JPH07110118B2 - 磁石発電機用フライホイールの製造方法 - Google Patents
磁石発電機用フライホイールの製造方法Info
- Publication number
- JPH07110118B2 JPH07110118B2 JP6096987A JP6096987A JPH07110118B2 JP H07110118 B2 JPH07110118 B2 JP H07110118B2 JP 6096987 A JP6096987 A JP 6096987A JP 6096987 A JP6096987 A JP 6096987A JP H07110118 B2 JPH07110118 B2 JP H07110118B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flywheel
- ignition signal
- cylindrical portion
- signal generating
- forming
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は内燃機関用点火装置に点火信号を与える点火信
号発生装置を備えた磁石発電機の回転子に用いるフライ
ホイールの製造方法に関するものである。
号発生装置を備えた磁石発電機の回転子に用いるフライ
ホイールの製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、磁石発電機の固定子側に充電用発電コイルとは別
に点火信号発生用発電コイルを設け、これに対応するフ
ライホイール磁石回転子側に点火信号発生用突起部を設
けて、フライホイールの回転により点火信号発生用発電
コイルに点火信号を発生させることは、例えば実開昭54
-62007号公報で開示されているように公知である。
に点火信号発生用発電コイルを設け、これに対応するフ
ライホイール磁石回転子側に点火信号発生用突起部を設
けて、フライホイールの回転により点火信号発生用発電
コイルに点火信号を発生させることは、例えば実開昭54
-62007号公報で開示されているように公知である。
ところで、上記突起は回転子を構成する椀状のフライホ
イールの円筒部の外周に成形加工により形成するように
しているが、従来の製作方法では、フライホイールの円
筒部の一部を径方向の内側から外側に押し出すことによ
り突起を形成して、この突起を成形することにより、点
火信号発生用突起部を形成していた。
イールの円筒部の外周に成形加工により形成するように
しているが、従来の製作方法では、フライホイールの円
筒部の一部を径方向の内側から外側に押し出すことによ
り突起を形成して、この突起を成形することにより、点
火信号発生用突起部を形成していた。
[発明が解決しようとする課題] 従来の製造方法では、フライホイールの円筒部の一部を
径方向の内側から外側に押し出すことにより突起を形成
していたため、該突起を形成する際にフライホイールの
円筒部にその真円度を損なうような歪みが生じるのを避
けられなかった。そのため、従来の方法では、突起を形
成した後にフライホイールの円筒部に歪みを修正するた
めの成形加工を施す必要があり、生産性が低下するとい
う問題があった。また一度生じた円筒部の歪みを完全に
修正することは難しいため、機械的精度が低下するおそ
れがあった。
径方向の内側から外側に押し出すことにより突起を形成
していたため、該突起を形成する際にフライホイールの
円筒部にその真円度を損なうような歪みが生じるのを避
けられなかった。そのため、従来の方法では、突起を形
成した後にフライホイールの円筒部に歪みを修正するた
めの成形加工を施す必要があり、生産性が低下するとい
う問題があった。また一度生じた円筒部の歪みを完全に
修正することは難しいため、機械的精度が低下するおそ
れがあった。
本発明の目的は、フライホイールの円筒部に歪みを生じ
させることなく、点火信号発生用突起部を形成すること
ができるようにして、生産性の向上と機械的精度の向上
とを図った磁石発電機用フライホイールの製造方法を提
供することにある。
させることなく、点火信号発生用突起部を形成すること
ができるようにして、生産性の向上と機械的精度の向上
とを図った磁石発電機用フライホイールの製造方法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、椀状に形成されて円筒部の外周に点火信号発
