JPH07111426B2 - ヒトインターロイキン―2の測定法および測定用試薬 - Google Patents

ヒトインターロイキン―2の測定法および測定用試薬

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JPH07111426B2
JPH07111426B2 JP61178403A JP17840386A JPH07111426B2 JP H07111426 B2 JPH07111426 B2 JP H07111426B2 JP 61178403 A JP61178403 A JP 61178403A JP 17840386 A JP17840386 A JP 17840386A JP H07111426 B2 JPH07111426 B2 JP H07111426B2
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    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はヒトインターロイキン−2の測定法および測定
用試薬に関する。
従来の技術 インターロイキン−2(以下(おいて、「IL−2」と略
称することもある。)はレクチンや抗原の刺激を受けた
Tリンパ球が生産するリンホカインの一種である。IL−
2にはin vitroにおけるT細胞の長期増殖促進以外に、
細胞障害性T細胞の誘導,脾細胞中のB細胞の抗体産生
の誘導,NK細胞の活性化などの生物活性が報告されてい
る。また一方、このような生理作用から、IL−2には、
近年免疫不全症や癌の治療への臨床応用の期待がかか
り、注目を浴びている。しかしながら、その大量投与に
よる臨床効果の検討は培養細胞での生産量がきわめて少
ないため、遅れていた。最近、組換えDNA技術が急速に
進歩し、組換え型IL−2(以下において、「rIL−2」
と略称することもある。)の大量供給への道が拓かれ、
その効果の検討が開始されている。
発明が解決しようとする問題点 IL−2の生物活性は、従来、バイオアッセイ法[バイオ
ケミカル・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケー
ションズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.),109,363
(1982)]で測定されて来たが、本法によるIL−2の血
中濃度の測定限界は1〜10μg/mlである。しかしなが
ら、IL−2は超微量でその生物活性を示すことから、バ
イオアッセイ法以上の精度を持つ測定法の開発が急がれ
ている。
本発明者らは、このような情勢に鑑み、ヒトIL−2のよ
り高感度,高精度の測定法の研究を鋭意行ったところ、
組換え型ヒトインターロイキン−2を温血動物に接種し
て得られた抗体を用い、サンドイッチ法による酵素免疫
測定法(EIA,Enzyme-immunoassay)でヒトインターロイ
キン−2を測定すると、バイオアッセイ法に比し顕著に
高感度でIL−2を測定できることを見い出した。
本発明者らは、これらの知見にもとづき、さらに研究し
た結果、本発明を完成した。
本発明は、 (1)、担体に保持された抗体,抗原および標識抗体を
用いるサンドイッチ法によるヒトインターロイキン−2
の酵素免疫測定法において、担体に保持された抗体が温
血動物起源の抗組換え型ヒトインターロイキン−2抗体
であり、標識抗体が温血動物起源の抗組換え型ヒトイン
ターロイキン−2抗体のフラグメントであり、組換え型
ヒトインターロイキン−2のアミノ酸配列が X-Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu
Gln Leu Glu His Leu Leu Leu Asp Leu Gln Met Ile Leu As
n Gly Ile Asn Asn Tyr Lys Asn Pro Lys Leu Thr Arg Me
t Leu Thr Phe Lys Phe Tyr Met Pro Lys Lys Ala Thr Gl
u Leu Lys His Leu Gln Cys Leu Glu Glu Glu Leu Lys Pr
o Leu Glu Glu Val Leu Asn Leu Ala Gln Ser Lys Asn Ph
e His Leu Arg Pro Arg Asp Leu Ile Ser Asn Ile Asn Va
l Ile Val Leu Glu Leu Lys Gly Ser Glu Thr Thr Phe Me
t Cys Glu Tyr Ala Asp Glu Thr Ala Thr Ile Val Glu Ph
