JPH07109747A - 作業機の運転室干渉防止装置 - Google Patents

作業機の運転室干渉防止装置

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JPH07109747A
JPH07109747A JP5254275A JP25427593A JPH07109747A JP H07109747 A JPH07109747 A JP H07109747A JP 5254275 A JP5254275 A JP 5254275A JP 25427593 A JP25427593 A JP 25427593A JP H07109747 A JPH07109747 A JP H07109747A
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且良 那須
Koji Nishimura
孝治 西村
Osamichi Yamada
修道 山田
Akinori Shimazaki
昭範 嶋先
Takashi Matsuda
隆 松田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2025Particular purposes of control systems not otherwise provided for
    • E02F9/2033Limiting the movement of frames or implements, e.g. to avoid collision between implements and the cabin

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フロントの操作速度にかかわらず、バケット
を運転室に極接近した位置で自動停止させる。 【構成】 ブーム角センサ12とオフセット角センサ1
3およびアーム角センサ14からの角度信号に基づいて
バケットが運転室の前方と側方の干渉危険領域に侵入し
たか否かを判断する比較演算部19と、速度検出手段か
らの速度信号に基づいてフロントの操作速度を算出する
速度演算部20と、比較演算部からの禁止信号と速度演
算部からのフロント操作速度とに基づいてオフセット用
電磁切換弁に切換信号を出力する駆動制御部22とを設
け、左オフセット操作してバケットが運転室の側方に接
近する際に、その操作速度が高速の場合、駆動制御部は
第1指示位置で、低速の場合は第2指示位置で、オフセ
ット用電磁切換弁に切換信号を出力してオフセットシリ
ンダの駆動を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロントが運転室に近
づいたときに、各フロント部材の動作を停止させて両者
の衝突を回避する作業機の運転室干渉防止装置に係り、
特に、オフセットシリンダを具備する小旋回油圧ショベ
ル等の建設機械に用いて好適な作業機の運転室干渉防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の運転室干渉防止装置を備え
た油圧ショベルの側面図、図7はその平面図、図8はそ
の油圧ショベルに備えられるフロントの動作説明図であ
る。
【0003】これらの図において、1は走行体、2は運
転室2aを有し走行体1の上部に配置された旋回体であ
り、これら走行体1と旋回体2とで作業機本体を構成し
ている。3は旋回体2に回動可能に連結された第1ブー
ム、4は第1ブーム3の先端に回動可能に連結された第
2ブーム、5は第2ブームの先端に回動可能に連結され
たアーム、6はアーム5の先端に回動可能に連結された
バケットであり、これら両ブーム3,4とアーム5およ
びバケット6でフロント7を構成している。8は第1ブ
ーム3を駆動するブームシリンダ、9は第2ブーム4を
駆動するオフセットシリンダ、10はアーム5を駆動す
るアームシリンダ、11はバケット6を駆動するバケッ
トシリンダであり、図8に示すように、第2ブーム4は
オフセットシリンダ9によってアーム5とバケット6を
第1ブーム3に対して横方向に平行移動する。これら各
シリンダ8,9,10,11は運転室2a内に配置した
操作レバー(図示せず)によって動作され、オペレータ
が操作レバーを適宜操作すると、その操作量に応じた指
示信号に基づいて、各シリンダ8,9,10,11に供
給される圧油の供給量が制御される。
【0004】12は旋回体2と第1ブーム3との接続部
近傍に設けられたブーム角センサであり、旋回体2と第
