JPH07109809B2 - CoCr系垂直磁気記録媒体 - Google Patents
CoCr系垂直磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH07109809B2 JPH07109809B2 JP59124085A JP12408584A JPH07109809B2 JP H07109809 B2 JPH07109809 B2 JP H07109809B2 JP 59124085 A JP59124085 A JP 59124085A JP 12408584 A JP12408584 A JP 12408584A JP H07109809 B2 JPH07109809 B2 JP H07109809B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cocr
- recording medium
- magnetic recording
- perpendicular magnetic
- film
- Prior art date
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- Thin Magnetic Films (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、CoCr系垂直磁気記録媒体に関する。
現在の磁気記録方法は主として記録媒体の移動方向の磁
化を用いるため、信号の記録密度を増加していくと媒体
内の反磁場が増して残留磁化の減衰と回転を生じ記録信
号の検出が困難になる欠点がある。
化を用いるため、信号の記録密度を増加していくと媒体
内の反磁場が増して残留磁化の減衰と回転を生じ記録信
号の検出が困難になる欠点がある。
一方、記録媒体の磁性膜面に垂直な残留磁化を用いる場
合には反磁界は記録密度を増加するにしたがい減少し残
留磁化が増加するので、高密度範囲において優れた記録
特性が得られる。そしてこのような要望を満たす垂直磁
化記録媒体として表面と垂直な方向に磁化容易軸を有す
るCoCr薄膜が提案されている。
合には反磁界は記録密度を増加するにしたがい減少し残
留磁化が増加するので、高密度範囲において優れた記録
特性が得られる。そしてこのような要望を満たす垂直磁
化記録媒体として表面と垂直な方向に磁化容易軸を有す
るCoCr薄膜が提案されている。
しかしながら、上記垂直磁気記録媒体であるCoCr薄膜
は、膜面に外部から圧力が加わることにより、残留磁化
Mrが単調に減少するという圧力減磁を示す欠点を持つ。
第1図に従来のCoCr膜(Cr80Cr20)の加圧に対する減磁
の様子を示す。膜の弾性限界付近5×109drn/cm2までの
応力σに対して残留磁化は約半分にまで達する。このこ
とは、媒体とヘツドが接触して記録再生されるようなテ
ープ,フロツピーディスクなどの記録媒体にこのCoCr膜
を用いた場合、再生出力の低下,記録効率の低下といつ
た問題を引き起こすという欠点があつた。
は、膜面に外部から圧力が加わることにより、残留磁化
Mrが単調に減少するという圧力減磁を示す欠点を持つ。
第1図に従来のCoCr膜(Cr80Cr20)の加圧に対する減磁
の様子を示す。膜の弾性限界付近5×109drn/cm2までの
応力σに対して残留磁化は約半分にまで達する。このこ
とは、媒体とヘツドが接触して記録再生されるようなテ
ープ,フロツピーディスクなどの記録媒体にこのCoCr膜
を用いた場合、再生出力の低下,記録効率の低下といつ
た問題を引き起こすという欠点があつた。
この発明はこのような従来のものの欠点を徐去する為に
成されたもので、CoCr系垂直磁気記録媒体に5−3原子
%から20原子%以下のFeを含有させることより、圧力減
磁の小さいCoCr系垂直磁気記録媒体を提供しようとする
ものである。
成されたもので、CoCr系垂直磁気記録媒体に5−3原子
%から20原子%以下のFeを含有させることより、圧力減
磁の小さいCoCr系垂直磁気記録媒体を提供しようとする
ものである。
〔発明の実施例〕 応力に対する減磁が、簡単にその応力誘導異方性磁界H
σと記録媒体の保磁力Hcとの比で与えられるとすると、 δMr=Hσ/Hc=λC・2σ/Hc・MS (1) で表わされる。
σと記録媒体の保磁力Hcとの比で与えられるとすると、 δMr=Hσ/Hc=λC・2σ/Hc・MS (1) で表わされる。
この式より λC=δMr・Hc・MS/2σ (2) を加圧による実効磁気ひずみ定数とする。このλcはFe
の添加量を増加するにしたがい単調に減少してくるの
で、圧力減磁量は小さくなる。
の添加量を増加するにしたがい単調に減少してくるの
で、圧力減磁量は小さくなる。
ここで第3元素であるFeの量としては、20原子量%以下
である必要がある。これは、CoCrにFeを添加していつた
場合、垂直磁気異方性エネルギーKuはFeの量が20原子%
以下では正でありその磁気記録媒体は垂直磁気異方性を
示すが、Feを20原子%以上にした場合Kuは負となり、垂
直磁化膜は得られない為である。
である必要がある。これは、CoCrにFeを添加していつた
場合、垂直磁気異方性エネルギーKuはFeの量が20原子%
以下では正でありその磁気記録媒体は垂直磁気異方性を
示すが、Feを20原子%以上にした場合Kuは負となり、垂
直磁化膜は得られない為である。
以下、実施例によつてこの発明を詳細に説明する。
スパツタリング装置内に配置する6インチのCoCrターゲ
