JPH07108165A - 高分子多孔質粒子とその製造方法、及びパルプモールド材 - Google Patents
高分子多孔質粒子とその製造方法、及びパルプモールド材Info
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- JPH07108165A JPH07108165A JP25329793A JP25329793A JPH07108165A JP H07108165 A JPH07108165 A JP H07108165A JP 25329793 A JP25329793 A JP 25329793A JP 25329793 A JP25329793 A JP 25329793A JP H07108165 A JPH07108165 A JP H07108165A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 種々の高分子化合物からなる、または、生分
解性を有する高分子化合物からなる高分子多孔質粒子を
得ることを目的とする。 【構成】 高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機溶媒
溶液を得る工程と、有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物
を溶解した水溶液中に細孔を通して注入して水溶液中に
有機溶媒溶液を球状粒子として複数個形成し、分散する
注入分散工程と、球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥
工程を有する高分子多孔質粒子の製造方法である。
解性を有する高分子化合物からなる高分子多孔質粒子を
得ることを目的とする。 【構成】 高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機溶媒
溶液を得る工程と、有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物
を溶解した水溶液中に細孔を通して注入して水溶液中に
有機溶媒溶液を球状粒子として複数個形成し、分散する
注入分散工程と、球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥
工程を有する高分子多孔質粒子の製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパルプモールド
材に使用して好適な高分子多孔質粒子とその製造方法に
関する。
材に使用して好適な高分子多孔質粒子とその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
微小中空球体(通称:マイクロバルーン)の製造開発が
いくつか試みられている。
微小中空球体(通称:マイクロバルーン)の製造開発が
いくつか試みられている。
【0003】この微小中空球体は、低嵩密度、低熱伝導
度、耐熱性、耐圧性緩衝性、耐薬品性、緩衝性などの特
性を有しており、これを各種材料に配合して材料の軽量
化、保温性、遮音性、緩衝性などの特性を向上させるこ
とができるほか、増量剤などとしても有効である。
度、耐熱性、耐圧性緩衝性、耐薬品性、緩衝性などの特
性を有しており、これを各種材料に配合して材料の軽量
化、保温性、遮音性、緩衝性などの特性を向上させるこ
とができるほか、増量剤などとしても有効である。
【0004】微小中空球体の製造技術としては、例えば
特開昭42−26524がある。これは、有機単量体物
質及び液状発泡剤を、分散液安定化剤を加えた水溶液に
分散させ、この単量体物質相に液状発泡剤を内包した固
体球状の粒子に重合することで製造された膨張粒子を加
熱膨張して目的物を得る製法である。
特開昭42−26524がある。これは、有機単量体物
質及び液状発泡剤を、分散液安定化剤を加えた水溶液に
分散させ、この単量体物質相に液状発泡剤を内包した固
体球状の粒子に重合することで製造された膨張粒子を加
熱膨張して目的物を得る製法である。
【0005】また、特開昭60−161742では、加
熱膨張の方法として、マイクロ波を用いることを特徴と
しており、マイクロ波加熱を瞬時に行うことにより外壁
をなす熱可塑性高分子化合物を炭化させることができる
製法が開発されている。
熱膨張の方法として、マイクロ波を用いることを特徴と
しており、マイクロ波加熱を瞬時に行うことにより外壁
をなす熱可塑性高分子化合物を炭化させることができる
製法が開発されている。
【0006】そして、特開昭60−19033では、外
壁をなす熱可塑性高分子の表面を熱硬化性樹脂で被覆す
ることを特徴とする製法が開発されている。
壁をなす熱可塑性高分子の表面を熱硬化性樹脂で被覆す
ることを特徴とする製法が開発されている。
【0007】しかしながら、従来の技術は、特開昭60
−161742を基本としたマイクロカプセルを加熱膨
張させるものであり、外壁をなすポリマーの単量体を原
料としなければならなかった。そのため、出発物質とし
て高分子化合物を用いることができず、使用できる外壁
材料が限られるといった問題があった。
−161742を基本としたマイクロカプセルを加熱膨
張させるものであり、外壁をなすポリマーの単量体を原
