JPH07107739A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

Dc/dcコンバータ

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JPH07107739A
JPH07107739A JP24818893A JP24818893A JPH07107739A JP H07107739 A JPH07107739 A JP H07107739A JP 24818893 A JP24818893 A JP 24818893A JP 24818893 A JP24818893 A JP 24818893A JP H07107739 A JPH07107739 A JP H07107739A
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JP24818893A
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Takeshi Meguro
武 目黒
Hisashi Yoshida
久 吉田
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Tamura Corp
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Tamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力電圧の範囲内に出力電圧が設定され、電
圧の変換のためにトランス等を必要としないDC/DC
コンバータを提供する。 【構成】 DC/DCコンバータ1は、非絶縁型のDC
/DCコンバータであって、入力電圧のとりうる電圧値
の範囲内に出力電圧の電圧値が設定されたものである。
昇圧スイッチングレギュレータ2は、例えば蓄電池等の
直流電源10から入力される電圧Vi の電力を、DC/
DCコンバータ1の出力電圧Vo より高い電圧V2 の電
力に変換して降圧スイッチングレギュレータ4に入力す
る。降圧スイッチングレギュレータ4は、昇圧スイッチ
ングレギュレータ2において変換された電力を、所定の
電圧Vo の電力に変換して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流の入力電力を所定の
電圧値の出力電力に変換する際に、トランスを用いない
非絶縁型DC/DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】出力電力の電圧(出力電圧)の電圧値
が、入力電力の電圧(入力電圧)の電圧値がとりうる範
囲内である従来のDC/DCコンバータにおいては、電
圧の変換の際にトランスが用られるのが普通である。つ
まり、DC/DCコンバータへの入力電圧の電圧値は、
最大入力電圧Vmaxから最小入力電圧Vmin までの間の
いずれかの値となっており、DC/DCコンバータの出
力電圧の電圧値が電圧Vo がVmin ≦Vo ≦Vmax であ
る場合、以下のように電圧の変換が行われる。DC/D
Cコンバータは直流の入力電力をトランスの1次側にお
いてチョッパ回路により接断し、この接断された電流の
電圧値をトランスにより変圧する。トランスの2次側に
現れた変圧後の電力は、ダイオードにより整流され、イ
ンダクタとコンデンサにより平滑化されて電圧Vo の直
流の出力電力となる。チョッパ回路は、出力電力の電圧
値に基づいてトランスの1次側に電流を流す時間と絶つ
時間の比を制御して出力電力の電圧値を電圧Vo に保
つ。
【0003】以下、図面を参照して従来のDC/DCコ
ンバータ(スイッチングレギュレータ)の構成および動
作を説明する。以下に示すDC/DCコンバータ6,8
は、例えば「改訂スイッチング・レギュレータ設計ノウ
ハウ」(長谷川彰著、1993年2月、CQ出版社刊、
文献1)p35〜p66等に説明されているDC/DC
コンバータと同様のものである。図3は、第1の従来の
DC/DCコンバータ6の回路構成を示す図である。例
えば自動車用の蓄電池といった直流電源60からDC/
DCコンバータ6に電圧Vi の電力が入力されると、駆
動回路部(A)64は、例えばパワーMOS−FET等
のスイッチング素子66をオン/オフする駆動信号を生
成してスイッチング素子66のゲートに入力する。
【0004】スイッチング素子66がオンされた場合、
トランス(T1 )68の1次側巻線(端子1と端子2と
の間)に電流が流れる。トランス68の1次側に電流が