ツト上にFeペレツトをかたよらないように均等におい
た。そして、上述のターゲツトを下記条件でスパツタリ
ングしてポリイミドフイルム基板上にCoCr系垂直磁化記
録媒体膜である(Co80Cr20)90Fe10膜を0.5μm厚で形
成しCoCr系垂直磁化記録媒体を作成した。
ツト上にFeペレツトをかたよらないように均等におい
た。そして、上述のターゲツトを下記条件でスパツタリ
ングしてポリイミドフイルム基板上にCoCr系垂直磁化記
録媒体膜である(Co80Cr20)90Fe10膜を0.5μm厚で形
成しCoCr系垂直磁化記録媒体を作成した。
基板温度:25℃ スパツタパワー:200W アルゴンガス圧:2×10-2Torr なお、この基板はスパツタリング前に真空中で加熱して
ガス出しをしておいた。ここで得られた(Co80Cr20)90
Fe10膜のFe含有量は10原子%であるが、その加圧に対す
る減磁の様子を第2図に従来と対して示す。なお、点線
で示すのが従来である。この実施例において5×109dyn
/cm2の応力に対してδMrは約10%しか減磁しないことか
わかる。
ガス出しをしておいた。ここで得られた(Co80Cr20)90
Fe10膜のFe含有量は10原子%であるが、その加圧に対す
る減磁の様子を第2図に従来と対して示す。なお、点線
で示すのが従来である。この実施例において5×109dyn
/cm2の応力に対してδMrは約10%しか減磁しないことか
わかる。
Feの含有量が20原子%の範囲で増えるに従つて、加圧に
対する減磁の様子を示す線は、水平に近づく 〔発明の効果〕 以上説明したとうり、この発明によればCoCr系垂直磁化
記録媒体に5.3原子%から20原子%以下のFeを含有する
ようにしたので、圧力減磁を小さくおさえることができ
るという効果がある。
対する減磁の様子を示す線は、水平に近づく 〔発明の効果〕 以上説明したとうり、この発明によればCoCr系垂直磁化
記録媒体に5.3原子%から20原子%以下のFeを含有する
ようにしたので、圧力減磁を小さくおさえることができ
るという効果がある。
第1図は従来の垂直磁気記録媒体のCoCr膜の加圧に対す
る減磁を示す特性図、第2図はこの発明のCoCr系垂直磁
気記録媒体の(Co80Cr20)90Fe10膜の加圧に対する減磁
を示す特性図で比較の為従来のCoCr膜の加圧に対する減
磁を点線で示している。
る減磁を示す特性図、第2図はこの発明のCoCr系垂直磁
気記録媒体の(Co80Cr20)90Fe10膜の加圧に対する減磁
を示す特性図で比較の為従来のCoCr膜の加圧に対する減
磁を点線で示している。
Claims (1)
- 【請求項1】5.3原子%から20原子%のFeを含有するCoC
r系垂直磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59124085A JPH07109809B2 (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | CoCr系垂直磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59124085A JPH07109809B2 (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | CoCr系垂直磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS611004A JPS611004A (ja) | 1986-01-07 |
JPH07109809B2 true JPH07109809B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=14876556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59124085A Expired - Lifetime JPH07109809B2 (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | CoCr系垂直磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07109809B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5445183B2 (ja) * | 2010-02-04 | 2014-03-19 | 大日本印刷株式会社 | 磁気記録媒体及び磁気記録媒体への磁気記録方法 |
JP5445213B2 (ja) * | 2010-02-19 | 2014-03-19 | 大日本印刷株式会社 | 磁気記録媒体及び磁気記録方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60228637A (ja) * | 1984-04-25 | 1985-11-13 | Toshiba Corp | 磁気記録媒体用Co基合金 |
-
1984
- 1984-06-13 JP JP59124085A patent/JPH07109809B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS611004A (ja) | 1986-01-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |