JPH0710615A - 低温輻射機能をもつ合わせガラスの製造方法 - Google Patents

低温輻射機能をもつ合わせガラスの製造方法

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JPH0710615A
JPH0710615A JP14935493A JP14935493A JPH0710615A JP H0710615 A JPH0710615 A JP H0710615A JP 14935493 A JP14935493 A JP 14935493A JP 14935493 A JP14935493 A JP 14935493A JP H0710615 A JPH0710615 A JP H0710615A
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JP
Japan
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platinum
film
aqueous solution
temperature
laminated glass
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JP14935493A
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Riichi Nakasou
利一 中甑
Haruichiro Eguchi
晴一郎 江口
Takao Washimi
隆男 鷲見
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Satosen Co Ltd
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Satosen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた低温輻射機能をもつ合わせガラスを安価
で提供することを主目的とする。 【構成】透明性合成樹脂フイルムを錫化合物水溶液に浸
漬した後、白金化合物水溶液に浸漬して白金を上記フイ
ルム上に析出させて得た白金被覆フィルムをガラスの間
に張り合わせることを特徴とする低温輻射機能をもつ合
わせガラスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】優れた低温輻射機能をもつ合わせ
ガラスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】近年において、可視光線よ
り長い波長の遠赤外線に属する3〜16μmの波長のも
のは、生鮮食料品をはじめ、人体にもさまざまな影響を
及ぼすことが明らかにされ、多くの分野で利用されつつ
ある。その代表的な利用方法としては遠赤外線治療器、
白金を含有する衣料、寝具等が挙げられる。
【0003】このような光による効果には次のようなも
のがある。
【0004】(a)人細胞中のCa2+イオンを増加さ
せ、好中球・リンパ球の各機能を増強させる。即ち細胞
を賦活化・活性化させる。
【0005】(b)慢性関節リウマチ、糖尿病、レイノ
ー病、ケロイドの抑制、潰瘍の肉芽形成等に効果を示
し、また血液障害を伴う患者に対して血液回復能を発揮
する。さらに不飽和脂肪酸の過酸化脂質形成を抑制する
働きもある。
【0006】(c)癌化・老化防止に効果がある。
【0007】(d)生鮮食品の鮮度保持に効果がある
(以上a〜d、丹羽ら、日本炎症学会、Vol.11、
No.2,March、135(1991))。
【0008】e)白髪及び禿防止にも効果がある。
【0009】このような効果が発揮されるのは、以下の
理由によるものと考えられている。即ち、人体の体温及
び外気温(太陽熱の遠赤外部、電灯等)からは、常に低
温のエネルギーが放出されている。他方、白金はこのエ
ネルギーを受け、輻射エネルギー(4〜14μm)を外
部へ放射する。その結果、白金からの輻射エネルギー
は、人体から輻射されるエネルギー(8〜10μm)と
同調して共鳴吸収現象を起こし、そのエネルギーの99
%が皮膚下深部に吸収されることになる。この吸収され
たエネルギーは、人体の体液、血液等の主成分である水
分子を振動させ、体内から温度を上昇させ、身体の血行
を促進し、代謝機能を盛んにする。このような現象は、
いわゆる「温泉湯治」において認められるものである。
【0010】白金を用いて加工した製品としては合成繊
維製品があるが、白金粉末は繊維に殆ど付着しないの
で、製品完成前の段階で素材に混入させる前加工処理が
行われている。しかし、上記処理を施しても混入可能な
白金粉末量は非常に少ない。例えば、合成繊維製品であ
る市販衣料を( エネルギー分散型X線分析装置、「EM
AX−2700」堀場製作所製、、加速電圧25KV)
で分析しても、白金量はほとんど検出できない程度の微
量である。
【0011】このように、白金を素材中に均一に分散し
て混入させることは困難であるため、例えば、予め白金