1ブーム3との相対角度を検出する。また、13は第1
ブーム3と第2ブーム4との接続部近傍に設けられたオ
フセット角センサであり、第1ブーム3と第2ブーム4
間の相対角度、すなわちオフセット角を検出する。さら
に、14は第2ブーム4とアーム5との接続部近傍に設
けられたアーム角センサであり、第2ブーム4とアーム
5間の相対角度を検出する。これらのセンサ12,1
3,14によって検出される各角度信号は図示せぬコン
トローラに入力され、コントローラは各角度信号からフ
ロント7の姿勢を求め、バケット6と運転室2aとの接
触を回避する。すなわち、図6と図7に示すように、運
転室2aの前方と右側方にはそれぞれ第1干渉危険領域
Z1と第2干渉危険領域Z2が設定されており、コント
ローラは各センサ12,13,14からの角度信号に基
づいてバケット6の座標位置を演算し、バケット6が干
渉危険領域Z1,Z2に侵入したと判断した場合は、各
シリンダ8,9,10,11の駆動を停止させる停止信
号を出力し、前記操作レバーからの指示信号にかかわら
ずフロント7各部の動作を停止する。
【0005】したがって、上述した従来の運転室干渉防
止装置では、バケット6が運転室2aの前方の第1干渉
危険領域Z1と側方の第2干渉危険領域Z2に接近した
とき、フロント7各部の動作を自動停止させ、バケット
6と運転室2aとの接触が回避されるため、機械の損傷
を防止できる上、オペレータの安全を確保できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、都市
部などの狭い場所での作業が多くなっており、そのよう
な場所での作業を行う場合、オペレータは操作レバーを
操作して各シリンダ8,9,10,11を駆動し、旋回
半径が小さくなるようにフロント7の姿勢を操作する必
要がある。すなわち、オペレータは、第1ブーム3の上
げ操作とアーム5の引き操作を最大に行うと共に、左オ
フセット操作してアーム5とバケット6を運転室2aに
極力接近させ、フロント7の旋回半径をできるだけ小さ
くする必要がある。
【0007】しかしながら、上述した従来の運転室干渉
防止装置にあっては、運転室2aの前方の第1干渉危険
領域Z1と側方の第2干渉危険領域Z2をフロント7の
操作速度に関係なく設定しているため、停止信号が出力
されてからフロント7が実際に停止するまでのオーバー
ラン量を見込むと、これら干渉危険領域Z1,Z2を運
転室2aの前側方に充分に広い範囲にわたって設定する
必要がある。つまり、フロント7が高速操作された場合
を想定すると、停止信号を運転室2aに接近した位置で
出力すると、上記オーバーラン量が多くなってバケット
6と運転室2aとの接触を回避できなくなるため、運転
室2aから充分に離れた位置で停止信号を出力し、フロ
ント7各部の動作を自動停止させていた。このため、フ
ロント7を小旋回半径姿勢にするときのように、フロン
ト7が低速操作された場合は上記オーバーラン量が少な
くなり、バケット6が運転室2aに接近しない位置で停
止してしまい、フロント7を最小旋回半径姿勢にするこ
とができないという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、フロントの操作速度
にかかわらずバケットを運転室に接近した位置で自動停
止させることができ、フロントを最小旋回半径姿勢にす
るのに好適な作業機の運転室干渉防止装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、運転室を有する作業機本体と、この作業機本体に回
動可能にピン接続された第1ブームと、この第1ブーム
に対してオフセットシリンダによって横方向に移動可能
に接続された第2ブームと、この第2ブームに対して回
動可能にピン接続されたアームと、このアームに対して
回動可能にピン接続されたバケットと、これら第1,第
2ブームとアームおよびバケットとで構成される各フロ
ント部材の動作をそれぞれ指示する操作手段と、この操
作手段からの指示信号に基づいて各フロント部材をそれ
ぞれ駆動する駆動手段と、前記作業機本体とフロント部
材との相対角度、および、各フロント部材間の相対角度
を検出する角度検出手段と、これらの角度検出手段から
の信号に基づいて予め設定された座標系における前記フ
ロントの座標値を算出する座標演算手段と、前記運転室
の前方および側方に干渉危険領域を設定する危険領域設
定手段と、前記座標演算手段によって算出された座標値
から前記フロントが前記危険領域設定手段に設定された
干渉危険領域へ侵入したか否かを判断する比較演算手段
