JPH07109898A - セグメント締結ボルト増締装置 - Google Patents
セグメント締結ボルト増締装置Info
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- JPH07109898A JPH07109898A JP5254247A JP25424793A JPH07109898A JP H07109898 A JPH07109898 A JP H07109898A JP 5254247 A JP5254247 A JP 5254247A JP 25424793 A JP25424793 A JP 25424793A JP H07109898 A JPH07109898 A JP H07109898A
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- Japan
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- tunnel
- carriage
- segment
- fastening
- tool
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 トンネル1の略上下方向中央部に設置した上
部走行用レール4に沿って移動する上部台車5と、トン
ネル1の内壁上部に略沿う形状を有し且つ上部台車5に
固定した上部ガイドレール装置9と、該ガイドレール装
置9に沿って移動する上部工具保持用バランサ装置23
に支持した上部ボルト締結工具28と、トンネル1の底
部に設置した下部走行用レール34に沿って移動する下
部台車35と、トンネル1の内壁下部に略沿う形状を有
し且つ下部台車35に固定した下部ガイドレール装置3
9と、該ガイドレール装置39に沿って移動する下部工
具保持用バランサ装置45に支持した下部ボルト締結工
具46とを備える。 【効果】 増締作業を行うべきセグメント締結ボルトが
設置されている箇所に両ボルト締結工具28,46の一
方を僅かな力で位置させることができる。
部走行用レール4に沿って移動する上部台車5と、トン
ネル1の内壁上部に略沿う形状を有し且つ上部台車5に
固定した上部ガイドレール装置9と、該ガイドレール装
置9に沿って移動する上部工具保持用バランサ装置23
に支持した上部ボルト締結工具28と、トンネル1の底
部に設置した下部走行用レール34に沿って移動する下
部台車35と、トンネル1の内壁下部に略沿う形状を有
し且つ下部台車35に固定した下部ガイドレール装置3
9と、該ガイドレール装置39に沿って移動する下部工
具保持用バランサ装置45に支持した下部ボルト締結工
具46とを備える。 【効果】 増締作業を行うべきセグメント締結ボルトが
設置されている箇所に両ボルト締結工具28,46の一
方を僅かな力で位置させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセグメント締結ボルト増
締装置に関するものである。
締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル掘進機により掘削される坑道の
壁面に沿うように鉄筋コンクリート構造のセグメントを
順次設置するとともに、隣接するセグメントを相互にボ
ルト締結してトンネルを建設するシールド工法において
は、隣接するセグメントを相互にボルト締結するセグメ
ント組立作業後に、各セグメントに土圧が徐々に作用す
ることによってセグメント間のシール部材が圧縮され、
隣接するセグメントを相互に締結するボルト(セグメン
ト締結ボルト)に緩みが生じる傾向を呈する。
壁面に沿うように鉄筋コンクリート構造のセグメントを
順次設置するとともに、隣接するセグメントを相互にボ
ルト締結してトンネルを建設するシールド工法において
は、隣接するセグメントを相互にボルト締結するセグメ
ント組立作業後に、各セグメントに土圧が徐々に作用す
ることによってセグメント間のシール部材が圧縮され、
隣接するセグメントを相互に締結するボルト(セグメン
ト締結ボルト)に緩みが生じる傾向を呈する。
【0003】このため、セグメント組立作業後の適当な
時期にセグメント締結ボルトを増締めするボルト増締作
業を行い、セグメント締結ボルトによって隣接するセグ
メントが確実に締結された状態となるようにしている。
時期にセグメント締結ボルトを増締めするボルト増締作
業を行い、セグメント締結ボルトによって隣接するセグ
メントが確実に締結された状態となるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ボルト増締
