JPH07105810A - 過負荷保護スイッチ - Google Patents

過負荷保護スイッチ

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Publication number
JPH07105810A
JPH07105810A JP24431193A JP24431193A JPH07105810A JP H07105810 A JPH07105810 A JP H07105810A JP 24431193 A JP24431193 A JP 24431193A JP 24431193 A JP24431193 A JP 24431193A JP H07105810 A JPH07105810 A JP H07105810A
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JP
Japan
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bimetal
movable
contact
movable member
movable contact
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Application number
JP24431193A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ezaki
猛 江碕
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェールセーフ機能を達成するものでありな
がら、製品出荷等時に動作確認テストを行うことを可能
にする。 【構成】 本発明の過負荷保護スイッチは、ケース11
内に、固定接点12、13と、可動接点22、23を有
する可動接点用バイメタル20と、ヒータ15とを設け
て成るものにおいて、可動接点用バイメタル20を支持
する可動軸17を、可動接点22、23が固定接点1
2、13から離間する離間方向へ移動可能に設け、そし
て、可動接点用バイメタル20の動作温度よりも高い動
作温度を有し且つ可動軸17を上記離間方向へ移動駆動
するように動作変形する可動部材用バイメタル24を備
えたものである。この場合、可動部材用バイメタル24
が動作変形することによりフェールセイフ機能が達成さ
れ、また、復帰変形することにより動作確認テストが可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモータの回転拘
束時等にモータに流れる過電流を検知してモータを断電
する機能を備えた過負荷保護スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の過負荷保護スイッチの一例を、
図14ないし図16に示す。この図14において、ケー
ス1内には、固定接点2、2が設けられていると共に、
これら固定接点2、2と接離する可動接点3、3を有す
る可動接点用バイメタル4が設けられている。上記可動
接点用バイメタル4は、支持ねじ5の上端部において、
ばね6とワッシャ7との間に挟持されて固定されてい
る。また、上記ワッシャ7は、支持ねじ5の上端部に熱
溶解金属8により接合されている。そして、ケース1内
には、可動接点用バイメタル4に直列に接続されたヒー
タ9が設けられている。
【0003】上記構成の場合、モータの回転拘束時等
に、モータに過電流が流れると、その過電流によりヒー
タ9が発熱し、可動接点用バイメタル4を加熱する。こ
れにより、可動接点用バイメタル4がその動作温度まで
加熱されると、図15に示すように、可動接点用バイメ
タル4が動作変形し、可動接点3が固定接点2から離間
する。この結果、モータが断電される。この後、可動接
点用バイメタル4が復帰温度まで冷却されると、可動接
点用バイメタル4が動作変形前の形態に復帰変形し、可
動接点3が固定接点2に接触するように構成されてい
る。
【0004】さて、上記可動接点用バイメタル4の開閉
寿命が尽きた場合には、可動接点3が固定接点2に接触
しっぱなしなるか、或いは、離間しっぱなしになる。こ
こで、可動接点3が固定接点2に接触しっぱなしなった
場合に、過電流が流れると、ヒータ9により加熱されて
も、可動接点用バイメタル4は動作変形することができ
ないが、その代わりに、ヒータ9による加熱で熱溶解金
属8が溶解温度に達して溶解すると共に、図16に示す
ように、ばね6のばね力により可動接点用バイメタル4
が上方へ移動され、もって、可動接点3が固定接点2か
ら離間するように構成されている。これにより、モータ
を確実に断電することができ、いわゆるフェールセーフ
