JPH07107273A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH07107273A
JPH07107273A JP5251411A JP25141193A JPH07107273A JP H07107273 A JPH07107273 A JP H07107273A JP 5251411 A JP5251411 A JP 5251411A JP 25141193 A JP25141193 A JP 25141193A JP H07107273 A JPH07107273 A JP H07107273A
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JP5251411A
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Masao Watabe
昌雄 渡部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/403Edge-driven scaling; Edge-based scaling

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の拡大を行った際のエッジ部の画像の歪
あるいはエッジ部のボケをなくした、人の目に感触の良
い拡大画像を出力する画像処理装置を提供することを目
的とする。 【構成】 原稿を読み取り画像の輝度データとして演算
手段501へ入力し、画像を拡大する際の補間データを
発生する画像補間部507と、前記輝度データの画素ご
との変化量を求める第1の変化量検出部501と、第1
の変化量検出部501の出力の各画素ごとの変化量を求
める第2の変化量検出部502と、第1の変化量検出部
501の出力と、第2の変化量検出部502の出力と、
画像の輝度データおよび拡大時の拡大倍率から演算して
補間係数を発生する補間係数関数発生部507とを備
え、補間係数発生部507によって発生した補間係数に
基づいて拡大時の補間データを動的に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置及び方法に
関し、例えばディジタル複写機やファクシミリ装置等に
適した画像処理装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル複写機やプリンタ、フ
ァクシミリ装置等のディジタル画像処理装置において
は、変倍時に0次補間(最近傍法−nearest neighbor)
あるいは1次補間(線形補間法−bi-linear interpolat
ion )を用いて補間データを生成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、写真等階調性
のある画像を拡大・縮小する際に0次補間を用いると、
境界に歪を生じてしまうという問題点があった。また、
文字等輪郭部分の濃度変化が激しい画像を変倍する際に
1次補間を用いると、輪郭部分がほけてしまうという問
題点があった。
【0004】更に、補間データの生成に標本化関数(s
inc関数)を用いると完全な濃度補間が可能である
が、補間のために必要とする参照画素数が多いため演算
に膨大な時間を要し、またリアルタイム処理のためのハ
ードウェア化が困難であるという問題点があった。更に
また、標本化関数を近似した3次補間法(cubic convol
ution )に関しても標本化関数による補間法と同様の問
題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、上述の課題を
解決する一手段として以下の構成を備える。即ち、入力
画像信号を演算する演算手段と、前記入力画像信号中の
輝度データの画素毎の変化量を求める第の1変化量検出
手段と、前記第1の変化量検出手段よりの出力各画素毎
の変化量を求める第2の変化量検出手段と、前記第1の
変化量検出手段の出力と、前記第2の変化量検出手段の
出力と、前記入力画像信号中の輝度データ、及び前記演
算手段による画像変倍時の変倍率を基に補間係数関数を
発生する補間係数関数発生手段と、該補間係数発生手段
によって発生した補間係数に基づいて前記演算手段によ
る画像変倍時の補間データを動的に変化させて出力する
動的補間手段とを備える。
【0006】そして例えば、更に、写真モードまたは文
字モードを選択的に設定するモード設定手段を備え、動
的補間手段は前記モードと変倍率に応じて補間データを
決定する。あるいは、更に文字領域と画像領域を分離す
る像域分離手段を備え、動的補間手段は該像域分離手段
によって分離された各領域と変倍率に応じて補間データ
を決定する。また、例えば、更に、変倍時の補間データ
を動的に変化させるモードと補間データを動的に変化さ
せない通常変倍モードとを切り換え実行させる手段を備
える。
【0007】
【作用】以上の構成において、 画像の濃度変化を分類
し、変倍率を濃度変化の分類に対応して予め定めた補間
処理を行う。即ち、 画像を、a)濃度変化が少なく階
調性が非常になだらかまたは変わらない部分と、b)濃
度変化がゆるやかで濃度が白側あるいは黒側でほぼ一定
した階調性の少ない部分と、c)濃度変化がゆるやかで
画像の濃度が中間調の部分と、d)濃度データよりも濃
度変化の方が支配的な空間周波数の高い部分とに分け、
前記a)とb)の部分においては、低変倍率の場合には
隣接画素のデータを用いて0次補間を、高変倍率の場合
には1次補間を行い、前記c)の部分では1次補間を行
い、前記d)の部分で低変倍率の場合には0次補間を、
高変倍率の場合には1次補間を行う。
【0008】これにより、画像の変倍処理を行った際の
エッジ部の画像の歪み、あるいはボケを無くし、画像の
空間周波数に応じた画像補間を行うことにより最適な変
倍画像を出力可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は本発明に係る一実施例の画像処
理装置の全体構成を示すブロック図である。CCDイメ
ージセンサ14、R,G,B信号を増幅する増幅回路1
30、R,G,B信号をディジタルのR,G,B信号に
