JPH07111314A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH07111314A
JPH07111314A JP5257020A JP25702093A JPH07111314A JP H07111314 A JPH07111314 A JP H07111314A JP 5257020 A JP5257020 A JP 5257020A JP 25702093 A JP25702093 A JP 25702093A JP H07111314 A JPH07111314 A JP H07111314A
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JP
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level
voltage
signal line
potential
channel transistor
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JP5257020A
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English (en)
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Moichi Matsukuma
熊 茂 一 松
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低電圧で動作させることを前提として設計され
た半導体集積回路において、低電圧でも高電圧でも動作
させることが可能な半導体集積回路装置の提供。 【構成】電源電圧が高電圧あるいは低電圧であるのかを
検出する電源電圧検出回路と、トランジスタのN基板お
よびP基板に供給する基板電圧を発生するバック・バイ
アス発生回路を備え、このバック・バイアス発生回路
は、前記電源電圧が高電圧の場合には、前記トランジス
タのN基板に対して前記電源電圧よりも更に高い電圧を
供給すると共に前記トランジスタのP基板に対してグラ
ンド電圧よりも更に0い電圧を供給し、前記電源電圧が
低電圧の場合には、前記トランジスタのN基板に対して
前記電源電圧を供給すると共に前記トランジスタのP基
板に対してグランド電圧を供給することを前記電源電圧
検出回路によって制御することにより上記目的を達成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、詳しくは、低電圧で動作させることを前提として
設計された半導体集積回路において、低電圧でも高電圧
でも動作させることが可能な半導体集積回路装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、大規模集積回路を使用した様々な
システムが、プリント基板上に構築されている。そして
大規模集積回路は年々微細化が進んでおり、大規模化お
よび高速処理多ビット化の傾向をたどっている。ところ
で、微細化が進み半導体集積回路を構成するトランジス
タのチャネル長が短くなると、例えばトランジスタのチ
ャネル長が0.3μm(ミクロン)程度になると、ソー
ス・ドレイン間の耐圧が低くなるため、現在電源として
使用している高電圧、例えば5.0Vを電源電圧として
使用した場合、パンチスルーによるソース・ドレイン間
電流が発生して、誤動作およびラッチアップを起こすこ
とになる。従って、ゲートのチャネル長が0.3μm程
度になると現在電源として使用している高電圧の代わり
に電源として低電圧、例えば3.3V(もしくは、3.
0V)程度の電圧を電源とすることが提案されている。
【0003】例えば、従来から高電圧、例えば5.0V
の電源電圧で動作していたシステムが、現在では低電
圧、例えば3.3Vの電源電圧で動作するシステムとし
て実現されている。しかし、低電圧で動作するシステム
を構築をする場合に、低電圧で動作させることを前提と
して設計された半導体集積回路(以下、低電圧動作LS
Iと記述する。)のみを使用して構成することは、現時
点では困難な場合もある。それは、システムを構成して
いる半導体集積回路の一部が、高電圧で動作させること
を前提として設計された半導体集積回路(以下、高電圧
動作LSIと記述する。)である場合等があるからであ
る。
【0004】従って、主に低電圧で動作するシステムで
あっても、一般に低電圧動作LSIの他に高電圧動作L
SIも使用していることが多い。このような低電圧動作
LSIと高電圧動作LSIとの混載システムの場合、高
電圧動作LSIまたは低電圧動作LSIを動作させるた
めには別途に高電圧または低電圧の電源を用意するか、
もしくは高電圧動作LSIが低電圧でも動作が可能な場
合には低電圧の電源のみを供給して使用している。しか
し、このような混載システムにおいて高電圧動作LSI
に高電圧の電源を供給する場合、システム基板上に特別
に高電圧の電源を配線しなければならないし、低電圧と
高電圧の二つの電源を供給することになるから、設計の
工数が増えたり、設計費用が増加するという問題点があ
る。一方、高電圧動作LSIに低電圧の電源のみを供給
して使用する場合、動作スピードを犠牲にしなければな
らないし、出力バッファの出力能力の低下や入力マージ
ンの余裕度の低下等が発生するから、システム構築に繁
雑な調整が必要となり余計な工数がかかるという問題点
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決するために、低電圧で動作させ
ることを前提として設計された半導体集積回路におい
て、低電圧でも高電圧でも安定動作させることを可能と
し、異なる電源電圧で動作する半導体集積回路を混載す
る半導体集積回路装置であっても、一つの電源のみで、
動作スピードや性能の低下を招くことなく安定して動作
させることのできる半導体集積回路装置を提供するにあ
る。
【0006】
【課題解決のための手段】上記目的を達成するために、
本発明は、電源電圧を検出する電源電圧検出回路と、低
電圧動作半導体集積回路を構成するトランジスタのN基