機能を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、熱溶解金属8を一度溶解させてしまうと、
接点2、3間が離間しっぱなしになってしまう構成であ
るので、製品出荷等時に、熱溶解金属8が溶解して接点
2、3間が離間する動作を確認するテストを行うことが
できなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、フェールセーフ
機能を達成するものでありながら、製品出荷等時に動作
確認テストを行うことができる過負荷保護スイッチを提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の過負荷保護スイ
ッチは、ケース内に、固定接点と、この固定接点と接離
する可動接点を有する可動接点用バイメタルと、このバ
イメタルに直列接続されたヒータとを設けて成る過負荷
保護スイッチにおいて、前記可動接点用バイメタルを支
持すると共に前記可動接点が前記固定接点から離間する
離間方向へ移動可能に設けられた可動部材を備え、そし
て、前記可動接点用バイメタルの動作温度よりも高い動
作温度を有し、前記可動部材を前記離間方向へ移動駆動
するように動作変形する可動部材用バイメタルを備えた
ところに特徴を有する。この場合、前記可動部材用バイ
メタルの復帰温度を、常温よりも低く設定することも好
ましい。
【0008】また、前記可動部材用バイメタルが動作変
形したときに、前記可動部材の一端部が前記ケースの外
側へ突出するように構成することも考えられる。更に、
前記ケースに、前記ヒータへ通電するための外部端子を
設ける構成としても良い。
【0009】
【作用】上記手段によれば、可動接点が固定接点に融着
して接触しっぱなしになった場合に、過電流が流れる
と、ヒータにより加熱されても可動接点用バイメタルが
動作変形できないが、このような場合には、可動部材用
バイメタルがヒータにより加熱されて動作変形して、可
動部材を離間方向へ移動駆動させる。これにより、可動
接点用バイメタルが移動されて、可動接点が固定接点か
ら離間することから、フェールセーフ機能が達成され
る。一方、可動部材用バイメタルは、復帰温度まで冷却
されると、動作変形前の形態に戻る復帰変形特性を有す
るので、上述したように可動部材用バイメタルを動作変
形させた後で、スイッチ全体を冷却してやれば、可動部
材用バイメタルが復帰変形して可動接点用バイメタルが
元の位置へ戻る。従って、製品出荷等時に、可動部材用
バイメタルの動作確認テストを行うことが可能になる。
【0010】そして、可動部材用バイメタルの復帰温度
を、常温よりも低く設定すれば、実際の使用時におい
て、可動部材用バイメタルが動作した場合には、断電し
た後、自然冷却により可動部材用バイメタルが冷却され
ても常温まで冷却されるだけであり、復帰温度まで冷却
されることがない。このため、実際の使用時には、可動
部材用バイメタルが復帰変形することがなくなり、可動
接点と固定接点を離間させたままに保持することがで
き、安全性を十分なものにできる。
【0011】また、可動部材用バイメタルが動作変形し
たときに、可動部材の一端部がケースの外側へ突出する
ように構成したときには、動作確認テストを行ったとき
に、可動部材の一端部がケースの外側へ突出したか否か
を視認することにより、可動部材用バイメタルの動作を
容易に確認することができる。そして、突出した一端部
を手でケース内へ押し込んでやれば、可動部材及び可動
部材用バイメタルを元の位置へ復帰させることができ
る。更に、ケースに、ヒータへ通電するための外部端子
を設ける構成としたときには、可動接点用バイメタルが
動作変形して可動接点と固定接点が離間したときにも、
ヒータへ通電し続けることができるので、可動部材用バ
イメタルの動作確認テストを一層容易に行うことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を冷蔵庫のコンプレッサ用の過
負荷保護スイッチに適用した第1の実施例について図1
ないし図3を参照しながら説明する。まず、過負荷保護
スイッチの全体構成を示す図1において、ケース11内
には、上下部位に接点支持凸部11a及び11bが内方
へ向けて突設されており、これら接点支持凸部11a及
び11bの左面部に固定接点12及び13が配設されて
いる。これら固定接点12及び13のうちの一方の固定
接点12には、ケース11の外方へ突出する第1の端子
14が一体に形成されて接続されている。そして、他方
の固定接点13には、ヒータ15の一端部が接続されて
いる。このヒータ15の他端部には、ケース11の外方
へ突出する第2の端子16が接続されている。
【0013】また、ケース11内の左右両側壁部には、
