JPH07109275A - 2−(ピペリジン−4−イル,ピリジン−4−イルおよびテトラヒドロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−7−オールおよびカルバメート誘導体 - Google Patents

2−(ピペリジン−4−イル,ピリジン−4−イルおよびテトラヒドロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−7−オールおよびカルバメート誘導体

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JPH07109275A JP6183733A JP18373394A JPH07109275A JP H07109275 A JPH07109275 A JP H07109275A JP 6183733 A JP6183733 A JP 6183733A JP 18373394 A JP18373394 A JP 18373394A JP H07109275 A JPH07109275 A JP H07109275A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 次式(I)の2−(ピペリジン−4−イル,
ピリジン−4−イルおよびテトラヒドロピリジン−4−
イル)ベンゾフラン−7−オールおよびカルバメート誘
導体、および当該化合物を含有する医薬組成物。 〔式中、Rは水素、低級アルキル、ベンジル、ジアル
キルカルバモイル等;Rはシアノ、ジアルキルアミノ
メチル、ジアルキルカルバモイル等;Rはピリジン−
4−イル、ピペリジン−4−イル1−(低級アルキル)
−ピペリジン−4−イル、テトラヒドロピリジン−4−
イル等である〕 【効果】 式(I)の化合物はアセチルコリンエステラ
ーゼ阻害剤として有用であり、またアルツハイマー病お
よび他の老人性痴呆症の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は一般式(I)
【化6】 〔式中、R1は水素、低級アルキル、アリール低級アル
キル、CONHR11またはCONR67であり;R2
水素、シアノ、CH2NR89、CONHR5またはCO
NR67であり;R3
【化7】 (ここで、R10は水素、低級アルキル、アリール低級ア
ルキル、CONHR5、CONR67、アシル、アシル
オキシ低級アルキルまたはアシルオキシアリール低級ア
ルキルである)であり;R4は水素、ハロゲン、低級ア
ルキルまたは低級アルコキシであり;R5は水素、低級
アルキルまたはアリール低級アルキルであり;R6は低
級アルキルまたはアリール低級アルキルであり;R7
低級アルキルまたはアリール低級アルキルであり;R8
は水素、低級アルキル、アリール低級アルキルまたはア
シルであり;R9は水素、低級アルキルまたはアリール
低級アルキルであり;R11は低級アルキル、アリールま
たはアリール低級アルキルである。但し、R1が水素ま
たは低級アルキルである場合、R2は水素ではない。〕
の化合物またはその薬学的に許容しうる酸付加塩、また
は場合によってはその光学異性体、幾何異性体またはラ
セミ混合物に関する。
【0002】さらに、本発明は上記式に包含される新規
中間体、前記化合物を含有する医薬組成物およびアセチ
ルコリンエステラーゼ阻害剤としてのこれらの使用に関
する。特に断りがなければ、本明細書全体を通して次の
定義を適用する。「低級」なる用語は1〜6個の炭素原
子を含有する基を意味する。「低級アルキル」なる用語
は1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状ア
ルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、直鎖状および分枝鎖状のペンチルおよびヘキ
シルを意味する。「ハロゲン」なる用語は弗素、塩素、
臭素または沃素を意味する。「アリール」なる用語はそ
れぞれ独立して低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
ン、トリフルオロメチルまたはニトロである0、1また
は2個の置換基で置換されたフェニル基を意味する。
「アシル」なる用語は式HCO−、低級アルキル−CO
−、アリール低級アルキル−CO−またはアリール−C
O−(ここで、低級アルキルおよびアリールは上記で定
義されたとおりである)の基を意味する。
【0003】本明細書全体を通して、与えられた化学式
または化学名はそのような異性体が存在するならば、す
べての立体異性体および光学異性体を包含する。さら
に、与えられた化学式または化学名はその薬学的に許容
しうる付加塩を包含する。本発明の好ましい態様は式
【化8】 〔式中、R1はCONHR11またはCONR67であ
り;R2はCH2NR89、CONHR5またはCONR6
7であり;R3
【化9】 (ここで、R10は水素または低級アルキルである)であ
り;R4は水素またはハロゲンであり;R5は水素または
低級アルキルであり;R6は低級アルキルであり;R7
低級アルキルであり;R8は水素または低級アルキルで
あり;R9は水素または低級アルキルであり;そしてR
11は低級アルキル、アリールまたはアリール低級アルキ
ルである〕の化合物である。
【0004】本発明の好ましい中間体はR1が低級アル
キルであり;R2がシアノ、CH2NR89またはCON
67であり;R3
【化10】 であり;R4が水素であり;R5が低級アルキルであり;
そしてR6、R7、R8、R9およびR10が低級アルキルで
ある化合物である。
【0005】本発明の化合物は次のようにして製造され
る。特に断りがなければ、置換基R 1〜R11は上記で定
義されたとおりである。本発明の化合物は次の合成ルー
トの何れかに従って製造することができる。
【0006】合成ルートI
【化11】 の化合物を塩化チオニルとをトルエンのような適当な溶
媒中で反応させ、次いで式HNR89(式中、R8およ
びR9は低級アルキルである)の第2アミンと反応させ
て式
【化12】 の化合物IIを得る。
【0007】化合物IIをクロロメチルメチルエーテル中
でジクロロメタン中の50%NaOHと共に塩化テトラ
ブチルアンモニウムと反応させて式
【化13】 の化合物IIIを得る。
【0008】次に、THF中の化合物IIIをsec−ブチル
