JPH07109394A - 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた磁気記録媒体Info
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- JPH07109394A JPH07109394A JP25554093A JP25554093A JPH07109394A JP H07109394 A JPH07109394 A JP H07109394A JP 25554093 A JP25554093 A JP 25554093A JP 25554093 A JP25554093 A JP 25554093A JP H07109394 A JPH07109394 A JP H07109394A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】磁性粉との親和力に優れ、磁性粉を高密度、高
配向で充填可能であり、かつ熱時安定性に優れた塩化ビ
ニル系樹脂組成物、ならびに電磁変換特性、耐熱性、耐
久性及び耐磨耗性に優れた高品質の磁性層を有する磁気
記録媒体を提供する。 【構成】水酸基を含有するビニルモノマー、四級アンモ
ニウム塩基を含有するビニルモノマー、酸基を含有する
ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマーを構成単位とす
る塩化ビニル系共重合体と、水酸基以外の官能基を含有
するウレタン樹脂とからなる。
配向で充填可能であり、かつ熱時安定性に優れた塩化ビ
ニル系樹脂組成物、ならびに電磁変換特性、耐熱性、耐
久性及び耐磨耗性に優れた高品質の磁性層を有する磁気
記録媒体を提供する。 【構成】水酸基を含有するビニルモノマー、四級アンモ
ニウム塩基を含有するビニルモノマー、酸基を含有する
ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマーを構成単位とす
る塩化ビニル系共重合体と、水酸基以外の官能基を含有
するウレタン樹脂とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂組成
物及びそれを用いた磁気記録媒体に関するものである。
物及びそれを用いた磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープや磁気カード等の塗布型磁気
記録媒体は一般にポリエステルフィルム等の支持体上
に、磁性粉及びバインダー樹脂を含む磁性塗料を塗布し
磁性層を形成することにより製造されている。この塗布
型磁気記録媒体に要求される品質としては、磁性粉を高
配向性をもたせて高密度に充填することにより得られる
電磁変換特性と、磁気へッドとの摩擦等に耐えうる耐久
性が挙げられる。
記録媒体は一般にポリエステルフィルム等の支持体上
に、磁性粉及びバインダー樹脂を含む磁性塗料を塗布し
磁性層を形成することにより製造されている。この塗布
型磁気記録媒体に要求される品質としては、磁性粉を高
配向性をもたせて高密度に充填することにより得られる
電磁変換特性と、磁気へッドとの摩擦等に耐えうる耐久
性が挙げられる。
【0003】このため、磁気記録媒体に用いられるバイ
ンダー樹脂には、磁性粉を磁性塗料中に高分散させ、さ
らに高配向性を持たせて高密度に磁性層に充填し、優れ
た電磁変換特性を持たせると共に、イソシアネート化合
物等の架橋剤と結合させることにより磁性塗膜に強度を
与えることが行われている。また、磁気記録媒体の品質
及び長時間にわたり磁気特性を維持するために、磁性塗
膜中の磁性粉を劣化させないことが必要であるので、塩
化ビニル系バインダー樹脂については常温又は高温条件
で樹脂自体の熱安定性のよいことが要求される。
ンダー樹脂には、磁性粉を磁性塗料中に高分散させ、さ
らに高配向性を持たせて高密度に磁性層に充填し、優れ
た電磁変換特性を持たせると共に、イソシアネート化合
物等の架橋剤と結合させることにより磁性塗膜に強度を
与えることが行われている。また、磁気記録媒体の品質
及び長時間にわたり磁気特性を維持するために、磁性塗
膜中の磁性粉を劣化させないことが必要であるので、塩
化ビニル系バインダー樹脂については常温又は高温条件
で樹脂自体の熱安定性のよいことが要求される。
【0004】また、最近ではAV機器等の発達に伴い、
磁気記録媒体の高品質化が進んでおり、磁性粉はより微
粒化され、さらには高保持力を有する傾向にあるので、
今まで以上に分散性が優れ、分散後の安定性に優れたバ
インダー樹脂が要求されるようになってきた。
磁気記録媒体の高品質化が進んでおり、磁性粉はより微
粒化され、さらには高保持力を有する傾向にあるので、
今まで以上に分散性が優れ、分散後の安定性に優れたバ
インダー樹脂が要求されるようになってきた。
【0005】このような要求に対応するために、水酸基
含有ビニルモノマーと四級アンモニウム塩基含有ビニル
モノマー及び酸基含有ビニルモノマーとを構成単位とす
る塩化ビニル系共重合体を主成分とする磁気記録体用結
着剤が開示されている(特開昭和62−73417号公
報)。しかしながら、上記磁気記録体用結着剤は、要求
される分散性をすべて満足するものではなかった。
含有ビニルモノマーと四級アンモニウム塩基含有ビニル
モノマー及び酸基含有ビニルモノマーとを構成単位とす
る塩化ビニル系共重合体を主成分とする磁気記録体用結
着剤が開示されている(特開昭和62−73417号公
報)。しかしながら、上記磁気記録体用結着剤は、要求
される分散性をすべて満足するものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、磁性粉との親
和力に優れ、磁性粉を高密度、高配向で充填可能であ
り、かつ熱安定性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物、な
らびに電磁変換特性、耐熱性、耐久性及び耐磨耗性に優
れた磁性層を有する磁気記録媒体を提供することにあ
る。
鑑みてなされたものであり、その目的は、磁性粉との親
和力に優れ、磁性粉を高密度、高配向で充填可能であ
り、かつ熱安定性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物、な
らびに電磁変換特性、耐熱性、耐久性及び耐磨耗性に優
れた磁性層を有する磁気記録媒体を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニル系樹
脂組成物は、塩化ビニル系共重合体とウレタン樹脂から
なる。
脂組成物は、塩化ビニル系共重合体とウレタン樹脂から