変換するA/D変換器131、黒補正/白補正回路13
2、輝度信号生成部133、色認識回路134、パター
ン発生回路135、パターン合成回路136、LOG変
換部137、画像データサンプリング部138、及びC
PU139を有している。
【0010】なお、図中CPU139のD−Busはデ
ータ・バスを示し、A−Busはアドレス・バスを示
す。CCDイメージセンサ14のCCDアレイからは、
それぞれR,G,Bの3原色成分に対応するアナログ画
像信号が出力される。R,G,Bの各信号は増幅回路1
30により増幅された後、A/D変換器131によりデ
ィジタル信号に変換される。
【0011】R,G,Bの各ディジタル信号出力は、黒
補正/白補正回路132に与えられ、R,G,Bの3原
色成分に対応するディジタルの各画像信号に対して、そ
れぞれ黒レベル補正と白レベル補正(シェーディング補
正)が行われる。LOG変換部137はパターン合成回
路136の出力信号(輝度信号)を濃度信号に変換して
プリンタ部(レーザスキャナユニット)に出力する。
【0012】この場合、濃度信号への変換は、γ特性
(露光に対する感度の非直線性)を補正するように形で
行う。図2は黒補正/白補正回路132の黒補正回路の
詳細ブロック図である。A/D変換されたCCDイメー
ジセンサ14からのディジタルカラー画像信号は、CC
Dイメージセンサ14に入力される光量が微小の時は、
図3に示すように画素間のバラツキが大きく、これをそ
のまま画像として出力すると、画像のデータ部分にスジ
やムラが生じる。そこで図2に示す補正回路で画素間の
バラツキ等を補正する。
【0013】即ち、原稿読み取り動作に先立ち、不図示
の原稿照射ランプ、走査ミラー等からなる原稿走査ユニ
ットを、原稿台の先端部の非画像領域に配置された均一
濃度の黒色板の位置に移動し、原稿照射ランプを点灯し
て黒色板にて反射された黒レベルの画像信号を黒補正回
路に入力する。この黒レベルの画像信号の1ライン分を
黒レベルRAM78aに格納すべく、セレクタ82aで
Aを選択し(制御線d)、ゲート80aを閉じ(制御線
a)、ゲート81aを開いて(制御線b)、データ線1
51a,152a,153aを接続する。
【0014】一方、黒レベルRAM78aのアドレス入
力155aには、反転HSYNCで初期化され、画素ク
ロック信号であるVCLKをカウントするアドレスカウ
ンタ84aの出力154aが入力されるべく、セレクタ
83aでAが選択される(制御線c)。これにより、黒
色板にて反射された黒レベルの1ライン分の画像信号
が、1画素毎にアドレス付けされた黒レベルRAM78
aに黒色基準データとして格納される。
【0015】原稿の実際の画像データを読み取る場合に
は、黒レベルRAM78aは、データ読み出しモードと
なる。即ち、ゲート81aを閉じ(制御線b)、ゲート
80aを開き(制御線a)、セレクタ86aをA出力と
することにより(制御線e)、データ線153a、15
7aの経路で、黒レベルRAM78a内の黒基準値デー
タを読み出して減算器79aのB入力に入力する。
【0016】一方、減算器79aのA入力には前述のよ
うに、原稿の実際の画像データが入力される。従って、
原稿の実際の画像データの1ライン分が減算器79aの
A入力に入力される毎に、減算器79aのB入力には、
黒レベルRAM78a内の1ライン分の黒基準に値デー
タが順次入力される。なお、減算器79aには、上記の
2つのデータが1画素分づつ同期を取って入力される。
【0017】以上の処理により、減算器79aは、原稿
の実際の画像データから黒基準値データを減じて黒補正
を行い、その黒補正データをデータ線156aから出力
することになる。具体例を用いて具体的動作を説明す
る。例えば、ブルー成分のi番目の画像データをBin
(i)、黒基準データをDK(i)とすると、黒補正デ
ータBout(i)は、Bout(i)=Bin(i)
−DK(i)となる。
【0018】同様の黒補正は、グリーン成分、レッド成
分についても行われる。なお、黒補正のための各セレク
タゲートの制御線a,b,c,dは、CPU139のI
/Oとして割り当てられたラッチ85aを使用して、C
PU139により制御される。また、セレクタ82a、
83a、86aをB選択とすることにより、CPU13
9は黒レベルRAM78aをアクセスすることが可能と
なる。
【0019】図4は、黒補正/白補正回路132の白補
正回路の詳細ブロック図である。この白補正回路では白
レベル補正(シェーディング補正)を行う。白レベル補
正(シェーディング補正)は、原稿走査ユニットを原稿
台の先端部の非画像領域に配置された均一濃度の白色板
を照射した時の白レベルのデータに基づいて、図5に示
したような照明系、光学系、CCDイメージセンサ14
の感度バラツキを補正する。
【0020】白補正回路の基本的な回路構成は黒補正回
路と同一であり、黒補正では減算器79aにて補正を行
っていたのに対し、白補正では乗算器79bにて白補正
を行っている点が異なるのみであるので同一部分の説明
は省略する。白補正時にCCDイメージセンサ14が均
一白色板の位置(ホームポジション)にある時、すなわ
ち、複写動作、または読み取り動作に先立ち、原稿照射
ランプを点灯し、白色板にて反射された白レベルの画像
信号を1ライン分の補正係数RAM78bに格納する。
【0021】例えば、主走査方向がA4サイズの長手方
向の幅を有し、画像データが1バイトとすると、補正係
数RAM78bの容量は、16pel/mmで4752
(=16×297)画素分の4752バイトであり、補
正係数RAM78bには、各画素毎に白レベルデータW
i(i=1〜4752)が格納される。この白レベルデ
ータWiの格納は、ブルー成分、グリーン成分、レッド
成分について同様に行われる。
【0022】動作としては、i番目の画素に対応する白
レベルデータWiに対し、i番目のが相に対応する原稿
データDiの白補正後のデータDo(i)は、do
(i)=Di×FFH/Wiとなるべきである。図5に
示したように、画像信号の最大値(最も白い色に対応す
る画像データ)をFFGとすると、シェーディング補正
係数は、FFH/Wiとなるべきである。そこで、CP
U139は補正係数RAM78bに格納した白レベルデ