リチウムとシクロヘキサンのような適当な溶媒中で反応
させ、その後ジメチルホルムアミドを加えて式
【化14】 (式中、R8およびR9はエチルである)の化合物IVを得
る。この反応は典型的には−70〜−40℃の温度で1
〜4時間行われる。
【0009】化合物IVを標準的な手段により加水分解し
て式
【化15】 の化合物IVaを得る。
【0010】化合物IVaを4−ピコリルクロライド塩酸
塩、炭酸カリウム、および沃化カリウムのような触媒と
反応させて式
【化16】 の化合物Vを得る。
【0011】この反応は典型的にはジメチルホルムアミ
ドのような適当な溶媒中で行われる。反応混合物を約6
0〜100℃で1〜3時間撹拌し、次いで約130〜1
70℃に10〜30分間加熱する。式
【化17】 の化合物VIが化合物Vの合成において付随的に生成する
ため、2つの化合物はクロマトグラフィーにより分離さ
れる。
【0012】次に、化合物VIをメチルエチルケトンまた
は他の適当な溶媒中、約40〜60℃の温度で沃化メチ
ルと反応させて式
【化18】 (式中、R10はメチルである)の化合物VIaを得る。化
合物VIaをメタノールのような低級アルカノール溶媒
中、ホウ水素化ナトリウムまたは他の金属ホウ水素化物
のような還元剤で処理して式
【化19】 (式中、R10はメチルである)の化合物VIbを得る。こ
の反応は典型的には約−10〜100℃の温度で0.5
〜24時間行われる。
【0013】次に、化合物VIbを貴金属触媒、および臭
化水素のような酸の存在下で水素化して式
【化20】 (式中、R10はメチルである)の化合物VIIを得る。好
ましい貴金属触媒にはパラジウム、白金またはロジウム
が含まれる。白金の場合、炭素のような不活性表面材上
に支持された金属、あるいは酸化物または塩の形態が好
ましい。
【0014】次に、化合物VIIを水素化アルミニウムリ
チウムのような還元剤で処理して式
【化21】 (式中、R10はメチルである)の化合物VIIIを得る。こ
の反応は典型的にはテトラヒドロフランのような適当な
溶媒中、約40〜60℃の温度で2〜4時間行われる。
【0015】化合物VIIIを48%HBrのような強酸で
処理して式
【化22】 (式中、R10はメチルである)の化合物IXを得る。
【0016】次に、化合物IXをジメチルホルムアミドの
ような適当な溶媒中、触媒量のCuClまたは1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DB
U)のような触媒と混合し、これに式R11NCO(式
中、R11は低級アルキル、アリールまたはアリール低級
アルキルである)のイソシアネートまたは式ClCON
67の塩化カルバモイルを加えて式
【化23】 (式中、R1はCONHR11またはCONR67であ
る)の化合物Xを得る。この反応は典型的には窒素雰囲
気下、周囲温度で12〜20時間行われる。
【0017】合成ルートII 別法として、本発明の化合物は次の合成ルートに従って
製造することができる。
【化24】 のo−バニリンおよびピコリルクロライド塩酸塩の溶液
をジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中で炭酸カ
リウムおよび沃化カリウムと反応させて式
【化25】 の化合物XIを得る。
【0018】次に、化合物XIをH2SO4との反応により
環化して式
【化26】 の化合物XIIを得る。典型的には、この反応はDMFの
ような適当な溶媒中、約120〜170℃の温度で6〜
10時間行われる。R1が低級アルキルである化合物XII
を臭化水素のような強酸と還流下反応させて式
【化27】 の化合物XIIaを製造することができる。
【0019】次に、化合物XIIaを式R11NCO(式
中、R11は上記合成ルートで定義されたとおりである)
のイソシアネートと反応させて式
【化28】 の化合物XIIIを得る。この反応は典型的には触媒量のC
uClまたはDBUのような金属ハライド、および酢酸
エチルの存在下、周囲温度で窒素または他の不活性ガス
雰囲気下行われる。
【0020】R1が低級アルキルである化合物XIIを上記
合成ルートに示されるように反応させて式
【化29】 のピペリジニル化合物を得る。
【0021】化合物XIVを上記のように反応させて化合
物XIVaおよびXIVb
【化30】 (式中、R1はそれぞれ水素およびCONHR11であ
る)を得る。
【0022】別法として、化合物XIVaをDBUのよう
な二環式アミジン触媒と反応させ、次いで式R11NCO
のイソシアネートを加えて化合物XIVbを製造すること
もできる。この反応は典型的には窒素下アセトニトリル
のような適当な溶媒中、周囲温度で2〜5時間行われ
る。
【0023】R1が低級アルキルである化合物XIVを窒素
下でクロロスルホニルイソシアネートと反応させて式
【化31】 の化合物XVを得る。この反応は典型的にはジクロロメタ
ンのような適当な溶媒中、室温で行われる。反応混合物
を周囲温度で1〜5時間撹拌し、少量のジメチルホルム
アミドを加え、そして撹拌を12〜18時間継続する。
【0024】R10がメチルである化合物XIVbをジクロ
ロエタンのような適当な溶媒中でクロロエチルクロロホ
ルメートと反応させ、そして1〜12時間還流させる。
混合物を濃縮し、メタノールのようなアルカノール溶媒
で希釈し、そして1〜4時間還流させて式
【化32】 の化合物を得る。
【0025】化合物XVを窒素雰囲気下、水素化アルミニ
ウムリチウムで処理して式
【化33】 の化合物XVIを得る。この反応は典型的にはテトラヒド
ロフランのような適当な溶媒中、周囲温度で2〜6時間
行われる。
【0026】化合物XVIを低級アルキルハライドまたは
ジ低級アルキルスルフェートで処理して式
【化34】 (式中、R8は低級アルキルであり、そしてR9は水素ま
たは低級アルキルである)の化合物XVIIを得る。
【0027】本発明の化合物はアセチルコリンエステラ
ーゼ阻害剤として有用であり、またアルツハイマー病の
ようなコリン作動性機能の低下を特徴とする種々の記憶
障害の治療に有用である。この有用性はこれらの化合物
のアセチルコリンエステラーゼ酵素を阻害し、それによ
り脳中のアセチルコリン量を増加させる能力により証明
される。
【0028】コリンエステラーゼ阻害試験 コリンエステラーゼは体内に存在し、脳および血清の両
方に存在する。しかしながら、脳のアセチルコリンエス