板およびP基板に供給する基板バイアス電圧を発生する
バック・バイアス発生回路を備え、このバック・バイア
ス発生回路は、前記トランジスタのN基板に対して前記
電源電圧よりも更に高い電圧を供給する昇圧回路と前記
トランジスタのP基板に対してグランド電圧よりも更に
低い電圧を供給する降圧回路との少なくとも一方を有
し、前記電源電圧が高電圧の場合には、前記昇圧回路お
よび降圧回路の少なくとも一方を作動させ、前記電源電
圧が低電圧の場合には、前記昇圧回路および降圧回路の
作動を停止させて前記トランジスタのN基板に対して前
記電源電圧を供給すると共に前記トランジスタのP基板
に対してグランド電圧を供給するように前記電源電圧検
出回路の出力によって前記バック・バイアス発生回路を
制御することを特徴とする半導体集積回路装置を提供す
るものである。
【0007】ここで、前記降圧回路は、直列接続される
容量、プルダウン素子および少なくとも一方の一方向性
素子を2組並列に接続し、並列接続された2個の容量に
互いに反転した(相補的な)入力信号を入力するため
に、前記2個の容量の一方の入力側に少なくとも1個の
インバータを接続したものであるのが好ましい。また、
前記昇圧回路は、直列接続される容量、プルアップ素子
および少なくとも一方の一方向性素子を2組並列に接続
し、並列接続された2個の容量に互いに反転した(相補
的な)入力信号を入力するために、前記2個の容量の一
方の入力側に少なくとも1個のインバータを接続したも
のであるのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明の半導体集積回路装置は上記の様な構成
であるから、例えば、低電圧で動作させることを前提と
して設計されたCMOS(ComplementryM
etal Oxide Semiconductor)
構造の半導体集積回路であっても、バック・バイアス発
生回路により、電源をソースにもつPチャネルトランジ
スタのN基板に電源より更に高い電圧を供給し、また、
GNDをソースにもつNチャネルトランジスタのP基板
にGNDより更に低い電圧を供給することによって、ト
ランジスタ内部の空乏層を広げることができ、トランジ
スタのパンチスルーによる誤動作およびラッチアップを
未然に防止することができる。また、同様にバック・バ
イアスを印加することによって、トランジスタのしきい
値電圧が高くなり、ジャンクション容量も低減すること
ができるので、消費電力を小さくすると共に高速動作を
実現することができる。
【0009】さらに、低電圧で動作させることを前提と
して設計された半導体集積回路であっても、電源電圧と
して低電圧でも高電圧でも動作させることができるの
で、システムの構築も容易にすることができる。従っ
て、異なる電源電圧で動作する半導体集積回路が混載さ
れた半導体集積回路装置であっても、高電圧電源のみを
供給するだけで、動作スピードや消費電力等の性能を犠
牲にすることなく、両回路を安定して動作させることが
できる。
【0010】
【実施例】本発明に係わる半導体集積回路装置を添付の
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の半導体集積回路装置の一
実施例の概念図である。同図の半導体集積回路装置は、
電源電圧検出回路10と、リング・オシレータ20と昇
圧回路30および降圧回路40からなるバック・バイア
ス発生回路50とから構成されている。同図において、
電源電圧検出回路10には電源10aが供給され、その
検出結果としての出力は信号線D、Eを介してそれぞ
れ、リング・オシレータ20を制御するPチャネルトラ
ンジスタ20aとNチャネルトランジスタ20bのゲー
ト端子に入力されている。また、リング・オシレータ2
0の出力は信号線Gを介して、昇圧回路30および降圧
回路40に入力されており、昇圧回路30の出力は信号
線Lを介して、半導体集積回路内部の全Pチャネルトラ
ンジスタ60aのN基板またはNウェルに接続され、降
圧回路40の出力は信号線Rを介して、半導体集積回路
内部の全Nチャネルトランジスタ60bのP基板または
Pウェルに接続されている。従って、Pチャンネルトラ
ンジスタ20aおよびNチャンネルトランジスタ20b
は、電源電圧検出回路10の検出出力によってバック・
バイアス発生回路50の作動を制御する制御手段を構成
する。
【0012】図2は、図1に示した電源電圧検出回路1
0の一実施例の構成回路図である。同図の電源電圧検出
回路10は、ゲート端子とドレイン端子が短絡されたP
チャネルトランジスタ11、12、13と、インバータ
14、15、16、17から構成されている。同図にお
いて、Pチャネルトランジスタ11、12、13は直列
に縦積されており、Pチャネルトランジスタ11のソー
ス端子には電源10aが供給されている。また、Pチャ
ネルトランジスタ11、12のドレイン端子はPチャネ
ルトランジスタ12、13のソース端子に、それぞれ信
号線A、Bを介して接続されている。インバータ14、
15、16、17も直列に接続されており、インバータ
14の入力端子にはPチャネルトランジスタ13のドレ
イン端子が信号線Cを介して入力されている。また、イ
ンバータ14、15、16の出力端子は、インバータ1
5、16、17の入力端子に、それぞれ入力されており
インバータ16、17の出力端子は、それぞれ信号線
D、Eを介して図1に示されているバック・バイアス発
生回路50内部のリング・オシレータ20を制御するP
チャネルトランジスタ20aおよび、Nチャネルトラン
ジスタ20bのゲート端子に入力されている。
【0013】上記の様な構成の電源電圧検出回路10に
おける動作を詳細に説明する。電源10aに供給された
電圧がVddである時、Pチャネルトランジスタ11は
ソースフォロア回路になっているので、Pチャネルトラ
ンジスタ11の論理しきい値をVtだとすれば信号線A
での電位は(Vdd−Vt)となる。同様に、信号線B
での電位は(Vdd−2Vt)であり、信号線Cにおけ
る電位は(Vdd−3Vt)となる。
【0014】従って、電源10aに供給された電圧が低
電圧、例えば3.0Vである時、Pチャネルトランジス
タ11、12、13の論理しきい値を、例えば全て0.