ータWiを順次読み出して、FFH/Wiなる演算を行
い、補正係数RAM78b内の白レベルデータWiを前
記の演算結果であるシェーディング補正係数FFH/W
iに書き換える。グリーン成分、レッド成分についても
同様な書き換え処理を行う。
【0023】なお、この処理に先立って、CPU139
は、ゲート80b,81bを開き、セレクタ82b,8
3b,86bによりBが選択される様な制御線信号をラ
ッチ85bに出力して、補正係数RAM78bをアクセ
ス可能にしておく。原稿の実際の画像データを読み取る
場合には、CPU139は、ゲート81bを閉じ(制御
線b)、ゲート80bを開き(制御線a)、セレクタ8
6bをA出力とすることにより(制御線e)、データ線
153b、157bの経路で、補正係数RAM78b内
のシェーディング補正係数FFH/Wiを乗算器79b
のB入力に入力する。この際、乗算器79bのA入力に
は原稿の実際のデータが入力される。そこで、乗算器7
9bは、原稿の実際の画像データ(Di)とシェーディ
ング補正係数FFH/Wiとを乗算して白補正を行い、
その白補正データをデータ線156aから出力する。
【0024】以上のようにして、図1の画像入力系の黒
レベル感度、CCDイメージセンサ14の暗電流バラツ
キ、各CCDアレイR,G,B間の感度バラツキ、光学
系光量バラツキ、白レベル感度等に起因する黒レベル、
白レベルのバラツキを補正し、主走査方向にわたって白
黒とも3原色毎に均一に補正された画像データBou
t,Gout,Routが得られるようにしている。
【0025】この黒補正、及び白補正がなされた画像デ
ータBout,Gout,Boutは、輝度信号生成回
路133と色認識回路134に出力される。そして輝度
信号生成回路133よりの輝度信号と、色認識回路13
4よりパターン発生回路135を介して発生されたパタ
ーン信号等は、パターン合成回路136でパターン合成
され、パターン合成回路136により出力された図形パ
ターン信号(輝度信号)は、Log変換部137によ
り、濃度信号に変換される。
【0026】このLog変換部137での輝度−濃度変
換は、Log変換部137内のRAMに形成されたルッ
クアップテーブル(Logテーブル)に基づいて行わ
れ、輝度信号に変換された画像データ(図形パターン信
号)は、プリンタ部(レーザスキャナユニット)に出力
される。なお、Logテーブルの情報は、図1に示した
CPU139により書き込まれる。
【0027】以下、本実施例における各補間法と画像の
特徴抽出について図6〜図12を用いて説明する。 [濃度補間法]濃度補間の方法として次の3つについて
以下説明する。 (a)0次補間(最近傍法) (b)1次補間(線形補間法) (c)3次補間(sinc補間法) (a)0次補間(最近傍法):この方法は図6に示すよ
うに、非格子点(u0,v0 )に最も近いu−v座標系
での格子点の濃度値を(u0 ,v0 )の値とする。
【0028】(b)1次補間(線形補間法):この方法
は図7に示すように、(u0 ,v0)の周囲の4つの格
子点における濃度値を用いて次のように線形補間を行
う。
【0029】
【数1】 f=(u0 ,v0 )=f(u’,v’)(1−α)(1−β) +f(u’+1,v’)α(1−β) +f(u’,v’+1)(1−β)β +f(u’+1,v’+1)αβ ここでu’=[u0 ],v’=[v0 ], α=u0 −[u0 ],β=v0 −[v0 ] [u0 ],[v0 ]はu0 ,v0 を越えない最大の整数
を表す。
【0030】(c)3次補間(sinc補間法):この
方法は、更に精度の高い補間を行う方法で(u0 ,v
0 )の周囲の16の格子点における濃度を用いて、以下
のように3次式による補間を行う。
【0031】
【数2】 ここで、(uk ,vl )は(u0 ,v0 )の周囲の格子
点を表し、補間関数C(x)は、
【0032】
【数3】 │ 1−2|x|2 +|x|3 0≦x<1 C(x)=│ 4−8|x|+5|x|2 −|x|3 1≦x<2 │ 0 2≦x で定義される(図8)。関数C(x)は連続信号のサン
プリング定理で現われる関数,sinπx/πxの近似
式である。
【0033】次に、画像の微分について説明する。画像
の微分では、特徴(一般には濃度)が急激に変化する場
所を探し、対象物の境界線を求めようとするエッジ検出
方法として、これまでに多くの方法が提案されている。
一般に濃度の不連続性を検出するには、(空間)微分を
行う。ディジタル画像の場合、微分は差分で表現する。
例えば、x方向、y方向の1次の偏微分は次のように定
義することができる。
【0034】
【数4】 Δx f(i,j)≡f(i,j)−f(i−1,j) Δy f(i,j)≡f(i,j)−f(i,j−1) (1)式 もちろん、
【0035】
【数5】 Δx f(i,j)≡f(i+1,j)−f(i−1,j) Δy f(i,j)≡f(i,j+1)−f(i,j−1) (2)式 の様な(i,j)に関して対称なものを考えることもで
きる。このような方向性をもった微分は、画像中のエッ
ジの方向によって微分値が変化するため、あまり有用で
はない。ディジタル画像処理では、1次の偏微分が最大
値を取る方向をその大きさを表す勾配や、等方的な2次
微分であるラプラシアンがよく用いられる。これらのオ
ペレータは、画像中のエッジの方向に依存せず、濃度変
化の大きさに応じた微分値を出力する。
【0036】次に、勾配について説明する。ディジタル
画像における勾配の大きさと方向は、それぞれ
【0037】
【数6】 √ [{ Δxf(i,j)}2 +{ Δyf(i,j)}2] , tan-1 { Δyf(i,j)/Δxf(i,j)} (3)式 で定義される。Δx f(i,j),Δy f(i,j)と
しては、上記(1)式や(2)式を用いれば良い。
【0038】しかし、この定義通りに計算を行うと、 (a)2乗や平方根の計算、あるいはtan-1の計算が
含まれ、時間がかかる。 (b)点(i,j)のごく近傍の濃度だけを用いるの
で、雑音に敏感である。 といった実用上の問題が生じる。そこで、いろいろな勾
配の簡易計算法が考えられており、種々のエッジ検出オ
ペレータがある。
【0039】先ず計算を簡単にするためには、
【0040】
