JPH07108086B2 - 直線運動電動機 - Google Patents

直線運動電動機

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JPH07108086B2
JPH07108086B2 JP61045652A JP4565286A JPH07108086B2 JP H07108086 B2 JPH07108086 B2 JP H07108086B2 JP 61045652 A JP61045652 A JP 61045652A JP 4565286 A JP4565286 A JP 4565286A JP H07108086 B2 JPH07108086 B2 JP H07108086B2
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博文 猪ノ口
恭祐 宮本
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たとえばプリンターのヘッド駆動あるいは直
交座標ロボットのX軸およびY軸駆動用等OA,FA用の直
線用の直線運動電動機に関する。
〔従来の技術〕
一般的な直線運動電動機としての従来装置は数多くの例
が見られる。それらのいくつかについて順を追って述べ
る。
第1の従来例として永久磁石を使用した3相2極の直線
運動電動機について説明する。
第5図はその第1の従来例の側断面図、第6図はその励
磁用の3相2極の電機子巻線のスロット内配置図であ
る。
第5図において、1は界磁で交互極性に着磁した複数個
の永久磁石2を移動方向に接着させて設置している。3
は電機子で電機子コア4に多相巻線5U,5W,5V1,5V2を備
えおり、界磁1とは平面状空隙を介して対向し、多相巻
線を所定の順序で励磁することにより所定方向へ移動す
るようにしてある。
また、U,V,W相巻線のスロット内配置および接続は、第
6図に示す様になっている。U相とW相巻線は集中巻き
であるのに対して、V相巻線は2分割巻線とし、巻線5
V1と5V2より構成されている。なお、4aは電機子コア
4の歯部である。
さらに、コギング力を防止するための装置を設けた直線
電動機には以下のようなものがある。
第2の従来例として第8図の側断面図と第9図の平面図
に示す直線運動電動機がある(例えば、実公昭58-4342
8)。
この第2の従来例は電機子コア4の移動方向両端部に、
根元から先端に向かって界磁との間の空隙が大きくなる
ように磁極体を突設させて、パーミアンスの変動を小さ
くしてコギング力を小さくする手段である。
さらにまた、第3の従来例として、第10図の側断面図と
第11図の平面図に表す直線運動電動機がある(例えば、
実公昭59-1415)。
この第3の従来例は先の第2の従来例と同じ考え方に成
り、磁極体6の形状が第11図に特徴的に表示されるよう
な手段である。
第4の従来例として、第12図に概略構成図を示すものが
ある(例えば、特公昭60-30195)。
この第4の従来例は、電機子鉄心の両端を伸ばし補助突
極4a,4bを設けたものである。
第5の従来例として、第13図に要部構成図を示す(例え
ば、特公昭58-27752)。
この第5の従来例は、固定子鉄心4に配設した電機子突
極3a1,3b1,3c1,3a2,3b2,3c2間に補助究極6a〜6eを備
え、電機子鉄心3の両端には補助突極4a,4bを設けてい
る。
第6の従来例として、第14図に平面図,第15図に縦断正
面図を示す(例えば、実公昭53-26167)。
この第6の従来例は、軸16を中心にして回転するターン
テーブル18を直接駆動するインナーローター型直流無整
流子型のものであり、扇状の固定子4に、ターンテーブ
ル18の軸心と対向させて、吸引部材10を配置してある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような第1の従来例の永久磁石を使用した直線電動
機は、小形軽量に形成された優れた性能を持っている
が、永久磁石の洩れ磁束によるコギング力が生ずる。