e Leu Asn Arg Trp Ile Thr Phe Cys Gln Ser Ile Ile Se
r Thr Leu Thr (式中、Xは水素またはMetを示す。)で表されること
を特徴とするヒトインターロイキン−2の測定法,およ
び (2)、(a)温血動物起源の抗組換え型ヒトインター
ロイキン−2抗体,および(b)温血動物起源の抗組換
え型ヒトインターロイキン−2抗体のフラグメントと標
識剤との複合体からなり、組換え型ヒトインターロイキ
ン−2のアミノ酸配列が X-Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu
Gln Leu Glu His Leu Leu Leu Asp Leu Gln Met Ile Leu As
n Gly Ile Asn Asn Tyr Lys Asn Pro Lys Leu Thr Arg Me
t Leu Thr Phe Lys Phe Tyr Met Pro Lys Lys Ala Thr Gl
u Leu Lys His Leu Gln Cys Leu Glu Glu Glu Leu Lys Pr
o Leu Glu Glu Val Leu Asn Leu Ala Gln Ser Lys Asn Ph
e His Leu Arg Pro Arg Asp Leu Ile Ser Asn Ile Asn Va
l Ile Val Leu Glu Leu Lys Gly Ser Glu Thr Thr Phe Me
t Cys Glu Tyr Ala Asp Glu Thr Ala Thr Ile Val Glu Ph
e Leu Asn Arg Trp Ile Thr Phe Cys Gln Ser Ile Ile Se
r Thr Leu Thr (式中、Xは水素またはMetを示す。)で表されるヒト
インターロイキン−2のサンドイッチ法による免疫化学
的測定用キットである。
本発明のサンドイッチ法において用いられる温血動物起
源の抗組換え型ヒトインターロイキン−2抗体は、組換
え型ヒトIL−2を抗原として温血動物に接種して製造さ
れる。
本明細書においては、担体に保持される抗体を第一抗体
と、標識剤と結合される抗体を第二抗体とそれぞれ称す
ることもある。
抗原として用いられる組換え型ヒトIL−2としては、遺
伝子組換え技術により製造され、天然のヒトインターロ
イキン−2と同様の生物学的もしくは免疫学的活性、た
とえばIL−2レセプターや抗IL−2抗体との結合能、を
有するものであればいずれでもよい。
抗原として用いられる組換え型ヒトIL−2としては、次
のものが挙げられる。
遺伝子工学技術により製造される第1図で示されるアミ
ノ酸配列を有するポリペプチド(I)[PCT/JP84/00460
明細書実施例1(1984年9月26日出願)。特開昭61-787
99号公報に対応する。],その生物学的もしくは免疫学
的活性に必要な一部分のアミノ酸配列からなるフラグメ
ントでもよい。上記フラグメントとしては、例えばポリ
ペプチド(I)のアミノ末端から1個のアミノ酸(EPC
公開91539号公報)または4個のアミノ酸を欠くフラグ
メント(特開昭60-126088号公報)やカルボキシル末端
部の数個のアミノ酸を欠くフラグメントなどが挙げられ
る。さらに上記ポリペプチド(I)の構成アミノ酸の一
部が欠損しているか他のアミノ酸に置換されたもの、例
えば125位のシスティン残基がセリン残基に置換された
もの(特開昭59-93093号公報)でもよい。
上記遺伝子工学技術と製造されるIL−2(rIL−2)
は、ポリペプチド(I)のアミノ末端にさらにMetを有
していてもよく[PCT/JP84/00460明細書実施例1(1984
年9月26日出願)。特開昭61-78799号公報に対応す
る。]、またポリペプチド(I)とそのアミノ末端にさ
らにMetを有するポリペプチド(I)の混合物でもよい
[特開昭60-115528号公報]。
抗原として用いるrIL−2は、とりわけポリペプチド
(I)、あるいはそのアミノ末端にMetを有するポリペ
プチド(I)またはそれらの混合物が好ましい。
抗原が接種される温血動物としては、ヒト以外のものが
用いられ、その例としては、ウサギ,ヒツジ,ヤギ,ラ
ット,マウス,モルモット,ウシ,ウマ,ブタなどの哺
乳動物、ニワトリ,ハト,アヒル,ガチョウ,ウズラな
どの鳥類等などが挙げられる。rIL−2の接種量は該動
物に抗体を産生させるに有効な量であればよいが、通常
1回約0.1〜10mg程度、例えばウサギならば1回約1mg,
ヤギならば1回約4mgを、フロインドの完全アジュバン
トとともに、背部皮内,筋肉内,後肢掌皮内等に2週間
