値はppmで示した。マ
ススペクトルはQP1000EX型スペクトルメーター
(島津製作所製)で測定した。
【0026】実施例1 N−[2−(4−(1−エトキシカルボニルエトキシ)
フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2
−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン 0.7gと1−[4−(1−エトキシカルボニル
エトキシ)フェニル]プロパン−2−オン1.0gをベ
ンゼン中、ディーン・スターク装置を用い4時間加熱還
流した。放冷後ベンゼンを留去し、溶媒をメタノールで
置換し、0℃にて水素化ホウ素ナトリウムを少しづつ加
え、同温度にて30分間攪拌する。溶媒を留去し、残渣
に水を加えジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製し、上記化合物1.1g(収率6
7.7%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),1.25(t,J=6.9Hz,
3H),1.61(d,J=6.6Hz,3H),2.
53−3.01(m,5H),4.22(q,J=7.
3Hz,2H),4.53−4.65(m,1H),
4.73(m,1H),6.78−6.83(m,2
H),7.01−7.08(m,2H),7.35−
7.18(m,4H) MS m/z:406(M+
【0027】実施例2 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニルプロポキ
シ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.5gと1−[4−(1−メトキシカルボニルプ
ロポキシ)フェニル]プロパン−2−オン0.7gを用
い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.7g(収率
61.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),1.08(t,J=7.3Hz,
3H),1.98−3.01(m,7H),3.75
(s,3H),4.54(m,1H),4.63(m,
1H),6.78−6.87(m,2H),7.02−
7.09(m,2H),7.44−7.17(m,4
H) MS m/z:406(M+
【0028】実施例3 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニル−1−メチ
ルエトキシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒ
ドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.14gと1−[4−(1−メトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)フェニル]プロパン−2−オン
0.2gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物
0.1g(収率30.8%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.95(d,J=
6.2Hz,3H),1.48(s,3H),1.49
(s,3H),2.40−2.86(m,5H),3.
68(s,3H),4.45−4.62(m,1H),
6.65−6.70(m,2H),6.88−7.26
(m,6H) MS m/z:406(M+
【0029】実施例4 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニルブトキシ)
フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2
−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.4gと1−[4−(1−メトキシカルボニルブ
トキシ)フェニル]プロパン−2−オン0.5gを用
い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.45g(収
率56.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.97(t,J=
7.3Hz,3H),1.08(d,J=6.2Hz,
3H),1.89−2.98(m,9H),3.75
(s,3H),4.57−4.63(m,2H),6.
77−6.82(m,2H),7,02−7.08
(m,2H),7.21−7.36(m,4H) MS m/z:420(M+
【0030】実施例5 N−[2−(4−(1−エトキシカルボニル−2−メチ
ルプロポキシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−
ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.15gと1−[4−(1−エトキシカルボニル
−2−メチルプロポキシ)フェニル]プロパン−2−オ
ン0.24gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合
物0.23g(収率61.3%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),1.08(t,J=7.3Hz,
6H),1.25(t,J=6.9Hz,3H),2.
67−3.02(m,6H),4.20(dd,J=
1.0,7.3Hz,2H),4.28(dd,J=
1.0,7.3Hz,1H),4.31−4.65
(m,1H),6.79−6.87(m,2H),7.
01−7.09(m,2H),7.12−7.65
(m,4H) MS m/z:434(M+
【0031】実施例6 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニルペンチルオ
キシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.7gと1−[4−(1−メトキシカルボニルペ
ンチルオキシ)フェニル]プロパン−2−オン1.0g
を用い、実施例1と同様の方法で上記化合物1.25g
(収率80.1%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.93(t,J=
7.3Hz,3H),1.07(d,J=7.2Hz,
2H),1.34−3.01(m,11H),3.75
(s,3H),4.56−4.62(m,2H),6.
76−6.87(m,2H),7.02−7.07
(m,2H),7.17−7.65(m,4H) MS m/z:434(M+
【0032】実施例7 N−[2−(4−(1−エトキシカルボニルヘキシルオ
キシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.17gと1−[4−(1−エトキシカルボニル
ヘキシルオキシ)フェニル]プロパン−2−オン0.3
1gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.2
5g(収率51.1%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.90(t,J=
6.9Hz,3H),1.06(d,J=6.2Hz,
3H),1.24(t,J=6.9Hz,3H),1.