生用突起部を備えた磁石発電機用フライホイールを製造
する方法であって、本発明においては、フライホイール
の開口部側から該フライホイールの円筒部の一部に軸線
方向に沿った剪断加工を施して、剪断された金属を円筒
部から切り離すことなく軸線方向に移動させることによ
り、円筒部の外周に、点火信号発生用突起部を形成する
位置の手前の位置で終端する軸線方向の溝部を形成する
とともに、移動させられた金属により該溝部の終端部側
に円筒部の外周から突出した隆起部を形成し、該隆起部
を成形することにより前記点火信号発生用突起部を形成
する。
生用突起部を備えた磁石発電機用フライホイールを製造
する方法であって、本発明においては、フライホイール
の開口部側から該フライホイールの円筒部の一部に軸線
方向に沿った剪断加工を施して、剪断された金属を円筒
部から切り離すことなく軸線方向に移動させることによ
り、円筒部の外周に、点火信号発生用突起部を形成する
位置の手前の位置で終端する軸線方向の溝部を形成する
とともに、移動させられた金属により該溝部の終端部側
に円筒部の外周から突出した隆起部を形成し、該隆起部
を成形することにより前記点火信号発生用突起部を形成
する。
[作用] 上記のように、フライホイールの円筒部に軸線方向に沿
った剪断加工を施して円筒部を形成する金属の一部を軸
線方向に移動させることにより隆起部を形成して、該隆
起部を成形することにより点火信号発生用突起部を形成
する方法をとると、隆起部を形成する際にフライホイー
ルの円筒部に径方向の力を加える必要がないため、フラ
イホイールの円筒部の真円度を損なうような歪みを生じ
させることなく、点火信号発生用突起部を形成すること
ができる。従って、点火信号発生用突起部を形成した後
に、フライホイールの形状を修正する成形加工を施す必
要がなくなるため、生産性の向上とコストと低減とを図
ることができるだけでなく、機械的信頼性の向上を図る
ことができる。
った剪断加工を施して円筒部を形成する金属の一部を軸
線方向に移動させることにより隆起部を形成して、該隆
起部を成形することにより点火信号発生用突起部を形成
する方法をとると、隆起部を形成する際にフライホイー
ルの円筒部に径方向の力を加える必要がないため、フラ
イホイールの円筒部の真円度を損なうような歪みを生じ
させることなく、点火信号発生用突起部を形成すること
ができる。従って、点火信号発生用突起部を形成した後
に、フライホイールの形状を修正する成形加工を施す必
要がなくなるため、生産性の向上とコストと低減とを図
ることができるだけでなく、機械的信頼性の向上を図る
ことができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明す
る。
る。
第1図は内燃機関の電源用磁石発電機の縦断面図であ
る。同図において、1は先端部にテーパ部1aが形成され
た内燃機関の駆動軸、5は円筒部5aを有する椀状のフラ
イホイールである。フライホイール5の底壁部には、ボ
ス2の鍔部が塑性結合により固着されていて、該ボス2
の筒部が駆動軸1の先端のテーパ部1aに嵌合されてい
る。駆動軸1の先端に座金4が嵌合されるとともに、該
駆動軸の先端部に形成されたネジ部にナット3が螺合さ
れ、該ナット3により座金4を介してボス2の筒部が駆
動軸のテーパ部1aに対して締めつけられて、フライホイ
ール5が駆動軸1に取り付けられている。
る。同図において、1は先端部にテーパ部1aが形成され
た内燃機関の駆動軸、5は円筒部5aを有する椀状のフラ
イホイールである。フライホイール5の底壁部には、ボ
ス2の鍔部が塑性結合により固着されていて、該ボス2
の筒部が駆動軸1の先端のテーパ部1aに嵌合されてい
る。駆動軸1の先端に座金4が嵌合されるとともに、該
駆動軸の先端部に形成されたネジ部にナット3が螺合さ
れ、該ナット3により座金4を介してボス2の筒部が駆
動軸のテーパ部1aに対して締めつけられて、フライホイ
ール5が駆動軸1に取り付けられている。
フライホイール5の円筒部5aの内周には、金属板7,8と
バネ鋼板9とにより磁石10が固定され、該フライホイー
ル5と、金属板7,8及びバネ鋼板9と、磁石10とによ
り、磁石発電機の回転子6が構成されている。
バネ鋼板9とにより磁石10が固定され、該フライホイー
ル5と、金属板7,8及びバネ鋼板9と、磁石10とによ
り、磁石発電機の回転子6が構成されている。
11はフライホイールの円筒部5aの外周に形成された点火