【数7】 |Δx f(i,j)|+|Δy f(i,j)| (4)式 や
【0041】
【数8】 max(|Δx f(i,j)|,|Δy f(i,j)|) (5)式 が良く用いられる。また(1)式や(2)式とは異な
り、斜めの方向の偏微分を用いた勾配の計算法としてロ
バーツのオペレータがある。このオペレータは、
【0042】
【数9】 √ [{ f(i,j)-f(i+1,j+1)}2 +{f(i+1,j)-f(i,j+1)}2] あるいはその簡易型として、
【0043】
【数10】 | f(i,j)-f(i+1,j+1)|+|f(i+1,j)-f(i,j+1) | =max(| f(i,j)-f(i+1,j+1)|,|f(i+1,j)-f(i,j+1) |) で定義される。この方法は、点(i,j)における勾配
ではなく、点(i+1/2 ,j+1/2 )における勾配が求
めることになる。更に別の勾配の計算法として、
【0044】
【数11】 を用いるものもある。ここで点(u,v)は、点(i,
j)の近傍、例えば上下左右の4点あるいは対角方向も
合わせた8点を表す。
【0045】こうした勾配の計算は、全て2×2または
3×3のマスクを用いた非線形な空間フィルタリングと
なっており、画像全体を微分するには、これらの非線形
なオペレータを各画素毎に並列に適用すれば良い。一般
に(3)式の変わりに(4)式や(5)式の近似式を用
いた場合、水平・垂直方向のエッジに対しては何れの式
の値も一致するが、斜め方向のエッジに対しては、それ
ぞれ異なった値を出力する。例えば、45°方向のエッ
ジの場合、Δx f(i,j)=Δy f(i,j)とな
り、
【0046】
【数12】 √ [{ Δxf(i,j)}2 +{ Δyf(i,j)}2]=√2|Δxf(i,j) | (7)式 |Δxf(i,j) |+|Δyf(i,j) | =2|Δxf(i,j) | (8)式 max(|Δxf(i,j) |,|Δyf(i,j) |)=|Δxf(i,j) | (9)式 すなわち(4)式や(5)式では、正しい勾配の大きさ
に比べて√2倍値が大きくなったり小さくなったりする
ことになり、勾配の大きさが画像中のエッジの方向に依
存して変化してしまう。
【0047】雑音に対して強いエッジ検出オペレータを
作るには、画像間の濃度差を取るのではなく、注目画素
の近傍領域内の濃度の和や平均値の差を計算すればばよ
い。例えば、
【0048】
【数13】 ΔXf( i,j)≡f(i-1,j-1)+f(i-1,j)+f(i-1,j+1) -(f(i+1,j-1)+f(i+1,j)+f(i+1,j+1) (10)式 Δyf( i,j)≡f(i-1,j-1)+f(i,j-1)+f(i+1,j-1) -(f(i-1,j+1)+f(i,j+1)+f(i+1,j+1) (11)式 を用いて、(3)式,(4)式,(5)式などによって
勾配を求めればよい。この走査は、加重マトリクスとし
て表現した方がわかりやすい(図9)。近傍領域内の濃
度の和を求めるのに、上下左右の画素には対角線上のも
のより大きな重みを与えることもできる(図10)。
【0049】次に、最適あてはめによるエッジ検出を説
明する。微分操作によらずエッジを求めるための方法と
して、最適あてはめによるエッジ検出がある。この方法
では、検出したいエッジの理想的なモデルを想定し、与
えられた画像の局所領域内の濃度変化パターンに最もよ
く合致する様なエッジ・モデルのパラメータを求める。
出力の値は、最適なエッジ・モデルにおける濃度差から
計算する。
【0050】キルシュ(Kirsch)のエッジ検出用オペレ
ータで、M0〜M7で表されたエッジのモデル(加重マ
トリクス)を画像中の3×3の領域にそれぞれ掛け合わ
せ、最も高い値を出力するモデルを選ぶ。そして、その
出力の最大値を中央の画素におけるエッジの強さ、最大
値を与えるエッジのモデルが示す方向をエッジの方向と
する。すなわち、M0の場合は0°、M1は45°、M
2は90°・・・となり、45°きざみの方向が求まる
(図11)。
【0051】次に、ラプラシアンについて説明する。ラ
プラシアンは式(12)のように表される。
【0052】
【数14】 ▽f≡{(∂2 f)/(∂x2 )}+{(∂2 f)/(∂y2 )} ・・・(12)式 ラプラシアンは、エッジの方向に依存しない2次の微分
オペレータで、画像処理ではよく用いられる。ディジタ
ル画像におけるラプラシアンは、
【0053】
【数15】 ▽f(i,j)≡Δx 2f(i,j)+ Δy 2f(i,j) ≡{ Δxf(i+1,j)-Δxf(i,j)}+{Δyf(i,j+1)-Δyf(i,j)} ≡[f(i+1,j)-f(i,j)-{f(i,j)- f(i-1,j)}] +[f(i,j+1)- f(i,j)-{f(i,j)-f(i,j-1)}] ={f(i+1,j)+f(i-1,j)+f(i,j+1)+f(i,j-1)}-4f(i,j) ・・(13)式 と定義される。ここでΔx f,Δy fは(1)式を用い
た。これを加重マトリクスとして表すと、図12(a)
のようになり、これを用いて空間フィルタリングを行え
ば、画像のラプラシアンが求まることになる。図12
(c)は、勾配とラプラシアンの出力の違いを示したも
ので、ラプラシアンではエッジの下端と上端でそれぞれ
正と負のピークが生じる。このため、エッジの位置を求
めるには、正負両ピークの中央でラプラシアンが0にな
る場合(ゼロ・クロッシング)を探せばよい。次に実施
例の保管の方法について更に詳細に説明する。
【0054】ここでは説明を簡単にするため、上述した
濃度補間法、画像の特徴抽出を2次元の変数ではなく1
次元の変数として取り扱う。すなわち画像の中の1ライ
ン内のデータとして説明する。図13(a)は1ライン
分の画像の濃度データである。図13(b)は(a)の
画像データを1次微分した出力である。
【0055】図13(c)は(a)の画像データを2次
微分した出力である。実際には、図13(a)の波形は
不連続な離散値であり、図14(a)に示すようなデー
タとなる。同様に図14(a)の1次差分データが図1
4(b)であり、(b)の差分データが図14(c)で
ある。
【0056】今、図14(a)に示すようにアドレス0
〜kまでのデータをd(0)〜d(k)とすると1次差
分データは、