7Vであるとすれば、信号線Cの電位は上記の関係式か
ら3.0−3・0.7=0.9Vとなる。インバータ1
4の論理しきい値が電源10aに供給された電圧Vdd
の1/2であると考えれば、インバータ14の論理しき
い値は3.0/2=1.5Vであるから、インバータ1
4にとって信号線Cの電位0.9VはLOWレベルであ
ると検出される。従って、インバータ14、15、1
6、17を介して、信号線D、Eは、それぞれHIGH
レベル、LOWレベルとなる。
【0015】次に、電源10aに供給された電圧が高電
圧、例えば5.0Vである時、Pチャネルトランジスタ
11、12、13の論理しきい値を、同様に全て0.7
Vであるとすれば、信号線Cの電位は上記の関係式から
5.0−3・0.7=2.9Vとなる。インバータ14
の論理しきい値が電源10aに供給された電圧Vddの
1/2であると考えれば、インバータ14の論理しきい
値は5.0/2=2.5Vであるから、インバータ14
にとって信号線Cの電位2.9VはHIGHレベルであ
ると検出される。従って、インバータ14、15、1
6、17を介して、信号線D、Eは、それぞれLOWレ
ベル、HIGHレベルとなる。
【0016】なお、本発明の電源電圧検出回路10は上
述の実施例において示した例では、Pチャネルトタンジ
スタ11、12、13の3個を縦積して電源電圧の検出
を行っているが、本発明はこれに限定されることなく、
Pチャネルトランジスタの論理しきい値および使用する
電源の電圧値によって、適宜その個数を設定すれば良
い。また、前述の信号線Cにおける電圧は、電源10a
に3.0Vが供給された時は0.9Vであり、電源10
aに5.0Vが供給された時は2.9Vとなるが、この
電圧値はインバータ14にとって中間電位となるので電
源からグランドへの貫通電流が流れるが、このインバー
タ14のPおよびNトランジスタが共にオン(ON)と
なったの時の抵抗値を大きくするなどして流れる電流を
最小に抑えることは言うまでもない。また、図示例で
は、Pチャンネルトランジスタ11、12、13の3個
を縦積にして用いているが、本発明はこれに限定され
ず、ゲート端子とドレイン端子が短絡されたNチャンネ
ルトランジスタを複数個縦積にして用いてもよいし、ダ
イオードを複数個直列接続して用いるなど、所定の電圧
降下を得ることができれば、どのような素子を何個用い
てもよい。
【0017】図3は、図1に示したバック・バイアス発
生回路50内部のリング・オシレータ20およびリング
・オシレータを制御するPチャネルトランジスタ20
a、Nチャネルトランジスタ20bの一実施例の構成回
路図である。同図において、リング・オシレータ20
は、リング状に接続された奇数個のインバータ21と、
奇数個のインバータ21の出力の一つを信号線Fを介し
て入力とし波形成形して出力するインバータ22から構
成されており、インバータ22の出力は、信号線Gを介
して図1に示した昇圧回路30および降圧回路40に入
力されている。Pチャネルトランジスタ20aおよび、
Nチャネルトランジスタ20bのソース端子は、それぞ
れ電源およびGNDに接続され、同様にゲート端子に
は、それぞれ信号線D、Eが入力され、ドレイン端子は
リング・オシレータ20を構成するインバータ21の全
てのPチャネルトランジスタおよび全てのNチャネルト
ランジスタのソース端子に、それぞれ共通に接続されて
いる。
【0018】上記の様な構成のリング・オシレータ20
における動作を詳細に説明する。まず、Pチャネルトラ
ンジスタ20aおよび、Nチャネルトランジスタ20b
のゲート端子への入力信号である信号線D、Eが、それ
ぞれHIGHレベル、LOWレベルである場合、即ち、
前述の電源電圧検出回路10において電源10aに供給
された電圧が低電圧であった場合、リング・オシレータ
20は電源、GNDから切り離されるので動作すること
ができない。なお、この場合、リング・オシレータ20
の出力信号、即ち信号線GはHIGHレベルまたはLO
Wレベルのいずれかの電圧レベルに設定されるものとす
る。
【0019】次に、Pチャネルトランジスタ20aおよ
びNチャネルトランジスタ20bのゲート端子への入力
信号である信号線D、Eが、それぞれLOWレベル、H
IGHレベルである場合、即ち、前述の電源電圧検出回
路10において電源10aに供給された電圧が高電圧で
あった場合、リング・オシレータ20には電源、GND
が共に供給されるから動作することが可能となる。リン
グ・オシレータ20が動作可能な場合、インバータ21
の出力、即ち信号線Fはインバータ21の個数、トラン
ジスタ寸法および寄生抵抗によって決定される周波数の
サイン・カーブとなり、インバータ22によって波形成
形された後、信号線Gが出力される。
【0020】図4は、図1に示されているバック・バイ
アス発生回路50内部の昇圧回路30の一実施例の構成
回路図である。インバータ31、32、33と、キック
キャパシタとして機能する容量34、35およびプルア
ップ素子として機能するNチャネルトランジスタ36、
37と、一方向性素子として機能するNチャンネルトラ
ンジスタ38a、38b、39a、39bとから構成さ
れている。同図において、信号線Gはインバータ31、
32の入力端子に入力され、インバータ32の出力端子
はインバータ33の入力端子に入力され、インバータ3
1、33の出力端子は信号線H、Iを介してそれぞれ容
量34、35の一方の端子に接続されている。容量34
のもう一方の端子は信号線Jを介してNチャネルトラン
ジスタ36のドレイン端子、Nチャネルトランジスタ3
7のゲート端子、Nチャネルトランジスタ38aのゲー