ごとに1〜10回投与する。生成したIL−2に特異的な抗
体は、採血(たとえば、ウサギであれば通常、最終接種
後7〜12日の間に耳静脈から採血する。)し、遠心分離
した血清より得ることができる。すなわち、例えば血清
をまず硫安で塩析し、沈殿を遠心でとり、沈殿を例えば
ホウ酸緩衝液にとかし、ついでrIL−2を担体に固定化
したカラム[特願昭59-176306号明細書(昭和59年8月2
3日出願)。特開昭61-53300号公報に対応する。]を用
いるアフィニティクロマトグラフィーによって精製を行
い、IL−2に特異的な抗体を取得する。
上記の操作により本発明の第一抗体および第二抗体がそ
れぞれ得られる。第一抗体取得および第二抗体取得のた
めに免疫する温血動物は、それぞれ異なる種の動物を用
いることが好ましく、とりわけ第一抗体取得のために
は、比較的大量の抗体が得られるヤギなどが好ましく、
他方第二抗体取得のためには、ウサギなどが好ましい。
本発明に用いる抗IL−2抗体のうち、上記遺伝子工学技
術で製造されるIL−2を抗原として、温血動物に接種し
て得られる抗体は新規であり、EIA法による測定で104
106以上の抗体価を有する。
このようにして得られた抗体は、天然型ヒトIL−2をも
認識する。
標識体として用いる本発明の第二抗体は、上記で得られ
る抗体を、例えば公知の方法に従い、ペプシンで部分消
化し、抗体フラグメントF(ab′)2として抗体のC領
域を削除し、ついで還元により抗体フラグメントFab′
に変換して用いることが好ましい。
本発明における抗体のフラグメントとしては、F(a
b′)2,Fab′が挙げられる。
上記ペプシンによる部分消化および還元は、自体公知の
常套手段、たとえばジャーナル・オブ・アプライド・バ
イオケミストリー(Journal of Applied Biochemistr
y),41−57(1982)に従って行なえばよい。
本サンドイッチ法に用いられる抗体と標識剤との複合体
は、たとえば両者をpH約6〜8の緩衝液中で、約10℃〜
50℃で、約10分ないし24時間反応させることにより行な
われる。
該標識剤としては、標識酵素が好ましい。該標識酵素の
例としては、たとえばペルオキシダーゼ[例、西洋わさ
びペルオキシダーゼ(HRP,horse radish peroxidas
e)],マレートデヒドロゲナーゼ,β−ガラクトシダ
ーゼなどが挙げられる。該標識酵素としては、なかでも
HRPが好ましい。
標識酵素は、マレイミド化されたものを用いると、複合
体の形成を行ない易い[特開昭59−90054号公報]。
マレイミド化された酵素を用いて複合体を形成する方法
を次に述べる。まず、標識酵素と、一般式 [式中、nは0〜5の整数を、Rは化学結合または二価
の6員環状炭化水素残基(例、1,2−,1,3−または1,4−
シクロヘキシレン,1,2−,1,3−または1,4−フェニレ
ン)を示す。] で表わされる化合物とを、pH約6ないし8の緩衝液中で
約10ないし50℃の温度で約10分ないし24時間反応させる
ことによって行なわれる。該緩衝液としては、たとえば
pH7.0の0.1Mリン酸緩衝液,pH6.3の0.05Mリン酸緩衝液な
どが挙げられる。
このようにして得られたマレイミド化標識剤の精製は、
たとえばゲルクロマトグラフィーなどにより行なうこと
ができる。該ゲルクロマトグラフィーを行なう際に用い
られる担体としてはたとえばセファデックスG−25[フ
ァルマシア・ファインケミカル社(スエーデン)製],
バイオゲルP−2[バイオ・ラッド・ラボラトリーズ社
(米国)製]などが挙げられる。
マレイミド化標識剤を第二抗体と反応させる場合、第二
抗体あるいはそのフラグメントを、メルカプトエチルア
ミン類の存在下で還元し、ゲルクロマトグラフィーによ
って精製された第二抗体もしくはそのフラグメントとマ
レイミド化標識剤を反応させる。
該反応は、両者を緩衝液中で約0℃ないし40℃の温度
で、約1ないし48時間反応させることにより行なうこと
ができる。該緩衝液としては、たとえばpH6.0の5mMエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム塩を含む0.1Mリン酸緩衝
液などが挙げられる。
このようにして得られた標識抗体は、たとえばゲルクロ
マトグラフィーなどにより精製することができる。該ゲ
ルクロマトグラフィーに用いられる担体としては、たと
えばウルトロゲルAcA44[LKB社(スエーデン)製],セ
ファクリルS−200[ファルマシア・ファインケミカル
社(スエーデン)製]などが挙げられる。とりわけマレ
イミド化ペルオキシダーゼ[特開昭59-90054号公報]を
用いてペルオキシダーゼを結合させることが好ましい。
