JPH0711290B2 - カップリングの製造方法 - Google Patents

カップリングの製造方法

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JPH0711290B2
JPH0711290B2 JP21225890A JP21225890A JPH0711290B2 JP H0711290 B2 JPH0711290 B2 JP H0711290B2 JP 21225890 A JP21225890 A JP 21225890A JP 21225890 A JP21225890 A JP 21225890A JP H0711290 B2 JPH0711290 B2 JP H0711290B2
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rubber sleeve
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカップリングの製造方法に関する。このカップ
リングは、例えば自動車のステアリングシャフトとステ
アリングギヤとの間に介置される平板状カップリングあ
るいは、自動車のプロペラシャフトの連絡部に用いられ
るカップリングに適用できる。
〔従来の技術〕
カップリングとして、同心円状に配置された筒状の偶数
個の取付け具と、隣り合う各取付け具に巻回された補強
コードと、各取付け具、各補強コードを一体的に結合す
るゴム製の弾性体とからなるものが知られている。
かかるカップリングを製造するにあたり、従来より、隣
り合う各取付け具に補強コードを巻回して連結し、その
状態で各取付け具を成形型のキャビティに配置し、更
に、成形型のキャビティにゴムを注入してゴムで包み込
み、この状態で加硫し、これにより各取付け具、補強コ
ードを結合した弾性体を形成する方法が採用されてい
る。
またカップリングとして、実公昭63−40653号公報に開
示されているように、取付けピンを挿入する偶数個のピ
ン孔をもつ樹脂部と、樹脂部を包みこんだゴム製の弾性
体とからなるものが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで上記した補強コードをゴム製の弾性体で包み込
む製造方法では、ゴムを注入して成形する際に補強コー
ドが変形する問題があり、この場合、カップリングに要
求される所要の捩じりばね定数を得るのに不利である。
そこで本発明者は上記した補強コードをゴムで包み込む
従来の方式とは異なるカップリング、つまり、同心円状
に配置された取付け具を樹脂剛体で一体的に結合する方
式のカップリングの開発を試みている。
本発明はこの開発の過程で生まれたものであり、本発明
の目的は、外周面に所定肉厚のゴムスリーブを被覆した
取付け具を樹脂で包み込んで成形することにより、ゴム
スリーブを厚み方向に圧縮し、これによりゴムスリーブ
の耐久性を向上させるのに有利なカップリングの製造方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明にかかるカップリングの製造方法は、 成形型のキャビティ内に外周面に所定肉厚のゴムスリー
ブを被覆した偶数個の取付け具をほぼ同心円状に且つ互
いに間隔を隔てて配置する工程と、 成形型の該キャビティ内に樹脂を圧入し、圧入された樹
脂で取付け具の該ゴムスリーブをこれの厚み方向に圧縮
した状態でゴムスリーブの外周面の回りを包み込んで冷
却固化させ、これにより取付け具と厚み方向に圧縮され
たゴムスリーブと各取付け具及びゴムスリーブを包み込
んで結合する樹脂部とからなるカップリングを得る工程
とを順に実施することを特徴とするものである。
本発明で使用する取付け具は外周面にゴムスリーブをも
つ。ゴムスリーブの材質、厚み等はカップリングの種類
に応じて適宜選択できる。本発明で使用す成形型は、型
面で区画されたキャビティをもつ。キャビティの形状は
カップリングの種類に応じて適宜選択できる。
本発明では成形型のキャビティに注入する樹脂はカップ
リングの種類に応じて適宜採用でき、例えばナイロン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂とすることができる。なお樹脂はガラス繊維等の
補強材を含んでいてもよい。
本発明の成形手段としては射出成形を採用できる。射出
圧力は適宜選択できるが、例えば50〜70kg/cm2とするこ
とができる。なお樹脂の注入の際には、樹脂の冷却に伴
う体積収縮ぶんの樹脂補充を行うべく保圧処理を行うこ
とが好ましい。
また、成形型に樹脂を射出する前にあらかじめゴムスリ
ーブの外周面に接着剤を塗布しておくことにより、射出
成形と同時にゴムスリーブと樹脂を接着することも可能
である。
〔作用〕
取付け具が所定位置に配置された成形型のキャビティ内
に加圧注入された樹脂は、取付け具のゴムスリーブをこ
れの厚み方向に圧縮する。この状態で樹脂が冷却固化さ
れるので、取付け具のゴムスリーブは厚み方向に圧縮さ
れた状態でその外周面の回りを樹脂部で包み込まれる。
〔実施例〕
本発明にかかるカップリングの製造方法の実施例を図面
に基づき説明する。
本実施例で使用する取付け具1は第1図に示されてい
る。取付け具1は両端が開口する中央孔10をもつ金属製
の円筒形状である。取付け具1の外周面に所要肉厚のゴ
ムスリーブ2が被覆されている。ゴムスリーブ2は取付
け具1の外周面に接着剤を塗布した後、加硫接着により
形成されている。ゴムスリーブ2の軸長は取付け具1よ
りも短い。ゴムスリーブ2の厚みは周方向にわたりほぼ
均一である。
