JPH07112199A - 脱水装置 - Google Patents

脱水装置

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JPH07112199A
JPH07112199A JP5284389A JP28438993A JPH07112199A JP H07112199 A JPH07112199 A JP H07112199A JP 5284389 A JP5284389 A JP 5284389A JP 28438993 A JP28438993 A JP 28438993A JP H07112199 A JPH07112199 A JP H07112199A
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JP
Japan
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sludge
dehydration
endless belt
electroosmotic
rollers
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JP5284389A
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Shigeru Sato
繁 佐藤
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EE DOUBLE ENG KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりも高い脱水率を達成して搬送効率に
優れた固形物を得ることができ、しかも脱水処理能力を
高めることができる脱水装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本脱水装置は、第1、第2無端状ベルト7、
8の重合領域12で汚泥をより圧搾、脱水する際に、重
合領域12の上流側で第1、第2無端状ベルト7、8そ
れぞれに配設された2箇所の重力脱水部2、3と、これ
らによる脱水後の汚泥を真空脱水するように重合領域1
2の上流部に配設された真空脱水手段13と、これによ
る脱水後の汚泥を電気浸透作用により脱水するように重
合領域12に配設された電気浸透脱水部14とを備えて
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汚泥の脱水効率を高めた
脱水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスラッジなどの汚泥の脱水に
は、重力を利用した重力脱水、真空脱水、加圧脱水、あ
るいは振動、圧縮などによる機械的な作用を利用した脱
水がある。そして、大量の汚泥を工業的に処理する場合
には、これらの脱水方法を単独であるいは複数組み合わ
せた脱水装置が用いられている。しかしながら、これら
の機械的な脱水方法は遊離水を除去する場合には効果的
であるが、汚泥の脱水が進みゲル状、あるいはコロイド
状の汚泥になった場合には、汚泥の含有水は水素結合な
どによる結合水が主となり遊離水の比率が低下し、それ
以上の機械的な脱水が困難になり、従って、機械的脱水
では汚泥の脱水率の低減に限界があった。そのため、こ
のような結合水を電気浸透作用により遊離させて脱水す
る脱水装置が特公昭61−59164号公報、特公昭6
3−44406号公報などにおいて種々提案されてい
る。
【0003】例えば特公昭61−59164号公報に記
載されたスラッジの連続式電気浸透脱水装置の場合に
は、脱水率(スラッジの初期含水量に対する排出スラッ
ジの含水量の割合)として約58%の値が得られてい
る。また、特公昭63−44406号公報に記載の汚泥
脱水装置の場合には、脱水率として約60%前後の値が
得られている。そして、このように脱水された汚泥は固
形物として集積され、例えば再生利用、堆肥としての利
用、あるいは廃棄物として廃棄するため、所定の処理場
へ搬送し、その後の利用に供したり、廃棄処理するよう
にしている。従って、このように固形物を利用あるいは
廃棄するため処理場に搬送する場合には、搬送効率を考
えれば固形物自体の容積、重量が小さければ小さいほど
良く、そのためには脱水装置の脱水能力を高め、脱水率
を高くして汚泥中の含水量を極力少なくする必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
脱水装置の場合には、脱水率が上述のように60%前後
に過ぎず、処理後の汚泥の含水率は80%前後であり、
汚泥に占める固形物の割合は20%前後に過ぎず、脱水
処理後の汚泥の容積、重量の大部分は水分であり、脱水
後、固形物の再利用などのために搬送する際には、大量