作業を行う際には、増締めを行うべきセグメント締結ボ
ルトが設置されている箇所までトルクレンチ等のボルト
締結工具を作業者が人力により運搬しなければならず、
作業者にとっての負担が大きい。
作業を行う際には、増締めを行うべきセグメント締結ボ
ルトが設置されている箇所までトルクレンチ等のボルト
締結工具を作業者が人力により運搬しなければならず、
作業者にとっての負担が大きい。
【0005】また、トンネルの直径が大きいときには、
トンネルの上部に設置されているセグメント締結ボルト
の増締作業を行うための作業用足場を随時架設しなけれ
ばならず、効率よく作業を実施することができない。
トンネルの上部に設置されているセグメント締結ボルト
の増締作業を行うための作業用足場を随時架設しなけれ
ばならず、効率よく作業を実施することができない。
【0006】本発明は、シールド工法により建設される
トンネルのセグメント締結ボルトの増締作業を容易に且
つ効率よく実施できるようにすることを目的としてい
る。
トンネルのセグメント締結ボルトの増締作業を容易に且
つ効率よく実施できるようにすることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のセグメント締結ボルト増締装置において
は、トンネル掘進機後方に組付けたセグメントにより形
成されるトンネルの略上下方向中央部に設置したトンネ
ル掘進方向へ延びる上部走行用レールと、該上部走行用
レールに沿って移動可能な上部台車と、トンネル掘進方
向から見て中央部分が略水平で左右端部がトンネルの内
壁上部に略沿うように下方へ向って屈曲する形状を有し
且つ前記上部台車に対して固定された上部ガイドレール
装置と、該上部ガイドレール装置に沿って移動し得るよ
うに設けた上部工具保持用バランサ装置と、該上部工具
保持用バランサ装置に支持させた上部ボルト締結工具
と、トンネル掘進機後方に組付けたセグメントにより形
成されるトンネルの底部に設置したトンネル掘進方向へ
延びる下部走行用レールと、該下部走行用レールに沿っ
て移動可能な下部台車と、トンネル掘進方向から見て中
央部分が略水平で左右端部がトンネルの内壁下部に略沿
うように上方へ向って屈曲する形状を有し且つ前記下部
台車に対して固定された下部ガイドレール装置と、該下
部ガイドレール装置に沿って移動し得るように設けた下
部工具保持用バランサ装置と、該下部工具保持用バラン
サ装置に支持させた下部ボルト締結工具とを備えてい
る。
め、本発明のセグメント締結ボルト増締装置において
は、トンネル掘進機後方に組付けたセグメントにより形
成されるトンネルの略上下方向中央部に設置したトンネ
ル掘進方向へ延びる上部走行用レールと、該上部走行用
レールに沿って移動可能な上部台車と、トンネル掘進方
向から見て中央部分が略水平で左右端部がトンネルの内
壁上部に略沿うように下方へ向って屈曲する形状を有し
且つ前記上部台車に対して固定された上部ガイドレール
装置と、該上部ガイドレール装置に沿って移動し得るよ
うに設けた上部工具保持用バランサ装置と、該上部工具
保持用バランサ装置に支持させた上部ボルト締結工具
と、トンネル掘進機後方に組付けたセグメントにより形
成されるトンネルの底部に設置したトンネル掘進方向へ
延びる下部走行用レールと、該下部走行用レールに沿っ
て移動可能な下部台車と、トンネル掘進方向から見て中
央部分が略水平で左右端部がトンネルの内壁下部に略沿
うように上方へ向って屈曲する形状を有し且つ前記下部
台車に対して固定された下部ガイドレール装置と、該下
部ガイドレール装置に沿って移動し得るように設けた下
部工具保持用バランサ装置と、該下部工具保持用バラン
サ装置に支持させた下部ボルト締結工具とを備えてい
る。
【0008】
【作用】本発明のセグメント締結ボルト増締装置では、
上部ボルト締結工具をトンネルの内壁上部に略沿うよう
に移動可能な上部工具保持用バランサ装置に支持させ、
且つ下部ボルト締結工具をトンネルの内壁下部に略沿う
ように移動可能な下部工具保持用バランサ装置に支持さ
せることによって、作業用足場を架設することなく増締
作業を行うべきセグメント締結ボルトが設置されている
箇所に上部ボルト締結工具あるいは下部ボルト締結工具
を僅かな力で移動させることが可能となる。
上部ボルト締結工具をトンネルの内壁上部に略沿うよう
に移動可能な上部工具保持用バランサ装置に支持させ、
且つ下部ボルト締結工具をトンネルの内壁下部に略沿う
ように移動可能な下部工具保持用バランサ装置に支持さ
せることによって、作業用足場を架設することなく増締