該反応は、上記抗体に重量比として2〜20倍量のペルオ
キシダーゼ(西洋ワサビペルオキシダーゼなど)を加
え、緩衝液中で約0°〜40℃の温度で、約1〜48時間反
応させることにより行なうことができる。緩衝液として
は、たとえばpH6.0の5mMエチレンジエミン四酢酸ナトリ
ウムを含む0.1Mリン酸緩衝液などが使用できる。このよ
うにして得られたペルオキシダーゼ標識抗体は、たとえ
ばゲルろ過法などにより精製し、第二抗体として使用す
る。
本発明のIL−2の測定法は、公知のサンドイッチ法の原
理,手段[メソッズ・イン・エンザイモロジー(Method
s in Enzym.),84,26(1982);ジャーナル・オブ・イ
ムノロジカル・メソッズ(J.Immun.Methods),,223
(1975)] EPC公開第49898公報,EPC公開第88368号公報,特開昭59
−90054公報に基づき行なうことができる。
本発明のIL−2の測定は、まずイムノプレートに第一抗
体を吸着させ、ウシ血清アルブミンで処理したあと、検
体溶液(例えば血液,血清,血漿,尿,胸水,髄液ある
いは各種臓器抽出物など)を加え、ついで第二抗体と標
識剤との複合体を加えて反応させる。反応生成物に標識
となる酵素(ペルオキシダーゼなど)の基質(例えば過
酸化水素水を含んだO−フェニレンジアミンなど)を加
え、生じた物質の吸光度を測定する。この吸光度を予め
作成しておいて標準曲線(第2図)にあてはめ、検体溶
液中のIL−2含量を算出する。本法によればIL−2の10
〜40pg/mlまで測定できる。
本発明のIL−2の測定法を、より具体的に説明するた
め、一例としてカニクイザル静脈の血中ヒトIL−2濃度
の測定につき下記する。
カニクイザル(雌性,2.5〜4kg,一群3頭)へrIL−2を
0.2〜100μg/0.5ml/kgとなるように静脈内投与し、投与
後5,15,30分,1,2,4,6および24時間に1〜5mlずつ採血
し、室温に3〜5時間静置したのち3000rpm,10分間遠心
して血清を分離し検体とする。次いで、検体は5,10,50,
100,300および1000倍となるように仔ウシ血清溶液で希
釈したのち測定する。すなわち、anti−rIL−2goatIgG
溶液(蛋白量15μg/ml)100μlをイムノプレート(Nun
c社)のウエル内に加え、4℃に16〜20時間静置する。
ウエル内の溶液を捨て、300μlのPBSを加えて洗浄す
る。この操作を3回繰り返す。次に200μlの1%ウシ
アルブミン溶液を加え、4℃で16〜20時間静置後、PBS
で5回洗浄する。100μlのrIL−2溶液,または希釈し
た検体溶液をウエル内に加えて4℃,16〜20時間静置し
たのち、PBSでよく洗浄する。次に、anti−rIL−2rabbi
t Fab′−HRP溶液100μlを加えて、室温に4時間静置
後、PBSでよく洗浄する。そして100μlの基質溶液をウ
エル内に加えて室温,暗所にて、20〜40分間反応させ
る。100μlの2M硫酸溶液を添加して反応を停止させ、
タイターテックマルチスキャンMCにより492nmの吸光度
の変化を測定し、第2図に示すごとくrIL−2の標準曲
線からそれぞれの検体中のrIL−2濃度を算出する。な
お、100μg/0.5ml/kg投与の結果を第4図に示す。
この結果は、本法によれば、バイオアッセイ法の少なく
とも100倍以上の感度で、かつ正確にrIL−2の血中濃度
を測定できることを示している。従って、本法は今後、
臨床検体(血液,血清,血漿,尿、胸水,髄液など)中
のIL−2の測定や、IL−2の組織内,臓器内分布の検討
に有力な手段を提供するものである。
とりわけrIL−2を免疫原として得られる抗IL−2抗体
を用いる場合は、抗体の性状が明確でより正確なIL−2
の測定を行なうことができる。
本発明のサンドイッチ法によるヒトIL−2測定用試薬キ
ットの例としては、次のものが挙げられる。
1.測定用試薬 (1)溶解用緩衝液 新生牛血清(56℃,30分処理)100ml チメロサール これらを、0.02Mリン酸緩衝液−生理食塩水,pH7.0,(PB
S)に1リットルになるように希釈し、4℃で保存す
る。
(2)牛血清アルブミン(BSA)溶液 牛血清アルブミン 10g チメロサール 0.01g これらを、1のPBSに溶解し、56℃30分処理し、4℃
で保存する。
(3)抗rIL−2ヤギIgG(第一抗体) 抗体溶液を、使用前に、緩衝液で15μgIgG/mlとなるよ
うに希釈する。
(4)ペルオキシダーゼと抗rIL−2ウサギFab′(第二
抗体)との複合体 複合体溶液を、使用前に、緩衝液で3.5μg蛋白/mlとな
るように希釈する。
(5)基質溶液 0.01%チメロサールを含む0.1Mクエン酸緩衝液(pH5.