31−3.01(m,13H),4.23(q,J=
6.9,14.5Hz,2H),4.52−4.63
(m,2H),6.78−6.83(m,2H),7.
02−7.07(m,2H),7.17−7.35
(m,4H) MS m/z:462(M+
【0033】実施例8 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニルヘプチルオ
キシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.5gと1−[4−(1−メトキシカルボニルヘ
プチルオキシ)フェニル]プロパン−2−オン0.7g
を用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.42g
(収率65.3%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.88(t,J=
7.3Hz,3H),1.07(d,J=6.2Hz,
3H),1.89−3.02(m,15H),3.75
(s,3H),4.54−4.64(m,2H),6.
77−6.80(m,2H),6.81−6.87
(m,2H),7.02−7.35(m,4H) MS m/z:462(M+
【0034】実施例9 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニル−1−トリ
デカニルオキシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2
−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミ
ン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.17gと1−[4−(1−エトキシカルボニル
−1−トリデカニルオキシ)フェニル]プロパン−2−
オン0.42gを用い、実施例1と同様の方法で上記化
合物0.41g(収率73,2%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.88(t,J=
6.9Hz,3H),1.07(d,J=6.2Hz,
3H),1.25−2.96(m,29H),3.75
(s,3H),4.53−4.65(m,2H),6.
77−6.82(m,2H),7.02−7.07
(m,2H),7.22−7.3(m,4H) MS m/z:560(M+
【0035】実施例10 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニル−1−シク
ロペンチルメトキシ)フェニル)−1−メチルエチル]
−2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタン
アミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.1gと1−[4−(1−エトキシカルボニル−
1−シクロペンチルメトキシ)フェニル]プロパン−2
−オン0.17gを用い、実施例1と同様の方法で上記
化合物0.15g(収率57.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),1.60−2.97(m,14
H),3.62(s,3H),4.42(dd,J=
2.5Hz,6.9Hz,1H),4.55−4.64
(m,1H),6.78−6.82(m,2H),7.
04−7.07(m,2H),7.21−7.35
(m,4H) MS m/z:446(M+
【0036】実施例11 N−[2−(4−(1−エトキシカルボニル−1−シク
ロヘキシルメトキシ)フェニル)−1−メチルエチル]
−2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタン
アミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン1,0gと1−[4−(1−エトキシカルボニル−
1−シクロヘキシルメトキシ)フェニル]プロパン−2
−オン1.84gを用い、実施例1と同様の方法で上記
化合物1.95g(収率71.2%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.05(d,J=
6.2Hz,3H),1.24(t,J=6.9Hz,
3H),1.51−2.99(m,16H),4.17
−4.25(m,2H),4.31−4.34(m,1
H),4.56−4.67(m,1H),6.77−
6.84(m,2H),7.01−7.08(m,2
H),7.11−7.34(m,4H) MS m/z:474(M+
【0037】実施例12 N−[2−(4−(1−カルボキシ−1−シクロヘキシ
ルメトキシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒ
ドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 95%エタノール中、N−[2−(4−(1−エトキシ
カルボニル−1−シクロヘキシルメトキシ)フェニル)
−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2−(3−ク
ロロフェニル)エタンアミン1.0gと水酸化カリウム
0.18gとともに3時間加熱還流する。反応液を氷水
にあけると沈殿物を得、濾過することにより上記化合物
0.3g(収率31.9%)を得る。1 H−NMR(d6−DMSO) δ:0.973(d,
J=6.2Hz,3H),1.41−3.01(m,1
6H),4.12−4.22(m,1H),4.47−
4.58(m,1H),6.86−7.71(m,8
H) MS m/z:446(M+
【0038】実施例13 N−[2−(4−(1−メトキシカルボニル−1−フェ
ニルメトキシ)フェニル)−1−メチルエチル]−2−
ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン50mgと1−[4−(1−メトキシカルボニル−
1−フェニルメトキシ)フェニル]プロパン−2−オン
80mgを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物6
0mg(収率49.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),2.54−2.97(m,5
H),3.74(s,3H),4.54−4.64
(m,1H),5.61(d,J=2Hz,1H),
6.85−6.90(m,2H),7.02−7.09
(m,2H),7.19−7.59(m,9H) MS m/z:454(M+
【0039】実施例14 N−[2−(4−メトキシカルボニルメトキシ−2−メ
チルフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.41gと1−(4−メトキシカルボニルメトキ
シ−2−メチルフェニル)プロパン−2−オン0.57
gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.62
g(収率65.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.08(d,J=
6.2Hz,3H),2.27(d,J=3.3Hz,
3H),2.51−3.02(m,5H),3.81
(s,3H),4.52−4.59(m,1H),4.
