JPH07105986B2 - 圧電スピーカ - Google Patents

圧電スピーカ

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JPH07105986B2
JPH07105986B2 JP63135218A JP13521888A JPH07105986B2 JP H07105986 B2 JPH07105986 B2 JP H07105986B2 JP 63135218 A JP63135218 A JP 63135218A JP 13521888 A JP13521888 A JP 13521888A JP H07105986 B2 JPH07105986 B2 JP H07105986B2
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フレームに弾性支持片を介して支持されてい
る振動板を、この振動板に取付けた圧電発音体にて駆動
させる圧電スピーカに関する。
従来の技術 圧電スピーカの基本構造は、第2図に示すようになって
いる。即ち、振動板3の外周部が弾性支持片2を介して
フレーム1に支持され、この振動板3に圧電発音体4が
支持部材6を介して固定されている。この圧電発音体4
は、1対の圧電体4a,4aと、これらにて挟まされた金属
板4bとを有し、圧電体4aにて金属板4bを撓ませることに
より振動板3を駆動する。よって、圧電スピーカから音
が発せられる。
この他のものとしては、圧電発音体4の振動板3に会す
る固定強度アップを図るべく、第3図に示すように圧電
発音体4を両側から挟んでこれを内蔵するホルダー5を
振動板3に固定したものや、第4図に示すように口径の
大きいスピーカの場合、振動板と同一の材料でホルダー
15を形成してこのホルダー15自体を振動板として使用
し、かつホルダー15の内部に複数の圧電発音体4を設け
たものが提案されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、第3図のものでは、ホルダー5が厚いた
めに全体に厚みが振動板3とホルダー5で厚くなり、ま
た、第4図のものでは、2つの圧電発音体4,4間の樹脂
の量が多く(ホルダーは樹脂で出来ているため)、この
ために振動板が重くなって振動しにくくなり、音圧レベ
ルの上昇が妨げられていた。
本発明は、斯かる問題点を解決すべくなされたものであ
り、圧電発音体の固定強度アップを図っても、薄型であ
ると共に振動板等の振動部分が軽量である圧電スピーカ
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明に係る圧電スピーカは、フレームに弾性支持片を
介して支持されている振動板を、この振動板に取付けた
1又は2以上の圧電発音体にて駆動させる圧電スピーカ
において、前記圧電発音体を覆う断面E字状の補強カバ
ーが、この中央部突起を圧電発音体に固定し、また、端
縁部突起を圧電発音体の周りの振動板部分に固定した状
態で、各圧電発音体毎に設けられていると共に、この補
強カバー及び前記振動板が発泡樹脂からなることを特徴
とする。
作用 本発明にあっては、断面E字状の補強カバーにより各圧
電発音体の振動板に対する固定強度アップを図っている
ので、圧電スピーカの薄肉化が可能となり、また、圧電
発音体が1つの場合でも補強カパーが従来のホルダーよ
りも軽量となって振動板等の振動部分の軽量化を図り得
ることは勿論であるが、圧電発音体を2以上備えた場合
であっても圧電発音体間の樹脂量が少なくなって、振動
板等の振動部分の軽量化を図り得る。
その上、補強カバー及び振動板の両方が発泡樹脂からな
ると共に、この発泡樹脂製補強カバーの端縁部突起を、
発泡樹脂製振動板部に固定しているので、補強カバー自
体が振動し、結果的に振動板の一部を構成する。
実施例 第1図は本発明に係る圧電スピーカの平面断面図であ
る。図中1は額縁状のフレームであり、このフレーム1
には、例えば発泡ウレタン,ゴム,革等の弾性材料から
なる弾性支持片2を介して振動板3が支持され、振動板
3が振動容易となっている。この振動板3は、発泡樹
脂、例えば発泡ポリスチレンを使用しており、樹脂板や
金属板を用いる場合より軽量化を図っている。
上記振動板3の裏面側には、複数の圧電発音体4が夫々
円柱状の支持部材6を介して取付けられている。各圧電
発音体4は、例えばPZT等からなる一対の円形の圧電体4
a,4aを、これよりも大径である円形の金属板4bの両面に
貼着した構成である。
この圧電発音体4は、補強カバー7にて押さえられた状
態で覆われている。この補強カバー7は、振動板3と同
じく発泡樹脂、例えば発泡ポリスチレンからなり、円板
の同一面上の中心部と全周の端縁部とが突起した断面E
字状に形成されており、中心部突起7aが圧電発音体4の
後側の圧電体4aに、他方の環状をした端縁部突起7bが圧
電発音体4の近傍の振動板3部分に夫々接着等により固
定され、振動板3に対する圧電発音体4の固定強度の向
上を図っている。前記中心部突起7aにて前記圧電体4aを
固定する位置は、中心部突起7aの中心軸の延長線上に前
記支持軸6の中心軸が存在するように設けることが好ま
しく、これにより圧電スピーカの周波数特性において音
圧ピークの発生が抑制できる。
なお、本発明は、上記のように複数の圧電発音体を備え
た圧電スピーカに限らず、圧電発音体を1つ備えた圧電
スピーカにも適用できることは勿論である。
また、上記実施例では圧電発音体4を円形の補強カバー
7にて補強しているが、本発明はこれに限らず、正面視
で矩形状をした補強カバーを用いて圧電発音体を完全に
覆った状態に設けてもよく、或いは正面視において細長
い形状をした補強カバーを用いて、圧電発音体の中心部
を通って端から端までを覆った状態に設けて補強しても
よい。
発明の効果 以上詳述した如く本発明による場合には、断面E字状の
補強カバーにより振動板に対する圧電発音体の固定強度
アップを図っているので、補強カバーが従来のホルダー
よりも厚みが半分程度となり、ホルダーを用いたものよ
り圧電スピーカの厚みを薄くでき、また、圧電発音体を
1つ設けた場合にも勿論であるが、複数設けた場合にあ
っても各圧電発音体の部分だけ補強カバーにて補強すれ
ばよく、振動板等の振動部分を軽量にできるという優れ
た効果を奏する。
加えて、補強カバー及び振動板の双方が発泡樹脂であ
り、補強カバーの端縁部突起を振動板部に固定している
ところから作用のところで述べたように補強カバーが振
動板の一部を構成することとなる結果、振動板の軽量化
と同時に音圧レベルの増大が図れ、内部損失が大きくな
って周波数特性の平坦化が実現するという効果を確保す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面断面図、第2図は
従来の圧電スピーカの基本構造を示す平面断面図、第3
図はホルダーを有する従来の圧電スピーカを示す平面断
面図、第4図は振動板がホルダーからなる従来の圧電ス
ピーカを示す平面断面図である。 1……フレーム、2……弾性体、3……振動板、4……
圧電発音体、7……補強カバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームに弾性支持片を介して支持されて
    いる振動板を、この振動板に取付けた1又は2以上の圧
    電発音体にて駆動させる圧電スピーカにおいて、 前記圧電発音体を覆う断面E字状の補強カバーが、この
    中央部突起を圧電発音体に固定し、また、端縁部突起を
    圧電発音体の周りの振動板部分に固定した状態で、各圧
    電発音体毎に設けられていると共に、この補強カバー及
    び前記振動板が発泡樹脂からなることを特徴とする圧電
    スピーカ。
JP63135218A 1988-05-31 1988-05-31 圧電スピーカ Expired - Fee Related JPH07105986B2 (ja)

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