JPH07112612A - 自動車ドア用インパクトビーム - Google Patents

自動車ドア用インパクトビーム

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JPH07112612A
JPH07112612A JP26077693A JP26077693A JPH07112612A JP H07112612 A JPH07112612 A JP H07112612A JP 26077693 A JP26077693 A JP 26077693A JP 26077693 A JP26077693 A JP 26077693A JP H07112612 A JPH07112612 A JP H07112612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact beam
automobile door
front side
impact
beam portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP26077693A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Mitsuharu
史雄 三治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07112612A publication Critical patent/JPH07112612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車ドア用インパクトビームにおいて、ビ
ーム部の結合工程を無くし生産性を向上する。 【構成】 フロントサイドドア用インパクトビーム20
は、一枚の平板状の高張力鋼板からなる帯金をプレス加
工して形成したものであって、円形断面とされた管状の
ビーム部22と、このビーム部22の長手方向両端部に
形成された平板状のブラケツト部24、26とで構成さ
れている。ビーム部22は、平板の巻き方向の一方の端
部22Aを他方の端部22Bの外周に少なくとも二巻き
以上巻き付けた多重巻き構造となっており、溶接等によ
って結合されていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドア内部に設
けられ側方衝突の際にドアの内方への変形を防止して乗
員を保護するための自動車ドア用インパクトビームに関
する。
【0002】
【従来技術】従来、自動車の側面に車幅方向外側から荷
重が作用した場合に、ドアのアウタパネルが車幅方向内
側に変形することがあるので、ドアの強度剛性を高める
べく、ドア内部に側方荷重に耐えうる補強部材をドアの
水平方向に沿って架設した自動車ドア用インパクトビー
ムの一例が実開平4−260815号に示されている。
【0003】図9に示される如く、この自動車ドア用イ
ンパクトビーム80においては、一枚の平板状の高張力
鋼板からなる帯金をプレス加工して形成したものであっ
て、円形断面とされた管状のビーム部82と、このビー
ム部82の長手方向両端部に形成された平板状のブラケ
ツト部84、86とで構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車ドア用インパクトビーム80では、ビーム部82
に、平板両端の縁が突き合う合わせ面82Aが存在す
る。このため、ビーム部82に曲げ荷重が作用した場合
の合わせ面82Aの口開きを防止しするために、この合
わせ面82Aはアーク、プラズマ溶接等の一般的な溶接
又は、圧接等の塑性変形によって結合されている。
【0005】従って、製造工程において、合わせ面82
Aを溶接等によって結合させる必要があり、この結合工
程を必要とするため生産性が良くなかった。
【0006】本発明は係る事実を考慮し、ビーム部の結
合工程が必要なく、生産性を向上することができる自動
車ドア用インパクトビームを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の自
動車ドア用インパクトビームは、高張力鋼板からなる帯
金をプレス加工して形成した自動車ドア用インパクトビ
ームであって、両端に形成したブラケツト部と、これら
のブラケツト部の間に連続一体的に形成された管状のビ
ーム部と、を有し、前記管状のビーム部を多重巻きとし
たことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明の自動車ドア用インパ
クトビームは、請求項1記載の自動車ドア用インパクト
ビームにおいて、前記ビーム部の巻き量は前記ビーム部
の軸方向両端部近傍に比べて中央部近傍が多いことを特
徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明の自動車ドア用インパク
