JPH07112740A - ラップフイルムの収納箱 - Google Patents

ラップフイルムの収納箱

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JPH07112740A
JPH07112740A JP25127593A JP25127593A JPH07112740A JP H07112740 A JPH07112740 A JP H07112740A JP 25127593 A JP25127593 A JP 25127593A JP 25127593 A JP25127593 A JP 25127593A JP H07112740 A JPH07112740 A JP H07112740A
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JP
Japan
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piece
unsealing
plate
front plate
unsealing piece
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JP25127593A
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Takaharu Matsunoo
隆治 松野尾
Iku Kato
▲イク▼ 加藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H35/00Delivering articles from cutting or line-perforating machines; Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices, e.g. adhesive tape dispensers
    • B65H35/0006Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession
    • B65D83/0847Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls
    • B65D83/0852Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing
    • B65D83/0882Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing and for cutting interconnected articles
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    • B65H2701/10Handled articles or webs
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    • B65H2701/175Plastic
    • B65H2701/1752Polymer film

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 開封性が容易で、且つ開封後の箱体の外観品
位の低下が少ないラップフイルムの収納箱の、輸送途上
での封止性を維持する。 【構成】 収納箱に設ける封止片の位置を、前板1の位
置に対して箱長手方向の一方側に若干片寄った状態に配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】一般家庭や食品販売業等で汎用さ
れているラップフイルムの収納箱の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5の(A)、(B)に示す様
な、前板1、底板2、後板3、蓋板4、脇板8、蓋板4
から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5、及び掩蓋片5
の先に切取り線10を介して配した開封片6を主体部位
とする長方形のラップフイルム収納箱は、例えば実開昭
59−28022号公報に記載されていて公知である。
【0003】この種の箱体の殆どは板紙製で、部位板面
が各々の折り線の部分でほぼ直角に折り曲げられ、適宜
貼合して形成されるものである。そして開封片6の裏面
が前板1の表面に貼合している局部接合部9を引き剥が
すこと、及び切取り線10から開封片6を切取ることで
箱体を開封状態にし、その上で内部に収納されてある巻
回フイルムRからラップフイルムFの必要量を引き出し
