JPH0577720A - 軌道用作業車 - Google Patents

軌道用作業車

Info

Publication number
JPH0577720A
JPH0577720A JP23974291A JP23974291A JPH0577720A JP H0577720 A JPH0577720 A JP H0577720A JP 23974291 A JP23974291 A JP 23974291A JP 23974291 A JP23974291 A JP 23974291A JP H0577720 A JPH0577720 A JP H0577720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
work vehicle
work
rail
chassis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23974291A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutaka Oki
克孝 大木
Takao Yamamoto
孝雄 山本
Hiromi Ikehata
宏美 池端
Hiromi Tsutsumi
宏美 堤
Hisashi Tazaki
恒 田崎
Kentaro Sato
顕太郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Navitas Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Navitas Co Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Navitas Co Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Navitas Co Ltd
Priority to JP23974291A priority Critical patent/JPH0577720A/ja
Publication of JPH0577720A publication Critical patent/JPH0577720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一般道路走行と軌条上の走行機構の切り替え
を迅速に実施することが可能で、作業における反力を迅
速確実に受けることができ、安全性が高く多種類の作業
工具をその最大の能力範囲で使用することが可能、コン
パクトで、機動性に優れ、作業効率が高く、経済的な軌
道用作業車を提供する。 【構成】 作業車3と車台4を主要構成部材とし、作業
工具としてショベル5を有し、無限軌道走行装置6を備
える。操縦装置7は操縦席7a及び操縦ハンドル7bを
包括し、前記ショベル5とともに架台8に装着され旋回
装置9を有し、その外側にフレーム10を固着する。前
記車台4の前後端4a,4bには、油圧シリンダー12
により、軸13a,13bを回動中心として起伏自在に
作動する支持アーム11a,11bがあり、軌条走行車
輪14a,14b、油圧式軌条掴持装置15a,15
b、駆動モーター16を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軌道の建設、保守および
補修作業に用いるとともに土木、建築および輸送等一般
産業において用いることが可能な軌道用作業車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】軌道の建設、保守および補修作業には、
周知のとおり非常に多種類の作業があり、多くの作業者
と長期にわたる重労働を必要としているが、近時鉄道産
業の経済効率を向上し、作業者の不足を補い労働の能率
化を促進するため、各種の作業を効率化する目的で軌道
用作業車を用い各種の作業を実施するようになった。
【0003】たとえば、特開平2−256702号公報
には一般道路はタイヤ走行し、軌条上は前記タイヤの内
側に設けた軌条走行輪で走行する軌道用作業車を用い、
該作業車の前方に油圧シリンダーで作動する作業工具を
取り付け枕木交換作業を実施するとともに作業時に発生
する反力を前記作業工具と枕木で受ける手段(以下A発
明という)が開示されている。
【0004】さらに、実開平2−144001号公報に
は無限軌道走行装置を有する作業車であって、その先後
