JPH07110477A - 液晶素子用反射板 - Google Patents
液晶素子用反射板Info
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- JPH07110477A JPH07110477A JP5256958A JP25695893A JPH07110477A JP H07110477 A JPH07110477 A JP H07110477A JP 5256958 A JP5256958 A JP 5256958A JP 25695893 A JP25695893 A JP 25695893A JP H07110477 A JPH07110477 A JP H07110477A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】反射型液晶素子に高輝度のカラー表示を行なわ
せることができる液晶素子用反射板を提供する。 【構成】反射膜1の上に、着色蛍光を発する蛍光体膜2
を設けた。
せることができる液晶素子用反射板を提供する。 【構成】反射膜1の上に、着色蛍光を発する蛍光体膜2
を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反射型の液晶素子に用い
る反射板に関するものである。
る反射板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶素子は、透明電極を設けた一対の透
明基板間に液晶を封入したものであり、反射型の液晶素
子は、その裏面側に反射板を設けた構成となっている。
この反射型液晶素子には、従来、表面を粗面化したAl
(アルミニウム)反射板等が用いられており、この反射
板は、液晶素子の裏面側基板の外面に配置されている。
明基板間に液晶を封入したものであり、反射型の液晶素
子は、その裏面側に反射板を設けた構成となっている。
この反射型液晶素子には、従来、表面を粗面化したAl
(アルミニウム)反射板等が用いられており、この反射
板は、液晶素子の裏面側基板の外面に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の反射板を用いている反射型液晶素子は、これにカラ
ー表示を行なわせようとすると、その表示が極端に暗く
なってしまうという問題をもっている。
来の反射板を用いている反射型液晶素子は、これにカラ
ー表示を行なわせようとすると、その表示が極端に暗く
なってしまうという問題をもっている。
【0004】これは、従来の反射板を用いている反射型
液晶素子にカラー表示を行なわせるには、その両基板の
いずれか一方にカラーフィルタを設けなければならない
ためであり、このカラーフィルタは、可視光のうちの特
定の波長域の光だけを透過させ他の波長域の光は吸収し
て着色光とするものであるため、カラーフィルタでの光
吸収が大きくて、表示が極端に暗くなってしまう。本発
明は、反射型液晶素子に高輝度のカラー表示を行なわせ
ることができる液晶素子用反射板を提供することを目的
としたものである。
液晶素子にカラー表示を行なわせるには、その両基板の
いずれか一方にカラーフィルタを設けなければならない
ためであり、このカラーフィルタは、可視光のうちの特
定の波長域の光だけを透過させ他の波長域の光は吸収し
て着色光とするものであるため、カラーフィルタでの光
吸収が大きくて、表示が極端に暗くなってしまう。本発
明は、反射型液晶素子に高輝度のカラー表示を行なわせ
ることができる液晶素子用反射板を提供することを目的
としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の反射板は、反射
膜の上に、着色蛍光を発する蛍光体膜を設けたことを特
徴とするものである。本発明の反射板において、上記蛍
光体膜は、この蛍光体膜が発する蛍光の色に対応する波
長域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する顔料を添
加したものであってもよい。また本発明の反射板におい
て、上記反射膜は、液晶素子の裏面側基板に設けられる
電極を兼ねるものでもよい。
膜の上に、着色蛍光を発する蛍光体膜を設けたことを特
徴とするものである。本発明の反射板において、上記蛍
光体膜は、この蛍光体膜が発する蛍光の色に対応する波
長域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する顔料を添
加したものであってもよい。また本発明の反射板におい
て、上記反射膜は、液晶素子の裏面側基板に設けられる
電極を兼ねるものでもよい。
【0006】
【作用】すなわち、本発明の反射板は、入射光を蛍光体
膜が発する蛍光の色に着色して反射させるものであり、
反射膜の上に設けた蛍光体膜は、反射板への入射光およ
び前記反射膜で反射された光を受けて着色蛍光を発する
ため、この反射板からの反射光は、前記蛍光体膜が発す
る蛍光の色の光である。
