JPH07109363B2 - 棒状ワークの検査方法 - Google Patents

棒状ワークの検査方法

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JPH07109363B2
JPH07109363B2 JP3223964A JP22396491A JPH07109363B2 JP H07109363 B2 JPH07109363 B2 JP H07109363B2 JP 3223964 A JP3223964 A JP 3223964A JP 22396491 A JP22396491 A JP 22396491A JP H07109363 B2 JPH07109363 B2 JP H07109363B2
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shaped
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清治 中防
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株式会社中防鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状ワークの刃先の形
状を検査する棒状ワークの検査方法に関し、特にボール
エンドミル等の螺旋形状を有する円弧部の刃先を有する
棒状ワークの検査に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の棒状ワーク(例えばボールエンド
ミル)の円弧部の刃先の真球度等の形状に関する精度確
認は、棒状ワークによつて実際に切削された被加工物の
精度を検査してその検査結果から棒状ワーク刃先の精度
を検査する方法(従来例1)と、投影機を用いて棒状ワ
ークを投影してその刃先を検査する方法(従来例2)が
あつた。
【0003】このうち、従来例2の投影機による計測に
ついては、スクリーンに棒状ワークの先端円弧部の形状
を拡大して写し出し、そのスクリーン上に例えば拡大し
て描かれた先端円弧部の形状の設計図をセツトし、写し
出された棒状ワークの先端円弧部の実際の形状と設計図
とを比較し、その精度を求めていた。
【0004】ところで、上記の方法においては、夫々次
のような問題を有していた。
【0005】(1)棒状ワークにより切削された被加工
物の加工形状から間接的に棒状ワークの精度を検査する
従来例1においては、加工前に切削状況の精度を予測す
ることができない。したがつて、精度検査に被加工物が
必要となり、材料コストが大となるばかりでなく、検査
に時間を要することになる。
【0006】また、被加工物に生じた加工形状の誤差
が、棒状ワークの刃先の精度によるものか、その他の原
因によるものかの判断が困難であつた。
【0007】(2)投影機を用いる従来例2において
は、単純な影絵と同じ要領であり、検査する者にとつて
0.01〜0.05mm位の読取り誤差を生じていた。
【0008】そこで、本出願人は、特願平1−1550
72号(特開平3−18711号)で棒状ワークの刃先
形状の計測精度のばらつきを防止する技術を提案した
(従来例3)。これは、次の手順で棒状ワークの刃先形
状を計測するものである。
【0009】まず、図11の如く、棒状ワーク1の基部
2をワークヘツド3(図1参照)にて水平に保持し、こ
の基部2に直交する方向から計測プローブ5を当接させ
て、基部2の実測径R1を計測する。
【0010】次に、計測プローブ5を一旦後退させた
後、これを旋回縦軸6周りに旋回させ、計測プローブ
の中心軸Aを棒状ワーク1の中心軸Xに一致させる。そ
して、棒状ワーク1の先端円弧部1aの先端位置TPb
に計測プローブ5を当接させ、旋回縦軸6から先端円弧
部1aの先端位置TPbまでの距離を検出する。そし
て、この検出結果に基づいて、先に検出した実測径R1
と差を計算し、その差だけ棒状ワーク1を中心軸X方向
へ進退させ、棒状ワーク1の先端位置TPbから旋回縦
軸6までの距離が基部2の実径R1となるよう位置決め
する。
【0011】その後、計測プローブ5を複数の旋回角度
位置P1,P2,…,Pnへ旋回縦軸6周りに旋回さ
せ、各旋回角度位置P1,P2,…,Pnごとに旋回縦
軸6から先端円弧部1aまでの実測距離を計測する。そ
して、その実測値をプリンタやデイスプレイに出力す