の水を固形物と共に搬送することになり、固形物として
の搬送効率が悪いという課題があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、従来よりも高い脱水率を達成して搬送効率
に優れた固形物を得ることができ、しかも脱水処理能力
を高めることができる脱水装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の脱水装置は、複数のローラに巻回され且つ回転可能に
構成された瀘材からなる第1無端状ベルトと、この第1
無端状ベルトと同様に複数のローラに巻回され且つこの
第1無端状ベルトと部分的に重なる重合領域を形成しな
がら逆回転可能に構成された瀘材からなる第2無端状ベ
ルトとを備え、上記第1、第2無端状ベルトが回転駆動
しながら上記重合領域の上流側で重力脱水された汚泥を
圧縮、脱水する脱水装置であって、上記第1、第2無端
状ベルトの各重合領域の上流側にそれぞれ個別に配設さ
れた重力脱水手段と、この重力脱水手段による脱水後の
汚泥を真空脱水するように上記重合領域の上流部に配設
された真空脱水手段と、この真空脱水手段による脱水後
の汚泥を電気浸透作用により脱水するように上記重合領
域の下流側に配設された電気浸透脱水手段とを備えて構
成されたものである。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の脱水装置
は、請求項1に記載の発明において、上記電気浸透脱水
手段を少なくとも2つ備え、上流側の電気浸透脱水手段
の下流側で上記第1、第2無端状ベルトの重合状態を解
除し、一方の無端状ベルトにより搬送される脱水後の汚
泥を下流側の電気浸透脱水手段により脱水するように構
成されたものである。
【0008】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、第
1、第2無端状ベルトの2箇所へ汚泥を供給すると、ロ
ーラに案内されながら回転する第1、第2無端状ベルト
でそれぞれの汚泥を個別に搬送し、この間に第1、第2
無端状ベルトを形成する瀘材により汚泥中の水分を重力
脱水した後、第1、第2無端状ベルトが更に回転して汚
泥を重合領域の真空脱水手段へ搬送すると、この真空脱
水手段により第1、第2無端状ベルトで挟まれた重合領
域の汚泥を真空脱水して遊離水を除去することにより機
械的脱水を終了し、この機械的脱水後に、第1、第2無
端状ベルトが回転して重合領域の汚泥を電気浸透脱水手
段へ搬送すると、ここで電気浸透作用により重合領域の
汚泥の結合水などを解離させながら脱水することができ
る。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明において、上記電気浸透脱
水手段を少なくとも2つ備えているため、上流側の電気
浸透脱水手段と下流側の電気浸透脱水手段により結合水
などを脱水するが、下流側の電気浸透脱水手段には第
1、第2無端状ベルトのうちの一方の無端状ベルトのみ
によって汚泥を搬送するため、他方の無端状ベルトによ
る電気抵抗が軽減し、下流側での電気浸透作用をより効
果的に行なって脱水効率を高めることができる。
【0010】
【実施例】以下、図1、図2に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明の脱水装置
の一実施例を示す構成図、図2は図1に示す脱水装置に
用いられた多孔ローラを示す斜視図である。
【0011】本実施例の脱水装置は、図1に示すよう
に、凝集剤の添加された汚水を攪拌しながら汚泥成分を
凝集させる汚泥凝集槽1と、この汚泥凝集槽1から供給
された汚水をスリットローラ2A、3Aにより濃縮しな
がら所定量の汚泥を徐々に供給する2つの汚泥供給部
2、3と、各汚泥供給部2、3から供給される汚泥を搬
送するようにそれぞれ複数種のローラ4A、4B、・・・・
・・、及び6A、6B・・・・・・に巻回されて回転する第1無
端状ベルト7と、この第1無端状ベルト7と同様に複数
種のローラ5A、5B、・・・・・・、及び6A、6B・・・・・・
に巻回されて逆回転する第2無端状ベルト8とを備えて
構成されている。第1、第2無端状ベルト7、8はそれ
ぞれの汚泥供給部2、3から供給された汚泥を重力脱水
できるように瀘材によって形成され、これらの無端状ベ
ルト7、8によって重力脱水された水はそれぞれの下方
に配設された受水槽9、10で回収するように構成され
ている。つまり、これらの受水槽9、10では第1、第
2無端状ベルト7、8は進行方向へ緩い傾斜を作って上
昇している。そして、この傾斜部における第1、第2無
端状ベルト7、8及び受水槽9、10は重力脱水手段と
して構成されている。そして、第1、第2無端状ベルト
7、8はそれぞれの受水槽9、10のやや下流側のガイ
ドローラ4A、5Aを介して合流して互いに重なり、重