なる。
【0008】上記塩化ビニル系共重合体は、水酸基を含
有するビニルモノマー、第四級アンモニウム塩基を含有
するビニルモノマー、酸基を含有するビニルモノマー及
び塩化ビニルモノマーを構成単位とする。
有するビニルモノマー、第四級アンモニウム塩基を含有
するビニルモノマー、酸基を含有するビニルモノマー及
び塩化ビニルモノマーを構成単位とする。
【0009】上記水酸基を含有するビニルモノマーとし
ては、(メタ)アクリル酸と多価アルコールとの反応物
や(メタ)アクリル酸系アミド等が挙げられ、これらは
単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよ
い。
ては、(メタ)アクリル酸と多価アルコールとの反応物
や(メタ)アクリル酸系アミド等が挙げられ、これらは
単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよ
い。
【0010】上記(メタ)アクリル酸と多価アルコール
との反応物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、CH2 =CR7 −COO−〔CH2
CH(CH3)- O〕p −H(R7 は水素又はメチル基、
p は1〜6の整数を示す)で表されるポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、CH2 =CR8−
COO−(CH2 CH2 O)q −H(R8 は水素又はメ
チル基、q は1〜6の整数を示す)で表されるポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル−2’−アクリロイルオキシフタレート、C
H2 =C(R9)−COOCH2 CH2 −O−(CO−C
5 H10O)r −H(R9 は水素又はメチル基、r は1〜
5の整数を示す) で表されるラクトン(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
との反応物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、CH2 =CR7 −COO−〔CH2
CH(CH3)- O〕p −H(R7 は水素又はメチル基、
p は1〜6の整数を示す)で表されるポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、CH2 =CR8−
COO−(CH2 CH2 O)q −H(R8 は水素又はメ
チル基、q は1〜6の整数を示す)で表されるポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル−2’−アクリロイルオキシフタレート、C
H2 =C(R9)−COOCH2 CH2 −O−(CO−C
5 H10O)r −H(R9 は水素又はメチル基、r は1〜
5の整数を示す) で表されるラクトン(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
【0011】また、上記(メタ)アクリル酸系アミドと
しては、例えば、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられる。
しては、例えば、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられる。
【0012】上記共重合体中、水酸基を含有するビニル
モノマーの含有量は少なくなると、イソシアネート化合
物(架橋剤)との反応性が不足するので耐久性が低下
し、多くなると溶剤溶解性が低下し、水酸基の相互作用
により磁性塗料の粘度が上昇するので、1〜30重量%
が好ましく、より好ましくは2〜20重量%である。
モノマーの含有量は少なくなると、イソシアネート化合
物(架橋剤)との反応性が不足するので耐久性が低下
し、多くなると溶剤溶解性が低下し、水酸基の相互作用
により磁性塗料の粘度が上昇するので、1〜30重量%
が好ましく、より好ましくは2〜20重量%である。
【0013】上記四級アンモニウム基を含有するビニル
モノマーとは、四級アンモニウム塩基と不飽和二重結合
を有するもので、具体的には2−ヒドロキシ−3−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、トリメチル−3−メタクリルアミド
プロピルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
モノマーとは、四級アンモニウム塩基と不飽和二重結合
を有するもので、具体的には2−ヒドロキシ−3−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、トリメチル−3−メタクリルアミド
プロピルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0014】上記共重合体中、四級アンモニウム塩基を
含有するビニルモノマーの含有量は少なくると磁性粉の
分散性が低下し、多くなると溶剤溶解性が低下するの
で、0.05〜8重量%が好ましく、より好ましくは
0.1〜5重量%である。
含有するビニルモノマーの含有量は少なくると磁性粉の
分散性が低下し、多くなると溶剤溶解性が低下するの
で、0.05〜8重量%が好ましく、より好ましくは
0.1〜5重量%である。
【0015】上記酸基を含有するビニルモノマーとして
は、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を含有す
るビニルモノマー;これらビニルモノマーの金属塩又は
アンモニウム塩が挙げられる。
は、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を含有す
るビニルモノマー;これらビニルモノマーの金属塩又は
アンモニウム塩が挙げられる。
【0016】上記カルボキシル基を含有するビニルモノ
マーとしては、例えば、マレイン酸、マレイン酸モノエ
ステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)
アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸等、及びこ
れらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩など
があげられる。
マーとしては、例えば、マレイン酸、マレイン酸モノエ
ステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)
アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸等、及びこ
れらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩など
があげられる。
【0017】上記スルホン酸基を含有するビニルモノマ
ーとしては、例えば、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、(メタ)アクリルスルホン酸、ビ
ニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等、及びこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などがあげ
られる。
ーとしては、例えば、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、(メタ)アクリルスルホン酸、ビ
ニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等、及びこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などがあげ
られる。
【0018】上記リン酸基を含有するビニルモノマーと
しては、例えば、アシッドホスホキシエチル(メタ)ア
クリレート、アシッドホスホキシプロピル(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等、及びこれらのナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩などがあげられる。
しては、例えば、アシッドホスホキシエチル(メタ)ア
クリレート、アシッドホスホキシプロピル(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等、及びこれらのナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩などがあげられる。
【0019】上記共重合体中、酸基を含有するビニルモ
ノマーの含有量は、少なくると磁性粉の分散性が悪くな
り、多くなると磁性塗料としたときの粘度が大幅に上昇
するので、0.05〜10重量%が好ましく、より好ま
しくは0.1〜5重量%である。
ノマーの含有量は、少なくると磁性粉の分散性が悪くな
り、多くなると磁性塗料としたときの粘度が大幅に上昇
するので、0.05〜10重量%が好ましく、より好ま
しくは0.1〜5重量%である。
【0020】上記共重合体の重合度は、小さくなると磁
性塗膜の機械的強度が低下し、高くなると粘度が上昇す
ると共に溶剤溶解性が低下するので100〜700が好
ましく、より好ましくは150〜600である。
性塗膜の機械的強度が低下し、高くなると粘度が上昇す
ると共に溶剤溶解性が低下するので100〜700が好
ましく、より好ましくは150〜600である。
【0021】上記共重合体には、必要に応じて、塩化ビ
ニルと共重合可能な不飽和基を有するモノマーが共重合
されてもよい。
ニルと共重合可能な不飽和基を有するモノマーが共重合
されてもよい。
【0022】このようなモノマーとしては、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ヘキセン等のα−オレフィン
類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステ
ル類;ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、
フェニルビニルエーテル等のビニルエーテル類;スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;(メタ)
アクリロニトリル等のシアン化ビニル類;塩化ビニリデ
ン、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;マレイン酸
ジメチル、フマル酸ジメチル等の不飽和ジカルボン酸エ
ステル類;無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水
物;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミド等のN−置換マレイミド類;メチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート等のアルキル(メタ)アク
リレート類が挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。これらのモノマーの
使用量は、20重量%以下が好ましい。
チレン、プロピレン、1−ヘキセン等のα−オレフィン
類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステ
ル類;ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、
フェニルビニルエーテル等のビニルエーテル類;スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;(メタ)
アクリロニトリル等のシアン化ビニル類;塩化ビニリデ
ン、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;マレイン酸
ジメチル、フマル酸ジメチル等の不飽和ジカルボン酸エ
ステル類;無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水
物;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミド等のN−置換マレイミド類;メチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート等のアルキル(メタ)アク
リレート類が挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。これらのモノマーの
使用量は、20重量%以下が好ましい。
【0023】上記塩化ビニル系共重合体を得る方法とし
ては、乳化重合、塊状重合、溶液重合、懸濁重合のいず
れの重合方法を用いてもよい。上記溶液重合において用
いられる溶剤として、例えば、n−ヘキサン、メタノー
ル及びエタノール等の低級アルコール、その他一般的に
溶液重合で使用される溶剤等が挙げられ、これらは水と
併用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