本実施例で使用する成形型3は第2図に示されている。
成形型3は、上面開口の空間30aをもつホルダ部30と、
ホルダ部30の空間30aに設置されキャビティ31を区画す
る上型32及び下型33と、リング型34と、キャビティ31に
連通するゲート部35およびランナー部36とをもつ。
まず本実施例では、ゴムスリーブ2を被覆した4個の取
付け具1を用い、各取付け具1の外周面に被覆されたゴ
ムスリーブ2の外周面に接着剤を塗布した後、上型32及
び下型33を型開きした状態で、第2図に示すように、各
取付け具1を軸心が互いに平行となるように成形型3の
キャビティ31内にほぼ同心円状に且つ90度間隔で配置す
る。その後、上型32及び下型33を型閉めする。この状態
では、第3図に示すようにゴムスリーブ2の一端側には
リング状の逃げ空間37が形成され、他端側にはリング状
の逃げ空間38が形成されている。
次に、ナイロン樹脂を成形型3のランナー部36、ゲート
部35を介してキャビティ31内に加圧注入し、ナイロン樹
脂で取付け具1の外周面に被覆されたゴムスリーブ2の
外周面の回りを包み込む。この状態で冷却固化させ、各
取付け具1を包み込んで結合する樹脂部5を形成する。
本実施例では、射出成形する際に、射出圧力によりゴム
スリーブ2はその厚み方向に圧縮される。又、樹脂の収
縮に伴い、ゴムスリーブ2はこれの厚み方向にさらに圧
縮される。
なおゴムスリーブ2の圧縮に伴い、第5図に示すように
ゴムスリーブ2のゴム部分は逃げ空間37、38に移入し、
ゴム部分2a、2bが形成される。
さて、本実施例にかかる製造方法で製造されたカップリ
ングは第6図、第7図に示されている。このカップリン
グでは、各取付け具1は円Pにそって同心円状に90度間
隔で配置され、樹脂部5で一体的に結合されており、更
に、樹脂部5と取付け具1との間には厚み方向に圧縮さ
れたゴムスリーブ2が介在している。
このカップリングを使用する場合には、一つおきの取付
け具1の中央孔10にボルトを挿入し、一つおきの取付け
具1をそのボルトを介して駆動軸に連結するとともに、
他の一つおきの取付け具1の中央孔10にボルトを挿入
し、他の一つおきの取付け具1をそのボルトを介して従
動軸に連結する。この状態で、駆動軸が回転駆動すると
カップリングを介してそのトルクは従動軸に伝達され
る。
トルク伝達にあたり、各取付け具1を結合するナイロン
樹脂製の樹脂部5は所要の剛性をもつので、本実施例に
かかる方法で製造したカップリングは、所要の捩じりば
ね定数をもつ。従って自動車のステアリングシャフトと
ステアリングギヤとの間に介置される平板状カップリン
グに適用すれば、ステリングホイールの操縦安定性を確
保できる。
またトルク伝達に伴い、カップリングには回転方向、軸
方向および軸直角方向に振動が作用するが、この振動を
ゴムスリーブ2により減衰することができる。
このようにゴムスリーブ2は振動を減衰するという重要
な機能をもつものであるが、本実施例にかかる製造方法
によれば、ゴムスリーブ2を厚み方向に圧縮させた状態
で樹脂部5に包み込めるので、かかる重要な機能をもつ
ゴムスリーブ2の耐久性の向上、長寿命化に有利であ
る。
〔発明の効果〕
本発明にかかる製造方法によれば、ゴムスリーブを厚み
方向に圧縮させた状態で樹脂部に包み込めるので、振動
減衰機能をもつゴムスリーブの耐久性の向上、長寿命化
に有利である。従って本発明にかかる製造方法で製造し
たカップリングは、長期間にわたり良好な振動減衰機能
を果すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスリーブを被覆した取付け具の断面図、第2図
は成形型のキャビティに取付け具を配置した状態の断面
図、第3図はキャビティに配置した取付け具付近の拡大
断面図である。第4図はキャビティに樹脂を装填した状
態の断面図、第5図は樹脂を装填した状態の取付け具付
近の断面図であり、第6図及び第7図は製造したカップ
リングを示し、第6図は第7図のA−A線にそう断面
図、第7図は平面図である。 図中、1は取付け具、2はゴムスリーブ、3は成形型、
5は樹脂部を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型のキャビティ内に外周面に所定肉厚
    のゴムスリーブを被覆した偶数個の取付け具をほぼ同心
    円状に且つ互いに間隔を隔てて配置する工程と、 該成形型の該キャビティ内に樹脂を圧入し、圧入された
    樹脂で該取付け具の該ゴムスリーブをこれの厚み方向に
    圧縮した状態でゴムスリーブの外周面の回りを包み込ん
    で冷却固化させ、これにより該取付け具と厚み方向に圧
    縮された該ゴムスリーブと各該取付け具及び該ゴムスリ
    ーブを包み込んで結合する樹脂部とからなるカップリン
    グを得る工程とを順に実施することを特徴とするカップ
    リングの製造方法。
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KR20020005158A (ko) * 2000-07-08 2002-01-17 이창오 사출성형에 의한 냉·온수 파이프 결합용 플랜지의제조방법
DE202011108594U1 (de) * 2011-12-02 2012-01-16 SGF SüDDEUTSCHE GELENKSCHEIBENFABRIK GMBH & CO. KG Elastischer Gelenkkörper

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