JPH07108134A - バイオ再生式煙道ガス脱硫方法 - Google Patents

バイオ再生式煙道ガス脱硫方法

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JPH07108134A
JPH07108134A JP6248274A JP24827494A JPH07108134A JP H07108134 A JPH07108134 A JP H07108134A JP 6248274 A JP6248274 A JP 6248274A JP 24827494 A JP24827494 A JP 24827494A JP H07108134 A JPH07108134 A JP H07108134A
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flue gas
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Dennis Wayne Johnson
デニス・ウェイン・ジョンソン
Pervaje Ananda Bhat
ペルバジェ・アナンダ・バット
David William Murphy
デイビッド・ウィリアム・マーフィー
Robert Bruce Myers
ロバート・ブルース・マイアーズ
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Babcock and Wilcox Co
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    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生物学的手段によって生成される再生式の試
薬を使用して煙道ガスを脱硫するための新規かつ有用な
方法及びシステムを提供する。 【構成】 煙道ガスを、煙道ガス、試薬、及び水を、試
薬が煙道ガスから硫黄を吸収するための反応を生じる吸
収手段に供するシステムにおいてバイオ再生される試薬
を使用して煙道ガスを脱硫する。吸収手段からの試薬
を、硫黄還元性バクテリアを用いて試薬を再生するダイ
ジェスター反応装置に供する。ダイジェスター反応装置
によって生成されるH2 Sのようなガスを更に処理する
ためにガス捕集装置によって捕集する。分離装置を使用
してダイジェスター反応装置において生成される生成物
を再生された試薬及び有機固形分に分離し、それで再生
された試薬を吸収装置に戻すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、総括的には、煙道ガス
脱硫(FGD)するためのシステム及び方法に関し、特
に生物学的手段によって生成される再生式の試薬を使用
して煙道ガスを脱硫するための新規かつ有用な方法及び
システムに関する。
【0002】
【従来技術】石炭或は油のような化石燃料を燃焼させる
と、SO2 、SO3 及びその他の汚染物のような硫黄ベ
ースの化合物を含有する煙道ガスを生成するのが普通で
ある。煙道ガスの硫黄含量を減少させるのに、多数の方
法或はシステムが用いられる。これらのシステム或はプ
ロセスの内の多くは煙道ガスを脱硫するのに再生された
試薬を使用することを伴う。煙道ガスを脱硫するための
再生可能な試薬プロセスは、Wellman−Lord
プロセス、Citrateプロセス、Amineベース
のプロセス、及びMgOプロセスのようなナトリウムベ
ースのシステム及びプロセスを含む。
【0003】湿式再生可能なFGDプロセスは、フレッ
シュな或は再生された試薬をスクラバーにおいてSO2
と反応させて煙道ガスを清浄にしかつ脱硫する吸収工程
を含むのが普通である。SO2 吸収反応は生成物を生成
し、これらは再生システムに送られる。再生システム
は、SO2 リッチガスを生成するために、熱を加えるこ
とを必要とするのが普通である。このSO2 リッチガス
を、次いで更に処理して硫黄、硫酸、或は液体SO2
生成する。吸収プロセスの間用いられる試薬は、次いで
SO2 吸収プロセスにおいて更に使用するために再生さ
れる。SO2 吸収及びストリッピングプロセスに伴う反
応は極めて複雑である。これらの反応は、複雑であるこ
とにより、進行して完了に至るのに多量のエネルギーを
必要とする。
【0004】図1は、Wellman−Lordプロセ
スを採用した既知の再生可能な湿式煙道ガス脱硫システ
ム10の簡易回路図である。そこに示す通りに、ボイラ
ー或は燃焼装置14からの煙道ガス12はプリスクラバ
ー16に供されてフライアッシュ或はクロリドを除く。
フライアッシュは水スラリー18中に捕集されて、沈降
池20に移送された後に、排出される。プリスクラブさ
れた煙道ガス22は、二酸化硫黄(SO2 )を除くため
に吸収装置24に向けられる。このために、亜硫酸ナト
リウム(Na2 SO3 )溶液26がメークアップタンク
28から吸収装置24に供される。清浄にされ、飽和さ
れた煙道ガス30が吸収装置24を出て再加熱器32に
送られた後に、煙突34より大気に排出される。この再
加熱工程を行うのに、スチームを用いてもよい。吸収装
置24では、亜硫酸ナトリウムは亜硫酸水素ナトリウム
(NaHSO3 )38に転化されて再生装置40に送ら
れる。必要とする通りに、亜硫酸水素ナトリウム38の
小部分は再生装置40にパージされて42における硫酸
塩の生成を調節する。再生装置40は蒸発結晶装置を含
む。SO2 蒸気が硫黄回収するために再生装置40の4
4から取り出される。亜硫酸ナトリウムからなる再生さ
れた溶液46は再生装置40から取り出され、メークア
ップタンク28に入り、そこで炭酸ナトリウム/水酸化
ナトリウム(Na2 CO3 /NaOH)が流れ48によ
って加えられる。
【0005】図2は、MgO湿式スクラビングプロセス
を採用した別の既知の湿式再生可能な煙道ガス脱硫シス
テム50の簡易回路図である。MgOスクラバーにおけ
る簡略化した反応は下記の通りである:
【化1】
【化2】
【0006】図2に示す通りに、煙道ガス12及び水5
2は急速冷却機54に供される。煙道ガス12及び水5
2が急速冷却機54において反応した後に、冷却された
煙道ガス56はスクラバー58に供される。スクラバー
58は、また、消和装置(slaker)62によって
供されるMg(OH)2 スラリー60を受け入れる。ス
クラバー58はMgSO3 、MgSO4 、及び水H2
の溶液64を生成する。溶液64の内のいくらかはMg
(OH)2 スラリー60と共に循環され、残りは脱水手
段66に供される。MgO68は、一部か焼装置70か
ら循環されて、消和装置62に供されてMg(OH)2
スラリー60を生成する。水52が脱水手段66からの
溶液72に混合されて溶液74を形成し、これは消和装
置62に供される。脱水手段66からの副生溶液76
は、燃料80と共に乾燥装置78に供されて溶液76を
乾燥する。立ち代わって、今乾燥した物質82は燃料8
0と共にか焼装置70に供されてMgO68を生成す
る。か焼装置70から発生されたSO2 84は酸プラン
ト86に供されてH2 SO4 88を生成する。清浄にさ
れ、脱硫された煙道ガスはスクラバー58を90で出
る。
【0007】SO2 を吸収する別のプロセスは、一試
薬、通常炭酸ナトリウム/亜硫酸ナトリウム(Na2
3 /NaSO3 )を使用してSO2 を吸収する二元ア
ルカリ煙道ガス脱硫プロセスである。この反応の生成物
である亜硫酸水素ナトリウム(NaHSO3 )は、次い
で、亜硫酸カルシウム(CaSO3 )及び硫酸カルシウ
ム(CaSO4 )を形成するために、石灰或は石灰石と
反応させられ、それで試薬を再生することができる。図
3に、二元アルカリ(石灰石)プロセスを採用したこの
ような既知の湿式再生可能な煙道ガス脱硫システム10
0の簡易回路図を示す。煙道ガス12は、煙道ガス12
からフライアッシュ104を除くために沈殿装置102
に供される。沈殿装置102からの清浄にされた煙道ガ
ス106は吸収装置108に入って清浄にされかつ脱硫
された煙道ガス110を生成し、これは煙突34に供さ
れる。吸収装置108は亜硫酸ナトリウム溶液112を
受け入れ、これは煙道ガス106からSO2 を除くため
の試薬として用いられる。吸収装置108では、吸収装
置108においてSO2 を吸収する間に、亜硫酸水素ナ
トリウム(NaHSO3 )溶液114が生成され、この
溶液114は反応タンク116に送られ、そこで石灰石
スラリー118と混合される。反応タンク116はこの
既知の二元アルカリ(石灰石)煙道ガス脱硫システムの
再生部分を構成する。粉砕された石灰石120はボール
ミル122において水52と混合されて石灰石スラリー
118を生成する。石灰石スラリー118は、プロセス
により必要とされる通りに使用されるために石灰石スラ
リータンク124に貯蔵される。ソーダ灰126が、水
52と共にサージタンク128に供される。反応タンク
116からの懸濁固体生成物或はスラッジ132を濃縮
するために、シックナー130が用いられる。この濃縮