信号発生用突起部、12はこの突起部11に対向し得る位置
に位置させて固定子側に配置された点火信号発生用発電
コイルで、この発電コイル12は機関のケース13に取り付
けられている。
信号発生用突起部、12はこの突起部11に対向し得る位置
に位置させて固定子側に配置された点火信号発生用発電
コイルで、この発電コイル12は機関のケース13に取り付
けられている。
また、固定子側には回転子6の磁石10に対応させて、鉄
心14に巻回された発電コイル15,16が配置されている。1
7は機関のケース13に取り付けられたカバーである。
心14に巻回された発電コイル15,16が配置されている。1
7は機関のケース13に取り付けられたカバーである。
点火信号発生装置は、固定子側の点火信号発生用発電コ
イル12とフライホイールの円筒部5aの外周に形成された
点火信号発生用突起部11とにより構成され、その相互作
用により点火装置に対する制御信号を発生する。
イル12とフライホイールの円筒部5aの外周に形成された
点火信号発生用突起部11とにより構成され、その相互作
用により点火装置に対する制御信号を発生する。
第2図は上記点火信号発生用突起部11を形成する方法を
説明するための要部斜視図で、この図により突起部11の
形成過程を説明する。
説明するための要部斜視図で、この図により突起部11の
形成過程を説明する。
本発明の方法においては、フライホイール5を製作した
後、フライホイール5の開口部側から該フライホイール
の円筒部5aの一部に軸線方向(図示の矢印p方向)に沿
った剪断加工を施して、剪断された金属を円筒部5aから
切り離すことなく軸線方向に移動させることにより、第
2図に示すように、円筒部5aの外周に、点火信号発生用
突起部11を形成する位置の手前の位置で終端する軸線方
向の溝部20を形成するとともに、移動させられた金属に
より、該溝部20の終端部側に円筒部5aの外周から突出し
た隆起部を形成し、該隆起部を成形することにより点火
信号発生用突起部11を形成する。突起部11の成形は、例
えば、円筒部5aの外周に型を配置しておいて、剪断加工
により移動させられた金属を該型内に流し込む方法をと
ることにより容易に行うことができる。
後、フライホイール5の開口部側から該フライホイール
の円筒部5aの一部に軸線方向(図示の矢印p方向)に沿
った剪断加工を施して、剪断された金属を円筒部5aから
切り離すことなく軸線方向に移動させることにより、第
2図に示すように、円筒部5aの外周に、点火信号発生用
突起部11を形成する位置の手前の位置で終端する軸線方
向の溝部20を形成するとともに、移動させられた金属に
より、該溝部20の終端部側に円筒部5aの外周から突出し
た隆起部を形成し、該隆起部を成形することにより点火
信号発生用突起部11を形成する。突起部11の成形は、例
えば、円筒部5aの外周に型を配置しておいて、剪断加工
により移動させられた金属を該型内に流し込む方法をと
ることにより容易に行うことができる。
以上の方法によれば、フライホイール5の径方向及び円
周方向に力を加えることなく点火信号発生用突起部11を
形成できるため、円筒部の真円度を損なうような歪みを
生じさせることなく、点火信号発生用突起部を形成する
ことができる。従って、突起部11を形成した後に、フラ
イホイールの円筒部の形状を修正する加工を行う必要が
ないため、フライホイールの生産能率の向上と、機械的
信頼性の向上とを図ることができ、製造コストを低減す
ることができる。
周方向に力を加えることなく点火信号発生用突起部11を
形成できるため、円筒部の真円度を損なうような歪みを
生じさせることなく、点火信号発生用突起部を形成する
ことができる。従って、突起部11を形成した後に、フラ
イホイールの円筒部の形状を修正する加工を行う必要が
ないため、フライホイールの生産能率の向上と、機械的
信頼性の向上とを図ることができ、製造コストを低減す
ることができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、フライホイールの円筒
部に軸線方向に沿った剪断加工を施して円筒部を形成す
る金属の一部を軸線方向に移動させることにより隆起部
を形成して、該隆起部を成形することにより点火信号発
生用突起部を形成する方法をとるので、フライホイール
の円筒部の真円度を損なうような歪みを生じさせること
なく、点火信号発生用突起部を形成することができる。
従って、点火信号発生用突起部を形成した後にフライホ