【0057】
【数16】Δd(n)=d(n+1)−d(n) あるいは
【0058】
【数17】Δd(n)=d(n)−d(n−1) として求められる。また2次微分データは
【0059】
【数18】Δd2 (n)=▽2 d(n) とすると同様に、
【0060】
【数19】▽2 d(n)=Δd(n+1)−Δd(n) あるいは
【0061】
【数20】▽2 d(n)=Δd(n)−Δd(n−1) として求められる。|Δd(n)|の値が大きいという
ことは画像の勾配が大きい、すなわち濃度変化の激しい
高周波成分と判断できる。
【0062】また、▽2 d(n)の大きさと符号から画
像のエッジ部分が検出できる。本実施例ではΔd
(n),▽2 d(n)の値を何段階かのしきい値で分割
し、画像の特徴として認識するとともに画像拡大時の演
算データとして用いる。本実施例では図14(b)に示
すようにΔd(n)に関しては2つのしきい値で3分割
し、図14(c)に示すように▽2 d(n)について
は、+,−の符号についてのみを検出する場合について
説明する。
【0063】なお、分割レベルは何段階でも設定可能で
あり、またそのレベル間隔も任意に設定可能である。こ
こで原稿濃度データおよび3分割された1次差分デー
タ、符号付き2次差分データ及び拡大倍率から画像拡大
時の補間係数設定条件を導出する。いま、条件を次のよ
うにする。
【0064】 条件1) |Δd(n)|<δ1 条件2) δ1≦|Δd(n)|<δ2 d(n)<γ、あるいはε≦d(n) 条件3) δ1≦|Δd(n)|<δ2 γ<d(n)≦ε 条件4) δ2≦|Δd(n)| 拡大倍率条件a)拡大倍率100〜200% 拡大倍率条件b)拡大倍率201% ここで、条件1は画像に濃度の変化が少ない部分で階調
性が非常になだらかに変化しているかもしくは階調性が
まったく変わらない部分を示している。
【0065】条件2は画像に濃度変化があるが激しい濃
度変化ではなくまた濃度データが白側あるいは黒側でほ
ぼ一定した階調性の少ない部分を示している。条件3は
画像の濃度変化は条件2と同じであるが画像の濃度が中
間調の部分を示している。条件4は画像の濃度データよ
りも濃度変化の方が支配的な空間周波数の高い部分を示
している。
【0066】これらの条件から最適な補間法を設定す
る。条件1,2の部分では画像の見た目の変化は非常に
小さいため拡大倍率条件aでの補間データはそのまま隣
接画素のデータを用いて補間を行う、すなわち0次補間
を行う。したがって100%画像におけるアドレスk,
k+1の濃度d(k),d(k+1)に対し、200%
に拡大したときの補間データ(便宜上アドレスk+1/
2とする)は、
【0067】
【数21】 d(k+1/2)=d(k) d(k+3/2)=d(k+1) として与えられる。拡大倍率条件bでは1次補間を用い
る。たとえば、400%画像に対しては
【0068】
【数22】 d(k+1/4)={3d(k)+d(k+1)}/4 d(k+2/4)={d(k)+d(k+1)}/2 d(k+3/4)={d(k)+3d(k+1)}/4 として演算を行う。
【0069】条件3の部分では中間調を含む濃度変化が
あるため階調変化を維持した補間法が望ましい。本実施
例では前述の1次補間を用いて補間を行う。すなわち、
100%画像におけるアドレスk,k+1の濃度d
(k),d(k+1)に対し、200%に拡大したとき
の補間データは、
【0070】
【数23】d(k+1/2)={d(k)+3d(k+1)}/2 同様に400%に拡大した際の補間データは、
【0071】
【数24】 d(k+1/4)={3d(k)+d(k+1)}/4 d(k+2/4)={d(k)+d(k+1)}/2 d(k+3/4)={d(k)+3d(k+1)}/4 となる。
【0072】条件4の部分は濃度変化が急激であること
から拡大した際の画像にも濃度の急激な変化を強調する
ような演算を行う。この様子は図15を用いて説明す
る。まず拡大条件aの場合は1次補間よりも高周波成分
を維持できる0次補間を用いる。
【0073】すなわち、100%画像におけるアドレス
k,k+1の濃度d(k),d(k+1)に対し、20
0%に拡大したときの補間データは、
【0074】
【数25】 d(k+1/2)=d(k) d(k+3/2)=d(k+1) として与えられる。次に拡大倍率条件bにおける補間で
あるが0次補間を用いたままでは画像の高周波部分にひ
ずみが生じ、また1次補間を用いると画像のエッジがぼ
けてしまうことから演算法をかえる。
【0075】図15(c)に示すように本発明において
は400%拡大時は、
【0076】
【数26】 d(k+1/4)=d(k) d(k+2/4)={d(k)+d(k+1)}/2 d(k+3/4)=d(k+1) なる演算を行う。
【0077】ここでアドレスk,k+1/4,k+2/
4,k+3/4,k+1は前述した図14(c)の符号
から容易に求められる。すなわち▽2 (n)がプラスの
アドレス(図14k+)からマイナスのアドレス(図1
4k−)に変化する部分を抽出し、拡大した際のk+と
k−の中点にkφに
【0078】
【数27】 d(Kφ)={d(k+)+d(K−)}/2 なる濃度を与えるものとする。そしてk+〜k−の拡大
アドレス(k+1/4,k+2/4,k+3/4)の濃
度勾配を設定するものとする(図15(c)濃度勾配b
b)。
【0079】以上述べた条件設定および各条件での演算
は説明のための1例であり、条件は設定によって幾つで
もかえられる。また演算方法も0次補間,1次補間と簡
単な処理を示したがその限りではない。加えて本実施例
では説明を簡単化するため1次元演算で説明したが実際
は画像の主走査,副走査双方に本発明の演算を施して処
理を行う。
【0080】まとめとして本発明の演算方法について一
般化して説明する。原画像の主走査アドレスをi、副走
査アドレスをjとする。 (i,j)での濃度をf(i,j) (i,j)における濃度勾配をΔfxy(i,j) 主走査方向の拡大倍率をmx (mx >1) 副走査方向の拡大倍率をmy (my >1) 拡大時の補間データをf(i+nx/mx,j+ny/
my)とすると、
【0081】