テラーゼ(AChE)分布だけは中枢コリン作動性神経
支配と互いに関連する。この神経支配はアルツハイマー
病の患者において弱められると考えられる。本発明者ら
は下記の方法に従って、ラットの線条体におけるアセチ
ルコリンエステラーゼ活性の試験管内での阻害率を測定
した。
【0029】ラットの線条体におけるアセチルコリンエ
ステラーゼ活性の試験管内での阻害率 典型的なまたは特定のコリンエステラーゼと呼ばれるこ
ともあるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)は神
経細胞、骨格筋、平滑筋、種々の腺および赤血球に存在
する。AChEは基質および阻害剤特異性、並びに局部
的分布により他のコリンエステラーゼと区別される。脳
中でのその分布はコリン作動性神経支配と互いに関連
し、サブ分別(Subfractionation)は神経末端部で最高の
レベルを示している。一般に、AChEの生理学上の役
割はアセチルコリンの迅速な加水分解および不活性化で
あると考えられている。AChE阻害剤はコリン作動的
に神経支配された奏効器官において著しいコリン刺激性
効果を示し、緑内障、重症性筋無力症および麻痺性腸閉
塞症の治療において治療剤として使用されている。しか
しながら、最近の研究はAChE阻害剤がアルツハイマ
ー痴呆症の治療においてもまた有効であることを示唆し
ている。本発明において、抗コリンエステラーゼ活性を
試験するために下記の方法を使用した。これはEllmanら
のBiochem. Pharmacol. 7, 88(1961年)に記載の方法の
変法である。
【0030】手順 A.試薬 1.0.05Mホスフェート緩衝液(pH7.2) (a) 6.85gのNaH2PO4・H2O/100mlの
蒸留水 (b) 13.40gのNa2HPO4・7H2O/100
mlの蒸留水 (c) pHが7.2になるまで(a)を(b)に加え
る。 (d) 希釈1:10 2.緩衝液中における基質 (a) 198mgのアセチルチオコリンクロライド(1
0mM) (b) 0.05Mホスフェート緩衝液(pH7.2、試薬
1)を用いて100mlとする。 3.緩衝液中におけるDTNB (a) 19.8mgの5,5−ジチオビスニトロ安息香酸
(DTNB)(0.5mM) (b) 0.05Mホスフェート緩衝液(pH7.2、試薬
1)を用いて100mlとする。 4.供試薬剤の2mMストック溶液を適当な溶媒中で調製
し、0.5mM DTNB(試薬3)を用いて所定の容量に
する。最終濃度(クヴェット中)が10-4Mとなるよう
に薬剤を連続的に希釈(1:10)し、活性について選
別する。活性ならば、IC50値は次の濃度の阻害活性か
ら決定される。
【0031】B.組織標本 雄のウィスターラットの首を切断し、すぐに脳を取り出
し、線条体を切り離し、秤量し、そしてポッター・エル
ベム均等器を使用して19容量(約7mgのタンパク質/
ml)の0.05Mホスフェート緩衝液(pH7.2)中で均
等化する。25μlの均等質アリコートを1mlのビヒク
ルまたは種々の濃度の供試薬剤に加え、そして10分間
37℃でプレインキュベートする。
【0032】C.試験 酵素活性はベックマンDU−50分光光度計を用いて測
定される。この方法はIC50定量および運動定数の測定
ついて使用することができる。
【0033】D.装置の設定条件 Kinetics Soft─Pac Module #598273(10) プログラム#Kindata: 光源─可視光線 波長─412nm シッパー(Sipper)─無 クヴェット─自動6−サンプラーを使用する2mlのクヴ
ェット ブランク─各基質濃度について1回 間隔時間─15秒(動力学については15または30
秒) 全時間─5分(動力学については5または10分) プロット─有 スパン─オートスケール 傾き─増加 結果─有(傾きを与える) ファクター─1
【0034】次のように、試薬をブランクおよびサンプ
ルクヴェットに加える: ブランク:0.8mlのホスフェート緩衝液/DTNB 0.8mlの緩衝液/基質 対照:0.8mlのホスフェート緩衝液/DTNB/酵素 0.8mlのホスフェート緩衝液/基質 薬剤:0.8mlのホスフェート緩衝液/DTNB/薬剤
/酵素 0.8mlのホスフェート緩衝液/基質 基質の非酵素的加水分解を知るために各試験毎にブラン
ク値を、これらの値をKinetics soft-pac moduleで得ら
れるKindataプログラムにより自動的に引く。このプロ
グラムは各クヴェットについて吸光度変化率もまた計算
する。
【0035】IC50定量 基質濃度は10mMであり、試験中に1:22で希釈して
最終濃度を5mMとする。DTNB濃度は0.5mMであ
り、最終濃度を0.25mMとする。
【数1】 IC50値は対数−プロピット分析により計算される。幾
つかの本発明の化合物および参照化合物についてのこの
試験の結果を下記の表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】これらの化合物はアセチルコリンエステラ
ーゼ阻害剤の投与により利益を得る患者に、1日あたり
約1〜100mg/kg体重の有効投与量で経口的、非経口
的または静脈内的に投与される。特に好ましい有効量は
1日あたり約10mg/kg体重である。しかしながら、特
定の患者に対して、個々の必要性および化合物を投与す
る人または化合物の投与を管理する人の専門的な判断に
従って投与法を適応させるべきであることは理解されよ
う。さらに、本明細書で述べた投与量は単なる例示であ
り、まったく本発明の範囲または実施を限定するもので
はないことは理解されよう。
【0038】有効量の本発明の化合物は患者に種々の方
法により、例えばカプセル剤または錠剤として経口的
に、滅菌溶液または懸濁液の形態で非経口的に、あるい
は滅菌溶液の形態で静脈内的に投与されうる。本発明の
化合物はそれら自体有効であるが、安定性、結晶化の便
宜、溶解性の増大などのためそれらの薬学的に許容しう
る付加塩の形態で製剤化され、投与されうる。好ましい
薬学的に許容しうる付加塩には塩酸、臭化水素酸、硫
酸、硝酸、リン酸および過塩素酸のような無機酸の塩、
並びに酒石酸、クエン酸、酢酸、コハク酸、マレイン
酸、フマル酸およびシュウ酸のような有機酸が含まれ
る。
【0039】本発明の活性化合物は例えば不活性希釈剤