作業を行うべきセグメント締結ボルトが設置されている
箇所に上部ボルト締結工具あるいは下部ボルト締結工具
を僅かな力で移動させることが可能となる。
【0009】よって、セグメント締結ボルトの増締作業
を行う作業者にとっての負担が軽減されるとともに、増
締作業を効率よく実施することが可能になる。
を行う作業者にとっての負担が軽減されるとともに、増
締作業を効率よく実施することが可能になる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
する。
【0011】図1から図5は本発明のセグメント締結ボ
ルト増締装置の一実施例を示すもので、図中、1はシー
ルド工法によって建設されたトンネルを表しており、こ
のトンネル1は複数のセグメント2によって形成されて
いる。
ルト増締装置の一実施例を示すもので、図中、1はシー
ルド工法によって建設されたトンネルを表しており、こ
のトンネル1は複数のセグメント2によって形成されて
いる。
【0012】また、トンネル1の上下方向中間部には、
トンネル掘進方向へ略水平に延びる作業架台3が仮設さ
れている。
トンネル掘進方向へ略水平に延びる作業架台3が仮設さ
れている。
【0013】4,4は一対の上部走行用レールであり、
該上部走行用レール4,4は、前記の作業架台3の上面
にトンネル掘進方向へ向ってセグメント締結ボルトの増
締作業を行うべき箇所に対応するように延設されてい
る。
該上部走行用レール4,4は、前記の作業架台3の上面
にトンネル掘進方向へ向ってセグメント締結ボルトの増
締作業を行うべき箇所に対応するように延設されてい
る。
【0014】5は上部台車であり、該上部台車5は、前
記の上部走行用レール4,4の上面を転動する左右の走
行車輪6,6を枢支した櫓状の台車本体7と、前記の各
走行車輪6,6を回動させる駆動装置8,8とを有して
いる。
記の上部走行用レール4,4の上面を転動する左右の走
行車輪6,6を枢支した櫓状の台車本体7と、前記の各
走行車輪6,6を回動させる駆動装置8,8とを有して
いる。
【0015】9は上部ガイドレール装置であり、該上部
ガイドレール装置9は前記の台車本体7に対して固着さ
れている。
ガイドレール装置9は前記の台車本体7に対して固着さ
れている。
【0016】上部ガイドレール装置9は、平面的に見て
前記の上部走行用レール4,4と略直交する方向へ延び
且つトンネル掘進方向から見ると中央部分が略水平で左
右端部がトンネル1の内壁上部に略沿うように下方へ向
って屈曲する互いに平行な前後一対の横行用ガイドレー
ル10,10と、該横行用ガイドレール10,10と略
同一形状を有し且つ横行用ガイドレール10,10の直
上にそれぞれ位置するように設けられた互いに平行な前
後一対の横行用ガイドレール11,11とを有してい
る。
前記の上部走行用レール4,4と略直交する方向へ延び
且つトンネル掘進方向から見ると中央部分が略水平で左
右端部がトンネル1の内壁上部に略沿うように下方へ向
って屈曲する互いに平行な前後一対の横行用ガイドレー
ル10,10と、該横行用ガイドレール10,10と略
同一形状を有し且つ横行用ガイドレール10,10の直
上にそれぞれ位置するように設けられた互いに平行な前
後一対の横行用ガイドレール11,11とを有してい
る。
【0017】横行用ガイドレール10,10及び横行用
ガイドレール11,11は、それぞれ溝型部材を成形加
工したものであり、互いに溝部が対峙するように配置さ
れている。
ガイドレール11,11は、それぞれ溝型部材を成形加
工したものであり、互いに溝部が対峙するように配置さ
れている。
【0018】また、横行用ガイドレール11,11の下
側のフランジ部にはラックギヤ12,12がそれぞれ固
着されている。
側のフランジ部にはラックギヤ12,12がそれぞれ固
着されている。
【0019】13は横行台車であり、該横行台車13
は、前記の横行用ガイドレール10,10の溝部を転動
する左右のローラ14,14並びに横行用ガイドレール
11,11の溝部を転動する左右のローラ15,15を
枢支した台車本体16と、ローラ15,15に対し略同
軸に固着され且つ前記のラックギヤ12,12にそれぞ
れ噛合するピニオンギヤ17,17と、該ピニオンギヤ
17,17を回動させる駆動装置18とを有している。
は、前記の横行用ガイドレール10,10の溝部を転動
する左右のローラ14,14並びに横行用ガイドレール
11,11の溝部を転動する左右のローラ15,15を
枢支した台車本体16と、ローラ15,15に対し略同
軸に固着され且つ前記のラックギヤ12,12にそれぞ