粉末を酸化アルミニウム粉末、酸化チタン粉末等と混合
しておき、製造目標素材であるプラスチックス樹脂を液
体の状態で上記混合粉を均一に混合し、撚糸し、紡績し
て衣料とする方法も提案されている。そして、この場
合、合成樹脂フイルムにも上記方法を適用して低温輻射
機能を付与することも考えられる。
【0012】しかしながら、上記方法では酸化アルミニ
ウム等の混入により、得られるフィルムは乳白色となっ
て透明性を失う。このため、上記方法は、フィルムの透
明性が要求される合わせガラス用のフィルムの製造には
適用できない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた低温
輻射機能をもつ合わせガラスを安価で提供することを主
な目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するために、鋭意研究を重ねた結果、特定化合物を
用いて一定条件下で白金を付与した合成樹脂フィルムが
優れた低温輻射機能を発揮できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0015】即ち、本発明は、透明性合成樹脂フイルム
を錫化合物水溶液に浸漬した後、白金化合物水溶液に浸
漬して白金を上記フイルム上に析出させて得た白金被覆
フィルムをガラスの間に張り合わせることを特徴とする
低温輻射機能をもつ合わせガラスの製造方法に係るもの
である。
【0016】以下本発明について詳細に説明する。
【0017】本発明で用いる合成樹脂フィルムは透明性
を有していれば特に制限されず、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリル、ポリ塩
化ビニル等の各種合成樹脂フィルムを用いることができ
る。本発明では、合成樹脂フィルムはシートも含む概念
である。合成樹脂フィルムの厚さは最終製品に応じて適
宜選択すれば良いが、通常は50〜150μm程度のも
のが好ましい。また、本発明方法では、既に製品化(染
色されているものも含む)されているものも適用でき
る。
【0018】まず、本発明方法を実施するに際しては、
合成樹脂フイルムに前処理を施す。前処理法としては、
従来から合成樹脂製品の汚れの除去乃至脱脂のために採
用されている公知の方法が採用できる。より具体的に
は; (1)水洗するか、或いは市販の家庭用食器洗い洗剤、
洗濯用洗剤等を溶解した水溶液に浸漬又はその溶液中で
軽く撹拌することにより、洗浄及び脱脂を行う方法、 (2) (a)アルカリ水溶液の炭酸ナトリウム2〜30g
/l・食器洗い用洗剤2m/l、水酸化ナトリウム約2
0g/l・燐酸ナリウム約20g/l、水酸化ナトリウ
ム80〜250g/l等を用い、温度45〜85℃、
(b)クロム酸−硫酸水溶液(無水クロム酸20〜400
g/l・硫酸120〜850ml/l、30〜75
℃)、 (c)クロム酸−硫酸−リン酸水溶液(硫酸800
〜910g/l、無水クロム酸15〜25g/l、リン
酸250〜330g/l、30〜75℃)及び (d)濃硫
酸(30〜70℃)の一つ又は二つ以上の溶液に浸漬
(時間は0.5〜20分)して行なう方法;などを採用
することができる。これらの前処理によって、次の塩化
錫水溶液による処理工程において錫イオンが合成樹脂フ
ィルムに吸着し易くなる。
【0019】このように、前処理における浸漬方法及び
条件はプラスチックス等の非電導体へのメッキ方法とし
て良く知られている方法及び条件に従えば良いが、特に
合成樹脂フイルム(以下、特に必要がない限り、「被処
理フィルム」という。)と錫の密着性が良好になるよう
な前処理方法を選択するのが好ましい。例えば、上記
(1)及び(2)(a) の前処理法はポリエステル、ナイ
ロン、アクリル樹脂、上記 (b)及び(c) はポリエチレ
ン、ポリプロピレン樹脂、上記(d) はポリスチレン樹脂
等に適している。
【0020】前処理した後、被処理フィルムを十分水洗
する。なお、前処理で無水クロム酸溶液を使用した場合
は、前処理品を蓚酸50〜120g/l・硫酸80〜1
20ml/l又は酸性亜硫酸ナトリウム20g/lに3
0〜60℃程度で1〜5分程度浸漬して、吸着している
6価クロムを3価クロムイオンに還元した後に水洗する
ことが好ましい。
【0021】次いで、被処理フィルムを塩化錫(II)水
溶液に浸漬する。塩化錫水溶液は、塩酸、硫酸等又はこ
の両者を含む混合酸の水溶液中に塩化錫(II)を溶解さ
せて調製する。
【0022】なお、前処理で使用した処理液からのアル
カリが塩化錫水溶液に混入し、当該水溶液が中性付近に
移行すると、錫の水酸化物が生成し易くなって錫イオン
の析出が水洗が良好に行えない。このため、錫塩水溶液
に浸漬する前に、例えば塩酸水溶液(0.1〜5%程
度)、硫酸水溶液(0. 1〜5%程度)又はこれらの混
合溶液に浸漬し、水洗した後に、再度錫イオンが溶解し
ている水溶液に浸漬し処理すれば良い。
【0023】浸漬する塩化錫水溶液の組成は、塩化錫
(II)として通常5〜40g/l程度(錫としては2.