合領域11を形成している。この重合領域11では第
1、第2無端状ベルト7、8が圧接してこれら両者で挟
まれた汚泥層12を圧縮するように構成されている。そ
して、この重合領域11は後述のように真空脱水領域か
ら電気浸透脱水領域に亘って形成されている。
【0012】上記重合領域11の上流部には真空脱水部
13が配設されている。この真空脱水部13は、第2無
端状ベルト8を形成する瀘材の裏面を覆い、この瀘材の
裏面から第1、第2無端状ベルト7、8間に介在する汚
泥層12を真空脱水するように構成さている。また、こ
の真空脱水部13の下流側には外径が順次小さくしかも
周面に軸方向のスリットが形成されたスリットローラ6
A、6B、6Cが上下にジグザグ状に順次配設され、こ
れらのスリットローラ6A、6B、6Cを介して第1、
第2無端状ベルト7、8の重合領域11が上下に蛇行す
るように構成されている。スリットローラ6A、6B、
6Cはこれらに圧接する第2無端状ベルト8から絞り出
された水分をそれぞれの外部及び内部などに導き、ドレ
ンとして回収するように構成されている。
【0013】特に、上記スリットローラ6A、6B、6
Cはそれぞれの外径を異にする以外はいずれも同様に構
成されている。そこで、ここではこれらのスリットロー
ラ6A、6B、6Cを代表して、最も大径に形成された
スリットローラ6Aについて図2を参照しながら具体的
に説明する。このスリットローラ6Aは、図2に示すよ
うに、一対の端板61A、61Aと、これらを両端で連
結するようにそれぞれの周方向等間隔に取り付けられた
細長形状の複数の支持板62Aと、これらの支持板62
Aの外周に各端板61A、61Aから軸方向内方へ螺旋
状に巻回され周面を形成する金属細線63Aとを有し、
周面の金属細線63Aが圧接する第2無端状ベルト8の
裏面に食い込み、電気浸透作用で遊離した汚泥層12中
の水分を絞り出すように構成されている。また、金属細
線63Aは、図2に示すように、支持板62A外側縁に
沿って等間隔に形成された溝(図示せず)に嵌り込み、
螺旋状態を保持している。これらのスリットローラ6
A、6B、6Cは、第2無端状ベルト8に線接触して汚
泥層12に対する絞り効果を最大限に発揮することがで
き、従来のパンチングプレートとかなるパンチングロー
ラと比較して脱水効率が向上する。
【0014】また、上記スリットローラ6Cの下流側に
は電気浸透脱水部14が配設され、電気浸透脱水部14
の電気浸透作用により機械的脱水後の汚泥層12を脱水
するように構成されている。これらの電気浸透脱水部1
4は2つの第1、第2アノードローラ14A、14B
と、各アノードローラ14A、14Bの上方にそれぞれ
2つずつ略同一高さの位置に配設されたガイドローラ1
4C、14D及び14E、14Fと、第1、第2アノー
ドローラ14A、14Bの下方の前後(図1では下方の
左右)に略同一高さの位置に配設されたガイドローラ1
4G、14Hと、これらのローラ14A〜14Hに巻回
された無端状に連結された多数のカソードプレート14
Iとを備えて構成されている。また、第1、第2アノー
ドローラ14A、14Bには直流電源14Gの正極に接
続され、無端状に連結されたカソードプレート14Iに
は負極が接続され、第1、第2アノードローラ14A、
14Bとカソードプレート14I間に直流電圧を印加す
るように構成されている。ガイドローラ14Cはスリッ
トローラ6Cとアノードローラ14Aとの間の上方に配
設され、このガイドローラ14Cにおいて第1、第2無
端状ベルト7、8の重合領域11が無端状のカソードプ
レート14I上に合流するように構成されている。
【0015】上記ガイドローラ14C、14Dは、第1
アノードローラ14Aの上方でカソードプレート14I
をΩ状に絞り込み、第1アノードローラ14Aとカソー
ドプレート14Iとの対向面積を極力広く確保して第
1、第2無端状ベルト7、8で搬送される汚泥層12に
対する電気浸透作用を最大限確保するように配設されて
いる。そして、第1、第2無端状ベルト7、8は、第1
アノードローラ14Aを通過する間にこれら両者間の汚
泥層12が電気浸透作用を受けて脱水され、ガイドロー
ラ14Dを通過直後に第2無端状ベルト8が第1無端状
ベルト7から上方へ別れて両無端状ベルト7、8の重合
状態を解除するように構成されている。
【0016】その後、この第2無端状ベルト8はガイド
ローラ14Dの上方に配設されたガイドローラ5B、こ
のガイドローラ5Bから離隔し、略同一高さに配設され
たガイドローラ5C、このガイドローラ5Cの斜め下方
に配設されたガイドローラ5D、及びこのガイドローラ
5Dの垂直上方で且つ汚泥供給部3のやや下方に配設さ
れたガイドローラ5Eを経由して受水槽10へ戻るよう
に構成されている。しかも、ガイドローラ5C及びガイ
ドローラ5Dは共にそれぞれの位置を図1の矢印方向へ
移動させて第2無端状ベルト8の張力、延いては第1無