て、箱体に配備してある切断具Kで切断して用いるもの
であることも広く知られている。
【0004】又、実開平4−78127号明細書には、
図5の(B)、(C)に示すような局部接合部9での貼
合せ、すなわち開封片6に配した半円形状切れ目(板紙
を貫通した切れ線)15部分の裏面と、前板1の表面に
点在させて配した円形状の半切り線(板紙厚みほぼ半分
の切れ線)16で囲まれた部分の更に内側の非ニス塗布
部分(ニス類の塗布がなく板紙素地のままの部分)17
との貼合せの記載があり、この貼合部の剥離離脱は前板
の円形状の半切り線16で囲まれた部分の板紙の層剥離
によるものであることが記載されている。
【0005】この種の収納箱は大別すると、蓋板4から
脇板8を覆う方向に延出した脇掩蓋片11を有するもの
と有しないものとがあり、切断具Kの取付き位置は、底
板2と前板1との稜近傍の板面、前板1の上端部、掩蓋
片5の先端部である場合が多い。そして切断具の全体形
状(刃先を結ぶ仮想線の形状)では、直状、凹形弧状、
凸形弧状、V形突形状、台形突形状をしたもの等の存在
が知られており、刃の種類では、材質は金属、プラスチ
ック、紙、バルカナイズド硬化紙等で、その端縁を鋸刃
状にしたのもの、砥粒を塗布加工したもの、鋸刃の形成
と砥粒の塗布の両者を併用したもの等が知られている。
【0006】切断具の配備方法では、予め切断具として
加工した帯状片を箱体となる板紙に接着剤やカシメ固定
具で固定する方法、箱体となる板紙の側端部がそのまま
切断具になるように予め加工しておき、箱体に組み立て
る方法等が知られている。図5の(A)、(B)では、
蓋板4から脇板8を覆う方向に延出した脇掩蓋片11が
無い箱体を、切断具は全体形状(刃先を結ぶ仮想線の形
状)が直状である金属製鋸刃Kを、掩蓋片5の先端縁部
の裏面側にカシメ具12でカシメ固定されている場合の
収納箱を例示し、図5の(B)では開封操作をしている
段階の、図5の(A)は開封後フイルムFを引き出した
段階の、図5(C)は貼合する前の局部接合部9の各々
の状態を例示したものである。
【0007】しかしながら、これらの従来品にはいずれ
も、前板1に対する開封片6の位置を箱体長手方向の片
方に片寄らせて配置させることを技術思想にしたものは
存在しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近来、この種の収納箱
に寄せられる市場(消費者)要求に、消費者での使用段
階では開封片6の取り外しが容易で且つ見苦しい剥離状
態(箱体の外観品位が損なわれる)にはならない収納箱
を、また消費者に渡る迄の流通段階での生産者側の対策
では開封片の剥離・離脱が生じない状態のものにして欲
しいという、消費者と生産者側との間では相矛盾してし
まう要求がある。
【0009】本発明の目的は、この相矛盾した二つの要
求を同時に満たす開封片を持ったラップフイルムの収納
箱を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するためのものであり、前板1、底板2、後板3、
蓋板4、脇板8、蓋板4から前板1を覆う方向に延した
掩蓋片5、及び掩蓋片5の先に切取り線10を介して配
した開封片6とを主体部位とする長方形の箱体であっ
て、前板1の表面と開封片6の裏面とを部分貼合させて
いる局部接合部9を引き剥がすこと及び切取り線10か
ら開封片6を切取ることで上記箱体の開封を可能にする
方式のラップフイルムの収納箱において、掩蓋片5の先
に切取り線10を介して配した開封片6の一方の脇端が
前板1の一方の脇端の延長線より内側に、開封片6の他
方の脇端が前板1の他方の脇端の延長線より外側に、各
々位置する状態に配置されたことを特徴とするラップフ
イルムの収納箱である。
【0011】以下、図面を用いて本発明の内容を説明す
る。図1、図2、図3及び図4は本発明の実施例を示す
もので、図1の(A)は開封した状態の収納箱の斜視模
式図、図1の(B)は図1の(A)の収納箱となる板紙
の構造を例示した平面模式図、図2は開封片6の位置関
係を明らかにする為のもので、図1の(A)の開封前の
箱を切断具の刃先先端部分を切断具に沿って長手方向に
二分割した断面の部分省略正面模式図、図3は、図1の
(B)の板紙の前板1に点在する局部接合部9の様子を
拡大して示した部分模式図、図4は図1の(B)の一方
脇端側部分の開封片6及び掩蓋片5との間の切取り線1
0の様子を拡大して示した部分模式図である。
【0012】本発明の収納箱は、図1の(B)に示す板
紙を公知の方法で折曲げ・貼合して得られる収納箱で、
図1(A)、(B)に示すように、前板1、底板2、後
板3、蓋板4、脇板8、蓋板4から前板1を覆う方向に