る。
【0012】以上の計測作業を、パーソナルコンピユー
タを有する棒状ワークの検査装置にて自動的に行つてい
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来例3では、作業者
の計測熟練度による精度のばらつきを防止できるといつ
た利点を有するものの、棒状ワーク1の基部2の実測半
径R1を基準に計測するため、期すべき設計半径Roと
の関係が考慮されず、故に、設計半径Roに対する棒状
ワーク1の形状の合否を評価するためには、作業者は、
プリンタやデイスプレイによる出力結果に基づいて、さ
らに手作業による評価計算を行わなければならず、この
労力の削減が残された課題となつていた。
【0014】また、従来例3では、基部2の実測径R1
を基準として先端円弧部1aの形状を計測するため、始
めに基部2に直交する方向から計測プローブ5を当接さ
せて基部2の径R1を計測しなければならない。したが
つて、この作業を省略する余地も残されていた。
【0015】本発明は、上記課題に鑑み、棒状ワーク形
状の合否評価工程や基部の径の計測工程を省略し、検査
時間を軽減し得る棒状ワークの検査方法の提供を目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1〜10の如く、棒状ワーク1の先端円弧部1
aの設計半径Roおよびその公差−a,bを制御部9に
入力し、旋回縦軸6周りに旋回可能な計測プローブ5を
旋回縦軸6と直交する中心軸A方向へ進退させ、計測プ
ローブ5の先端位置TPaが旋回縦軸6から設計半径R
oだけ離間するよう位置決めし、棒状ワーク1の基部2
をワークヘツド3にて水平に保持し、計測プローブ5の
中心軸Aと棒状ワーク1の中心軸Xとを一致させ、また
は棒状ワーク1の設計半径上で計測プローブ5を棒状ワ
ーク1の中心軸Xから回縦軸6周りに任意の角度分だ
けずらした状態で、両者を対向させ、棒状ワーク1を中
心軸X方向へ進退させて、先端円弧部1aの先端位置T
Pbが計測プローブ5の先端位置TPaに当接するよう
位置決めして先端円弧部1aの先端位置TPbと旋回縦
軸6との距離が設計半径Roとなり、その後、計測プロ
ーブ5を複数の旋回角度位置P1,P2,…,Pnへ旋
回縦軸6周りに旋回させ、各旋回角度位置P1,P2,
…,Pnごとに旋回縦軸6からの先端円弧部1aの実測
距離PL1,PL2,…,PLnを計測し、制御部9に
より設計半径Roおよびその公差−a,bに基づいて棒
状ワーク1の中心軸Xに関して前記先端円弧部1aの先
端位置TPbを通る仮想円を作って許容範囲ERを設定
し、 前記計測結果に基づいて各実測距離PL1,PL
2,…,PLnが許容範囲ERに属するか否かを制御部
9で自動的に判断し、該判断結果を出力装置10にて出
力するとともに許容範囲ERおよび各実測距離PL1,
PL2,…,PLnをイメージ出力するものである。
【0017】
【作用】上記課題解決手段において、予め棒状ワーク1
の先端円弧部1aの設計半径Roを制御部9に入力し、
旋回縦軸6から設計半径Roだけ離間した計測プローブ
5の先端位置TPaに棒状ワーク1の先端円弧部1aの
先端位置TPbを当接さて、棒状ワーク1の中心軸X方
向の位置決めを行うことによって、基部2の実径R1を
計測してから棒状ワーク1の位置決めを行う必要がなく
なり、棒状ワーク1の位置決め時間が大幅に短縮する。
【0018】また、棒状ワーク1を位置決めした際に、
棒状ワーク1の先端円弧部1aの先端位置TPbと旋回
縦軸6との距離が設計半径Roとなっているので、設計
半径Roおよびその公差−a,bに基づいて棒状ワーク
1の中心軸Xに関して先端円弧部1aの先端位置TPb
を通る仮想円を作って許容範囲ERを設定する、すなわ
ち先端位置TPbを基準として許容範囲ERが設定され
ることになる(図8参照)。したがって、旋回角度位置
P1,P2,…,Pnごとに旋回縦軸6からの先端円弧
部1aまでの実測距離PL1,PL2,…,PLnを計
測した後、これらが許容範囲ERに属するか否かを自動
的に判断し、この判断結果を出力装置10にて出力する
とともに許容範囲ERおよび各実測距離PL1,PL
2,…,PLnをイメージ出力する。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例の棒状ワークの検査