イールの形状を修正する成形加工を省略して生産性の向
上とコストの低減とを図るとともに、機械的信頼性の向
上を図ることができる。
部に軸線方向に沿った剪断加工を施して円筒部を形成す
る金属の一部を軸線方向に移動させることにより隆起部
を形成して、該隆起部を成形することにより点火信号発
生用突起部を形成する方法をとるので、フライホイール
の円筒部の真円度を損なうような歪みを生じさせること
なく、点火信号発生用突起部を形成することができる。
従って、点火信号発生用突起部を形成した後にフライホ
イールの形状を修正する成形加工を省略して生産性の向
上とコストの低減とを図るとともに、機械的信頼性の向
上を図ることができる。
第1図は本発明の方法により製造されるフライホイール
を備えた磁石発電機の構造を示す縦断面図、第2図は本
発明の方法により同フライホイールの円筒部外周に点火
信号発生用突起部を形成する過程を説明するための要部
斜視図である。 5……フライホイール、6……回転子、10……磁石、11
……点火信号発生用突起部、12……点火信号発生用発電
コイル、16……発電コイル。
を備えた磁石発電機の構造を示す縦断面図、第2図は本
発明の方法により同フライホイールの円筒部外周に点火
信号発生用突起部を形成する過程を説明するための要部
斜視図である。 5……フライホイール、6……回転子、10……磁石、11
……点火信号発生用突起部、12……点火信号発生用発電
コイル、16……発電コイル。
Claims (1)
- 【請求項1】椀状に形成されて円筒部の外周に点火信号
発生用突起部を備えた磁石発電機用フライホイールを製
造する方法において、 前記フライホイールの開口部側から該フライホイールの
円筒部の一部に軸線方向に沿った剪断加工を施して、剪
断された金属を円筒部から切り離すことなく軸線方向に
移動させることにより、該円筒部の外周に、点火信号発
生用突起部を形成する位置の手前の位置で終端する軸線
方向の溝部を形成するとともに、移動させられた金属に
より該溝部の終端部側に円筒部の外周から突出した隆起
部を形成し、該隆起部を成形することにより前記点火信
号発生用突起部を形成することを特徴とする磁石発電機
用フライホイールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6096987A JPH07110118B2 (ja) | 1987-03-18 | 1987-03-18 | 磁石発電機用フライホイールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6096987A JPH07110118B2 (ja) | 1987-03-18 | 1987-03-18 | 磁石発電機用フライホイールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63228950A JPS63228950A (ja) | 1988-09-22 |
JPH07110118B2 true JPH07110118B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=13157752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6096987A Expired - Lifetime JPH07110118B2 (ja) | 1987-03-18 | 1987-03-18 | 磁石発電機用フライホイールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110118B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110195648A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-09-03 | 吉林省送变电工程有限公司 | 基于汽油机与永磁外转子发电机的适合现场施工供电系统 |
-
1987
- 1987-03-18 JP JP6096987A patent/JPH07110118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63228950A (ja) | 1988-09-22 |
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