ここで、電機子コア4に働くコギング力Fは ただし、 Pは電機子コア4に端部のパーミアンス、 Uは永久磁石2による起磁力、 Xは電機子コア4の移動位置、 で表わされる。
電機子3の位置を変えたときに得られるコギング力の特
性図を第7図に表わす。
これは電機子3が状態から漸次→→→→と
移動するときのコギング力Fの大きさを示し、Fは右向
きつまり状態における矢印の方向を正としている。
の状態では、電機子コア4が多少動いても左右両端の
パーミアンスの変動が小さく、コギング力Fは極めて小
さい値で安定しているが、あるいはの状態では電機
子コア4の端部が永久磁石2の極性の境界附近を通るの
で、電機子コア4の移動により、その端部のエッジ効果
のためパーミアンスが大きく変動し、コギング力は定格
推力の±30〜40%にも達する。
また、速度起電力波形にも歪が生じて推力が変動し、特
に位置決め用サーボモータとして、位置決め精度を維持
できない欠点があった。
第2、第3、第4および第5の従来例は電機子コアに流
れる主磁界の影響を直接受けるため、コギング力の減衰
力はこの影響を受け変動する。
また、第6の従来例はあくまでも回転型の電機であり、
本発明の対象とする直線運動電動機でなく、回転型の電
機であればこそ、固定子4と対称の位置に吸引片10を配
置することができるのであり、永久磁石と吸引片との間
の磁気吸引力と固定子と永久磁石の間に生じる吸引力を
平衡させるもので、例え第14図を直線状に展開したとし
ても、本発明のように励磁巻線を卷回した電機子から至
近位置に磁性体を絶縁して配設することで、コギングの
発生を完全に消去する手段には到達できないという、本
質的な欠点がある。
ここにおいて本発明は、従来例の難点を克服し、直線運
動電動機のコギング力を低減もしくは完全になくして位
置決め用サーボモータとして使用できる手段を提供する
ことを、その目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
電機子コア4の移動によって発生するコギング力は
(1)式で表わされ、位置に対し第7図に示す関係があ
る。
したがって、本発明は発生するコギング力とは反対の力
を電機子コアに作用させ、コギング力をなくすようにし
た手段をそなえる。すなわち、 本発明は、複数個の永久磁石を等ピッチで、磁極が交互
に入れ替るよう、直線状に配設した界磁と、櫛歯状の電
機子コアに多相巻線を巻回した電機子とを空隙を介して
面対向させ、 前記多相巻線を交流励磁することにより界磁と電機子と
を相対的に移動させる直線運動電動機において、 前記電機子コアの背面に、移動方向の片側あるいは両側
に張り出した板状のフレーム部を設け、 このフレーム部の張り出し部に、 非磁性体よりなる支持部材を介し、磁性体片を前記電機
子コアの端面と空間をもち、かつ前記界磁と空隙をもっ
て配設し、磁性体片に作用する水平分力がコギング力と
して発生する推力を低減あるいは抹消した、直線運動電
動機である。
〔作用〕
磁性体片に作用する水平分力Pが コギング力Fとして発生する推力を 低減あるいは抹消する。
この原理を第3図に表わす磁性体7に作用する水平分力
Pの解析図により説明する。
界磁1に平行に、一定空間距離δを保って磁性体片7を
配置し、磁性体片7を平行移動させると、第7図に示し
た電機子コア4の場合と同様に磁気エネルギーの変化か
ら、磁性体片にも第3図に示すような水平分力Pが作用
する。
このとき作用する水平分力Pの位置に対する形状は、磁
性体片7と界磁1との空間距離δ、および磁性体片7の
機械寸法すなわち幅W,長さL,高さHを変えることによっ
て、特性曲線a,b,cのような形状となる。
ところで、この特性曲線a,b,cの形状を作る一例を示せ
ば、磁性体片7の材質は鉄材を用い、磁極ピッチτに対
して磁性体片7の幅Wを小さくしていくと、曲線の形状
は、cからbへさらにaのようになる。
そこで、電機子コア4の移動に伴って発生するコギング
力をなくすには、これを打消すような水平分力Pが作用
する磁性体片7を作り、それに作用する水平分力Pとコ
ギング力Fとの合成力が零になるように、電機子3に配
置してコギング力を打消す。
仮りに、磁性体片7に作用する水平分力Pの形状が電機