または可食性基剤と共に経口的に投与されうる。これら
をゼラチンカプセル中に封入したり、または圧縮して錠
剤とすることができる。経口治療的投与のため、本化合
物は賦形剤と混合され、錠剤、トローチ剤、カプセル
剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、カシェ剤、チ
ューインガムなどの形態で使用されうる。これらの製剤
は少なくとも0.5%の活性化合物を含有するが、特定
の形態に応じて変えることができ、好都合には単位重量
の4%〜約75%である。このような組成物中に存在す
る化合物の量は適当な投与量となるような量である。本
発明の好ましい組成物および製剤は経口的投与単位形態
が1.0〜300mgの活性化合物を含有するように製造
される。
【0040】錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤など
は次の成分:微結晶性セルロース、トラガカントゴムま
たはゼラチンのような結合剤;スターチまたはラクトー
スのような賦形剤;アルギン酸、Primogel(商標)、コ
ーンスターチなどのような崩壊剤;ステアリン酸マグネ
シウムまたはSterotex(登録商標)のような潤滑剤;コ
ロイド状二酸化ケイ素のような滑剤;およびスクロース
またはサッカリンのような甘味剤もまた含有してもよ
く、あるいはペパーミント、サリチル酸メチルまたはオ
レンジ芳香剤のような芳香剤を加えてもよい。投与単位
形態がカプセル剤である場合、それは上記のような物質
の他に、脂肪油のような液状基剤を含有してもよい。他
の投与単位形態は投与単位の物理的形態を例えばコーチ
ング錠として変える他の種々の物質を含有してもよい。
したがって、錠剤または丸剤を糖、シェラックまたは他
の腸溶コーチング剤で被覆することができる。シロップ
剤は活性化合物の他に甘味剤としてのスクロース、特定
の防腐剤、染料、着色剤および芳香剤を含有してもよ
い。これらの種々の組成物を製造するのに使用される物
質は薬学的に純粋であり、使用量において毒性がない。
【0041】非経口的投与のため、本発明の活性化合物
を溶液または懸濁液中に混和することができる。これら
の製剤は少なくとも0.1%の上記化合物を含有する
が、その重量の0.5%〜約30%の範囲内で変えるこ
とができる。このような組成物中の活性化合物の量は適
当な投与量となるような量である。本発明の好ましい組
成物および製剤は非経口的投与単位が0.5〜100mg
の活性化合物を含有するように製造される。
【0042】溶液または懸濁液は次の成分:注射用水、
塩水、不揮発油、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒のような
滅菌希釈剤;ベンジルアルコールまたはメチルパラベン
のような抗菌剤;アスコルビン酸または重亜硫酸ナトリ
ウムのような抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸のよう
なキレート化剤;酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩の
ような緩衝剤;および塩化ナトリウムまたはデキストロ
ースのような張度調整剤もまた含有してもよい。非経口
的製剤をガラスまたはプラスチック製のアンプル、使い
捨てシリンジまたはバイアルに封入することができる。
【0043】錠剤、座剤および乳剤のような可能な医薬
製剤の例を下記に示す。医薬製剤 錠剤 成 分 錠剤1個あたり 活性成分 300mg ポリビニルピロリドン 22.5mg ラクトース 61.75mg アルコール3A−200プルーフ 4.5mg ステアリン酸 9mg タルク 13.5mg コーンスターチ 43.25mg
【0044】活性化合物、ポリビニルピロリドンおよび
ラクトースを互いに混合し、40メッシュの篩に通す。
アルコールをゆっくり加え、よく練り、湿った塊を4メ
ッシュの篩に通して篩分けし、そして顆粒を50℃で一
晩乾燥する。乾燥顆粒を20メッシュの篩に通して篩分
けする。ステアリン酸、タルクおよびコーンスターチを
60メッシュの篩に通してから、顆粒と一緒に混転する
ことにより混合する。7/16インチの標準凹型パンチを使
用して圧縮する。10個の錠剤の重量は4.5gであ
る。座剤 成分 座剤1個あたり 活性成分 300mg グリセリン 3000mg 精製水 200mg グリセリンを適当な容器中で約120℃まで加熱する。
薬剤を穏やかに撹拌しながら熱グリセリン中に溶解し、
その後精製水を加え、混合し、そして熱混合物をすぐに
適当な型に注ぎ込む。乳剤 成分 A*型ゼラチン 4g 活性成分 360mg 芳香剤 必要なだけ アルコール 30ml 油 250ml 精製水 500mlとする ゼラチンおよび薬剤を約300mlの精製水に加え、数分
間放置し、加熱してゼラチンを溶解し、次いで温度を約
98℃まで上げ、この温度を約20分間維持する。50
℃まで冷却し、芳香剤、アルコールおよび十分な精製水
を加えて500mlとする。油を加え、混合物を十分に撹
拌し、均等器またはコロイドミルを用いて油を完全に、
かつ均一に分散させる。 *:酸処理先駆物質から製造され、約3.2のpHで使用
される。
【0045】本発明の化合物の例としては、N,N−ジ
エチル−2−ホルミル−4−メトキシ−3−(メトキシ
メチレンオキシ)ベンズアミド;N,N−ジエチル−4
−メトキシ−2−ホルミル−3−(4−ピリジニルメト
キシ)ベンズアミド;4−(N,N−ジエチル)−7−
メトキシ−2−(4−ピリジニル)ベンゾフランアミ
ド;1−メチル−4−(4−N,N−ジエチルアミド−
7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジニウムマ
レエート;1−メチル−4−(4−シアノ−7−メトキ
シ−2−ベンゾフラニル)ピペリジニウムマレエート;
1−メチル−4−(4−アミノメチル−7−メトキシ−
2−ベンゾフラニル)ピペリジンジヒドロブロミド;1
−メチル−4−(4−N,N−ジエチルアミノメチル−
7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジンジヒド
ロブロミド1水和物;2−(1−メチル−4−ピペリジ
ニル)−ベンゾフラン−7−イルメチルカルバメート;
2−(4−ピリジニル)ベンゾフラン−7−イルメチル