端に油圧シリンダーで上下動する突出アームを設けると
ともに該突出アームに電気的に絶縁された走行用車輪を
軸支し、一般道路や軌条を自由に走行して作業する軌道
用作業車(以下B考案という)が公開されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記A発明の軌道用作
業車は、作業時に発生する反力を作業工具と枕木との係
合手段で受けるため、作業の種別により大きな反力が発
生した場合には軌道用作業車自体に反力がかかり浮き上
がりや転倒の不安が残り、軌道補修作業が限られた範囲
のものとなり汎用性に乏しくなるという問題がある。
【0006】また、B考案では構造的に突出アームが長
大なものになるため、その上下動装置や軌道走行装置が
大きくなり経済的に不利であり、また突出範囲において
作業工具の作動に制約が生じるため能率的な作業が困難
になる課題がある。
【0007】本発明の目的は、一般道路および軌条上の
走行が自由で、さらに、一般道路走行と軌条上の走行機
構の切り替えを迅速に実施することが可能で、さらに、
作業時における反力を迅速確実に受けることができる安
全性の高い軌道用作業車を提供することにあり、他の目
的は種々の作業において多種類の作業工具をその最大の
能力範囲で使用することが可能で高能率な作業が保証で
きる軌道用作業車を提供し、さらに異なった他の目的は
構造がコンパクトで、機動性に優れ、作業効率が高く、
経済的な軌道用作業車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決し目的を達成するため、下記A〜E項記載の手段をそ
の要旨とする。
【0009】A.作業工具と該作業工具および走行装置
の操縦装置を備えた架台と、旋回装置を介して該架台と
旋回自在に係合した無限軌道もしくはタイヤ走行装置か
らなる作業車と、該作業車の架台を回動自在に支承する
とともに軌条走行転輪と油圧式軌条掴持装置を備え油圧
もしくは気圧装置を介して起伏自在に回動する支持アー
ムを前後端に軸着した車台からなることを特徴とする軌
道用作業車。
【0010】B.作業工具と該作業工具および走行装置
の操縦装置を備えた架台と、旋回装置を介して該架台と
旋回自在に係合した無限軌道もしくはタイヤ走行装置か
らなる作業車と、該作業車の架台を回動自在に支承する
とともに軌条走行転輪と油圧式軌条掴持装置を備え油圧
もしくは気圧装置を介して起伏自在に回動する支持アー
ムを前後端に軸着した車台からなる軌道用作業車であっ
て、前記支持アーム間に拘持ビームを着脱自在に横設し
たことを特徴とする軌道用作業車。
【0011】C.作業工具と該作業工具および走行装置
の操縦装置を備えた架台と、旋回装置を介して該架台と
旋回自在に係合した無限軌道もしくはタイヤ走行装置か
らなる作業車と、該作業車の架台を回動自在に支承する
とともに軌条走行転輪と油圧式軌条掴持装置を備え油圧
もしくは気圧装置を介して起伏自在に回動する支持アー
ムを前後端に軸着した車台からなる軌道用作業車であっ
て、前記支持アームのそれぞれに嵌合摺動溝を有するガ
イド金具を縦設し、さらに両端部に嵌合摺動可能な抱持
金具を備えた拘持ビームを前記ガイド金具と摺動自在に
嵌合し、ついで車台に支承された吊持体を介して前記拘
持ビームを上下動自在に吊持したことを特徴とする軌道
用作業車。
【0012】D.前記A〜C項記載の軌道用作業車であ
って、前記軌条走行転輪のフランジを歯車に形成すると
ともに、支持アームに駆動歯車を有する駆動モーターを
装着し、前記フランジ歯車と駆動歯車との噛合により車
台を前後進自在に駆動することを特徴とする軌道用作業
車。
【0013】E.前記A〜C項記載の作業工具がショベ
ル、タイタンパ、スパイキプーラー、ドリル、ドライバ
ー、コンパクター、クレーンおよびクラムシェルのうち
の1種であることを特徴とする軌道用作業車。
【0014】
【作用】本発明にかかる軌道用作業車は無限軌道もしく
はタイヤ走行装置に加えて後述の軌条走行転輪を有する
ので、特に軌道作業において有用であるが、さらに一般
道路あるいは整地していない作業場もしくは軌道を問わ
ず、あらゆる場所での作業が可能であり、必要に応じて
一般作業から軌道作業に転用したり、また逆に軌道作業
から一般作業に迅速に使用変更することが可能である。
【0015】さらに、作業工具と該作業工具および走行
装置の操縦装置を備えた架台と、旋回装置を介して該架