5)100mlに、30%過酸化水素溶液66μlを加え、得られ
た溶液を4℃に保存する。基質溶液は、使用直前に、o
−フェニレンジアミン44mgを該溶液10mlに溶解する。
(6)rIL−2標準溶液 rIL−2溶液を、緩衝液で0.04unit/mlになるように希釈
する。希釈液をピペットで小バイアル(各1ml)に分注
し、−20℃で保存する。
2.測定法 (1)PBSで1:25に希釈された抗rIL−2ヤギIgG溶液(1
5μg/ml)100μlをピペットでとり、ヌンクイムノプレ
ートの各ウエルに分注し、該プレートを4℃,16〜24時
間保存する。
(2)溶液を捨て、該プレートをPBS(各ウエルに300μ
l)で3回洗う。
(3)各ウエルにBSA溶液200μlを加え、4℃,16〜24
時間保存する。
(4)溶液を捨て、該プレートをPBS(300μl)で3回
洗う。
(5)100μlの被検血清又はrIL−2標準溶液(0.001,
0.002,0.004,0.008,0.012,0.016又は0.02unit/ml)を加
え、該プレートを4℃,16〜24時間保存する。被検血清
およびrIL−2標準溶液を希釈用緩衝液で希釈する。
(6)溶液を捨て、該プレートをPBS(300μl)で5回
洗う。
(7)希釈用緩衝液で1:50に希釈されたペルオキシダー
ゼと抗rIL−2ウサギFab′複合体(100μl)を加え、
該プレートを室温で4時間保存する。
(8)溶液を捨て、該プレートをPBS(300μl)で5回
洗う。
(9)基質溶液(100μl)を加え、該プレートを室温
暗所で30分保存する。
(10)2MH2SO4(100μl)を加え、酵素反応を停止させ
る。
(11)タイターテツク・マルチスキャンにより492nmの
吸光度を測定する。
(12)被検血清中のrIL−2の濃度を、標準測定曲線か
ら計算する。
本発明の測定法は、バイオアッセイ法よりも顕著に高感
度である。たとえば、本発明の測定法は、バイオアッセ
イ法の約100倍高感度である。また本法とバイオアッセ
イ法との相関係数は0.999と高く、得られる測定値が生
物活性をよく反映していると判定できる。(第3図) また、IL−2の血清への添加回収実験を行って本法での
検体溶液中の血清量の影響を調べたところ、血清が40%
以下であれば測定に影響のないことが判明した。
本発明の測定法は、天然型ヒトインターロイキン−2を
も測定することができる。
実施例 以下に参考例および実施例を挙げて、本発明をさらに具
体的に説明するが、これらが本発明の範囲を限定するも
のではない。
実験材料としては下記のものを使用した。
rIL−2:特開昭60−115528号公報実施例6記載の方法に
従って製造した。蛋白濃度0.75,1.25,1.195mg/ml(5mM
酢酸アンモニウム,pH5.0)のものを製造し、使用した。
ウシアルブミン溶液:ウシアルブミン(Cohn Fraction
V,第1化学)を0.145M食塩含有0.02Mリン酸緩衝液,pH6.
8(以下PBSと略す)に1%となるように溶解し、56℃で
30分間処理したのち、チメロザール(Sigma社)を0.001
%となるように加えて、4℃に保存した。
仔ウシ血清溶液:新生仔ウシ血清(M.A.Bioproduct社)
を56℃で30分間処理したのち、ただちにろ紙(東洋ろ紙
NO.5C)ろ過し、0.02M PBSに10%となるように溶解し、
チメロザールを0.001%になるように加え4℃で保存し
た。
西洋ワサビペルオキシダーゼ−抗ウサギ抗体複合体(an
ti−rabbit IgG−HRPと略す):抗ウサギIgG−HRP(Mil
es−Yeda社)を仔ウシ血清溶液で4万倍に希釈して用い
た。
西洋ワサビペルオキシダーゼ−抗ヤギ抗体(anti−goat
IgG−HRPと略す):抗ヤギIgG−HRP(Cappel社)を仔
ウシ血清溶液で4万倍に希釈して用いた。
蛋白質量の測定:蛋白質の濃度はウシ血清アルブミン
(Sigma社)を標準としてプロテインアッセイキット(B
io−Rad社)を使用して求めた。
基質溶液:0.01%チメロザール含有0.1Mクエン酸緩衝液,
pH5.5に30%過酸化水素水溶液を0.066%となるように加
えて、冷蔵庫に保存し、実験に用いる直前にo−フェニ
レンジアミンを40mMとなるように溶解して用いた。
参考例1(固定化rIL−2の製造) 臭化シアン活性化セファロース4B(ファルマシア社)1g
をグラスフィルターに移し、20mlの0.001N塩酸を加えて
充分に膨潤させたのち、200mlの同塩酸溶液でよく洗浄
した。一方、10mlのrIL−2溶液(蛋白質1.25mg/ml)へ
1mlの1M重炭酸ナトリウム溶液を加えたのち、1N水酸化
ナトリウム溶液でpHを8.4に調整した。この溶液へ上記
臭化シアン活性化セファロース4Bを加え、4℃で16時間
反応した。反応後、ゲルをグラスフィルターに移し、10
0mlの0.1M重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。ついで、1
0mlの1Mエタノールアミン含有0.1M重炭酸ナトリウム溶