ては、乳化重合、塊状重合、溶液重合、懸濁重合のいず
れの重合方法を用いてもよい。上記溶液重合において用
いられる溶剤として、例えば、n−ヘキサン、メタノー
ル及びエタノール等の低級アルコール、その他一般的に
溶液重合で使用される溶剤等が挙げられ、これらは水と
併用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0024】上記ウレタン樹脂としては、水酸基以外の
官能基、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン
酸基、及びこれらの官能基のナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、ならびにスルホベタイン基を含有
するものである。
官能基、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン
酸基、及びこれらの官能基のナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、ならびにスルホベタイン基を含有
するものである。
【0025】上記ウレタン樹脂としては、例えば、ポリ
ヒドロキシ化合物とポリイソシアネートとの反応により
得られるものが挙げられ、このポリヒドロキシ化合物の
一部又は全部が、上記水酸基以外の官能基を含有するも
ので置き換えられたものを使用することにより、官能基
を含有するウレタン樹脂が得られる。
ヒドロキシ化合物とポリイソシアネートとの反応により
得られるものが挙げられ、このポリヒドロキシ化合物の
一部又は全部が、上記水酸基以外の官能基を含有するも
ので置き換えられたものを使用することにより、官能基
を含有するウレタン樹脂が得られる。
【0026】上記水酸基以外の官能基を含有するウレタ
ン樹脂の市販品としては、例えば、カルボキシル基を含
有するものとして三洋化成社製「TI−8550」、ス
ルホン酸基を含有するものとして東洋紡社製「PU−
1」、リン酸基を含有するものとしてモートン社製「C
A398」、スルホベタイン基を含有するものとして武
田薬品社製「E−780」)等が挙げられる。
ン樹脂の市販品としては、例えば、カルボキシル基を含
有するものとして三洋化成社製「TI−8550」、ス
ルホン酸基を含有するものとして東洋紡社製「PU−
1」、リン酸基を含有するものとしてモートン社製「C
A398」、スルホベタイン基を含有するものとして武
田薬品社製「E−780」)等が挙げられる。
【0027】上記塩化ビニル系共重合体と上記水酸基以
外の官能基を含有するウレタン樹脂との配合比率は、重
量比で7:3〜3:7が好ましく、より好ましくは4:
6〜6:4である。
外の官能基を含有するウレタン樹脂との配合比率は、重
量比で7:3〜3:7が好ましく、より好ましくは4:
6〜6:4である。
【0028】次に、本発明2について説明する。本発明
2の磁気記録媒体は支持体の片面に磁性層が形成され、
他面に非磁性層が形成されており、磁性層は磁性粉とバ
インダー樹脂よりなり、非磁性層はバインダー樹脂と無
機粉体顔料からなる。そして、バインダー樹脂の少なく
とも一方が本発明の塩化ビニル系樹脂組成物が使用され
る。
2の磁気記録媒体は支持体の片面に磁性層が形成され、
他面に非磁性層が形成されており、磁性層は磁性粉とバ
インダー樹脂よりなり、非磁性層はバインダー樹脂と無
機粉体顔料からなる。そして、バインダー樹脂の少なく
とも一方が本発明の塩化ビニル系樹脂組成物が使用され
る。
【0029】上記支持体としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリ
エステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテート等のセルロール誘導
体、ビニル系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド系樹脂
等のフィルムもしくはシート;さらにアルミニウム、銅
等の非磁性金属箔;紙、セラミックシート等が挙げられ
る。
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリ
エステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテート等のセルロール誘導
体、ビニル系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド系樹脂
等のフィルムもしくはシート;さらにアルミニウム、銅
等の非磁性金属箔;紙、セラミックシート等が挙げられ
る。
【0030】上記磁性層は、磁性粉と本発明の塩化ビニ
ル系樹脂組成物から得られた磁性塗料を塗布、乾燥する
ことにより形成され、上記非磁性層は、本発明の塩化ビ
ニル系樹脂組成物と無機粉体顔料から得られた非磁性塗
料を塗布、乾燥することにより形成される。
ル系樹脂組成物から得られた磁性塗料を塗布、乾燥する
ことにより形成され、上記非磁性層は、本発明の塩化ビ
ニル系樹脂組成物と無機粉体顔料から得られた非磁性塗
料を塗布、乾燥することにより形成される。
【0031】上記磁性塗料は、塩化ビニル系樹脂組成
物、磁性粉及び溶剤から製造される。
物、磁性粉及び溶剤から製造される。
【0032】上記磁性粉としては、例えば、γーFe2
O3 、Co含有のγ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、Co含
有のFe3 O4 、CrO2 、Co−Ni−P合金、Fe
−Co−Ni合金、Coフェライト、Baフェライト、
Srフェライト、Fe合金、Co合金、Ni合金等の公
知の強磁性粉が挙げられる。
O3 、Co含有のγ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、Co含
有のFe3 O4 、CrO2 、Co−Ni−P合金、Fe
−Co−Ni合金、Coフェライト、Baフェライト、
Srフェライト、Fe合金、Co合金、Ni合金等の公
知の強磁性粉が挙げられる。
【0033】上記溶剤としては、例えば、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコールモノ
エチルエーテル等の等のエステル類;グリコールジメチ
ルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテル類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベン
ゼン等の塩素化炭化水素等が挙げられ、これらは単独も