トビームによれば、管状のビーム部が多重巻き構造とな
っており、ビーム部に曲げ荷重が作用した場合の口開き
を多重巻き構造で防止できる。従って、製造過程におい
て、従来構造の様にビーム部の合わせ面を溶接等で結合
する結合工程が必要なく生産性を向上することができ
る。
【0010】また、ビーム部の曲げ強度を巻き量によっ
て設定できるため、板厚を薄くすることでビーム部を成
形し易くでき、板厚を薄くした分、ビーム部の巻き量を
多くすることで、曲げ強度を低下させることも無い。
【0011】請求項2に記載の発明の自動車ドア用イン
パクトビームによれば、ビーム部の巻き量がビーム部の
軸方向両端部近傍に比べて中央部が多いため、ビーム部
の軸方向両端部近傍の板厚を必要以上に厚くすることが
無く、軸方向中央部に必要な曲げ強度を確保できるため
軽量化が可能となる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る自動車ドア用インパク
トビームの一実施例を図1〜図6を用いて説明する。
【0013】図2に示される如く、自動車のフロントサ
イドドア10は、フロントサイドドアアウタパネル12
とフロントサイドドアインナパネル14とで、従来と同
様に箱形断面に構成されており、フロントサイドドアア
ウタパネル12及びフロントサイドドアインナパネル1
4の前端縁、後端縁及び下端縁は夫々フロントサイドド
アアウタパネル12の端部をフロントサイドドアインナ
パネル14に折返して強固に結合されている。
【0014】図3に示される如く、これらのフロントサ
イドドアアウタパネル12及びフロントサイドドアイン
ナパネル14の上端縁12A、14Aは、夫々逆U字状
に互いに対向して折り曲げられると共に、フロントサイ
ドドアアウタパネル12とフロントサイドドアインナパ
ネル14との間にはフロントサイドウインドガラス(図
示省略)が出入りするための開口16を備えている。
【0015】図4に示される如く、フロントサイドドア
インナパネル14の前部及び後部には、前後方向に沿っ
た棚部14B、14Cが上下方向に略一様に設けられて
おり、これらの段部14B、14Cには、自動車ドア用
インパクトビームとしてのフロントサイドドア用インパ
クトビーム20の長手方向両端部が夫々固着されてい
る。
【0016】図1に示される如く、このフロントサイド
ドア用インパクトビーム20は、一枚の平板状の高張力
鋼板からなる帯金をプレス加工して形成したものであっ
て、円形断面とされた管状のビーム部22と、このビー
ム部22の長手方向両端部に形成された平板状のブラケ
ツト部24、26とで構成されている。ビーム部22
は、平板の巻き方向の一方の端部22Aを他方の端部2
2Bの外周に少なくとも二巻き以上巻き付けた多重巻き
構造となっており、溶接等によって結合されていない。
【0017】また、ブラケツト部24、26は、夫々ビ
ーム部22側をかなめとする扇形状とされており、ブラ
ケツト部24、26の端部は、フロントサイドドア用イ
ンパクトビーム20を棚部14B、14C(図4参照)
に固定するための取付部24A、26Aとなっている。
【0018】以下に、本実施例のフロントサイドドア用
インパクトビーム20の製造過程を説明する。
【0019】本実施例のフロントサイドドア用インパク
トビーム20を製造する場合には、図5に示される如
く、長手方向中間部が矩形状の幅広部30Aとされた帯
金30をプレス成形してフロントサイドドア用インパク
トビーム20にする。
【0020】図6(A)に示される如く、帯金30のビ
ーム部となる幅広部30Aを、上型と下型とでプレス成
形してU字状とする。次に、図6(B)に示される如
く、幅広部30Aを、上型と下型とでプレスしてO字状
とする。次に、図6(C)に示される如く、幅広部30
Aの一方の端部30Bをプレスして他方の端部30Cの
外周に巻付ける。
【0021】以下に、本実施例の作用を説明する。本実
施例によれば、フロントサイドドア用インパクトビーム
20は、高張力鋼板からなる帯金30をプレス加工して
形成されており、管状のビーム部22が多重巻き構造と
なっており、ビーム部22に曲げ荷重が作用した場合の
口開きを多重巻き構造で防止できる。従って、製造過程
において、従来構造の様にビーム部の合わせ面を溶接等
で結合する結合工程が必要なく生産性を向上することが
できる。
【0022】また、ビーム部22の曲げ強度を巻き量に
よって設定できるため、板厚を薄くすることでビーム部
22を成形し易くし、巻き量を多くすることで、ビーム
部22の曲げ強度を低下させることも無い。
【0023】なお、本実施例の自動車ドア用インパクト
ビームでは、ビーム部22の巻き量が一定であるが、こ
れに代えて図7に示される如く、ビーム部22の軸方中
