JPH07111328A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07111328A
JPH07111328A JP25560893A JP25560893A JPH07111328A JP H07111328 A JPH07111328 A JP H07111328A JP 25560893 A JP25560893 A JP 25560893A JP 25560893 A JP25560893 A JP 25560893A JP H07111328 A JPH07111328 A JP H07111328A
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Japan
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diffusion layer
concentration
gate electrode
insulating film
conductivity type
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Application number
JP25560893A
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English (en)
Inventor
Shohei Shinohara
昭平 篠原
Takashi Nakabayashi
隆 中林
Hiroshi Nishimura
宏 西村
Takaaki Ukeda
高明 受田
Atsushi Hori
敦 堀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LDD構造を有するMOSトランジスタにお
いて、ショートチャネル効果を抑制し、かつソース・ド
レインの寄生抵抗を低くする。 【構成】 ゲート電極4形成後n-拡散層5を形成し、
第1の側壁スペーサ6と第2の側壁スペーサ7をゲート
電極側壁に形成した後、深いn+拡散層8を形成し、表
面をシリサイド化し、第2の側壁スペーサ7を除去した
後浅いn+拡散層9を形成する半導体装置の製造方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微細化に最適な構造のM
OSトランジスタを有する半導体装置およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、ますます微細化が進めら
れている。MOSトランジスタは、一般的にはスケーリ
ングの理論に基づいて微細化を進めることができるが、
いくつかの問題が発生する。そのひとつとして、電圧が
理想的にスケーリングされないときドレイン付近の電界
が強くなってホットキャリアが発生しトランジスタ特性
の劣化を引き起こす。このドレイン付近の電界を緩和す
るため、例えばNチャネルMOSトランジスタにおいて
はソース・ドレインn+拡散層のチャネル側に濃度の低
いn-拡散層を形成したLightly Doped Drain 構造(以
下LDD構造と呼ぶ)が採用されている。また、別の問題
としてゲート長の縮小に伴ってしきい値電圧が低下する
ショートチャネル効果が問題となるが、この効果抑制の
ためにはチャネル近傍のソース・ドレインの拡散層を浅
く形成する必要がある。
【0003】しかしながら単に拡散層を浅く形成するだ
けでは、ソース・ドレイン拡散層のシート抵抗が高くな
り、MOSトランジスタとしての寄生抵抗が大きくな
り、駆動力を低下させる。その解決の1手段として、例
えば、イクステンディッド・アブストラクツ・オブ・ザ
・1992・インターナショナル・コンファレンス・オ
ン・ソリッド・ステート・デバイシーズ・アンド・マテ
リアルズ(1992年)第490頁から第492頁(Ex
tended Abstracts of the 1992 International Confere
nce on Solid State Devices and Materials,(1992),p
p.490-492) に発表されている構造がある。
【0004】以下図面を参照しながら、上記した従来の
LDD構造と浅いソース・ドレイン拡散層をもち、かつ
ソース・ドレイン拡散層のシート抵抗を低くしたMOS
トランジスタの一例について説明する。図3に第1の従