延した掩蓋片5、および掩蓋片5の先に切取り線10を
介して配した開封片6とを主体部位とする長方形の箱体
である。図1の(A)では既に、開封片6の裏面と前板
1の表面の貼合部を引き剥がし、切取り線10から開封
片6を切取って開封した状態の収納箱であり、前板長手
方向に点在している局部接合部9は開封した後のものを
示している。そして上記蓋板4から脇板8を覆う方向に
延した脇掩蓋片11を有し、掩蓋片5の先端縁部の裏面
側には直状の金属製鋸刃(切断具)Kがカシメ具12で
カシメ固定された場合の収納箱でもある。この収納箱も
内部に収納した巻回フイルムRの必要量を引き出して、
掩蓋片に固定してある切断具Kで切断して用いるラップ
フイルムの収納箱で、図1の(B)では、補助脇板7、
7’、補助脇掩蓋片13、及び折返し片14の存在も記
載している。この上述の説明部分は全て従来品と共通す
る部分である。
【0013】本発明が従来品と相違するところは、図2
に示すように、開封片6の配置が、図2に於ける間隔寸
法M、及び間隔寸法Nとを持つように配置されている点
である。つまり従来品での開封片6は、その両方脇端は
前板1の両方脇端の延長線上(即ちM=0、N=0の関
係寸法に)に形成されているのに対し、本発明では相対
的に箱体長手方向の片側に片寄って位置した形の関係に
なっている。
【0014】
【作用】この従来品と相違する本発明の開封片6の配置
は、端的には移送上、殊に収納箱をダンボール箱等の容
器に詰めて輸送する過程で生じる「開封片の封止部が剥
離・離脱してしまうこと」を防止するという作用を生む
ことになる。即ち、本発明が対象にしている収納箱の局
部接合部9や切取り線10の構造は、既に「消費者段階
での開封片6の取り外しが容易な状態のもの」になって
いる場合のものを前提としている。又、この前提は、例
えば従来採用されている様々な局部接合部9や切取り線
10の構造のものでも、その貼合面積を少なめに調節す
ることで容易に達成できる。しかし、その際の収納箱は
「輸送途上では開封片の剥離・離脱が極めて生じ易い状
態」になるので、本発明では移送・輸送途上で生じる応
力の影響を受け難い開封片6の配置構造の在り方を、
「開封片を他方の脇端側から一方の脇端側の方向に引き
捲る」ための取っ手機能を開封片に付与した形で具現さ
せたものである。
【0015】この開封片6の箱長手方向片側への片寄り
の程度は、一方のMの間隔寸法では0.1〜10mmの
範囲のものが採用でき、望ましくはM=0.5〜5mm
の寸法範囲から選ばれる。他方のNは、0.1〜3mm
の範囲のものが採用でき、望ましくはN=0.5〜2m
mの寸法範囲から選ばれる。これらの寸法範囲の片寄り
に設定された開封片6は、箱体を構成する脇板8や補助
脇板7、7’の板紙厚み、及び蓋体を構成する脇掩蓋片
11、補助脇掩蓋片13の存在による衝撃緩衝によって
保護され、移送・輸送途上で生じる応力で折損したり、
離脱したりすることが抑制される。そして上記Nの寸法
は、開封片6に取っ手機能を付与する。
【0016】したがって、輸送容器への箱詰めでは、例
えば収納箱体を「開封片の一方の脇端側が容器の底面側
になるように箱長手方向の縦詰め状態」となし、使用時
は「開封片を他方の脇端側から一方の脇端側の方向に引
き捲る」ことの方向規制を併用すれば、その効果は一段
と高めることができる。更に、図3と図4は、本発明に
用いる望ましい局部接合部9及び半円形状切れ目15や
切取り線10の態様を例示している。
【0017】先ず、図3に示す望ましい局部接合部9
は、従来品に比べて次の4点で相違している。即ち、 (1)台紙の段階で、ニス塗布加工されている前板1の
表面に点在する形で配置される局部接合部9としての構
造では、従来品では、半切り線16で囲まれた部分の更
に内側に、非ニス塗布部17が存在する形のものである
のに対し、本発明では、非ニス塗布部17が存在するの
みで、半切り線16で囲まれた部分が存在しないこと、 (2)上記(1)の一個当たりの面積について、従来品
では、半切り線16で囲まれた部分の面積が約78.5
mm2 以上、非ニス塗布部17の面積でも、約38.5
mm2 以上と大きいものであるのに対し、本発明では非
ニス塗布部17は、その面積は約19.6mm2 以下と
小さいものであること、 (3)接着剤で貼合して箱にした後での開封時の貼合部
の破壊は、従来品では、半切り線16で囲まれた部分の
前板表面の板紙層剥離によるものに対し、本発明では、
非ニス塗布部17の面積にほぼ一致する開封片6の裏面
側の層剥離によるものであることである。
【0018】(4)その結果、同じ数の局部接合部9を
配置した場合の比較でも、貼合部の破壊による開封後の
箱体の外観品位は、従来品では前板に一個当り約78.