しくは数種を混合して用いられる。
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコールモノ
エチルエーテル等の等のエステル類;グリコールジメチ
ルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテル類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベン
ゼン等の塩素化炭化水素等が挙げられ、これらは単独も
しくは数種を混合して用いられる。
【0034】また、磁性塗料中には、必要に応じて、硬
化剤、研磨剤、潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、安定剤等
の各種添加剤が添加されてもよい。
化剤、研磨剤、潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、安定剤等
の各種添加剤が添加されてもよい。
【0035】上記硬化剤としては、ポリイソシアネート
化合物等公知のものが用いられ、潤滑剤としては、例え
ば、ジアルキルポリシロキサン、フェニルポリシロキサ
ン、フロロアルキルポリシロキサン(アルキル基の炭素
数1〜5)等のシリコンオイル、二硫化モリブデン、二
硫化タングステン等の無機粉末、不飽和脂肪族炭化水素
等が挙げられる。
化合物等公知のものが用いられ、潤滑剤としては、例え
ば、ジアルキルポリシロキサン、フェニルポリシロキサ
ン、フロロアルキルポリシロキサン(アルキル基の炭素
数1〜5)等のシリコンオイル、二硫化モリブデン、二
硫化タングステン等の無機粉末、不飽和脂肪族炭化水素
等が挙げられる。
【0036】また上記分散剤としては、例えば、カプリ
ル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等の炭
素数12〜18の脂肪酸等が挙げられる。
ル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等の炭
素数12〜18の脂肪酸等が挙げられる。
【0037】上記帯電防止剤としては、例えば、カーボ
ンブラック等の導電性粉末、アルキレンオキサイド系、
グリセリン系のノニオン界面活性剤;高級アルキルアミ
ン類、四級アンモニウム塩類等のカチオン界面活性剤;
カルボキシル基、リン酸基、スルホン基等の酸性基を含
むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸
類等の両性界面活性剤等が挙げられる。
ンブラック等の導電性粉末、アルキレンオキサイド系、
グリセリン系のノニオン界面活性剤;高級アルキルアミ
ン類、四級アンモニウム塩類等のカチオン界面活性剤;
カルボキシル基、リン酸基、スルホン基等の酸性基を含
むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸
類等の両性界面活性剤等が挙げられる。
【0038】上記安定剤としては、例えば、一般式C17
H35COOM5(式中、M5 はPb、Cd、Ba、Ca、
Zn、Mg又はAlを示す)で表される金属石鹸;有機
錫マレート、有機錫ラウレート、有機錫メルカプト、メ
チル錫、ブチル錫、オクチル錫等の有機錫化合物等が挙
げられる。
H35COOM5(式中、M5 はPb、Cd、Ba、Ca、
Zn、Mg又はAlを示す)で表される金属石鹸;有機
錫マレート、有機錫ラウレート、有機錫メルカプト、メ
チル錫、ブチル錫、オクチル錫等の有機錫化合物等が挙
げられる。
【0039】上記塩化ビニル系樹脂組成物を用いて磁性
塗料を製造するには、磁性粉を該樹脂組成物溶液(該樹
脂組成物及びポリウレタン系樹脂又はポリカーボネート
ポリウレタン樹脂等を溶剤中に溶解したもの)と共に、
混練、分散するか、二本ロールミル、三本ロールミル、
オープンニーダー、加圧ニーダー、連続ニーダー等で前
分散し、次いで、サンドグラインダー、ボールミル等で
後分散する方法が一般に用いられる。
塗料を製造するには、磁性粉を該樹脂組成物溶液(該樹
脂組成物及びポリウレタン系樹脂又はポリカーボネート
ポリウレタン樹脂等を溶剤中に溶解したもの)と共に、
混練、分散するか、二本ロールミル、三本ロールミル、
オープンニーダー、加圧ニーダー、連続ニーダー等で前
分散し、次いで、サンドグラインダー、ボールミル等で
後分散する方法が一般に用いられる。
【0040】又、非磁性塗料は塩化ビニル系樹脂組成
物、無機粉体顔料及び溶剤から製造される。無機粉体顔
料としては、カーボンブラック、酸化チタン等が挙げら
れる。
物、無機粉体顔料及び溶剤から製造される。無機粉体顔
料としては、カーボンブラック、酸化チタン等が挙げら
れる。
【0041】磁性塗料及び非磁性塗料を支持体に塗布す
る方法としては、エアードクターコート、ブレードコー
ト、ロッドコート、押出しコート、エアナイフコート、
スクイズコート、含浸コート、リバースロールコート、
トランスファーロールコート、グラビアコート、キスコ
ート、キャストコート、スプレーコート、スピンコート
等が挙げられる。
る方法としては、エアードクターコート、ブレードコー
ト、ロッドコート、押出しコート、エアナイフコート、
スクイズコート、含浸コート、リバースロールコート、
トランスファーロールコート、グラビアコート、キスコ
ート、キャストコート、スプレーコート、スピンコート
等が挙げられる。
【0042】上記磁性層と支持体の間に非磁性層が積層
される場合は、この非磁性層に非磁性粉を分散するため
にも、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を使用してもよ
い。
される場合は、この非磁性層に非磁性粉を分散するため
にも、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を使用してもよ
い。
【0043】上記非磁性粉としては、カーボンブラッ
ク、グラファイト、酸化チタン、硫酸バリウム、Zn
S、MgCO3 、ZnO、CaO、γ−酸化鉄、二硫化
モリブデン、窒化ホウ素、MgO、SnO2 、Si
O2 、CrO3 、Cr2 O3 、α−Al2 O3 、Si
C、酸化セリウム、コランダム、人造ダイヤモンド、α
−酸化鉄、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、窒化ケイ
素、炭化ケイ素、炭化モリブデン、炭化タングステン、
チタンカーバイト、トリポリ、ケイソウ土、ドロマイト
等が挙げられる。
ク、グラファイト、酸化チタン、硫酸バリウム、Zn