れ噛合するピニオンギヤ17,17と、該ピニオンギヤ
17,17を回動させる駆動装置18とを有している。
【0020】上述した構成を有する横行台車13は、駆
動装置18を作動させるとラックギヤ12に噛合するピ
ニオンギヤ17が回動することにより前記の上部ガイド
レール装置9に沿って移動するようになっている。
動装置18を作動させるとラックギヤ12に噛合するピ
ニオンギヤ17が回動することにより前記の上部ガイド
レール装置9に沿って移動するようになっている。
【0021】19は横行台車安定装置であり、該横行台
車安定装置19は、前記のローラ15及びラックギヤ1
2の枢支軸を中心に回動し得る左右一対の水平保持アー
ム20と、該水平保持アーム20に枢支され且つ前記の
横行用ガイドレール11の溝部を転動するローラ21
と、該ローラ21及びローラ15が前記の横行用ガイド
レール11の水平部分に位置しているときに台車本体1
6に対する水平保持アーム20の回動を拘束するロック
シリンダ等のアーム固定装置22とを有している。
車安定装置19は、前記のローラ15及びラックギヤ1
2の枢支軸を中心に回動し得る左右一対の水平保持アー
ム20と、該水平保持アーム20に枢支され且つ前記の
横行用ガイドレール11の溝部を転動するローラ21
と、該ローラ21及びローラ15が前記の横行用ガイド
レール11の水平部分に位置しているときに台車本体1
6に対する水平保持アーム20の回動を拘束するロック
シリンダ等のアーム固定装置22とを有している。
【0022】上述した構成を有する横行台車安定装置1
9は、前記の横行台車13が上部ガイドレール装置9の
水平部分に沿って移動する際に使用するものであり、ア
ーム固定装置22を作動させて水平保持アーム20を台
車本体16に拘束すると、横行台車13がローラ15,
21の双方により安定した状態で移動できるようにな
る。
9は、前記の横行台車13が上部ガイドレール装置9の
水平部分に沿って移動する際に使用するものであり、ア
ーム固定装置22を作動させて水平保持アーム20を台
車本体16に拘束すると、横行台車13がローラ15,
21の双方により安定した状態で移動できるようにな
る。
【0023】23は上部工具保持用バランサ装置であ
り、該上部工具保持用バランサ装置23は、前記の台車
本体16に昇降装置24を介して取り付けられている。
り、該上部工具保持用バランサ装置23は、前記の台車
本体16に昇降装置24を介して取り付けられている。
【0024】上部工具保持用バランサ装置23は、前記
の昇降装置24に略垂直軸を中心に回動し得るように取
り付けられた回転部25と、該回転部25に略水平軸を
中心に傾動し得るように取り付けられた第1の傾動部2
6と、該第1の傾動部26の先端に略水平軸を中心に傾
動し得るように取り付けられた第2の傾動部27とを有
している。
の昇降装置24に略垂直軸を中心に回動し得るように取
り付けられた回転部25と、該回転部25に略水平軸を
中心に傾動し得るように取り付けられた第1の傾動部2
6と、該第1の傾動部26の先端に略水平軸を中心に傾
動し得るように取り付けられた第2の傾動部27とを有
している。
【0025】28は電動トルクレンチ等の上部ボルト締
結工具であり、該上部ボルト締結工具28は、前記の第
2の傾動部27の先端に自在継手29を介して取り付け
られている。
結工具であり、該上部ボルト締結工具28は、前記の第
2の傾動部27の先端に自在継手29を介して取り付け
られている。
【0026】上述した構成を有する上部工具保持用バラ
ンサ装置23は、台車本体7に搭載されたコンプレッサ
30から供給される圧縮空気を動力源として、前記の上
部ボルト締結工具28を僅かな力で所定位置に移動させ
得るように保持している。
ンサ装置23は、台車本体7に搭載されたコンプレッサ
30から供給される圧縮空気を動力源として、前記の上
部ボルト締結工具28を僅かな力で所定位置に移動させ
得るように保持している。
【0027】また、上部ボルト締結工具28には、台車
本体7に搭載されたケーブルリール31を介してトンネ
ル1の外部から電力が供給されるようになっている。
本体7に搭載されたケーブルリール31を介してトンネ
ル1の外部から電力が供給されるようになっている。
【0028】32は上部作業台であり、該上部作業台3
2は、前記の台車本体7と一体的に形成されている。
2は、前記の台車本体7と一体的に形成されている。
【0029】上部作業台32は、トンネル掘進方向から
見ると中央部が高く且つ左右端部がトンネル1の内壁上
部に略沿うように低くなる段状に形成されている。