とを備え、この比較演算手段によって前記フロントが干
渉危険領域へ侵入したと判断したときに、該フロントの
前記運転室方向への移動を禁止するようにした作業機の
運転室干渉防止装置において、前記フロントが干渉危険
領域へ侵入したときに、前記駆動手段にその駆動を自動
停止させる停止信号を出力する駆動制御手段を設け、こ
の駆動制御手段が、前記フロントの操作速度がしきい値
を越える高速操作速度の場合に、前記運転室から所定距
離にある第1指示位置で停止信号を出力し、前記フロン
トの操作速度がしきい値を越えない低速操作速度の場合
に、この第1指示位置に対して前記運転室に接近した第
2指示位置で停止信号を出力することによって達成され
る。
【0010】また、上記した本発明の目的は、フロント
が低速操作されて前記第1指示位置を通過した後、該フ
ロントが加速されてしきい値を越える高速操作速度とな
った場合に、前記駆動制御手段が前記第2指示位置に至
る前に停止信号を出力することによって達成される。
【0011】
【作用】例えば、フロントが高速操作されて干渉危険領
域へ侵入した場合、駆動制御手段は運転室から充分に離
れた第1指示位置で駆動手段に停止信号を出力し、駆動
手段は停止信号の入力後にしばらくオーバーランしてか
ら駆動停止するため、バケットは運転室に接近した位置
で自動停止する。一方、フロントが低速操作されて干渉
危険領域へ侵入した場合、駆動制御手段は第1指示位置
では停止信号を出力せず、第1指示位置に対して運転室
に接近した第2指示位置で駆動手段に停止信号を出力す
る。このときのフロントの操作速度は低速であるため、
駆動手段は停止信号の入力後に僅かにオーバーランして
から駆動停止し、バケットは運転室に接近した位置で自
動停止する。また、フロントが低速操作されて第1指示
位置を通過した後、該フロントが加速されて高速操作速
度となった場合、駆動制御手段は第2指示位置に至る前
に駆動手段に即停止信号を出力するため、駆動手段は停
止信号の入力後に僅かにオーバーランしてから急停止
し、この場合もバケットは運転室に接近した位置で自動
停止する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図5は本発明による作業機の運転室干渉防止
装置の一実施例を説明するもので、図1は運転室干渉防
止装置の全体構成を示すブロック図、図2は油圧駆動回
路を示す回路図、図3は運転室の右側方の第2干渉危険
領域を示す説明図、図4は左オフセット操作時の操作速
度と停止信号の指示位置との関係を示す説明図、図5は
演算装置の処理内容を示すフローチャートであり、前述
した図6〜図8に対応する部分には同一符号を付してあ
る。
【0013】図1において、12,13,14は前述し
たブーム角センサ,オフセット角センサ,アーム角セン
サであり、これら各センサ12,13,14によって検
出された各フロント部材間の相対角度信号θ1,θ2,
θ3はコントローラに内蔵された演算装置15に入力さ
れる。この演算装置15は、角度信号θ1,θ2,θ3
に基づいてフロント7上の所定箇所、例えばアーム5先
端の座標からバケット先端座標を算出する座標演算部1
6と、運転室2aの前方と右側方にそれぞれ第1干渉危
険領域Z1と第2干渉危険領域Z2を設定する第1干渉
危険領域記憶部17および第2干渉危険領域記憶部18
と、座標演算部16で算出されたバケット先端座標が第
1あるいは第2干渉危険領域記憶部17,18内にある
か否かを判断し、その結果に応じて禁止信号を出力する
比較演算部19と、速度検出手段からの速度信号に基づ
いてフロント7の操作速度を算出する速度演算部20
と、比較演算部19からの禁止信号と速度演算部20か
らのフロント操作速度とを入力し、各フロント部材へ作
動油を供給する駆動手段、例えば油圧駆動回路21へ切
換信号を出力する駆動制御部22とを備えている。前記
油圧駆動回路21は、前記駆動制御部22からの切換信
号の他に、運転室2a内に配置した各フロント部材を操
作するための操作手段、例えば操作レバー23からの指
示信号を入力し、これらの信号に基づいて各フロント部
材への作動油の供給量が制御される。なお、前記速度検
出手段としては各種の速度センサを用いることが可能で
あり、本実施例の場合、前記操作レバー23の操作量に
対応する信号を速度信号として前記速度演算部20に入
力し、フロント7の速度速度を算出している。また、バ
ケット先端座標の算出に際しては、例えば旋回体2と第
1ブーム3との接続中心を原点とする座標系を予め設定