流れると、トランス68の2次側(端子3と端子4との
間)に端子3を正とする電圧が発生し、ダイオード(D
1 )70がオン状態に、ダイオード(D2 )72がオフ
状態となり、ダイオード70以下の回路に電流が流れ
る。この電流は、インダクタ(L1 )74およびコンデ
ンサ(C2 )76により平滑化されて出力端子から出力
されて負荷抵抗(Ro )78に供給される。
【0005】反対にスイッチング素子66がオフされた
場合、トランス68の端子3を負とする電圧が発生す
る。従って、ダイオード70はオフ状態になり、ダイオ
ード72はオン状態となって、ダイオード72以下の回
路に電流が流れ、負荷抵抗78には直流電流が供給され
続ける。コンデンサ62は、スイッチング素子66のオ
ン/オフに伴って現れるパルス状の電流を供給する。
【0006】出力端子に現れる電圧は駆動回路部64に
フィードバックされ、駆動回路部64は、出力端子の電
圧値に基づいてスイッチング素子66がオン状態にある
時間とオフ状態にある時間の比率を変更して、出力端子
の電圧が常に電圧Vo となるように制御する。つまり、
入力電圧Vi と出力電圧Vo との関係は、次式で表され
る。
【0007】
【数1】 Vo =Vi ×(N34/N12)×(Ton/(Ton+Toff )) …(1) ただし、N12はトランス68の1次側の巻線数、N34
トランス68の2次側の巻線数、Tonはスイッチング素
子66の単位時間当たりのオン時間、Toff はスイッチ
ング素子66の単位時間当たりのオフ時間である。
【0008】トランス68の1次側の巻線数N12と2次
側の巻線数N34とを適切な比率として、駆動回路部64
により式1のTon/(Ton+Toff )の値を制御するこ
とにより、入力電圧Vi の変化にかかわらず出力電圧V
o を一定の値に保つことが可能である。なお、DC/D
Cコンバータ6を適切に変更した装置を用いて負電圧の
電力を出力することも可能である。
【0009】図4は、第2の従来のDC/DCコンバー
タ8の回路構成を示す図である。DC/DCコンバータ
8は、DC/DCコンバータ6からインダクタ74およ
びダイオード72を省略し、トランス68の2次側の極
性を反転したトランス80を用いた構成となっている。
その他の各部分は、図3に示したDC/DCコンバータ
6の同一符号を付した各部分に同一である。直流電源6
0からDC/DCコンバータ8に電圧Vi の電力が入力
されると、駆動回路部64は、例えばパワーMOS−F
ET等のスイッチング素子66をオン/オフする駆動信
号を生成してスイッチング素子66のゲートに入力す
る。
【0010】スイッチング素子66がオンされた場合、
トランス80の1次側巻線に電流が流れる。トランス8
0の1次側に電流が流れると、トランス80の2次側に
端子4を正とする電圧が発生し、ダイオード70がオフ
状態となる。従ってダイオード70には電流は流れず、
トランス80にエネルギーが蓄積される。
【0011】反対にスイッチング素子66がオフされた
場合、トランス80の端子4を負とする電圧が発生す
る。従って、ダイオード70はオン状態になり、トラン
ス80に蓄積されていたエネルギーが放出されて電流が
流れる。この電流は、コンデンサ76により平滑化され
て出力される。DC/DCコンバータ8においても、ト
ランス80の1次側の巻線比を適切に設定することによ
り入力電圧Vi の変化にかかわらず、一定の出力電圧V
o の出力電力を得ることができる。
【0012】以上述べた他、例えば上述の文献1のp2
0〜p26に説明されているトランスを用いずに入力電
力を入力電力の電圧値よりも低い電圧値の電力に変換し
て出力する降圧型のスイッチングレギュレータ、およ
び、トランスを用いずに入力電力を入力電力の電圧値よ
りも高い電圧値の電力に変換して出力する昇圧型のスイ
ッチングレギュレータが知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来は、
DC/DCコンバータの動作可能な入力電圧の電圧値の
範囲に出力電圧の電圧値がある場合、トランスを用いて
変換を行う必要があった。つまり、トランスを用いない
スイッチングレギュレータは、入力電力の電圧値を低く
するか、あるいは、高くするかの一方しかできないため
に、入力電力の電圧値が出力電力の電圧値よりも高くも
低くもなる可能性のある装置には適用できないという問
題があった。
【0014】また、従来の技術として示したトランスを
用いるDC/DCコンバータのトランスは高価であり、
しかも形状が大きいという問題がある。また、スイッチ
