JPH07107407A - 裏番組の情報表示方法およびこの方法を用いたテレビジョン放送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏番組がステレオ放送であるか否か、また文
字放送であるか否かを現在視聴中のチャンネルを切り替
えることなく認知できる方法、およびテレビジョン放送
受信装置を得ること。 【構成】 裏番組の音声多重信号がステレオ放送である
か否かを検出する手段９と、文字放送であるか否かを検
出する手段１０と、これらの手段からステレオ検出信号
または文字放送検出信号が入力されたとき、現在視聴中
の番組の映像信号にステレオ放送であること、または文
字放送であることを表すキャラクタを作成して重畳する
手段１１を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は裏番組の音声信号の種
類や、文字放送であるか否かの情報を表示装置に表示す
る方法、およびこの方法を用いたテレビジョン放送受信
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＶＨＦ・ＵＨＦ・衛星放送チュー
ナを備えたテレビジョン受像機や、磁気記録再生装置
（以下、「ＶＴＲ」という）、またはＶＴＲを内蔵した
テレビジョン受像機などのテレビジョン放送受信装置で
は、視聴中のテレビジョン放送の映画番組がコマーシャ
ル放送になったときに他のチャンネルに切り替えた場合
には、元のチャンネル（以下、「裏番組」という）のコ
マーシャル放送が終了したと思われる頃合を見計らって
元のチャンネルに切り替えてみてコマーシャルが終了し
たか否かの確認をしていた。

【０００３】また、あるテレビジョン放送の野球放送番
組が２つのチャンネルの音声で放送されている場合にコ
マーシャル放送になったときに他チャンネルに切り替え
た場合も、裏番組のコマーシャル放送の終了の確認は、
元のチャンネルに切り替えてみてコマーシャルが終了し
たか否かの確認をしていた。

【０００４】さらに、現在視聴中の映像以外の予め選定
したチャンネル（以下、「裏番組」という）で文字放送
が始まったか否かを判別する場合も、当該チャンネルに
切り替えてみて文字放送が始まったか否かの確認をして
いた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のテレビジョン放
送受信装置では、上記のように、裏番組のコマーシャル
放送の終了、または文字放送が開始されたか否かを判別
するには、当該チャンネルを受信する状態に切り替える
操作を行わなければならないため、煩わしいという問題
点があった。

【０００６】この発明は上記のような問題点の解消を目
的としてなされたもので、現在裏番組がコマーシャルで
あるか否か、また文字放送であるか否かの情報を何等の
操作を行うことなく現在視聴中の映像表示装置の表示面
に表示する方法およびこの方法を用いたテレビジョン受
信装置を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、裏番
組の音声放送がステレオ放送であるか否かを判別し、そ
の判別結果を現在視聴中の映像に重畳して表示するよう
にしたものである。

【０００８】請求項２の発明は、裏番組のテレビジョン
放送を受信する手段と、この受信した音声多重放送がス
テレオ放送であるか否かを判別する手段と、この判別結
果を表すキャラクタを作成して現在視聴中の映像信号に
重畳する手段とを備えたものである。

【０００９】請求項３の発明は、裏番組が文字放送であ
るか否かを判別し、この判別結果を現在視聴中の映像に
重畳して表示するようにしたものである。

【００１０】請求項４の発明は、裏番組のテレビジョン
放送を受信する手段と、この受信番組が文字放送である
か否かを判別する手段と、この判別結果を表すキャラク
タを作成して現在視聴中の映像信号に重畳する手段とを
備えたものである。

【００１１】

【作用】請求項１および請求項２の発明によれば、現在
の裏番組のテレビジョン放送の音声信号がステレオ放送
であるか否かの情報が現在視聴中の映像に重畳されて表
示される。

【００１２】請求項３および請求項４の発明によれば、
現在の裏番組のテレビジョン放送が文字放送であるか否
かの情報が現在視聴中の映像に重畳されて表示される。

【００１３】

【実施例】実施例１．図１はこの発明の実施例１のブロ
ック回路図で、１はテレビジョン受像機、２はＶＨＦ・
ＵＨＦ放送アンテナ、３は衛星放送アンテナ、４は外付
のＶＴＲ、５はＶＨＦ・ＵＨＦ放送受信部、６は衛星放
送受信部、７は映像信号入力端子、８はスイッチ部、９
は音声多重放送検出部、１０は文字放送検出部、１１は
画面表示用キャラクタ合成部、１２は映像表示部、１３
は操作部である。