6〜21g/l程度)とする。用いる酸の濃度は、塩化
錫が溶解する濃度に適宜調節すれば良く、例えば (a)3
6%塩酸では5〜40ml/l、 (b)98%硫酸では
1.5〜18ml/l、 (c)塩酸と硫酸の混合水溶液の
場合は、下限で36%塩酸の約4ml/lと98%硫酸
の約1ml/l及び36%塩酸の約1ml/lと98%
硫酸の約1.4ml/l、上限で36%塩酸の約39m
l/lと98%硫酸の約1ml/l及び36%塩酸の約
1ml/lと98%硫酸の約17ml/lであれば溶解
させることが可能である。
【0024】なお、大量に被処理フィルムを処理する場
合には、錫の析出量の管理及び溶液の大量持ち出し量が
多いために濃度管理が難しいので上限である21g/l
とするのが望ましい。また、濃度が2.6g/l程度と
低い場合は、浸漬時間を10〜15分と長くすればそれ
以上の濃度の場合と同程度の効果が得られる。
【0025】浸漬温度は、通常8〜40℃程度とするの
が望ましい。温度が高くなると浸漬時間が短くても均一
な吸着を示すが、50℃を超えると液の耐久性が低下す
るので好ましくない。この低下の原因は、Sn2+イオン
がSn4+イオンに酸化され易くなり吸着性が低下するた
めと考えられる。なお、浸漬中、大気ガスによると考え
られる気泡が被処理フィルムに付着すると白金イオンの
吸着を均一にできなくなるおそれがあるので、被処理フ
ィルム或いは溶液自体を動かして気泡を取り除くことが
望ましい。
【0026】被処理フィルムを水洗し後、白金化合物の
水溶液に浸漬することによって白金の被覆(析出)を行
なう。
【0027】上記白金化合物としては、水又は塩酸水溶
液に溶解するものであれば特に制限されず、例えば
(a)塩化第一白金(II)、(b)塩化白金(IV)、
(c)テトラクロロ白金(II)酸のナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモンニウム塩等、(d)ヘキサクロロ白金
(IV)酸、そのナトリウム塩、カリウム塩、アンモンニ
ウム塩等、(d)テトラブロモ白金(II)酸のカリウム
塩、(f)ヘキサブロモ白金(IV)酸、そのナトリウム
塩、カリウム塩、アンモンニウム塩等が挙げられる。
これら化合物の1又は2以上を水、塩酸水溶液等に溶解
させ、白金濃度として通常0.008〜0.08g/l
程度とした水溶液を用いることが好ましい。なお、上記
化合物のうち塩化第一白金(II)又はその塩を使用する
場合には、塩酸を1〜10ml/l程度の濃度で用いる
ほうが良く溶解するのでより好ましい。 上記濃度が
0.08g/lを超える場合には、同じ被覆条件でも白
金が多く析出するので輻射(放射)の強度は高くなる
が、輻射率はほとんど同じである。即ち、自然界におけ
る熱放射量は一定であるため、高濃度の溶液により白金
を多量に析出させても人体に対する低温輻射機能効果は
上がらず、白金を浪費するだけとなるので好ましくな
い。それよりも本発明では、均一に白金を析出すること
が重要である。また、被処理フィルムを大量に処理する
場合は、被覆した白金の析出量管理、溶液の大量の持ち
出し量による濃度管理等が難しい。従って、白金の濃度
の上限は、0.08g/lとすることが望ましい。
【0028】上記濃度の白金化合物水溶液で浸漬処理し
た被処理フィルムにおいては、3μm以上の波長即ち遠
赤外線領域での輻射率は、バラツキはあるものの、未処
理のものと比較して輻射率が約5〜35%上昇するが、
白金の濃度が0.008g/l未満の場合には、輻射率
の向上が不十分となる。
【0029】浸漬条件は、通常8〜50℃程度で0.5
〜5分間程度とする。上記温度範囲を外れると白金の析
出が均一にできなくなるので望ましくない。なお、浸漬
中、大気ガスによると考えられる気泡が被処理フィルム
に付着すると白金イオンの吸着を均一にできなくなるお
それがあるので、被処理フィルム或いは溶液自体を動か
して気泡を取り除くことが望ましい。
【0030】以上の処理が終わった後、被処理フィルム
を水洗し、乾燥すれば白金被覆フィルムが得られる。な
お、上記の一連の処理工程で白金の被覆重量が目的とす
る値より少ないときには、水洗した後、再び上記塩化錫
