JPH07109655A - 特殊複合綿の製造法 - Google Patents
特殊複合綿の製造法Info
- Publication number
- JPH07109655A JPH07109655A JP3282330A JP28233091A JPH07109655A JP H07109655 A JPH07109655 A JP H07109655A JP 3282330 A JP3282330 A JP 3282330A JP 28233091 A JP28233091 A JP 28233091A JP H07109655 A JPH07109655 A JP H07109655A
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- Japan
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- fibers
- laminated
- heat
- cotton
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 ベットマット、椅子または車両などの座席用
クッション材として、鋼製スプリング無使用で折曲げ可
能な、特殊複合綿の製造法の提供。 【構成】 空隙性に富み通気性を保有するよう接触点が
融着され凹凸立体状を形成して抗張力、弾性力を保有す
るように構成されたシート（Ａ−１）、若しくは、特太
短繊維と低融点加熱融着繊維を混合し、製綿機で任意の
厚さの展綿体を形成し、これに熱風を強制通過させ、そ
のときの風圧と風熱によって熱変性加工された凹凸状シ
ート若しくはボードを、芯材として、該芯材の上面また
は両面にウエブ２、即ち、捲縮性、弾力性、保温性、通
気性の強い高融点の各種合成繊維または調湿性のある天
然繊維若しくはそれらを混合したものに対し、低融点融
着繊維を混合し、それを展綿して形成されたウエブ２
を、任意の厚さに積層して、その積層体に対し熱風を強
制通過させる。
クッション材として、鋼製スプリング無使用で折曲げ可
能な、特殊複合綿の製造法の提供。 【構成】 空隙性に富み通気性を保有するよう接触点が
融着され凹凸立体状を形成して抗張力、弾性力を保有す
るように構成されたシート（Ａ−１）、若しくは、特太
短繊維と低融点加熱融着繊維を混合し、製綿機で任意の
厚さの展綿体を形成し、これに熱風を強制通過させ、そ
のときの風圧と風熱によって熱変性加工された凹凸状シ
ート若しくはボードを、芯材として、該芯材の上面また
は両面にウエブ２、即ち、捲縮性、弾力性、保温性、通
気性の強い高融点の各種合成繊維または調湿性のある天
然繊維若しくはそれらを混合したものに対し、低融点融
着繊維を混合し、それを展綿して形成されたウエブ２
を、任意の厚さに積層して、その積層体に対し熱風を強
制通過させる。
Description
【発明の詳細な説明】
（１） 本発明の目的
ベッドマット、椅子または車両などの座席用クッション
材に、従来はすべて芯材として鋼製スプリングを使用組
み立て製作することが常識であるが、用途目的によりス
プリング無使用並びに折曲げ可能な特殊クッション材を
開発することを目的とした製造法に関するものである。 （２） 本発明製造法 本発明は公知の直径０．２５〜１．５ｍｍ程度の太いデ
ニールの合成長繊維が押し出し加工機により連続して多
数立体的に屈曲交差して網状に構成したものを熱成型加
工により融着して空隙率が高く通気性ある凹凸部が形成
されたシート状のもの（Ａ−１）、または捲縮性の強い
上記同様のデニールの太い合成短繊維に対して、それら
より低融点を有する融着繊維例えばポリプロピレン繊
維、ポリエチレン繊維またはこれらの共重合繊維、若し
くは低融点融着加工を施した合成繊維を２０〜５０％混
合の上、展綿加工機にて空隙率の高い疎網状ウェブとし
て適当の厚さに形成したものを約１１０℃〜１８０℃の
熱処理加工により絡合繊維の一部が立体的に交差、相互
に強い捲縮により屈曲融着して凹凸状で空隙率の高い通
気性を保たせたカール状シート（Ａ−２）を中芯材とし
その上部又は上下両面に捲縮性、弾力性、保温性、通気
性、難燃性、防菌性などその目的に応じて加工した高融
点の各種合成繊維若しくは天然繊維、又はそれらと混合
したものに対してそれら繊維より低融点にて溶融接着性
を有する合成繊維を約１０％〜５０％程度混合の上、製
