JPH07110551B2 - 自然石等の凹凸面に対する転写法 - Google Patents

自然石等の凹凸面に対する転写法

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JPH07110551B2
JPH07110551B2 JP41811390A JP41811390A JPH07110551B2 JP H07110551 B2 JPH07110551 B2 JP H07110551B2 JP 41811390 A JP41811390 A JP 41811390A JP 41811390 A JP41811390 A JP 41811390A JP H07110551 B2 JPH07110551 B2 JP H07110551B2
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柾 鈴木
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株式会社サクライ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として自然石,セメン
ト,ガラス等の凹凸面に対して,色彩模様を施すための
転写法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】諸物品に色彩を施す手段として転写技術
は広く知られており,その基本的な手段は周知の通り,
転写紙に色彩模様を印刷し,印刷部分のみを物品の表面
に移し,加熱や焼成によって物品表面に色彩模様を定着
させるものである。しかし前記転写紙の形成に際して印
刷手段を採用すると,その製版が煩わしいので,多品種
少量生産には適しない。そこで本発明者は先にカラーコ
ピー複写機を利用する技術を提案した(特開平2−13
72号)。また凹凸面に対する転写方法としては,転写
染料として昇華性のものを用いた手段(特公昭55−8
634号),転写紙を液圧を利用して被転写面に密着さ
せる手段(特開昭62ー179980号)等が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の凹凸面
に対する転写手段は,非常に煩雑である。例えば昇華性
染料を用いるものは,減圧下での加熱,加圧を必要と
し,また液圧利用は被転写物が大きいと無理である。勿
論前記転写技術は前述した多品種少量生産に不適である
ことは明らかである。また前述のカラーコピー複写機を
利用した転写紙を用いたとしても,凹凸面への転写に際
してトナーの定着のための高温加熱を行うと,自然石等
は加熱によって割れやガスの突出等が生ずるので,高温
加熱による染料(トナー)の定着が不可能である。そこ
で本発明はカラーコピー複写機を利用しての転写紙によ
る凹凸面への転写法を提案したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自然石等の
凹凸面に対する転写法は,揆水性のスリップ剤を塗付し
た所定の厚さの台紙表面に,水溶性ポリマー糊剤を塗付
すると共に、接着能力を喪失しない程度に表面を80℃
以下で乾燥して転写紙を形成し,トナータイプのカラー
複写装置におけるトナー定着プロセス部を除いた装置部
分を用いて前記転写紙上に所望の色彩原稿と対応した形
にトナーを配した後,90°〜120℃の低温間接加熱
を施して,前記転写紙上に複写部たるトナーを半定着せ
しめ,然る後その表面に柔軟性を有し,且つ80℃以下
の低温乾燥で接着固化する透明なコート材を印刷塗付乾
燥せしめて表面をコート層で被覆した転写紙を完成さ
せ,該完成転写紙を水中に浸漬して台紙を分離し、被転
写物の表面に軽い圧着力で付着させ,糊剤の乾燥接着で
転写してなることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】転写紙は、水溶性ポリマー糊剤を塗付し低温で
乾燥させたもので,その表面は非粘着状態であるが水と
接すると接着力が生ずるものである。そして所望の色彩
模様の描かれた絵,写真,その他の印刷物を転写模様の
原稿とし,前記転写紙を,コピー用紙としてトナータイ
プのカラー複写装置(定着プロセス部を除く)の原稿部
に供給すると,帯電プロセス部(感光体帯電),露光プ
ロセス部(静電潜像形成),現像プロセス部(静電潜像
へのトナー付着,トナー像形成),転写分離プロセス部
(トナー像の用紙側への吸引)を経て,転写紙上に前記
原稿の色彩模様に応じたカラートナーが配置される。こ
の状態で低温間接加熱を施すと複写部分即ち色彩模様形
成部分のカラートナーが一旦溶融して転写紙上で固化し