見ると中央部が高く且つ左右端部がトンネル1の内壁上
部に略沿うように低くなる段状に形成されている。
【0030】また上部作業台32には、作業者が通行す
るための階段33が設けられている。
るための階段33が設けられている。
【0031】34,34は一対の下部走行用レールであ
り、該下部走行用レール34,34は、トンネルの底部
にトンネル掘進方向へ向ってセグメント締結ボルトの増
締作業を行うべき箇所に対応するように延設されてい
る。
り、該下部走行用レール34,34は、トンネルの底部
にトンネル掘進方向へ向ってセグメント締結ボルトの増
締作業を行うべき箇所に対応するように延設されてい
る。
【0032】35は下部台車であり、該下部台車35
は、前記の下部走行用レール34,34の上面を転動す
る左右の走行車輪36,36を枢支した平板状の台車本
体37と、前記の各走行車輪36,36を回動させる駆
動装置38,38とを有している。
は、前記の下部走行用レール34,34の上面を転動す
る左右の走行車輪36,36を枢支した平板状の台車本
体37と、前記の各走行車輪36,36を回動させる駆
動装置38,38とを有している。
【0033】39は下部ガイドレール装置であり、該下
部ガイドレール装置39は前記の台車本体37に対して
固着されている。
部ガイドレール装置39は前記の台車本体37に対して
固着されている。
【0034】下部ガイドレール装置39は、平面的に見
て前記の下部走行用レール34,34と略直交する方向
へ延び且つトンネル掘進方向から見ると中央部分が略水
平で左右端部がトンネル1の内壁下部に略沿うように上
方へ向って屈曲する互いに平行な前後一対の横行用ガイ
ドレール40,40と、該横行用ガイドレール40,4
0と略同一形状を有し且つ横行用ガイドレール40,4
0の直上にそれぞれ位置するように設けられた互いに平
行な前後一対の横行用ガイドレール41,41とを有し
ている。
て前記の下部走行用レール34,34と略直交する方向
へ延び且つトンネル掘進方向から見ると中央部分が略水
平で左右端部がトンネル1の内壁下部に略沿うように上
方へ向って屈曲する互いに平行な前後一対の横行用ガイ
ドレール40,40と、該横行用ガイドレール40,4
0と略同一形状を有し且つ横行用ガイドレール40,4
0の直上にそれぞれ位置するように設けられた互いに平
行な前後一対の横行用ガイドレール41,41とを有し
ている。
【0035】横行用ガイドレール40,40及び横行用
ガイドレール41,41は、それぞれ溝型部材を成形加
工したものであり、互いに溝部が対峙するように配置さ
れている。
ガイドレール41,41は、それぞれ溝型部材を成形加
工したものであり、互いに溝部が対峙するように配置さ
れている。
【0036】また、横行用ガイドレール41,41の下
側のフランジ部にはラックギヤ42,42がそれぞれ固
着されている。
側のフランジ部にはラックギヤ42,42がそれぞれ固
着されている。
【0037】43は横行台車であり、該横行台車43
は、前記の横行台車13と略同一構成を有し、横行台車
13のローラ14,14に相当する部材が横行用ガイド
レール40,40の溝部に、またローラ15,15に相
当する部材が横行用ガイドレール41,41の溝部にそ
れぞれ転動自在に嵌合し、更にピニオンギヤ17,17
に相当する部材がラックギヤ42,42に噛合してい
る。
は、前記の横行台車13と略同一構成を有し、横行台車
13のローラ14,14に相当する部材が横行用ガイド
レール40,40の溝部に、またローラ15,15に相
当する部材が横行用ガイドレール41,41の溝部にそ
れぞれ転動自在に嵌合し、更にピニオンギヤ17,17
に相当する部材がラックギヤ42,42に噛合してい
る。
【0038】横行台車43には、前記の横行台車安定装
置19と略同一構成を有する横行台車安定装置44が設
けられている。
置19と略同一構成を有する横行台車安定装置44が設
けられている。
【0039】45は下部工具保持用バランサ装置であ
り、該下部工具保持用バランサ装置45は、前記の上部
工具保持用バランサ装置23と略同一構成を有し、横行
台車43に直接取り付けられている。
り、該下部工具保持用バランサ装置45は、前記の上部
工具保持用バランサ装置23と略同一構成を有し、横行
台車43に直接取り付けられている。
【0040】46は電動トルクレンチ等の下部ボルト締
結工具であり、該下部ボルト締結工具46は、下部工具
保持用バランサ装置45の上部工具保持用バランサ装置
23の第2の傾動部27に相当する部材に設けたウイン
チ装置等の昇降装置47に支持されている。