された生成物134は、立ち代わってフィルター136
に供される。回収された水131はシックナー130か
らあふれ出てサージタンク128に入り、そこでソーダ
灰126と混合され、亜硫酸ナトリウム溶液112を生
成するためのソーダ損失及び水用メークアップとして用
いられる。濃縮された生成物134は、次いで濃縮され
た生成物134を洗浄するのに用いられる水52と共に
フィルター136に供される。沈殿装置102からのフ
ライアッシュ104は、ミキサー140で石灰138及
びフィルター136からの洗浄され、濃縮された生成物
と一緒にされ、全混合物は終局的に埋め立て142で処
理される。実際、すべての二元アルカリプロセスに共通
の問題は、スラッジがこの反応の副生物として生成さ
れ、この副生物は埋め立て処理されるか或は有用な形態
に転化されなければならないことである。
【0008】加えて、カルシウムをベースとする非再生
式煙道ガス脱硫システムが脱硫のために使用されてき
た。これらのシステムでは、石灰或は石灰石或は別の試
薬が、またSO2 と反応させられる。この反応の最終生
成物もまた二元アルカリシステムによって生成されるス
ラッジと同様のスラッジであり、廃棄されるか或は有用
な形態に転化されなければならない。
【0009】図4は、このような典型的な煙道ガス脱硫
システム150、すなわち非再生式の使い捨てシステム
の簡易回路図である。煙道ガス12は吸収装置152に
送出されて清浄な煙道ガス153を生成し、これは煙突
34に供される。粉砕された石灰石154及び水52が
ボールミル156に供され、そこで石灰石154は微細
に粉砕されて石灰石スラリー158を生成する。石灰石
スラリー158は貯蔵タンク160において必要とされ
る通りに使用するために貯蔵される。石灰石スラリー1
58は吸収装置152に供されて、そこで煙道ガス12
中のSO2 と反応して主に亜硫酸カルシウム(CaSO
3 )及び硫酸カルシウム(CaSO4 )のスラリー16
2を生成する。このスラリー162はポンプ164によ
って吸収装置152の上部部分に循環されて更にSO2
吸収を促進する。スラリー162の一部は、また廃棄の
ために池166に送られる。スラッジ処理及び排気する
ためのその他の採り得る方法が存在する。水168を池
166から戻し、ブレンドステーション170において
フレッシュな水52と混合して吸収装置152において
メークアップ水として使用することができる。
【0010】天然産の硫黄還元性バクテリアが存在する
ことが知られている。これらのバクテリアは有機体を酸
化して酢酸にし、これは、立ち代わってスクラバースラ
ッジから代謝還元によってH2 Sを生成することが知ら
れている。知られている一つの反応(他の反応が可能で
ある)は下記の通りである:
【化3】 しかし、上記の亜硫酸或は硫酸塩との酢酸反応は、H2
Sに伴う毒性及び臭いのために、慣用のFGDシステム
においては、通常都合が悪いと考えられる。この反応の
故に、H2 S排出を制御するために、殺生剤を使用する
システムがいくつかある。硫黄還元性バクテリアは、ま
た、燃焼プロセスにおいて用いられる石炭からの硫黄を
清浄にするのにも用いられてきた。広範囲の研究が、燃
焼する前の石炭中の硫黄を低減させる経済的な石炭クリ
ーニングプロセスを開発するために行なわれてきた。
【0011】加えて、硫黄還元性バクテリア(Disu
lfovibrio属か或はDisulfotomac
ulum属のいずれかから)がFGDスラッジ処理及び
貯蔵領域において確認された。現時点で、煙道ガスの脱
硫プロセスの後にFGD廃スラッジからの硫黄還元性バ
クテリアを使用するためのシステム或は方法は知られて
いない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、硫黄還元性バ
クテリアによって生成される再生される試薬を使用して
煙道ガスを脱硫する方法及びシステムを指向する。市営
の廃水処理プラントからの有機廃スラッジに通常見られ
るような栄養源を、バクテリア成長を最大にするため
に、必要な場合に使用することができる。本発明は、煙
道ガスから硫黄或はSO2 を吸収するために煙道ガス、
試薬及び水を受け入れる吸収装置手段を用いる。一旦試
薬を吸収装置において煙道ガスと反応させたら、使用済
みの試薬をダイジェスター反応装置に供する。ダイジェ
スター反応装置内に収容される硫黄還元性バクテリアが
使用済みの試薬と反応してそれを再生する。ダイジェス
ター反応装置において反応によって生成されたガスはガ