カルバメート;2−(4−ピリジニル)ベンゾフラン−
7−イルブチルカルバメート;メチル−4−(7−メト
キシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン;1−メチル−
4−(4−N,N−ジメチルアミノ−7−メトキシ−2
−ベンゾフラニル)ピペリジン;2−(1−メチル−4
−ピペリジニル)ベンゾフラン−7−イル1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリルカルバメート;2−(4−
ピリジニル)−4−N,N−ジエチルアミノベンゾフラ
ン−7−イルメチルカルバメート;2−(1−メチル−
4−ピペリジニル)−4−N,N−ジメチルアミノ−2
−ベンゾフラン−7−イルブチルカルバメート;および
2−(4−ピペリジニル)ベンゾフラン−7−イルジメ
チルカルバメートが挙げられる。
【0046】以下の実施例は例示するためのものであ
り、本発明を限定するものではない。特に断りがなけれ
ば、温度はすべて摂氏温度(℃)である。
【0047】
【実施例】
実施例1 N,N−ジエチル−2−ホルミル−4−メトキシ−3−
(メトキシメチレンオキシ)ベンズアミド −55℃でテトラヒドロフラン(以下“THF”と称す
る)(800ml)中におけるN,N−ジエチル−4−メ
トキシ−3−(メトキシメチレンオキシ)ベンズアミド
(82.0g)の溶液にシクロヘキサン(307ml)中
におけるsec−ブチルリチウムの1.3M溶液を1時間に
わたって滴加した。−55℃でさらに1時間混合物を撹
拌した後、ジメチルホルムアミド(以下“DMF”と称
する)(36.5g)を滴加した。混合物を周囲温度ま
で温め、2時間撹拌し、氷冷5%HClに注ぎ込み、そ
して酢酸エチルで2回抽出した。合一した有機相を水お
よびブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そして
真空下濃縮して97gの粗生成物を得た。分取用高速液
体クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン:酢酸エ
チル=1:2で溶離する)により58gの純粋な生成物
を得。それをヘプタン/アセトンから結晶化させた。融
点75〜77℃。 元素分析値(C1521NO5として) 理論値:C 61.00% H 7.17% N
4.74% 実測値:C 60.97% H 7.12% N
4.84%
【0048】実施例2a N,N−ジエチル−4−メトキシ−2−ホルミル−3−
(4−ピリジニルメトキシ)ベンズアミド DMF(500ml)中におけるN,N−ジエチル−4−
メトキシ−3−(4−ピリジニルメトキシ)ベンズアミ
ド(19.0g)、4−ピコリルクロライド塩酸塩(1
5.0g)、K2CO3(60.0g)および沃化カリウム
(5.0g)の懸濁液を80℃で2時間撹拌し、次いで
150℃まで15分間加熱した。室温まで冷却した後、
混合物を3リットルの水に注ぎ込み、そして酢酸エチル
で2回抽出した。合一した有機相を5%Na2CO3で洗
浄し、乾燥(Na2CO4)し、そして真空下濃縮した。
高速液体クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン:
酢酸エチル=1:1で溶離する)により6.5gの生成
物を得、それをヘプタン/アセトンから結晶化させた。
融点117〜118℃。 元素分析値(C192224として) 理論値:C 66.65% H 6.48% N
8.18% 実測値:C 66.56% H 6.64% N
8.12%
【0049】実施例2b 4−(N,N−ジエチル)−7−メトキシ−2−(4−
ピリジニルメトキシ)ベンズフランアミド 表題化合物はN,N−ジエチル−4−メトキシ−2−ホ
ルミル−3−(4−ピリジニルメトキシ)ベンズアミド
の生成反応中に生成し、これをクロマトグラフィー工程
において純粋な形態で単離した。ヘプタン/アセトンか
ら結晶化させて2.8gの表題化合物を得た。融点11
5〜117℃。 元素分析値(C192023として) 理論値:C 70.35% H 6.21% N
8.64% 実測値:C 69.97% H 6.30% N
8.48%
【0050】実施例3 1−メチル−4−(4−N,N−ジエチルアミド−7−
メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジニウムマレエ
ート 4−(N,N−ジエチル)−7−メトキシ−2−(4−
ピリジニル)ベンズフランアミド(4.3g)、沃化メ
チル(2.55g)および2−ブタノン(30ml)の混
合物を50℃で15時間撹拌した。混合物を0℃まで冷
却し、濾過し、そして得られた固体を冷2−ブタノンお
よびヘプタンで洗浄して4−〔2−(4−ジエチルアミ
ド−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)〕−1−メチ
ルピリジニウムヨージドを得た。第4塩(6.0g)を
メタノール(100ml)に溶解し、そしてH2O(20m
l)中におけるNaBH4(5.0g)の溶液を30分間
にわたって滴加した。混合物を周囲温度で16時間撹拌
し、濃縮し、そして残留する水相をジクロロメタン(以
下“DCM”と称する)で抽出した。DCM抽出物を合
一し、ブラインで洗浄し、そして濃縮してN,N−ジエ
チル−7−メトキシ−2−(1−メチル−1,2,3,6
−テトラヒドロ−4−ピリジニル)ベンゾフランアミド
を得た。
【0051】メタノール(120ml)および48%HB
r(2.1g)中におけるN,N−ジエチル−7−メトキ
シ−2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−
4−ピリジニル)ベンゾフランアミド(4.4g)の溶
液にPtO2(160mg)を加え、そして混合物を室温
で6時間Parr Shaker中で水素化した。混合物を濾過
し、そしてメタノールを真空下蒸発させた。残留溶液を
2N NH4OHで処理し、そしてDCMで2回抽出し
た。合一した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na 2
SO4)し、そして真空下濃縮した。フラツシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル、0.1%NH4OHを含有す