5mm2 以上の面積部分が褐色の紙下地が露出した剥離
傷として点在し、見苦しくなるのに対し、本発明に採用
するものは、前板に約19.6mm2 以下の小さな面積
部分で付着している開封片裏面の層剥離小片が、白っぽ
く見え点在するに留まるので、殆ど目立たず外観品位の
低下は極めて少なくなる利点がある。
【0019】なお、上記の剥離する面積を円に換算する
と、従来品は直径約10mmの円より大きいものに相当
し、本発明のものは直径約5mmの円より小さいものに
相当する。本発明に用いる非ニス塗布部分17には種々
な形のものが採用でき、例えば円形、楕円形、長円形等
の従来形のものはもとより、三角形、四角形、星形、ハ
ート形、クローバ形、ダイヤ形、スペード形等であって
も良く、要するに一個当たりの面積で、約19.6mm
2 から約0.8mm2 (円換算で直径約1mmの円)の
面積のものであればよい。
【0020】その形成は従来と同じ方法で作成でき、ニ
ス塗布加工が施された前板1の表面の箱長手方向に、適
宜な間隔をもって3〜10個配置される。この面積は小
さい程剥離跡は見え難く、また剥離も容易になるが、封
止の保持性が低下する傾向になる。この調和は箱体の長
さ寸法に応じて点在させる局部接合部9の数や面積の異
なるものの配列等によって行なうが、一個当たりの面積
が、約9.6mm2 (円換算で直径約3.5mmの円)
から約1.8mm2 (円換算で直径約1.5mmの円)
の範囲のものを採用した方が、配列個数も4〜8個に留
めて調和が採りやすいので好ましい。中心間距離では約
3〜8cm間隔の範囲である。配列個数をより多く増し
て全体の合計面積で貼合強度を保持しようとすると、剥
離後の外観品位を予想外に悪化させるので注意した方が
よい。
【0021】この非ニス塗布部分17は従来品と同様
に、その表面に接着剤が配され、開封片6の裏面に貼合
する局部接合部9となる。従って、この局部接合部9を
配置する前板表面部分の印刷意匠を、例えば白色、或い
は白色域が多い色模様にしておけば、剥離後も付着した
紙層剥離小片の存在が注視しないと判別できない状態に
なるので、箱体の印刷意匠の装飾性を損なわない効果も
ある。
【0022】本発明に活用されている開封片6の裏面板
紙の表層剥離が小面積の薄層に留まる現象は、非ニス塗
布部分17の面積を従来の約半分以下と小さくできるこ
とになって始めて究明された現象で、貼合強度を確保し
たい観点から面積を大きく取ることを当然としてきた当
業界では、予想だにしなかった現象である。また、この
現象をより有効に活用するには、表裏間で板紙面強度の
差(表>裏)が2割以上大きい板紙を採用することが望
ましい。
【0023】図4に示したように、本発明でも開封片6
の上に切れ目(板紙を貫通した切込み線)15’を配置
しておくことが望ましい。この切れ目15’の位置と形
状は、前板に配した非ニス塗布部17が描く形状の外形
にほぼ合致する位置と形状であれば良いことになる。従
って、例えば非ニス塗布部17が円形、擬円形である時
は、切れ目15’の形状は、一般にその外形円弧部に合
う半円形状を採用するので、概念上は従来の半円形状切
れ目15と一致する。しかし、従来品に比べ本発明の切
れ目15’の方が曲率の小さい開口脚部の短かい小型の
半円形状切れ目となるので、開封片6自体の強度低下が
少なく、引き捲る際の開封片切れが防止できる利点があ
る。
【0024】この切れ目15’の役割は、開封片6の裏
面に生じる板紙層剥離を切れ目15’で遮断して、広範
囲の層剥離に伝幡させないためのものである。従って、
開封片6に設ける切れ目15’の形状は、半円形状に留
まらず、非ニス塗布部17が描く形状の片側と同じ形状
のもの、更には囲まれた部分の板紙が脱落しない為の小
さな非切れ目部分を局部に残すが、非ニス塗布部17の