綿機にて用途に応じ適当の厚さに展綿状としたるものを
併重し１１０℃〜１８０℃の熱風を噴出又は吸引機など
によって強制通過させ、通過熱気によって加熱変性処理
加工を施し中芯材（Ａ−１、Ａ−２）と融着一体化成型
した、クッション用特殊複合綿の製造法である。 （３） 実施例 本発明製造法の実施例につき説明すれば 〔１〕第一図参照 公知のポリプロピレンを主原料として押し出し加工機で
熱成型加工した直径１ｍｍ以上の太いデニールの長繊維
を多数連続して立体構造の凸部（Ｂ）凹部（Ｃ）の山谷
型に屈曲交差融着して、空隙率の高い網状とした厚さ２
５ｍｍ目つきｍ２１ｋｇつきのシート状のもの（Ａ−
１）を中芯材として、その上下両面に１５Ｄ×５１ｍ／
ｍのポリエステル繊維５０％、低融点１５０℃以下の熱
にて融着するよう加工を施した表面溶融性ポリエステル
繊維３Ｄ×５１ｍ／ｍを５０％混合し、製綿機にて展綿
積層状とした厚さ８０ｍ／ｍ目つきｍ２１ｋｇのものを
併重し熱処理機室内を通過させて熱気吹き出し若しくは
吸引機を使用して１６０℃の熱気を強制通過させて加熱
変性処理加工を施し溶融収縮して上下両面に併重した積
層綿上下合計７０ｍ／ｍの弾力綿（２）となり中芯材
（Ａ−１）を吸引通過した併重繊維、即ち積層されたウ
ェブ状の繊維の一部が下部面に突入融着ー体化した抗張
力、弾力性の強いクッション用特殊複合綿の製造法。 〔２〕第２図参照 ２００デニール以上でカット長１００ｍｍ程度の捲縮の
強いポリエステル繊維５０％に対して１５０℃以下の熱
にて融着する物性を有する融着用ポリエステル繊維３Ｄ
×５１ｍ／ｍのものを５０％混合展綿加工機にて粗目の
網状展綿としたものを、１６０℃の熱処理加工により屈
曲交差して凸部（Ｂ）凹部（Ｃ）を形成させ空隙率の高
い通気性ある凹凸状立体構造を保たして融着成形された
弾力性及び抗張力の強いシート厚さ２５ｍ／ｍ目つきｍ
２１ｋｇつきのものを中芯材（Ａ−２）とし、その上下
両面にポリエステル繊維１５Ｄ×５１ｍ／ｍのもの５０
％に対して１５０℃以下の熱にて溶融接着するポリエス
テル繊維３Ｄ×５１ｍ／ｍのものを５０％混合の上製綿
機にて展綿状とした厚さ８０ｍ／ｍ目つきｍ２１ｋｇつ
きのものを併重し１６０℃の熱風で噴射若しくは吸引し
てウェブ中を強制通過させ、加熱処理加工を施して収縮
融着した厚さ上下面合計７０ｍ／ｍの弾力綿（２）とな
って中芯材（Ａ−２）に融着一体化した抗張力と弾力性
の強いクッション用特殊複合綿の製造法。 上記第１図、第２図参照の２種の製法による特殊複合綿
については何れもその用途に応じ上下両面に併重する弾
力綿（２）の材料密度及び厚さを変えることにより、硬
度、強力、張力、難燃性、防菌性などその性状を自由に
変え又折曲げ可能のものも製造自由である。 （４） 作用効果 Ａ 本発明品について上記実施例によるマットのクッシ
ョン材としての最も重要な点である弾力性回復率ＪＩＳ
Ｌ−２００１規格による検査の成績で何れも１００％で
あり硬さも硬度計（ＳＲＩＳ−０１０１型ＧＳ−７０
１）に依り３０−５０を示し、鋼製スプリンク製のもの
と比較して何等少しもソン色が無い。 Ｂ ２ツ折り等が出来る為、病院等に於けるベッド用に
最適品であり、スプリング製の様にギシギシきしむ音は
全くない。 Ｃ 鋼製スプリング製のものと比較して価格はその５０
％以下であり実用品として椅子用、寝具用、車の座席用
等多方面に効用大なるものがある。
材に、従来はすべて芯材として鋼製スプリングを使用組
み立て製作することが常識であるが、用途目的によりス
プリング無使用並びに折曲げ可能な特殊クッション材を
開発することを目的とした製造法に関するものである。 （２） 本発明製造法 本発明は公知の直径０．２５〜１．５ｍｍ程度の太いデ
ニールの合成長繊維が押し出し加工機により連続して多
数立体的に屈曲交差して網状に構成したものを熱成型加
工により融着して空隙率が高く通気性ある凹凸部が形成
されたシート状のもの（Ａ−１）、または捲縮性の強い
上記同様のデニールの太い合成短繊維に対して、それら
より低融点を有する融着繊維例えばポリプロピレン繊
維、ポリエチレン繊維またはこれらの共重合繊維、若し
くは低融点融着加工を施した合成繊維を２０〜５０％混
合の上、展綿加工機にて空隙率の高い疎網状ウェブとし
て適当の厚さに形成したものを約１１０℃〜１８０℃の
熱処理加工により絡合繊維の一部が立体的に交差、相互
に強い捲縮により屈曲融着して凹凸状で空隙率の高い通