ト端子およびドレイン端子に接続されている。同様に、
容量35のもう一方の端子は信号線Kを介してNチャネ
ルトランジスタ37のドレイン端子、Nチャネルトラン
ジスタ36のゲート端子、Nチャネルトランジスタ39
aのゲート端子およびドレイン端子に接続されている。
また、Nチャネルトランジスタ36、37のソース端子
には電源が供給されている。そして、Nチャネルトラン
ジスタ38a、39aのソース端子は、それぞれNチャ
ネルトランジスタ38b、39bのゲート端子およびド
レイン端子に接続され、Nチャネルトランジスタ38
b、39bのソース端子は短絡されて、信号線Lを介し
て図1に示した半導体集積回路内部の全てのPチャネル
トランジスタ60aのN基板に接続されている。
【0021】上記の様な構成の昇圧回路30における動
作を詳細に説明する。図6は、図4に示した昇圧回路3
0の各信号線部分における動作を示すタイミングチャー
トである。図6において、点線で表示した部分は電荷が
放電する様子を表している。また、Vddは電源の電圧
レベルであり、VTNはNチャネルトランジスタ1個の電
圧降下分の電圧レベルを示している。なお、説明を簡単
にするために初期状態として各信号線における電位を図
6に示したように、信号線Gの電位はVddレベル、従
って信号線HおよびIはそれぞれGNDレベルおよびV
ddレベル、信号線KおよびL1の電位はVddレベ
ル、信号線JおよびL2の電位はGNDレベル、信号線
Lの電位はVddレベルであるとする。
【0022】まず前述の初期状態から、リング・オシレ
ータ20からの出力信号、即ち信号線Gの電位がVdd
レベルからGNDレベルへと変化した場合について考え
る。信号線HおよびIの電位はそれぞれVddレベルお
よびGNDレベルとなるから、容量34および35によ
って、信号線Jの電位は現在の電位に対してVddレベ
ルだけ引き上げられ、信号線Kの電位は現在の電位に対
してVddだけ引き下げられる。このため、信号線Jお
よびKの電位はGNDレベルおよびVddレベルからV
ddレベルおよびGNDレベルとなるが、同時に信号線
Jをゲートへの入力信号とするNチャネルトランジスタ
37がオン(ON)となるから、信号線KはGNDレベ
ルから(Vdd−VTN)レベルとなる。また、信号線K
をゲートの入力信号とするNチャネルトランジスタ36
はオフ(OFF)となる。この時、信号線L1の電位は
Vddレベルであり信号線Kの電位よりも高いのでNチ
ャネルトランジスタ39aはオフ(OFF)となり、信
号線L1の電位はVddレベルから次第に自然放電して
(Vdd−α)となる。一方、信号線L2の電位はGN
Dレベルであり信号線Jの電位よりも低いのでNチャネ
ルトランジスタ38aはオン(ON)となり、信号線L
2の電位は(Vdd−VTN)レベルとなる。また、信号
線Lの電位はVddレベルであり、信号線L1の電位と
同じであるからNチャネルトランジスタ39bはオフ
(OFF)となり、同様に信号線L2の電位よりも高い
のでNチャネルトランジスタ39bはオフ(OFF)と
なり、信号線Lの電位はVddレベルから次第に自然放
電して(Vdd−α)となる。
【0023】次に、信号線Gの電位がGNDレベルから
Vddレベルへと変化した場合について考える。信号線
HおよびIの電位はそれぞれGNDレベルおよびVdd
レベルとなるから、容量34および35によって、信号
線Jの電位は現在の電位に対してVddレベルだけ引下
げられ、信号線Kの電位は現在の電位に対してVddレ
ベルだけ引上げられる。このため、信号線JおよびKの
電位はVddレベルおよび(Vdd−VTN)レベルから
GNDレベルおよび(2Vdd−VTN)レベルとなる
が、同時に信号線Kをゲートへの入力信号とするNチャ
ネルトランジスタ36がオン(ON)となるから、信号
線JはGNDレベルから(Vdd−VTN)レベルとな
る。また、信号線Jをゲートの入力信号とするNチャネ
ルトランジスタ37はオフ(OFF)となる。この時、
信号線L1の電位は(Vdd−α)レベルであり信号線
Kの電位よりも低いのでNチャネルトランジスタ39a
はオン(ON)となり、信号線L1の電位は(2Vdd
−2VTN)レベルとなる。一方、信号線L2の電位は
(Vdd−VTN)レベルであり信号線Jの電位と同じで
あるのでNチャネルトランジスタ38aはオフ(OF
F)となり、信号線L2の電位は(Vdd−VTN)レベ
ルから次第に自然放電して(Vdd−VTN−α)とな
る。また、信号線Lの電位は(Vdd−α)レベルであ
り、信号線L1よりも低いのでNチャネルトランジスタ
39bはオン(ON)となり、同様に信号線L2の電位
よりも高いのでNチャネルトランジスタ39bはオフ
(OFF)となり、信号線Lの電位は(2Vdd−3V
TN)レベルとなる。
【0024】もう一度、信号線Gの電位がVddレベル
からGNDレベルへと変化した場合について考える。信
号線HおよびIの電位はそれぞれVddレベルおよびG
NDレベルとなるから、容量34および35によって、
信号線Jの電位は現在の電位に対してVddレベルだけ
引き上げられ、信号線Kの電位は現在の電位に対してV
ddレベルだけ引き下げられる。このため、信号線Jお
よびKの電位は(Vdd−VTN)レベルおよび(2Vd
d−VTN)レベルから(2Vdd−VTN)レベルおよび
(Vdd−VTN)レベルとなる。同時に信号線Jをゲー
トへの入力信号とするNチャネルトランジスタ37はオ
ン(ON)となるが、信号線Kの電位はすでに(Vdd
−VTN)レベルとなっている。また、信号線Kをゲート
の入力信号とするNチャネルトランジスタ36はオフ