外形に近似した形で、或いは非ニス塗布部の面積より僅
に小な面積で、非ニス塗布部の全体を囲む形の切れ目1
5’にしたものが更に望ましい。
【0025】この局部接合部9に用いる接着剤は、例え
ば酢酸ビニル系エマルジョンで代表される水溶液型接着
剤、ゼラチン、デンプン系で代表される水分散型接着
剤、ゴム系で代表される溶剤溶液型接着剤、オレフィ
ン、エステル、アミド系樹脂を主成分とする熱融接着型
接着剤、シアノアクリレート、ウレタン系で代表される
化学反応硬化型接着剤等のいずれもが使用でき、中でも
乾燥・固化時間が短かくて済む利点を考慮すると、例え
ば熱融接着型接着剤(俗称:ホットメルト型接着剤)を
選んで用いることが望ましい。塗布量は、板紙表面に残
存する樹脂量で、0.005 〜0.02g/cm2
範囲の値の薄層塗布にすることである。
【0026】さらに、図4に示す望ましい切取り線10
の構造は、従来品の単なる破線構造のものやTの字が縦
に配列したもの等と相違して、足の長いJ字形状の切れ
目10’の多数個が僅かな間隔をもってJ字を縦方向に
直列に配置した形状をしている。この役割は、上記の局
部接合部の剥離を進める際、開封片6を掩蓋片5から容
易に且つ確実に切り取る為のものである。つまりJ字形
状の切れ目10’間の僅かな間隔で繋がっている部分の
みを破ることで、全体を切り取ることになる。従って、
この僅かな間隔は0.5〜2mmの範囲に設定される。
そしてこの間隔がJ字の足先とJ字の一の字の間にある
ことで、破れた紙の残部はJ字足先側に持ち上がる。
【0027】したがって、例えば掩蓋片5の先に鋸刃が
固定してある場合では、J字形状の切れ目10’をJ字
の足先が掩蓋片側に向かう方向に配置し、且つ鋸刃のカ
シメ具12の固定位置の中間に、殆どのJ字の一の字の
一端が至るように設定すると、カシメ具12の固定作用
で切取り線10全体の切取りが一段と容易になる。ま
た、破れた紙の残部は鋸刃の突出した歯山の谷の部分に
留まり、外見に優れる上に、破れた紙の残部による鋸刃
の切断性能の低下が解消されると言う利点が生じる。
【0028】上記の通り、本発明は掩蓋片5の先端に鋸
刃をカシメ固定した収納箱において、最も効果を高める
ものであるが、発明の基本は収納箱の開封片の固定と取
り外しを確実に行なわせることにある。従って収納箱の
型式の違い、切断刃の材質や切断刃の全体形状や取付け
位置の違い等には無関係に、この種の開封片を開封手段
にしている全ての収納箱に適用出来る。
【0029】本発明に用いる板紙は、厚さ0.35〜
1.5mm程度の厚紙で、一般に肉厚のものほど剛性・
強度が高く丈夫な箱が得られるが、折曲げ加工が困難に
なるので、通常は厚み0.35〜0.8(秤量で310
〜550g/m2 )の範囲の内比較的薄い方の板紙が採
用される。
【0030】
【実施例】従来汎用されている肉厚み約0.5mm(秤
量400g/m2 )の表面が白色の厚紙を基材とし、公
知の方法で図1(B)に示す構造をした箱長約310m
mの収納箱用台紙を作成した。この場合の開封片6は、
前板1の両脇延長線に対する片寄りが、M=2mm、N
=1mmの寸法になるように板紙の切断寸法を調節し
た。
【0031】また、局部接合部9としては、透明ニスが
一面に塗布されている前板1の表面上に、直径3mm
(1個の面積約7.07mm )の円形状をした紙地面
のままの部分(非ニス塗装部17)の8個が、底板2の
側縁から約3.5mmの位置の長手直線方向に、中心間
距離で約3.8cm間隔をもって配列している状態のも
のとした。
【0032】そして、開封片6には、上記非ニス塗装部
分17の周囲と重なる位置に曲率半径が1.5mmの半
円状をした切れ目15’を一方向を向け配置した。更
に、切取り線10には、図4に示す通りJ字形状の切れ