液中へゲルを加え、ゆっくり攪拌しながら4℃で2時間
反応させて、残存活性基をマスクした。ゲルは0.1M重炭
酸ナトリウム溶液,1M食塩含有0.1M酢酸(pH4.0),1M食
塩含有0.1Mホウ酸緩衝液(pH8.0)各100mlで順次洗浄し
た。本品を0.02Mホウ酸緩衝液(pH8.0)に懸濁してカラ
ムにつめ、4℃に保存した。なお、rIL−2のカラムへ
の結合量は約11mgであった。
実施例1 抗rIL−2ヤギ抗体(anti−rIL−2 goat Ig
G)の製造 (a)抗rIL−2ヤギ血清の製造 4mlのrIL−2含有溶液(蛋白質0.75mg/ml)と4mlのフロ
インドの完全アジュバント(Difco社)とを混合し、ヤ
ギの筋肉内へ2週間毎7回投与して得られた血液を室温
に5時間静置後、4℃に16時間放置したのち3000rpm,10
分間遠心し、その上清を抗rIL−2ヤギ血清として用い
た。
(b)anti−rIL−2 goat IgGの製造 上記(a)で得た抗rIL−2ヤギ血清20mlをビーカーに
取り、硫安を40%飽和となるように加え、攪拌しながら
4℃に16時間放置した。次いで10,000rpm,10分間遠心
し、その上清をすてたのち、35mlの0.02Mホウ酸緩衝液,
pH8.0を加えて溶解し、スペクトロポア膜(Spectrum Me
dical社)に入れ、同緩衝液に対して4℃で16時間透析
した。透析後10,000rpm,10分間遠心して沈殿物を除去
し、得られた上清液の50mlを2等分し、その25mlを参考
例1で製造した固定化rIL−2カラム(1.2×4cm)にか
けた。カラムは280nmの吸収がなくなるまで0.02Mホウ酸
緩衝液(pH8.0),ついで0.1M酢酸緩衝液(pH4.5)で十
分に洗浄した。ついで0.2Mグリシン塩酸緩衝液(pH2.
0)で溶出を行い、溶出画分に、すぐ1/10量の1M Na2HPO
4を添加し、1N水酸化ナトリウム溶液でpHを7.0に調整し
たこの溶液を0.02Mホウ酸緩衝液(pH8.0)に対して4℃
で16時間透析した。透析後10,000rpm,10分間遠心し、そ
の上清液をanti−rIL−2 goat IgGとして用いた。な
お、この溶液には0.001%になるようにチメロザールを
添加して4℃に保存した。
(c)anti−rIL−2 goat IgGの性状 (1)蛋白質濃度は0.1〜0.8mg/mlである。
(2)EIA法による測定で104〜106以上の抗体価を有す
る。
(3)純度は80〜90%以上である。
実施例2 [抗rIL−2ウサギ抗体(anti−rIL−2 rabb
it IgG)の製造] (a)抗rIL−2ウサギ血清の製造 1klのrIL−2(蛋白量1.195mg/ml)と1mlのフロインド
の完全アジュバントとを混合し、NIBSウサギ(ラビトン
牧場,雄性)の背部皮内および太ももの筋肉内に2週間
毎3回投与した。3回目投与の1週間後に耳介静脈から
採血し、室温に3時間,4℃に16時間放置後3000rpmで、1
0分間遠心し、その上清を抗rIL−2ウサギ血清として用
いた。
(b)anti−rIL−2 rabbit IgGの製造 実施例1(b)のanti−rIL−2 goat IgGと同様の方法
で製造した。
(c)anti−rIL−2 rabbit IgGの性状 (1)蛋白質濃度は、0.1〜0.8mg/mlである。
(2)EIA法による測定で104〜106以上の抗体価を有す
る。
(3)純度は80〜90%以上である。
実施例3(ペルオキシダーゼ結合抗体複合体の製造) (a)抗rIL−2ウサギ抗体フラグメンツト(anti−rIL
−2 rabbit Fab′)の製造 実施例2(b)で得たanti−rIL−2−rabbit IgG 28ml
(蛋白量0.23mg/ml)をコロジオンバッグ(Sartorius
社)を用いて4℃で、約1.5mlまで濃縮し、0.1M酢酸緩
衝液(pH4.5)に対して4℃で16時間透析した。透析
後、10,000rpm,10分間遠心し、沈殿物を除去し、その上
清液へ120μgのペプシン(Sigma社,4500単位/mg)を加
えて、37℃で16時間反応させた。ついで、200μlの0.2
M Na2PO4を加え、1N水酸化ナトリウム溶液でpH8.0に調
整したのち、セファデックスG−150のゲルろ過(カラ
ム:1.5×45cm)を行い、抗体フラグメントF(ab′)2
を得た。この溶液を再びコロジオンバッグにとり、4℃
で、約1.5mlまで濃縮した。この濃縮液を0.1M酢酸緩衝
液(pH5.0)に対して、4℃で2時間透析した。この透
析液へ終濃度20mMとなるように0.4M2−メルカプトエチ
ールアミンを加えて、37℃,90分間反応させた、反応
後、セファデックスG−25(ファルマシア社)のカラム
(1.0×80cm)にかけ、5mMエチレンジアミン四酢酸ナト
リウム塩含有0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)で展開し、280
nmの吸収を持つ画分を集めてanti−rIL−2 rabbit Fa