る5%MeOH/DCMで溶離する)により2.1gの
生成物を得、それをエーテル性溶液中でマレイン酸塩に
変換した。融点123〜125℃。 元素分析値(C243227として) 理論値:C 62.59% H 7.00% N
6.08% 実測値:C 61.76% H 6.94% N
5.79%
【0052】実施例4 1−メチル−4−(4−シアノ−7−メトキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ピペリジニウムマレエート 窒素下、無水DCM中における1−メチル−4−(7−
メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン(2.45
g)の溶液にクロロスルホニルイソシアネート(2.2
g)を室温でシリンジにより滴加した。混合物を周囲温
度で3時間撹拌し、次いでDMF(0.5ml)を加え、
そして混合物を15時間撹拌した。反応混合物を水に注
ぎ込み、そしてDCMで2回抽出した。合一した有機相
をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そして真
空下濃縮した。フラツシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、0.01%NH4OHを含有する5%MeOH/D
CMで溶離する)により1.55gの生成物を得、それ
をエーテル性溶液中でマレイン酸塩に変換した。融点1
75〜177℃。 元素分析値(C202226として) 理論値:C 62.17% H 5.74% N
7.25% 実測値:C 61.87% H 5.75% N
7.03%
【0053】実施例5 1−メチル−4−(4−アミノメチル−7−メトキシ−
2−ベンゾフラニル)ピペリジンジヒドロブロミド 窒素下、無水THF中における1−メチル−4−(4−
シアノ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジ
ン(2.7g)にLiAlH4(THF中における1M溶
液30ml)を室温で滴加した。混合物を周囲温度で4時
間撹拌し、次いで水(2.0ml)を氷冷下ゆっくりと加
えた。沈澱物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。合一し
た濾液を乾燥(Na2SO4)し、そして真空下濃縮して
2.3gの粗生成物を得た。フラツシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、20%MeOH/DCM+0.1%
NH4OHで溶離する)により生成物を得、それをエー
テル性溶液中でジヒドロブロミド塩に変換した。融点1
95℃(分解)。 元素分析値(C1624Br2NO2として) 理論値:C 44.06% H 5.55% N
6.42% 実測値:C 43.74% H 5.66% N
6.17%
【0054】実施例6 1−メチル−4−(4−N,N−ジエチルアミノメチル
−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジンジヒ
ドロブロミド1水和物 室温で無水THF(20ml)中におけるN,N−ジエチ
ル−7−メトキシ−2−(1−メチル−4−ピペリジニ
ル)ベンゾフランアミド(2.1g)にTHF(6ml)
中における1M LiAlH4溶液をシリンジにより滴加
した。次いで混合物を50℃まで3時間加熱し、冷却し
た後、水(0.5ml)を注意しながら加えた。混合物を
濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで2回洗浄した。合一
した濾液を乾燥(Na2SO4)し、そして真空下濃縮し
て1.7gの油状物を得た。DCM中における油状物の
溶液にジエチルエーテル中におけるHBr溶液を室温で
加えた。得られた沈澱物を濾過し、ジエチルエーテルで
洗浄し、そしてDCMから結晶化させた。融点226〜
229℃(分解)。 元素分析値(C203022・2HBr・H2Oとし
て) 理論値:C 47.07% H 6.72% N
5.49% 実測値:C 46.78% H 6.67% N
5.33%
【0055】実施例7 2−(1−メチル−4−ピペリジニル)−ベンゾフラン
−7−イルメチルカルバメート 1−メチル−4−(7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ピペリジン(5.6g)および48%HBr(40m
l)の混合物を120℃で30分間撹拌した。室温まで
冷却した後、混合物を10%水酸化ナトリウム溶液で中
和し、そして酢酸エチル/1−ブタノール=1:1で抽
出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、濃縮し、そし
て得られた油状物をクロマトグラフィー処理(シリカゲ
ル、20%MeOH/DCMおよび0.5%NH4OHで
溶離する)して1.9gの1−メチル−4−(7−ヒド
ロキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジンを得た。DM
F(30ml)中における1−メチル−4−(7−ヒドロ
キシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン(1.8g)お
よび触媒量のCuClの混合物にメチルイソシアネート
(0.7ml)をN2下室温で加えた。次いで混合物を周囲
温度で16時間撹拌した。水およびブラインを加え、混
合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄
し、乾燥(Na2SO4)し、真空下濃縮した。フラツシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%MeOH/
DCM+0.2%NH4OHで溶離する)により生成物を
得、それを酢酸エチルから結晶化させた。融点144〜
146℃。 元素分析値(C162023として) 理論値:C 66.65% H 6.99% N
9.72% 実測値:C 66.53% H 7.04% N
9.69%
【0056】実施例8 2−(4−ピリジニル)ベンゾフラン−7−イルメチル
カルバメート 4−(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピリジン
(5.0g)および48%HBr(50ml)の混合物を
120℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、
10%NaOHおよび5%Na2CO3で中和し、そして
酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄
し、濃縮して4−(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ピリジンを得た。DCM(10ml)および酢酸エチ
ル(20ml)中における4−(7−ヒドロキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ピリジン(2.0g)および触媒量のC
uClの混合物にメチルイソシアネート(1.0ml)を
2下室温で加えた。混合物を周囲温度で16時間撹拌
し、メタノールで希釈し、Al23を通して濾過し、そ
して真空下濃縮して2.0gの粗生成物を得、それを酢
酸エチルから結晶化させた。融点158〜160℃。 元素分析値(C151223として) 理論値:C 67.16% H 4.51% N 1
0.44% 実測値:C 67.20% H 4.22% N 1
0.29%
【0057】実施例9 4−(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピリジン DMF(70ml)中におけるo−バニリン(6.0g)
および4−ピコリルクロライド塩酸塩(6.6g)の溶
液に炭酸カリウム(20.0g)および沃化カリウム
(2.0g)を加えた。混合物を150℃で8時間激し
く撹拌した。混合物を熱濾過し、そして濾過ケークを酢
酸エチルで洗浄した。有機相を合一し、約10mlの容量
になるまで真空下濃縮し、水に注ぎ込み、そして酢酸エ
チルで2回抽出した。合一した有機相を水で洗浄し、乾
燥(Na2SO4)し、そして真空下濃縮した。フラツシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン:酢酸エ
チル=1:2で溶離する)により2.5gの生成物を
得、それをヘプタン/酢酸エチルから結晶化させた。融
点140〜141℃。 元素分析値(C1411NO2として) 理論値:C 74.65% H 4.92% N
6.22% 実測値:C 74.67% H 4.73% N
6.09%
【0058】実施例10 2−(4−ピリジニル)ベンゾフラン−7−イルブチル
カルバメート アセトニトリル(20ml)中における4−(7−ヒドロ
キシ−2−ベンゾフラニル)ピリジン(1.1g)およ
び1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−
エン(150.0mg)の混合物にn−ブチルイソシアネ
ート(0.5g)をN2下室温で加えた。次いで混合物を
周囲温度で3時間撹拌した。反応混合物から沈澱した粗
生成物を濾過し、酢酸エチルから結晶化させ、次いでク
ロマトグラフィー処理(シリカゲル、2:1のヘプタン
/アセトン)により残留する不純物を除去した。適当な
フラクションの濃縮により生成物を得た。融点140
℃。 元素分析値(C181823として) 理論値:C 69.66% H 5.85% N
9.03% 実測値:C 69.27% H 5.42% N
8.96%
【0059】実施例11 1−メチル−4−(7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ピペリジン 4−(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピリジン
(66%)、沃化メチル(56.7g)および2−ブタ
ノン(800ml)の混合物を50℃で4時間撹拌し、室
温まで冷却し、濾過し、そして得られた固体を2−ブタ
ノンで洗浄して1−メチル−4−(7−メトキシ−2−
ベンゾフラニル)ピリジニウムヨージドを得た。融点2
25〜227℃(分解)。第4塩(90g)をメタノー
ル(1リットル)に溶解し、そしてH2O(250ml)
中におけるNaBH4(40g)の溶液を滴加した。混
合物を周囲温度で3時間撹拌し、濃縮し、そして残留す
る水相をDCMで抽出した。抽出物を合一し、ブライン
で洗浄し、そして濃縮して1−メチル−4−(7−メト
キシ−2−ベンゾフラニル)−1,2,3,6−テトラヒ
ドロピリジンを得た。1−メチル−4−(7−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ
ピリジン(58.0g)、メタノール(1.51g)、水
(200ml)、48%HBr(42.0g)および二酸
化白金の混合物を水素下室温で6時間振盪した。混合物
を濾過し、濾液を真空下濃縮し、水相を5%Na2CO3
で中和し、そしてCH2Cl2で抽出した。有機相を水で
洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そして真空下濃縮して
59%の粗生成物を得、それをメタノール/水から結晶
化させた。融点74〜75℃。 元素分析値(C1517NO2として) 理論値:C 73.44% H 7.81% N
5.71% 実測値:C 73.47% H 7.83% N
5.65%
【0060】実施例12 2−(4−ピペリジニル)ベンゾフラン−7−イルジメ
チルカルバメートヘミフマレート アセトニトリル(20ml)中における1−メチル−4−
(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン
(3.8g)、トリエチルアミン(1.2g)、DBU
(0.3g)の混合物にアセトニトリル(10ml)中に
おけるジメチルカルバモイルクロライド(1.4g)の
溶液を加えた。混合物を周囲温度で一晩撹拌し、濃縮
し、クロマトグラフィー処理(シリカゲル、10%Me
OH/DCMで溶離する)し、エタノールから再結晶後
1.2gの2−(1−メチル−ピペリジン−7−イル)
ベンゾフラン−7−イルジメチルカルバメートを得た。
ジクロロエタン(10ml)中における2−(1−メチル
−ピペリジン−7−イル)ベンゾフラン−7−イルジメ
チルカルバメート(1.0g)の懸濁液にクロロエチル
クロロホルメート(0.47g)を加え、そして混合物
を3時間還流した。室温で一晩撹拌した後、さらに0.
95gの2−クロロエチルクロロホルメートを加え、そ
して混合物を6時間還流した。混合物を濃縮し、10ml
のメタノールを加え、そして混合物を2時間加熱還流し
た。濃縮後、残留物をクロマトグラフィー処理(シリカ
ゲル、0.5%NH4OHを含有する10%MeOH/C
2Cl2で溶離する)し、そしてフラクションを蒸発さ
せた。生成物を酢酸エチルに溶解し、エーテル中におけ
るフマル酸の溶液を加えた。得られた固体を集め、乾燥
した。融点195〜196℃。 元素分析値(C182225として) 理論値:C 62.42% H 6.40% N
8.09% 実測値:C 62.25% H 6.38% N
7.98%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213:16 307:81) (C07D 405/04 211:70) (C07D 405/04 211:10 307:81) (72)発明者 ジエラード・ジエイ・オマリー アメリカ合衆国ペンシルベニア州18940. ニユータウン.イーストペンストリート 523 (72)発明者 ウードー・ヘツトマン ドイツ連邦共和国デー−60433.フランク フルト.ハインリヒ−ブライヒアーシユト ラーセ35

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R1は水素、低級アルキル、アリール低級アル
    キル、CONHR11またはCONR67であり;R2
    水素、シアノ、CH2NR89、CONHR5またはCO
    NR67であり;R3は 【化2】 (ここで、R10は水素、低級アルキル、アリール低級ア
    ルキル、CONHR5、CONR67、アシル、アシル
    オキシ低級アルキルまたはアシルオキシアリール低級ア
    ルキルである)であり;R4は水素、ハロゲン、低級ア
    ルキルまたは低級アルコキシであり;R5は水素、低級
    アルキルまたはアリール低級アルキルであり;R6は低
    級アルキルまたはアリール低級アルキルであり;R7
    低級アルキルまたはアリール低級アルキルであり;R8
    は水素、低級アルキル、アリール低級アルキルまたはア
    シルであり;R9は水素、低級アルキルまたはアリール
    低級アルキルであり;R11は低級アルキル、アリールま
    たはアリール低級アルキルである。但し、R1が水素ま
    たは低級アルキルである場合、R2は水素ではない。〕
    の化合物またはその薬学的に許容しうる酸付加塩、また
    は場合によってはその光学異性体、幾何異性体またはラ
    セミ混合物。
  2. 【請求項2】 R3は 【化3】 である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R3は 【化4】 である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R3は 【化5】 である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1はCONHR11である請求項2記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】 2−(4−ピリジニル)ベンゾフラン−
    7−イルメチルカルバメートである請求項5記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 2−(4−ピリジニル)ベンゾフラン−
    7−イルブチルカルバメートである請求項5記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 R1は低級アルキルである請求項2記載
    の化合物。
  9. 【請求項9】 4−(N,N−ジエチル)−7−メトキ
    シ−2−(4−ピリジニル)ベンゾフランアミドである
    請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1はCONHR11である請求項3記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】 2−(1−メチル−4−ピペリジニ
    ル)ベンゾフラン−7−イルメチルカルバメートである
    請求項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R1はCONR67である請求項3記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】 2−(4−ピペリジニル)ベンゾフラ
    ン−7−イルジメチルカルバメートである請求項12記
    載の化合物。
  14. 【請求項14】 R1は低級アルキルである請求項3記
    載の化合物。
  15. 【請求項15】 1−メチル−4−(4−N,N−ジエ
    チルアミド−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペ
    リジニウムマレエートである請求項14記載の化合物。
  16. 【請求項16】 1−メチル−4−(4−シアノ−7−
    メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジニウムマレエ
    ートである請求項14記載の化合物。
  17. 【請求項17】 1−メチル−4−(4−アミノメチル
    −7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジンであ
    る請求項14記載の化合物。
  18. 【請求項18】 1−メチル−4−(4−N,N−ジエ
    チルアミノメチル−7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
    ル)ピペリジンである請求項14記載の化合物。
  19. 【請求項19】 有効量の請求項1記載の化合物および
    薬学的に許容しうる基剤を含有する医薬組成物。
  20. 【請求項20】 アセチルコリンエステラーゼ阻害剤の
    使用により改善される症状を治療する方法であって、前
    記症状を緩和するのに有効な量の請求項1記載の化合物
    を患者に投与することからなる前記方法。
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