JPH07108647A - 金属コア両面化粧板 - Google Patents

金属コア両面化粧板

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JPH07108647A
JPH07108647A JP5253403A JP25340393A JPH07108647A JP H07108647 A JPH07108647 A JP H07108647A JP 5253403 A JP5253403 A JP 5253403A JP 25340393 A JP25340393 A JP 25340393A JP H07108647 A JPH07108647 A JP H07108647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
resin
decorative
impregnated
melamine
Prior art date
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Pending
Application number
JP5253403A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Kifuku
敏則 木福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP5253403A priority Critical patent/JPH07108647A/ja
Publication of JPH07108647A publication Critical patent/JPH07108647A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミニウム板の両表面にフェノール樹脂含
浸紙を重ね、更にそれぞれの表面にメラミン樹脂含浸化
粧紙を重ね、加熱加圧成形してなる金属コア両面化粧
板。 【効果】 従来のメラミン樹脂金属化粧板の特性を維持
するとともに、裏面での結露の発生がなく、反りの発生
しない不燃性の化粧板であり、車両等の内層材として好
適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輛等の内装に用いられ
るメラミン金属化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】メラミン金属化粧板は不燃性であるので
古くから鉄道車輛等の内装材として使用されている。従
来のメラミン金属化粧板は、図1に示すように、順次表
面層1、メラミン樹脂化粧層2、遮蔽層3、フェノール
樹脂芯材層4、接着剤層5、及び金属板6からなってい
る。表面層1は薄い半透明紙にメラミン樹脂を含浸乾燥
した含浸紙で成形後には透明になるものであり、耐摩耗
性の良いことが要求される。メラミン樹脂化粧層2は、
印刷を施し化粧紙または顔料すき込み紙に所定量のメラ
ミン樹脂を含浸乾燥した含浸紙である。フェノール樹脂
芯剤層4は、安価な紙にフェノール樹脂を含浸乾燥した
含浸紙である。メラミン樹脂化粧層2とフェノール樹脂
芯材層4との間には、通常、顔料をすき込んだ紙にフェ
ノール樹脂かメラミン樹脂を含浸した遮蔽用含浸紙から
なる遮蔽層3が設けられる。
【0003】金属板6としてはアルミ板が一般に用いら
れるが、防錆処理した鉄板も利用される。接着剤5を塗
布した金属板6の上に、図1に示すように各含浸紙をセ
ットし、常法により加熱加圧すればメラミン化粧金属板
が得られる。なお、金属板を除いた層の厚さは大体0.
5〜0.7mmの範囲である。これを薄くした薄層メラ
ミン化粧金属板の場合は約0.3mmである。かかるメ
ラミン金属化粧板は、片側にのみ樹脂層を有し、他の面
は金属面が露出している。これを車輛の内装として施行
した場合、施工した場所によっては裏面の金属面に結露
が生じ、この面あるいは他の金属部を腐食することがあ
り、また、非対称構造であることから、反りが生じる欠
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、本発明は
従来のメラミン金属化粧板の結露と反りの問題を解決し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の両表
面に熱硬化性樹脂含浸紙を重ね、更にそれぞれの表面に
メラミン樹脂含浸化粧紙を重ね、加熱加圧成形してなる
金属コア両面化粧板に関するものである。即ち、金属板
を中心として、その両面に樹脂含浸紙層を設け、かつ樹
脂含浸紙の構成を金属板を中心に対称的にしたものであ
る。図2は本発明に係る金属コア両面化粧板の概略断面
図であり、金属板11の両面に熱硬化性樹脂含浸紙1
2,13が積層され、更にメラミン樹脂含浸化粧紙1
4,15が積層され、全体が加熱加圧成形により一体化
されている。
【0006】本発明において、金属板は、軽量で錆が発
生しにくいことからアルミニウム板が好ましい。その厚
さは通常0.8〜1.6mm程度である。そして表面は
通常接着性を良好にするために粗化される。次に、金属
板の両表面に重ね合わせる熱硬化性樹脂含浸紙は、金属
板と化粧層との接着剤の作用をするものでクラフト紙な
どの通常使用される紙に熱硬化性樹脂を含浸、乾燥した
ものである。熱硬化性樹脂は金属板との接着性が良好
で、紙への含浸性に優れているフェノール樹脂又はエポ
キシ樹脂が好ましい。通常は化粧板の不燃化のためにフ
ェノール樹脂又はフェノール樹脂とエポキシ樹脂との混
合物が使用される。フェノール樹脂は水溶性のものが紙
への含浸性が特に優れているので好ましく使用される。
紙はこのような熱硬化性樹脂液がよく含浸するものであ
れば如何なるものでもよいが、通常坪量30〜150g
/mのものが使用される。化粧板の不燃性をより向上
させるためには好ましくは坪量30〜40g/m2 の薄
手の紙を使用することができる。