結工具であり、該下部ボルト締結工具46は、下部工具
保持用バランサ装置45の上部工具保持用バランサ装置
23の第2の傾動部27に相当する部材に設けたウイン
チ装置等の昇降装置47に支持されている。
【0041】上述した構成を有する下部工具保持用バラ
ンサ装置45は、台車本体37に搭載されたコンプレッ
サ48から供給される圧縮空気を動力源として、前記の
下部ボルト締結工具46を僅かな力で所定位置に移動さ
せ得るように保持している。
ンサ装置45は、台車本体37に搭載されたコンプレッ
サ48から供給される圧縮空気を動力源として、前記の
下部ボルト締結工具46を僅かな力で所定位置に移動さ
せ得るように保持している。
【0042】また、下部ボルト締結工具46には、台車
本体37に搭載されたケーブルリール49を介してトン
ネル1の外部から電力が供給されるようになっている。
本体37に搭載されたケーブルリール49を介してトン
ネル1の外部から電力が供給されるようになっている。
【0043】50は下部作業台であり、該下部作業台5
0は、前記の下部ガイドレール装置39の左右端部近傍
に一体的に形成されている。
0は、前記の下部ガイドレール装置39の左右端部近傍
に一体的に形成されている。
【0044】また下部作業台50には、作業者が通行す
るための階段51が設けられている。
るための階段51が設けられている。
【0045】以下、本実施例の作動を説明する。
【0046】セグメント締結ボルトの増締作業を行う際
には、駆動装置8,8と駆動装置38,38とを作動さ
せ、増締作業を行うべきセグメント締結ボルトが設置さ
れている箇所に対応するように、上部台車5と下部台車
35とを位置させる。
には、駆動装置8,8と駆動装置38,38とを作動さ
せ、増締作業を行うべきセグメント締結ボルトが設置さ
れている箇所に対応するように、上部台車5と下部台車
35とを位置させる。
【0047】また、駆動装置18と該駆動装置18に相
当する横行台車43の駆動装置とを作動させ、増締作業
を行うべきセグメント締結ボルトが設置されている箇所
の近傍に上部工具保持用バランサ装置23と下部工具保
持用バランサ装置45とを位置させる。
当する横行台車43の駆動装置とを作動させ、増締作業
を行うべきセグメント締結ボルトが設置されている箇所
の近傍に上部工具保持用バランサ装置23と下部工具保
持用バランサ装置45とを位置させる。
【0048】このとき、コンプレッサ30,48を作動
させ、該コンプレッサ30,48から両工具保持用バラ
ンサ装置23,45に対して圧縮空気を供給し、該両工
具保持用バランサ装置23,45によって、上部ボルト
締結工具28、下部ボルト締結工具46がそれぞれ僅か
な力で所定位置に移動し得るように保持させる。
させ、該コンプレッサ30,48から両工具保持用バラ
ンサ装置23,45に対して圧縮空気を供給し、該両工
具保持用バランサ装置23,45によって、上部ボルト
締結工具28、下部ボルト締結工具46がそれぞれ僅か
な力で所定位置に移動し得るように保持させる。
【0049】次いで、上部ボルト締結工具28あるいは
下部ボルト締結工具46を増締作業を行うべきセグメン
ト締結ボルトに嵌合させ、該セグメント締結ボルトの増
締作業を行う。
下部ボルト締結工具46を増締作業を行うべきセグメン
ト締結ボルトに嵌合させ、該セグメント締結ボルトの増
締作業を行う。
【0050】あるセグメント締結ボルトに対しての増締
作業が完了したならば、駆動装置18と該駆動装置18
に相当する横行台車43の駆動装置とを作動させ、トン
ネル1の周方向に隣接する次なるセグメント締結ボルト
に対応するように上部工具保持用バランサ装置23と下
部工具保持用バランサ装置45とを移動させ、次なるセ
グメント締結ボルトに対する増締作業を行う。
作業が完了したならば、駆動装置18と該駆動装置18
に相当する横行台車43の駆動装置とを作動させ、トン
ネル1の周方向に隣接する次なるセグメント締結ボルト
に対応するように上部工具保持用バランサ装置23と下
部工具保持用バランサ装置45とを移動させ、次なるセ
グメント締結ボルトに対する増締作業を行う。
【0051】トンネル1の周方向に隣接するセグメント
締結ボルトに対する増締作業を完了したならば、駆動装
置8,8と駆動装置38,38とを作動させて上部台車
5と下部台車35とを前進させ、先に述べたような手順
によりセグメント締結ボルトの増締作業を実施する。
締結ボルトに対する増締作業を完了したならば、駆動装
置8,8と駆動装置38,38とを作動させて上部台車
5と下部台車35とを前進させ、先に述べたような手順