台と旋回自在に係合した走行装置からなる作業車を有す
るので、作業工具を取替えることにより多種類の作業に
対応し、効率のよい作業が実施できる。
【0016】また、前記作業車の架台を回動自在に支承
するとともに、軌条走行転輪と油圧式軌条掴持装置を備
え油圧もしくは気圧装置を介して起伏自在に回動する支
持アームを前後端に軸着した車台を有しているので、該
支持アームを倒した状態で前記無限軌道もしくはタイヤ
走行装置を用い所望の作業予定位置に移動し、ついで該
車台の前後端に回動自在に軸着した前記支持アームを起
立させ軌条走行転輪を軌条に乗せ、つぎに油圧式軌条掴
持装置を作動して軌条を掴持することにより、軌道用作
業車を確実に軌条に固定することが可能であり、従って
どのような軌道作業でも、軌道用作業車を中心とする3
60°の全周にわたり作業時の反力に基く軌道用作業車
の転倒や損傷を心配すること無く効率の良い迅速な作業
を実施できる。
【0017】また、前記支持アームの起伏動作は油圧も
しくは気圧装置を介して実施されるため、動作時間が短
く軌道用作業車の軌条への乗り換え操作が安全で、かつ
迅速確実に行える。
【0018】さらに、本発明にかかる軌道用作業車であ
って、前記支持アーム間に拘持ビームを着脱自在に横設
することを可能とした軌道用作業車では、各種作業にお
いて過大な力たとえば捩じりや曲げなどの非常に強い力
が車台にかかった場合でも前記拘持ビームの剛性により
支持アームを強い拘束力で支持するため、支持アームの
歪や破壊などの損傷が無く、作業の安全性をさらに向上
することができる。
【0019】つぎに、本発明にかかる軌道用作業車であ
って、前記車台の前後端に、軌条走行転輪と油圧式軌条
掴持装置を備え油圧もしくは気圧装置を介して起伏自在
に回動する支持アームを軸着するとともに、前記支持ア
ームのそれぞれに嵌合摺動溝を有するガイド金具を縦設
し、さらに両端部に嵌合摺動可能な抱持金具を備えた拘
持ビームを前記ガイド金具と摺動自在に嵌合し、ついで
車台に支承された吊持体を介して前記拘持ビームを上下
動自在に吊持した軌道用作業車の場合は、前記支持アー
ムは常に拘持ビームにより捩じりや曲げ方向に充分に保
護されることとなり、しかも該支持アームの起伏に際し
て拘持ビームは全く人手を煩わすことなく該支持アーム
の起伏に自動的に追随するため、軌道用作業車としての
安全性と作業性を格段に向上させることができる。
【0020】さらに、前記本発明にかかる前述の軌道用
作業車であって、前記軌条走行転輪のフランジを歯車に
形成するとともに、支持アームに駆動歯車を有する駆動
モーターを装着し、前記フランジ歯車と駆動歯車との噛
合により車台を前後進自在に駆動する軌道用作業車の場
合は、所望の位置で所定の作業を実施したのち、直ちに
油圧式軌条掴持装置を消勢し、駆動モーターにより軌条
走行転輪を駆動して次の作業位置に移動せしめることが
可能になる。すなわち軌道用作業車の短距離の移動にあ
たり、その都度支持アームを倒したのち無限軌道走行装
置もしくはタイヤ走行装置を駆動して移動する必要が無
くなるので作業の効率化は非常に多大なものになる。
【0021】また、本発明にかかる前記軌道用作業車
は、前述のような確実でかつ安定した姿勢保持機能を有
するので、作業工具としてはショベル、タイタンパ、ス
パイキプーラー、ドリル、ドライバー、コンパクター、
クレーンおよびクラムシェルなど適宜なものを自由に選
択交換して利用できる。
【0022】
【実施例】つぎに、本発明を図に従って詳細に説明す
る。図1は、一般道路1走行時の本発明にかかる軌道用
作業車2の概略側面図であって、軌道用作業車2は主要
構成部材として、作業車3と該作業車3を回動自在に支
承する車台4から構成されている。
【0023】前記作業車3は、本実施例では作業工具と
してショベル5を有し、走行装置としては無限軌道走行
装置6を備えた例について説明する。7は前記ショベル
5と無限軌道走行装置6の操縦装置で、該操縦装置7は
操縦席7aおよび操縦ハンドル7bを包括している。
【0024】また、前記ショベル5と操縦装置7とは架
台8に装着されており、かつ該架台8は旋回装置9を介
して無限軌道走行装置6に旋回自在に係合され作業車3
を構成している。
【0025】かかる構成を有する作業車3は周知であ
り、その構造と操作は既に熟知されているので、本発明
では詳細な説明は省略する。該作業車3は広く一般作業
たとえば土木、建築、輸送分野をはじめとしてあらゆる