軸穴11c及び11dが形成されている。これら軸穴1
1c及び11d内には、可動部材である例えば可動軸1
7の両端部が嵌合支持されていると共に、図3にも示す
ように、上記可動軸17が左右方向へ所定移動量だけ移
動可能に構成されている。そして、可動軸17には、そ
の中間部分に止め板18が固定されていると共に、左端
部に径大部19が設けられている。更に、可動軸17の
うちの径大部19と止め板18との間の部位には、可動
接点用バイメタル20が貫通支持されている。この可動
接点用バイメタル20の右側面部と上記止め板18との
間には、コイルばね21が設けられており、このコイル
ばね21のばね力により可動接点用バイメタル20が径
大部19に押し付けられて保持されている。
【0014】ここで、上記可動接点用バイメタル20
は、全体として右側面部が凹状となるように湾曲してお
り、その右側面両端部に前記固定接点12及び13と接
離する可動接点22及び23が設けられている。この場
合、図1に示すように、可動軸17が右方へ移動した状
態で、可動接点用バイメタル20の可動接点22、23
が固定接点12、13に接触するように構成されてい
る。この接触状態で、可動接点用バイメタル20と上記
ヒータ15とが直列接続されて、上記第1の端子14と
第2の端子16との間が閉成されている。この状態が、
通常状態である。
【0015】そして、上記可動接点用バイメタル20
は、第1の端子14と第2の端子16との間に過電流が
流れてヒータ15が発熱したときに、該ヒータ15によ
り加熱されて予め決められた動作温度に達すると、動作
変形して図2に示すように湾曲する。これにより、可動
接点22、23が固定接点12、13から離間し、第1
の端子14と第2の端子16との間が開路する構成とな
っている。更に、可動接点用バイメタル20は、予め決
められた復帰温度まで冷却されると、図1に示す元の形
態へ復帰変形して可動接点22、23が固定接点12、
13に接触するように構成されている。
【0016】一方、図3に示すように、可動軸17が左
方へ移動すると、可動接点用バイメタル20が一体に左
方へ移動してその可動接点22、23が固定接点12、
13から離間するように構成されている。これにより、
可動軸17は、可動接点用バイメタル20を支持すると
共に、可動接点22、23が固定接点12、13から離
間する離間方向(図1中左方)へ移動可能な構成となっ
ている。
【0017】ここで、ケース11内における右端側に
は、可動軸17を移動駆動するための可動部材用バイメ
タル24が設けられている。この可動部材用バイメタル
24は、具体的には、その基端部24aがケース11に
形成された取付穴11e内に挿入嵌合されて取付ピン2
5により取付固定されている。そして、可動部材用バイ
メタル24の先端部24bは、上記可動軸17の右端部
に突設された2個の係合凸部26、26間に嵌合されて
いる。この場合、可動部材用バイメタル24は、図1に
示すように、右方へ向けて曲がるように湾曲しており、
この状態で可動軸17を図1に示す位置に位置付けて保
持するように構成されている。
【0018】そして、上記可動部材用バイメタル24
は、可動接点用バイメタル20の動作温度よりも高い動
作温度まで加熱されると、動作変形して図3に示すよう
に左方へ向けて曲がるように湾曲する。この湾曲によ
り、可動軸17を図3に示す左方位置へ移動駆動して、
その位置に保持するように構成されている。そして、こ
の可動軸17の左方への移動に一体に可動接点用バイメ
タル20が移動することにより、可動接点22、23が
固定接点12、13から離間する構成となっている。更
に、可動部材用バイメタル24は、常温よりも低く設定
された復帰温度である例えば−10℃まで冷却される
と、図1に示す元の形態へ復帰変形することにより、可
動軸17を右方位置へ移動駆動して、その位置に保持す
るように構成されている。この結果、可動接点用バイメ
タル20が元の位置へ戻る。
【0019】次に、上記構成の作用を説明する。図1に
示す状態の過負荷保護スイッチをコンプレッサの通電路
に設けて、コンプレッサに通電すると、通常の電流が流
れている限り、ヒータ15が発熱しないから、このまま
の状態で通電が行われる。さて、コンプレッサのモータ
が過負荷状態例えば回転拘束状態になると、過電流が流
れるようになることから、ヒータ15が発熱する。この
ヒータ15による加熱により、可動接点用バイメタル2
0が動作温度に達すると、動作変形して図2に示すよう
に湾曲する。これにより、可動接点22、23が固定接
点12、13から離間し、第1の端子14と第2の端子
16との間が開路して、コンプレッサのモータが断電停
止される。