料としなければならなかった。そのため、出発物質とし
て高分子化合物を用いることができず、使用できる外壁
材料が限られるといった問題があった。
【0008】また、上述したように、出発物質として高
分子化合物を用いることができず、使用できる外壁材料
が限られており、特に、これまでの方法では生分解性の
材料を用いることができなかった。従って、当然に、成
形品にも生分解性はなかった。
分子化合物を用いることができず、使用できる外壁材料
が限られており、特に、これまでの方法では生分解性の
材料を用いることができなかった。従って、当然に、成
形品にも生分解性はなかった。
【0009】このように、作製された微小中空粒子は、
材料の生分解性を有しないので、廃棄されたときの環境
汚染の心配があり、環境問題に対応した製品を供給する
ことができないという問題があった。
材料の生分解性を有しないので、廃棄されたときの環境
汚染の心配があり、環境問題に対応した製品を供給する
ことができないという問題があった。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、種々の高分子化合物からなる、または、生
分解性を有する高分子化合物からなる高分子多孔質粒
子、及びこれを配合したパルプモールド材を得ることを
目的とする。
ものであり、種々の高分子化合物からなる、または、生
分解性を有する高分子化合物からなる高分子多孔質粒
子、及びこれを配合したパルプモールド材を得ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の高分子多孔質粒
子は、多孔質性の高分子化合物の粒子からなり、この高
分子化合物が生分解性かつ熱可塑性の、または熱可塑性
の高分子化合物からなるものである。
子は、多孔質性の高分子化合物の粒子からなり、この高
分子化合物が生分解性かつ熱可塑性の、または熱可塑性
の高分子化合物からなるものである。
【0012】また、本発明の高分子多孔質粒子の製造方
法は、高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機溶媒溶液
を得る工程と、有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物を溶
解した水溶液中に細孔を通して注入して水溶液中に有機
溶媒溶液を球状粒子として複数個形成し、分散する注入
分散工程と、球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥工程
を有する方法である。
法は、高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機溶媒溶液
を得る工程と、有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物を溶
解した水溶液中に細孔を通して注入して水溶液中に有機
溶媒溶液を球状粒子として複数個形成し、分散する注入
分散工程と、球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥工程
を有する方法である。
【0013】また、本発明の高分子多孔質粒子の製造方
法は、乾燥工程で球状粒子に表面乾燥層を形成し、続く
加熱工程で有機溶媒の沸点以上に昇温する上述構成の方
法である。
法は、乾燥工程で球状粒子に表面乾燥層を形成し、続く
加熱工程で有機溶媒の沸点以上に昇温する上述構成の方
法である。
【0014】また、本発明の高分子多孔質粒子の製造方
法は、有機溶媒溶液を得る工程において、有機溶媒は良
溶媒(溶質を溶かして透明となるもの)と貧溶媒(溶質
を溶かさず膨潤のみさせるもの)の混合溶媒であり、か
つ、貧溶媒の沸点は良溶媒の沸点より高く、かつ、貧溶
媒の沸点は高分子化合物のガラス転移温度より高い上述
構成の方法である。
法は、有機溶媒溶液を得る工程において、有機溶媒は良
溶媒(溶質を溶かして透明となるもの)と貧溶媒(溶質
を溶かさず膨潤のみさせるもの)の混合溶媒であり、か
つ、貧溶媒の沸点は良溶媒の沸点より高く、かつ、貧溶
媒の沸点は高分子化合物のガラス転移温度より高い上述
構成の方法である。
【0015】また、本発明の高分子多孔質粒子の製造方
法は、有機溶媒溶液を得る工程において、有機溶媒に、
加熱により分解して発泡する発泡剤を添加分散する上述
構成の方法である。
法は、有機溶媒溶液を得る工程において、有機溶媒に、
加熱により分解して発泡する発泡剤を添加分散する上述
構成の方法である。
【0016】また、本発明のパルプモールド材は、上述
構成の高分子多孔質粒子を含有するものである。
構成の高分子多孔質粒子を含有するものである。
【0017】具体的には、目的の高分子材料を有機溶媒
と炭化水素系の貧溶媒の混合溶媒に溶解した液を、ポリ
ビニルアルコールのような安定化剤を添加した水溶液中
に懸濁させ、外壁が形成された頃に溶液温度を急激に上
げることにより、外壁を軟化させるとともに、内部の揮
発溶媒により発泡させて、多孔質粒子若しくはマイクロ
バルーンを得るものである。
と炭化水素系の貧溶媒の混合溶媒に溶解した液を、ポリ
ビニルアルコールのような安定化剤を添加した水溶液中
に懸濁させ、外壁が形成された頃に溶液温度を急激に上
げることにより、外壁を軟化させるとともに、内部の揮
発溶媒により発泡させて、多孔質粒子若しくはマイクロ