ス捕集装置によって捕集することができる。ガス捕集装
置によって捕集されたH2 Sリッチガスは最終処理装置
に供する。
【0013】市営の廃水処理プラントからの有機廃スラ
ッジのような栄養源は、バクテリア成長、これよりH2
Sガス生成及び試薬再生を最大にするのに用いることが
できる。ダイジェスター反応装置において再生された試
薬と有機固形分バクテリアスラッジとを分離するのに、
分離装置を用いることができる。スラッジを、次いで有
機スラッジ処理装置に供することができ、他方、再生さ
れた試薬を吸収装置に戻して更に煙道ガスと反応させ
る。
【0014】よって、本発明の一態様は、硫黄還元性バ
クテリアを伴う反応によって生成される再生される試薬
を使用して煙道ガスを脱硫する方法及びシステムを提供
することである。本発明の別の態様は、バクテリアの成
長を最大にしかつH2 S生成及び試薬再生の速度を増大
させるために、市営の廃水処理プラントからのスラッジ
のような廃棄流を使用することである。
【0015】本発明のなお別の態様は、効率的なかつ原
価効率的な煙道ガスを脱硫する方法及びシステムを提供
することである。発明の特徴を表示する種々の新規な特
徴は、特に特許請求の範囲に記載し、本開示の一部を形
成する。発明、その作業上の利点及び発明を利用するこ
とによって達成させれる特定の結果を一層良く理解する
ために、発明の好適な実施態様を例示する添付図面及び
記載事項を参照のこと。
【0016】好適な実施態様の記述 図5は、本発明に従う、全体を200と表示する新規な
バイオ再生式(bioregenerative)煙道
ガス脱硫(FGD)システムの簡易回路図である。図5
に示す通りに、バイオ再生式FGDシステム200は、
油或は石炭のような化石燃料及び廃物燃料を燃焼する間
に生成される煙道ガス12を受け入れる。煙道ガス12
を試薬204及び水52と共に、SO2 吸収用吸収塔或
はモジュール202に供する。水52は源206から供
することができる。煙道ガス12からSO2 を試薬20
4によって吸収させた後に、使用済みの試薬208をダ
イジェスター反応装置210に供する。ダイジェスター
反応装置210中の硫黄還元性バクテリアは使用済みの
試薬208からH2 Sの発生を引き起こし、再生された
試薬及び有機固形分の両方を含有する生成物212を生
じる。ダイジェスター210内で起きる反応によって生
成されるガスをガス捕集装置214で捕集する。ガス捕
集装置214は、副生物のH2 Sリッチガス216を捕
集するのに使用することができ、該ガス216は最終の
処理装置218で処理することができる。
【0017】ダイジェスター反応装置210内で起きる
反応によって生成される生成物212を使用済みの試薬
208から分離するのに、分離装置220を使用する。
この分離プロセスは有機固形分スラッジ222及び再生
された試薬224を生成する。分離装置220によって
分離されたスラッジ222をスラッジ処理装置226に
供し及び/又はダイジェスター反応装置210に戻す。
分離装置220においてスラッジ222から分離された
再生された試薬224を更に煙道ガス12と反応させる
ために吸収装置202に戻す。栄養源228をダイジェ
スター反応装置210に必要な通りに供してその中での
バクテリア成長を促進させる。
【0018】本発明は、これより、硫黄還元性バクテリ
アを、煙道ガスを脱硫するのに用いる試薬204を再生
するための還元剤として使用するバイオ再生式煙道ガス
脱硫方法を提供する。カルシウムベースの煙道ガス脱硫
方法について、バクテリアを使用してカルシウム/硫黄
塩、すなわちSO4 -2 、SO3 -2 を転化して炭酸カルシ
ウム(CaCO3 )或は炭酸水素カルシウム(Ca(H
CO32 )224にし、これらはシステム200にお
いて再使用するために有機固形分スラッジ222から物
理的に分離することができる。本発明は、また、副生H
2 Sガス216を生成し、これをSO2 リッチガス流を
形成するために処理装置218で燃焼させてSO2 を生
成するか或はClaus反応によって反応させて硫黄を
生成することができる。加えて、本発明に従って、この
副生H2 Sガス216から、硫酸(H2 SO4 )もまた
生成することができる。
【0019】本発明は、栄養源228を加えることによ
りかつダイジェスター反応装置210内の温度、pH及
び酸素含量のような環境条件を調節することによってバ
クテリア成長の促進を提供する。これらのパラメータの
最適な範囲は、ダイジェスター反応装置210において