来例を製造工程順の断面図で示した。例えばP型Si基
板1上に、フィールド酸化膜2を形成した後、例えば膜
厚10nmのゲート酸化膜3を熱酸化により形成する。
その後、n+多結晶Siを堆積し、ゲート電極4を形成
する。このゲート電極4をマスクに例えば燐(P)をド
ーズ量4×1013cm-2でイオン注入し、比較的濃度の
低いn-ドレイン拡散層5(LDD層)を形成する[図
3(a)]。次に、CVD−SiO2膜を例えば150
nmの厚さに堆積し、この膜に対して異方性を持つ反応
性イオンエッチングを行うことにより、多結晶Siゲー
ト電極4の側壁にSiO2側壁スペーサ6を形成する。
この多結晶Siゲート電極4とSiO2側壁スペーサ6
をマスクにして、例えばヒ素(As)を加速電圧30k
eV、ドーズ量2×1015cm-2でイオン注入し、浅い
+ドレイン拡散層9を形成する[図3(b)]。次
に、ゲート電極4およびSiO2側壁スペーサ6とその
外側のソース・ドレイン拡散層の一部を含むフォトレジ
ストパターン16を形成し、これをマスクにして、例え
ばヒ素(As)を加速電圧80keV、ドーズ量4×1
15cm-2でイオン注入し、深いn+ドレイン拡散層8
を形成する。[図3(c)]。その後、層間絶縁膜10
を堆積し、ソース、ドレイン、ゲート電極にコンタクト
孔を開孔し、例えばAl系合金などの配線11を形成し
て、半導体装置が完成する[図3(d)]。イオン注入
で形成されたn-ドレイン拡散層5と浅いn+ドレイン拡
散層9は、それぞれのイオン注入後または層間絶縁膜形
成後に熱処理が施され、注入不純物の活性化がおこなわ
れるが、拡散層の深さを浅く(ゲート長の半分程度の深
さに)保つためには、イオン注入の加速エネルギーを低
くすることと、活性化のための熱処理を例えば850℃
以下の短時間に抑えて行うかあるいはランプによる急速
加熱技術(Rapid Thermal Anneal(RTA)技術)を用いる
ことが必要となる。このようにして、n-ドレイン拡散
層5と浅いn+ドレイン拡散層9を浅く形成すると、ド
レインからの空乏層の発生が抑制され、ショートチャネ
ル効果が抑えられる。一方、チャネルからある程度離れ
た領域に深いn+ドレイン拡散層8を形成するより、ソ
ース・ドレイン拡散層のシート抵抗を低くし、改善を図
っている。
【0005】さらに、MOSトランジスタのゲートや活
性領域表面を金属シリサイド化して寄生抵抗を小さく
し、高性能化を図る方法としてサリサイド技術がある。
このサリサイド技術でもLDD技術と同様にゲート電極
の側壁スペーサを必要とするので、これらを組み合わせ
ることがよく行われる。しかし、それぞれの技術が要求
する側壁スペーサ幅が異なることに対して、例えば、特
開平2−181934号公報では、2重の側壁スペーサ
を設けて最適化を図っている。
【0006】以下これを第2の従来例として説明する。
図4に第2の従来例を製造工程順の断面図で示した。P
型Si基板1上に、フィールド酸化膜2を形成した後、
ゲート酸化膜3を熱酸化により形成する。その後、n+
多結晶Siを堆積し、ゲート電極4を形成する。このゲ
ート電極4をマスクに例えば燐(P)をドーズ量1×1
13cm-2でイオン注入し、比較的濃度の低いn-ドレ
イン拡散層5(LDD層)を形成する[図4(a)]。
次に、CVD−SiO2膜を例えば100nmの厚さに
堆積し、この膜に対して異方性を持つ反応性イオンエッ
チングを行うことにより、多結晶Siゲート電極4の側
壁に第1のSiO2側壁スペーサ13を形成する。この
多結晶Siゲート電極4と第1のSiO2側壁スペーサ
13をマスクにして、例えばヒ素(As)をドーズ量1
×1015cm-2でイオン注入し、浅いn+ドレイン拡散
層9を形成する[図4(b)]。さらに、CVD−Si
2膜を例えば150nmの厚さに堆積し、この膜に対
して異方性を持つ反応性イオンエッチングを行うことに
より、第1のSiO2側壁スペーサ13の外側側壁に第
2のSiO2側壁スペーサ15を形成する[図4
(c)]。この状態で、全面に金属Tiを堆積し窒素雰
囲気中で熱処理することにより、ゲート電極上面とソー
ス、ドレイン領域のSiが露出した部分のみシリサイド
化し、未反応TiやTiNを除去することにより、Ti
Si2層12を形成する[図4(d)]。その後、層間
絶縁膜の堆積、ソース、ドレイン、ゲート電極へのコン
タクト孔の開孔、Al系合金配線の形成などを第1の従