b′を得、4℃に保存した。
(b)マレイミド化西洋ワサビペルオキシダーゼの製造 10mgの西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRPと略す。Boehr
inger Mannhein社)を1.4mlの0.1Mリン酸緩衝液,pH6.8
に溶解し、これにN−シクロヘキシルメチルマレイミド
カルボン酸 N−ハイドロキシコハク酸イミドエステル
4.18mgのN,N−ジメチルホルムアミド(100μl)溶液を
加えて、室温で1時間反応した。反応液を2500rpm,10分
間遠心し、その上清液をセファデックスG−25のカラム
(1.0×80cm)に注ぎ込み、0.1Mリン酸緩衝液,pH6.8で
展開した。主溶出画分を集めて、マレイミド化西洋ワサ
ビペルオキシダーゼを得た。
(c)anti−rIL−2 rabbit Fab′と西洋ワサビペルオ
キシダーゼとの複合体(anti−rIL−2 rabbit Fab′−H
RP)の製造 上記(a),(b)で得たanti−rIL−2 rabbit Fab′
とマレイミド化西洋ワサビペルオキシダーゼとを混合
し、コロジオンバッグにより、4℃で約1mlにまで濃縮
したのち、さらに4℃で20時間反応させた。反応後、ウ
ルトロゲルAcA44(LKB社)のカラム(1.0×80cm)に注
ぎ込み、0.1Mリン酸緩衝液で展開した。活性画分を集め
て0.1ウシアルブミンおよび0.001%チメロザールを加え
て4℃に保存した。
実施例4(血清中のrIL−2濃度の測定) 実施例1(b)で得たanti−rIL−2 goat IgG溶液(蛋
白量15μg/ml)100μlをイムノプレート(Nunc社)の
ウエル内に加え、4℃に16〜20時間静置した。ウエル内
の溶液を捨て、300μlのPBSを加えて洗浄した。この操
作を3回繰り返した。つぎに200μlの1%ウシアルブ
ミン溶液を加え、4℃で16〜20時間静置後、PBSで洗浄
した。100μlのrIL−2溶液または仔ウシ血清溶液で希
釈した検体溶液をウエルに加えて4℃で16〜20時間静置
したのち、PBSでよく洗浄した。つぎに実施例3(c)
で得たanti−rIL−2 rabbit Fab′−HRP溶液100μlを
加えて室温に4時間静置後、PBSでよく洗浄した。そし
て100μlの基質溶液をウエル内に加えて室温,暗所に
て20〜40分間反応させた。100μlの2M硫酸溶液を添加
して反応を停止させ、タイターテックマルチスキャンMC
(Flow Laborarories社)により492nmの吸光度の変化を
測定した。その結果を第2図に として示す。
天然型IL−2濃度の測定を、上記と同様の方法で行なっ
た。天然型IL−2は、バイオケミカル・アンド・バイオ
フイジカル・リサーチ・コミュニケーション(Biochemi
cal and Biophysical Researsh Communication)vol.12
7,No.1,pp.180−190(1985)に記載の方法で得たものを
使用した。
天然型IL−2の測定結果を第2図に として示す。
実施例5(rIL−2を静脈内投与したカニクイザルの血
中rIL−2濃度の測定) カニクイザル(雌性,2.5〜4kg,一群3頭)のrIL−2を1
00μg/0.5ml/kgとなるように静脈内投与し、投与後5,1
5,30分,1,2,4,6および24時間に3mlずつ採血し、室温に
3時間静置したのち、3000rpm,10分間遠心して血清を分
離し、検体とした。測定法は、実施例4と同様に行なっ
た。結果を第4図に示す。
参考例2(バイオアッセイ法との相関性) rIL−2を20%ウシ胎児血清含有RPM1−1640培地へ3.75,
7.5,15,30および60ng/mlとなるように加えたのち、その
rIL−2量を本発明の測定法(実施例4と同様の方法)
とバイオアッセイ法[バイオケミカル・アンド・バイオ
フイジカル・リサーチ・コミュニケーションvol.109,No
2,pp.363−369(1982)に記載の方法]により測定し
た。その結果を第3図に示す。
なお、各測定法によるそれぞれ実験回数5回の結果で
(n=5)、相関係数(r)は0.999であった。また相
関性は一次方程式Y=1.02X+1.04として表わされた。
参考例3 rIL−2を145〜170μg/ml含有する試料をpH12で37℃,5,
15,30分,1,2,3,時間,または75℃で0.5,1,2,5時間処理
した。
生成物を実施例4と同様の本発明のサンドイッチ法,参
考例2に示したのと同様のバイオアッセイ法に付した。
結果を第5図に示す。各測定法によるそれぞれ実験回数
5回の結果で(n=22)、相関係数(r)は0.989であ
った。また相関性は一次方程式Y=1.06X+3.74として
表わされた。
発明の効果 本発明のヒトIL−2測定法は、公知のヒトIL−2の測定
法に比べ感度が高く、IL−2を蛋白質として正確に認識
した上測定することができるので、とりわけ臨床検体な