S、MgCO3 、ZnO、CaO、γ−酸化鉄、二硫化
モリブデン、窒化ホウ素、MgO、SnO2 、Si
O2 、CrO3 、Cr2 O3 、α−Al2 O3 、Si
C、酸化セリウム、コランダム、人造ダイヤモンド、α
−酸化鉄、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、窒化ケイ
素、炭化ケイ素、炭化モリブデン、炭化タングステン、
チタンカーバイト、トリポリ、ケイソウ土、ドロマイト
等が挙げられる。
【0044】また、非磁性層は磁性層の製造と同様にし
て形成される。
て形成される。
【0045】磁気記録媒体を得るには、支持体に磁性層
を形成した後、磁性層を電磁石(ソレノイド)中を通し
配向させるのが好ましい。
を形成した後、磁性層を電磁石(ソレノイド)中を通し
配向させるのが好ましい。
【0046】上記磁気記録媒体は、例えば、オーディオ
用カセットテープ、VTRテープ等の磁気テープ;フロ
ッピーディスク等の磁気ディスク;磁気カードとして使
用される。
用カセットテープ、VTRテープ等の磁気テープ;フロ
ッピーディスク等の磁気ディスク;磁気カードとして使
用される。
【0047】
【実施例】本発明の実施例につき以下に説明する。 (1)共重合体Aの重合 〔初期仕込み〕攪拌機の備えられたジャケット付き耐圧
重合器にメタノール220重量部、重合開始剤としてα
−クミルパーオキシネオデカノエート0.7重量部を仕
込んだ後、密閉して残存する空気を排除した後、塩化ビ
ニルモノマー71重量部を圧入した。
重合器にメタノール220重量部、重合開始剤としてα
−クミルパーオキシネオデカノエート0.7重量部を仕
込んだ後、密閉して残存する空気を排除した後、塩化ビ
ニルモノマー71重量部を圧入した。
【0048】〔後添加仕込み〕吊り下げ可能なステンレ
ス製容器(以下添加容器という)の空気を排除した後、
水酸基含有ビニルモノマーとして2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート7重量部、四級アンモニウム塩基含有ビ
ニルモノマーとしてメタクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド0.4重量部、カルボキシ
ル基含有ビニルモノマーとしてマレイン酸0.4重量部
及びメタノール14重量部を吸引させ更に塩化ビニルモ
ノマー29重量部を圧入した。次いで、この添加容器を
振とうし内容物を十分に混合溶解してバネ秤に吊るし、
容器底部にある弁からフレキシブルチューブを使用して
重合反応容器に設けてある添加ノズルに接続した。
ス製容器(以下添加容器という)の空気を排除した後、
水酸基含有ビニルモノマーとして2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート7重量部、四級アンモニウム塩基含有ビ
ニルモノマーとしてメタクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド0.4重量部、カルボキシ
ル基含有ビニルモノマーとしてマレイン酸0.4重量部
及びメタノール14重量部を吸引させ更に塩化ビニルモ
ノマー29重量部を圧入した。次いで、この添加容器を
振とうし内容物を十分に混合溶解してバネ秤に吊るし、
容器底部にある弁からフレキシブルチューブを使用して
重合反応容器に設けてある添加ノズルに接続した。
【0049】〔重合反応操作〕重合反応機の攪拌機の回
転数250rpmにし、添加容器から重合反応器へ上記
混合モノマーのうち2.5重量%を圧入し、ジャケット
に温水を通すことによって反応器の内温を43℃まで昇
温した。内温が43℃に達した時点で、添加容器から重
合反応容器へ残りの混合モノマーを5分毎に合計60回
に分割して添加した。また、重合反応器の内温は昇温し
て43℃になった時点から温度調整を行い、反応中は常
に43℃で一定になるようにした。最後の添加が終了し
て10分後内温を25℃まで冷却し重合反応を停止し
た。冷却後は重合反応器内部に残存する塩化ビニルモノ
マーを排出し、さらに窒素ガスを通気し十分に塩化ビニ
ルモノマーを除去した。その後、重合反応器下部からス
ラリーを抜き出し、イオン交換水で洗浄、脱水し、真空
乾燥して白色粉末の共重合体Aを得た。
転数250rpmにし、添加容器から重合反応器へ上記
混合モノマーのうち2.5重量%を圧入し、ジャケット
に温水を通すことによって反応器の内温を43℃まで昇
温した。内温が43℃に達した時点で、添加容器から重
合反応容器へ残りの混合モノマーを5分毎に合計60回
に分割して添加した。また、重合反応器の内温は昇温し
て43℃になった時点から温度調整を行い、反応中は常
に43℃で一定になるようにした。最後の添加が終了し
て10分後内温を25℃まで冷却し重合反応を停止し
た。冷却後は重合反応器内部に残存する塩化ビニルモノ
マーを排出し、さらに窒素ガスを通気し十分に塩化ビニ
ルモノマーを除去した。その後、重合反応器下部からス
ラリーを抜き出し、イオン交換水で洗浄、脱水し、真空
乾燥して白色粉末の共重合体Aを得た。
【0050】(2)共重合体Bの重合 マレイン酸に代えてエチレンスルホン酸を使用した以外
は、(1)と同様にして重合させ共重合体Bを得た。
は、(1)と同様にして重合させ共重合体Bを得た。
【0051】(3)共重合体Cの重合 マレイン酸に代えてアシッドホスホキシエチルアクリレ
ートを使用した以外は、(1)と同様にして重合させ共
重合体Cを得た。
ートを使用した以外は、(1)と同様にして重合させ共
重合体Cを得た。
【0052】(実施例1)共重合体Aに、官能基を含有
するウレタン樹脂として三洋化成社製「TI−855
0」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物
を得た。
するウレタン樹脂として三洋化成社製「TI−855
0」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物
を得た。
【0053】(実施例2)共重合体Aに、官能基を含有
するウレタン樹脂として東洋紡社製「PU−1」を重量
比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
するウレタン樹脂として東洋紡社製「PU−1」を重量
比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0054】(実施例3)共重合体Aに、官能基を含有
するウレタン樹脂としてモートン社製「CA398」を
重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物を得