バルーンを得るものである。
【0018】混合溶媒を用いる理由としては、多孔質球
を作成する際、混合溶媒を用いることにより、孔の数と
サイズを大きくすることができ、比重を小さくすること
ができるためである。
を作成する際、混合溶媒を用いることにより、孔の数と
サイズを大きくすることができ、比重を小さくすること
ができるためである。
【0019】良溶媒の塩素系溶剤と貧溶媒の炭化水素系
の溶媒の沸点は外壁をなす高分子材料のガラス転移点よ
りも高い方が望ましく、貧溶媒である炭化水素系溶剤
は、塩素系の溶媒よりも沸点が高い方が望ましい。塩素
系の溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン(塩
化メチレン)、ジクロロエタン、などのの低沸点の有機
ハロゲン系化合物が望ましい。炭化水素系の貧溶媒とし
ては、プロパン、プロピレン、ブタン、イソブタン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの低沸点炭化水素が望
ましい。
の溶媒の沸点は外壁をなす高分子材料のガラス転移点よ
りも高い方が望ましく、貧溶媒である炭化水素系溶剤
は、塩素系の溶媒よりも沸点が高い方が望ましい。塩素
系の溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン(塩
化メチレン)、ジクロロエタン、などのの低沸点の有機
ハロゲン系化合物が望ましい。炭化水素系の貧溶媒とし
ては、プロパン、プロピレン、ブタン、イソブタン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの低沸点炭化水素が望
ましい。
【0020】混合溶媒の比率としては、貧溶媒の体積百
分率が、5〜60%が望ましい、5%以下では、比重を
小さくする効果が小さい。また、60%以上では、高分
子化合物の溶解度が落ちて濃度の薄いものとなるため望
ましくない。逆に言うと、この混合範囲に溶ける濃度で
あることが望ましい。
分率が、5〜60%が望ましい、5%以下では、比重を
小さくする効果が小さい。また、60%以上では、高分
子化合物の溶解度が落ちて濃度の薄いものとなるため望
ましくない。逆に言うと、この混合範囲に溶ける濃度で
あることが望ましい。
【0021】膨張、発泡には溶媒以外に固体発泡体を使
用することもできる。固体発泡剤を用いた場合、固体発
泡剤を内包するミクロスフェアを発泡剤の発泡する温度
以上に加熱し中空化を行う。このときの加熱温度として
は外壁をなす高分子化合物のガラス転移温度よりも高い
ことが望ましい。
用することもできる。固体発泡剤を用いた場合、固体発
泡剤を内包するミクロスフェアを発泡剤の発泡する温度
以上に加熱し中空化を行う。このときの加熱温度として
は外壁をなす高分子化合物のガラス転移温度よりも高い
ことが望ましい。
【0022】固体発泡剤としては、アゾ系の発泡性化合
物を用いる。望ましくは高分子外壁のガラス転移温度近
傍で発泡を起こす化合物で、更に望ましくは発泡した
際、残査の残らない化合物がよい。その例としては、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンア
ミド、4、4’オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
ッド、パラトルエンスルホニルヒドラジッド、パラトル
エンスルホニルアセトンヒドラゾン、ヒドラゾンジカル
ボンアミドなどがある。
物を用いる。望ましくは高分子外壁のガラス転移温度近
傍で発泡を起こす化合物で、更に望ましくは発泡した
際、残査の残らない化合物がよい。その例としては、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンア
ミド、4、4’オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
ッド、パラトルエンスルホニルヒドラジッド、パラトル
エンスルホニルアセトンヒドラゾン、ヒドラゾンジカル
ボンアミドなどがある。
【0023】また、時として膨張が起こらず多孔質の球
ができる。多孔質球においても、その特性を利用するこ
とができ、生体内で分解性を有する場合は、ドラッグデ
リバリーシステム(DDS)としても用いることができ
る。
ができる。多孔質球においても、その特性を利用するこ
とができ、生体内で分解性を有する場合は、ドラッグデ
リバリーシステム(DDS)としても用いることができ
る。
【0024】多孔質粒子またはマイクロバルーンのサイ
ズとしては、高分子化合物溶液を注入する細孔のサイズ
と製造中の撹拌速度を変えることで、1〜300μmの
範囲で自由に調整できる。
ズとしては、高分子化合物溶液を注入する細孔のサイズ
と製造中の撹拌速度を変えることで、1〜300μmの
範囲で自由に調整できる。
【0025】高分子材料溶液の濃度は薄くすることで、
粒子径は小さくなり、濃くなると大きくなる。濃度とし
ては上記混合溶液に溶ける濃度であれば、限定しない
が、最大30g/l程度である。しかし、これは温度に
より異なってくる。
粒子径は小さくなり、濃くなると大きくなる。濃度とし
ては上記混合溶液に溶ける濃度であれば、限定しない
が、最大30g/l程度である。しかし、これは温度に