61(d,J=1.98Hz,2H),6.63−6.
74(m,2H),6.98−7.03(m,1H),
7.16−7.34(m,4H) MS m/z:392(M+
【0040】実施例15 N−[2−(4−カルボキシメトキシ−2−メチルフェ
ニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2−
(3−クロロフェニル)エタンアミン N−[2−(4−メトキシカルボニルメトキシ−2−メ
チルフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン0.22g
と水酸化カリウム0.3gを用い、実施例12と同様の
方法で上記化合物を0.12g(収率56.6%)を得
た。1 H−NMR(d6−DMSO) δ:0.95(d,J
=6.2Hz,3H),2.22(s,3H),2.3
7−2.78(m,5H),4.14(s,2H),
4.57−4.60(m,1H),6.57−6.64
(m,2H),6.89−6.93(m,1H),7.
18−7.3(m,4H) MS m/z:378(M+
【0041】実施例16 N−[2−(4−メトキシカルボニルメトキシ−3−メ
チルフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.33gと1−(4−メトキシカルボニルメトキ
シ−3−メチルフェニル)プロパン−2−オン0.45
gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.52
g(収率69.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),2.27(d,J=3.6Hz,
3H),2.50−3.01(m,5H),3.80
(s,3H),4.51−4.60(m,1H),4.
63(d,J=2.3Hz,2H),6.59−6.6
4(m,1H),6.87−6.95(m,2H),
7.17−7.35(m,4H) MS m/z:392(M+
【0042】実施例17 N−[2−(4−カルボキシメトキシ−3−メチルフェ
ニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2−
(3−クロロフェニル)エタンアミン N−[2−(4−メトキシカルボニルメトキシ−3−メ
チルフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン0.45g
と水酸化カリウム0.4gを用い、実施例12と同様の
方法で上記化合物を0.17g(収率39.2%)を得
た。1 H−NMR(d6−DMSO) δ:0.96(dd,
J=6.2,9.9Hz,3H),2.17(s,3
H),2.28−2.97(m,5H),4.47
(s,2H),4.97−5.01(m,1H),6.
64−6.90(m,3H),7.33−7.48
(m,4H) MS m/z:378(M+
【0043】実施例18 N−[2−(3−ブロモ−4−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.25gと1−(3−ブロモ−4−メトキシカル
ボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン0.43
gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.38
g(収率58.2%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.08(d,J=
6.2Hz,3H),2.53−3.02(m,5
H),3.81(s,3H),4.61(ddd,J=
3.63,8.58,15.18Hz,1H),4.7
0(d,J=1.65Hz,2H),6.72−6.7
6(m,1H),6.99−7.05(m,1H),
7.19−7.39(m,5H) MS m/z:457(M+
【0044】実施例19 N−[2−(3−ブロモ−4−カルボキシメトキシフェ
ニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2−
(3−クロロフェニル)エタンアミン N−[2−(3−ブロモ−4−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン0.2gと
水酸化カリウム0.25gを用い、実施例12と同様の
方法で上記化合物を0.13g(収率67.0%)を得
た。1 H−NMR(d6−DMSO) δ:0.93(d,J
=6.2Hz,3H),2.38−2.79(m,5
H),4.22(s,2H),4.57−4.60
(m,1H),6.73−6.78(m,1H),6.