気性を保たせたカール状シート（Ａ−２）を中芯材とし
その上部又は上下両面に捲縮性、弾力性、保温性、通気
性、難燃性、防菌性などその目的に応じて加工した高融
点の各種合成繊維若しくは天然繊維、又はそれらと混合
したものに対してそれら繊維より低融点にて溶融接着性
を有する合成繊維を約１０％〜５０％程度混合の上、製
綿機にて用途に応じ適当の厚さに展綿状としたるものを
併重し１１０℃〜１８０℃の熱風を噴出又は吸引機など
によって強制通過させ、通過熱気によって加熱変性処理
加工を施し中芯材（Ａ−１、Ａ−２）と融着一体化成型
した、クッション用特殊複合綿の製造法である。 （３） 実施例 本発明製造法の実施例につき説明すれば 〔１〕第一図参照 公知のポリプロピレンを主原料として押し出し加工機で
熱成型加工した直径１ｍｍ以上の太いデニールの長繊維
を多数連続して立体構造の凸部（Ｂ）凹部（Ｃ）の山谷
型に屈曲交差融着して、空隙率の高い網状とした厚さ２
５ｍｍ目つきｍ２１ｋｇつきのシート状のもの（Ａ−
１）を中芯材として、その上下両面に１５Ｄ×５１ｍ／
ｍのポリエステル繊維５０％、低融点１５０℃以下の熱
にて融着するよう加工を施した表面溶融性ポリエステル
繊維３Ｄ×５１ｍ／ｍを５０％混合し、製綿機にて展綿
積層状とした厚さ８０ｍ／ｍ目つきｍ２１ｋｇのものを
併重し熱処理機室内を通過させて熱気吹き出し若しくは
吸引機を使用して１６０℃の熱気を強制通過させて加熱
変性処理加工を施し溶融収縮して上下両面に併重した積
層綿上下合計７０ｍ／ｍの弾力綿（２）となり中芯材
（Ａ−１）を吸引通過した併重繊維、即ち積層されたウ
ェブ状の繊維の一部が下部面に突入融着ー体化した抗張
力、弾力性の強いクッション用特殊複合綿の製造法。 〔２〕第２図参照 ２００デニール以上でカット長１００ｍｍ程度の捲縮の
強いポリエステル繊維５０％に対して１５０℃以下の熱
にて融着する物性を有する融着用ポリエステル繊維３Ｄ
×５１ｍ／ｍのものを５０％混合展綿加工機にて粗目の
網状展綿としたものを、１６０℃の熱処理加工により屈
曲交差して凸部（Ｂ）凹部（Ｃ）を形成させ空隙率の高
い通気性ある凹凸状立体構造を保たして融着成形された
弾力性及び抗張力の強いシート厚さ２５ｍ／ｍ目つきｍ
２１ｋｇつきのものを中芯材（Ａ−２）とし、その上下
両面にポリエステル繊維１５Ｄ×５１ｍ／ｍのもの５０
％に対して１５０℃以下の熱にて溶融接着するポリエス
テル繊維３Ｄ×５１ｍ／ｍのものを５０％混合の上製綿
機にて展綿状とした厚さ８０ｍ／ｍ目つきｍ２１ｋｇつ
きのものを併重し１６０℃の熱風で噴射若しくは吸引し
てウェブ中を強制通過させ、加熱処理加工を施して収縮
融着した厚さ上下面合計７０ｍ／ｍの弾力綿（２）とな
って中芯材（Ａ−２）に融着一体化した抗張力と弾力性
の強いクッション用特殊複合綿の製造法。 上記第１図、第２図参照の２種の製法による特殊複合綿
については何れもその用途に応じ上下両面に併重する弾
力綿（２）の材料密度及び厚さを変えることにより、硬
度、強力、張力、難燃性、防菌性などその性状を自由に
変え又折曲げ可能のものも製造自由である。 （４） 作用効果 Ａ 本発明品について上記実施例によるマットのクッシ
ョン材としての最も重要な点である弾力性回復率ＪＩＳ
Ｌ−２００１規格による検査の成績で何れも１００％で
あり硬さも硬度計（ＳＲＩＳ−０１０１型ＧＳ−７０
１）に依り３０−５０を示し、鋼製スプリンク製のもの
と比較して何等少しもソン色が無い。 Ｂ ２ツ折り等が出来る為、病院等に於けるベッド用に
最適品であり、スプリング製の様にギシギシきしむ音は
全くない。 Ｃ 鋼製スプリング製のものと比較して価格はその５０
％以下であり実用品として椅子用、寝具用、車の座席用
等多方面に効用大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明製造法で製造した特殊複合綿の断面図
第２図も本発明製造法で製造した特殊複合綿の断面図
符号
Ａ−１ 本発明特殊複合綿の中芯材
Ａ−２ 本発明特殊複合綿の中芯材
２ 加熱処理後の弾力綿
Ｂ 立体的網状シートの凸部
Ｃ 立体的網状シートの凹部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 （１） 多数連続する特太長合成繊維によって、空隙性
に富み通気性を保有するよう適宜接触点が融着され凹凸
立体状を形成し抗張力、弾性力を保有するように構成さ