ング素子に流れる電流は、次式で表されるパルス状のも
のであり、この電流はトランスの1次側に接続されたコ
ンデンサから供給される。
【0015】
【数2】 ID =(Vo ・Io /η・Vi )×(T/Ton) …(2) ただし、Io は出力電流、ηは変換効率、Tはスイッチ
ングの周期である。
【0016】このコンデンサは、式2に示されるような
パルス状の電流を供給する必要上、インピーダンスが低
いものである必要がある。よって、このコンデンサには
高価で形状の大きいものが必要となるという問題があっ
た。
【0017】本発明のDC/DCコンバータは、上述し
た従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、入力
電圧の範囲内に出力電圧が設定されたDC/DCコンバ
ータ形式の電源であって、電圧の変換のためにトランス
および低インピーダンス化対策がなされたコンデンサを
必要としないDC/DCコンバータを提供することを目
的とする。また、これらの部品を不要とすることによ
り、装置のサイズが小さく、また、製造コストの低いD
C/DCコンバータを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の従来技術の問題点
を解決するために本発明の非絶縁型DC/DCコンバー
タは、直流の入力電圧の電圧値の絶対値が、所定の出力
電圧値の絶対値以上に大きくなるように変換して、直流
の電圧として出力する昇圧スイッチング変換手段と、
前記昇圧スイッチング変換手段から出力された電圧の電
圧値の絶対値が小さくなるように変換して、前記出力電
圧値の直流の出力電圧に変換する降圧スイッチング変換
手段とを有する。
【0019】また、直流の入力電圧の電圧値の絶対値
が、所定の出力電圧値の絶対値以下に小さくなるように
変換して、直流の電圧として出力する降圧スイッチング
変換手段と、 前記降圧スイッチング変換手段から出力
された電圧の電圧値の絶対値が大きくなるように変換し
て、前記出力電圧値の直流の出力電圧に変換する昇圧ス
イッチング変換手段とを有する。
【0020】また好適には、上記各非絶縁型DC/DC
コンバータは、前記所定の出力電圧値の絶対値は、前記
入力電圧の電圧値の絶対値のとりうる範囲内であること
を特徴とする。
【0021】
【作用】説明を簡略化するために、正の直流の入力電圧
を正の直流の出力電圧に変換する場合について述べる。
昇圧スイッチング電源手段は、入力電力をトランスを用
いずに、当該昇圧スイッチング電源手段の出力端子にそ
の入力端子が接続される降圧スイッチング電源手段の出
力電力の電圧値以上の電圧値の電力に変換する。降圧ス
イッチング電源手段は、昇圧スイッチング手段によって
変換された電力を所定の電圧の電力にトランスを用いず
に変換して出力する。
【0022】また上記とは逆に、降圧スイッチング電源
手段は、入力電力をトランスを用いずに、当該降圧スイ
ッチング電源手段の出力端子にその入力端子が接続され
る昇圧スイッチング電源手段の出力電力の電圧値以下の
電圧値の電力に変換する。昇圧スイッチング電源手段
は、降圧スイッチング手段によって変換された電力をト
ランスを用いずに所定の電圧の電力に変換して出力す
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を説明する。図
1は、第1の実施例における本発明のDC/DCコンバ
ータ1の構成を示す図である。DC/DCコンバータ1
は、非絶縁型のDC/DCコンバータ(スイッチングレ
ギュレータ)であって、出力電力の電圧(出力電圧)の
電圧値を、入力電力の電圧(入力電圧)の電圧値がとり
うる範囲内としたものである。DC/DCコンバータ1
は、いずれも電圧の変換にトランスを用いない形式の昇
圧スイッチングレギュレータ2と降圧スイッチングレギ
ュレータ4との2段構成となっており、昇圧スイッチン
グレギュレータ2と降圧スイッチングレギュレータ4は
駆動回路部(A)14を共有している。以下に述べる昇
圧スイッチングレギュレータ2、および、降圧スイッチ
ングレギュレータ4は、例えば「改訂スイッチング・レ
ギュレータ設計ノウハウ」(長谷川彰著、1993年2
月、CQ出版社刊、文献1)p20〜p26等に説明さ
れているものと同様のものである。
【0024】図1において、昇圧スイッチングレギュレ
ータ2は、例えば蓄電池等の直流電源10から入力され
る電圧Vi の電力を、DC/DCコンバータ1の出力電
圧V o より高い電圧V2 の電力に変換して降圧スイッチ
ングレギュレータ4に入力する。降圧スイッチングレギ