方法に使用する棒状ワーク検査装置の全体構成を示す斜
視図、図2は同じくその計測手順を示すフローチヤー
ト、図3は同じくその評価手順を示すフローチヤート、
図4は同じくその棒状ワークと計測プローブの関係を示
す拡大平面図、図5は同じく計測部の縦断面図、図6は
同じく制御部の機能ブロツク図、図7は同じく計測プロ
ーブを旋回させて棒状ワークの先端形状を計測する動作
を示す図、図8は同じくボールエンドミルの検査状態を
示す図、図9は同じくその先端円弧部の真球度の計測状
態を示す図、図10は同じくテーパボールエンドミルの
検査状態を示す図である。なお、従来部品と同一機能を
有する部材は、同一符号を付している。
【0020】[棒状ワークの構成] 本実施例の被検査体としての棒状ワーク1は、図1,4
の如く、例えば、円弧状の底刃を持つボールエンドミル
やテーパボールエンドミル等の工具であり、図4の如
く、円柱状の基部2から螺旋形状に形成された外周切刃
4aと、これに連続し先端円弧部1aの中心で収束する
先端切刃4bとを有し、該先端切刃4bの中心軸X周り
の回転軌跡が側面視円弧状となるよう形成されている。
【0021】[棒状ワーク検査装置の全体構成] 本実施例で用いる棒状ワーク検査装置は、図1の如く、
従来例3で述べた棒状ワーク検査装置と同一の基本構成
を有している。すなわち、棒状ワーク検査装置は、精密
定盤8上で棒状ワーク1の基部2を水平に保持し回転可
能に支持するワークヘツド3と、棒状ワーク1の先端円
弧部1aの形状を計測プローブ5にて計測する計測部7
と、計測部7およびワークヘツド3の駆動を制御し計測
データを処理する制御部9と、該制御部9によつて処理
された検査結果を出力する出力装置10とが設けられて
いる。
【0022】[ワークヘツドの構成] 前記ワークヘツド3は、図1の如く、棒状ワーク1の基
部2を水平に保持する円筒状の保持具11と、該保持具
11を回転自在に軸受するワークヘツドケース12と、
該ケース12に設置され保持具11を旋回縦軸6と直交
する中心軸X周り(C方向)に回転させるステツピング
モータ13とを備えている。
【0023】該ワークヘツド3は、案内レール15の上
に中心軸Xと直交するY軸方向へ摺動自在に載置され、
リニアスケール15aを用いてY軸方向の位置を手動調
整可能とされている。そして、該案内レール15は、定
盤8上の進退用レール16上に中心軸X方向に進退自在
に載置され、ワーク進退駆動装置17にて進退制御され
る。該ワーク進退駆動装置17は、ステツピングモータ
18と、該モータ18の駆動力を前記案内レール15に
伝達するクロスローラやボールねじ等とからなるもの
で、これらは前記進退用レール16の下部のケース16
aに内装されている。
【0024】[計測部の構成] 前記計測部7は、図1,5の如く、計測プローブ5と、
該計測プローブ5を旋回縦軸6方向およびこれに直交す
る二軸方向A,Wに位置決めするプローブ位置決め手段
5aと、定盤8の中央部の旋回縦軸6周り(B方向)に
旋回自在に支持され前記プローブ位置決め手段5aを支
持する旋回台19とを備えている。
【0025】前記計測プローブ5は、図5の如く、棒状
ワーク1に接触させるための触針22と、該触針22を
A軸方向に摺動自在に保持するプローブ保持体23とか
らなる既存のもので、該プローブ保持体23には、触針
22の機械的移動を電気信号に変換する変換回路が内装
されている。
【0026】前記プローブ位置決め手段5aは、第5図
の如く、旋回台19の端部にピン24で固定された向心
案内台25と、該向心案内台25上で旋回縦軸6へ向か
う方向A(以下、向心方向という)へ進退自在に案内支
持された向心進退体26と、該向心進退体26上で前記
プローブ保持体23を図1のようにW方向へ移動調整さ
せるよう案内する向心度調整体27と、前記向心進退体
26上でプローブ保持体23を昇降自在に支持する昇降
案内体28と、前記向心進退体26を向心方向Aへ移動
させるためのステツピングモータ29とから構成されて
いる。このうち、前記向心度調整体27および昇降案内
体28は、ギヤ機構にて手作業により調整可能とされて
いる。また、前記ステツピングモータ29は、図6の如
く、後述の制御部9のプローブ進退手段30により制御
される。
【0027】前記旋回台19は、定盤8のボス部31に
回転自在に支持された円板であり、その中央孔32に筒