た。
するウレタン樹脂としてモートン社製「CA398」を
重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物を得
た。
【0055】(実施例4)共重合体Aに、官能基を含有
するウレタン樹脂として武田薬品社製「E−780」)
を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物を得
た。
するウレタン樹脂として武田薬品社製「E−780」)
を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物を得
た。
【0056】(実施例5)共重合体Bに、官能基を含有
するウレタン樹脂として三洋化成社製「TI−855
0」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物
を得た。
するウレタン樹脂として三洋化成社製「TI−855
0」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物
を得た。
【0057】(実施例6)共重合体Cに、官能基を含有
するウレタン樹脂として三洋化成社製「TI−855
0」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物
を得た。
するウレタン樹脂として三洋化成社製「TI−855
0」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹脂組成物
を得た。
【0058】(比較例1)ウレタン樹脂を全く使用せ
ず、共重合体Aのみを使用した。
ず、共重合体Aのみを使用した。
【0059】(比較例2)ウレタン樹脂を全く使用せ
ず、共重合体Bのみを使用した。
ず、共重合体Bのみを使用した。
【0060】(比較例3)ウレタン樹脂を全く使用せ
ず、共重合体Cのみを使用した。
ず、共重合体Cのみを使用した。
【0061】(比較例4)共重合体Aに、水酸基のみを
含有するウレタン樹脂として日本ポリウレタン社製「N
−2304」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。
含有するウレタン樹脂として日本ポリウレタン社製「N
−2304」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。
【0062】(比較例5)共重合体Bに、水酸基のみを
含有するウレタン樹脂として日本ポリウレタン社製「N
−2304」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。
含有するウレタン樹脂として日本ポリウレタン社製「N
−2304」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。
【0063】(比較例6)共重合体Cに、水酸基のみを
含有するウレタン樹脂として日本ポリウレタン社製「N
−2304」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。
含有するウレタン樹脂として日本ポリウレタン社製「N
−2304」を重量比1:1で混合して塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。
【0064】塩化ビニル系共重合体の成分組成の測定 水酸基を無水酢酸−ピリジン法で定量することにより水
酸基含有成分を求め、酸素フラスコ燃焼法により塩素含
有量を測定することにより塩化ビニル成分を求めた。さ
らに、カルボキシル基をメタノール/水酸化カリウム溶
液で滴定して定量することによりカルボキシル基含有成
分を求めた。上記三成分の残部を第四級アンモニウム塩
基含有成分とした。各成分の測定結果を表1に示した。
酸基含有成分を求め、酸素フラスコ燃焼法により塩素含
有量を測定することにより塩化ビニル成分を求めた。さ
らに、カルボキシル基をメタノール/水酸化カリウム溶
液で滴定して定量することによりカルボキシル基含有成
分を求めた。上記三成分の残部を第四級アンモニウム塩
基含有成分とした。各成分の測定結果を表1に示した。
【0065】塩化ビニル系共重合体の重合度測定 塩化ビニル系共重合体A、B及びCの重合度は、JIS
K6721に準拠して測定し、その結果を表1に示し
た。
K6721に準拠して測定し、その結果を表1に示し
た。
【0066】
【表1】
【0067】磁性塗料の調製 メタル磁性粉(BET値60m2 /g)100重量部、
塩化ビニル系共重合体10重量部、ウレタン樹脂(武田
薬品工業社製「タケラックE780」)10重量部を、
メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサン(重量
比2:1:1)の混合溶剤175重量部ならびに1/2
インチSUSボール400重量部をガラス瓶に充填し、
ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で6時間振と
うして分散させた後、架橋剤としてポリイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製「コロネートL」)1.1
4重量部を加えて、さらに30分間振とうさせることに
より、上記実施例1〜6及び比較例1〜6で得られた各
塩化ビニル系共重合体に対応する磁性塗料を調製した。
塩化ビニル系共重合体10重量部、ウレタン樹脂(武田
薬品工業社製「タケラックE780」)10重量部を、
メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサン(重量
比2:1:1)の混合溶剤175重量部ならびに1/2
インチSUSボール400重量部をガラス瓶に充填し、
ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で6時間振と
うして分散させた後、架橋剤としてポリイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製「コロネートL」)1.1
4重量部を加えて、さらに30分間振とうさせることに
より、上記実施例1〜6及び比較例1〜6で得られた各
塩化ビニル系共重合体に対応する磁性塗料を調製した。
【0068】磁性塗料の物性測定 上記で調製された磁性塗料につき下記の物性測定を行
い、その結果を表2〜表5に示した。 (1)光沢度 上記調製直後の磁性塗料をポリエステルフィルム上に塗
布、磁場配向させた後、乾燥して十分に架橋反応を行わ
せ、乾燥後の厚さ5μmの磁性塗膜を有する試料を得