来例と同様に行い、半導体装置が完成する。この例で
は、第1のSiO2側壁スペーサ13の幅でLDD層9
の幅を規定し、第1のSiO2側壁スペーサ13と第2
のSiO2側壁スペーサ15とでゲート電極4上とソー
ス・ドレイン領域上とのTiSi2層12を分離してお
り、シリサイド層の短絡を防止している。すなわち、2
重の側壁スペーサによりLDD層5の幅とシリサイド層
の分離のための距離を独立に設定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の第
1の従来例に示した構成では、その製造方法として、深
いn+ドレイン拡散層8の形成位置は光露光技術の合わ
せ精度と寸法制御によって決まり、浅いn+ドレイン拡
散層9の幅Wがばらつく。この幅Wによって寄生抵抗分
が変化するトランジスタにおいてはその特性のばらつき
が大きくなるという問題点を有していた。
【0008】また、上記の第2の従来例に示した構成で
は、シリサイド層の存在によりソース・ドレイン拡散層
のシート抵抗は低くなるが、ショートチャネル効果抑制
のためにn+ドレイン拡散層9を浅く形成するとシリサ
イド層形成下の拡散層の深さ方向の幅が小さくなり、基
板またはウエルと拡散層との接合にリーク電流を生じや
すいという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、ショートチャ
ネル効果を抑制したLDD構造を有しながら、ソース・
ドレイン拡散層のシート抵抗を低くしたMOSトランジ
スタを有する半導体装置およびその製造方法を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の第1の半導体装置の製造方法は、一導電型
の半導体基板あるいはウエル上にゲート電極を形成する
工程と、このゲート電極をマスクにして前記導電型と反
対導電型の拡散を行い、第1濃度の拡散層を形成する工
程と、第1の絶縁膜材料を堆積しそれを異方性エッチン
グすることによりゲート電極側壁に第1の絶縁膜による
第1側壁スペーサを形成する工程と、第2の絶縁膜材料
を堆積しそれを異方性エッチングすることにより第1側
壁スペーサの外側壁に第2の絶縁膜による第2側壁スペ
ーサを形成する工程と、前記ゲート電極と前記第1側壁
スペーサと前記第2側壁スペーサとをマスクにして前記
第1濃度の拡散層と同導電型の拡散を行い、前記第1濃
度より高い第2濃度の拡散層を形成する工程と、前記第
2側壁スペーサのみを選択的にエッチング除去する工程
と、前記ゲート電極と前記第1側壁スペーサとをマスク
にして前記第1濃度の拡散層と同導電型の拡散を行い、
前記第1濃度より高い第3濃度拡散層を形成する工程と
を備えたものである。
【0011】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
一導電型の半導体基板あるいはウエル上にゲート電極を
形成する工程と、このゲート電極をマスクにして前記導
電型と反対導電型の拡散を行い、第1濃度の拡散層を形
成する工程と、第1の絶縁膜材料を堆積しそれを異方性
エッチングすることによりゲート電極側壁に第1の絶縁
膜による第1側壁スペーサを形成する工程と、第2の絶
縁膜材料を堆積しそれを異方性エッチングすることによ
り第1側壁スペーサの外側壁に第2の絶縁膜による第2
側壁スペーサを形成する工程と、前記ゲート電極と前記
第1側壁スペーサと前記第2側壁スペーサとをマスクに
して前記第1濃度の拡散層と同導電型の拡散を行い、前
記第1濃度より高い第2濃度の拡散層を形成する工程
と、金属を堆積し熱処理を施すことにより半導体基板の
露出部とゲート電極表面を金属シリサイド化し、絶縁膜
上のシリサイド化していない金属を除去する工程と、前
記第2側壁スペーサのみを選択的にエッチング除去する
工程と、前記ゲート電極と前記第1側壁スペーサとをマ
スクにして前記第1濃度の拡散層と同導電型の拡散を行
い、前記第1濃度より高い第3濃度の拡散層を形成する
工程とを備えたものである。
【0012】本発明の半導体装置は、一導電型の半導体
基板あるいはウエル上に、前記導電型と反対導電型のド
レイン拡散層として、ゲート電極下のチャネル部に接す
る第1濃度の拡散層と、その外側に前記第1濃度より高
い第2濃度の拡散層と、さらにその外側に前記第1濃度
より高く、前記第2濃度の拡散層より接合深さが大き