膜が発する蛍光の色に着色して反射させるものであり、
反射膜の上に設けた蛍光体膜は、反射板への入射光およ
び前記反射膜で反射された光を受けて着色蛍光を発する
ため、この反射板からの反射光は、前記蛍光体膜が発す
る蛍光の色の光である。
【0007】また、上記蛍光体膜は、カラーフィルタの
ように可視光のうちの特定の波長域の光だけを透過させ
他の波長域の光は吸収して着色光とするものではなく、
吸収光のエネルギーによって蛍光を発するものであるた
め、この蛍光体膜で着色された光の強度は、カラーフィ
ルタによる着色光の強度に比べてはるかに高い。
ように可視光のうちの特定の波長域の光だけを透過させ
他の波長域の光は吸収して着色光とするものではなく、
吸収光のエネルギーによって蛍光を発するものであるた
め、この蛍光体膜で着色された光の強度は、カラーフィ
ルタによる着色光の強度に比べてはるかに高い。
【0008】そして、この反射板を反射型液晶素子に用
いれば、反射板からの着色された反射光を利用してカラ
ー表示を行なえるから、液晶素子に光吸収率の大きなカ
ラーフィルタを設ける必要はないし、また前記反射光は
高強度の光であるため、反射型液晶素子に高輝度のカラ
ー表示を行なわせることができる。
いれば、反射板からの着色された反射光を利用してカラ
ー表示を行なえるから、液晶素子に光吸収率の大きなカ
ラーフィルタを設ける必要はないし、また前記反射光は
高強度の光であるため、反射型液晶素子に高輝度のカラ
ー表示を行なわせることができる。
【0009】また、本発明の反射板において、上記蛍光
体膜に、この蛍光体膜が発する蛍光の色に対応する波長
域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する顔料を添加
しておけば、蛍光体膜で着色された光の色純度を良くす
ることができる。
体膜に、この蛍光体膜が発する蛍光の色に対応する波長
域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する顔料を添加
しておけば、蛍光体膜で着色された光の色純度を良くす
ることができる。
【0010】さらに、本発明の反射板において、上記反
射膜を、反射型液晶素子の裏面側基板に設けられる電極
を兼ねるものとすれば、液晶素子の製造コストを低減す
ることができる。
射膜を、反射型液晶素子の裏面側基板に設けられる電極
を兼ねるものとすれば、液晶素子の製造コストを低減す
ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す反射板の一部
分の断面図であり、この反射板は、反射膜1と、この反
射膜1の上に設けられた着色蛍光を発する蛍光体膜2と
からなっている。
する。図1は本発明の第1の実施例を示す反射板の一部
分の断面図であり、この反射板は、反射膜1と、この反
射膜1の上に設けられた着色蛍光を発する蛍光体膜2と
からなっている。
【0012】上記反射膜1は、表面を粗面化したAl 反
射膜(以下、Al 粗面反射膜という)、Ba SO4 (硫
酸バリウム)からなる光散乱面をもった白色反射膜(以
下、Ba SO4 反射膜という)、Ag (銀)からなる鏡
面反射膜(以下、Ag 鏡面反射膜という)等である。
射膜(以下、Al 粗面反射膜という)、Ba SO4 (硫
酸バリウム)からなる光散乱面をもった白色反射膜(以
下、Ba SO4 反射膜という)、Ag (銀)からなる鏡
面反射膜(以下、Ag 鏡面反射膜という)等である。
【0013】また、上記蛍光体膜2は、アクリル樹脂、
塩化ビニル樹脂、アルキド樹脂、芳香族スルホンアミド
樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、およびそれらの共縮重合体等からなる透明樹脂を基
材3とし、この基材3中に蛍光物質4を点在状態で混入
したものであり、この蛍光体膜2は、基材3となる樹脂
材料と蛍光物質4とを所望の割合で混合して上記反射膜
1上に印刷法またはスピンコート法等により所定の膜厚
に塗布し、その後前記樹脂材料を硬化させて形成されて
いる。
塩化ビニル樹脂、アルキド樹脂、芳香族スルホンアミド
樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、およびそれらの共縮重合体等からなる透明樹脂を基
材3とし、この基材3中に蛍光物質4を点在状態で混入
したものであり、この蛍光体膜2は、基材3となる樹脂
材料と蛍光物質4とを所望の割合で混合して上記反射膜
1上に印刷法またはスピンコート法等により所定の膜厚
に塗布し、その後前記樹脂材料を硬化させて形成されて
いる。
【0014】上記蛍光物質4は、上記基材3に用いた樹
脂または他の透明樹脂を蛍光染料で染めた蛍光材を微細
な粒状に粉砕したものであり、この蛍光物質4は、特定
の波長域(蛍光物質4が発する蛍光色の波長域)以外の
光を吸収してその光のエネルギーにより前記特定の波長
域の光を発する波長変換機能をもっており、上記蛍光体
膜2は、前記蛍光物質4が発生する着色蛍光を発する。
