JPH0710723A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0710723A
JPH0710723A JP15017793A JP15017793A JPH0710723A JP H0710723 A JPH0710723 A JP H0710723A JP 15017793 A JP15017793 A JP 15017793A JP 15017793 A JP15017793 A JP 15017793A JP H0710723 A JPH0710723 A JP H0710723A
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JP
Japan
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hair
acid
hair cosmetic
present
cosmetic composition
Prior art date
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Application number
JP15017793A
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English (en)
Inventor
Hiroto Tanamachi
宏人 棚町
Yukio Naito
幸雄 内藤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも1以上のハロゲン原子で置換され
た炭素数2〜8のカルボン酸を含有することを特徴とす
る毛髪化粧料。 【効果】 毛髪を損傷させることなく簡便に変形でき、
しかも優れた耐高湿度性を有することから持続効果の高
い毛髪変形を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪を損傷させること
なく毛髪に所望の変形を与え、しかも高湿度下において
も変形が持続する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】直毛にウェーブをかけたり、くせ毛を矯
正して直毛化する方法としては、以前からパーマをかけ
る方法がある。このパーマはまず、チオグリコール酸や
システインなどの還元剤を含有する組成物を毛髪に塗布
することにより、アルカリ条件下、毛髪内ケラチンタン
パクのS−S結合を切断し、次いで、臭素酸ナトリウム
などの酸化剤を塗布し、他のS−S結合を再結合させて
毛髪に半永久的な変形を施すものである。
【0003】また、一時的に毛髪を変形させる方法とし
ては市販のくせ毛用等のヘアケア剤を使用する方法と美
容師によるブローが知られている。前者は軽い還元剤、
酸化剤を利用したもので、基本的にはパーマと同様であ
る。一方後者は、水の浸透により一時的に水素結合を切
断し、その後ブローにより強制的に他の水素結合を再結
合させる技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パーマ
において用いられる還元剤と酸化剤による毛髪セット機
構は、毛髪内ケラチンタンパクのS−S結合の開裂と再
結合であり、毛髪にこのような化学処理を施すと、毛髪
のケラチンタンパクは脆弱化する。そしてこのように脆
弱化等した毛髪はブラッシングなどの物理的外力の影響
を受けやすく、毛髪損傷の原因のひとつとなっている。
しかしながら、毛髪を半永久的に変形することができる
方法はパーマのみであるので、毛髪を損傷してもパーマ
に頼らざるを得なかった。
【0005】一方、一時的にくせ毛を直毛化するくせ毛
用ヘアケア剤の場合、軽い還元剤、酸化剤を使用してい
るため、充分な変形能が得られず、使用者にその効果が
認知されていない。このヘアケア剤に比べ、美容師によ
るブローは、使用者にその効果は認知されており、広く
行なわれている。しかし、ブローは高度なテクニックが
必要とされ、家庭で簡便に行なうことはできない。しか
も、セット後、高湿度の条件下におくと、セットは直ち
にくずれてしまうという欠点を有していた。
【0006】従って本発明の目的は、毛髪を損傷させ
ず、簡便に毛髪に所望の変形を付与することができ、し
かも変形後の毛髪が高湿度条件下においてもくずれない
毛髪化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、ハロゲン原子を含む特定
の有機酸を含有する組成物が毛髪を損傷させることな
く、持続的に毛髪変形を維持するものであることを見出
し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、少なくとも1以上の
ハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のカルボン酸を
含有することを特徴とする毛髪化粧料を提供するもので
ある。
【0009】本発明に使用される少なくとも1以上のハ
ロゲン原子で置換された炭素数2〜8のカルボン酸とし
ては、ハロゲン置換脂肪酸が好ましい。当該ハロゲン置
換脂肪酸としては、その脂肪族基に1〜15個、特に1
〜3個のハロゲン原子が置換した脂肪酸が好ましく、そ
の脂肪族基は炭素数1〜7、特に2〜5の直鎖又は分岐
鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましい。本発明に用
いられるカルボン酸の具体例としては、クロロ酢酸、2
−クロロプロピオン酸、2−ブロモプロピオン酸、2−
クロロイソ酪酸、2−ブロモイソ酪酸、5−クロロ吉草
酸、5−ブロモ吉草酸、2−ブロモカプロン酸、2−ク
ロロカプロン酸、2−ブロモエナント酸、2−クロロエ
ナント酸、2−ブロモカプリル酸、2−クロロカプリル
酸、2,3−ジクロロプロピオン酸、3,3′−ジクロ
ロピバリン酸、トリクロロ酢酸等が挙げられる。