て模様層(複写部)を形成する。更にその表面に所定の
コート材を塗布してコート層が形成されて転写紙が完成
する。このコート層は模様層と接着状態となる。次に前
記転写紙を水に浸漬して糊剤部分で台紙と分離するもの
で、分離状態ではコート層並びに模様層の裏面に接着可
能状態となった糊剤が塗付されたのと同様の状態とな
り、台紙を分離した部分を被転写物に軽く圧着すると,
コート層は柔軟性を有するので凹凸面によく馴染み,糊
剤の低温乾燥で被転写物に接着するものである。
【0006】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。台紙
1は表面に揆水性のスリップ剤を塗布したもので,この
台紙1の上面に水溶性ポリマー糊剤2を塗付し,80℃
以下で乾燥させる。即ち糊剤2は低温乾燥させると,後
に水と接して吸水し接着力が回復するが,糊剤2を高温
乾燥させると,水と接触させても接着力が生じない。こ
の糊剤2を塗付乾燥した所定の厚さ即ち使用せんとする
カラー電子複写装置において,複写可能な厚さの転写紙
10を形成する。次にこの転写紙10をコピー用紙とし
て,カラー電子複写装置におけるトナー定着プロセス部
を除いた装置部分Aを使用し,所望の模様色彩の原稿B
を転写紙10にコピーして転写紙10の表面に前記原稿
Bと対応した色彩模様のトナー像を形成し,然る後低温
間接加熱装置で加熱(90°〜120℃)する。通常の
カラー電子複写装置に組み込まれている定着装置(定着
プロセス部)は、加熱ローラーで直接加熱を施し,溶融
トナーを紙面に強く押圧浸透させるが,本発明は前記の
通り低温間接加熱を行うことにより,コピー紙20には
カラー電子複写装置Aのカラートナーが台紙中に浸透せ
ずに糊剤2の表面に一旦溶融して固化した状態(半定着
状態)となる。即ち糊剤2の乾燥表面にカラートナーの
溶融固化で形成された複写部3の色彩模様が描かれるこ
とになる。次に前記コピー紙20の表面に糊剤2と同様
に柔軟性を有し且つ低温(80℃以下)で乾燥して付着
するアクリル樹脂系のコート材を塗布乾燥させて、表面
をコート層4で被覆した転写紙30を完成する。
【0007】前記転写紙30を用いて自然石である被転
写物Dに色彩模様Eを施すには,転写紙30を水中に浸
漬して台紙1を剥離すると,糊剤2は吸水して接着可能
な状態となるので,剥離残余部分は透明なコート層4の
裏面に模様層(複写部)3が積層付着し,コート層4並
びに模様層3の裏面に非乾燥状態の糊剤2を塗付したも
のと同様になり,被転写物Dの所望の個所に軽く圧着し
て貼布する。然る後低温乾燥(80℃程度)し,糊剤2
に模様部(複写部)3を被転写物Dの表面に貼着すると
共に、コート層4でその表面を被覆し模様部E(複写部
3)を固定するものである。
【0008】
【発明の効果】本発明は以上のように転写紙を以て自然
石等の凹凸面に色彩模様を施す転写法において,転写紙
への色彩模様印刷をカラー電子複写装置を利用して行っ
たもので,特に模様の製版を必要とせず,カラーコピー
の原稿となるものであれば全く任意のものを用いること
ができ,更に加熱転写が困難である自然石等に対しても
奇麗な色彩模様を施すことができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる転写紙の製造工程及び転写工程
を示す説明図である。
【図2】本本発明を施された自然石の斜視図である
【符号の説明】
1 台紙 2 糊剤 3 模様層(複写部) 4 コート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揆水性のスリップ剤を塗付した所定の厚
    さの台紙表面に,水溶性ポリマー糊剤を塗付すると共
    に,接着能力を喪失しない程度に表面を80℃以下で乾
    燥して転写紙を形成し,トナータイプのカラー複写装置
    におけるトナー定着プロセス部を除いた装置部分を用い
    て前記転写紙上に所望の色彩原稿と対応した形にトナー
    を配した後,90°〜120℃の低温間接加熱を施し
    て,前記転写紙上に複写部たるトナーを半定着せしめ,
    然る後その表面に柔軟性を有し,且つ80℃以下の低温
    乾燥で接着固化する透明なコート材を塗付乾燥せしめて
    表面をコート層で被覆した転写紙を完成させ,該完成転
    写紙を水中に浸漬して台紙を分離し,被転写物の表面に
    軽い圧着力で付着させ,糊剤の乾燥接着で転写してなる
    ことを特徴とする自然石等の凹凸面に対する転写法。
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