(OFF)となる。この時、信号線L1の電位は(2V
dd−2VTN)レベルであり信号線Kの電位よりも高い
のでNチャネルトランジスタ39aはオフ(OFF)と
なり、信号線L1の電位は(2Vdd−2VTN)レベル
から次第に自然放電して(2Vdd−2VTN−α)とな
る。一方、信号線L2の電位は(Vdd−VTN)レベル
であり信号線Jの電位よりも低いのでNチャネルトラン
ジスタ38aはオン(ON)となり、信号線L2の電位
は(2Vdd−2VTN)レベルとなる。また、信号線L
の電位は(2Vdd−3VTN)レベルであり、信号線L
1の電位よりも高いのでNチャネルトランジスタ39b
はオフ(OFF)となり、同様に信号線L2の電位より
も低いのでNチャネルトランジスタ39bはオン(O
N)となり、信号線Lの電位は(2Vdd−3VTN)レ
ベルを保持する。
【0025】次にもう一度、信号線Gの電位がGNDレ
ベルからVddレベルへと変化した場合について考え
る。信号線HおよびIの電位はそれぞれGNDレベルお
よびVddレベルとなるから、容量34および35によ
って、信号線Jの電位は現在の電位に対してVddレベ
ルだけ引き下げられ、信号線Kの電位は現在の電位に対
してVddレベルだけ引き上げられる。このため、信号
線JおよびKの電位は(2Vdd−VTN)レベルおよび
(Vdd−VTN)レベルから(Vdd−VTN)レベルお
よび(2Vdd−VTN)レベルとなる。同時に信号線K
をゲートへの入力信号とするNチャネルトランジスタ3
6がオン(ON)となるが、信号線Jの電位はすでに
(Vdd−VTN)レベルとなっている。また、信号線J
をゲートの入力信号とするNチャネルトランジスタ37
はオフ(OFF)となる。この時、信号線L1の電位は
(2Vdd−2VTN−α)レベルであり信号線Kの電位
よりも低いのでNチャネルトランジスタ39aはオン
(ON)となり、信号線L1の電位は(2Vdd−2V
TN)レベルとなる。一方、信号線L2の電位は(2Vd
d−2VTN)レベルであり信号線Jの電位よりも高いの
でNチャネルトランジスタ38aはオフ(OFF)とな
り、信号線L2の電位は(2Vdd−2VTN)レベルか
ら次第に自然放電して(2Vdd−2VTN−α)とな
る。また、信号線Lの電位は(2Vdd−3VTN)レベ
ルであり、信号線L1よりも低いのでNチャネルトラン
ジスタ39bはオン(ON)となり、同様に信号線L2
の電位よりも高いのでNチャネルトランジスタ39bは
オフ(OFF)となり、信号線Lの電位は(2Vdd−
3VTN)レベルとなる。
【0026】なお、これ以後の動作は、二度目に説明し
た信号線GがLOWレベルの期間および信号線GがHI
GHレベルの期間を1サイクルとする動作と同一の動作
となるからその説明は省略する。即ち、図4に示した昇
圧回路30は、リング・オシレータ20の出力信号、即
ち信号線GがHIGHレベルの期間は容量35およびN
チャネルトランジスタ37によって信号線Lを昇圧し、
同様に信号線GがLOWレベルの期間は容量34および
Nチャネルトランジスタ36によって信号線Lを昇圧
し、交互に信号線Lを昇圧することによって信号線Lの
電圧を安定したものにしている。ここで、前述の実施例
において電源の電圧Vddを5.0V、Nチャネルトラ
ンジスタの電圧降下分の電圧VTNを0.7Vであるとす
れば、信号線Lの電圧は2・5.0−3・0.7=7.
9Vとなる。なお、信号線Lの電圧を調整するためにN
チャネルトランジスタ38a、38bおよび39a、3
9bのNチャネルトランジスタ2個の電圧降下分による
電圧調整を行っているが、本発明はこれに限定されるこ
となく、Nチャネルトランジスタの電圧降下分の電圧レ
ベルおよび信号線Lとして所望する電圧レベルにあわせ
てその個数を決めれば良い。
【0027】図5は、図1に示されているバック・バイ
アス発生回路50内部の降圧回路40の一実施例の構成
回路図である。インバータ41、42、43と、キック
キャパシタとして機能する容量44、45およびプルダ
ウン素子として機能するNチャネルトランジスタ46、
47と、一方向性素子として機能するPチャンネルトラ
ンジスタ48a、48b、49a、49bとから構成さ
れている。同図において、信号線Gはインバータ41、
42の入力端子に入力され、インバータ42の出力端子
はインバータ43の入力端子に入力され、インバータ4
1、43の出力端子は信号線M、Nを介してそれぞれ容
量44、45の一方の端子に接続されている。容量44
のもう一方の端子は信号線Pを介してNチャネルトラン
ジスタ46のドレイン端子、Nチャネルトランジスタ4
7のゲート端子、Nチャネルトランジスタ48aのゲー
ト端子およびドレイン端子に接続されている。同様に、
容量45のもう一方の端子は信号線Qを介してNチャネ
ルトランジスタ47のドレイン端子、Nチャネルトラン
ジスタ46のゲート端子、Nチャネルトランジスタ49
aのゲート端子およびドレイン端子に接続されている。
また、Nチャネルトランジスタ46、47のソース端子
には電源が供給されている。そして、Nチャネルトラン
ジスタ48a、49aのソース端子は、それぞれNチャ
ネルトランジスタ48b、49bのゲート端子およびド
レイン端子に接続され、Nチャネルトランジスタ48
b、49bのソース端子は短絡されて、信号線Rを介し
て図1に示した半導体集積回路内部の全てのNチャネル
トランジスタ60bのP基板に接続されている。
【0028】上記の様な構成の降圧回路40における動
作を詳細に説明する。図7は、図5に示した降圧回路4
0の各信号線部分における動作を示すタイミングチャー