【００１４】図２は実施例１の正面図で、１２ａは映像
表示部１２の表示面、１３ａは操作部１３の操作ボタ
ン、１４は接続ケーブル、１５は表示面１２ａに表示さ
れたキャラクタである。

【００１５】つぎに動作を説明する。いま、テレビジョ
ン受像機１はＶＨＦ放送の洋画番組を受信しており、表
示面１２ａにその映像が表示され、図示していない音声
再生装置からはその音声が放出されている。視聴者は、
放送番組がコマーシャルに切り変わったので、操作ボタ
ン１３ａを押してスイッチ部８を衛星放送受信部６側に
切り替え、衛星放送の視聴を始めたとする。ＶＨＦ・Ｕ
ＨＦ放送受信部５は元の受信チャンネルを受信してお
り、その映像信号はスイッチ部８に、またその音声信号
は音声多重放送検出部９に送出されている。

【００１６】音声多重放送検出部９は、入力音声信号が
ステレオ放送であるか否かを検出し、ステレオ放送を検
出している間、継続してそのステレオ検出信号を画面表
示用キャラクタ合成部１１に送出する。画面表示用キャ
ラクタ合成部１１は、ステレオ検出信号が入力されてい
る間、その元の受信チャンネルがステレオ放送であるこ
とを表すキャラクタの映像信号を作成し、スイッチ部８
を介して入力される衛星放送の映像信号に重畳して映像
表示部１２に出力し、表示面１２ａにはその映像が表示
される。この例では、コマーシャル番組の音声信号がス
テレオ放送であるので、図２中の「１０ＣＨ：コマーシ
ャル」のキャラクタ１５は元の受信チャンネルがステレ
オ放送であることを表している。

【００１７】さらに、画面表示用キャラクタ合成部１１
は、音声多重放送検出部９から入力されるステレオ検出
信号が、モノラル放送または主／副の２チャンネル放送
の検出信号に変わるとキャラクタの映像信号の作成を停
止し、この結果、表示面１２ａからキャラクタ１５の表
示が消滅する。視聴者はこのキャラクタ１５の表示が消
えたときコマーシャル放送が終了したことを知り、操作
ボタン１３ａを押してスイッチ部８をＶＨＦ・ＵＨＦ受
信部５側に切り替えることで元の洋画番組の視聴を継続
することができる。

【００１８】なお、上記実施例１では、ＶＨＦ放送を視
聴していてコマーシャルになったとき衛星放送に切り替
えて視聴する場合を説明したが、コマーシャル時に外付
のＶＴＲ４を動作させてその再生映像を視聴する場合に
も同様の動作をさせることができる。

【００１９】つぎに、裏番組で文字放送が始まったかど
うかを表示面に表示させる場合の動作を説明する。い
ま、視聴者は衛星放送を視聴しており、ＶＨＦ・ＵＨＦ
放送のあるチャンネルで文字放送が開始されるのを待っ
ている場合には、当該あるチャンネルは裏番組としてＶ
ＨＦ・ＵＨＦ放送受信部５で受信しており、その受信信
号は文字放送検出部１０に入力されている。この状態に
おいて、文字放送が始まっていないときは、文字放送検
出信号が画面表示用キャラクタ合成部１１に入力されて
いないので、表示面１２ａにはキャラクタ１５は表示さ
れない。

【００２０】しかし、裏番組で文字放送が開始される
と、文字放送検出信号が画面表示用キャラクタ合成部１
１に入力され、文字放送であることを表すキャラクタが
作成されて衛星放送の映像信号に重畳されるので、表示
面１２ａには図２と同様のキャラクタ１５が表示され、
視聴者はこのキャラクタによって裏番組で文字放送が始
まったことを知ることができるので、操作ボタン１３ａ
を押してスイッチ部８をＶＨＦ・ＵＨＦ放送受信部５側
に切り替えることで、当該文字放送番組を視聴すること
ができる。