央部近傍の巻き量W1が、ビーム部22の軸方向両端部
近傍の巻き量W2に比べて大きくしても良い。
【0024】この場合、図8に示される如く、帯金30
の幅広部30Aの巻き方向の一方の端部30Bを三角形
状とする。
【0025】従って、本実施例では、ビーム部22の軸
方中央部近傍の巻き量W1が、ビーム部22の軸方向両
端部近傍の巻き量W2に比べて多いため、側突時の荷重
を受けるビーム部22の中央部の強度が向上する。この
ため、ビーム部22の軸方向両端部近傍の板厚を必要以
上に厚くすることが無く、ビーム部22の軸方中央部近
傍に必要な曲げ強度を確保でき、軽量化が可能となる。
また、本実施例においては、本発明の自動車ドア用イン
パクトビームをフロントサイドドア用インパクトビーム
10に適用した例について説明したが、本発明の自動車
ドア用インパクトビームは、リヤサイドドア用インパク
トビームにも適用可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明の自動車ドア用イン
パクトビームは、高張力鋼板からなる帯金をプレス加工
して形成した自動車ドア用インパクトビームであって、
両端に形成したブラケツト部と、これらのブラケツト部
の間に連続一体的に形成された管状のビーム部と、を有
し、管状のビーム部を多重巻きとしたので、ビーム部の
結合工程が必要なく、生産性を向上することができると
いう優れた効果を有する。
【0027】請求項2記載の発明の自動車ドア用インパ
クトビームは、ビーム部の巻き量はビーム部の軸方向両
端部近傍に比べて中央部近傍が多いので、ビーム部の結
合工程が必要なく、生産性を向上することができるとと
もに、ビーム部の軸方向両端部近傍の板厚を必要以上に
厚くすることが無く、軸方向中央部近傍に必要な曲げ強
度を確保できるため軽量化が可能となるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車ドア用インパクトビ
ームを示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の自動車ドア用インパクトビ
ームが適用されたフロントサイドドアを示す斜視図であ
る。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】本発明の一実施例の自動車ドア用インパクトビ
ームの帯金を示す斜視図である。
【図6】(A)〜(C)は本発明の一実施例の自動車ド
ア用インパクトビームのビーム部のプレス工程を示す断
面図である。
【図7】本発明の他の実施例の自動車ドア用インパクト
ビームを示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例の自動車ドア用インパクト
ビームの帯金を示す斜視図である。
【図9】従来例の自動車ドア用インパクトビームを示す
斜視図である。
【符号の説明】
20 フロントサイドドア用インパクトビーム 22 ビーム部 24 ブラケツト部 26 ブラケツト部 30 帯金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高張力鋼板からなる帯金をプレス加工し
    て形成した自動車ドア用インパクトビームであって、両
    端に形成したブラケツト部と、これらのブラケツト部の
    間に連続一体的に形成された管状のビーム部と、を有
    し、前記管状のビーム部を多重巻きとしたことを特徴と
    する自動車ドア用インパクトビーム。
  2. 【請求項2】 前記ビーム部の巻き量は前記ビーム部の
    軸方向両端部近傍に比べて中央部近傍が多いことを特徴
    とする請求項1記載の自動車ドア用インパクトビーム。
JP26077693A 1993-10-19 1993-10-19 自動車ドア用インパクトビーム Pending JPH07112612A (ja)

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JP26077693A JPH07112612A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 自動車ドア用インパクトビーム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10128198A1 (de) * 2001-06-11 2002-12-19 Benteler Automobiltechnik Gmbh Platine als Halbzeug für einen Seitenaufprallträger und Seitenaufprallträger für ein Kraftfahrzeug
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