しておき、各角度信号θ1,θ2,θ3からこの座標系
におけるアーム5の先端の座標値を算出し、このアーム
先端の座標値からバケット6の先端の座標値を算出すれ
ば良い。
【0014】図2に示すように、前記油圧駆動回路21
は、原動機によって駆動される油圧ポンプ24とパイロ
ットポンプ25、油圧ポンプ24から前記オフセットシ
リンダ9に供給される作動油の流れを制御するオフセッ
ト用方向切換弁26、前記オフセットシリンダ9を操作
するオフセット用パイロット弁27等を備えており、ブ
ームシリンダ8やアームシリンダ10等の駆動手段につ
いては図示省略してある。前記パイロットポンプ25は
管路28を介して前記オフセット用パイロット弁27に
連通しており、パイロットポンプ25から吐出される圧
油は、前記操作レバー23からの指示信号に応じてオフ
セット用パイロット弁27の左または右側の室に供給さ
れる。また、前記オフセット用方向切換弁26は左右両
側にパイロット室を有しており、このオフセット用方向
切換弁26の左側のパイロット室と前記オフセット用パ
イロット弁27の左側の室とは左オフセットパイロット
管路29によって接続され、オフセット用方向切換弁2
6の右側のパイロット室とオフセット用パイロット弁2
7右側の室とは右オフセットパイロット管路30によっ
て接続されている。さらに、前記左オフセットパイロッ
ト管路29にはオフセット用電磁切換弁31が介設され
ており、この電磁切換弁31はタンクに接続されるポー
トを有している。この電磁切換弁31は前記演算装置1
5の駆動制御部22から出力される切換信号によって切
り換え動作され、通常はオフセット用パイロット弁27
の左側の室からのパイロット圧をオフセット用方向切換
弁26の左側のパイロット室に供給するが、切換信号を
入力して右位置に切り換えられると、左オフセットパイ
ロット管路29の圧油を遮断してタンクに戻す。
【0015】図3に示すように、前記第2干渉危険領域
記憶部18は、運転室2aの右側方の比較的遠い位置に
設定された第1指示位置Aと、この第1指示位置Aより
も運転室2aに接近した位置に設定された第2指示位置
Bとを記憶しており、フロント7が左オフセット操作さ
れた時の操作速度に応じて、前記駆動制御部22は第1
指示位置Aと第2指示位置Bのいずれか一方、あるいは
第1指示位置Aと第2指示位置Bの間で油圧駆動回路2
1へ切換信号を出力する。すなわち、この駆動制御部2
2は、予め設定された基準の操作速度(以下、これをし
きい値V1という)と速度演算部20で算出されたフロ
ント7の実際の操作速度V2とを比較し、V2がV1を越
えた高速操作の場合は、第1指示位置Aで油圧駆動回路
21の前記オフセット用電磁切換弁31へ切換信号を出
力し、左オフセットパイロット管路29の圧油を遮断し
てタンクに戻す。この場合、フロント7が実際に停止す
るまでのオーバーラン量は多いが、第1指示位置Aが運
転室2aの右側方の比較的遠い位置に設定されているた
め、バケット6は必ず許容限度位置Cに至る前に停止
し、バケット6と運転室2aの右側方との接触は回避さ
れる。一方、フロント7の実際の操作速度V2がV1を越
えない低速操作の場合、駆動制御部22は第1指示位置
Aでは切換信号を出力せず、第2指示位置Bで前記オフ
セット用電磁切換弁31へ切換信号を出力する。この場
合、フロント7が実際に停止するまでのオーバーラン量
は少ないため、第2指示位置Bが運転室2aの比較的近
接した位置に設定されているにもかかわらず、バケット
6は必ず許容限度位置Cに至る前に停止し、バケット6
と運転室2aの右側方との接触は回避される。また、図
4に示すように、フロント7が低速で左オフセット操作
されてバケット6が第1指示位置Aを通過した後、第2
指示位置Bに至る前に該フロント7が加速されて高速操
作速度となった場合、駆動制御部22は図のD位置で前
記オフセット用電磁切換弁31へ即切換信号を出力す
る。この場合のフロントのオーバーラン量は少ないた
め、バケット6は必ず許容限度位置Cに至る前の位置E
で停止し、バケット6と運転室2aの右側方との接触は
回避される。
【0016】次に、本実施例の動作を前述した図1〜4
と図5に示すフローチャートとを用いて説明する。
【0017】バケット6の先端と運転室2aとの接触の
おそれがない通常のフロント操作の場合、すなわち、バ
ケット6が運転室2aの前方と側方にそれぞれ設定され
た第1および第2干渉危険領域Z1,Z2外に位置して
いる場合、オフセット用電磁切換弁31は図2に示す左
位置にある。この状態で、オフセット用の操作レバー2
