JPH0711107B2 - 低起泡性精練浸透剤組成物 - Google Patents

低起泡性精練浸透剤組成物

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JPH0711107B2
JPH0711107B2 JP25462987A JP25462987A JPH0711107B2 JP H0711107 B2 JPH0711107 B2 JP H0711107B2 JP 25462987 A JP25462987 A JP 25462987A JP 25462987 A JP25462987 A JP 25462987A JP H0711107 B2 JPH0711107 B2 JP H0711107B2
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foaming
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low
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建文 小栗
清 武捨
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は低起泡性で、しかも湿潤浸透力、洗浄力に優れ
た繊維の染色加工工程で使用される低起泡性精練浸透剤
組成物に関する。
[従来の技術] 界面活性剤は種々の用途で使用されているが、従来公知
の界面活性剤の多くは起泡力が高く、そのため工業的諸
用途においては使用中及び使用後に種々の障害を起こし
ていることが多い。これは工業的用途では通常大規模で
機械力を重視した方式が採られるため、発泡は処理工程
のスピードアップにとって阻害要因になるなどに起因し
ている。例えば、繊維工業における精練、漂白及び染色
工程では界面活性剤が精練浸透剤、均染剤などとして用
いられているが、工程の合理化、高能率化のため起泡力
が低く、浸透力、洗浄力の高いものが要求されている。
特に、納期の短縮化、多品種少量生産化に対応して時間
短縮、低浴比化などの長所を有する液流染色機が急速に
普及しているが、液流染色機ではジェットノズルより液
を布に噴射し、その力などで布を循環させるために非常
に発泡し易い条件になっており、起泡力の高い従来の界
面活性剤では使用できない。また、廃水処理の面からも
界面活性剤の発泡は大きな問題になっている。
従来、界面活性剤の発泡を抑制する方法として種々の方
法が試みられているが、大別すれば次の3方法になる: 消泡剤の添加によって発泡を抑制する方法; 界面活性剤を起泡性の少ない特別な構造にする方
法; 2種以上の界面活性剤を調合することによって発泡
を少なくする方法。
[発明が解決しようとする問題点] 以上の方法のうち、第1の方法は効果的な場合もある
が、消泡剤の多くは水不溶性であるため浮遊物を生じ、
その付着によるトラブルが発生し易い。第2の方法につ
いては種々の構造のものが提案されており、例えばポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルフェニルエ
ーテルなどが知られているが、充分に低起泡性である場
合は洗浄力、浸透力、乳化力などの性能が比較的劣って
いることなどから、利用できる分野が限られている欠点
がある。第3の方法において比較的効果の大きいものは
界面活性能の大きい界面活性剤と消泡作用のある界面活
性能とを混合する方法であるが、従来知られているこの
種の配合物では充分低起泡性で且つ界面活性能の優れた
ものは得られていなかった。
従って、本発明の目的は低起泡性であり、しかも、浸透
力、洗浄力、乳化力に優れた精練浸透剤組成物を得るこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らはこれらの欠点をなくし、低起泡力で浸透
力、洗浄力、乳化力に優れた低起泡性精練浸透剤組成物
を得るべく鋭意研究した結果、ポリオキシアルキレン系
エーテル型非イオン界面活性剤に、特定のリン酸エステ
ルのエチレンオキシド付加物を配合した場合、充分に低
起泡性であり且つ界面活性剤としての有用な性質がポリ
オキシアルキレン系エーテル型非イオン界面活性剤単独
の場合とほとんど変わらないことを見出し、本発明を完
成するに至った。
即ち、本発明は少なくとも(a)下記の一般式(1)RO
(AO)nH(式中、Rは炭素数6個以上のアルキル基、
アルケニル基、シクロアルキル基またはアルキルフェニ
ル基を表し、Aは1種または2種以上のアルキレン基を
表し、nは正の数である)で示される水溶性非イオン界
面活性剤、及び(b)下記の一般式(2) (式中、Rは炭素数6以上のアルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基またはアルキルフエニル基を表
し、各々のR基は同一であっても、異なっていてもよ
く、nは1〜10である)で示される化合物を含有してな
り、水溶性非イオン界面活性剤(a)及び化合物(b)
の重量混合比(a):(b)=10:90〜80:20である低起
泡性精練浸透剤組成物に係る。
[作用] 本発明者らは先に低起泡性界面活性剤組成物に関し、ジ
アルキル(またはアルケニル)リン酸エステルのエチレ
ンオキシド付活物を必須の構成成分とする界面活性剤を
提案しているが、当該化合物について更に詳細に検討し
た結果、一般のポリオキシアルキレン系エーテル型非イ
オン界面活性剤と特定の割合で配合することにより、発
泡が極めて少なく、しかも広い温度範囲にわたって良好
な界面活性能を有し、精練浸透剤として極めて良好であ
ることを見出した。このような現象に対する機構は必ず
しも明確ではないが、ジアルキル(またはアルケニル)
リン酸エステルのエチレンオキシド付加物が良好な界面
活性能を有すると共に一般の非イオン界面活性剤に対し
て消泡作用を有するためと考えられる。
本発明において一般式(1)で示される水溶性非イオン
界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤)(a)と
しては、アルコール類、フェノール類に1種または2種
以上のアルキレンオキシドを付加した型のポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルフェニルエーテル等があるが、用いられるアルキレ
ンオキシドのうち、少なくとも1種はエチレンオキシド
であることが好ましく、付加方法はランダムまたはブロ
ックのいずれの方法によるものでもよい。一般式(1)
で示される界面活性剤の具体例としてはヘキサノール、
2−エチルヘキサノール、オクタノール、デカノール、
ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ヘ
キサデカノール、オレイルアルコールなどのアルコール
類や、フェニルフェノール、オクチルフェノール、ノニ
ルフェノール、ドデシルフェノール、クミルフェノー
ル、スチレン化フェノールなどのフェノール類にエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドな
どから選ばれたアルキレンオキシドの1種または2種以
上を付加した型の化合物を挙げることができる。
本発明に用いられる一般式(2)で示される化合物
(b)は種々の方法で合成しうるが、例えばアルコール
類またはフェノール類と無水リン酸を反応させて得られ
るリン酸ジエステルに公知の方法でエチレンオキシドを
付加する方法が挙げられる。なお、リン酸ジエステルの
合成時には一般にモノエステル及びトリエステルが副生
する。これらの化合物は必ずしも除去する必要はない
が、トリエステルは浸透力や洗浄力などの界面活性能は
ほとんどなく、モノエステルのエチレンオキシド付加物
もジエステルのエチレンオキシド付加物よりはこれらの
界面活性能が劣るので、モノリン酸エステル及びトリリ
ン酸エステルはできるだけ生成しないようにすることが
好ましい。また、この場合のエチレンオキシドの付加モ
ル数については、用いるアルコール及びフェノールとの
関連で最適値が異なるが、1〜10モル、好ましくは1〜
5モルが良好であり、これより多いと消泡力が低下し、
浸透力や洗浄力が低下する。用いるアルコール及びフェ
ノールの炭素数は4〜22個のものがよく、その具体例と
しては、ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、オク
タノール、デカノール、ドテカノール、トリデカノー
ル、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オレイルア
ルコールなどのアルコール類や、フェニルフェノール、
オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェ
ノール、クミルフェノール、スチレン化フェノールなど
のフェノール類等が挙げられる。
本発明に用いられる一般式(1)で表される水溶性非イ
オン界面活性剤(a)と一般式(2)で表された化合物
(b)の重量混合比[(a):(b)]は10:90〜80:20
の範囲内、好ましくは30:70〜80:20の範囲内で任意に変
化させることができるが、それぞれの構造、使用上要求
される起泡性の度合など諸性能に対する要求により個々
に調整することが望ましい。なお、一般式(2)で表さ
れた化合物(b)の配合率が20重量%未満では低起泡性
という目的が達成せられず、また、90重量%を超えると
一般式(1)で表される水溶性非イオン界面活性剤(エ
ーテル型非イオン界面活性剤)の特性が発揮できない。
本発明の低起性精練浸透剤組成物は発泡が問題となる繊
維の染色加工工程等広範な用途に使用できるが、特に、
湿潤浸透力、洗浄力、乳化力が要求され且つ特に低起泡
性が要求される液流染色機に適している。また、本発明
の低起泡性精練浸透剤組成物は酸、アルカリ、塩類等と