使用する硫黄還元性バクテリアの特定の菌種に依存する
ことになる。硫黄還元性バクテリアはDisulfov
ibrio属或はDisulfotomaculum属
のものにするのが好ましい。適した温度検出手段23
0、pH検出手段232及び酸素検出手段234を、栄
養流量検出手段236、栄養流量調節手段238及びバ
ルブ手段240と共に、このために設置する。栄養源2
28は、バクテリア成長を最大にするために、通常市営
の廃水処理プラントに見出すことができるタイプの有機
廃スラッジにするのが好ましい。バクテリア成長を促進
しかつ最も適したバクテリアを選定することにより、ダ
イジェスター216の寸法は任意の特定の用途について
最適にすることができる。
【0020】ダイジェスター反応装置210は、使用済
みの試薬208の代謝還元を起こさせるために、十分な
容積を有する単一のタンク或は複数のタンクにすること
ができる。ダイジェスター反応装置210において起き
る還元プロセスは、バッチ様式か或は連続様式のいずれ
かで行うことができる。ガス捕集装置214は、H2
を含むすべての開放されるガスを、周囲空気と有意に混
合しないで捕捉することができる流体、チャンバー、リ
ッド或はブラダーを含むことができる。ダイジェスター
反応装置210及びガス捕集装置214は、従来技術に
おいて試薬を再生するために通常認められる蒸発装置に
置き換わる。このような蒸発装置についての必要性を省
くことにより、スチームストリッピング及びか焼工程並
びにそれらの付随する装置についての必要性が、これら
の工程によって要求される大きなエネルギー要求量と共
に省かれる。これより、既知の再生可能なシステムでは
入手し得ない大きな動力消費の節約を達成することがで
きる。
【0021】加えて、本発明は、システム200におい
て用いる試薬204についてのメークアップ要求数量の
相当の低減をもたらす。本発明は、試薬204用の小さ
いタンク及び/又はサイロを除いて、試薬取り扱い及び
調製設備を有効に省くことを可能にする。これより、資
本設備及び運転費用の相当の節約が達成される。本発明
は、生物学的硫黄還元用の簡潔なタンク或は容器を使用
することにより、スチームストリッパー、多段蒸発装
置、乾燥装置及びか焼装置のような複雑なかつ費用のか
かる装置に取って代わる。
【0022】発明の特定の実施態様を詳細に示しかつ記
載して発明の原理の応用を例示したが、発明はこのよう
な原理から逸脱しないでその他の方法で具体化すること
ができることは了解されるものと思う。
【図面の簡単な説明】
【図1】Wellman−Lordプロセスを採用した
第一の既知の再生式煙道ガス脱硫システムの略図であ
る。
【図2】MgO湿式スクラビングを採用した第二の既知
の再生式煙道ガス脱硫システムの略図である。
【図3】二元アルカリ(石灰石)スクラビングを採用し
た第三の既知の再生式煙道ガス脱硫システムの略図であ
る。
【図4】第四の既知の非再生可能な(使い捨て)煙道ガ
ス脱硫システムの略図である。
【図5】本発明に従う新規なバイオ再生式煙道ガス脱硫
システムの略図である。
【符号の説明】
14 燃焼装置 16 プリスクラバー 24 吸収装置 28 メークアップタンク 32 再加熱器 34 煙突 40 再生装置 54 急速冷却機 58 スクラバー 62 消和装置 66 脱水手段 70 か焼装置 78 乾燥装置 86 酸プラント 102 沈殿装置 108 吸収装置 116 反応タンク 122 ボールミル 124 石灰石スラリータンク 126 ソーダ灰 128 サージタンク 130 シックナー 136 フィルター 138 石灰 140 ミキサー 152 吸収装置 154 石灰石 156 ボールミル 160 貯蔵タンク 166 池 170 ブレンドステーション 202 吸収塔或はモジュール 210 ダイジェスター反応装置 214 ガス捕集装置 218 処理装置 220 分離装置 226 スラッジ処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペルバジェ・アナンダ・バット アメリカ合衆国オハイオ州ノースカント ン、セント・オールバンズ・サークル2732 ノースウェスト (72)発明者 デイビッド・ウィリアム・マーフィー アメリカ合衆国オハイオ州アクロン、デボ ンシャー・ドライブ48 (72)発明者 ロバート・ブルース・マイアーズ アメリカ合衆国オハイオ州コプリー、カー クウォール・ドライブ885

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙道ガス、煙道ガスと反応させるための