3が例えば図2の左側に操作されると、パイロットポン
プ25から吐出される圧油はオフセット用パイロット弁
27の左側の室から左オフセットパイロット管路29、
オフセット用電磁切換弁31を経てオフセット用方向切
換弁26の左側のパイロット室に供給され、オフセット
用方向切換弁26は作動を開始する。そして、オフセッ
ト用方向切換弁26が中立位置から左側の位置に切り換
えられると、油圧ポンプ24の圧油はオフセット用方向
切換弁26を経てオフセットシリンダ9のロッド側に供
給され、オフセットシリンダ9が伸縮してアーム5とバ
ケット6が第1ブーム3に対して横方向に左オフセット
操作される。これとは反対に、オフセット用の操作レバ
ー23が図2の右側に倒されると、パイロットポンプ2
5から吐出される圧油はオフセット用パイロット弁27
の右側の室から右オフセットパイロット管路28を経て
オフセット用方向切換弁26の右側のパイロット室に供
給され、オフセット用方向切換弁26は作動を開始す
る。そして、オフセット用方向切換弁26が中立位置か
ら右側の位置に切り換えられると、油圧ポンプ24の圧
油はオフセット用方向切換弁26を経てオフセットシリ
ンダ9のボトム側に供給され、オフセットシリンダ9が
伸長してアーム5とバケット6が第1ブーム3に対して
横方向に右オフセット操作される。同様に、図示省略し
たブーム用の操作レバーあるいはアーム用の操作レバー
が操作されると、これらの操作量に応じてブームシリン
ダ8とアームシリンダ10が伸縮し、第1ブーム3は上
昇あるいは下降操作され、アーム5は引きあるいは押し
操作される。
【0018】上記した左オフセット操作時に、演算装置
15は、最初に図5の手順S−1に示すように、ブーム
角センサ12とオフセット角センサ13およびアーム角
センサ14からの相対角度信号θ1,θ2,θ3を座標
演算部16に入力し、次いで手順S−2において相対角
度信号θ1,θ2,θ3からアーム5先端の座標を演算
した後、アーム先端座標からバケット先端座標を演算す
る。次に、手順S−3に移行し、比較演算部19は座標
演算部16で算出されたバケット先端座標と第2干渉危
険領域記憶部18に記憶された第2干渉危険領域Z2と
に基づいて、バケット6の先端が運転室2aの右側方に
設定された第1指示位置A内に侵入したか否かを判断す
る。手順S−3での判断結果がNOのときに、すなわち
バケット6の先端が第2干渉危険領域Z2の第1指示位
置A内にないときは手順S−4に移行し、左オフセット
操作を許可し、オフセットシリンダ9は操作レバー23
からの指示信号に応じて左オフセット操作される。
【0019】一方、手順S−3での判断結果がYESの
ときに、すなわちバケット6の先端が第2干渉危険領域
Z2の第1指示位置A内に侵入したときは手順S−5に
移行し、この手順S−5で、速度演算部20は、操作レ
バー23から出力される速度信号に基づいて左オフセッ
ト操作速度V2を演算し、次の手順S−6で、この左オ
フセット操作速度V2がしきい値V1を越えたか否かを判
断する。
【0020】手順S−6で、V2>V1がYESのとき
は、高速操作と判断して手順S−7に移行し、左オフセ
ット操作を停止する。この場合、駆動制御部22は、第
2干渉危険領域Z2の第1指示位置Aで油圧駆動回路2
1のオフセット用電磁切換弁31へ切換信号を出力し、
該オフセット用電磁切換弁31を図2の右位置に切り換
え、左オフセットパイロット管路29の圧油を遮断して
タンクに戻す。すると、オフセット用の操作レバー23
が操作されているにもかかわらず、パイロットポンプ2
5から吐出された圧油はオフセット用パイロット弁27
を介してタンクに戻るため、左オフセットパイロット管
路29にパイロット圧は立たず、オフセットシリンダ9
は駆動停止する。なお、オフセットシリンダ9が停止し
た後も、フロント7は慣性によってある程度オーバーラ
ンするが、第1指示位置Aが運転室2aの右側方の比較
的遠い位置に設定されているため、バケット6は必ず許
容限度位置Cに至る前に停止し、バケット6と運転室2
aの右側方との接触は回避される。
【0021】一方、手順S−6で、V2>V1がNOのと
きは、低速操作と判断して手順S−8に移行し、バケッ
ト6の先端が運転室2aのより接近した位置に設定され
た第2指示位置B内に侵入したか否かを判断する。そし
て、手順S−8での判断結果がYESのときに、すなわ
ちバケット6の先端が低速で第2干渉危険領域Z2の第
2指示位置B内に侵入したときは手順S−9に移行し、
前述した手順S−7と同様に左オフセット操作を停止す