産業分野で利用されており、本発明では目的を逸脱しな
い範囲において、設備目的別に多種類の作業工具を装備
した作業車3をすべて利用できる。
【0026】つぎに、前記車台4は前記作業車3を、該
作業車3の架台8を介して回動自在に支承しているが、
本実施例では支承個所を前記旋回装置9を囲繞し、該旋
回装置9の外側ケースに固着したフレーム10としてお
り、該フレーム10は車台4の一部を構成しているの
で、前記作業車3の架台8は前記車台4に制約されるこ
と無く、自由に旋回することができ、従って旋回装置9
を中心とし死角のない作業が実施できる。
【0027】さて、11a,11bは前記車台4の前後
端4a,4bに回動自在に軸着された支持アームで、該
支持アームは前後端4a,4bのそれぞれに2部材軸着
され合計で4部材設けているが、図1では図示の都合上
そのうちの2部材すなわち支持アーム11a,11bの
みを示している。
【0028】つぎに、12は前記支持アーム11a,1
1bの起伏用の油圧シリンダーで、該油圧シリンダー1
2により支持アーム11a,11bは軸13a,13b
を回動中心として起伏自在に作動される。
【0029】また、14a,14bは前記支持アーム1
1a,11bに回動自在に軸支された軌条走行転輪で、
15a,15bは前記支持アーム11a,11bに装着
された油圧式軌条掴持装置であり、その構造は後に詳述
する。
【0030】さらに、16は前記支持アーム11aに装
着された駆動モーターで、後述するように前記軌条走行
転輪14aを作動し、車台4を前後進自在に移動するこ
とが可能である。また、17a,17bは支持アーム間
に横設された拘持ビームで、その詳細は後述する。
【0031】さて、図2は前記支持アーム11a,11
bを起立し前記軌条走行転輪14a,14bを介して軌
条18上に移動自在に乗載された軌道用作業車2の概略
側面図であって、19は前記軌条18を支承する枕木、
20は道床バラスを示す。
【0032】図2の状態は、油圧式軌条掴持装置15
a,15bで軌条18を掴持せしめ、前記枕木19と平
行してショベル5を作動している状況を示し、軌道用作
業車2の移動は、前記油圧式軌条掴持装置15a,15
bを消勢し、駆動モーター16を駆動し、軌条走行転輪
14a,14bを回転させることにより実施する。
【0033】本発明の軌道用作業車2は、前述のように
作業時の反力を油圧式軌条掴持装置15a,15bの付
勢により確実に相殺し、移動は前記油圧シリンダー12
を消勢すること無く支持アーム11a,11bを起立せ
しめたまま、前記油圧式軌条掴持装置15a,15bの
消勢と駆動モーター16による軌条走行転輪14a,1
4bの回転駆動により、迅速かつ安全に実施できるの
で、作業操作は極めて短時間で済み、高い機動性を発揮
できる。
【0034】つぎに、本発明の前記構成をさらに図3〜
図15の部分概略説明図に従って説明する。図3は本発
明の軌道用作業車2について、説明の便宜上構成の一部
を省略するとともに部分を簡略化して図示したもので、
作業車3は車台4のフレーム10に支持された旋回装置
9を介して該車台4に回動自在に支承されているが、無
限軌道走行装置については図示していない。
【0035】車台4の前端4aには支持アーム11a,
11cが、また後端4bには支持アーム11b,11d
が軸13a,13cおよび13b,13dを介して回動
自在に軸支されている(ただし前記支持アーム11dと
軸13dは都合により図示していない)。
【0036】12a,12bは前記支持アーム11a,
11bおよび支持アーム11c,11d間に横架され該
支持アーム11a,11bおよび支持アーム11c,1
1dを起伏自在に回動する油圧シリンダーである。
【0037】また、前記支持アーム11a〜11dには
軌条走行転輪14a〜14dが回転自在に軸支されてい
るので、前述のように軌道用作業車2を所望の軌道作業
個所まで走行させたのち、前記油圧シリンダー12a,
12bを付勢し軌条上に支持アーム11a〜11dを起
立させることにより、軌条走行転輪14a〜14dを介
して軌条や枕木を損傷させること無く任意個所に移動せ
しめ作業を行うことができる。
【0038】しかしながら、この際に軌道用作業車2が
軌道の傾斜により移動したり、作業工具の作業に伴う反
力で動くことを防ぐため、何らかの固定装置が必要で、
従来は前記A発明のような係止具が用いられてきたが、
本発明では、後に詳述するように前記支持アーム11a