トである。図7において、点線で表示した部分は電荷が
放電する様子を表している。また、Vddは電源の電圧
レベルであり、VTPはPチャネルトランジスタ1個の電
圧降下分の電圧レベルを示している。なお、説明を簡単
にするために初期状態として各信号線における電位を図
7に示したように、信号線Gの電位はGNDレベル、従
って信号線MおよびNはそれぞれLOWレベルおよびH
IGHレベル、信号線QおよびR1の電位はGNDレベ
ル、信号線PおよびR2の電位はVddレベル、信号線
Lの電位はGNDレベルであるとする。
【0029】まず前述の初期状態から、リング・オシレ
ータ20からの出力信号、即ち信号線Gの電位がGND
レベルからVddレベルへと変化した場合について考え
る。信号線MおよびNの電位はそれぞれGNDレベルお
よびVddレベルとなるから、容量44および45によ
って、信号線Pの電位は現在の電位に対してVddレベ
ルだけ引き下げられ、信号線Qの電位は現在の電位に対
してVddレベルだけ引き上げられる。このため、信号
線PおよびQの電位はVddレベルおよびGNDレベル
からGNDレベルおよびVddレベルとなるが、同時に
信号線Pをゲートへの入力信号とするPチャネルトラン
ジスタ47がオン(ON)となるから、信号線QはVd
dレベルからVTPレベルとなる。また、信号線Qをゲー
トの入力信号とするPチャネルトランジスタ46はオン
(ON)となるから、信号線PはGNDレベルからVTP
レベルとなる。この時、信号線R1の電位はGNDレベ
ルであり信号線Qの電位よりも低いのでPチャネルトラ
ンジスタ49aはオフ(OFF)となり、信号線R1の
電位はGNDレベルを保持する。一方、信号線R2の電
位はVddレベルであり信号線Pの電位よりも高いので
Pチャネルトランジスタ48aはオン(ON)となり、
信号線R2の電位はVTPレベルとなる。また、信号線R
の電位はGNDレベルであり、信号線R1の電位と同じ
であるからPチャネルトランジスタ49bはオフ(OF
F)となり、同様に信号線R2の電位よりも低いのでP
チャネルトランジスタ49bはオフ(OFF)となり、
信号線Rの電位はGNDレベルを保持する。
【0030】次に、信号線Gの電位がVddレベルから
GNDレベルへと変化した場合について考える。信号線
MおよびNの電位はそれぞれVddレベルおよびGND
レベルとなるから、容量44および45によって、信号
線Pの電位は現在の電位に対してVddレベルだけ引き
上げられ、信号線Qの電位は現在の電位に対してVdd
レベルだけ引き下げられる。このため、信号線Pおよび
Qの電位は共にVTPレベルから(VTP+Vdd)レベル
および(VTP−Vdd)レベルとなるが、同時に信号線
Qをゲートへの入力信号とするPチャネルトランジスタ
46がオン(ON)となるから、信号線Pは(VTP+V
dd)レベルからVTPレベルとなる。また、信号線Pを
ゲートの入力信号とするPチャネルトランジスタ47は
オフ(OFF)となる。この時、信号線R1の電位はG
NDレベルであり信号線Qの電位よりも高いのでPチャ
ネルトランジスタ49aはオン(ON)となり、信号線
R1の電位は(2VTP−Vdd)レベルとなる。一方、
信号線R2の電位はVTPレベルであり信号線Pの電位と
同じであるのでPチャネルトランジスタ48aはオフ
(OFF)となり、信号線R2の電位はVTPレベルから
次第に自然放電して(VTP−α)となる。また、信号線
Rの電位はGNDレベルであり、信号線R1よりも高い
のでPチャネルトランジスタ49bはオン(ON)とな
り、同様に信号線R2の電位よりも低いのでPチャネル
トランジスタ49bはオフ(OFF)となり、信号線R
の電位は(3VTP−Vdd)レベルとなる。
【0031】もう一度、信号線Gの電位がGNDレベル
からVddレベルへと変化した場合について考える。信
号線MおよびNの電位はそれぞれGNDレベルおよびV
ddレベルとなるから、容量44および45によって、
信号線Pの電位は現在の電位に対してVddレベルだけ
引き下げられ、信号線Kの電位は現在の電位に対してV
ddレベルだけ引き上げられる。このため、信号線Pお
よびQの電位はVTPレベルおよび(VTP−Vdd)レベ
ルから(VTP−Vdd)レベルおよびVTPレベルとな
る。同時に信号線Pをゲートへの入力信号とするPチャ
ネルトランジスタ47はオン(ON)となるが、信号線
Qの電位はすでにVTPレベルとなっている。また、信号
線Qをゲートの入力信号とするPチャネルトランジスタ
46はオフ(OFF)となる。この時、信号線R1の電
位は(2VTP−Vdd)レベルであり信号線Qの電位よ
りも低いのでPチャネルトランジスタ49aはオフ(O
FF)となり、信号線R1の電位は(2VTP−Vdd)
レベルから次第に自然放電して(2VTP−Vdd+α)
となる。一方、信号線R2の電位は(VTP−α)レベル
であり信号線Pの電位よりも高いのでPチャネルトラン
ジスタ48aはオン(ON)となり、信号線R2の電位
は(2VTP−Vdd)レベルとなる。また、信号線Rの
電位は(3VTP−Vdd)レベルであり、信号線R1の
電位よりも低いのでPチャネルトランジスタ49bはオ
フ(OFF)となり、同様に信号線R2の電位よりも高
いのでPチャネルトランジスタ49bはオン(ON)と
なり、信号線Rの電位は(3VTP−Vdd)レベルを保
持する。
【0032】次にもう一度、信号線Gの電位がVddレ
ベルからGNDレベルへと変化した場合について考え
る。信号線MおよびNの電位はそれぞれVddレベルお
よびGNDレベルとなるから、容量44および45によ
って、信号線Pの電位は現在の電位に対してVddレベ