目10’をJ字の足先が掩蓋片側に向かう方向で、且つ
鋸刃のカシメ具12の固定位置の中間に殆どのJ字の一
の字の一端が至るように配列させ、J字の足先とJ字の
一の字の間の間隔を約1mmに設定した。
【0033】さらに、局部接合部9を貼合する接着剤に
は熱融接着型接着剤[商品名ジエットメルト3762−
AE:住友スリーエム 社製]を用い、板紙表面に残存
する樹脂量で約0.015g/cm2 の値に調整して塗
布した。上記の収納箱用台紙を公知の方法で折曲げ・貼
合して箱体とし、これにサランラップ(商品名:旭化成
(株)社製の巻幅約300mmのフイルム)を収納し、
実施例品とした。図1の(A)は、得られた箱体の開封
片6を除去して開封状態にした時の図である。
【0034】比較例品としては、台紙の基本構造は実施
例品と同じとしたが、開封片6の片寄りと、局部接合部
9及び半円形状切れ目15の形状構造だけは従来品のも
のを採用した。即ち、この場合の開封片6はその両脇が
前板1の両脇延長線上にあるもの(M=0mm、N=0
mm)とし、局部接合部9は透明ニスが一面に塗布され
ている前板1の表面上に直径7mm(1個の面積約3
8.5mm2 )の円形状をした紙地面のままの部分(非
ニス塗装部分17)を芯に、その周囲を直径10mm
(1個の面積約78.5mm2 )の半切り線17でほぼ
同心円状に囲んで成る構造のもの6個を底板2の側縁か
ら約9mmの位置の長手直線方向に並べ、その中心間距
離を約5.5cm間隔で配列した。そして、開封片6の
半円形状切れ目15は非ニス塗装部分17の周囲と重な
るように配置し、その曲率半径が5mmの半円形状のも
のを採用した。
【0035】実施例品と比較例品の収納箱を各々100
0箱作成し、通常のダンボール製の輸送容器に「開封片
の一方の脇端側(実施例ではMの方)が容器の底面側に
配置されるように箱長手方向を縦に詰めた状態」にする
箱詰めを行ない、実施例品と比較例品とが比較できる状
態で鈴鹿−東京間を往復輸送させた後に、開封片6の封
止状態の全数調査をおこなった。
【0036】その結果、実施例品は、開封していたも
の、開封しかかったものが共になく、封止性の維持は満
たされていたが、比較例品は、局部接合部の貼合面積が
大いにもかかわらず、開封していたものが1箱、開封し
かかったものが3箱発見された。この結果、本発明の開
封片の片寄りの効果が確認できた。さらに、上記の調査
後の良品の収納箱から無作為に選んだ実施例品及び比較
例品それぞれ100箱を、10人のモニター(10箱/
一人)に配布して、開封片の引き捲るときの開封の容易
性、引き捲った後の接合部による箱体の外観品位につい
て実施例品と比較例品との比較調査を行なった。この際
の開封片の引き捲る方向は、開封片6の他方の脇端から
一方の脇端の方向(実施例ではN側からM側の方向)に
することを条件として、指示した。 その評価回答項目
の内容を以下にまとめて示す。
【0037】 各々の回答人数 評価尺度 評価項目 X Y Z 比較例品の方が極めて容易 0 0 0 比較例品の方がやや容易 0 0 0 比較例品の変わらない 0 0 0 実施例品の方がやや容易 2 0 0 実施例品の方が極めて容易 8 10 10 なお、評価項目のXは「開封の容易性」、Yは「開封後
の箱体の外観品位」、Zは「開封時の開封片の摘み易
さ」をそれぞれ示す。
【0038】このモニター評価の結果によると、Zの結
果は本発明の開封片の片寄りの効果によるものであり、
XとY双方の結果は、主に本発明が局部接合部で層剥離
することによる効果である。上記の結果を総合すると、
局部接合部の貼合面積の小さく、従って消費者の使用の
段階では開封片6の開封性に優れ、且つ見苦しい剥離に
ならない貼合状態にある収納箱を対象にした場合でも、
本発明の開封片を採用すれば、流通段階での開封片6の