より異なってくる。
【0026】水溶性高分子化合物(高分子安定化剤)溶
液としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリ
コールなどの水溶性高分子材料を用いる。ポリビニルア
ルコールの場合、水への溶解度が、重合度により異な
る。重合度nが2000以上では、溶解度が低くあまり
望ましくない。n=1200〜1500であれば、使用
できるが、望ましくは、n=500程度で、5重量%程
度溶け、分散溶液の安定性も良好である。
液としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリ
コールなどの水溶性高分子材料を用いる。ポリビニルア
ルコールの場合、水への溶解度が、重合度により異な
る。重合度nが2000以上では、溶解度が低くあまり
望ましくない。n=1200〜1500であれば、使用
できるが、望ましくは、n=500程度で、5重量%程
度溶け、分散溶液の安定性も良好である。
【0027】
【作用】本発明の高分子多孔質粒子の製造方法によれ
ば、高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機溶媒溶液を
得る工程と、有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物を溶解
した水溶液中に細孔を通して注入して水溶液中に有機溶
媒溶液を球状粒子として複数個形成し、分散する注入分
散工程と、球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥工程を
有する方法とすることにより、種々の高分子化合物から
なる、または、生分解性を有する高分子化合物からなる
高分子多孔質粒子を得ることができる。
ば、高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機溶媒溶液を
得る工程と、有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物を溶解
した水溶液中に細孔を通して注入して水溶液中に有機溶
媒溶液を球状粒子として複数個形成し、分散する注入分
散工程と、球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥工程を
有する方法とすることにより、種々の高分子化合物から
なる、または、生分解性を有する高分子化合物からなる
高分子多孔質粒子を得ることができる。
【0028】また、本発明のパルプモールド材によれ
ば、上述構成の高分子多孔質粒子を含有するので、緩衝
効果を一段と改善することができる。また、生分解性の
微小多孔質粒子を用いたパルプモールド材においては、
微小多孔質粒子及びパルプ双方が生分解性を有してお
り、廃棄されたときの環境汚染の問題を除去することが
できる。
ば、上述構成の高分子多孔質粒子を含有するので、緩衝
効果を一段と改善することができる。また、生分解性の
微小多孔質粒子を用いたパルプモールド材においては、
微小多孔質粒子及びパルプ双方が生分解性を有してお
り、廃棄されたときの環境汚染の問題を除去することが
できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明高分子多孔質粒子の製造方法に
ついて図1を参照しながら説明しよう。
ついて図1を参照しながら説明しよう。
【0030】実施例1 ポリスチレン(ガラス転移温度:約100℃)1.0g
を50mlの塩化メチレン(良溶媒、すなわち溶質を溶
かし透明となるものである。沸点:40℃)に溶解す
る。この溶液を過剰の1重量%ポリビニルアルコール
(水溶性高分子化合物(高分子安定化剤))水溶液に分
散させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒を蒸発除去し
た。残った微小球を吸引濾過により集め、真空下70℃
で乾燥させた。なお、ポリスチレンのガラス転移温度の
測定は示差熱分析計(理学電機DSC−8240)によ
り行った。以下の実施例においても、用いた樹脂のガラ
ス転移温度の測定は同様な方法により行った。
を50mlの塩化メチレン(良溶媒、すなわち溶質を溶
かし透明となるものである。沸点:40℃)に溶解す
る。この溶液を過剰の1重量%ポリビニルアルコール
(水溶性高分子化合物(高分子安定化剤))水溶液に分
散させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒を蒸発除去し
た。残った微小球を吸引濾過により集め、真空下70℃
で乾燥させた。なお、ポリスチレンのガラス転移温度の
測定は示差熱分析計(理学電機DSC−8240)によ
り行った。以下の実施例においても、用いた樹脂のガラ
ス転移温度の測定は同様な方法により行った。
【0031】実施例2 ポリエステル化合物(ガラス転移温度:10℃、融点:
154℃)1.0gと発泡剤であるアゾカルボンアミド
1mgを、50mlの塩化メチレンに溶解する。この溶
液を過剰の1重量%ポリビニルアルコール水溶液に分散
させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒を蒸発除去し
た。残った微小球を吸引濾過により集め、真空乾燥器で