【0010】本発明の毛髪化粧料には、上記置換カルボ
ン酸を単独で、又は2種以上を組み合わせて5重量%
(以下、単に「%」という)以上配合せしめることが好
ましく、特に10〜30%配合せしめることが好まし
い。
【0011】本発明の毛髪化粧料には、さらに、前記必
須成分以外に、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、α
−スルホ脂肪酸エステル、アミノ酸系界面活性剤、リン
酸エステル系界面活性剤、スルホコハク酸エステル系界
面活性剤等のアニオン界面活性剤;スルホン酸型界面活
性剤、ベタイン型界面活性剤、アルキルアミンオキサイ
ド、イミダゾリン型界面活性剤等の両性界面活性剤;ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、アルカノールアミド及び
そのアルキレンオキサイド付加物、多価アルコールと脂
肪酸とのエステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ア
ルキルサッカライド系界面活性剤等の非イオン界面活性
剤;モノ又はジ直鎖長鎖アルキル第4級アンモニウム塩
やモノ又はジ分岐型直鎖長鎖アルキル第4級アンモニウ
ム塩等のカチオン界面活性剤などを、1種又は2種以上
用いてもよい。
【0012】これらの界面活性剤は、全組成中に0.0
1〜40.0%、特に0.05〜20.0%配合するの
が好ましい。
【0013】また、本発明の毛髪化粧料には、毛髪の感
触を向上させるために、カチオン化セルロース誘導体、
カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリ
ル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、4級
化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリア
ミン縮合物等のカチオン性ポリマーの1種又は2種以上
を配合することができる。
【0014】これらカチオン性ポリマーの好ましい具体
例としては、例えば分子量約100,000〜3,00
0,000のカチオン化セルロース、カチオン化度約
0.01〜1のカチオン化澱粉、カチオン化度約0.0
1〜1のカチオン化グアーガム(メイホール社製、ジャ
グァー等)、分子量約30,000〜2,000,00
0のジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重
合体、分子量約10,000〜2,000,000でビ
ニル重合体中のカチオン性窒素含有量が1.8〜2.4
%であるポリビニルピロリドン・ジメチルアミノエチル
メタクリレート共重合体4級化物等の4級化ポリビニル
ピロリドン誘導体、炭素数6〜20のアルキル基を有す
るポリグリコールポリアミン縮合物、アジピン酸/ジメ
チルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共
重合体(サンドス社製、カルタレチン等)の他、特開昭
53−139734号公報、特開昭60−36407号
公報に記載のカチオン性ポリマーが挙げられる。
【0015】本発明の毛髪化粧料には、カチオン性ポリ
マーは0.05〜20.0%、特に0.1〜10.0%
配合されることが好ましい。
【0016】また、本発明の毛髪化粧料には、更に毛髪
の感触を向上させるために、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコン、
脂肪酸変性シリコン、アルコール変性シリコン、脂肪族
アルコール変性シリコン、ポリエーテル変性シリコン、
エポキシ変性シリコン、フッ素変性シリコン、環状シリ
コン、アルキル変性シリコン等のシリコーン誘導体の1
種又は2種以上を配合することができる。斯かるシリコ
ーン誘導体は、それぞれ単体であっても、また特公昭5
6−38609号公報等に記載の方法に従って乳化重合
されたラテックス組成物であってもよい。
【0017】これらシリコーン誘導体のうち、ジメチル
ポリシロキサン(重合度500以上)、ポリエーテル変
性シリコン、アミノ変性シリコン、環状シリコン等が毛
髪に対して良い感触を賦与するため、特に好ましい。本
発明の毛髪化粧料には、シリコーン誘導体は0.01〜
20.0%、特に0.05〜10.0%配合されること
が好ましい。
【0018】さらに、本発明の毛髪化粧料には、毛髪化
粧料に通常使用される成分、例えば高級脂肪酸塩、アル
キルアミンオキサイド、脂肪酸アルカノールアミド、ス
クワレン、ラノリン、α−モノイソステアリルグリセリ
ルエーテル、コレステリルサルフェート等の感触向上
剤;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトー
ル、特開昭64−9913号公報記載の次の一般的
(1)
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】〔式中、R3は水素原子又はメチル基を示
し、R4は炭素数1〜5のアルキル基を示す〕で表わさ
れるジアルキレングリコールモノアルキルエーテル等の
保湿剤;メチルセルロース、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロース、ポリオキシエチレン
グリコールジステアレート、エタノール、水等の粘度調
整剤;パール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防
止剤;トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;
グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗
炎症剤;ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フ