る。この場合、駆動制御部22は、第2干渉危険領域Z
2の第1指示位置Aでは切換信号を出力せず、第2指示
位置Bでオフセット用電磁切換弁31へ切換信号を出力
し、該オフセット用電磁切換弁31を図2の右位置に切
り換えてオフセットシリンダ9を駆動停止する。なお、
この場合のフロント7のオーバーラン量は、前述した高
速操作に比べて少ないため、第2指示位置Bが運転室2
aの比較的近接した位置に設定されているにもかかわら
ず、バケット6は必ず許容限度位置Cに至る前に停止
し、バケット6と運転室2aの右側方との接触は回避さ
れる。
【0022】また、手順S−8での判断結果がNOのと
きに、すなわちバケット6の先端が低速で第1指示位置
Aを通過した後、第2指示位置B内に侵入するまでの間
は手順S−5に戻り、手順S−6で再びV2>V1が判定
される。この手順S−6で、V2>V1がNOのときは手
順S−8に移行し、手順S−8でバケット6の先端が第
2指示位置B内に侵入したと判断されたときに、前述の
如く手順S−9に移行して左オフセット操作を停止す
る。一方、手順S−6でV2>V1がYESのときは手順
S−7に移行し、前述の如く左オフセット操作を停止す
る。したがって、フロント7が低速で左オフセット操作
されてバケット6が第1指示位置Aを通過した後、第2
指示位置Bに至る前に該フロント7が加速されて高速操
作速度となった場合は、図4に示すように、駆動制御部
22は同図のD位置でオフセット用電磁切換弁31へ即
切換信号を出力し、オフセットシリンダ9を急停止す
る。これにより、バケット6は必ず許容限度位置Cに至
る前の位置Eで停止し、バケット6と運転室2aの右側
方との接触は回避される。
【0023】このように、上記実施例にあっては、バケ
ット6が運転室2aの右側方に近づくように左オフセッ
ト操作されたとき、その操作速度が高速の場合は、運転
室2aから充分に離れた第1指示位置Aでオフセットシ
リンダ9を停止する切換信号が出力されるが、操作速度
が低速の場合は、第1指示位置Aに対して運転室2aに
接近した第2指示位置Bでオフセットシリンダ9を停止
する切換信号が出力されるため、左オフセットの操作速
度にかかわらず、バケット6を必ず運転室2aに近接し
た許容限度位置Cの直前で自動停止させることができ
る。したがって、フロント7を小旋回半径姿勢にする時
のように、フロント7が低速操作される場合も、バケッ
ト6を運転室2aに極接近した位置で自動停止させるこ
とができるため、フロント7の最小旋回半径姿勢を犠牲
にする必要がなくなり、超小旋回型油圧ショベルに用い
て好適な運転室干渉防止装置を提供できる。
【0024】また、上記した左オフセット操作に際し、
バケット6が低速操作されて第1指示位置Aを通過した
後でも、第2指示位置Bに至る前にフロント7が加速さ
れて高速操作速度となった場合は、第2指示位置Bに達
する前に即停止信号を出力するため、第2指示位置Bで
停止信号を出力する場合に比べると、バケット6と運転
室2aとの干渉をより確実に防止することができる。
【0025】なお、上記実施例では、本発明による運転
室干渉防止装置を運転室2aの右側方に設定された第2
干渉危険領域Z2に適用した場合について説明したが、
これを運転室2aの前方に設定された第1干渉危険領域
Z1に適用したり、運転室2aの前方と右側方に設定さ
れた第1および第2干渉危険領域Z1,Z2のそれぞれ
に適用することも可能である。この場合、オフセット用
電磁切換弁31に相当する電磁切換弁をブーム上げパイ
ロット管路とアーム引きパイロット管路とにそれぞれ介
設し、第1ブーム3の上げ操作速度とアーム5の引き操
作速度に応じて、これら電磁切換弁を第1干渉危険領域
Z1の第1指示位置Aと第2指示位置Bとで切り換え動
作すれば良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フロントの操作速度にかかわらず、バケットを運転室に
極接近した位置で自動停止させることができるため、特
に、フロントを小旋回半径姿勢にするときのように、フ
ロントが低速操作される場合の干渉危険領域の無駄な領
域を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る作業機の運転室干渉防
止装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の油圧駆動回路を示す回路図である。
【図3】運転室の右側方の第2干渉危険領域を示す説明
図である。