く、その表面を金属シリサイド化した第3濃度の拡散層
とを備えたものである。
【0013】
【作用】本発明は上記した構成によって、第2の濃度の
拡散層上を金属シリサイド化しない半導体装置の製造方
法においては、第2濃度の拡散層を浅く形成することに
よりショートチャネル効果を抑制することができ、第3
濃度の拡散層を深く形成することによりソース・ドレイ
ン拡散層のシート抵抗が低くなり、かつ第2の濃度の拡
散層の形成位置が第2の絶縁膜の堆積膜厚により決定さ
れる側壁スペーサによって規定されるので、トランジス
タの寄生抵抗のばらつきが小さくなる。
【0014】また、第2の濃度の拡散層上を金属シリサ
イド化する半導体装置においては、金属シリサイド化し
ない場合と同様に第2の濃度の拡散層を浅く形成するこ
とによりショートチャネル効果を抑制することができ、
表面を金属シリサイド化する第3の濃度の拡散層を深く
形成しているために、金属シリサイド化することに起因
する基板またはウエルと拡散層との間の接合リーク電流
増大を防ぐことができることとなる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例の半導体装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の実施例における半導体装置
の製造方法を示す、工程順に並べたトランジスタ断面図
である。ここでは、Nチャネルトランジスタを例として
いる。
【0017】P型Si基板1上に、フィールド酸化膜2
を形成した後、例えば膜厚10nmのゲート酸化膜3を
熱酸化により形成する。その後、n+多結晶Siを堆積
し、ゲート電極4を形成する。このゲート電極4をマス
クに例えば燐(P)をドーズ量4×1013cm-2でイオ
ン注入し、比較的濃度の低いn-ドレイン拡散層5(L
DD層)を形成する[図1(a)]。
【0018】次に、CVD−SiO2膜を例えば150
nmの厚さに堆積し、この膜に対して異方性の反応性イ
オンエッチングを行うことにより、多結晶Siゲート電
極4の側壁にSiO2側壁スペーサ6を形成する。その
後、表面をSi基板上でゲート酸化膜厚程度になるよう
に酸化する。次に、CVD−Si34膜を例えば200
nmの厚さに堆積し、この膜に対して異方性の反応性イ
オンエッチングを行うことにより、SiO2側壁スペー
サ6の外側壁にSi34側壁スペーサ7を形成する。次
に、ゲート電極4とSiO2側壁スペーサ6とSi34
側壁スペーサ7とをマスクにして、例えば、ひ素(A
s)を加速エネルギー80keV、ドーズ量3×1015
cm-2でイオン注入し、濃度の高いn+ドレイン拡散層
8を形成する[図1(b)]。
【0019】その後、Si34側壁スペーサ7のみを等
方性のドライエッチングで除去する。この状態で、ゲー
ト電極4とSiO2側壁スペーサ6とをマスクにして、
例えば、ひ素(As)を加速エネルギー30keV、ド
ーズ量2×1015cm-2でイオン注入し、先に形成した
濃度の高いn+ドレイン拡散層8より接合深さの浅いn+
ドレイン拡散層9を形成する。これらの拡散層の接合深
さは、この後に行われる例えば850℃以上の熱処理で
決定される[図1(c)]。
【0020】その後、層間絶縁膜10を堆積し、ソー
ス、ドレイン、ゲート電極にコンタクト孔を開孔し、例
えばAl系合金などの配線11を形成して、半導体装置
が完成する[図1(d)]。
【0021】以上のように、本実施例によれば、浅いn
+ドレイン拡散層9をSiO2側壁スペーサ6で規定した
領域に形成し、深いn+ドレイン拡散層8をSi34
壁スペーサ7で規定した領域に形成するので、精度良く
それぞれの拡散層の位置を設定することができる。ま
た、浅いn+ドレイン拡散層9の形成前に深いn+ドレイ
ン拡散層8を形成するので、深いn+ドレイン拡散層8
を十分深く形成したい場合に熱処理を施してから浅いn
+ドレイン拡散層9を形成することが可能である。
【0022】なお、本実施例では、NチャネルMOSト
ランジスタを例に示したが、Pチャネルトランジスタに
おいても、同様に実施できることは言うまでもない。
【0023】以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。図2は本発明の実施例における
半導体装置の製造方法の工程順に並べたトランジスタ断
面図である。ここでも、Nチャネルトランジスタを例と