脂または他の透明樹脂を蛍光染料で染めた蛍光材を微細
な粒状に粉砕したものであり、この蛍光物質4は、特定
の波長域(蛍光物質4が発する蛍光色の波長域)以外の
光を吸収してその光のエネルギーにより前記特定の波長
域の光を発する波長変換機能をもっており、上記蛍光体
膜2は、前記蛍光物質4が発生する着色蛍光を発する。
【0015】すなわち、上記反射板は、入射光を蛍光体
膜2が発する蛍光の色に着色して反射させるものであ
り、反射膜1の上に設けた蛍光体膜2は、反射板への入
射光および前記反射膜1で反射された光を受けて着色蛍
光を発するため、この反射板からの反射光は、前記蛍光
体膜2が発する蛍光の色の光である。
膜2が発する蛍光の色に着色して反射させるものであ
り、反射膜1の上に設けた蛍光体膜2は、反射板への入
射光および前記反射膜1で反射された光を受けて着色蛍
光を発するため、この反射板からの反射光は、前記蛍光
体膜2が発する蛍光の色の光である。
【0016】この反射光について説明すると、上記反射
板においては、入射光が図1に実線矢印で示すように蛍
光体膜2を通って反射膜1面で反射され、この反射光が
再び蛍光体膜2を通って出射するが、その光のうちのあ
る程度の光が、蛍光体膜2を通る際に蛍光物質4に当
る。
板においては、入射光が図1に実線矢印で示すように蛍
光体膜2を通って反射膜1面で反射され、この反射光が
再び蛍光体膜2を通って出射するが、その光のうちのあ
る程度の光が、蛍光体膜2を通る際に蛍光物質4に当
る。
【0017】そして、蛍光物質4は、この蛍光物質4に
当った光のうち、特定の波長域の光、つまり蛍光物質4
が発する蛍光色と同じ波長域の光は透過または反射さ
せ、他の波長域の光は吸収して、その光のエネルギーに
より前記特定の波長域の光(蛍光)を発する。
当った光のうち、特定の波長域の光、つまり蛍光物質4
が発する蛍光色と同じ波長域の光は透過または反射さ
せ、他の波長域の光は吸収して、その光のエネルギーに
より前記特定の波長域の光(蛍光)を発する。
【0018】なお、蛍光物質4が発する蛍光は、図1に
破線矢印で示したように、蛍光物質4の周囲に放出され
るが、そのうち蛍光体膜2の表面に向かう蛍光は反射板
からの反射光として出射し、反射膜1に向かう蛍光はこ
の反射膜1で反射されて蛍光体膜2の表面側に出射す
る。これは、蛍光物質4を透過または反射された光も同
様である。
破線矢印で示したように、蛍光物質4の周囲に放出され
るが、そのうち蛍光体膜2の表面に向かう蛍光は反射板
からの反射光として出射し、反射膜1に向かう蛍光はこ
の反射膜1で反射されて蛍光体膜2の表面側に出射す
る。これは、蛍光物質4を透過または反射された光も同
様である。
【0019】したがって、上記蛍光体膜2の表面側に出
射する反射光は、前記蛍光体膜2を蛍光物質4に当らず
に透過した光と、前記蛍光物質4が発した蛍光と、前記
蛍光物質4を透過または反射された光(蛍光物質4が発
する蛍光色と同じ波長域の光)であり、蛍光体膜2を蛍
光物質4に当らずに透過した光は白色光であるため、反
射板からの反射光の色は、前記蛍光物質4が発する蛍光
の色である。なお、この反射光の色の濃度は、蛍光体膜
2中の蛍光物質4の混入量によって決まる。
射する反射光は、前記蛍光体膜2を蛍光物質4に当らず
に透過した光と、前記蛍光物質4が発した蛍光と、前記
蛍光物質4を透過または反射された光(蛍光物質4が発
する蛍光色と同じ波長域の光)であり、蛍光体膜2を蛍
光物質4に当らずに透過した光は白色光であるため、反
射板からの反射光の色は、前記蛍光物質4が発する蛍光
の色である。なお、この反射光の色の濃度は、蛍光体膜
2中の蛍光物質4の混入量によって決まる。
【0020】また、上記蛍光体膜2は、カラーフィルタ
のように可視光のうちの特定の波長域の光だけを透過さ
せ他の波長域の光は吸収して着色光とするものではな
く、吸収光のエネルギーによって蛍光を発するものであ
り、この蛍光体膜2中の蛍光物質4は、特定の波長域以
外の可視光および紫外線を吸収してその光のエネルギー
により前記特定の波長域の光を発するため、この蛍光体
膜2で着色された光の強度は、カラーフィルタによる着
色光の強度に比べてはるかに高い。
のように可視光のうちの特定の波長域の光だけを透過さ
せ他の波長域の光は吸収して着色光とするものではな
く、吸収光のエネルギーによって蛍光を発するものであ
り、この蛍光体膜2中の蛍光物質4は、特定の波長域以
外の可視光および紫外線を吸収してその光のエネルギー
により前記特定の波長域の光を発するため、この蛍光体
膜2で着色された光の強度は、カラーフィルタによる着
色光の強度に比べてはるかに高い。
【0021】図3は、反射膜1の上に蛍光体膜2を設け
た上記反射板の反射光の強度分布と、反射膜の上にカラ
ーフィルタを設けた比較用反射板の反射光の強度分布と
を、Al 粗面反射膜、Ba SO4 反射膜、Ag 鏡面反射
膜の3種類の反射膜を用いたものについてそれぞれ測定
した結果を示しており、ここでは、反射膜の上にシンロ