溶液による処理及び白金化合物水溶液による処理を上記
と同様にして行ない、必要であればさらにこの工程を複
数回繰り返すことによって所望の被覆重量にすることが
できる。
【0031】次に、上記白金被覆フィルムを用いて合わ
せガラスを作成する。この合わせガラスは、二枚のガラ
スの各片面(フィルムを挟む面)と上記フイルムの両面
に透明性接着剤を塗布し、或いはガラスの各片面のみに
透明性接着剤を塗布し、張合わせれば得られる。接着剤
としては、上記フィルムとガラスとを接着でき且つ透明
性を有するものであれば公知の接着剤を使用できるが、
エチレンビニルアセテート共重合体、ポリビニルブチラ
ール共重合体、エチレンビニル共重合体、これら共重合
体の一部分を酢酸基、水酸化基、カルボシキル基等で鹸
化したもの等からなる熱可塑性樹脂系接着剤が好まし
い。透明性接着剤の塗布量(厚さ)は、用いるガラス及
びフィルムの材質、用途等によって適宜定めれば良く、
通常100〜500μm程度とする。
【0032】
【作用】溶液中の白金イオンは、吸着した錫イオンによ
り金属白金に還元される。その場合の化学反応式は、S
2++Pt2+→Sn4++Pt0 (金属)及び2Sn2+
Pt4+→2Sn4++Pt0 (金属)で示される。X線光
電子分光分析での結果では、白金は浸漬溶液のイオン価
数に関係なくほとんどが金属の状態で存在していること
が認められた。
【0033】なお、原材料としてポリエステルフイルム
を用い、白金がどの程度被覆されるかにつき調べた。塩
化錫(II)約20g/lと濃塩酸約16ml/lの混合
水溶液(温度約21℃)に約4分間浸漬(時々ゆっくり
かき混ぜる)し、水洗した。次いで、ヘキサクロロ白金
(IV)酸(白金として約0. 035g/l溶解)の水溶
液(温度約25℃)に約5分間浸漬(時々ゆっくりかき
混ぜる)して白金を被覆した後、水洗し、乾燥し硝酸ー
塩酸混液(王水)に白金を溶出させ、これを原子吸光度
分析法により定量分析すると、平均約0.0003mg
/cm2 であった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、優れた低温輻射機能を
もつ合わせガラスを製造することができる。即ち、この
合わせガラスは、入射する太陽の熱エネルギー、或いは
電灯、ストーブ、人体等から放射される熱エネルギーの
一部を当該ガラスを通して生体等に有益な低温輻射熱に
変換し、且つその作用は長期にわたって持続するという
優れた効果を発揮できる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころを一層明瞭にする。なお、実施例中の輻射率の測定
は次のようにして行なった。即ち、赤外分光光度計(赤
外分光光度計「IR−430」島津製作所製)を用いて
赤外波長領域においての反射率を白金処理しないものと
白金処理したものについて比較して測定し、輻射率の増
加率(%)として表した。
【0036】実施例1ポリエステルフイルム(厚さ約7
5μm)を水酸化ナトリウム100g/l水 溶液(温度60〜68℃)に15分間浸漬(時々ゆっく
りかき混ぜた)した後水洗した。次いで0.3%塩酸水
溶液に浸漬した後、水洗した。次に、SnCl2・2H
2 0約20g/lと濃塩酸(HCl)約15ml/lの
混合水溶液(温度約22℃)に約3. 5分間浸漬(時々
ゆっくりかき混ぜた)した後、水洗した。ヘキサクロロ
白金(IV)酸(Ptとして約0. 037g/l溶解)の
水溶液(温度約18℃)に約3分間浸漬(時々ゆっくり
かき混ぜる)した後水洗し、乾燥した。その後、接着剤
(熱可塑性樹脂)のエチレンビニル共重合体を二枚の透
明ガラスの片面に塗布(片面、厚さ約150μm)し、
次に上記の白金被覆フイルムの両面に塗布(片面、厚さ
約100μm)して合わせガラスにした。その一部を切
り出し輻射率試験を行った結果、輻射率は20%程度上
昇していた。
【0037】実施例2 ポリエステルフイルム(厚さ約75μm)を水酸化ナト
リウム100g/l水溶液(温度60〜68℃)に25
分間浸漬(時々ゆっくりかき混ぜた)した後、水洗し
た。次いで0.1%硫酸水溶液に浸漬した後、水洗し
た。SnCl2 ・2H2 0約25g/lと濃塩酸(HC