【００２１】実施例２．図３はこの発明の実施例２のブ
ロック回路図、図４はその正面図で、図１および図２と
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、
１６はＶＴＲ内蔵テレビジョン受像機、１７は内蔵され
ているＶＴＲである。

【００２２】つぎに動作を説明する。いま、視聴者は、
ＶＴＲ内蔵テレビジョン受像機１６はＶＨＦ放送のある
チャンネルを視聴しているときにコマーシャル放送にな
ったので、内蔵ＶＴＲ１７を作動させてその映像を表示
面１２に表示させて視聴している場合、実施例１と同様
に、音声多重放送検出部９はステレオ検出信号を画面表
示用キャラクタ合成部１１に送出し、表示面１２ａには
図４に示すようにキャラクタ１５が表示される。

【００２３】つぎに、裏番組のコマーシャル放送が終わ
るとキャラクタ１５の表示が消滅するので、視聴者はコ
マーシャルの終了を認知でき、操作ボタン１３ａを押し
てスイッチ部８をＶＨＦ・ＵＨＦ放送受信部５側に切り
替えることで元の番組の視聴を継続することができる。

【００２４】この実施例２においても、実施例１と同様
に文字放送の開始を示すキャラクタを表示面１２ａに表
示させることができ、その動作も実施例１と同様である
ので説明は省略する。

【００２５】実施例３．図５はこの発明の実施例３のブ
ロック回路図、図６はその正面図で、図１ないし図４と
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、
１８はＶＨＦ・ＵＨＦ・衛星放送チューナ内蔵のＶＴＲ
である。

【００２６】この実施例３における裏番組のコマーシャ
ル放送時のキャラクタ表示および文字放送開始時のキャ
ラクタ表示動作は実施例２と同様であるので、説明は省
略する。

【００２７】

【発明の効果】請求項１および請求項２の発明によれ
ば、裏番組がステレオ放送であるがことを示すキャラク
タが、現在視聴中の番組の映像に重畳されて表示面に表
示されるので、視聴者は裏番組のコマーシャル放送が終
了したことを認知することができる。

【００２８】請求項３および請求項４の発明によれば、
裏番組が文字放送であることを示すキャラクタが、現在
視聴中の番組の映像に重畳されて表示されるので、視聴
者は裏番組が文字放送になったことを認知することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１のブロック回路図である。

【図２】実施例１の正面図である。

【図３】この発明の実施例２のブロック回路図である。

【図４】実施例２の正面図である。

【図５】この発明の実施例３のブロック回路図である。

【図６】実施例３の正面図である。

【符号の説明】

１ テレビジョン受像機 ５ ＶＨＦ・ＵＨＦ放送受信部 ６ 衛星放送受信部 ８ スイッチ部 ９ 音声多重放送検出部 １０ 文字放送検出部 １１ 画面表示用キャラクタ合成部 １２ 映像表示部 １２ａ 表示面 １３ 操作部 １５ キャラクタ １６ ＶＴＲ内蔵テレビジョン受像機 １７ 内蔵ＶＴＲ １８ ＶＨＦ・ＵＨＦ・衛星放送チューナ内蔵ＶＴＲ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現在視聴中の映像信号とは異なるテレビ
   ジョン放送を受信し、その音声多重信号がステレオ放送
   であるか否かを判別し、その判別結果を現在視聴中の映
   像に重畳して表示するようにした裏番組の情報表示方
   法。
2. 【請求項２】 現在視聴中の映像信号とは異なるテレビ
   ジョン放送を受信する手段、この受信した音声多重信号
   がステレオ放送であるか否かを判別する手段、およびこ
   の判別結果を表すキャラクタを作成して現在視聴中の映
   像信号に重畳する手段を備えたテレビジョン放送受信装
   置。
3. 【請求項３】 現在視聴中の映像信号とは異なるテレビ
   ジョン放送を受信し、その放送が文字放送であるか否か
   を判別してその判別結果を現在視聴中の映像に重畳して
   表示するようにした裏番組の情報表示方法。
4. 【請求項４】 現在視聴中の映像信号とは異なるテレビ
   ジョン放送を受信する手段、この受信信号が文字放送で
   あるか否かを判別する手段、およびこの判別結果を表す
   キャラクタを作成して現在視聴中の映像信号に重畳する
   手段を備えたテレビジョン放送受信装置。