97−7.01(m,1H),7.19−7.36
(m,5H) MS m/z:443(M+
【0045】実施例20 N−[2−(3−クロロ−4−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.25gと1−(3−クロロ−4−メトキシカル
ボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン0.4g
を用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.35g
(収率54.4%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),2.51−3.03(m,5
H),3.81(s,3H),4.60(ddd,J=
3.36,8.57,15.5Hz,1H),4.70
(d,J=1.33Hz,2H),6.75−6.80
(m,m1H),6.95−7.01(m,1H),
7.18−7.35(m,5H) MS m/z:413(M+
【0046】実施例21 N−[2−(2−クロロ−4−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン2−ヒドロ
キシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン0.2
8gと1−(2−クロロ−4−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)プロパン−2−オン0.42gを用い、
実施例1と同様の方法で上記化合物0.35g(収率5
1.8%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.09(d,J=
6.2Hz,3H),2.55−3.07(m,5
H),3.82(s,3H),4.58−4.61
(m,3H),6.74−6.79(m,1H),6.
92−6.94(m,1H),7.09−7.13
(m,1H),7.21−7.35(m,4H) MS m/z:413(M+
【0047】実施例22 N−[2−(4−カルボキシメトキシ−2−クロロフェ
ニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2−
(3−クロロフェニル)エタンアミン N−[2−(2−クロロ−4−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン0.2gと
水酸化カリウム0.25gを用い、実施例12と同様の
方法で上記化合物を0.12g(収率62.2%)を得
た。1 H−NMR(d6−DMSO) δ:0.95(d,J
=6.2Hz,3H),2.44−2.88(m,5
H),4.14(s,2H),4.55−4.61
(m,1H),6.69−6.82(m,2H),7.
06−7.09(m,1H),7.21−7.36
(m,4H) MS m/z:399(M+
【0048】実施例23 N−[2−(2−フルオロ−4−メトキシカルボニルメ
トキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン2−ヒド
ロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン40
mgと1−(2−フルオロ−4−メトキシカルボニルメ
トキシフェニル)プロパン−2−オン45mgを用い、
実施例1と同様の方法で上記化合物35mg(収率4
7.3%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.08(d,J=
6.2Hz,3H),2.54−3.05(m,5
H),3.82(s,3H),4.53−4.59
(m,1H),4.61(s,2H),6.59−6.
67(m,2H),7.02−7.11(m,1H),
7.18−7.35(m,4H) MS m/z:396(M+
【0049】実施例24 N−[2−(3−フルオロ−4−メトキシカルボニルメ
トキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.35gと1−(3−フルオロ−4−メトキシカ
ルボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン0.5
gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.45
g(収率54.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.05(d,J=
6.2Hz,3H),2.51−3.01(m,5
H),3.81(s,3H),4.53−4.63
(m,1H),4.69(d,J=1.65Hz),
6.82−6.94(m,3H),7.18−7.35
(m,4H) MS m/z:396(M+
【0050】実施例25 N−[2−(3−メトキシ−4−メトキシカルボニルメ
トキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.55gと1−(3−メトキシ−4−メトキシカ
ルボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン0.8
gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.81
g(収率62.8%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.01(d,J=
5.9Hz,3H),2.47−2.93(m,5
H),3.72(s,3H),3.90(s,3H),
4.47−4.57(m,1H),4.60(d,J=
2.3Hz,2H),6.55−6.70(m,3
H),7.12−7.27(m,4H) MS m/z:408(M+
【0051】実施例26 N−[2−(4−カルボキシメトキシ−3−メトキシフ
ェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキシ−2−
(3−クロロフェニル)エタンアミン N−[2−(3−メトキシ−4−メトキシカルボニルメ
トキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン0.8g
と水酸化カリウム0.45gを用い、実施例12と同様
の方法で上記化合物を0.55g(収率71.2%)を
得た。1 H−NMR(d6−DMSO) δ:0.95(d,J
=5.9Hz,3H)2.36−2.86(m,5
H),3.77(d,J=3.3Hz,3H),4.1
3(s,2H),4.57−4.61(m,1H),
6.57−6.73(m,3H),7.20−7.35
(m,4H) MS m/z:394(M+
【0052】実施例27 N−[2−(4−メトキシ−3−メトキシカルボニルメ
トキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒドロキ
シ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.40gと1−(4−メトキシ−3−メトキシカ
ルボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン0.6
1gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物0.6
1g(収率64.2%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.08(d,J=
6.2Hz,3H),1.97−3.01(m,5
H),3.79(s,3H),3.87(s,3H),
5.21−5.30(m,3H),6.77−6.83
(m,3H),7.24−7.35(m,4H) MS m/z:408(M+
【0053】実施例28 N−[2−(3,5−ジメチル−4−メトキシカルボニ
ルメトキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒド
ロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.13gと1−(3,5−ジメチル−4−メトキ
シカルボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン
0.2gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物
0.19g(収率58.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07(d,J=
6.2Hz,3H),2.25(s,3H),2.27
(s,3H),2.47−3.01(m,5H),3.