    試薬、及び水を、試薬によって煙道ガスからの硫黄の吸
    収を引き起こすための吸収装置手段に供し;吸収装置手
    段からの使用済み試薬を、試薬を再生するための硫黄還
    元性バクテリアを収容するダイジェスター反応装置に供
    し;及び再生された試薬を更に煙道ガスと反応させるた
    めに吸収装置手段に供することを含むバイオ再生式煙道
    ガス脱硫方法。
  2. 【請求項2】 更に、栄養源をダイジェスター反応装置
    に供して中の硫黄還元性バクテリアの成長を促進させる
    工程を含む請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 栄養源が有機廃スラッジである請求項2
    の方法。
  4. 【請求項4】 更に、試薬をダイジェスター反応装置に
    おいて再生することによって生成されるH2 Sガスを捕
    集する工程を含む請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 更に、ダイジェスター反応装置において
    生成された生成物を再生された試薬及び有機固形分に分
    離し、かつ有機固形分をダイジェスター反応装置に戻す
    工程を含む請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 更に、試薬をダイジェスター反応装置に
    おいて再生することによって生成される前記捕集された
    2 Sを加工してSO2 、硫黄、或は硫酸を形成する工
    程を含む請求項4の方法。
  7. 【請求項7】 更に、ダイジェスター反応装置内の温
    度、pH、栄養含量及び/又は酸素含量のような環境条
    件を調節して中のバクテリア成長を促進させる工程を含
    む請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 硫黄還元性バクテリアがDisulfo
    vibrio属或はDisulfotomaculum
    属からのものである請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 下記:煙道ガス源;試薬源;水源;煙道
    ガス、試薬及び水を受け入れて試薬によって煙道ガスか
    らのイオウの吸収を内部で引き起こさせる吸収装置手
    段;及び試薬を再生するための硫黄還元性バクテリアを
    収容し、煙道ガスからイオウが試薬によって吸収された
    後に吸収装置手段から使用済み試薬を受け入れるダイジ
    ェスター反応装置を含み、再生された試薬を更に煙道ガ
    スと反応させるために吸収装置手段に戻すバイオ再生式
    煙道ガス脱硫システム。
  10. 【請求項10】 更に、栄養源をダイジェスター反応装
    置に供して中の硫黄還元性バクテリアの成長を促進させ
    る手段を含む請求項9のシステム。
  11. 【請求項11】 栄養源が有機廃スラッジである請求項
    10のシステム。
  12. 【請求項12】 更に、試薬をダイジェスター反応装置
    において再生することによって生成されるガスを捕集す
    るためのガス捕集装置手段をダイジェスター反応装置に
    作動接続させてなる請求項9のシステム。
  13. 【請求項13】 更に、ダイジェスター反応装置におい
    て生成された生成物を再生された試薬及び有機固形分に
    分離する分離手段、及び有機固形分をダイジェスター反
    応装置に戻す手段を含む請求項9のシステム。
  14. 【請求項14】 更に、試薬をダイジェスター反応装置
    において再生することによって生成される前記捕集され
    たガスを加工してSO2 、硫黄、或は硫酸を形成する手
    段を含む請求項12のシステム。
  15. 【請求項15】 更に、ダイジェスター反応装置内の温
    度、pH、栄養含量及び/又は酸素含量のような環境条
    件を調節して中のバクテリア成長を促進させる手段を含
    む請求項9のシステム。
  16. 【請求項16】 ダイジェスター反応装置内に収容され
    る硫黄還元性バクテリアがDisulfovibrio
    属或はDisulfotomaculum属からのもの
    である請求項9のシステム。
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