ルだけ引き上げられ、信号線Qの電位は現在の電位に対
してVddレベルだけ引き下げられる。このため、信号
線PおよびQの電位は(VTP−Vdd)レベルおよびV
TPレベルからVTPレベルおよび(VTP−Vdd)レベル
となる。同時に信号線Qをゲートへの入力信号とするP
チャネルトランジスタ46がオン(ON)となるが、信
号線Pの電位はすでにVTPレベルとなっている。また、
信号線Pをゲートの入力信号とするPチャネルトランジ
スタ47はオフ(OFF)となる。この時、信号線R1
の電位は(2VTP−Vdd+α)レベルであり信号線Q
の電位よりも高いのでPチャネルトランジスタ49aは
オン(ON)となり、信号線R1の電位は(2VTP−V
dd)レベルとなる。一方、信号線R2の電位は(2V
TP−Vdd)レベルであり信号線Pの電位よりも低いの
でPチャネルトランジスタ48aはオフ(OFF)とな
り、信号線R2の電位は(2VTP−Vdd)レベルから
次第に自然放電して(2VTP−Vdd+α)となる。ま
た、信号線Rの電位は(3VTP−Vdd)レベルであ
り、信号線R1よりも高いのでPチャネルトランジスタ
49bはオン(ON)となり、同様に信号線R2の電位
よりも低いのでPチャネルトランジスタ49bはオフ
(OFF)となり、信号線Rの電位は(3VTP−Vd
d)レベルを保持する。
【0033】なお、これ以後の動作は、二度目に説明し
た信号線GがHIGHレベルの期間および信号線GがL
OWレベルの期間を1サイクルとする動作と同一の動作
となるからその説明は省略する。即ち、図5に示したバ
ック・バイアス発生回路40は、リング・オシレータ2
0の出力信号、即ち信号線GがHIGHレベルの期間は
容量44およびPチャネルトランジスタ46によって信
号線Rを降圧し、同様に信号線GがLOWレベルの期間
は容量45およびPチャネルトランジスタ47によって
信号線Rを降圧し、交互に信号線Rを降圧することによ
って信号線Rの電圧を安定したものにしている。ここ
で、前述の実施例において電源の電圧Vddを5.0
V、Pチャネルトランジスタの電圧降下分の電圧VTP
0.7Vであるとすれば、信号線Rの電圧は3・0.7
−5.0=−2.9Vとなる。なお、信号線Rの電圧を
調整するためにPチャネルトランジスタ48a、48b
および49a、49bのPチャネルトランジスタ2個の
電圧降下分による電圧調整を行っているが、本発明はこ
れに限定されることなく、Pチャネルトランジスタの電
圧降下分の電圧レベルおよび信号線Rとして所望する電
圧レベルにあわせてその個数を決めれば良い。
【0034】従って、電源電圧検出回路10の電源10
aに低電圧が供給された場合は、リング・オシレータ2
0が動作することができないので、昇圧回路30および
降圧回路40の出力信号、即ち信号線LおよびRとして
それぞれVddレベルおよびGNDレベルが与えられる
から、半導体集積回路内部の全てのPチャネルトランジ
スタ60aのN基板にはVddレベルが供給され、半導
体集積回路内部の全てのNチャネルトランジスタ60b
のP基板にはGNDレベルが供給されることによって、
半導体集積回路は低電圧の電源で動作するすることがで
きる。また、電源電圧検出回路10の電源10aに高電
圧が供給された場合は、リング・オシレータ20が動作
可能となるので、昇圧回路30および降圧回路40の出
力信号、即ち信号線LおよびRとしてそれぞれ(2Vd
d−3VTN)レベルおよび(3V TP−Vdd)レベルが
与えられるから、半導体集積回路内部の全てのPチャネ
ルトランジスタ60aのN基板には(2Vdd−3
TN)レベルが供給され、半導体集積回路内部の全ての
Nチャネルトランジスタ60bのP基板には(3VTP
Vdd)レベルが供給されることによって、半導体集積
回路は高電圧の電源で動作することができる。
【0035】なお、図4に示す例では、容量34と35
との入力側にそれぞれ1個のインバータ31と2個のイ
ンバータ32、33とを有しているが、本発明はこれに
限定されず容量34と35に互いに反転された(相補的
な)入力信号HとIとを入力できれば、インバータの個
数は何個であってもよいし一方はなくてもよい。また、
図5における容量44と45との入力側のインバータの
個数についても、互いに反転された入力信号が入力でき
ればなくてもよいし、何個であってもよい。さらに、図
4および図5に示す例においては、それぞれ一方向性素
子としてゲート端子とドレイン端子とを短絡したNチャ
ンネルトランジスタおよびPチャンネントランジスタを
2個縦積して用いているが、本発明はこれに限定されず
両者を入れ換えて用いてもよく、混合して用いてもよい
し、縦積にする個数は1個でも3個以上でも何個であっ
てもよいし、またダイオードを複数個直列接続して用い
てもよい。
【0036】さらにまた、図4に示す昇圧回路ではプル
アップ素子としてNチャンネルトランジスタ36および
37を用い、それらのゲート端子をクロスカップルして
いるが、本発明はこれに限定されず互いにゲート端子と
ドレイン端子が短絡されたPチャンネントランジスタを
用いてもよい。また、図5に示す降圧回路ではプルダウ
ン素子としてPチャンネルトランジスタ46および47
を用い、それらのゲート端子をクロスカップルしている
が、本発明はこれに限定されず互いにゲート端子とドレ
イン端子が短絡されたNチャンネルトランジスタを用い
てもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の半
導体集積回路装置によれば、低電圧で動作させることを
前提として設計された半導体集積回路であっても、バッ