イヒ株式会社製の品番FA−22の蛍光物質を用いた緑
色系蛍光体膜を設けた反射板と、反射膜の上に従来のカ
ラー液晶素子に用いられている緑色系カラーフィルタを
設けた反射板との反射光の強度分布を示している。
た上記反射板の反射光の強度分布と、反射膜の上にカラ
ーフィルタを設けた比較用反射板の反射光の強度分布と
を、Al 粗面反射膜、Ba SO4 反射膜、Ag 鏡面反射
膜の3種類の反射膜を用いたものについてそれぞれ測定
した結果を示しており、ここでは、反射膜の上にシンロ
イヒ株式会社製の品番FA−22の蛍光物質を用いた緑
色系蛍光体膜を設けた反射板と、反射膜の上に従来のカ
ラー液晶素子に用いられている緑色系カラーフィルタを
設けた反射板との反射光の強度分布を示している。
【0022】なお、上記緑色系蛍光体膜の基材に対する
蛍光物質の混入量は、重量比で60/160とし、この
蛍光体膜の膜厚は7.5μmとした。また、上記緑色系
カラーフィルタは、反射膜上に、透明樹脂材料と緑色系
顔料とを混合したものを前記蛍光体膜と同じ厚さに塗布
し、その後前記樹脂材料を硬化させて形成した。
蛍光物質の混入量は、重量比で60/160とし、この
蛍光体膜の膜厚は7.5μmとした。また、上記緑色系
カラーフィルタは、反射膜上に、透明樹脂材料と緑色系
顔料とを混合したものを前記蛍光体膜と同じ厚さに塗布
し、その後前記樹脂材料を硬化させて形成した。
【0023】この図3のように、反射膜1の上に蛍光体
膜2を設けた上記反射板は、その反射光の強度が、反射
膜の上にカラーフィルタを設けた反射板に比べてはるか
に高く、また、反射膜1がAl 粗面反射膜、Ba SO4
反射膜、Ag 鏡面反射膜のいずれであっても、反射光の
強度分布はほとんど変わらない。
膜2を設けた上記反射板は、その反射光の強度が、反射
膜の上にカラーフィルタを設けた反射板に比べてはるか
に高く、また、反射膜1がAl 粗面反射膜、Ba SO4
反射膜、Ag 鏡面反射膜のいずれであっても、反射光の
強度分布はほとんど変わらない。
【0024】したがって、上記反射板を反射型液晶素子
に用いれば、反射板からの着色された反射光を利用して
カラー表示を行なえるから、液晶素子に光吸収率の大き
なカラーフィルタを設ける必要はないし、また前記反射
光は高強度の光であるため、反射型液晶素子に高輝度の
カラー表示を行なわせることができる。
に用いれば、反射板からの着色された反射光を利用して
カラー表示を行なえるから、液晶素子に光吸収率の大き
なカラーフィルタを設ける必要はないし、また前記反射
光は高強度の光であるため、反射型液晶素子に高輝度の
カラー表示を行なわせることができる。
【0025】なお、上記実施例の反射板に用いた蛍光体
膜2は、透明基材3に蛍光物質4だけを混入させたもの
であるが、図2に示した第2の実施例のように、前記蛍
光体膜2に、この蛍光体膜2が発する蛍光の色に対応す
る波長域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する着色
顔料(カラーフィルタに用いられている顔料)5を添加
しておけば、蛍光体膜2で着色された光の色純度を良く
することができる。
膜2は、透明基材3に蛍光物質4だけを混入させたもの
であるが、図2に示した第2の実施例のように、前記蛍
光体膜2に、この蛍光体膜2が発する蛍光の色に対応す
る波長域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する着色
顔料(カラーフィルタに用いられている顔料)5を添加
しておけば、蛍光体膜2で着色された光の色純度を良く
することができる。
【0026】この場合は、蛍光体膜2を通る光がある程
度前記顔料に吸収されるため、その分だけ反射光の強度
が若干低下するが、顔料の添加量を調整すれば、色純度
が良く、しかも強度も十分な着色反射光を得ることがで
きる。
度前記顔料に吸収されるため、その分だけ反射光の強度
が若干低下するが、顔料の添加量を調整すれば、色純度
が良く、しかも強度も十分な着色反射光を得ることがで
きる。
【0027】また、上記第1および第2の実施例の反射
板において、その反射膜1を、反射型液晶素子の裏面側
基板に設けられる電極を兼ねるものとすれば、液晶素子
の製造コストを低減することができる。
板において、その反射膜1を、反射型液晶素子の裏面側
基板に設けられる電極を兼ねるものとすれば、液晶素子
の製造コストを低減することができる。
【0028】図4は、上記反射板を高分子分散型の液晶
素子に用いた例を示す液晶素子の一部分の断面図であ
る。なお、この液晶素子は、アクティブマトリックス型
のものである。
素子に用いた例を示す液晶素子の一部分の断面図であ
る。なお、この液晶素子は、アクティブマトリックス型
のものである。
【0029】図4において、上側の基板11は液晶素子
の表面側基板、下側の基板12は裏面側基板である。上
記表面側基板11は、ガラス板等からなる透明な絶縁性
基板であり、この表面側基板11には、行方向および列
