JPH07112635B2 - ソリッドワイヤ - Google Patents

ソリッドワイヤ

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Publication number
JPH07112635B2
JPH07112635B2 JP4013023A JP1302392A JPH07112635B2 JP H07112635 B2 JPH07112635 B2 JP H07112635B2 JP 4013023 A JP4013023 A JP 4013023A JP 1302392 A JP1302392 A JP 1302392A JP H07112635 B2 JPH07112635 B2 JP H07112635B2
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JP
Japan
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solid wire
current
diameter
wire
welding
Prior art date
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JP4013023A
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JPH05200580A (ja
Inventor
将夫 三木
広 中井
悦男 山川
Original Assignee
将夫 三木
広 中井
悦男 山川
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスシールドメタル
アーク溶接に使用されるソリッドワイヤに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のソリッドワイヤWは、図
に示すように、断面形状が円形で、市販品では、0.
6,0.8,0.9,1.0,1.2,1.4,1
6,2.0,2.4mmφといった径のものが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらのソ
リッドワイヤは、上述のように、断面形状が円形である
ため、次のような問題があった。
【0004】(1)ソリッドワイヤの電流密度は、その
径、すなわち断面積が一定であれば、流す電流の大きさ
によって決まる。このため、溶着速度を上げて溶接能率
を上げるには、ソリッドワイヤの径が一定である限り、
大きな電流を流して電流密度を高くするしかなかった。
【0005】(2)ソリッドワイヤの断面が円形で、外
周面に凹凸部がないため、溶接アークの拡がりが小さ
く、感覚的に細く、かつ硬く感じられ、スパッタも多く
なる。その結果、ビードの溶け込みが過大により、ビー
ド割れを生ずることがある。
【0006】(3)上述のように、ソリッドワイヤの電
流密度は、その径が一定であれば、流す電流の大きさに
よって決まる。このため、たとえば、すみ肉溶接におい
て、すみ肉の脚長を大きくするには、その大きさに見合
った径の大きいソリッドワイヤを使用し、それに見合っ
た大きな電流を流さなければならない。
【0007】この発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたもので、 (1)従来のものと径が同じであれば、従来と同じ大き
さの電流で、従来より電流密度を上げて、溶接能率を上
げることができ、 (2)溶接アークの拡がりを大きく、かつソフトにして
スパッタを少なくすることができ、 (3)たとえば、すみ肉の脚長を大きくするために従来
使用していたものより径を大きくしても、従来と同じ大
きさの電流で済む、ソリッドワイヤを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明が提供するソリ
ッドワイヤは、ガスシールドメタルアーク溶接に使用す
るソリッドワイヤであって、表面に軸心と平行の凹溝
、円周方向に等間隔で、複数本有しているものであ
る。
【0009】
【作用】この発明によるソリッドワイヤは、その表面に
軸心と平行の凹溝を有しているので、径が従来のものと
同じであっても、断面積は従来のものより前記凹溝に相
当する面積だけ小さい。
【0010】このため、従来のものと径が同じであれ
ば、従来と同じ大きさの電流で従来より電流密度を高く
して溶着速度を上げることができる。また、流す電流の
大きさが従来と同じであれば、従来より径の大きいもの
を使用することができる。
【0011】また、この発明によるソリッドワイヤは、
表面に凹溝によって凹凸部が形成されているので、溶接
の際、アークの拡がりが大きく、かつアークが柔らかく
なり、スパッタも少ない。その結果、ビードの溶け込み
が小さくなる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の実施例によるソリッドワ
イヤW1 を断面で示した図である。
【0013】このワイヤW1 は、断面円形のワイヤの表
面1に断面U字形の凹溝2を6本、60度間隔で設けた
形状のもので、芯線をダイスで引き抜くことによって造
られている。したがって、凹溝2は、ワイヤW1 の軸
と平行に、その長さ方向に設けられている。径は1.4
mmφ、凹溝2の深さは0.3mmである。
【0014】次に作用を説明する。
【0015】実施例のソリッドワイヤ 1 は、表面に長
さ方向の凹溝2を有しているので、径が図に示す従来
の形状のソリッドワイヤWと同じであっても、断面積
は、従来のワイヤWより上記凹溝2の断面積相当だけ小
さい。
【0016】したがって、実施例のソリッドワイヤW 1
、従来のソリッドワイヤWと径が同じであれば、従来
と同じ大きさの電流で従来より電流密度を高くすること
ができる。このため、従来のソリッドワイヤW 1 よれ
ば、溶着速度を上げて溶接能率の向上を図ることができ
る。
【0017】また、従来のソリッドワイヤWと流す電流
の大きさが同じであれば、従来より径の大きいソリッド
ワイヤW 1 使用することができる。このため、たとえ
ば、すみ肉の脚長を大きくするのに、従来と同じ大きさ
の電流で可能となる。
【0018】さらに、実施例のソリッドワイヤW1 は、
それぞれ表面に凹溝2による凹凸部を有しているので、
溶接の際、アークの拡がりが大きく、かつアークが柔ら
かくなって溶け込みが小さくなり、スパッタも少なくな
る。
【0019】なお、実施例では、径を1.4mmφとした
が、1.4〜2.4mmφが実用範囲であり、凹溝2の
は03mmとしたが、0.1〜0.3mmが好ましい範
囲である。また、凹溝2の本数は3〜8本の範囲が実用
範囲である。さらに、ソリッドワイヤW 1 表面には、
銅メッキを施してもよい。このようにすると、通電性が
よくなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のソリッ
ドワイヤによれば、表面に長手方向の凹溝を等間隔で
けたので、次の効果を得ることができる。
【0021】(1)従来のソリッドワイヤと径が同じで
あれば、従来と同じ大きさの電流で、従来より電流密度
を高くして、溶接能率を上げることができる。
【0022】(2)溶接アークの拡がりが大きく、かつ
アークが柔らかくなって溶け込みが小さくなり、スパッ
少なくすることができる。
【0023】(3)径を大きくしても、従来と同じ大き
さの電流で済み、溶着速度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のソリッドワイヤの断面図
【図2】 従来のソリッドワイヤの断面図
【符号の説明】
1 ソリッドワイヤ 1 表面 2 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 悦男 神奈川県横浜市港南区港南3−16−13 (56)参考文献 特開 平5−115994(JP,A) 特公 昭63−21595(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスシールドメタルアーク溶接に使用す
    るソリッドワイヤであって、表面に軸心と平行の凹溝
    、円周方向に等間隔で、複数本有していることを特徴
    とするソリッドワイヤ。
JP4013023A 1992-01-28 1992-01-28 ソリッドワイヤ Expired - Lifetime JPH07112635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4013023A JPH07112635B2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ソリッドワイヤ

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JP4013023A JPH07112635B2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ソリッドワイヤ

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JPH05200580A JPH05200580A (ja) 1993-08-10
JPH07112635B2 true JPH07112635B2 (ja) 1995-12-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08206839A (ja) * 1995-02-07 1996-08-13 Masao Miki 溶接トーチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321595A (ja) * 1986-07-15 1988-01-29 株式会社東芝 原子炉格納容器

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JPH05200580A (ja) 1993-08-10

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