ケ剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤など
を、本発明の効果を損なわない範囲において任意に添加
することも可能である。本発明の毛髪化粧料は、前記必
須成分及び任意成分等を適宜配合して製造することがで
き、例えば水溶液、エタノール溶液、エマルジョン、サ
スペンジョン、ゲル、液晶、固型、エアゾール等の各種
の剤型とすることができる。なお、本発明の毛髪化粧料
は通常の毛髪化粧料に用いられる公知の酸性若しくはア
ルカリ性薬剤により、pH2.5〜pH7、特にpH3〜pH6
に調整されることが好ましい。
【0023】本発明の毛髪化粧料の使用方法としては、
例えば、毛髪に塗布した後、一定時間放置して洗い流す
等の方法が挙げられる。放置している間、適当な温度ま
で加温してもよい。このときの加熱する温度は特に制限
はないが、100℃以下とすることが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪を損傷させ
ることなく簡便に変形でき、しかも優れた耐高湿性を有
することから持続効果の高い毛髪変形を可能にする。更
に、毛髪を柔軟にする効果も得られる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが本発明は、これらに限定されるものではない。
【0026】実施例1 表2に示す組成のくせ毛矯正剤を調製し、その性能評価
を下記評価方法により評価した。なお、組成物のpHは全
てpH3.5〜4.0に調整した。結果を表2に示す。
【0027】
【表1】 (評価方法) (1)いままでにコールドパーマを行ったことのない日
本人女性のくせ毛20本(15cm)を束ね、この毛髪に
処理剤を塗布し、40℃、1時間加温した後、毛髪をす
すぎ乾燥後のくせの矯正度について、下記の基準で評価
を行った。 くせの矯正度 ◎:非常にある ○:ある △:どちらともいえない ×:ない (2)(1)と同様の処理を行った毛束について、相対
湿度90%に調湿したケースに移し、1時間後くせの矯
正度を測定し、耐高湿性について、下記の基準で評価を
行った。 耐高湿性 ◎:非常にある ○:ある △:どちらともいえない ×:ない
【0028】
【表2】
【0029】上記と同様に以下の比較品を評価した。結
果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】実施例2 以下に示す組成のトリートメント剤を製造した。
【0032】
【表4】 トリートメント剤: 2−クロロカプロン酸 20.0% ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 2.0 N−(2−デシル)テトラデシル−N,N,N− トリメチルアンモニウムクロリド 2.0 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 1.0 セトステリルアルコール 2.0 ジメチルポリシロキサン*1 0.5 ヒドロキシエチルセルロース(1%水溶液粘度8000cp) 0.5 香料 0.4 水 バランス *1:(CH3)3SiO[(CH3)2SiO]n Si(CH3)3, n=9000
【0033】このものを、実施例1の方法により評価し
たところ、毛髪のくせの矯正度に優れるものであった。
【0034】実施例3 以下の組成のシャンプー剤を製造した。
【0035】
【表5】 シャンプー剤: 2−クロロイソ酪酸 15.0% ポリオキシエチレン(2.5)ラウリル硫酸ナトリウム 20.0 デカン酸モノグリセライド 1.0 ジメチルポリシロキサン*2 0.5 カチオン化セルロース (ポリマーJR400 ユニオンカーバイト社製) 0.5 ポリペプタイド(コラーゲン 加水分解物、分子量2000) 1.5 香料 適量 色素 微量 クエン酸 適量 水 バランス pH3.5 *2:信越化学工業(株)シリコーンKF−96(500cs)
【0036】このものを実施例1の方法により評価した
ところ、毛髪のくせの矯正度に優れるものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上のハロゲン原子で置換
    された炭素数2〜8のカルボン酸を含有することを特徴
    とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 少なくとも1以上のハロゲン原子で置換
    された炭素数2〜8の脂肪酸を含有することを特徴とす
    る毛髪化粧料。
JP15017793A 1993-06-22 1993-06-22 毛髪化粧料 Pending JPH0710723A (ja)

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JP15017793A JPH0710723A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 毛髪化粧料

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ID=15491192

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JP15017793A Pending JPH0710723A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 毛髪化粧料

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016530258A (ja) * 2013-08-13 2016-09-29 ロレアル 有機一酸を含む水性アルコール性組成物を用いてケラチン繊維を処置する方法

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