状の旋回縦軸体6aが固定されている。該旋回縦軸体6
aおよび旋回台19は、定盤8のボス部31に取付けら
れたステツピングモータ33により正逆回転可能に駆動
される。なお、図5中、6bは基準段階の調整時にテス
トバー等を装着させるための嵌合孔である。
【0028】[制御部の構成] 前記制御部9は、CPU、ROMおよびRAMを有する
一般的なコンピユータ等が用いられており、図6の如
く、棒状ワーク1を中心軸X周りに回転させるワーク回
転手段14と、前記案内レール15およびワークヘツド
3の中心軸X方向の進退を制御するワーク進退手段43
と、前記計測部7のステツピングモータ33を通じて旋
回台19を回縦軸6周りに旋回制御するプローブ旋回
手段44と、前記ステツピングモータ29を通じて向心
進退体26を向心方向Aへ進退制御するプローブ進退手
段30と、前記向心進退体26の位置情報から計測プロ
ーブ5の先端位置TPaの回縦軸6からの距離を検知
するデータ検知手段47と、該データ検知手段47から
の検知信号に基づいて前記各手段14,43,44,3
0に制御信号を出力する計測制御手段46と、入力装置
41を介して入力された設計半径Roや公差−a,bの
情報に基づいて先端円弧部1aの形状の許容範囲ERを
演算設定する許容範囲演算手段48と、前記データ検知
手段47からの計測結果PL1,PL2,…,PLnが
許容範囲演算手段48で演算された許容範囲ERに属す
るか否かを判断する合否判断手段49と、該合否判断手
段49での判断結果を出力装置10に出力する合否出力
手段50とが有せしめられている。
【0029】前記出力装置10は、CRTデイスプレイ
装置38、プロツタ39並びにデイスケツト装置40等
からなる。
【0030】なお、図1中、36は投影機、37は棒状
ワーク1の形状を拡大観察するための実体顕微鏡であ
る。
【0031】[動作説明]上記構成において、本実施例
の棒状ワーク検査装置によるボールエンドミルの検査手
順を、図2,3の流れに沿つて説明する。
【0032】(1)準備工程 図5に示す旋回縦軸体6aの嵌合孔6bに、円柱状のテ
ストバーを旋回台19に対して垂直に嵌合し、該テスト
バーに対し計測プローブ5をA軸方向に移動させて押し
当てる。このとき、プローブ5の触針22が先回縦軸6
に向かつているとは限らないので、向心度調整体27を
手作業により操作し、計測プローブ5をW方向に僅かに
移動させながらテストバーの形状に沿つて移動させる。
そして、触針22の計測値が最大値を示す位置において
計測プローブ5をW方向に対し固定する。そして、この
ときの触針22の計測値とテストバーの半径とが一致す
るよう、計測プローブ5の原点を決ておく。その後、テ
ストバーを取リはずしておくとともに、旋回台19を
回縦軸6周りに旋回させ、中心軸Aをワークヘツドの中
心軸Xと直交させておく。
【0033】次に,ワークヘツド3の保持具11に、先
端が円弧形状とされた円柱状のテストバーを水平に挿入
し、このテストバーを前進させた後、計測プローブ5の
触針22をテストバーの基部に接触させ、計測プローブ
5の触針22をテストバーの形状に沿つて昇降させ、測
定値が最大値を示す位置で計測プローブ5の昇降位置を
固定しておく。
【0034】さらに、旋回台19を回縦軸6周りに旋
回させ、計測プローブ5の中心軸Aをワークヘツド
中心軸Xに一致させる。そして、計測プローブ5の触針
22をテストバーに当てたまま、テストバーを中心軸X
と直交するY軸方向へ手動で動かし、計測プローブ5の
計測値が最大となる位置でワークヘツドを固定してお
く。
【0035】(2)設計半径および公差の入力 棒状ワーク1の期すべき設計半径Roおよびその公差−
a,bの各値を、入力装置41にて入力設定し、制御部
9に記憶させる(st01,st11,st12)。
【0036】(3)棒状ワークの位置決め 進退用レール16上でワークヘツド3を後退させた状態
で、棒状ワーク1の基部2をワークヘツド3の保持具1
1内に挿入して水平に保持する。
【0037】次に、制御部9のプローブ進退手段30に
てプローブ位置決め手段5aの向心進退体26を進退さ
せ、計測プローブ5の先端位置TPaを旋回縦軸6から
設計半径Roだけ離間した位置に位置決めする(st0
2)。この際の計測プローブ5の中心軸Aは、ワークヘ
ツドの中心軸Xに一致していても、直交していてもど
ちらでもよい。そして、直交している場合には、制御部