ュレータ4は、昇圧スイッチングレギュレータ2におい
て変換された電力を、所定の電圧Vo の電力に変換して
出力する。さらに直流電源10の電圧がとりうる範囲を
最大電圧Vmax から最小電圧Vmin までとすると、上述
の各電圧は次式で示される関係となる。
【0025】
【数3】 Vmin ≦Vi ≦Vmax Vo <V2 …(3)
【0026】ただし実際には、式3中の電圧Vmin ,V
max ,Vo ,V2 は、昇圧スイッチングレギュレータ2
および降圧スイッチングレギュレータ4の定格上の制限
を受けることになる。駆動回路部14は、昇圧スイッチ
ングレギュレータ2の出力電圧V2 およびDC/DCコ
ンバータ1の出力電圧Vo に基づいて、昇圧スイッチン
グレギュレータ2および降圧スイッチングレギュレータ
4のスイッチング素子24,40のオン/オフ制御を行
う駆動信号DR2,DR4を生成し、駆動信号DR2,
DR4をそれぞれスイッチング素子24,26に入力す
る。駆動回路部14においては、昇圧スイッチングレギ
ュレータ2の出力電圧およびDC/DCコンバータ1の
出力電圧に基づいてフィードバック制御が行われ、駆動
回路部14は、昇圧スイッチングレギュレータ2の出力
電圧を常に電圧V2に、降圧スイッチングレギュレータ
4の出力電圧を常に電圧Vo に保つように駆動信号DR
2,DR4を生成する。
【0027】昇圧スイッチングレギュレータ2は、駆動
回路部14の他には、コンデンサ(C1)20、インダ
クタ(L1)22、スイッチング素子(Q1)24、ダ
イオード(D1)26、および、コンデンサ(C2)2
8によって構成される。コンデンサ20は、入力端子か
ら供給される電力を蓄えて、スイッチング素子24のオ
ン/オフ動作に伴って流れるリプル状の電流を、インダ
クタ22を介してスイッチング素子24およびダイオー
ド26に供給する。インダクタ22は、コンデンサ20
とスイッチング素子24およびダイオード26の間に配
設され、スイッチング素子24のオン/オフ動作に伴っ
て入力電力の電圧を昇圧する。
【0028】スイッチング素子24は、例えばパワーM
OS−FET等の半導体素子であって、駆動回路部14
から入力される駆動信号DR2に対応してオン状態およ
びオフ状態となる。ダイオード26は、スイッチング素
子24の動作によって生じる電流をコンデンサ28の方
向にのみ流す。コンデンサ28は、ダイオード26を介
して供給される電流を平滑化して、電圧V2 の電力とし
て降圧スイッチングレギュレータ4および駆動回路部1
4に入力する。
【0029】降圧スイッチングレギュレータ4は、駆動
回路部14の他には、スイッチング素子(Q2)40、
ダイオード(D2)42、インダクタ(L2)44、お
よび、コンデンサ(C3)46から構成される。スイッ
チング素子40は、駆動回路部14から入力される駆動
信号DR4に基づいて、昇圧スイッチングレギュレータ
2から入力される電力の電流をオン/オフ(接断)して
ダイオード42およびインダクタ44に入力する。ダイ
オード(D2)42は、スイッチング素子40がオフし
た場合、オフする直前にインダクタ44に流れていた電
流を維持するための電流を供給する。インダクタ44お
よびコンデンサ46は、スイッチング素子40およびダ
イオード42から供給される電流を平滑化し、駆動回路
部14、および、出力端子を介して負荷抵抗12に入力
する。
【0030】以下、DC/DCコンバータ1の動作を説
明する。まず、昇圧スイッチングレギュレータ2の動作
を説明する。昇圧スイッチングレギュレータ2に直流電
源10から上述の電圧Vi の直流電力が入力されると、
駆動回路部14はスイッチング素子24をオン/オフす
る駆動信号DR2を発生する。スイッチング素子24が
オンした場合、インダクタ22に電流が流れてエネルギ
ーが蓄積される。さらにスイッチング素子24がオフし
た場合、インダクタ22に蓄積されていたエネルギー
は、入力電力の電圧に重畳されてダイオード26に入力
される。つまり、スイッチング素子24がオンされた時
にインダクタ22に蓄えられたエネルギーが、スイッチ
ング素子24がオフされた時に、入力電力の電圧を高く
する(昇圧する)ように放出される。従ってインダクタ
22を流れる電流は、パルス状ではなく連続した電流と
して直流電源10から供給される。
【0031】この際、インダクタ22にはスイッチング
素子24のオン/オフ動作によって生じるリプル状の電
流が流れるが、このリプル状の電流はコンデンサ20に
蓄えられた電荷の放出により供給される。ただし、コン
