JPH0710788U - 装飾用浮遊体と浮遊体装飾装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空中に浮かぶインテリアとして用いることが
できる装飾用浮遊体と浮遊体装飾装置に関するものであ
り、暗がりの中でも明るく光りながら空中に浮いている
意匠的効果の大きいインテリアとして機能する装飾用浮
遊体と浮遊体装飾装置を提供することを目的とする。 【構成】 空気よりも軽い気体を内部に封入して膨らま
せ空中を浮遊できるよう構成した軽量の風船体からなり
この風船体の壁面の所要の位置に紫外光の照射を受ける
と発光する蛍光性物質を付着させた浮遊体と、可視光成
分を除去した紫外光からなる照射光を発生しこの照射光
を浮遊体に向けて照射する紫外線光源とを備えたもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、空中に浮かぶインテリアとして用いることができる装飾用浮遊体と 浮遊体装飾装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、魚や鳥などの形をした風船にヘリウム等の気体を封入して空中に浮かば せてインテリアとして用いる室内装飾品が流行している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かかる風船等の装飾品は、当然のことながら室内を暗くした場合にはよく見え ないので装飾品としての役を果たさない。また暗がりで人にぶつかってはね飛ば されたり傷ついたりする可能性もある。

【０００４】 本考案はこの点に鑑みなされたものであり、暗がりの中でも明るく光りながら 空中に浮いているインテリアとして機能する装飾用浮遊体と浮遊体装飾装置を提 供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するために、本考案においては、一つの形態として、空気よ りも軽い気体を内部に封入して膨らませ空中を浮遊できるよう構成した軽量の風 船体からなり、この風船体の壁面の所要の位置に、外部に設置された紫外線光源 から紫外光（近紫外線放射光を含む概念である、以下同じ）の照射を受けると発 光する蛍光性物質を付着させたことを特徴とする装飾用浮遊体が提供される。

【０００６】 また本考案においては、他の形態として、空気よりも軽い気体を内部に封入し て膨らませ空中を浮遊できるよう構成した軽量の風船体からなりこの風船体の壁 面の所要の位置に紫外光の照射を受けると発光する蛍光性物質を付着させた浮遊 体と、可視光成分を除去した紫外光からなる照射光を発生しこの照射光を浮遊体 に向けて照射する紫外線光源とを備えた浮遊体装飾装置が提供される。

【０００７】

【作用】

紫外線光源から照射光を浮遊体に向けて照射することにより、浮遊体の蛍光性 物質が紫外光成分に反応して発光する。この紫外光は目視できないので、結局、 浮遊体は暗闇の中に明るく光りつつ空中に浮いて見え、インテリアとしての効果 が大である。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図１は本考案の一実施例と しての装飾用浮遊体を用いた浮遊体装飾装置を示す図である。図１において、１ は装飾用の浮遊体であり、この浮遊体１は、水素やヘリウムなどの空気よりも軽 い気体を内部に封入して膨らませるとともに重力を相殺するよう適当な重さの重 り等を取り付けることにより空中を浮遊できるようにした気密性の高い樹脂等の 軽量の風船体からなる。この浮遊体の表面側の壁面の全体あるいは所望の位置に は、紫外光の照射を受けるとそれに反応して発光する蛍光顔料や蛍光塗料などの 蛍光性物質が塗布などされている。

【０００９】 ２は紫外線光源であり、この紫外線光源２はＡＣ電源２２を安定器（トランス ）２１を介して紫外線蛍光ランプ２０に供給する構成となっている。紫外線蛍光 ランプ２０は紫外線蛍光管（灯）に近紫外線透過フィルタを装着または塗布した もので、可視光線は殆ど照射せずに近紫外線のみを照射する発光管である。この 紫外線蛍光ランプ２０は肉眼ではその発光が目視できないためブラックライトな どとも称されている。

【００１０】 この紫外線光源２を浮遊体１に向けて紫外光を照射するよう設置すれば、夜間 の暗闇などにおいても、紫外線光源２を点灯しても辺りは明るくならず、一方、 浮遊体１は近紫外光の照射を受けることでその壁面に塗布された蛍光性物質が発 光するので、浮遊体１が暗闇の中で明るく浮かび上がって見え、インテリアとし て特異な効果を発揮することができる。

【００１１】 なお、紫外線光源２としては、上述の実施例の紫外線蛍光ランプ２０に限られ るものではなく、他の紫外線放射の割合が高いランプ、例えば種々の形の水銀ラ ンプなどに紫外線透過フィルタを装着して用いるものであってもよい。また電源 としても商用ＡＣ電源に限られるものではなく、直流バッテリの出力電圧、ある いはＡＣ電源をＡＣ−ＤＣアダプタに通した出力電圧を、ＤＣ−ＤＣインバータ を用いて昇圧して紫外線蛍光ランプ２０に印加して点灯するものであってもよい 。

【００１２】 また、浮遊体１へ付着する蛍光性物質は表面等に塗布する他、他の方法で、例 えば蛍光性物質のシートを貼り付けたり浮遊体１の壁面を蛍光性物質を混入して 形成するなどして付着するものであってもよい。また、浮遊体１の形は魚や鳥に 限られるものではなく、インテリアとして適当な他の種々の形のものを用いるこ とができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案によれば、暗がりの中で明るく光りながら空中 に浮んでいるという意匠的効果が大きいインテリアを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例としての装飾用浮遊体を用
いた浮遊体装飾装置を示す図である。

【符号の説明】

１ 装飾用浮遊体 ２ 紫外線光源 ２０ 紫外線蛍光ランプ ２１ 安定器 ２２ ＡＣ電源

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気よりも軽い気体を内部に封入して膨
   らませ空中を浮遊できるよう構成した軽量の風船体から
   なり、該風船体の壁面の所要の位置に、外部に設置され
   た紫外線光源から紫外光の照射を受けると発光する蛍光
   性物質を付着させたことを特徴とする装飾用浮遊体。
2. 【請求項２】 空気よりも軽い気体を内部に封入して膨
   らませ空中を浮遊できるよう構成した軽量の風船体から
   なり該風船体の壁面の所要の位置に紫外光の照射を受け
   ると発光する蛍光性物質を付着させた浮遊体と、 可視光成分を除去した紫外光からなる照射光を発生し該
   照射光を該浮遊体に向けて照射する紫外線光源とを備え
   た浮遊体装飾装置。