84(s,3H),4.40(d,J=2.64Hz,
2H),4.58(ddd,J=3.6,8.3,1
7.8Hz,1H),6.78(d,J=6.6Hz,
2H),7.21−7.35(m,4H) MS m/z:406(M+
【0054】実施例29 N−[2−(3,5−ジクロロ−4−メトキシカルボニ
ルメトキシフェニル)−1−メチルエチル]−2−ヒド
ロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンアミン 2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
ミン0.12gと1−(3,5−ジクロロ−4−メトキ
シカルボニルメトキシフェニル)プロパン−2−オン
0.2gを用い、実施例1と同様の方法で上記化合物
0.20g(収率64.1%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.15(d,J=
6.2Hz,3H),2.23−3.02(m,5
H),3.85(s,3H),4.41−4.59
(m,3H),7.11−7.37(m,6H) MS m/z:447(M+
【0055】
【発明の効果】本発明化合物はβ3−アゴニスト作用お
よび血糖低下作用を有し、副作用である心拍数の増加や
手指の振戦の原因となるβ1およびβ2−アゴニスト作用
が少なく肥満症および糖尿病の治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 勝啓 京都府京都市山科区四ノ宮南河原町14番地 科研製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 村岡 百合子 京都府京都市山科区四ノ宮南河原町14番地 科研製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 綿貫 充 京都府京都市山科区四ノ宮南河原町14番地 科研製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 島田 修史 京都府京都市山科区四ノ宮南河原町14番地 科研製薬株式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中R1、R2 は同一または異なって、水素原子、ハ
    ロゲン原子、C14のアルキル基またはC14のアルコ
    キシ基であり、R3は−O−CR45−CO26(R4
    水素原子、C113のアルキル基あるいは芳香環基であ
    り、R5、R6は同一または異なって、水素原子またはC
    14のアルキル基)を表す]で示されるフェニルエタノ
    ールアミン誘導体またはその薬理学的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】一般式(I)においてR1、R2 が同一ま
    たは異なってフッ素、塩素、メチル基またはメトキシ基
    であり、R4が水素原子またはC14のアルキル基であ
    り、R5、R6が同一または異なって水素原子またはメチ
    ル基である請求項1記載のフェニルエタノールアミン誘
    導体またはその薬理学的に許容しうる塩。
  3. 【請求項3】N−[2−(2−フルオロ−4−メトキシ
    カルボニルメトキシフェニル)−1−メチルエチル]−
    2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
    ミンまたはその薬理学的に許容しうる塩。
  4. 【請求項4】N−[2−(3−フルオロ−4−メトキシ
    カルボニルメトキシフェニル)−1−メチルエチル]−
    2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)エタンア
    ミンまたはその薬理学的に許容しうる塩。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載の化合物またはその薬理
    学的に許容しうる塩を含有する肥満症治療剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜4記載の化合物またはその薬理
    学的に許容しうる塩を含有する糖尿病治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100380520B1 (ko) * 2000-09-08 2003-04-23 한국화학연구원 피리딘을 포함한 β-아미노알코올 유도체

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