デンサ20はインダクタ22を介して電流を流すことに
なる。従って、従来の技術として示したDC/DCコン
バータ6のコンデンサ62が供給するパルス状の電流と
比較して、コンデンサ20が供給するリプル状の電流の
電流のピーク値は小さいものとなる。従ってコンデンサ
62と異なり、コンデンサ20には低インピーダンス対
策を施したものではない通常のコンデンサを使用するこ
とができる。
【0032】インダクタ22によって昇圧された電流
は、ダイオード26を介してコンデンサ28に供給され
る。コンデンサ28は、ダイオード26から供給された
電流を平滑化して、電圧V 2 の出力電力として駆動回路
部14および降圧スイッチングレギュレータ4に供給す
る。昇圧スイッチングレギュレータ2の出力電力の電圧
値V2 と入力電力の電圧Vi との関係は、次式の通りと
なる。駆動回路部14は、昇圧スイッチングレギュレー
タ2の出力電圧の値に基づいて、次式のTon1 /T1
値を調整して昇圧スイッチングレギュレータ2の出力電
力の電圧を電圧V2 に保つ。
【0033】
【数4】 V2 =Vi /(1−Ton1 /T1 ) …(4) ただし、Ton1 はスイッチング素子24のオン時間、T
1 は、スイッチング素子24のスイッチング周期であ
る。
【0034】次に、降圧スイッチングレギュレータ4の
動作を説明する。駆動回路部14は、昇圧スイッチング
レギュレータ2のスイッチング素子24を駆動する駆動
信号DR2を出力するとともに、スイッチング素子40
を駆動する駆動信号DR4を出力する。スイッチング素
子40がオン状態になった場合、昇圧スイッチングレギ
ュレータ2ら供給される電流がインダクタ44に流れ、
インダクタ44およびコンデンサ46に供給される。
【0035】逆にスイッチング素子40がオフ状態にな
った場合、オフ状態になる直前にインダクタ44に流れ
ていた電流に等しい電流値の電流がダイオード42を介
して供給される。上述のようにインダクタ44に供給さ
れた電圧は、インダクタ44およびコンデンサ46で平
滑化されて、直流の出力電力として駆動回路部14およ
び出力端子を介して負荷抵抗12に供給される。昇圧ス
イッチングレギュレータ2の出力電力の電圧V2 と出力
電力の電圧Voの関係は、次式の通りとなる。駆動回路
部14は、次式のTon2 /T2 の値を調節してDC/D
Cコンバータ1の出力電力の電圧値を電圧Vo に保つ。
【0036】
【数5】 Vo =V2 (Ton2 /T2 ) …(5) ただし、Ton2 はスイッチング素子40のオン時間、T
2 はスイッチング素子40のスイッチング周期である。
【0037】以上のように本発明のDC/DCコンバー
タによれば、上述の入力電力の電圧と出力電力の電圧と
の関係を有するDC/DCコンバータをトランスを用い
ずに構成可能である。昇圧スイッチングレギュレータ2
および降圧スイッチングレギュレータ4は、従来の技術
として示したDC/DCコンバータ6,8よりも効率が
よいので、DC/DCコンバータ1のように2段構成と
しても電力の変換効率は良好である。なお実験により、
一般的な素子により構成されたDC/DCコンバータ1
においては、昇圧スイッチングレギュレータ2の出力電
圧V2 をVo <V2 ≦Vo +2程度にした場合に最大の
変換効率が得られることが判明している。また、入力端
子に接続されるコンデンサが供給する電流はリプル状と
なり、DC/DCコンバータ6,8の入力端子に接続さ
れるコンデンサが供給する電流と比べてそのピーク値は
小さい。従って、このコンデンサに形状が比較的小さく
て安価な通常のコンデンサを使用することができる。ま
た、本発明のDC/DCコンバータにはトランスが不要
なので装置全体を小さくすることができ、また、安価に
製造することができる。
【0038】以下、本発明のDC/DCコンバータの第
2の実施例を説明する。図2は、第2の実施例における
本発明のDC/DCコンバータ5の構成を示す図であ
る。DC/DCコンバータ5は、第1の実施例に示した
DC/DCコンバータ1の昇圧スイッチングレギュレー
タ2と降圧スイッチングレギュレータ4の順番を入れ換
えた構成となっている。DC/DCコンバータ5の各部
分の動作等は、第1の実施例に示したDC/DCコンバ
ータ1の同一符号を付した各部分に同じである。DC/
DCコンバータ5のように構成しても、DC/DCコン
バータ1と同等の機能および効果を実現可能である。
【0039】降圧スイッチングレギュレータ4のコンデ
ンサ46にかかる電圧を電圧V4 とすると、電圧V4
入力電力の電圧Vi との関係は次式で表される。
【0040】