乾燥させた。これを150℃の雰囲気中に1分さらし
た。
154℃)1.0gと発泡剤であるアゾカルボンアミド
1mgを、50mlの塩化メチレンに溶解する。この溶
液を過剰の1重量%ポリビニルアルコール水溶液に分散
させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒を蒸発除去し
た。残った微小球を吸引濾過により集め、真空乾燥器で
乾燥させた。これを150℃の雰囲気中に1分さらし
た。
【0032】実施例3 ポリエステル化合物1.0gと発泡剤であるアゾジカル
ンボアミド1mgを、50mlの塩化メチレンに溶解す
る。この溶液を過剰の1重量%ポリビニルアルコール水
溶液に分散させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒を蒸
発除去した。残った微小球を吸引濾過により集め、真空
乾燥機で乾燥させた。これを150℃の雰囲気中に5時
間さらした。
ンボアミド1mgを、50mlの塩化メチレンに溶解す
る。この溶液を過剰の1重量%ポリビニルアルコール水
溶液に分散させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒を蒸
発除去した。残った微小球を吸引濾過により集め、真空
乾燥機で乾燥させた。これを150℃の雰囲気中に5時
間さらした。
【0033】実施例4 ポリエステル化合物1.0gと発泡剤であるアゾジカル
ボンアミド0.5mgを、25mlの塩化メチレンに溶
解する。この溶液を過剰の1重量%ポリビニルアルコー
ル水溶液に分散させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒
を蒸発除去した。残った微小球を吸引濾過により集め、
真空乾燥器で乾燥させた、これを150℃の雰囲気中に
5分間さらした。
ボンアミド0.5mgを、25mlの塩化メチレンに溶
解する。この溶液を過剰の1重量%ポリビニルアルコー
ル水溶液に分散させ、そのまま室温で撹拌を続け、溶媒
を蒸発除去した。残った微小球を吸引濾過により集め、
真空乾燥器で乾燥させた、これを150℃の雰囲気中に
5分間さらした。
【0034】実施例5 ポリ乳酸化合物(生分解性を有する樹脂である。ガラス
転移温度:25℃)0.25gを5mlの塩化メチレン
に溶解する。この溶液を5℃に保った過剰の1重量%ポ
リビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま5℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
転移温度:25℃)0.25gを5mlの塩化メチレン
に溶解する。この溶液を5℃に保った過剰の1重量%ポ
リビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま5℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
【0035】実施例6 ポリ乳酸化合物0.25gを5mlの塩化メチレンに溶
解する。この溶液を10℃に保った過剰の1重量%ポリ
ビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま10℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
解する。この溶液を10℃に保った過剰の1重量%ポリ
ビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま10℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
【0036】実施例7 ポリ乳酸化合物0.25gを5mlの塩化メチレンに溶
解する。この溶液を20℃に保った過剰の1重量%ポリ
ビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま20℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
解する。この溶液を20℃に保った過剰の1重量%ポリ
ビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま20℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
【0037】実施例8 ポリ乳酸化合物0.25gを5mlの塩化メチレンに溶
解する。この溶液を30℃に保った過剰の1重量%ポリ
ビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま30℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
解する。この溶液を30℃に保った過剰の1重量%ポリ
ビニルアルコール水溶液に分散させ、そのまま30℃で
撹拌を続け、溶媒を蒸発除去した。残った微小球を吸引
濾過により集め、真空乾燥器により室温で乾燥させた。
【0038】実施例9 ポリ乳酸化合物0.25gを5mlの塩化メチレンとヘ
キサン(ヘキサンは貧溶媒、すなわち溶質を溶かさず膨
潤のみさせるものである。沸点:68℃)の混合溶液