l)約15ml/lの混合水溶液(温度約23℃)に5
分間浸漬した後、水洗し、ヘキサクロロ白金(IV)酸の
カリウム塩(Ptとして約0.037g/l溶解)に塩
酸1m/lを添加した水溶液(温度約18℃)に約3分
間浸漬した後、水洗し、乾燥した。その後、接着剤(熱
可塑性樹脂)としてエチレンビニル共重合体を二枚の透
明ガラスの片面に塗布(片面、厚さ約300μm)し、
上記の白金被覆フイルムに塗布しないで合わせガラスに
した。その一部を切り出し、輻射率試験を行った結果、
輻射率は30%程度上昇していた。
【0038】実施例3 ポリエステルフイルム(厚さ約75μm)を水酸化ナト
リウム180g/lの水溶液(温度60〜68℃)に2
0分間浸漬(時々ゆっくりかき混ぜた)した後、水洗し
た。次いで3%塩酸水溶液に浸漬した後、水洗した。次
に、SnCl2・2H2 0約20g/lと濃塩酸(HC
l)約15ml/lの混合水溶液(温度約25℃)に約
4分間浸漬(時々ゆっくりかき混ぜた)した後、水洗し
た。次に、テトラクロロ白金(IV)酸(Ptとして約
0.03g/l溶解)の水溶液(温度約28℃)に約3
分間浸漬(時々ゆっくりかき混ぜた)した後、水洗し、
乾燥した。その後、接着剤(熱可塑性樹脂)としてエチ
レンビニルアセテエトを二枚の型板ガラスの片面(透
明、平滑面)に塗布(片面、厚さ約150μm)し、次
に上記の白金被覆フイルムの両面に塗布(片面、厚さ約
100μm)して合わせガラスにした。その一部を切り
出し輻射率試験を行った結果、輻射率は20%程度上昇
していた。
【0039】実施例4 素材がポリカーボネートである厚さ約70μmの透明フ
イルムを水酸化ナトリウム約50g/lと界面活性剤
(商品名:ママローヤル、ライオン(株)製)約3ml
/lの混合水溶液(温度約50℃)に10分間浸漬(時
々ゆっくりかき混ぜた)して汚れを除去し、水洗した。
次いで、ジメチルホルミアミド700ml/l、温度5
5℃、10分浸漬、水洗した。次に、クロム酸−硫酸−
燐酸水溶液(無水クロム酸約20g/l・硫酸約600
ml/l、燐酸100ml/lの水溶液、温度55〜7
0℃)に5〜20分間浸漬(時々ゆっくりかき混ぜた。
浸漬時間が長すぎると若干透明性に欠ける場合があるの
で注意する。)した後水洗した。次に、亜硫酸水素ナト
リウム30g/l、温度25℃の水溶液に約0.5分間
浸漬して付着している6価クロムを3価クロムに還元し
た。その後、充分水洗した後、SnCl2 ・2H2 0約
25g/lと濃塩酸(HCl)約18ml/lの混合水
溶液(温度約21℃)に約4分間浸漬(時々ゆっくりか
き混ぜた)した後、水洗し、ヘキサクロロ白金(IV)酸
(Ptとして約0. 045g/l溶解)の水溶液(温度
約25℃)に約3分間浸漬(時々ゆっくりかき混ぜた)
した後、水洗し、乾燥した。
【0040】その後、接着剤(熱可塑性樹脂)としてエ
チレンビニル共重合体を二枚の透明ガラスの片面に塗布
(片面、厚さ約200μm)し、次に上記の白金被覆フ
イルムの両面に塗布(片面、厚さ約150μm)して合
わせガラスにした。その一部を切り出し輻射率試験を行
った結果、輻射率は29%程度上昇していた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明性合成樹脂フイルムを錫化合物水溶液
    に浸漬した後、白金化合物水溶液に浸漬して白金を上記
    フイルム上に析出させて得た白金被覆フィルムをガラス
    の間に張り合わせることを特徴とする低温輻射機能をも
    つ合わせガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】白金被膜フィルムをガラスの間に張り合わ
    せるに際し、透明性接着剤を当該ガラス及び/又はフィ
    ルムに塗布して張り合わせる請求項1記載の合わせガラ
    スの製造方法。
JP14935493A 1993-06-21 1993-06-21 低温輻射機能をもつ合わせガラスの製造方法 Withdrawn JPH0710615A (ja)

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