【数6】 V4 =Vi (Ton2 /T2 ) …(6)
【0041】また、電圧V4 と出力電力の電圧Vo との
関係は次式で表される。
【0042】
【数7】 Vo =V4 /(1−Ton1 /T1 ) …(7)
【0043】式6において、Ton2 /T2 ≦1が、式7
においてTon1 /T1 ≦1が成立するから、V4
o ,Vi ≧V4 となる。つまり、DC/DCコンバー
タ5においては、上記各電圧がV4 ≦Vo ,Vi≧V4
それぞれの関係を満たせば、出力電圧Vo は一定に保た
れることになる。
【0044】以上の各実施例においては、正の電圧値の
入力電力を正の電圧値の出力電力に変換する場合につい
て述べたが、本発明の範囲内においてDC/DCコンバ
ータ1,5を適切に変更することにより、負の電圧値の
入力電力を負の電圧値の出力電力に変換する電源回路、
正の電圧値の入力電力を負の電圧値の出力電力に変換す
る電源回路、および、負の電圧値の入力電力を正の電圧
値の出力電力に変換する電源回路を構成することが可能
である。つまり、これらのいずれかの入出力電力の電圧
間の関係は、第1の実施例に示したDC/DCコンバー
タ1の形式の装置においては、|V2 |>|Vo |が成
立すればよく、第2の実施例に示したDC/DCコンバ
ータ5の形式の装置においては、|V4 |<|Vo |が
成立すればよい。ただし実際には、これらの関係は昇圧
スイッチングレギュレータ2、および、降圧スイッチン
グレギュレータ4の定格入力電圧、および、定格出力電
圧によって制限される。
【0045】以上述べた各実施例に示した他、スイッチ
ング素子24,40をトランジスタに変更し、あるい
は、駆動回路部14を昇圧スイッチングレギュレータ2
用と降圧スイッチングレギュレータ4用にそれぞれ分離
独立させて設ける等、本発明のDC/DCコンバータは
種々の構成をとることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明のDC/DCコ
ンバータによれば、入力電圧の範囲内に出力電圧が設定
されたDC/DCコンバータ形式の電源においても、電
圧の変換のためのトランスおよび低インピーダンス化対
策がなされたコンデンサが必要なくなる。また、これら
の部品が不要なので、DC/DCコンバータの装置のサ
イズが小さくなり、また、製造コストが低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における本発明のDC/DCコン
バータの構成を示す図である。
【図2】第2の実施例における本発明のDC/DCコン
バータの構成を示す図である。
【図3】第1の従来のDC/DCコンバータの回路構成
を示す図である。
【図4】第2の従来のDC/DCコンバータの回路構成
を示す図である。
【符号の説明】
1,5…DC/DCコンバータ、10…直流電源、12
…負荷抵抗、14…駆動回路部、2…昇圧スイッチング
レギュレータ、4…降圧スイッチングレギュレータ、2
0,28,42…コンデンサ、22,44…インダク
タ、24,40…スイッチング素子、26,42…ダイ
オード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流の入力電圧の電圧値の絶対値が、所定
    の出力電圧値の絶対値以上に大きくなるように変換し
    て、直流の電圧として出力する昇圧スイッチング変換手
    段と、 前記昇圧スイッチング変換手段から出力された電圧の電
    圧値の絶対値が小さくなるように変換して、前記出力電
    圧値の直流の出力電圧に変換する降圧スイッチング変換
    手段とを有する非絶縁型DC/DCコンバータ。
  2. 【請求項2】直流の入力電圧の電圧値の絶対値が、所定
    の出力電圧値の絶対値以下に小さくなるように変換し
    て、直流の電圧として出力する降圧スイッチング変換手
    段と、 前記降圧スイッチング変換手段から出力された電圧の電
    圧値の絶対値が大きくなるように変換して、前記出力電
    圧値の直流の出力電圧に変換する昇圧スイッチング変換
    手段とを有する非絶縁型DC/DCコンバータ。
  3. 【請求項3】前記所定の出力電圧値の絶対値は、前記入
    力電圧の電圧値の絶対値のとりうる範囲内であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の非絶縁型DC/D
    Cコンバータ。
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