【数28】 f(i-1/2,j-1/2)={f(i,j)+f(i-1,j)+f(i,j-1)+f(i-1,j-1)}/4 Δfxy(i+nx/mx,j+ny/my)=C(mx,my) Δfxy(i,j) と表すことができる。ただし、nx,nyはmx,my
より小さい正の整数でmx,my倍に拡大した際の補間
データアドレスのある点であり、またC(mx,my)
はmx,myを変数に持つ関数であり、あらかじめ計算
しておいたテーブルあるいは簡単のための単なる定数と
しても良い。
【0082】一般式の様子は図16に示す。なおこの第
1の実施例の演算は図1の画像データサンプリング部1
38によって行われる。以上説明した様に本実施例によ
れば、エッジ部の画像の歪あるいはエッジ部のボケをな
くし、画像の空間周波数に応じた画像補間を行うことに
より最適な拡大画像が出力可能である。
【0083】(第2の実施例)以下、本発明に係る第2
の実施例を図17を用いて説明する。図17は本発明に
係る第2実施例の概略構成を示す図である。まず図17
における各部の機能を説明する。CCD201により読
み取られた画像は光電変換されアナログ電圧として増幅
器202で増幅される。
【0084】増幅器202からの出力はA/D変換器2
03で8ビットのディジタル画像情報に変換される。A
/D変換器203からの出力は3系統に分岐し1つ目の
系統は遅延素子204(Dタイプフリップフロップ、以
下D−FFと略す)に入力され原データより1画素クロ
ック送れて出力される。2つ目の系統は、差分器205
に入力される。差分器205ではD−FF204からの
出力とA/D変換器からの出力の差分をとる、すなわち
画素ごとの差分をとる演算を行う。3つ目の系統はその
まま濃度データとして演算部208におくられる。
【0085】差分器205からの出力も同様に3系統に
分岐しておりD−FF206、差分器207、演算部2
08に送られている。差分器207では差分器206か
らの出力の画素ごとの差分をとる、すなわち2次差分を
行っている。差分器207からの2次差分データは演算
部208に入力される。演算部208ではCPU209
により画像拡大時の濃度補間データの演算を行い図示し
ないプリンタ部への記録信号として送られる。
【0086】A/D変換器203から演算部208に送
られる信号は、上述した第1の実施例で述べた濃度デー
タd(n)であり、差分器205から演算部208に送
られる信号はΔd(n)である。同様に差分器207か
ら演算部208に送られる信号は▽2 d(n)である。
演算部208では第1の実施例と同様の演算を行い画像
拡大時の補間データを発生させる。
【0087】以上説明した第2の実施例によっても第1
実施例と同様、従来のこの種の装置におけるエッジ部の
画像の歪あるいはエッジ部のボケをなくし、画像の空間
周波数に応じた画像補間を行うことにより最適な拡大画
像が出力可能である。 (第3の実施例)本発明に係る第3の実施例を図18を
参照して以下に説明する。図18は本発明に係る第3実
施例の概略構成を示す図である。
【0088】CCD301により読み取られた画像は光
電変換されアナログ電圧として増幅器302で増幅され
る。増幅器302からの出力はサンプルホールド回路3
03でサンプルホールドされる。サンプルホールド回路
303からの出力は3系統に分岐し1つ目の系統は次段
の作動サンプルホールド回路304に入力され原データ
より1画素クロック遅らされる。
【0089】2つ目の系統は、差動サンプルホールド回
路304に直接入力される。差動サンプルホールド回路
304ではサンプルホールド回路303からの出力と1
画素遅延させた信号の差分をとる、すなわち画素ごとの
差分をとる演算を行う。3つ目の系統はそのまま濃度デ
ータとしてA/D変換器307で量子化され図示しない
画像処理部におくられる。
【0090】差動サンプルホールド回路304からの出
力の一方は再び次段の差動サンプルホールド回路305
に入力される。また差動サンプルホールド回路304か
らの出力のもう一方はコンパレータ310である基準値
Vrと比較される。以上に説明した第3実施例ではコン
パレータ310単一構成であるが基準電圧Vrを複数設
けて実施することも可能である。
【0091】コンパレータ310からの出力は、カウン
タ313のイネーブル端子に接続されており、コンパレ
ータ310からの出力がある基準値を越えるとカウンタ
がストップする。カウンタ313のカウント値はそのま
まアドレスとして図示しない画像処理部に送られる。差
動サンプルホールド回路305では差動サンプルホール
ド回路304からの出力の画素ごとの差分をとる、すな
わち2次差分を行っている。
【0092】差分サンプルホールド回路304からの2
次差分データはバッファ306を通ってコンパレータ3
08,309に入力される。コンパレータ308,30
9は差分サンプルホールド回路305からの2次差分出
力のプラスマイナス変化を検出している部分でカウンタ
311,312はカウンタ313と同様にディスエーブ
ルになったカウント値をアドレスとして図示しない画像
処理部に送る。
【0093】図示しない画像処理部では画像の勾配すな
わちΔd(n)をカウンタ313からのアドレスとA/
D変換器307の出力によって、また画像のエッジ部は
カウンタ311,312からのアドレスおよびA/D変
換器307の出力によって第1の実施例と同様の演算を
行い画像拡大時の補間データを発生させる。以上説明し
た第3実施例によっても上述した実施例と同様の作用効
果が得られる。
【0094】(第4の実施例)以下、図15を参照して
本発明に係る第4の実施例を説明する。図15は、本発
明に係る第4実施例の概略構成を示す図である。図15
において、CCD401により読み取られた画像は、光
電変換されアナログ電圧として増幅器402で増幅され
る。増幅器402からの出力は微分回路403で高周波
分だけが抽出される。微分回路403からの出力の片方
は次段の電圧フォアロ408を通りサンプルホールド回
路409に入力され1次微分出力として画像処理部41
2に送られる。
【0095】微分回路403からの出力の一方は再び次
段の微分回路404に入力され2次微分が行われる。微
分回路404からの2次微分データはコンパレータ40
6,407に入力される。コンパレータ406,407