【0020】この後、自然冷却により可動接点用バイメ
タル20が復帰温度まで冷却されると、図1に示す元の
形態へ復帰変形して可動接点22、23が固定接点1
2、13に接触し、第1の端子14と第2の端子16と
の間が閉成される。以下、過電流が流れる度に、上述し
たように可動接点用バイメタル20が動作変形して開路
し、その後、冷却されると可動接点用バイメタル20が
復帰変形して閉路されるという動作が繰り返し行われ
る。
【0021】さて、上記可動接点用バイメタル20の開
閉寿命が尽きた場合には、可動接点22、23が固定接
点12、13に接触しっぱなしなるか、或いは、離間し
っぱなしになる。この場合、可動接点22、23が固定
接点12、13に離間しっぱなしになった場合は、開路
状態であるから、何の問題もない。一方、接点融着等に
より可動接点22、23が固定接点12、13に接触し
っぱなしなった場合には、過電流が流れてヒータ15に
より加熱されても、可動接点用バイメタル20は動作変
形することができない。
【0022】そこで、このような場合には、可動部材用
バイメタル24が、上記ヒータ15により加熱されて、
前記可動接点用バイメタル20の動作温度よりも高い動
作温度まで加熱されると、動作変形して図3に示すよう
に左方へ向けて曲がるように湾曲する。この可動部材用
バイメタル24の湾曲により、可動軸17が図3に示す
左方位置へ移動してその位置に保持されるので、可動接
点用バイメタル20も左方へ一体に移動して、可動接点
22、23が固定接点12、13から離間し、開路状態
となる。この後、自然冷却により、可動部材用バイメタ
ル24が常温まで冷却されても、可動部材用バイメタル
24の復帰温度が常温よりも低く設定されているので、
可動部材用バイメタル24は復帰変形しないで図3に示
す開路状態のままとなる。これにより、フェールセーフ
機能が達成されるのである。
【0023】次に、製品出荷時等に、可動部材用バイメ
タル24の動作確認テストを行う場合について述べる。
この場合には、ケース11の外側から外部ヒータにより
加熱することにより、可動部材用バイメタル24をその
動作温度まで加熱する。すると、可動部材用バイメタル
24が正常であれば、動作変形して可動軸17を左方へ
移動させるので、その移動した様子をケース11に予め
形成しておいた覗き窓を通して視認により確認するよう
にすれば良い。尚、この場合、ケース11を透明或いは
半透明部材で形成しておけば、上記覗き窓を設ける必要
はない。また、可動部材用バイメタル24を動作温度ま
で加熱する場合、ケース11に予め開口部を形成してお
き、この開口部を通して加熱するようにしても良い。
【0024】そして、上記したようにして可動部材用バ
イメタル24の正常動作を確認した後は、図示しない冷
却装置により、ケース11全体を冷却して可動部材用バ
イメタル24を常温よりも低く設定された復帰温度、具
体的には−10℃まで冷却する。すると、可動部材用バ
イメタル24は、図1に示す元の形態へ復帰変形するこ
とにより、可動軸17を右方位置へ移動駆動して、その
位置に保持する。この結果、可動接点用バイメタル20
が元の位置へ戻ることから、出荷可能な状態となる。
【0025】このような構成の本実施例によれば、可動
接点22、23が固定接点12、13に融着して接触し
っぱなしになった場合に、過電流が流れると、ヒータ1
5により加熱されても可動接点用バイメタル20が動作
変形できないが、このような場合には、ヒータ15によ
り加熱されて可動部材用バイメタル24が動作変形し
て、図3に示すように、可動軸17を離間方向へ移動駆
動する。これにより、可動接点用バイメタル20が移動
されて、可動接点22、23が固定接点12、13から
離間して開路状態となることから、フェールセーフ機能
が達成される。
【0026】一方、可動部材用バイメタル24は、復帰
温度(この場合、−10℃)まで冷却されると、動作変
形前の形態に戻る復帰変形特性を有するので、上述した
ように可動部材用バイメタル24を動作変形させた後
で、スイッチ全体を冷却してやれば、可動部材用バイメ
タル24が図1に示すように復帰変形して可動接点用バ
イメタル20が元の位置へ戻る。従って、製品出荷等時
に、可動部材用バイメタル24を加熱してその動作確認
テストを行うことが可能となる。
【0027】そして、上記実施例では、可動部材用バイ
メタル24の復帰温度を、常温よりも低く(具体的には
−10℃に)設定しているので、実際の使用時におい
て、可動部材用バイメタル24が動作した場合には、断
電した後、自然冷却により可動部材用バイメタル24が
冷却されても常温まで冷却されるだけであり、上記復帰
温度まで冷却されることがない。このため、実際の使用
時には、可動部材用バイメタル24が復帰変形すること