〜11dに油圧式軌条掴持装置(図示していない)を装
着したので、迅速かつ確実に軌道用作業車2を軌条に対
し掴放自在に固定することができる。
【0039】図4は前記支持アーム11a,11cおよ
び支持アーム11b,11d間に拘持ビーム15a,1
5bを着脱自在に横設した状況を示す概略斜視図で、作
業工具(図示していない)を旋回するような場合には車
台4に矢印yで示す捻りが生ずる。
【0040】このような作用力が過大であった時は支持
アーム11a〜11dが損傷する恐れがあり、起立時に
おける前記支持アーム11a〜11dを拘束状態で支持
し、剛性を高めるため前記拘持ビーム15a,15bを
横設するが、該拘持ビーム15a,15bと前記支持ア
ーム11a〜11dとの取付は、符号21a,21bで
示すボルトやコッターを用いるほか、クランプ金具等適
宜な固着手段を採用する。
【0041】さて、前述のボルト、コッターあるいはク
ランプ金具21a,21bを用いる場合は、その都度作
業者による取付取外し作業が必要であり、作業効率を向
上するには、人手を煩わすことなく常に拘持機能を持た
せておくことが好ましい。
【0042】本発明の一つは、常時強い拘持機能を有す
るとともに、いかなる状態においても人手を必要としな
い拘持機構を提供するもので、該拘持機構を、図5の概
略斜視図および図6の部分概略正面図、図7の部分概略
側面図、図8の倒伏状態説明図に従って説明する。
【0043】さて、図5に示すように拘持ビーム15
a,15bを車台4に固定した支持金具22a,22b
からワイヤーもしくはチェーンのような可撓性の吊持体
23a,23bを用いて上下動自在に吊持するととも
に、図6,図7において、支持アーム11aの例を代表
として示すように前記支持アーム11aにガイド金具2
4aを縦設し、さらに前記拘持ビーム15aの端部に前
記ガイド金具24aの嵌合摺動溝25に嵌合しかつ摺動
可能な抱持金具15cを設けると、該ガイド金具24a
と前記拘持ビーム15aとは、図8に示すように上下の
二方向に対しては自由に摺動するが、その他の方向には
強く拘束されるため、前記支持アーム11a〜11dは
起伏に関係無く、常に抱持ビーム15aにより堅固に拘
持され、前述の捻りや曲げのような作用力に充分に対抗
することが可能になる。
【0044】前記ガイド金具24aと抱持金具15cの
ような縦溝を有する条体と前記縦溝と当接転動する負荷
ボールを内蔵したブロックによる嵌合摺動ガイド機構は
周知であり、本発明においても目的を逸脱しない範囲に
おいて種々の嵌合摺動ガイド機構を利用することができ
る。
【0045】つぎに、軌条走行について説明する。図9
は前記支持アーム11aに駆動モーター16を装着し車
台4を自走可能に構成した軌道用作業車2の概略斜視図
で、図10は支持アーム11aの部分概略断面図、図1
1は軌条走行転輪14aのフランジ26に歯形を刻設し
てなる歯車27と、駆動モーター16の駆動歯車28の
噛合状態を示す概略斜視図で、29は駆動軸を示す。
【0046】図10に示すように前記軌条走行転輪14
aは前記支持アーム11aに装着された軸30に軸受3
1を介して回転自在に支承され、前記駆動モーター16
により前後進自在に駆動されるため、本発明の軌道用作
業車2は作業範囲が近距離移動で済む場合など特に作業
効率が優れている。
【0047】さて、前述のように本発明では、支持アー
ムが、軌条走行転輪と共に油圧式軌条掴持装置を備え油
圧もしくは気圧装置を介して起伏自在に回動する構成を
有する点に特徴があり、前記油圧式軌条掴持装置につい
て以下図12,図13に従って説明する。
【0048】油圧式軌条掴持装置15aは、前記軸30
に設けられたピン軸32a,32bに回動自在に支承さ
れるとともに上端部がピン軸33a,33bを介して後
記油圧シリンダー34に回動可能に係合された掴持片3
5a,35bと、支持アーム11aを貫通して前記掴持
片35a,35bの上端部と係合した油圧シリンダー3
4から構成されている。
【0049】図12は前記油圧シリンダー34を付勢し
て前記掴持片35a,35bで軌条18の頭部18aを
掴持した状況を示す概略正面図で、該掴持片35a,3
5bの下端部36a,36bは該軌条18の頭部18a
の形状に合わせて切欠きを行い確実な掴持が保証できる
ように加工されている。
【0050】図13は前記油圧シリンダー34を消勢
し、掴持を解いた状況を示すものであり、本発明では油
圧式軌条掴持装置15aが前述のような構成になってい
るため軌条の掴放を極めて迅速かつ確実に実施できるう
えに、掴持する力が強いため、作業中に軌道用作業車2
が転倒したり、揺動して作業に危険を及ぼすような恐れ
は全く無く、能率的な作業が可能である。
【0051】さて、以上説明の便宜上支持アーム、軌条
走行転輪および油圧式軌条掴持装置、駆動モーター等に
ついて相互関係の図示を省略し個々に説明したが、実施
例では、前記図14の概略正面図、図15の概略側面図
に示すように、支持アーム11aには軌条走行転輪14
a、油圧式軌条掴持装置15aおよび駆動モーター16
が一括してコンパクトに装着されており、従って前記支
持アーム11aの起伏は極めて円滑に実施できる。さら
に、符号37は前記支持アーム11aの下端に穿設した
前述の油圧シリンダー12aとの係合軸孔を示すもので
ある。
【0052】また、前記駆動モーター16については、
支持アーム11a〜11dのうちの1脚もしくは2脚に
付設することで目的を達成でき、また駆動モーター16
として油圧モーターもしくはエヤーモーターを採用する
と操作性が良く、前後進を円滑に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明にかかる軌道用作業車は、一般の
道路や作業現場での走行のみならず軌条走行を自由に行
うことが可能なので、所望の作業場所に迅速に移動で
き、機動性が極めて高く、さらに一般道路と軌条走行機
構の切り替えを迅速に実施できるので、作業性が非常に
良い。
【0054】そのうえに、軌条掴持機能が優れており、
軌道用作業車を迅速強固に固定し作業時における反力を
確実かつ安全に受けることができるため、多種類の作業
工具をその最大の能力範囲で使用することが可能であ
り、すべての軌道作業を安全に能率良く遂行できる。
【0055】さらに、前記走行機構の切り替えや軌条掴
持操作が操縦者のみで実行可能なため従来機器のような
多くの人手を必要とせず省力化ができ、また、機能が良
く作業効率が高いうえに構造がコンパクトなため、価格
が低廉で非常に経済的である。
【0056】また、本発明にかかる軌道用作業車は、特
にその特性から軌道作業において、高い機能を発揮する
が、軌道作業のための前記構成がコンパクトで作業の邪
魔にならないので一般作業にも適しており、広い汎用性
を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる軌道用作業車の概略側面図であ
る。
【図2】本発明において、軌条上に乗載され軌条を掴持
した状態における軌道用作業車の概略側面図である。
【図3】本発明において、支持アームの構成の一部を省
略して示す概略斜視図である。
【図4】本発明において、支持アームと拘持ビームにつ
き構成の一部を省略して示す概略斜視図である。
【図5】本発明において、拘持ビームと吊持機構につき
構成の一部を省略して示す概略斜視図である。
【図6】本発明において、拘持ビームと吊持機構につき
構成の一部を省略して示す部分概略正面図である。
【図7】本発明において、拘持ビームと吊持機構につき
構成の一部を省略して示す部分概略側面図である。
【図8】本発明において、拘持ビームと吊持機構につき
構成の一部を省略して示す倒伏状態説明図である。
【図9】本発明において、支持アームに対する駆動モー
ターの取付構成を省略して示す概略斜視図である。
【図10】本発明において、軌条走行転輪と駆動モータ
ーの構成を省略して示す概略正面図である。
【図11】本発明において、軌条走行転輪と駆動モータ
ーの駆動歯車構成を示す概略斜視図である。
【図12】本発明において、油圧式軌条掴持装置の付勢
時構成を示す概略正面図である。
【図13】本発明において、油圧式軌条掴持装置の消勢
時構成を示す概略正面図である。
【図14】本発明において、支持アームの構成を示す概
略正面図である。
【図15】本発明において、支持アームの構成を示す概
略側面図である。
【符号の説明】
1 一般道路 2 軌道用作業車 3 作業車 4 車台 4a,4b 前後端 5 ショベル 6 無限軌道走行装置 7 操縦装置 7a 操縦席 7b 操縦ハンドル 8 架台 9 旋回装置 10 フレーム 11a,11b 支持アーム 12 油圧シリンダー 13a,13b 軸 14a〜14d 軌条走行転輪 15a,15b 油圧式軌条掴持装置 15c 抱持金具 16 駆動モーター 17a,17b 拘持ビーム 18 軌条 18a 軌条頭部 19 枕木 20 道床バラス 21a,21b クランプ金具 22a,22b 支持金具 23a,23b 吊持体 24a ガイド金具 25 嵌合摺動溝 26 フランジ 27 歯車 28 駆動歯車 29 駆動軸 30 軸 31 軸受 32a,32b ピン軸 33a,33b ピン軸 34 油圧シリンダー 35a,35b 掴持片 36a,36b 下端部 37 係合軸孔