ク・バイアス発生回路により、Pチャネルトランジスタ
のN基板に電源より更に高い電圧を供給し、また、Nチ
ャネルトランジスタのP基板にGNDより更に低い電圧
を供給することによってトランジスタ内部の空乏層が広
げることができ、たとえ高電圧で動作させてもトランジ
スタのパンチスルーによる誤動作およびラッチアップを
未然に防止することに効果がある。
【0038】また、本発明の半導体集積回路装置によれ
ば、バック・バイアスを印加することによってトランジ
スタのしきい値電圧が高くなりジャンクション容量も低
減することができるので、貫通電流および充放電電流を
小さくでき消費電力を小さくすると共に高速動作を実現
することにも効果がある。さらに、本発明の半導体集積
回路装置によれば、低電圧で動作させることを前提とし
て設計された半導体集積回路であっても、電源電圧とし
て低電圧でも高電圧でも動作させることができるので、
システムの構築も容易にすることができるという効果も
ある。その結果、本発明によれば異なる電源電圧で動作
する半導体集積回路が混載された半導体集積回路装置で
あっても、高電圧電源のみを供給するだけで、動作スピ
ードや性能を犠牲にすることなく、両回路を安定して動
作させることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体集積回路装置の一実施例につ
いての概念図である。
【図2】 本発明の半導体集積回路装置を構成する電源
電圧検出回路の一実施例の構成回路図である。
【図3】 本発明の半導体集積回路装置のバック・バイ
アス発生回路を構成するリング・オシレータの一実施例
の構成回路図である。
【図4】 本発明の半導体集積回路装置のバック・バイ
アス発生回路を構成する昇圧回路の一実施例の構成回路
図である。
【図5】 本発明の半導体集積回路装置のバック・バイ
アス発生回路を構成する降圧回路の一実施例の構成回路
図である。
【図6】 本発明の半導体集積回路装置のバック・バイ
アス発生回路を構成する昇圧回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図7】 本発明の半導体集積回路装置のバック・バイ
アス発生回路を構成する降圧回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
10 電源電圧検出回路 10a 電源 11、12、13 Pチャネルトランジスタ 14、15、16、17 インバータ 20 リング・オシレータ 20a Pチャネルトランジスタ 20b Nチャネルトランジスタ 21、22 インバータ 30 昇圧回路 40 降圧回路 31、32、33、41、42、43 インバータ 36、37、38a、38b、38a、39b Nチャ
ネルトランジスタ 46、47、48a、48b、49a、49b Pチャ
ネルトランジスタ 50 バック・バイアス発生回路 60a 半導体集積回路内部のPチャネルトランジスタ 60b 半導体集積回路内部のNチャネルトランジスタ A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、L
1、L2、M、N、P、Q、R、R1、R2 信号線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/094

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電圧を検出する電源電圧検出回路と、
    低電圧動作半導体集積回路を構成するトランジスタのN
    基板およびP基板に供給する基板バイアス電圧を発生す
    るバック・バイアス発生回路を備え、このバック・バイ
    アス発生回路は、前記トランジスタのN基板に対して前
    記電源電圧よりも更に高い電圧を供給する昇圧回路と前
    記トランジスタのP基板に対してグランド電圧よりも更
    に低い電圧を供給する降圧回路との少なくとも一方を有
    し、前記電源電圧が高電圧の場合には、前記昇圧回路お
    よび降圧回路の少なくとも一方を作動させ、前記電源電
    圧が低電圧の場合には、前記昇圧回路および降圧回路の
    作動を停止させて前記トランジスタのN基板に対して前
    記電源電圧を供給すると共に前記トランジスタのP基板
    に対してグランド電圧を供給するように前記電源電圧検
    出回路の出力によって前記バック・バイアス発生回路を
    制御することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】前記降圧回路は、直列接続される容量、プ
    ルダウン素子および少なくとも一方の一方向性素子を2
    組並列に接続し、並列接続された2個の容量に互いに反
    転した(相補的な)入力信号を入力するために、前記2
    個の容量の一方の入力側に少なくとも1個のインバータ
    を接続したものである請求項1に記載の半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】前記昇圧回路は、直列接続される容量、プ
    ルアップ素子および少なくとも一方の一方向性素子を2
    組並列に接続し、並列接続された2個の容量に互いに反
    転した(相補的な)入力信号を入力するために、前記2
    個の容量の一方の入力側に少なくとも1個のインバータ
    を接続したものである請求項1または2に記載の半導体
    集積回路装置。
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