子コア4に作用するコギング力Fを打消すのに必要な理
想的な形状でなくても、磁性体片7と電機子コア4の位
置関係を適切に調整すれば、可成りコギング力Fの低減
が計れる。この状態は第4図に表わしたコギング力と位
置の関係図で示される。
〔実施例〕
本発明の一実施例における断面で表わした側面図を第1
図に示す。
すべての図面において、同一符号は同一部材を表わす。
ここでは、永久磁石界磁同期機形,3相,4極を零に示す。
第1図はにおいて、界磁1は磁気回路を構成する鉄部材
の上に複数個の永久磁石2を接着固定することによって
構成されている。
また、電機子3は3相の電機子巻線5を収納するスロッ
トを打抜いた電磁鉄板を積層して櫛歯状に形成した電機
子コア4と電機子コア4のスロット内に収納された3相
電機子巻線5と電機子コア4を固定したフレーム部8よ
り構成されている。
さらに、電機子コア4の移動方向のフレーム部8の片側
には、電機子コア4に発生するコギング力Fを打消すに
必要な水平力Pが作用できるような形状寸法に鉄部材よ
り加工された磁性体片7が、それに作用する水平分力P
と電機子コア4に発生するコギング力Fの合成力が最小
になるように、界磁1の上面に空隙長δを隔てて平行に
アルミニウムあるいは真鍮等の非磁性材料からなる支持
部材9を介して、フレーム8に固定されている。
このように形成することによって、コギング力Fが低減
でき、高精度な直線電動機が達成できた。
そして、コギング力を低減する方法としては、本発明の
他の実施例を側断面図で表わす第2図に示すように、フ
レーム部8の両サイドに、一実施例(第1図)と同様の
考え方を適用して、磁性体片7を取り付ける手段があ
る。
〔発明の効果〕
かくして本発明によれば、小形軽量で構成される永久磁
石を使用した直線運動電動機を保有する優れた性能が十
二分に発揮され、永久磁石の洩れ磁束によるコギング力
の発生も低減もしくは抹消され、特に位置決め用サーボ
モータとして、位置決め精度を高度に維持でき、信頼性
の向上と作業効率が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の側断面図、第2図は本発明
の他の実施例の側断面図、第3図は磁性体片に作用する
水平分力解析図、第4図はコギング力−位置の関係図、
第5図,第6図は従来例の説明図、第7図は電機子コア
の移動に伴って発生するコギング力の大きさと位置の関
係図、第8図から第15図は他の従来例の説明図である。 1……界磁、2……永久磁石、3……電機子、4……電
機子コアで4aはその歯部、5……多相巻線で5UはU相
巻線,5WはW相巻線,5V1・5V2はV相巻線、7……磁性
体片、8……フレーム部、9……支持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩金 孝信 福岡県北九州市八幡西区大字藤田2346番地 株式会社安川電機製作所内 (56)参考文献 特公 昭60−30195(JP,B1) 特公 昭58−27752(JP,B1) 実公 昭58−43428(JP,Y1) 実公 昭59−1415(JP,Y1) 実公 昭53−26167(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の永久磁石を等ピッチで、極性が交
    互に入れ替るよう、直線状に配設した界磁と櫛歯状の電
    機子コアに多相巻線を巻回した電機子とを、空隙を介し
    て面対向させ、 前記多相巻線を交流励磁することにより界磁と電機子と
    を相対的に移動させる直線運動電動機において、 前記電機子コアの背面に、移動方向の片側あるいは両側
    に張り出した板状のフレーム部を設け、 このフレーム部の張り出し部に、 非磁性体よりなる支持部材を介し、磁性体片を前記電機
    子コアの端面と空間をもち、かつ前記界磁と空隙をもっ
    て配設し、磁性体片に作用する水平分力がコギング力と
    して発生する推力を低減あるいは抹消した、 ことを特徴とする直線運動電動機。
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