端状ベルト7に対する汚泥層12の圧縮力を調整できる
ように構成されている。また、ガイドローラ5B、5C
の間には洗浄機構15が配設され、この洗浄機構15に
より第2無端状ベルト8を洗浄するように構成されてい
る。
【0017】一方、ガイドローラ14E、14Fは第2
アノードローラ14Bの上方やや下流側でカソードプレ
ート14Iを絞り込むように配設されているが、ここで
は第1無端状ベルト7のみで搬送される汚泥層12に対
する電気浸透作用を最大限確保するように構成されてい
る。つまり、第2アノードローラ14Bに達する時点で
は無端状7ベルト上の汚泥層12はそれまでの脱水によ
り含水率がかなり低くなって保型性を有した状態になっ
ているため、この汚泥層12を第1無端状ベルト7のみ
搬送することができるようになっている。更に、この第
2アノードローラ14Bの直前で第2無端状ベルト8が
上述のように第1無端状ベルト7から別れているため、
汚泥層12が第2アノードローラ14Bに直接接触し、
第2無端状ベルト8による電気的抵抗が軽減され、汚泥
層12に対する電気浸透作用が一層効果的に働き、更に
高い脱水率を達成することができるようになっている。
【0018】上記第2アノードローラ14Bからガイド
ローラ14Fに達したカソードプレート14Iは、第1
無端状ベルト7と共にその垂直下方に配設されたガイド
ローラ14Gに達し、このガイドローラ14Gで第1無
端状ベルト7から別れ、ガイドローラ14Gと同一高さ
で第1アノードローラ14Aの斜め下方に配設されたガ
イドローラ14Hを経由してガイドローラ14Cへ戻っ
て再び第1、第2無端状ベルト7、8と合流するように
構成されている。また、ガイドローラ14Fの近傍には
スクレーパ16が配設され、このスクレーパ16はその
先端がガイドローラ14Fにおいて第1無端状ベルト7
に接触し、搬送されて来る汚泥層12を第1無端状ベル
ト7から剥ぎ取り、剥ぎ取った汚泥層12を所定の回収
層(図示せず)で回収するように構成されている。更
に、このスクレーパ16の下方にはローラブラシ17が
配設され、このローラブラシ17により第1無端状ベル
ト7に付着した汚泥を除去するように構成されている。
【0019】上記ガイドローラ14Gで分離した第1無
端状ベルト7は、ガイドローラ14Hから更に遠く離れ
且つこれよりやや下方に配設されたガイドローラ4B、
このガイドローラ4Bの上方で真空脱水部13及びスリ
ットローラ6Aを経由する重合領域11を囲むように順
次配設されたガイドローラ4C、4D、このガイドロー
ラ4Dと略同一高さで重合領域11から遠ざかった位置
に配設されたガイドローラ4E、このガイドローラ4E
から更に遠ざかって斜め下方に配設されたガイドローラ
F、及びこのガイドローラ4Fの垂直上方で汚泥供給部
2のやや方に配設されたガイドローラ4Gを経由して受
水槽9へ戻るように構成されている。しかも、ガイドロ
ーラ4E及びガイドローラ5Fは共にそれぞれの位置を
図1の矢印方向へ調整して第1無端状ベルト7の張力、
延いては第2無端状ベルト8に対する汚泥層12の圧縮
力を調整できるように構成されている。また、ガイドロ
ーラ4D、4Eの間には洗浄機構18が配設され、この
洗浄機構18により第1無端状ベルト7を洗浄するよう
に構成されている。尚、上記ガイドローラ14Gからガ
イドローラ4Bを経由する第1無端状ベルト7の下方に
はドレン受け19が配設されており、上述した機構によ
り脱水された水を回収するように構成されている。
【0020】次に、動作について説明する。汚泥凝集槽
1に汚水例えば活性汚泥処理時の生余剰汚泥が貯留され
ると、凝集剤の添加により汚泥が凝集する。この汚水を
汚泥凝集槽1から2箇所の汚泥供給部2、3にそれぞれ
供給すると、各汚泥供給部2、3のスリットローラ2
A、3Aを介して汚水から水を除去し汚泥として濃縮
し、この汚泥をスリットローラ2A、3Aを介して第
1、第2無端状ベルト7、8へ供給する。その後第1、
第2無端状ベルト7、8が受水槽9、10を通過する間
にそれぞれの瀘材により汚泥を重力脱水して含水率を例
えば汚泥濃度96.44%から91〜92%に低下させ
る。第1、第2無端状ベルト7、8はガイドローラ4
A、5Aを通過した直後にそれぞれの汚泥を重ね合わせ
た重合領域11を形成し、これら両者間で汚泥層12を
形成する。この状態で第1、第2無端状ベルト7、8が
真空脱水部13を通過すると、この間に第1、第2無端
状ベルト7、8によって汚泥層12を圧縮脱水すると共
に真空脱水部13で真空脱水し、汚泥層12の含水率を
例えば91〜92%から90%に低下させる。その後、
第1、第2無端状ベルト7、8はスリットローラ6A、
6B、6Cを蛇行する間にこれらのローラの作用により
脱水して汚泥層12の含水率を80%に低下させる。つ
まり、これまでの機械的脱水により汚泥の含水率96.
44%から80%に低下することになる。
【0021】その後、第1、第2無端状ベルト7、8は
含水率が80%まで低下した汚泥層12を搬送する。そ
して、第1、第2無端状ベルト7、8が電気浸透脱水部
14のガイドローラ14Cへ向かい、このガイドローラ
14Cで無端状に連結されたカソードプレート14Iと
合流し、そのまま第1アノードローラ14Aへ向かう。
カソードプレート14Iは第1アノードローラ14Aと
で第1、第2無端状ベルト7、8を挟んだ状態で第1ア
ノードローラ14Aの回転と共に移動する。この時、第
1アノードローラ14Aとカソードプレート14I間で
直流電圧が印加されているため、これら両者14A、1
4Iの第2無端状ベルト8、汚泥層12及び第1無端状
ベルト7中に含有される水分を介して電流が流れ、汚泥
層12に電気浸透作用を付与してその結合水を解離する
などして汚泥層12を脱水する。この脱水時に、第1ア
ノードローラ14Aの金属細線143Aが第第2無端状
ベルト8を介して汚泥層12に食い込み、汚泥層12中
で遊離した水分を汚泥層12から絞り出すことができ
る。
【0022】更に、第1、第2無端状ベルト7、8が第
1アノードローラ14Aからガイドローラ14Dに達す
ると、このガイドローラ14Dにおいて第2無端状ベル
ト8は第1無端状ベルト7から別れてこのガイドローラ
14D上方のガイドローラ5Bに向かい、更に他のガイ
ドローラ5C〜5Eを経由して元の位置に戻り、新たな
汚泥を受けて同様の動作を連続的に行なう。この間に第
2無端状ベルト8は洗浄機構15より洗浄されて清浄な
状態で汚泥供給部3へ向かう。一方、第1無端状ローラ
7はそのままカソードプレート14Iと共にガイドロー
ラ14Eを経由してもう一つの第2アノードローラ14
Bに向かう。この第2アノードローラ14Bでは汚泥層
12が直接接触し、第2無端状ベルト8による電気抵抗
がなくなり、第1アノードローラ14Aにおける時より
も電気浸透作用を受け易くなる。従って、既に電気浸透
作用により汚泥層12の含水率が低下していても、この
第2アノードローラ14B及びカソードプレート14I
は汚泥層12に電気浸透作用をより効果的に付与し、汚
泥層12を脱水し、含水率を更に低下させる。このよう
にして2段階の電気浸透脱水により機械的脱水の時点で
80%であった含水率を更に42.6%まで低下させる
ことができる。
【0023】第1無端状ベルト7は更に汚泥層12を搬
送し、ガイドローラ14Fに達すると、ここでスクレー
パ16が作用して第1無端状ベルト7から汚泥層12を
剥ぎ取り、ケーキ状の固形物として回収槽へ回収する。
汚泥層12が第1無端状ゲル7から剥離しても汚泥は第
1無端状ベルト7に付着しているが、この汚泥はローラ
ブラシ17によって除去する。汚泥が除去された第1無
端状ベルト7はガイドローラ14Gで無端状に連結され
たカソードプレート14Iから別れてスリットローラ6
Aと干渉しないようにガイドローラ4B〜4Gを経由し
て元の位置に戻り、新たな汚泥を受けて同様の動作を連
続的に行なう。この間に第1無端状ベルト7は洗浄機構
18より洗浄されて清浄な状態で汚泥供給部2へ向か
う。一方、カソードプレート14Iはそのまま単独でガ
イドローラ14H経由して再びガイドローラ14Cにお
いて第1、第2無端状ローラ7、8の重合領域11と合
流し、同様の作用を繰り返す。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、第
1、第2無端状ベルト7、8の2箇所へ汚泥を供給する
ようにしたため、1箇所に汚泥を供給する場合と比較し
てその処理能力を倍増することができる。また、本実施
例によれば、真空脱水を付加すると共に、電気浸透作用
を常に最良の状態で発揮するようにしたため、従来より
も高い脱水率を達成して搬送効率に優れた含水率の極め
て低い固形物を得ることができる。
【0025】また、本実施例によれば、電気浸透脱水部
14に2つの第1、第2アノードローラ14A、14B
を設けると共に第2アノードローラ14Bへは第1無端
状ベルト7のみで汚泥層12を搬送し、第1アノードロ
ーラ14Aで電気浸透脱水する場合よりも電気抵抗を第
2無端状ベルト8の分だけ軽減するようにしたため、第
1アノードローラ14Aでは脱水が困難でも、第2無端