している。図2(a)及び図2(b)までは、第1の実
施例と同様である。ただし、この後のシリサイド化の前
に、n+ドレイン拡散層8の不純物活性化の熱処理を行
うことが好ましい。
【0024】次に、ゲート電極4上とn+ドレイン拡散
層8上の薄い酸化膜を弗酸系のウエットエッチ液で除去
した後、全面に例えばスパッタ法によりTiを50nm
の膜厚で堆積し、窒素雰囲気中で650℃程度のRTA
処理を施すことにより、Siが露出した部分をシリサイ
ド化する。このとき、酸化膜やSi34膜上では未反応
TiやTiNが残るが、これらを例えば、硫酸と過酸化
水素水との混合液で除去した後、さらに窒素雰囲気中で
850℃程度のRTA処理を施すことにより、低抵抗の
TiSi2層12をゲート電極4上とn+ドレイン拡散層
8上に形成する[図2(a)]。
【0025】その後、Si34側壁スペーサ7のみを等
方性のドライエッチングで除去し、ゲート電極4とSi
2側壁スペーサ6とをマスクにして、例えばひ素(A
s)を加速エネルギー30keV、ドーズ量2×1015
cm-2でイオン注入し、先に形成した濃度の高いn+
レイン拡散層8より接合深さの浅いn+ドレイン拡散層
9を形成する工程は、第1の実施例と同様である[図2
(b)]。
【0026】その後、層間絶縁膜10を堆積し、ソー
ス、ドレイン、ゲート電極にコンタクト孔を開孔し、例
えばAl系合金などの配線11を形成して、半導体装置
が完成する[図2(c)]。
【0027】以上のように、本発明の第2の実施例によ
れば、第1の実施例と同様に浅いn +ドレイン拡散層9
と深いn+ドレイン拡散層8との位置が精度良く設定で
きることに加えて、TiSi2層12形成下の深いn+
レイン拡散層8を深く形成するので、金属シリサイド化
することに起因する基板またはウエルと拡散層との間の
接合リーク電流増大を防ぐことができる。さらにゲート
電極4上と深いn+ドレイン拡散層8上のTiSi2層1
2の形成間隔を大きくし、かつシリサイド化の後にSi
34側壁スペーサ7を除去するので、TiSi2層12
間の短絡をより確実に防止することができる。Pチャネ
ルにおけるほう素(B)拡散層は表面をTiでシリサイ
ド化すると、TiSi2層と拡散層との界面のB濃度が
低下する現象があり、これによりTiSi2層と拡散層
との間の接触抵抗が高くなるが、本発明のようにシリサ
イド化工程の後にもソース・ドレイン拡散層用のイオン
注入を行うとこの接触抵抗を低くする効果が得られる。
【0028】なお、本実施例では、NチャネルMOSト
ランジスタを例に示したが、Pチャネルトランジスタに
おいても、同様に実施できることは言うまでもない。
【0029】また、金属シリサイド層形成のための金属
として本実施例ではTiを用いたが、他にMo、W、T
a、Pt、Co、Ni等の金属を用いても、同様の効果
が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、材料の異なる2
重の側壁スペーサを有効に用い、LDD拡散層、濃度が
高く浅いソース・ドレイン拡散層、濃度が高く深いソー
ス・ドレイン拡散層を精度良く形成することにより、ホ
ットキャリア劣化に強く、ショートチャネル効果を抑制
し、寄生抵抗が低いMOSトランジスタを提供すること
ができる。
【0031】また、サリサイド技術を用いる場合には、
ゲート電極上とソース・ドレイン拡散層上のシリサイド
層間の短絡を防止するだけではなく、シリサイド化に起
因する接合リーク電流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す工程断面図
【図2】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法を示す工程断面図
【図3】第1の従来例における半導体装置の製造方法を
示す工程断面図
【図4】第2の従来例における半導体装置の製造方法を
示す工程断面図
【符号の説明】
4 ゲート電極 5 n-拡散層 6 SiO2側壁スペーサ 7 Si34側壁スペーサ 8 深いn+拡散層 9 浅いn+拡散層 12 TiSi2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 受田 高明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堀 敦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型の半導体基板あるいはウエル上に