(塩化メチレンとヘキサンの容積比=5:1)に溶解す
る。この溶液を10℃に保った過剰の2重量%ポリビニ
ルアルコール水溶液に分散させ、5分後80℃の2重量
%のPVA水溶液を加え系の温度を35℃まで、一気に
上昇させた後はプレートヒータでゆっくり60℃まで温
めた。残った微小球を吸引濾過により集め、40℃で真
空乾燥器した。
キサン(ヘキサンは貧溶媒、すなわち溶質を溶かさず膨
潤のみさせるものである。沸点:68℃)の混合溶液
(塩化メチレンとヘキサンの容積比=5:1)に溶解す
る。この溶液を10℃に保った過剰の2重量%ポリビニ
ルアルコール水溶液に分散させ、5分後80℃の2重量
%のPVA水溶液を加え系の温度を35℃まで、一気に
上昇させた後はプレートヒータでゆっくり60℃まで温
めた。残った微小球を吸引濾過により集め、40℃で真
空乾燥器した。
【0039】実施例10 ポリ乳酸化合物0.25gを5mlの塩化メチレンとヘ
キサンの混合溶液(塩化メチレンとヘキサンの容積比=
5:1)に溶解する。この溶液を10℃に保った過剰の
2重量%ポリビニルアルコール水溶液に分散させ、5分
撹拌した後、固体球を濾過分けし、80℃の2重量%の
PVA水溶液中に入れ替えさらに10分撹拌した後、残
った微小球を吸引濾過により集め、40℃で真空乾燥器
した。ここで得られた高分子多孔質粒子の電子顕微鏡写
真を図1に示した。
キサンの混合溶液(塩化メチレンとヘキサンの容積比=
5:1)に溶解する。この溶液を10℃に保った過剰の
2重量%ポリビニルアルコール水溶液に分散させ、5分
撹拌した後、固体球を濾過分けし、80℃の2重量%の
PVA水溶液中に入れ替えさらに10分撹拌した後、残
った微小球を吸引濾過により集め、40℃で真空乾燥器
した。ここで得られた高分子多孔質粒子の電子顕微鏡写
真を図1に示した。
【0040】次に、実施例1〜実施例10について、空
隙の状態を顕微鏡により観察した。その観察結果は表1
の「多孔質性」の欄に示すとおりである。表1からわか
るように、実施例1〜実施例10のすべての場合に、空
隙が10%以上発生しており、満足のいく結果が得られ
た。
隙の状態を顕微鏡により観察した。その観察結果は表1
の「多孔質性」の欄に示すとおりである。表1からわか
るように、実施例1〜実施例10のすべての場合に、空
隙が10%以上発生しており、満足のいく結果が得られ
た。
【0041】
【表1】
【0042】以上のことから、本例によれば、従来の製
造方法はモノマーを界面重合することによりマイクロカ
プセルを製造し膨張させる方法であったので、出発物質
として高分子化合物を用いることができず、外壁材料が
限られていたが、この方法を用いることで多くの生分解
性高分子材料を中空化することができ目的にあった幅広
い応用が期待できるようになった。
造方法はモノマーを界面重合することによりマイクロカ
プセルを製造し膨張させる方法であったので、出発物質
として高分子化合物を用いることができず、外壁材料が
限られていたが、この方法を用いることで多くの生分解
性高分子材料を中空化することができ目的にあった幅広
い応用が期待できるようになった。
【0043】また、従来の方法の構造的特徴としては、
外壁をなす高分子材料と揮発性の内包液からなっている
ところにあるが、この発明においては揮発溶剤を含浸し
たゲル状態のミクロスフェア、または外壁を有するゲル
状態のミクロスフェアから製造することができる。
外壁をなす高分子材料と揮発性の内包液からなっている
ところにあるが、この発明においては揮発溶剤を含浸し
たゲル状態のミクロスフェア、または外壁を有するゲル
状態のミクロスフェアから製造することができる。
【0044】また、この技術により生分解性の材料を使
えるようになった。このようにして作製された微小中空
粒子は、材料の生分解性をそのまま有しており、廃棄さ
れたときの環境汚染の心配がないので環境問題に対応し
た製品を供給することが可能である。
えるようになった。このようにして作製された微小中空
粒子は、材料の生分解性をそのまま有しており、廃棄さ
れたときの環境汚染の心配がないので環境問題に対応し
た製品を供給することが可能である。
【0045】次に、本発明高分子多孔質粒子を有するパ
ルプモールド材の一実施例について図2を参照しながら
説明しよう。
ルプモールド材の一実施例について図2を参照しながら
説明しよう。
【0046】ここでは、上述した実施例おいて作製した
高分子多孔質粒子を用い、その特性の評価としてパルプ
の中に混ぜ込み、圧縮試験を行ったときの緩衝特性を測
定した。
高分子多孔質粒子を用い、その特性の評価としてパルプ
の中に混ぜ込み、圧縮試験を行ったときの緩衝特性を測
定した。
【0047】実施例 ここで用いた高分子多孔質粒子は、上述の実施例1〜実
施例10と同じ方法で作製した。
施例10と同じ方法で作製した。
【0048】次に、パルプ5g、高分子多孔質粒子0.
5g、表面処理剤(ロジン)0.1g、Al2 O3 0.
1g、水30gをよく混ぜる。混ぜたものを、5x5x
2.5cmの金型に詰め乾燥させる。乾燥は、100℃
のホットプレート上で2時間乾燥させた後、さらに80
℃の真空乾燥器中で3時間乾燥させた。ここで、Al2
O3 は、ロジンをパルプに良く吸着させるために用いた
ものである。
5g、表面処理剤(ロジン)0.1g、Al2 O3 0.