によりセグメント締結ボルトの増締作業を実施する。
【0052】上述したように、本実施例においては、ト
ンネル1の内壁上部に略沿うように移動可能な上部工具
保持用バランサ装置23に上部ボルト締結工具28を支
持させ、また、トンネル1の内壁下部に略沿うように移
動可能な下部工具保持用バランサ装置45に下部ボルト
締結工具46を支持させているので、作業用の足場を架
設することなく増締作業を行うべきセグメント締結ボル
トが設置されている箇所に上部ボルト締結工具28ある
いは下部ボルト締結工具46を僅かな力で所定位置に移
動させることができる。
ンネル1の内壁上部に略沿うように移動可能な上部工具
保持用バランサ装置23に上部ボルト締結工具28を支
持させ、また、トンネル1の内壁下部に略沿うように移
動可能な下部工具保持用バランサ装置45に下部ボルト
締結工具46を支持させているので、作業用の足場を架
設することなく増締作業を行うべきセグメント締結ボル
トが設置されている箇所に上部ボルト締結工具28ある
いは下部ボルト締結工具46を僅かな力で所定位置に移
動させることができる。
【0053】よって、セグメント締結ボルトの増締作業
を行う作業者にとっての負担が軽減されるとともに、増
締作業を効率よく実施することが可能になる。
を行う作業者にとっての負担が軽減されるとともに、増
締作業を効率よく実施することが可能になる。
【0054】なお、本発明のセグメント締結ボルト増締
装置は、上述した実施例のみに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
装置は、上述した実施例のみに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のセグメント
締結ボルト増締装置によれば、トンネルの内壁上部に略
沿うように移動可能な上部工具保持用バランサ装置に上
部ボルト締結工具を支持させ、また、トンネルの内壁下
部に略沿うように移動可能な下部工具保持用バランサ装
置に下部ボルト締結工具を支持させているので、作業用
足場を架設することなく増締作業を行うべきセグメント
締結ボルトが設置されている箇所に上部ボルト締結工具
あるいは下部ボルト締結工具を僅かな力で所定位置に移
動させることができ、セグメント締結ボルトの増締作業
を行う作業者にとっての負担が軽減されるとともに、増
締作業を効率よく実施することが可能になる、という優
れた効果を奏し得る。
締結ボルト増締装置によれば、トンネルの内壁上部に略
沿うように移動可能な上部工具保持用バランサ装置に上
部ボルト締結工具を支持させ、また、トンネルの内壁下
部に略沿うように移動可能な下部工具保持用バランサ装
置に下部ボルト締結工具を支持させているので、作業用
足場を架設することなく増締作業を行うべきセグメント
締結ボルトが設置されている箇所に上部ボルト締結工具
あるいは下部ボルト締結工具を僅かな力で所定位置に移
動させることができ、セグメント締結ボルトの増締作業
を行う作業者にとっての負担が軽減されるとともに、増
締作業を効率よく実施することが可能になる、という優
れた効果を奏し得る。
【図1】本発明のセグメント締結ボルト増締装置の一実
施例を示す正面図である。
施例を示す正面図である。
【図2】本発明のセグメント締結ボルト増締装置の一実
施例を示す側面図である。
施例を示す側面図である。
【図3】本発明のセグメント締結ボルト増締装置の一実
施例における上部ガイドレール装置と横行台車と上部工
具保持用バランサの詳細を示す側面図である。
施例における上部ガイドレール装置と横行台車と上部工
具保持用バランサの詳細を示す側面図である。
【図4】本発明のセグメント締結ボルト増締装置の一実
施例における上部ガイドレール装置と横行台車の詳細を
示す正面図である。
施例における上部ガイドレール装置と横行台車の詳細を
示す正面図である。
【図5】本発明のセグメント締結ボルト増締装置の一実
施例における上部ガイドレール装置と横行台車の詳細を
示す平面図である。
施例における上部ガイドレール装置と横行台車の詳細を
示す平面図である。
4 上部走行用レール 5 上部台車 9 上部ガイドレール装置 23 上部工具保持用バランサ装置 28 上部ボルト締結工具 34 下部走行用レール 35 下部台車 39 下部ガイドレール装置 45 下部工具保持用バランサ装置 46 下部ボルト締結工具
Claims (1)
- 【請求項1】 トンネル掘進機後方に組付けたセグメン
トにより形成されるトンネルの略上下方向中央部に設置
したトンネル掘進方向へ延びる上部走行用レールと、該