フロントページの続き (72)発明者 池端 宏美 北九州市八幡東区川淵町9−27 太平工業 株式会社八幡支店内 (72)発明者 堤 宏美 北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製 鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 田崎 恒 北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製 鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 佐藤 顕太郎 佐賀県鳥栖市藤木町5−12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業工具と該作業工具および走行装置の
    操縦装置を備えた架台と、旋回装置を介して該架台と旋
    回自在に係合した無限軌道もしくはタイヤ走行装置から
    なる作業車と、該作業車の架台を回動自在に支承すると
    ともに軌条走行転輪と油圧式軌条掴持装置を備え油圧も
    しくは気圧装置を介して起伏自在に回動する支持アーム
    を前後端に軸着した車台からなることを特徴とする軌道
    用作業車。
  2. 【請求項2】 前記支持アーム間に拘持ビームを着脱自
    在に横設したことを特徴とする請求項1記載の軌道用作
    業車。
  3. 【請求項3】 前記支持アームのそれぞれに嵌合摺動溝
    を有するガイド金具を縦設し、さらに両端部に嵌合摺動
    可能な抱持金具を備えた拘持ビームを前記ガイド金具と
    摺動自在に嵌合し、ついで車台に支承された吊持体を介
    して前記拘持ビームを上下動自在に吊持したことを特徴
    とする請求項1記載の軌道用作業車。
  4. 【請求項4】 前記軌条走行転輪のフランジを歯車に形
    成するとともに、支持アームに駆動歯車を有する駆動モ
    ーターを装着し、前記フランジ歯車と駆動歯車との噛合
    により車台を前後進自在に駆動することを特徴とする請
    求項1,2又は3記載の軌道用作業車。
  5. 【請求項5】 作業工具がショベル、タイタンパ、スパ
    イキプーラー、ドリル、ドライバー、コンパクター、ク
    レーンおよびクラムシェルのうちの1種であることを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の軌道用作業車。
JP23974291A 1991-09-19 1991-09-19 軌道用作業車 Pending JPH0577720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23974291A JPH0577720A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 軌道用作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23974291A JPH0577720A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 軌道用作業車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0577720A true JPH0577720A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17049260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23974291A Pending JPH0577720A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 軌道用作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0577720A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010261192A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Yusuke Terada 軌道用タンピング装置