方向に配列された複数の透明な画素電極13と、これら
各画素電極13にそれぞれ対応する複数の能動素子14
とが配設されている。
の表面側基板、下側の基板12は裏面側基板である。上
記表面側基板11は、ガラス板等からなる透明な絶縁性
基板であり、この表面側基板11には、行方向および列
方向に配列された複数の透明な画素電極13と、これら
各画素電極13にそれぞれ対応する複数の能動素子14
とが配設されている。
【0030】上記能動素子14は例えばTFT(薄膜ト
ランジスタ)であり、このTFT14は、基板11上に
形成されたゲート電極15と、このゲート電極15を覆
うゲート絶縁膜16と、前記ゲート絶縁膜16の上に前
記ゲート電極15と対向させて形成されたa−Si (ア
モルファスシリコン)等からなる半導体膜17と、この
半導体膜17の両側部の上に形成されたソース電極18
およびドレイン電極19とで構成されている。
ランジスタ)であり、このTFT14は、基板11上に
形成されたゲート電極15と、このゲート電極15を覆
うゲート絶縁膜16と、前記ゲート絶縁膜16の上に前
記ゲート電極15と対向させて形成されたa−Si (ア
モルファスシリコン)等からなる半導体膜17と、この
半導体膜17の両側部の上に形成されたソース電極18
およびドレイン電極19とで構成されている。
【0031】なお、図示しないが、表面側基板11の上
には、上記TFT14にゲート信号を供給するゲートラ
イン(アドレスライン)と、前記TFT14に画像デー
タに応じたデータ信号を供給するデータラインとが配線
されており、TFT14のゲート電極15は前記ゲート
ラインに一体に形成され、ドレイン電極19は前記デー
タラインにつながっている。
には、上記TFT14にゲート信号を供給するゲートラ
イン(アドレスライン)と、前記TFT14に画像デー
タに応じたデータ信号を供給するデータラインとが配線
されており、TFT14のゲート電極15は前記ゲート
ラインに一体に形成され、ドレイン電極19は前記デー
タラインにつながっている。
【0032】また、上記TFT14のゲート絶縁膜16
は、Si N(窒化シリコン)等からなる透明絶縁膜であ
り、画素電極13は前記ゲート絶縁膜16の上に形成さ
れ、その一端部において対応するTFT14のソース電
極18に接続されている。
は、Si N(窒化シリコン)等からなる透明絶縁膜であ
り、画素電極13は前記ゲート絶縁膜16の上に形成さ
れ、その一端部において対応するTFT14のソース電
極18に接続されている。
【0033】一方、上記裏面側基板12は、ガラス板等
からなる絶縁性基板(ただし、透明である必要はない)
であり、この裏面側基板12には、そのほぼ全面にわた
って、上述した反射板が設けられている。
からなる絶縁性基板(ただし、透明である必要はない)
であり、この裏面側基板12には、そのほぼ全面にわた
って、上述した反射板が設けられている。
【0034】この反射板の反射膜1は、Al 粗面反射膜
またはAg 鏡面反射膜等の導電性反射膜であり、この反
射膜1は上記表面側基板11の全ての画素電極13に対
向する対向電極を兼ねている。
またはAg 鏡面反射膜等の導電性反射膜であり、この反
射膜1は上記表面側基板11の全ての画素電極13に対
向する対向電極を兼ねている。
【0035】また、この実施例では、上記反射板を、反
射膜1の上に、反射光の色が異なる複数の蛍光体膜、例
えば、黄色系蛍光体膜2aと、赤色系蛍光体膜2bと、
上述した緑色系蛍光体膜2cとを、表面側基板11の各
画素電極13にそれぞれ対向させて交互に並べて設けた
構成としている。
射膜1の上に、反射光の色が異なる複数の蛍光体膜、例
えば、黄色系蛍光体膜2aと、赤色系蛍光体膜2bと、
上述した緑色系蛍光体膜2cとを、表面側基板11の各
画素電極13にそれぞれ対向させて交互に並べて設けた
構成としている。
【0036】上記黄色系蛍光体膜2aに用いる蛍光物質
は、COLOUR INDEX番号が「C.I.562
05」または「C.I.46040」の蛍光染料を用い
て得ることができる。これらの蛍光染料は、紫外線だけ
を照射したときの蛍光色が、「C.I.56205」の
染料では緑〜黄緑、「C.I.46040」の染料では
緑黄〜黄であり、昼光下での色がいずれも黄である。
は、COLOUR INDEX番号が「C.I.562
05」または「C.I.46040」の蛍光染料を用い
て得ることができる。これらの蛍光染料は、紫外線だけ
を照射したときの蛍光色が、「C.I.56205」の
染料では緑〜黄緑、「C.I.46040」の染料では
緑黄〜黄であり、昼光下での色がいずれも黄である。
【0037】また、上記赤色系蛍光体膜2bに用いる蛍
光物質は、COLOUR INDEX番号が「C.I.
45380」または「C.I.45160」の蛍光染料
を用いて得ることができる。これらの蛍光染料はいずれ
も、紫外線だけを照射したときの蛍光色が黄〜橙であ
り、昼光下での色が赤である。
光物質は、COLOUR INDEX番号が「C.I.