9のプローブ旋回手段44にて旋回台19を90度旋回
させ(st03)、計測プローブ5の先端位置TPaを
半径Roの仮想円上で移動させ、計測プローブ5の中心
軸Aを棒状ワーク1の中心軸Xに一致させる(st0
4)。
【0038】しかる後、ワーク回転手段14にて棒状ワ
ーク1を中心軸X周りに回転させながら、制御部9のワ
ーク進退手段43にて進退用レール16上のワークヘツ
ド3を前進させる。そして、図7の如く、棒状ワーク1
の先端位置TPbを計測プローブ5の先端位置TPaに
当接させ、計測プローブ5がこれを検知したとき(st
05)、ワーク進退手段43によりワークヘツド3の前
進を停止する。このとき、棒状ワーク1の先端円弧部1
aの先端位置TPbと旋回縦軸6との距離は設計半径R
oとなつている(st06)。
【0039】(4)先端円弧部の形状計測 制御部9のプローブ進退手段30にて計測プローブ5を
中心軸A方向に後退させた後、プローブ旋回手段44に
て旋回台19を旋回縦軸6周りに90度旋回させ、計測
プローブ5の中心軸Aを棒状ワーク1の中心軸Xに直交
させる(st07)。そして、プローブ進退手段30に
て計測プローブ5を少しずつ前進させる。この際の計測
プローブ5の前進は、棒状ワーク1が中心軸X周りに3
60度回転するごとに1ステツプ前進するのが望まし
い。また,棒状ワーク1の切刃4a,4bが2枚刃や3
枚刃等である場合には、棒状ワーク1を180度や12
0度づつ回転させるたびに計測プローブ5の進退を行つ
てもよい。
【0040】そして、計測プローブ5の先端が棒状ワー
ク1の側部に当接し、計測プローブ5がこれを検知した
とき、計測プローブ5の先端の旋回縦軸6からの距離R
1を制御部9にて記憶する(st08)。
【0041】その後、プローブ進退手段30にて計測プ
ローブ5を後退させ、プローブ旋回手段44にて旋回台
19をΔθだけ旋回させた後(st09)、図7の如
く、再び計測プローブ5を前進させて、旋回角度位置P
1での先端円弧部1aの旋回縦軸6からの実測距離PL
1を計測して記憶する(st08)。
【0042】この作業を、旋回角度位置P2,…,Pn
についても同様に行い、各実測距離PL2,…,PLn
を記憶する。
【0043】(5)先端円弧部の形状評価 制御部9の許容範囲演算手段48により、先に入力され
た棒状ワーク1の設計半径Roおよびその公差−a,b
に基づいて、棒状ワーク1の先端円弧部1aの形状許容
範囲ER(図8中斜線部)を演算設定する(st1
3)。
【0044】そして、記憶された各実測距離PL1,P
L2,…,PLnが許容範囲ER内に属するか否かを判
断し(st14)、この合否の判断結果を出力装置10
にて出力するとともに、図8の如く、許容範囲ERおよ
び実測距離PL1,PL2,…,PLnをプロツトして
イメージ出力する(st15)。
【0045】なお、棒状ワーク1の先端円弧部1aの真
球度を検出したい場合には、図9の如く、st08にて
計測した実測値R1を基準とし、このR1と各実測距離
PL1,PL2,…,PLnとの寸法差nを出力装置1
0に出力してやればよい。なお、図9中、55は実測
線、56は実測半径R1に基づく仮想線を示すものであ
る。
【0046】また、基部2がテーパ状とされたテーパボ
ールエンドミルの検査においては、図10の如く、棒状
ワーク1の設計半径Roおよび公差−a,b以外に、基
部2のテーパ角度αをも入力設定できるよう構成し、こ
れらに基づき、許容範囲ERを演算設定すればよい。
【0047】このように、計測結果を出力するだけでな
く、被検査体としての棒状ワーク1の合否をも自動的に
判断するので、従来必要とされていた評価計算作業を省
略でき、その分労力を軽減し得る。
【0048】また、予め入力設定した設計半径Roに基
づいて、棒状ワーク1の中心軸X方向の位置決めを行う
ので、従来例3のように、棒状ワーク1の位置決め前に
基部2の実測径R1を計測する必要がなくなり、棒状ワ
ーク1の位置決め時間を大幅に短縮できる。
【0049】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0050】例えば、棒状ワーク1として、先端円弧部
1aの中央が欠けたスローアウエイボールエンドミルを
検査する場合、棒状ワーク1の位置決め時に、計測プロ
ーブ5の中心軸Aと棒状ワーク1の中心軸Xとを一致さ