CN104149809A (zh) * 2014-07-30 2014-11-19 南车株洲电力机车有限公司 一种轨道车辆及其扫石器
CN109305521A (zh) * 2018-08-23 2019-02-05 湖南农业大学 一种用于陡坡行走的履轨一体转运平台

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0235842U (ja) * 1988-08-31 1990-03-08
JPH02256702A (ja) * 1988-07-15 1990-10-17 Koshin Kensetsu Kk 軌道作業車

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02256702A (ja) * 1988-07-15 1990-10-17 Koshin Kensetsu Kk 軌道作業車
JPH0235842U (ja) * 1988-08-31 1990-03-08

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010261192A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Yusuke Terada 軌道用タンピング装置
CN104149809A (zh) * 2014-07-30 2014-11-19 南车株洲电力机车有限公司 一种轨道车辆及其扫石器
CN109305521A (zh) * 2018-08-23 2019-02-05 湖南农业大学 一种用于陡坡行走的履轨一体转运平台
CN109305521B (zh) * 2018-08-23 2020-07-10 湖南农业大学 一种用于陡坡行走的履轨一体转运平台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3471888A (en) Soaking pit chipper
SU1101176A3 (ru) Передвижна машина дл контактной стыковой сварки оплавлением рельсов
AU2009272292B2 (en) A gripping organ for load-moving vehicles
CN216198162U (zh) 一种机械臂及拱锚台车
US7862285B1 (en) Compressor trolley
US3989149A (en) Excavating device
JPH0577720A (ja) 軌道用作業車
JP3856564B2 (ja) 鋼管杭打設装置及び鋼管杭打設工法
JP7223637B2 (ja) 把持装置及び把持運搬装置、並びに把持装置を用いた運搬・設置方法
US5778795A (en) Railway truck assembly for truck maintainence
JPH05611A (ja) 軌道用作業車
JP3238799B2 (ja) 転轍器交換作業システム
CN213202132U (zh) 一种可轻便移动的起重机
JP2617663B2 (ja) シールドトンネル用セグメント増し締め装置
JP2002332613A (ja) 橋梁撤去作業機
US6675719B1 (en) Railroad car wheel handler and method
JP3153761U (ja) 軌陸車
JP4456047B2 (ja) 軌陸作業機の横引き装置
JPH0342158Y2 (ja)
JP2540000B2 (ja) 鉄筋取付作業台車
JP3012068U (ja) 多機能作業車
CN114046164B (zh) 一种隧道内装配式钢结构多功能拼装设备
JP3075513B2 (ja) 補強材取付用作業車
CN115045605B (zh) 一种带有刹车装置的钢轨行走施工维修梯车
CN210084758U (zh) 高空作业车

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950815