状ベルト8の電気抵抗分を軽減しただけ電気浸透作用を
高めることができ、更に汚泥層12の含水率を低するこ
とができる。
【0026】尚、上記実施例では電気浸透脱水手段のア
ノード側をアノードローラ14A、14Bとして構成し
たものについてのみ説明したが、アノード側をキャタピ
ラのような陽極帯として構成したものであっても良い。
このように陽極帯として構成することにより無端状に連
結されたカソードプレートをその軌道上で円滑に駆動さ
せることができる。また、本発明は上記実施例に制限さ
れるものではなく、重力脱水手段を2箇所に設け、更に
重力脱水及び電気浸透脱水手段の他に真空脱水手段を付
加した脱水装置であれば、本発明に包含される。また、
本発明の脱水装置を構成する各構成要素は、本発明の要
旨を逸脱しない限り必要に応じて適宜設計変更すること
ができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、汚泥供給部を2箇所に設け、しかも重力脱水及び電
気浸透脱水手段のみならず、機械的脱水手段として真空
脱水手段を設けたため、従来よりも高い脱水率を達成し
て搬送効率に優れた固形物を得ることができ、しかも脱
水処理能力を高める脱水装置を提供することができる。
【0028】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明において、上記電気浸透脱
水手段を少なくとも2つ備えているため、上流側の電気
浸透脱水手段と下流側の電気浸透脱水手段により結合水
などを脱水するが、下流側の電気浸透脱水手段には第
1、第2無端状ベルトのうちの一方の無端状ベルトのみ
によって汚泥を搬送するようにしたため、他方の無端状
ベルトによる電気抵抗が軽減し、下流側での電気浸透作
用をより効果的に行なって脱水効率を更に高める脱水装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱水装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1に示す脱水装置の用いられたスリットロー
ラを示す斜視図である。
【符号の説明】
4A、4B・・・・・・ ガイドローラ(ローラ) 5A、5B・・・・・・ ガイドローラ(ローラ) 6A、6B・・・・・・ スリットローラ(ローラ) 7 第1無端状ベルト 8 第2無端状ベルト 9、10 受水槽(重力脱水手段) 11 重合領域 12 汚泥層 13 真空脱水部(真空脱水手段) 14 電気浸透脱水部(電気浸透脱水手
段) 14A、14B アノードローラ 14C、・・・・・・ ガイドローラ(ローラ) 14I カソードプレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のローラに巻回され且つ回転可能に
    構成された瀘材からなる第1無端状ベルトと、この第1
    無端状ベルトと同様に複数のローラに巻回され且つこの
    第1無端状ベルトと部分的に重なる重合領域を形成しな
    がら逆回転可能に構成された瀘材からなる第2無端状ベ
    ルトとを備え、上記第1、第2無端状ベルトが回転駆動
    しながら上記重合領域の上流側で重力脱水された汚泥を
    圧縮、脱水する脱水装置であって、上記第1、第2無端
    状ベルトの各重合領域の上流側にそれぞれ個別に配設さ
    れた重力脱水手段と、この重力脱水手段による脱水後の
    汚泥を真空脱水するように上記重合領域の上流部に配設
    された真空脱水手段と、この真空脱水手段による脱水後
    の汚泥を電気浸透作用により脱水するように上記重合領
    域の下流側に配設された電気浸透脱水手段とを備えたこ
    とを特徴とする脱水装置。
  2. 【請求項2】 上記電気浸透脱水手段を少なくとも2つ
    備え、上流側の電気浸透脱水手段の下流側で上記第1、
    第2無端状ベルトの重合状態を解除し、一方の無端状ベ
    ルトにより搬送される脱水後の汚泥を下流側の電気浸透
    脱水手段により脱水することを特徴とする請求項1に記
    載の脱水装置。
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