JPH07112278B2 - 人物切り抜き画像制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、人物画像を中心に伝送する画像機器の背景消
去あるいは背景入れ換え画像制御の方法に関し、または
人物画像の切り出し方法に関する。

従来の技術 従来、画像を伝送する機器においては、画像を、対象物
である人物画像のみならず、背景画も同時に撮影し、画
像より人物画のみを抽出することもなく、画像伝送して
いた。

発明が解決しようとする問題点 上述した従来の画像伝送方法においては、一画面の情報
をそのまま送り出す為に伝送効率が悪く、高速度通信網
を必要とする欠点があった。

本発明は従来の上記実情に鑑みてなされたものであり、
従って本発明の目的は、従来の技術に内在する上記欠点
を解消することを可能とした新規な人物切り抜き画像制
御方法を提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明に係る人物画切り抜
き画像制御方法は、人物画像を切り出し、背景を消去し
て画像伝送を効率的に伝送する方法において、撮像対象
物である人物を検出するために赤外線投射手段により赤
外線を投射し、該赤外線投射手段から投射されて前記対
象物により反射された赤外線及び前記対象物の熱放射を
受光手段により受光し、前記対象物が発熱体であったと
きに前記対象物を撮像素子により撮像し、該撮像素子に
より撮像された画像情報をアナログディジタル変換手段
によりディジタル情報に変換し、前記ディジタル情報を
２対の画像メモリにより記憶し、該画像メモリのデータ
番地情報を演算制御手段により微分することによって前
記対象物の輪郭抽出を行い、前記２対の画像メモリの各
出力を差動回路に入力し、前記赤外線受光手段と輪郭検
出を行う前記演算制御手段と焦点合わせ機構部と２対の
画像メモリと差動回路を使用し、対象物の輪郭抽出を行
い、該対象物中心点からの放射熱を検出した場合には熱
の周辺部の輪郭検出を行い、該輪郭が曲線で構成されて
いれば輪郭内の撮像データのみを人物画像として有効に
し、輪郭外の撮像データを背景画と判断して切り捨て、
さらに前記画像メモリに予め所定の背景画を記録してお
き、該背景画を輪郭抽出内の撮像データに重ね合わせる
ことによって対象人物画像を切り出し、背景を消去ある
いは入れ換え、しかも画像全体の映像色を可変すること
を特徴としている。

まず対象物への焦点合わせを測距するために赤外発光部
より赤外光を投射し、受光部において反射光を検出して
角度を計測し、レンズ部の焦点合わせを行う。次に、焦
点が合った対象物が人物であるか否かは対象物の熱放射
を赤外受光部で検出することによって判断される。対象
物が発熱体であった時には撮像し、撮像された画像情報
はアナログディジタル変換後記憶部に一画面分記録さ
れ、演算部で輪郭抽出を画像記憶部データ番地情報を微
分で行い、輪郭抽出後に輪郭が直線でないか、また直線
が検出されても対象物の中心点から放射熱が発生してい
るのであれば、更に熱の周辺部の輪郭検出を行い、曲線
で構成されていれば対象とする人物画像として輪郭が検
出される輪郭内の記録データのみを人物画像として有効
とし、輪郭外の撮像データは背景画として判断し切り捨
てる。また、同一距離にある画像について輪郭内として
切り出される。背景画を入れ換える処理としては、記録
部に背景画を記録しておき輪郭抽出内の撮像データを重
ね合わせ背景画を入れ換える。また対象となる人物画の
動きのパターンを計測し常に監視しデータ化しておくこ
とで急な動きの画像はカットし、以前の人物画をはめ込
むことにより動きの少ない画像が得られ、画像の伝送効
率を上げることが可能となり、低速伝送路での画像伝送
を可能とする。

実施例 次に、本発明をその好ましい一実施例について図面を参
照して具体的に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す機能ブロック図であ
る。