せずに、棒状ワーク1の設計半径上で計測プローブ5を
棒状ワーク1の中心軸Xから回縦軸6周りに任意の角
度分だけずらした状態で対向させ、これらを当接させて
位置決めしてもよい。
【0051】また、上記実施例においては旋回台19が
回動自在な円板形に形成されているが、旋回縦軸6に支
持されたアーム式のものであつてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、予め入力設定した設計半径に基づいて棒状ワー
クの先端円弧部の先端位置を位置決めしているので、従
来例3における棒状ワークの位置決め前の基部の実測径
の計測工程を省略できる。したがつて、棒状ワークの位
置決め時間を大幅に短縮し得る。
【0053】また、棒状ワークの先端円弧部の先端位置
と旋回縦軸との距離が設計半径となるように棒状ワーク
を位置決めしているので、先端円弧部の実測距離と設計
半径およびその公差から決まる許容範囲とを先端円弧部
の先端位置を基準として比較でき、先端円弧部の実測距
離が許容範囲に属するか否かを制御で自動的に判断
し、この判断結果を出力装置にて出力するとともに許容
範囲および各実測距離を イメージ出力しているので、棒
状ワークの良不良およびその詳細が即座にわかり、検査
工程を短縮し得、人為的な判断ミスを防止し得る。した
がつて、棒状ワークの品質の向上を図り得るといつた優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の棒状ワークの検査方
法に使用する棒状ワーク検査装置の全体構成を示す斜視
図である。
【図2】図2は同じくその計測手順を示すフローチヤー
トである。
【図3】図3は同じくその評価手順を示すフローチヤー
トである。
【図4】図4は同じくその棒状ワークと計測プローブの
関係を示す拡大平面図である。
【図5】図5は同じく計測部の縦断面図である。
【図6】図6は同じく制御部の機能ブロツク図である。
【図7】図7は同じく計測プローブを旋回させて棒状ワ
ークの先端形状を計測する動作を示す図である。
【図8】図8は同じくボールエンドミルの検査状態を示
す図である。
【図9】図9は同じくその先端円弧部の真球度の計測状
態を示す図である。
【図10】図10は同じくテーパボールエンドミルの検
査状態を示す図である。
【図11】図11は従来例3における棒状ワークの先端
形状の計測動作を示す図である。
【符号の説明】
1 棒状ワーク 1a 先端円弧部 2 基部 3 ワークヘツド 5 計測プローブ 6 旋回縦軸 10 出力装置 42 制御装置 Ro 設計半径 −a,b 公差 A,X 中心軸 TPa,TPb 先端位置 P1,P2 旋回角度位置 PL1,PL2 実測距離 ER 許容範囲

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状ワークの先端円弧部の設計半径およ
    その公差を制御部に入力し、 旋回縦軸周りに旋回可能な計測プローブを旋回縦軸と直
    交する中心軸方向へ進退させ、計測プローブの先端位置
    が旋回縦軸から設計半径だけ離間するよう位置決めし、 棒状ワークの基部をワークヘツドにて水平に保持し、 計測プローブの中心軸と棒状ワークの中心軸とを一致さ
    せ、または棒状ワークの設計半径上で計測プローブを棒
    状ワークの中心軸から回縦軸周りに任意の角度分だけ
    ずらした状態で、両者を対向させ、 棒状ワークを中心軸方向へ進退させて、先端円弧部の先
    端位置が計測プローブの先端位置に当接するよう位置決
    めして先端円弧部の先端位置と旋回縦軸との距離が設計
    半径となり、 その後、計測プローブを複数の旋回角度位置へ旋回縦軸
    周りに旋回させ、各旋回角度位置ごとに旋回縦軸からの
    先端円弧部の実測距離を計測し、制御部により設計半径およびその公差に基づいて棒状ワ
    ークの中心軸に関して前記先端円弧部の先端位置を通る
    仮想円を作って許容範囲を設定し、 前記 計測結果に基づいて各実測距離が許容範囲に属する
    か否かを制御で自動的に判断し、 該判断結果を出力装置にて出力するとともに許容範囲お
    よび各実測距離をイメージ出力することを特徴とする棒
    状ワークの検査方法。
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