上部走行用レールに沿って移動可能な上部台車と、トン
ネル掘進方向から見て中央部分が略水平で左右端部がト
ンネルの内壁上部に略沿うように下方へ向って屈曲する
形状を有し且つ前記上部台車に対して固定された上部ガ
イドレール装置と、該上部ガイドレール装置に沿って移
動し得るように設けた上部工具保持用バランサ装置と、
該上部工具保持用バランサ装置に支持させた上部ボルト
締結工具と、トンネル掘進機後方に組付けたセグメント
により形成されるトンネルの底部に設置したトンネル掘
進方向へ延びる下部走行用レールと、該下部走行用レー
ルに沿って移動可能な下部台車と、トンネル掘進方向か
ら見て中央部分が略水平で左右端部がトンネルの内壁下
部に略沿うように上方へ向って屈曲する形状を有し且つ
前記下部台車に対して固定された下部ガイドレール装置
と、該下部ガイドレール装置に沿って移動し得るように
設けた下部工具保持用バランサ装置と、該下部工具保持
用バランサ装置に支持させた下部ボルト締結工具とを備
えてなることを特徴とするセグメント締結ボルト増締装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5254247A JPH07109898A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | セグメント締結ボルト増締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5254247A JPH07109898A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | セグメント締結ボルト増締装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109898A true JPH07109898A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17262333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5254247A Pending JPH07109898A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | セグメント締結ボルト増締装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07109898A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008038364A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Sato Kogyo Co Ltd | 移動足場装置並びにこれを用いた仮設軌道レール及び足場板敷設方法 |
CN106348169A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-01-25 | 中国铁建重工集团有限公司 | 用于掘进机的吊运装置和包括该吊运装置的掘进机 |
CN111927493A (zh) * | 2020-10-09 | 2020-11-13 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种超大断面异形管片拼装机 |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP5254247A patent/JPH07109898A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008038364A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Sato Kogyo Co Ltd | 移動足場装置並びにこれを用いた仮設軌道レール及び足場板敷設方法 |
CN106348169A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-01-25 | 中国铁建重工集团有限公司 | 用于掘进机的吊运装置和包括该吊运装置的掘进机 |
CN111927493A (zh) * | 2020-10-09 | 2020-11-13 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种超大断面异形管片拼装机 |
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