    ゲート電極を形成する工程と、 このゲート電極をマスクにして前記導電型と反対導電型
    の拡散を行い、第1濃度の拡散層を形成する工程と、 第1の絶縁膜材料を堆積しそれを異方性エッチングする
    ことによりゲート電極側壁に第1の絶縁膜による第1側
    壁スペーサを形成する工程と、 第2の絶縁膜材料を堆積しそれを異方性エッチングする
    ことにより第1側壁スペーサの外側壁に第2の絶縁膜に
    よる第2側壁スペーサを形成する工程と、 前記ゲート電極と前記第1側壁スペーサと前記第2側壁
    スペーサとをマスクにして前記第1濃度の拡散層と同導
    電型の拡散を行い、前記第1濃度より高い第2濃度の拡
    散層を形成する工程と、 前記第2側壁スペーサのみを選択的にエッチング除去す
    る工程と、 前記ゲート電極と前記第1側壁スペーサとをマスクにし
    て前記第1濃度の拡散層と同導電型の拡散を行い、前記
    第1濃度より高い第3濃度拡散層を形成する工程とを備
    えた半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】一導電型の半導体基板あるいはウエル上に
    ゲート電極を形成する工程と、 このゲート電極をマスクにして前記導電型と反対導電型
    の拡散を行い、第1濃度の拡散層を形成する工程と、 第1の絶縁膜材料を堆積しそれを異方性エッチングする
    ことによりゲート電極側壁に第1の絶縁膜による第1側
    壁スペーサを形成する工程と、 第2の絶縁膜材料を堆積しそれを異方性エッチングする
    ことにより第1側壁スペーサの外側壁に第2の絶縁膜に
    よる第2側壁スペーサを形成する工程と、 前記ゲート電極と前記第1側壁スペーサと前記第2側壁
    スペーサとをマスクにして前記第1濃度の拡散層と同導
    電型の拡散を行い、前記第1濃度より高い第2濃度の拡
    散層を形成する工程と、 金属を堆積し熱処理を施すことにより半導体基板の露出
    部とゲート電極表面を金属シリサイド化し、絶縁膜上の
    シリサイド化していない金属を除去する工程と、 前記
    第2側壁スペーサのみを選択的にエッチング除去する工
    程と、 前記ゲート電極と前記第1側壁スペーサとをマスクにし
    て前記第1濃度の拡散層と同導電型の拡散を行い、前記
    第1濃度より高い第3濃度の拡散層を形成する工程とを
    備えた半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1濃度は1×1017〜1×1019
    -3の濃度であり、前記第2及び第3の濃度は1×10
    20cm-3以上の濃度であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の絶縁膜材料がSiO2であり、
    前記第2の絶縁膜材料がSi34であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】一導電型の半導体基板あるいはウエル上
    に、前記導電型と反対導電型のドレイン拡散層として、
    ゲート電極下のチャネル部に接する第1濃度の拡散層
    と、その外側に前記第1濃度より高い第2濃度の拡散層
    と、さらにその外側に前記第1濃度より高く、前記第2
    濃度の拡散層より接合深さが大きく、その表面を金属シ
    リサイド化した第3濃度の拡散層とを備えた半導体装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1濃度は1×1017〜1×1019
    -3の濃度であり、前記第2及び第3の濃度は1×10
    20cm-3以上の濃度であることを特徴とする請求項5記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記第1の絶縁膜材料がSiO2であり、
    前記第2の絶縁膜材料がSi34であることを特徴とす
    る請求項5記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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