1g、水30gをよく混ぜる。混ぜたものを、5x5x
2.5cmの金型に詰め乾燥させる。乾燥は、100℃
のホットプレート上で2時間乾燥させた後、さらに80
℃の真空乾燥器中で3時間乾燥させた。ここで、Al2
O3 は、ロジンをパルプに良く吸着させるために用いた
ものである。
【0049】この製法により実施例1〜実施例10につ
いて、それぞれ対応するパルプモールドを作製した。
いて、それぞれ対応するパルプモールドを作製した。
【0050】このように作成したパルプモールドを20
x20x10mmにカットした。次に、このカットした
サンプルを圧縮速度5mm/minで歪みをかけたとき
の応力を測定した。
x20x10mmにカットした。次に、このカットした
サンプルを圧縮速度5mm/minで歪みをかけたとき
の応力を測定した。
【0051】比較例 比較として、高分子多孔質粒子を加えない以外は、実施
例と同じ製法によるパルプモールドを作成し、実施例と
同じ試験を行った。
例と同じ製法によるパルプモールドを作成し、実施例と
同じ試験を行った。
【0052】実施例1〜実施例10、及び比較例につい
ての緩衝特性の測定結果は、表1の「緩衝効果」の欄に
示すとおりである。
ての緩衝特性の測定結果は、表1の「緩衝効果」の欄に
示すとおりである。
【0053】表1からもわかるように、実施例1〜実施
例4では緩衝効果は「小」であり、実施例5〜実施例8
では「中」であった。実施例9及び実施例10ではこの
効果は顕著であり結果は「大」であった。これに対し
て、高分子多孔質粒子を添加しなかった比較例において
は、緩衝効果は非常に小さく、結果は「きわめて小」に
とどまった。
例4では緩衝効果は「小」であり、実施例5〜実施例8
では「中」であった。実施例9及び実施例10ではこの
効果は顕著であり結果は「大」であった。これに対し
て、高分子多孔質粒子を添加しなかった比較例において
は、緩衝効果は非常に小さく、結果は「きわめて小」に
とどまった。
【0054】上述した実施例1〜実施例10のうち、緩
衝効果が大きかった実施例10について圧縮応力に対す
る圧縮変形率の測定結果を図2を参照しながら詳述す
る。図2から明らかなように、実施例10の方が比較例
に比較して、同じ圧縮応力に対して圧縮変形が大きいこ
とがわかる。すなわち、実施例10の方が比較例より
も、小さな力で大きく変形するということである。言い
換えると、実施例10の方が緩衝性に優れていることが
わかる。ちなみに、図2からわかるように、50%の圧
縮変形率を得るためには、圧縮応力は、実施例10の方
が比較例よりも30%も低くくて良いことがわかる。
衝効果が大きかった実施例10について圧縮応力に対す
る圧縮変形率の測定結果を図2を参照しながら詳述す
る。図2から明らかなように、実施例10の方が比較例
に比較して、同じ圧縮応力に対して圧縮変形が大きいこ
とがわかる。すなわち、実施例10の方が比較例より
も、小さな力で大きく変形するということである。言い
換えると、実施例10の方が緩衝性に優れていることが
わかる。ちなみに、図2からわかるように、50%の圧
縮変形率を得るためには、圧縮応力は、実施例10の方
が比較例よりも30%も低くくて良いことがわかる。
【0055】以上のことから本例によれば、種々の高分
子化合物からなる、または、生分解性を有する高分子化
合物からなる微小多孔質粒子を添加することにより、パ
ルプモールド材を作製することができ、緩衝効果を一段
と改善することができる。
子化合物からなる、または、生分解性を有する高分子化
合物からなる微小多孔質粒子を添加することにより、パ
ルプモールド材を作製することができ、緩衝効果を一段
と改善することができる。
【0056】また、生分解性の微小多孔質粒子を用いた
パルプモールド材においては、微小多孔質粒子及びパル
プ双方が生分解性を有しており、廃棄されたときの環境
汚染の心配がないので環境問題に対応したパルプモール
ド材を供給することができる。
パルプモールド材においては、微小多孔質粒子及びパル
プ双方が生分解性を有しており、廃棄されたときの環境
汚染の心配がないので環境問題に対応したパルプモール
ド材を供給することができる。
【0057】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多くの高分子材料を中空化することができ、目的にあっ
た幅広い応用が期待できる。
多くの高分子材料を中空化することができ、目的にあっ
た幅広い応用が期待できる。
【0059】また、本発明においては揮発溶剤を含浸し
たゲル状態のミクロスフェア、または外壁を有するゲル
状態のミクロスフェアから製造することができる。
たゲル状態のミクロスフェア、または外壁を有するゲル
状態のミクロスフェアから製造することができる。
【0060】また、この技術により生分解性の材料を使
うことができ、このようにして作製された微小中空粒子
は、材料の生分解性をそのまま有しており、廃棄された
ときの環境汚染の心配がないので環境問題に対応した製
品を供給することができる。
うことができ、このようにして作製された微小中空粒子
は、材料の生分解性をそのまま有しており、廃棄された
ときの環境汚染の心配がないので環境問題に対応した製
品を供給することができる。
【0061】また、本発明によれば、種々の高分子化合
物からなる、または、生分解性を有する高分子化合物か
らなる微小多孔質粒子を添加することにより、パルプモ
ールド材を作製することができ、緩衝効果を一段と改善
することができる。
物からなる、または、生分解性を有する高分子化合物か
らなる微小多孔質粒子を添加することにより、パルプモ
ールド材を作製することができ、緩衝効果を一段と改善
することができる。
【0062】また、生分解性の微小多孔質粒子を用いた
パルプモールド材においては、廃棄されたときの環境汚
染の心配がないので環境問題に対応したパルプモールド
材を供給することができる。
パルプモールド材においては、廃棄されたときの環境汚
染の心配がないので環境問題に対応したパルプモールド
材を供給することができる。
【図1】本発明高分子多孔質粒子の一実施例を示す説明
図である。
図である。
【図2】本発明パルプモールド材の圧縮変形特性を示す
説明図である。
説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 9/28 101 7310−4F
Claims (6)