【0007】化粧層にはメラミン樹脂含浸化粧紙を用い
る。化粧紙は酸化チタン及び必要により着色顔料を含有
し、表面に模様が適宜印刷されている。坪量80〜15
0g/m2 が適当であるが、不燃性向上のためには坪量
は小さい方がよい。酸化チタンの含有量は通常5〜50
重量%であるが、着色顔料を使用する場合は比較的少量
でよいし、化粧紙の下の遮蔽層をなくするためには多く
した方がよい。化粧紙に含浸するメラミン樹脂は、通常
のメラミン樹脂化粧板に使用されるものでよく、成形後
ポストフォーミングする場合には可撓性タイプのものが
好ましい。メラミン樹脂ワニス中には、化粧板の表面層
を省くためにはアルミナを配合するのが耐摩耗性を向上
させる点から好ましい。アルミナの配合量はメラミン樹
脂ワニス中の樹脂固型分に対して2〜5重量%が適当で
ある。
【0008】なお、両化粧層のうち、一方の側のみが実
使用において内装材表面になる場合は、他方の化粧層は
着色顔料の配合や模様印刷のない化粧紙を用いればよ
く、メラミン樹脂ワニス中にアルミナを配合する必要は
ない。上記の化粧紙等に含浸されるメラミン樹脂又は熱
硬化性樹脂の含有率は含浸紙に対して40〜65%程度
である。なお、必要により表面層としてメラミン樹脂含
浸紙を配することができる。本発明の金属コア両面化粧
板を得るには、金属板を中心に、その両面に前記熱硬化
性樹脂含浸紙及びメラミン樹脂含浸化粧紙を順次重ね、
常法により加熱加圧成形すればよい。
【0009】化粧板全体の厚さは1.2〜2.0mm程
度である。金属板の厚さは0.8〜1.6mmが普通で
あるので、片側の樹脂含浸紙の厚さは0.2〜0.3m
m程度である。しかも化粧層には酸化チタンやアルミナ
が含まれ、樹脂も比較的燃えにくいメラミン樹脂、フェ
ノール樹脂を主に使用するので、不燃性の点においては
問題ない。そして、内装材として使用した場合、裏面側
に樹脂含浸紙が存在するので、結露の発生を有効に防止
できる。また、金属板に対して両側が対称構造であるの
で、反りの発生する恐れもない。
【0010】
【実施例】厚さ1.2mmのアルミニウム板の両表面を
サンディグにより粗化した。その両面に接着層及びコア
層として、坪量100g/m2 のクラフト紙に水溶性フ
ェノール樹脂を含浸、乾燥して得た樹脂分50%の含浸
紙をそれぞれ3枚ずつ重ね合わせ、更に、その両面に化
粧層として酸化チタンを20%含有する坪量130g/
2 の化粧紙にメラミン樹脂を含浸、乾燥して得た樹脂
分50%の含浸紙を重ね合わせ、160℃、100kg/
cm2 の条件で加熱加圧成形し、厚さ1.7mmのアルミニ
ウムコア両面化粧板を得た。比較のために上記実施例と
同じアルミニウム板の片面に上記と同じ接着層、コア層
及び化粧層を設け、加熱加圧成形して片面化粧板を得
た。得られた各化粧板について、不燃性、結露性、反り
を測定し、表1に示す結果を得た。
【0011】
【表1】
【0012】それぞれの特性の測定方法は次の通りであ
る。 1.不燃性:運輸省規定による。 2.結露性:夏場において冷房した実車と同様の条件で
結露発生の有無をテストした。 3.反り:1230×2460mmの化粧板を平板上に置
き、20℃で10日間放置した後、平板からの最大高さ
を求め、これから化粧板厚みを引いた値を反りとした。
【0013】
【発明の効果】本発明の金属コア両面化粧板は、従来の
メラミン樹脂金属化粧板の特性を維持するとともに、裏
面での結露の発生がなく、反りの発生しない不燃性の化
粧板であり、車両等の内層材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のメラミン樹脂金属化粧板の概略断面図
【図2】本発明の金属コア両面化粧板の概略断面図
【符号の説明】
1 表面層 2 化粧層 3 遮蔽層 4 芯材層 5 接着剤 6 金属板 11 金属板 12、13 熱硬化性樹脂含浸紙 14、15 メラミン樹脂含浸化粧紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の両表面に熱硬化性樹脂含浸紙を
    重ね、更にそれぞれの表面にメラミン樹脂含浸化粧紙を
    重ね、加熱加圧成形してなる金属コア両面化粧板。
  2. 【請求項2】 遮蔽層を有さず、成形後の化粧板の厚み
    が2.0mm以下であることを特徴とする請求項1記載
    の化粧板。
JP5253403A 1993-10-08 1993-10-08 金属コア両面化粧板 Pending JPH07108647A (ja)

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JP5253403A JPH07108647A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 金属コア両面化粧板

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07266497A (ja) * 1994-03-30 1995-10-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd 金属コア両面化粧板
JP2002137327A (ja) * 2000-10-31 2002-05-14 Sumitomo Bakelite Co Ltd 金属ベースメラミン樹脂化粧板

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JPS6384934A (ja) * 1986-09-30 1988-04-15 日立化成工業株式会社 車両内装用メラミン樹脂化粧板
JPH0459249A (ja) * 1990-06-28 1992-02-26 Hitachi Chem Co Ltd メラミン樹脂金属化粧板の製造方法

Patent Citations (4)

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