第１図を参照するために、赤外線発光部１、赤外線受光
部２により対象物の測距を行う。また、赤外線受光部２
は対象物の放射熱線も合わせ検出する。レンズ部３に
は、モータ４、駆動回路５が連結されておりモータ４の
回転によりレンズ部３に内蔵されたレンズが前後し焦点
距離が変わり、撮像素子６に結ぶ映像の焦点合わせを行
う。撮像素子６の出力のアナログ信号は、Ａ−Ｄコンバ
ータ（アナログディジタル変換器）７によってディジタ
ル変換され、記録部であるメモリ部８へディジタル符号
として記憶される。画像微分の演算により画像の輪郭抽
出は演算部10及びメモリ部８により行われ、結果はメモ
リ部８に残る。またメモリ部８には画像データのファイ
ルが準備されており、任意の画像データメモリ部８内で
転送し、重ね合わせることにより背景画を変えることが
可能であり、また差動回路９により画像全体の映像色を
可変することも可能である。ディジタル化された画像デ
ータはディジタルアナログ変換器であるＤ−Ａコンバー
タ11でアナログ化され通信回線に出力される。

また、人物の動きあるいは、背景に割り込む他の人物の
画像は演算部10によりパターン化された時間要素と比較
され、動きの厳しい画像は以前の画像をメモリ部８から
呼び込まれ、入れ変えられてＤ−Ａコンバータ11より通
信回線に出力される。

なお第２図（ａ）は人物画を切り出してない画像を示
し、第２図（ｂ）は切り出され背景が消去された状態を
示す。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、画像情報を人物
の放射する赤外光の検出と画像微分と微分することで得
られた輪郭値内に直線が検出されるか否かで人物画の切
り出しを行うことによって、背景の入れ換えあるいは消
去が可能となり、比較的低速度回線を画像情報伝送路と
して使用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す機能ブロック図、第２
図（ａ）、（ｂ）は画像の切り出した結果を示す映像例
を示し、（ａ）は人物画切り出し前の画像、（ｂ）は人
物画切り出し背景を消した状態を示す図である。 １……赤外線発光部 ２……赤外線受光部 ３……レンズ部 ４……モータ ５……駆動回路 ６……撮像素子 ７……Ａ−Ｄコンバータ ８……メモリ部 ９……差動回路 10……演算部 11……Ｄ−Ａコンバータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】人物画像を切り出し、背景を消去して画像
   伝送を効率的に伝送する方法において、撮像対象物であ
   る人物を検出するために赤外線投射手段により赤外線を
   投射し、該赤外線投射手段から投射されて前記対象物に
   より反射された赤外線及び前記対象物の熱放射を受光手
   段により受光し、前記対象物が発熱体であったときに前
   記対象物を撮像素子により撮像し、該撮像素子により撮
   像された画像情報をアナログディジタル変換手段により
   ディジタル情報に変換し、前記ディジタル情報を２対の
   画像メモリにより記憶し、該画像メモリのデータ番地情
   報を演算制御手段により微分することによって前記対象
   物の輪郭抽出を行い、前記２対の画像メモリの各出力を
   作動回路に入力し、前記赤外線受光手段と輪郭検出を行
   う前記演算制御手段と焦点合わせ機構部と２対の画像メ
   モリと差動回路を使用し、対象物の輪郭抽出を行い、該
   対象物中心点からの放射熱を検出した場合には熱の周辺
   部の輪郭検出を行い、該輪郭が曲線で構成されていれば
   輪郭内の撮像データのみを人物画像として有効にし、輪
   郭外の撮像データを背景画と判断して切り捨て、さらに
   前記画像メモリに予め所定の背景画を記録しておき、該
   背景画を輪郭抽出内の撮像データに重ね合わせることに
   よって対象人物画像を切り出し、背景を消去あるいは入
   れ換え、しかも画像全体の映像色を可変することを特徴
   とする人物切り抜き画像制御方法。