45380」または「C.I.45160」の蛍光染料
を用いて得ることができる。これらの蛍光染料はいずれ
も、紫外線だけを照射したときの蛍光色が黄〜橙であ
り、昼光下での色が赤である。
【0038】なお、上記赤色系蛍光体膜2bは、ピンク
系のものでもよく、このピンク系蛍光体膜に用いる蛍光
物質は、COLOUR INDEX番号が「C.I.4
5170」の蛍光染料を用いて得ることができる。この
蛍光染料は、紫外線だけを照射したときの蛍光色が橙〜
赤であり、昼光下での色がピンクである。
系のものでもよく、このピンク系蛍光体膜に用いる蛍光
物質は、COLOUR INDEX番号が「C.I.4
5170」の蛍光染料を用いて得ることができる。この
蛍光染料は、紫外線だけを照射したときの蛍光色が橙〜
赤であり、昼光下での色がピンクである。
【0039】そして、上記表面側基板11と裏面側基板
12とは、その外周縁部において図示しない枠状のシー
ル材を介して接合されており、これら基板11,12間
の前記シール材で囲まれた領域には、液晶/高分子複合
膜20が設けられている。
12とは、その外周縁部において図示しない枠状のシー
ル材を介して接合されており、これら基板11,12間
の前記シール材で囲まれた領域には、液晶/高分子複合
膜20が設けられている。
【0040】この液晶/高分子複合膜20は、高分子層
中に液晶を分散させたものであり、この複合膜20は、
スポンジのような断面をもつようにポリマー化した高分
子層21の各空隙部にそれぞれ液晶が閉じ込められた構
造をなしている。図4において、22は複合膜20中の
液晶部(液晶が閉じ込められた部分)である。
中に液晶を分散させたものであり、この複合膜20は、
スポンジのような断面をもつようにポリマー化した高分
子層21の各空隙部にそれぞれ液晶が閉じ込められた構
造をなしている。図4において、22は複合膜20中の
液晶部(液晶が閉じ込められた部分)である。
【0041】なお、この液晶素子では、上記複合膜20
の液晶に、誘電異方性が正のネマティック液晶を用い、
この液晶中に黒色系の二色性染料を混入させている。図
5は上記複合膜20の1つの液晶部22の無電界状態と
電界印加状態における拡大断面図であり、図において、
Aは液晶の分子を示し、Bは前記二色性染料の分子を示
している。
の液晶に、誘電異方性が正のネマティック液晶を用い、
この液晶中に黒色系の二色性染料を混入させている。図
5は上記複合膜20の1つの液晶部22の無電界状態と
電界印加状態における拡大断面図であり、図において、
Aは液晶の分子を示し、Bは前記二色性染料の分子を示
している。
【0042】この液晶素子は、例えば、一対の基板1
1,12をシール材を介して接合した後、この両基板1
1,12間に、前記シール材の一部を欠落させて形成し
ておいた注入口から、光によって重合反応する高分子材
料と二色性染料を添加した液晶との混合溶液を真空注入
法により注入充填し、この充填溶液に、透明基板である
表面側基板11側から紫外線を照射して前記高分子材料
を光重合させる方法で製造することができる。なお、前
記注入口は、溶液の充填後か、あるいは高分子の光重合
後に封止する。
1,12をシール材を介して接合した後、この両基板1
1,12間に、前記シール材の一部を欠落させて形成し
ておいた注入口から、光によって重合反応する高分子材
料と二色性染料を添加した液晶との混合溶液を真空注入
法により注入充填し、この充填溶液に、透明基板である
表面側基板11側から紫外線を照射して前記高分子材料
を光重合させる方法で製造することができる。なお、前
記注入口は、溶液の充填後か、あるいは高分子の光重合
後に封止する。
【0043】このように、基板11,12間に充填した
上記混合溶液に紫外線を照射すると、モノマーあるいは
オリゴマーの状態にある高分子材料が、その二重結合が
解けることによってラジカル化し、隣り合う分子のラジ
カルが互いに結合し合うラジカル重合反応により高分子
となって、この高分子材料のポリマー化により液晶が相
分離する。
上記混合溶液に紫外線を照射すると、モノマーあるいは
オリゴマーの状態にある高分子材料が、その二重結合が
解けることによってラジカル化し、隣り合う分子のラジ
カルが互いに結合し合うラジカル重合反応により高分子
となって、この高分子材料のポリマー化により液晶が相
分離する。
【0044】このため、ポリマー化した高分子層21は
スポンジのような断面をもち、この高分子層21の各隙
間部にそれぞれ液晶が閉じ込められて、上述した構造の
液晶/高分子複合膜20が形成される。なお、この複合
膜20の形成方法は、光重合相分離法と呼ばれる方法で
ある。
スポンジのような断面をもち、この高分子層21の各隙
間部にそれぞれ液晶が閉じ込められて、上述した構造の
液晶/高分子複合膜20が形成される。なお、この複合
膜20の形成方法は、光重合相分離法と呼ばれる方法で
ある。
【0045】上記液晶素子は、液晶/高分子複合膜20
での光の散乱と透過とを利用して表示するものであり、
この複合膜20の高分子層21中に分散している液晶部
22の液晶の分子Aは、電界が印加されていない状態で
は図5の(a)のように様々な方向を向いており、同様
に二色性染料の分子Bも様々な方向を向いているため、
この無電界状態では、液晶素子の表面側から入射した光
が、前記複合膜20を通る際に、その液晶部22と高分
子層21との界面および液晶部22の液晶の光散乱作用
により散乱されるとともに、この散乱光の大部分が二色
性染料によって吸収される。
での光の散乱と透過とを利用して表示するものであり、
この複合膜20の高分子層21中に分散している液晶部
22の液晶の分子Aは、電界が印加されていない状態で
は図5の(a)のように様々な方向を向いており、同様
に二色性染料の分子Bも様々な方向を向いているため、
この無電界状態では、液晶素子の表面側から入射した光
が、前記複合膜20を通る際に、その液晶部22と高分
子層21との界面および液晶部22の液晶の光散乱作用
により散乱されるとともに、この散乱光の大部分が二色
性染料によって吸収される。
【0046】このため、無電界状態では、上記複合膜2
0を通って裏面側基板12上の反射板に達する光量は極
く僅かであり、したがって、前記反射板の蛍光体膜2が
発する蛍光量および反射膜1からの反射光量が少ない
し、また、これらの光は前記複合膜20を再び通る際に
上述したように散乱および吸収されるから、表面側に出
射する光がほとんど無く、表示がほぼ黒の暗状態にな
る。
0を通って裏面側基板12上の反射板に達する光量は極
く僅かであり、したがって、前記反射板の蛍光体膜2が
発する蛍光量および反射膜1からの反射光量が少ない
し、また、これらの光は前記複合膜20を再び通る際に
上述したように散乱および吸収されるから、表面側に出
射する光がほとんど無く、表示がほぼ黒の暗状態にな
る。
【0047】また、表面側基板11の画素電極13と裏
面側基板12の対向電極(上記反射板の反射膜1)との
間に電界を印加すると、図5の(b)のように、上記複
合膜20の液晶部22の液晶の分子Aが基板11,12
面に対してほぼ垂直になるように一様に立上り配向し、
それに連れて二色性染料の分子Bも立上り配向するた
め、この電界印加状態では、液晶素子の表面側から入射
した光が、複合膜20での光散乱作用をほとんど受ける
ことなく、また二色性染料による吸収もほとんど受けず
に複合膜20を透過する。
面側基板12の対向電極(上記反射板の反射膜1)との
間に電界を印加すると、図5の(b)のように、上記複
合膜20の液晶部22の液晶の分子Aが基板11,12
面に対してほぼ垂直になるように一様に立上り配向し、
それに連れて二色性染料の分子Bも立上り配向するた
め、この電界印加状態では、液晶素子の表面側から入射
した光が、複合膜20での光散乱作用をほとんど受ける
ことなく、また二色性染料による吸収もほとんど受けず
に複合膜20を透過する。
【0048】このため、電界印加状態では、入射光が上
記複合膜20を通って裏面側基板12上の反射板で反射
され、再び複合膜20を通って液晶素子の表面側に出射
して、表示が明状態になる。
記複合膜20を通って裏面側基板12上の反射板で反射
され、再び複合膜20を通って液晶素子の表面側に出射
して、表示が明状態になる。
【0049】この明表示の色は、上記反射板の蛍光体膜
2が発する蛍光の色であり、この反射板は、反射膜1上
に黄色系蛍光体膜2aと赤色系蛍光体膜2bと緑色系蛍
光体膜2cとを各画素電極13にそれぞれ対向させて交
互に並べて設けたものであるため、黄、赤、緑の3色の
画素の組合わせによってカラー画像が表示される。
2が発する蛍光の色であり、この反射板は、反射膜1上
に黄色系蛍光体膜2aと赤色系蛍光体膜2bと緑色系蛍
光体膜2cとを各画素電極13にそれぞれ対向させて交
互に並べて設けたものであるため、黄、赤、緑の3色の
画素の組合わせによってカラー画像が表示される。
【0050】また、上記反射板の各色の蛍光体膜2a,
2b,2cは、カラーフィルタのように可視光のうちの
特定の波長域の光だけを透過させ他の波長域の光は吸収
して着色光とするものではなく、吸収光のエネルギーに
よって蛍光を発するものであるため、これら蛍光体膜2
a,2b,2cで着色された光の強度は、カラーフィル
タによる着色光の強度に比べてはるかに高い。
2b,2cは、カラーフィルタのように可視光のうちの
特定の波長域の光だけを透過させ他の波長域の光は吸収
して着色光とするものではなく、吸収光のエネルギーに
よって蛍光を発するものであるため、これら蛍光体膜2
a,2b,2cで着色された光の強度は、カラーフィル
タによる着色光の強度に比べてはるかに高い。
【0051】そして、この液晶素子は、上記反射板から
の着色された反射光を利用してカラー表示を行なうもの
であるから、光吸収率の大きなカラーフィルタを設ける
必要はないし、また前記反射板からの反射光は高強度の
光であるため、高輝度のカラー表示を行なうことができ
る。
の着色された反射光を利用してカラー表示を行なうもの
であるから、光吸収率の大きなカラーフィルタを設ける
必要はないし、また前記反射板からの反射光は高強度の
光であるため、高輝度のカラー表示を行なうことができ
る。
【0052】また、この液晶素子は、上記反射板を裏面
側基板12の内面に設けて、この反射板の反射膜1に対
向電極を兼ねさせたものであるため、前記裏面側基板1
2に対向電極を形成する必要がなく、したがって、液晶
素子の製造コストを低減することができる。
側基板12の内面に設けて、この反射板の反射膜1に対
向電極を兼ねさせたものであるため、前記裏面側基板1
2に対向電極を形成する必要がなく、したがって、液晶
素子の製造コストを低減することができる。
【0053】なお、上記液晶素子は、対向電極を上記反
射板の反射膜1で兼用したものであるが、これと逆に、
画素電極13を上記反射板の反射膜1で兼用してもよ
く、その場合は、画素電極13とTFT14を設けた基
板11を裏面側基板とし、対向電極を設けた基板を表面
側基板とするとともに、この表面側基板および対向電極
を透明体とすればよい。
射板の反射膜1で兼用したものであるが、これと逆に、
画素電極13を上記反射板の反射膜1で兼用してもよ
く、その場合は、画素電極13とTFT14を設けた基
板11を裏面側基板とし、対向電極を設けた基板を表面
側基板とするとともに、この表面側基板および対向電極
を透明体とすればよい。
【0054】また、本発明の反射板は、液晶素子の裏面
(裏面側基板の外面)に配置した反射型液晶素子にも使
用できるし、また、高分子分散型の液晶素子に限らず、
TN型、STN型の液晶素子や、強誘電性液晶または反
強誘電性液晶を用いた液晶素子等、各種液晶素子に広く
使用することができる。なお、これら液晶素子は、アク
ティブマトリックス型に限らず、単純マトリックス型の
ものでも、また、一方の基板に表示パターンに対応する
形状のセグメントを設け、他方の基板にコモン電極を設
けたセグメント表示型のものでもよい。
(裏面側基板の外面)に配置した反射型液晶素子にも使
用できるし、また、高分子分散型の液晶素子に限らず、
TN型、STN型の液晶素子や、強誘電性液晶または反
強誘電性液晶を用いた液晶素子等、各種液晶素子に広く
使用することができる。なお、これら液晶素子は、アク
ティブマトリックス型に限らず、単純マトリックス型の
ものでも、また、一方の基板に表示パターンに対応する
形状のセグメントを設け、他方の基板にコモン電極を設
けたセグメント表示型のものでもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明の液晶素子用反射板は、反射膜の
上に、着色蛍光を発する蛍光体膜を設けたものであるか
ら、反射型液晶素子に高輝度のカラー表示を行なわせる
ことができる。
上に、着色蛍光を発する蛍光体膜を設けたものであるか
ら、反射型液晶素子に高輝度のカラー表示を行なわせる
ことができる。
【0056】また、本発明の反射板において、上記蛍光
体膜に、この蛍光体膜が発する蛍光の色に対応する波長
域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する顔料を添加
しておけば、蛍光体膜で着色された光の色純度を良くす