は、微分回路404からの2次微分出力のプラスマイナ
ス変化を検出している部分であり、カウンタ410,4
11はディスエーブルになったカウント値をアドレスと
して画像処理部412に送る。
【0096】画像処理部412では画像の勾配すなわち
Δd(n)をサンプルホールド回路409の出力によっ
て、また画像のエッジ部はカウンタ410,411から
のアドレスおよびA/D変換器405の出力によって第
1の実施例と同様の演算を行い画像拡大時の補間データ
を発生させる。以上が第4の実施例である。第4実施例
によっても第1実施例と同様の効果が会えあれる。
【0097】(第5の実施例)図20は本発明に係る第
5の実施例を説明するための図であり、各部の詳細は前
述した通りである。原稿読み取り入力手段500により
読み取られた原稿は、輝度データとして出力される。こ
の輝度データは、各画素ごとの変化量(差)を求める第
1の変化量検出手段501に与えられる。第1の変化量
検出手段501の出力は、前記第1の変化量検出手段の
出力の各画素ごとの差を求める第2の変化量検出手段5
02に与えられる。
【0098】一方、輝度データは演算手段504に与え
られる。また、第1の変化量検出手段501の出力と第
2の変化量検出手段502の出力も演算手段504に与
えられる。更に、拡大倍率503(設定値)が演算手段
504に与えられる。ここで、第1の変化量検出手段5
01並びに第2の変化量検出手段は、各画素ごとに直接
アナログ微分値を得るものでもよく、または能動素子に
より、前の画素との間でアナログ差分値を得るものでも
よく、またはディジタル差分値を得るものでも、前に詳
しく述べたように、どれを利用しても良い。但し、図2
0では簡略化して書いてあるが、必要な箇所でA/D変
換をし、最終的に演算手段にディジタル信号として与え
られるものとする。
【0099】さて、ここで、前記の第1の変化量検出手
段501の出力と、前記の第2の変化量検出手段502
と、原稿読み取り入力手段500の出力である輝度デー
タと、拡大倍率503が演算手段504に与えられ、演
算手段504では、これ等の入力より、衆知の補間係数
発生手段507により補間係数を発生する。この補間係
数に基づいて拡大時の補間データは、画像補間手段50
6により動的に補間され、画像の拡大505は補間され
た拡大画像を得る。
【0100】(第6の実施例)図示しないが、第5の実
施例の説明に用いた図20において、写真モードまたは
文字モードを選択的に設定するモード設定手段を設け、
このモード設定手段の出力と、拡大倍率に応じて、補間
データを決定するように構成し、拡大時に写真のように
ファジィな部分が必要な場合の補間データと、文字のよ
うにエッジ部分がはっきりした方が良い場合の補間デー
タを区別してより人の目にとって感触の良い拡大画像を
得ることができる。
【0101】(第7の実施例)この実施例についても図
示しないが、衆知の像域分離手段により、文字領域と画
像領域を分離することにより、像域分離手段によって分
離された各領域と、拡大倍率に応じて補間データを決定
することにより、第6の実施例と同様に人の目にとって
感触の良い拡大画像を得ることができる。
【0102】(第8の実施例)この実施例についても図
示しないが、これまで説明した実施例のように、拡大時
の補間データを動的に変化させるモードと、補間データ
を動的に変化させない通常拡大モードとを切り換える手
段を備えることにより、補間データを動的に変化させた
くない場合に、補間データを動的に変化させない通常拡
大モードを選択することができる。
【0103】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のディジタル画像処理装置において画像の変倍を行っ
た際のエッジ部の画像の歪あるいはエッジ部のボケをな
くし、画像の空間周波数に応じた画像補間を行うことに
より、最適な変倍画像が出力可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を説明するための画像処
理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す黒補正回路の詳細回路図である。
【図3】図2に示す黒補正回路の出力の様子を示す図で
ある。
【図4】図1に示す白補正回路の詳細回路図である。
【図5】図4に示す白補正回路の出力の様子である。
【図6】最近傍法による濃度補間の方法を説明する図で
ある。
【図7】線形補間法による濃度補間の方法を説明する図
である。
【図8】他の濃度補間の方法を説明する図である。
【図9】エッジ検出用フィルタとして用いられるマトリ
クスの例を示す図である。
【図10】エッジ検出用フィルタとして用いられるマト
リクスの例を示す図である。
【図11】エッジ検出用フィルタとして用いられるマト
リクスの例を示す図である。
【図12】エッジ検出用フィルタとして用いられるラプ
ラシアンフィルタのマトリクスの例を示す図である。
【図13】1ライン分の画像の濃度データおよび濃度の
画素ごとの差分データおよび濃度の差分の変化量データ
(連続値)を表わす図である。
【図14】実際の1ライン分の画像の濃度データおよび
濃度の画素ごとの差分データおよび濃度の差分の変化量
データ(離散値)を表わす図である。
【図15】原画像に対して拡大補間を行った際のデータ
の様子を示す図である。
【図16】本実施例の拡大補間を行った際の補間データ
の生成の様子を表わした図である。
【図17】本発明に係る第2の実施例の概略構成を示す
図である。
【図18】本発明に係る第3の実施例の概略構成を示す
図である。
【図19】本発明に係る第4の実施例の概略構成を示す
図である。
【図20】本発明に係る第5の実施例を説明するための
図である。
【符号の説明】