れたシートを中芯として、その上面、若しくは両面に捲
縮性、弾力性、保温性、通気性の強い高融点の各種合成
繊維、又は調湿性のある天然繊維、若しくはそれらを混
合したものに対し低融点融着繊維を混合展綿して形成さ
れたウェブを任意の厚さに積層して併重、その併合体に
対し熱風を強制通過させ、そのときに生じる加圧加熱に
よって表面材中の融着繊維を熱変性させ一体化成型して
得る、抗張弾力性の強いクッション用特殊複合綿の製造
法 （２） 上記の特太長繊維に変えて特太短繊維と低融点
加熱融着繊維を混綿し、製綿機で任意の厚さの展綿体を
形成させ、これに熱風を強制通過させそのときの風圧と
風熱によって熱変性加工された凹凸状シート、若しくは
ボードを中芯としこの上面又は両面に併重する積層展綿
は上記（１）のものと同じ熱処理加工も同じにて一体化
成型した抗張弾力性の強いクッション用特殊複合綿の製
造法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3282330A JPH07109655A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 特殊複合綿の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3282330A JPH07109655A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 特殊複合綿の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07109655A true JPH07109655A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17651017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3282330A Pending JPH07109655A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 特殊複合綿の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07109655A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10283A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-01-06 | Teijin Ltd | 難燃性とクッション性とが改善されたクッション材およびその製造方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4834723U (ja) * | 1971-08-27 | 1973-04-26 | ||
| JPS5022150U (ja) * | 1973-06-22 | 1975-03-12 | ||
| JPS6239118U (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-09 |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP3282330A patent/JPH07109655A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4834723U (ja) * | 1971-08-27 | 1973-04-26 | ||
| JPS5022150U (ja) * | 1973-06-22 | 1975-03-12 | ||
| JPS6239118U (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-09 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10283A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-01-06 | Teijin Ltd | 難燃性とクッション性とが改善されたクッション材およびその製造方法 |
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