封止性は充分満たされていることが分かる。
【0039】
【発明の効果】上記通り本発明の収納箱は、上記の構成
を持つことにより、使用段階での開封片の開封性が容易
で、且つ局部接合部の貼合面積が小さいため、開封片を
剥離開封した後でも箱体外観が見苦しくならず、箱体外
観品位や意匠性が保て、しかも流通段階での封止性も確
保できる効果があり、従って産業界に果たす役割は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図であり、(A)は開封後の
収納箱の状態を示す斜視模式図、(B)は収納箱になる
板紙の形状構造を示す平面模式図である。
【図2】本発明の開封片の前板に対する片寄り状態を示
すための説明図であり、箱体を長手方向に沿って2分し
た断面部分模式図である。
【図3】本発明の実施例の図であり、前板の局部接合部
を示す部分模式図である。
【図4】本発明の実施例の図であり、切取り線と半月状
切れ目を示す部分模式図である。
【図5】従来品の収納箱の図であり、(B)はその開封
しょうとする段階を、(A)は開封してフイルムを引き
だした段階を夫々示す斜視模式図である。
【符号の説明】
1 前板 2 底板 3 後板 4 蓋板 5 掩蓋片 6 開封片 7、7’ 補助脇板 8 脇板 9 局部接合部 10 切取り線 10’ J字形状切れ目 11 脇掩蓋片 12 カシメ具 13 補助脇掩蓋片 14 折返し片 15 半月状切れ目 15’ 切れ目 16 半切り線 17 非ニス塗布部 K 切断具(金属製鋸刃 R 巻回フイルム F フイルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前板1、底板2、後板3、蓋板4、脇板
    8、蓋板4から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5、及
    び掩蓋片5の先に切取り線10を介して配した開封片6
    とを主体部位とする長方形の箱体であって、前板1の表
    面と開封片6の裏面とを部分貼合させている局部接合部
    9を引き剥がすこと及び切取り線10から開封片6を切
    取ることで上記箱体の開封を可能にする方式のラップフ
    イルムの収納箱において、掩蓋片5の先に切取り線10
    を介して配した開封片6の一方の脇端が前板1の一方の
    脇端の延長線より内側に、開封片6の他方の脇端が前板
    1の他方の脇端の延長線より外側に、各々位置する状態
    に配置されたことを特徴とするラップフイルムの収納
    箱。
JP25127593A 1993-10-07 1993-10-07 ラップフイルムの収納箱 Withdrawn JPH07112740A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011116442A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Dainippon Printing Co Ltd ラップフィルム用カートン
JP2014122060A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Kureha Corp 包装容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011116442A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Dainippon Printing Co Ltd ラップフィルム用カートン
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