14 CCDイメージセンサ 78a 黒レベルRAM 78b 白レベルRAM 79a,79b 減算器 80a,80b ゲート 81a,81b ゲート 82a,82b セレクタ 83a,83b セレクタ 84a,84b アドレスカウンタ 85a,85b ラッチ 86a,86b セレクタ 130 増幅回路 131 A/D変換部 132 黒補正/白補正 133 輝度信号生成部 134 色認識回路 135 パターン発生回路 136 パターン合成回路 137 LOG変換 138 画像データサンプリング部 139 CPU 149a,149b A−Bus入力 151a,151b データ線 152a,152b データ線 153a,153b データ線 154a,154b アドレスカウンタ出力 155a,155b RAM78aのアドレス入力 157a,157b データ線 549 A−Bus(アドレスバス) 550 D−Bus(データバス) 201,301 CCD 202,302 増幅器 203 A/D変換器 204,206 D型ラッチ 205,207 減算器 208 演算部 209 CPU 303 サンプルホールド回路 304 第1の変化量検出手段(差動サンプルホールド
回路) 305 第2の変化量検出手段 306 バッファ 307 A/D変換器 308,309 コンパレータ 310 コンパレータ 311,312 カウンタ 313 カウンタ 401 CCD 402 増幅器 403,404 微分回路 405 A/D変換器 406,407 コンパレータ 408 電圧フォロア 409 サンプルホールド回路 410,411 カウンタ 412 画像処理部 500 原稿読み取り入力手段 501 第1の変化量検出手段 502 第2の変化量検出手段 503 拡大倍率 504 演算手段 505 画像の拡大 506 画像補間手段 507 補間係数発生手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号を演算する演算手段と、 前記入力画像信号中の輝度データの画素毎の変化量を求
    める第の1変化量検出手段と、 前記第1の変化量検出手段よりの出力各画素毎の変化量
    を求める第2の変化量検出手段と、 前記第1の変化量検出手段の出力と、前記第2の変化量
    検出手段の出力と、前記入力画像信号中の輝度データ、
    及び前記演算手段による画像変倍時の変倍率を基に補間
    係数関数を発生する補間係数関数発生手段と、 該補間係数発生手段によって発生した補間係数に基づい
    て前記演算手段による画像変倍時の補間データを動的に
    変化させて出力する動的補間手段とを備えることを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、写真モードまたは文字モードを選
    択的に設定するモード設定手段を備え、 動的補間手段は前記モードと変倍率に応じて補間データ
    を決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 更に文字領域と画像領域を分離する像域
    分離手段を備え、 動的補間手段は該像域分離手段によって分離された各領
    域と変倍率に応じて補間データを決定することを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 更に、変倍時の補間データを動的に変化
    させるモードと補間データを動的に変化させない通常変
    倍モードとを切り換え実行させる手段を備えることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 画像の濃度変化を分類し、変倍率を濃度
    変化の分類に対応して予め定めた補間処理を行うことを
    特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 画像を、 a)濃度変化が少なく階調性が非常になだらかまたは変
    わらない部分と、 b)濃度変化がゆるやかで濃度が白側あるいは黒側でほ
    ぼ一定した階調性の少ない部分と、 c)濃度変化がゆるやかで画像の濃度が中間調の部分
    と、 d)濃度データよりも濃度変化の方が支配的な空間周波
    数の高い部分とに分け、 前記a)とb)の部分においては、低変倍率の場合には
    隣接画素のデータを用いて0次補間を、高変倍率の場合
    には1次補間を行い、 前記c)の部分では1次補間を行い、 前記d)の部分で低変倍率の場合には0次補間を、高変
    倍率の場合には1次補間を行うことを特徴とする請求項
    5記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 低変倍率を100〜200%、高変倍率
    を201%以上とすることを特徴とする請求項6記載の
    画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6510254B1 (en) 1998-04-06 2003-01-21 Seiko Epson Corporation Apparatus and method for image data interpolation and medium on which image data interpolation program is recorded
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US6768559B1 (en) 1998-04-20 2004-07-27 Seiko Epson Corporation Medium on which printing control program is recorded, printing controller, and printing controlling method
US7542173B2 (en) 2003-08-26 2009-06-02 Seiko Epson Corporation Image processing device and image processing program causing computer to execute image processing
US8086073B2 (en) 2008-02-07 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Non-uniform image resizer
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