【図4】左オフセット操作時の操作速度と停止信号の指
示位置との関係を示す説明図である。
【図5】図1の演算装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図6】運転室干渉防止装置を備えた油圧ショベルの側
面図である。
【図7】該油圧ショベルの平面図である。
【図8】図6の油圧ショベルに備えられるフロントの動
作説明図である。
【符号の説明】
2 旋回体 2a 運転室 3 第1ブーム 4 第2ブーム 5 アーム 6 バケット 7 フロント 8 ブームシリンダ 9 オフセットシリンダ 10 アームシリンダ 12 ブーム角センサ(角度検出手段) 13 オフセット角センサ(角度検出手段) 14 アーム角センサ(角度検出手段) 15 演算装置 16 座標演算部(座標演算手段) 17 第1干渉危険領域記憶部(危険領域設定手段) 18 第2干渉危険領域記憶部(危険領域設定手段) 19 比較演算部(比較演算手段) 20 速度演算部 21 油圧駆動回路(駆動手段) 22 駆動制御部(駆動制御手段) 23 操作レバー(操作手段) 24 油圧ポンプ 25 パイロットポンプ 26 オフセット用方向切換弁 27 オフセット用パイロット弁 29 左オフセットパイロット管路 31 オフセット用電磁切換弁 Z1 第1干渉危険領域 Z2 第2干渉危険領域 A 第1指示位置 B 第2指示位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 修道 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内 (72)発明者 嶋先 昭範 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内 (72)発明者 松田 隆 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室を有する作業機本体と、この作業
    機本体に回動可能にピン接続された第1ブームと、この
    第1ブームに対してオフセットシリンダによって横方向
    に移動可能に接続された第2ブームと、この第2ブーム
    に対して回動可能にピン接続されたアームと、このアー
    ムに対して回動可能にピン接続されたバケットと、これ
    ら第1,第2ブームとアームおよびバケットとで構成さ
    れる各フロント部材の動作をそれぞれ指示する操作手段
    と、この操作手段からの指示信号に基づいて各フロント
    部材をそれぞれ駆動する駆動手段と、前記作業機本体と
    フロント部材との相対角度、および、各フロント部材間
    の相対角度を検出する角度検出手段と、これらの角度検
    出手段からの信号に基づいて予め設定された座標系にお
    ける前記フロントの座標値を算出する座標演算手段と、
    前記運転室の前方および側方に干渉危険領域を設定する
    危険領域設定手段と、前記座標演算手段によって算出さ
    れた座標値から前記フロントが前記危険領域設定手段に
    設定された干渉危険領域へ侵入したか否かを判断する比
    較演算手段とを備え、この比較演算手段によって前記フ
    ロントが干渉危険領域へ侵入したと判断したときに、該
    フロントの前記運転室方向への移動を禁止するようにし
    た作業機の運転室干渉防止装置において、 前記フロントが干渉危険領域へ侵入したときに、前記駆
    動手段にその駆動を自動停止させる停止信号を出力する
    駆動制御手段を設け、この駆動制御手段は、前記フロン
    トの操作速度がしきい値を越える高速操作速度の場合
    に、前記運転室から所定距離にある第1指示位置で停止
    信号を出力し、前記フロントの操作速度がしきい値を越
    えない低速操作速度の場合に、この第1指示位置に対し
    て前記運転室に接近した第2指示位置で停止信号を出力
    することを特徴とする作業機の運転室干渉防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記フロント
    が低速操作されて前記第1指示位置を通過した後、該フ
    ロントが加速されてしきい値を越える高速操作速度とな
    った場合に、前記駆動制御手段は、前記第2指示位置に
    至る前に停止信号を出力することを特徴とする作業機の
    運転室干渉防止装置。
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