- 【請求項1】 多孔質性の高分子化合物の粒子からな
り、該高分子化合物は生分解性かつ熱可塑性の、または
熱可塑性の高分子化合物であることを特徴とする高分子
多孔質粒子。 - 【請求項2】 高分子化合物を有機溶媒に溶解して有機
溶媒溶液を得る工程と、 有機溶媒溶液を水溶性高分子化合物を溶解した水溶液中
に細孔を通して注入して水溶液中に有機溶媒溶液を球状
粒子として複数個形成し、分散する注入分散工程と、 球状粒子から有機溶媒を乾燥する乾燥工程を有すること
を特徴とする高分子多孔質粒子の製造方法。 - 【請求項3】 乾燥工程で球状粒子に表面乾燥層を形成
し、 続く加熱工程で有機溶媒の沸点以上に昇温することを特
徴とする請求項2記載の高分子多孔質粒子の製造方法。 - 【請求項4】 有機溶媒溶液を得る工程において、有機
溶媒は良溶媒(溶質を溶かして透明となるもの)と貧溶
媒(溶質を溶かさず膨潤のみさせるもの)の混合溶媒で
あり、かつ、貧溶媒の沸点は良溶媒の沸点より高く、か
つ、貧溶媒の沸点は高分子化合物のガラス転移温度より
高いことを特徴とする請求項2または請求項3記載の高
分子多孔質粒子の製造方法。 - 【請求項5】 有機溶媒溶液を得る工程において、有機
溶媒に、加熱により分解して発泡する発泡剤を添加分散
することを特徴とする請求項2または請求項3記載の高
分子多孔質粒子の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の高分子多孔質粒子を含有
することを特徴とするパルプモールド材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25329793A JPH07108165A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 高分子多孔質粒子とその製造方法、及びパルプモールド材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25329793A JPH07108165A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 高分子多孔質粒子とその製造方法、及びパルプモールド材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07108165A true JPH07108165A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17249332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25329793A Abandoned JPH07108165A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 高分子多孔質粒子とその製造方法、及びパルプモールド材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108165A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131433A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-15 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 発泡性生分解性樹脂水系分散体、その製造方法及び発泡性生分解性樹脂微粒子 |
JP2011500885A (ja) * | 2007-10-11 | 2011-01-06 | イーストマン コダック カンパニー | 無孔質シェルを有する多孔質粒子の製造 |
JP2018193500A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 株式会社日本触媒 | 生分解性樹脂粒子 |
JP2019210256A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | 株式会社日本触媒 | 生分解性樹脂粒子を含む化粧料用組成物 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP25329793A patent/JPH07108165A/ja not_active Abandoned
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131433A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-15 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 発泡性生分解性樹脂水系分散体、その製造方法及び発泡性生分解性樹脂微粒子 |
JP4697821B2 (ja) * | 1999-11-09 | 2011-06-08 | ミヨシ油脂株式会社 | 発泡性生分解性樹脂水系分散体、その製造方法及び発泡性生分解性樹脂微粒子 |
JP2011500885A (ja) * | 2007-10-11 | 2011-01-06 | イーストマン コダック カンパニー | 無孔質シェルを有する多孔質粒子の製造 |
JP2018193500A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 株式会社日本触媒 | 生分解性樹脂粒子 |
JP2019210256A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | 株式会社日本触媒 | 生分解性樹脂粒子を含む化粧料用組成物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040309 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040506 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041116 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20041215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |