JPH07110133B2 - 電源装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は金属のタッチ片を触れるだけで出力をオンオフ
することができるソフトタッチスイッチを有する電源装
置に関するものである。

従来の技術 近年、電源回路は効率のアップ、入力電圧範囲の拡大、
回路の小型化等からスイッチングレギュレータが多用さ
れるようになってきた。

従来の技術としては、例えば、特公昭51−9457号公報に
示されるように電源回路がある。

以下、図面を参照しながら、従来から使用されている１
次側と絶縁されたソフトタッチスイッチを有する電源装
置について説明を行なう。

第２図は従来のソフトタッチスイッチを有する電源装置
の回路を示すもである。第２図において、１は電源プラ
グ、２はヒューズ、25はトランス、７は整流用ダイオー
ド、８は平滑コンデンサ、18はソフトタッチスイッチ回
路、19は金属のタッチ片、21はツェナーダイオード23の
バイアス抵抗、24はリプル除却用のコンデンサ、22はシ
リーズレギュレータ用のトランジスタ、９は負荷であ
る。

以上のように構成されたソフトタッチスイッチ回路を有
する電源装置について、以下その動作について説明す
る。

まず、電源プラグ１にはACの商用電圧が加えられてい
る。トランス25で降圧及び絶縁をし整流ダイオード７と
平滑コンデンサ８で直流電圧、例えば、DC12Vを得る。
このDC12Vはソフトタッチスイッチ回路18とシリーズレ
ギュレータ回路30に供給される。シリーズレギュレータ
回路30は抵抗21とツェナーダイオード23とトランジスタ
22とコンデンサ24で構成され、電源電圧が変動しても安
定な出力電圧を負荷に供給することができる。

一方、ソフトタッチスイッチ回路18は金属のタッチ片19
を人体が触れることによって出力をオンオフさせ、オフ
の時、トランジスタ22をカットオフさせ、負荷への出力
を停止させる。ソフトタッチスッイチ回路18の出力がオ
ンの時は適当なバイアスがトランジスタ22のベースに供
給されているのでトランジスタ22はシリーズレギュレー
タとして働く。このように19のタッチ片を人体で触れる
ことによって、電源回路をオンオフさせる事ができる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成で、スイッチングレギュ
レータの２次側をオンオフさせようとすると、オフの時
にスイッチングレギュレータの負荷が軽くなってしまい
スイッチングレギュレータの出力トランジスタが壊れる
という問題点を有していた。

本発明は上記問題に鑑み、スイッチングレギュレータに
１次側と絶縁されたソフトタッチスイッチ回路を付けた
電源装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の電源装置は、１次
側と絶縁された金属でできたタッチ片と、このタッチ片
を人体が触わる事により出力をオンオフするソフトタッ
チスイッチ回路と、このソフトタッチスイッチ回路の出
力に接続されたフォトカプラと、このフォトカプラのト
ランジスタ側でスイッチングレギュレータの出力トラン
ジスタをカットオフさせる為のトランジスタとを有し、
このトランジスタをコントロールしてスイッチングレギ
ュレータの出力を停止させるという構成を備えたもので
ある。

作 用 本発明は上記した構成によって、ソフトタッチスイッチ
回路の出力に１次側と絶縁を行う為、フォトカプラを用
いて、スイッチングレギュレータ出力トランジスタをオ
ンオフさせ、２次側の出力をオンオフする事ができるこ
ととなる。

実施例 以下本発明の一実施例の電源装置について、図面を参照
しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例における電源装置の回路図を
示すものである。第１図において、１は電源プラグ、２
はヒューズ、３はブリッジ整流ダイオード、４はツェナ
ーダイオード20のバイアス抵抗、５は平滑コンデンサ、
６はスイッチングトランス、７は２次側の整流ダイオー
ド、８は平滑コンデンサ、９は負荷、10はスイッチング
レギュレータ出力用のトランジスタ（以下スイッチング
トランジスタという）、11はスイッチングレギュレータ
のコントロール回路、12はスイッチングトランジスタ10
をカットオフさせるためのスイッチングトランジスタ、
13はフォトカプラ14を保護するための保護抵抗、14はフ
ォトカプラ、15はソフトタッチスイッチ回路用電源供給
用のトランス、16はソフトタッチスイッチ回路用電源の
整流ダイオード、17は平滑コンデンサ、18はソフトタッ
チスイッチ回路、19は金属のタッチ片である。

以上のように構成された電源装置について、以下第１図
を用いてその動作を説明する。

まず、電源プラグ１にはACの商用電圧が加えられてい
る。ブリッジ整流ダイオード３と平滑コンデンサ５でAC
電圧をDC電圧に変えてスイッチングトランジスタ10でオ
ンオフを繰り返しトランス６で２次側へ誘起しダイオー
ド７と平滑コンデンサ８で平滑し負荷に安定な電圧を供
給をする。一方、トランス15でACの商用電圧を降圧し
て、ダイオード16とコンデンサ17でソフトタッチスイッ
チ回路18用の電圧を作り、ソフトタッチスイッチ回路18
の出力をフォトカプラ14へ接続し、フォトカプラ14の出
力をスイッチングトランジスタ12に接続し、このスイッ
チングトランジスタ12のコレクタ．エミッタをそれぞれ
スイッチングトランジスタ10のベース．エミッタへ接続
しソフトタッチスイッチ回路18の出力でスイッチングト
ランジスタ10をオンオフさせることができる。したがっ
て、タッチ片19を人体で触れることにより電源回路をオ
ンオフさせる事ができる。

以上のように本実施例によれば、フォトカプラ14を用い
てスイッチングトランジスタ10,12をオンオフさせ、１
次側との絶縁を保ちつつ通常制御の難しいスイッチング
レギュレータを簡単にオンオフさせる事ができる。

発明の効果 以上のように本発明は、１次側と絶縁された金属ででき
たタッチ片と、このタッチ片を人体が触わる事により出
力をオンオフするソフトタッチスイッチ回路と、このソ
フトタッチスイッチ回路の出力に接続されたフォトカプ
ラと、このフォトカプラのトランジスタ側でスイッチン
グレギュレータの出力トランジスタをカットオフさせる
為のトランジスタを設けることにより、１次側との絶縁
を保ちつつ、通常制御の難しいスイッチングレギュレー
タを簡単にオンオフさせることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例における電源装置の回路図、
第２図は従来例の電源装置の回路図である。 １……電源プラグ、２……ヒューズ、３……ブリッジ整
流ダイオード、４……バイアス抵抗、5,8,17……平滑コ
ンデンサ、６……スイッチングトランス、7,16……整流
ダイオード、９……負荷、10,12……スイッチングトラ
ンジスタ、11……スイッチングレギュレータコントロー
ル回路、13……保護抵抗、14……フォトカプラ、15……
トランス、18……ソフトタッチスイッチ回路、19……タ
ッチ片、20……ダイオード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】スイッチングレギュレータ回路に用いられ
   るトランスの１次側と絶縁された金属片でできたタッチ
   片と、前記タッチ片を人体が触る事により出力をオンオ
   フするソフトタッチスイッチ回路と、前記ソフトタッチ
   スイッチ回路の出力に接続されたフォトカプラと、前記
   フォトカプラのトランジスタ側でスイッチングレギュレ
   ータの出力トランジスタをカットオフさせるためのトラ
   ンジスタとを有し、前記トランジスタを制御して前記ス
   イッチングレギュレータの出力を停止可能に構成してな
   る前記ソフトタッチスイッチ回路と前記スイッチングレ
   ギュレータ回路が絶縁された電源装置。