併用できることは勿論、本発明の目的を損なわない限り
他の界面活性剤と併用してもよい。本発明の低起泡性精
練浸透剤組成物の使用量は使用工程や目的などによって
異なるが、概ね0.005〜5重量%程度を水に溶解して使
用する。
[実施例] 次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明は必ずしも以下の実施例に限定されるものではない
ことを理解されたい。
一般式(1)で表される界面活性剤(a) 以下の実施例及び比較例において、以下の第1表に記載
する水溶性非イオン界面活性剤を用いた。
一般式(2)の化合物(b)の合成例 2−エチルヘキサノールまたはドデカノールと五酸化二
リンを90℃で反応させた後、加水分解し、アルキルリン
酸エステルを得た。これにエチレンオキシドを60〜90℃
で付加重合し、第2表に示したような種々のアルキルリ
ン酸エステルのエチレンオキシド付加物を合成した。な
お、第2表中、アルキルリン酸エステルの組成は中和滴
定法により、また、エチレンオキシドの平均付加モル数
1H‐NMR法などによりそれぞれ求めた。
比較例のための組成物6の合成例 組成物4のアルキルリン酸エステルエチレンオキシド付
加物に、更にエチレンオキシドを90℃で付加重合し、合
計11.0モル付加物の組成物6を得た。
比較例のための消泡効果のある界面活性剤 従来公知の消泡効果のある界面活性剤として第3表の各
界面活性剤を用いた。
実施例1〜11、比較例1〜13 本発明の低起泡性精練浸透剤組成物及び比較例の界面活
性剤について起泡力、浸透力及び表面張力を測定した。
結果を第4表に示す。
なお、起泡力はロスマイルス法により、浸透力はキャン
バスディスク法によりそれぞれ測定した。また、表面張
力は協和化学(株)製、協和CBVP式表面張力計を用いて
測定した。
第4表から分かるように、本発明の界面活性剤組成物は
洗浄力、浸透力等の界面活性能に優れた従来の非イオン
界面活性剤(比較例1〜3及び8〜10)に比べて著しく
低起泡性であるにもかかわらず、浸透力は同程度であ
り、表面張力低下能はむしろ優れている。また、従来公
知の消泡効果の良好な界面活性剤を配合した組成物(比
較例5〜7、11〜13)と比較すると、起泡性は実用の範
囲で差がなく、表面張力低下能及び浸透力は明らかに優
れている。
実施例12〜18、比較例14〜20 綿ブロード生機を下記の条件で一浴精練漂白し、精練漂
白性を調べた。結果を第5表に示す。
〈精練漂白条件〉 浴比: 1:20 温度: 85℃ 時間: 30分間 配合: 35%過酸化水素、 0.3重量% メタケイ酸ナトリウム 0.3重量% 界面活性剤組成物 0.04重量% 〈評価〉 精練漂白性の評価は吸水高さ及びハンター白度により行
なった。まず、吸水高さについては精練漂白処理を終え
た布地から幅2cm、長さ20cmの試験布をとり、染料を溶
解した水溶液に試験布の一端を浸漬し、30秒後の染料水
の吸上げ高さ(cm)を測定した。また、ハンター白度は
日本電色工業(株)製デジタルカラースタジオCS-101D
型により測定した。
本発明の低起泡性精練浸透剤組成物は従来広く使用され
ている比較例1〜3の界面活性剤と同等の精練漂白性が
得られており、比較例5〜7の低起泡性界面活性剤組成
物と比べると明らかに優れている。
[発明の効果] 本発明の効果は低起泡性であり、しかも浸透力、洗浄
力、乳化力の優れた低起泡性精練浸透剤組成物を得たこ
とにある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも (a)下記の一般式(1) RO(AO)nH (式中、Rは炭素数6個以上のアルキル基、アルケニル
    基、シクロアルキル基またはアルキルフェニル基を表
    し、Aは1種または2種以上のアルキレン基を表し、n
    は正の数である) で示される水溶性非イオン界面活性剤、及び (b)下記の一般式(2) (式中、Rは炭素数6以上のアルキル基、アルケニル
    基、シクロアルキル基またはアルキルフエニル基を表
    し、各々のR基は同一であっても、異なっていてもよ
    く、nは1〜10である) で示される化合物 を含有してなり、水溶性非イオン界面活性剤(a)及び
    化合物(b)の重量混合比(a):(b)=10:90〜80:
    20である低起泡性精練浸透剤組成物。
JP25462987A 1987-10-12 1987-10-12 低起泡性精練浸透剤組成物 Expired - Lifetime JPH0711107B2 (ja)

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JP2544283B2 (ja) * 1992-09-08 1996-10-16 三洋化成工業株式会社 精練剤組成物
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