た。この試料につき、デジタル変角光沢計(日本電色工
業社製「VG−1G」)を用いて、磁性塗膜の入射角度
及び反射角度60度時の光沢度を測定した。
い、その結果を表2〜表5に示した。 (1)光沢度 上記調製直後の磁性塗料をポリエステルフィルム上に塗
布、磁場配向させた後、乾燥して十分に架橋反応を行わ
せ、乾燥後の厚さ5μmの磁性塗膜を有する試料を得
た。この試料につき、デジタル変角光沢計(日本電色工
業社製「VG−1G」)を用いて、磁性塗膜の入射角度
及び反射角度60度時の光沢度を測定した。
【0069】(2)角形比 前記光沢度を測定した試料を4.5×7cmの大きさに
切り、直流磁化特性記録装置(横河電気社製「T/32
56−30」)により測定した。
切り、直流磁化特性記録装置(横河電気社製「T/32
56−30」)により測定した。
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の構成
は、上述の通りであり、磁性粉との親和力に優れ、磁性
粉を高密度、高配向で充填可能であり、かつ熱安定性に
優れた磁性塗料の提供が可能である。本発明2の磁気記
録媒体は、電磁特性に優れ、耐熱性、耐久性及び耐磨耗
性に優れた高品質の磁気塗膜を有するので、磁気テー
プ、磁気ディスク、磁気カード等に好適に使用される。
は、上述の通りであり、磁性粉との親和力に優れ、磁性
粉を高密度、高配向で充填可能であり、かつ熱安定性に
優れた磁性塗料の提供が可能である。本発明2の磁気記
録媒体は、電磁特性に優れ、耐熱性、耐久性及び耐磨耗
性に優れた高品質の磁気塗膜を有するので、磁気テー
プ、磁気ディスク、磁気カード等に好適に使用される。
フロントページの続き (72)発明者 松本 光央 山口県徳山市櫛ケ浜東浜田529−19 (72)発明者 志賀 光枝 山口県新南陽市大神3−9−19−406
Claims (2)
- 【請求項1】水酸基を含有するビニルモノマー、四級ア
ンモニウム塩基を含有するビニルモノマー、酸基を含有
するビニルモノマー及び塩化ビニルモノマーを構成単位
とする塩化ビニル系共重合体と、水酸基以外の官能基を
含有するウレタン樹脂とからなることを特徴とする塩化
ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項2】支持体の片面に磁性粉とバインダー樹脂か
らなる磁性層が形成され、他面にバインダー樹脂と無機
粉体顔料からなる非磁性層が形成された磁気記録媒体に
おいて、上記バインダー樹脂の少なくとも一方が、請求
項1記載の塩化ビニル系樹脂組成物であることを特徴と
する磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25554093A JPH07109394A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25554093A JPH07109394A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109394A true JPH07109394A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17280153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25554093A Pending JPH07109394A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07109394A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014196650A1 (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-11 | 日産化学工業株式会社 | 生体物質の付着抑制能を有するイオンコンプレックス材料及びその製造方法 |
WO2015005054A1 (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-15 | Dic株式会社 | 水性コーティング剤及びそれを用いた物品 |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP25554093A patent/JPH07109394A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014196650A1 (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-11 | 日産化学工業株式会社 | 生体物質の付着抑制能を有するイオンコンプレックス材料及びその製造方法 |
US20160122576A1 (en) * | 2013-06-07 | 2016-05-05 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Ion complex material having function of inhibiting adhesion of biological substance and method for manufacturing the same |
JPWO2014196650A1 (ja) * | 2013-06-07 | 2017-02-23 | 日産化学工業株式会社 | 生体物質の付着抑制能を有するイオンコンプレックス材料及びその製造方法 |
US11345827B2 (en) | 2013-06-07 | 2022-05-31 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Ion complex material having function of inhibiting adhesion of biological substance and method for manufacturing the same |
WO2015005054A1 (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-15 | Dic株式会社 | 水性コーティング剤及びそれを用いた物品 |
US9803087B2 (en) | 2013-07-09 | 2017-10-31 | Dic Corporation | Aqueous coating agent and article using same |
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