ど微量のIL−2の測定に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ヒトIL−2のアミノ酸配列の一例を示す。 第2図は、実施例4で得られたrIL−2および天然型IL
−2の測定結果を示す。 第3図は、参考例2で得られた本発明の測定法とバイオ
アッセイ法との相関性を示す。 第4図は、実施例5で得られたカニクイザルの血中のrI
L−2濃度の測定結果をそれぞれ示す。 第5図は、参考例3で得られたrIL−2を不活性化した
ものの測定結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Proceedings of the National Academy o f Sciences of the U SA,Vol.81,No.1(1984)P. 2176−2180

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】担体に保持された抗体,抗原および標識抗
    体を用いるサンドイッチ法によるヒトインターロイキン
    −2の酵素免疫測定法において、担体に保持された抗体
    が温血動物起源の抗組換え型ヒトインターロイキン−2
    抗体であり、標識抗体が温血動物起源の抗組換え型ヒト
    インターロイキン−2抗体のフラグメントであり、組換
    え型ヒトインターロイキン−2のアミノ酸配列が X-Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu
    Gln Leu Glu His Leu Leu Leu Asp Leu Gln Met Ile Leu As
    n Gly Ile Asn Asn Tyr Lys Asn Pro Lys Leu Thr Arg Me
    t Leu Thr Phe Lys Phe Tyr Met Pro Lys Lys Ala Thr Gl
    u Leu Lys His Leu Gln Cys Leu Glu Glu Glu Leu Lys Pr
    o Leu Glu Glu Val Leu Asn Leu Ala Gln Ser Lys Asn Ph
    e His Leu Arg Pro Arg Asp Leu Ile Ser Asn Ile Asn Va
    l Ile Val Leu Glu Leu Lys Gly Ser Glu Thr Thr Phe Me
    t Cys Glu Tyr Ala Asp Glu Thr Ala Thr Ile Val Glu Ph
    e Leu Asn Arg Trp Ile Thr Phe Cys Gln Ser Ile Ile Se
    r Thr Leu Thr (式中、Xは水素またはMetを示す。)で表されること
    を特徴とするヒトインターロイキン−2の測定法。
  2. 【請求項2】(a)温血動物起源の抗組換え型ヒトイン
    ターロイキン−2抗体,および(b)温血動物起源の抗
    組換え型ヒトインターロイキン−2抗体のフラグメント
    と標識剤との複合体からなり、組換え型ヒトインターロ
    イキン−2のアミノ酸配列が X-Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu
    Gln Leu Glu His Leu Leu Leu Asp Leu Gln Met Ile Leu As
    n Gly Ile Asn Asn Tyr Lys Asn Pro Lys Leu Thr Arg Me
    t Leu Thr Phe Lys Phe Tyr Met Pro Lys Lys Ala Thr Gl
    u Leu Lys His Leu Gln Cys Leu Glu Glu Glu Leu Lys Pr
    o Leu Glu Glu Val Leu Asn Leu Ala Gln Ser Lys Asn Ph
    e His Leu Arg Pro Arg Asp Leu Ile Ser Asn Ile Asn Va
    l Ile Val Leu Glu Leu Lys Gly Ser Glu Thr Thr Phe Me
    t Cys Glu Tyr Ala Asp Glu Thr Ala Thr Ile Val Glu Ph
    e Leu Asn Arg Trp Ile Thr Phe Cys Gln Ser Ile Ile Se
    r Thr Leu Thr (式中、Xは水素またはMetを示す。)で表されるヒト
    インターロイキン−2のサンドイッチ法による免疫化学
    的測定用キット。
JP61178403A 1985-07-31 1986-07-29 ヒトインターロイキン―2の測定法および測定用試薬 Expired - Fee Related JPH07111426B2 (ja)

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