ることができる。
体膜に、この蛍光体膜が発する蛍光の色に対応する波長
域の光を透過させ他の波長域の光は吸収する顔料を添加
しておけば、蛍光体膜で着色された光の色純度を良くす
ることができる。
【0057】さらに、本発明の反射板において、上記反
射膜を、反射型液晶素子の裏面側基板に設けられる電極
を兼ねるものとすれば、液晶素子の製造コストを低減す
ることができる。
射膜を、反射型液晶素子の裏面側基板に設けられる電極
を兼ねるものとすれば、液晶素子の製造コストを低減す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す反射板の一部分の
断面図。
断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す反射板の一部分の
断面図。
断面図。
【図3】第1の実施例の反射板の反射光の強度分布と、
反射膜の上にカラーフィルタを設けた比較用反射板の反
射光の強度分布とを示す図。
反射膜の上にカラーフィルタを設けた比較用反射板の反
射光の強度分布とを示す図。
【図4】本発明の反射板を高分子分散型液晶素子に用い
た例を示す液晶素子の一部分の断面図。
た例を示す液晶素子の一部分の断面図。
【図5】高分子分散型液晶素子における液晶/高分子複
合膜の1つの液晶部の無電界状態と電界印加状態におけ
る拡大断面図。
合膜の1つの液晶部の無電界状態と電界印加状態におけ
る拡大断面図。
1…反射膜 2…螢光体膜 3…透明基材 4…蛍光物質 5…着色顔料
Claims (3)
- 【請求項1】反射型の液晶素子に用いる反射板であっ
て、反射膜の上に、着色蛍光を発する蛍光体膜を設けた
ことを特徴とする液晶素子用反射板。 - 【請求項2】蛍光体膜には、この蛍光体膜が発する蛍光
の色に対応する波長域の光を透過させ他の波長域の光は
吸収する顔料が添加されていることを特徴とする請求項
1に記載の液晶素子用反射板。 - 【請求項3】反射膜は、液晶素子の裏面側基板に設けら
れる電極を兼ねていることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の液晶素子用反射板。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256958A JPH07110477A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 液晶素子用反射板 |
KR1019940012746A KR0181985B1 (ko) | 1993-06-07 | 1994-06-07 | 액정표시소자 |
MYPI94001441A MY110915A (en) | 1993-06-07 | 1994-06-07 | Liquid crystal display device |
CN94107207A CN1074136C (zh) | 1993-06-07 | 1994-06-07 | 液晶显示装置 |
US08/594,380 US5680188A (en) | 1993-06-07 | 1996-01-30 | Reflective liquid crystal display device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256958A JPH07110477A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 液晶素子用反射板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07110477A true JPH07110477A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17299736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5256958A Pending JPH07110477A (ja) | 1993-06-07 | 1993-10-14 | 液晶素子用反射板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110477A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990011722A (ko) * | 1997-07-25 | 1999-02-18 | 손욱 | 반사형 칼라 액정 표시장치 |
KR100523204B1 (ko) * | 2001-09-20 | 2005-10-24 | 케이와 인코포레이티드 | 반사시트 및 이것을 이용한 백라이트 유닛 |
US8749735B2 (en) | 2010-04-23 | 2014-06-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Color filter and display devices including the same |
JP2014240891A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 株式会社 オルタステクノロジー | 液晶表示装置 |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP5256958A patent/JPH07110477A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990011722A (ko) * | 1997-07-25 | 1999-02-18 | 손욱 | 반사형 칼라 액정 표시장치 |
KR100523204B1 (ko) * | 2001-09-20 | 2005-10-24 | 케이와 인코포레이티드 | 반사시트 및 이것을 이용한 백라이트 유닛 |
US8749735B2 (en) | 2010-04-23 | 2014-06-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Color filter and display devices including the same |
JP2014240891A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 株式会社 オルタステクノロジー | 液晶表示装置 |
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