がなくなるから、可動接点22、23と固定接点12、
13とを離間させたままに、つまり、開路状態に保持す
ることができ、安全性を十分なものにすることができ
る。
【0028】図4ないし図6は、本発明の第2の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一の構成には、同一符号を
付している。まず、図4において、ケース11の左側壁
部には、軸穴11cに代えて、貫通孔11fが形成され
ている。そして、この貫通孔11fに、可動軸17の左
端側の径大部27が挿通支持されている。この場合、径
大部27の長さ寸法は、径大部19の長さ寸法よりも長
く設定されており、可動軸17が図4に示すように右方
へ位置した状態で、径大部27の左端端面が貫通孔11
fの外側の開口縁部とほぼ面一になるように構成されて
いる。また、径大部27の中間部位には、抜け止めピン
28が突設されている。
【0029】しかして、上記第2の実施例の作用を図5
及び図6も参照して説明する。まず、図4に示す通常状
態で、過電流が流れると、ヒータ15が発熱する。この
ヒータ15による加熱により、可動接点用バイメタル2
0が動作温度に達すると、動作変形して図5に示すよう
に湾曲する。これにより、可動接点22、23が固定接
点12、13から離間し、第1の端子14と第2の端子
16との間が開路される。この後、自然冷却により可動
接点用バイメタル20が復帰温度まで冷却されると、図
1に示す元の形態へ復帰変形して可動接点22、23が
固定接点12、13に接触し、第1の端子14と第2の
端子16との間が閉成される。
【0030】一方、可動接点用バイメタル20の開閉寿
命が尽きて、可動接点22、23が固定接点12、13
に接触しっぱなしなった場合に、過電流が流れると、可
動部材用バイメタル24が、ヒータ15により加熱され
て、可動接点用バイメタル20の動作温度よりも高い動
作温度まで加熱されると、動作変形して図6に示すよう
に左方へ向けて曲がるように湾曲する。この可動部材用
バイメタル24の湾曲により、可動軸17が図6に示す
左方位置へ移動してその位置に保持されるので、可動接
点用バイメタル20も左方へ一体に移動して、可動接点
22、23が固定接点12、13から離間し、開路状態
となる。このとき、図6に示すように、可動軸17の径
大部27の左端部がケース11の外側へ突出するように
構成されている。
【0031】従って、上記第2の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
そして、特に、第2の実施例では、可動部材用バイメタ
ル24が動作変形したときに、図6に示すように、可動
軸17の径大部27の左端部がケース11の外側へ突出
するように構成したので、可動部材用バイメタル24の
動作確認テストを行ったときに、上記径大部27の左端
部がケース11の外側へ突出したか否かを視認すること
により、可動部材用バイメタル24が正常動作すること
を容易に確認することができる。そして、突出した径大
部27の左端部を手でケース11内へ押し込んでやれ
ば、可動軸17及び可動部材用バイメタル24を図4に
示す元の位置へ極めて容易に復帰させることができる。
従って、可動部材用バイメタル24の動作確認テストを
大幅に実行し易くなる。
【0032】図7ないし図9は、本発明の第3の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一の構成には、同一符号を
付している。全体の構成を示す図7において、ヒータ1
5の一端に接続された固定接点13には、ケース11の
外方へ突出する外部端子として第3の端子29が一体に
形成されて接続されている。この第3の端子29と第2
の端子16との間に、ヒータ15を発熱させるための外
部電源を接続するように構成すれば、ヒータ15により
可動部材用バイメタル24をその動作温度まで加熱する
ことが可能となる。尚、図8は、ヒータ15により可動
接点用バイメタル20がその動作温度に達するまで加熱
されて動作変形した状態を示す図である。また、図9
は、ヒータ15により可動部材用バイメタル24がその
動作温度に達するまで加熱されて動作変形した状態を示
す図である。
【0033】従って、上記第3の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
そして、特に、第3の実施例では、ケース11に、ヒー
タ15へ通電するための第3の端子29を設ける構成と
したので、可動接点用バイメタル20が動作変形して可
動接点と固定接点とが離間した場合にも、ヒータ15へ
通電し続けることができるので、ヒータ15の通電加熱
による可動部材用バイメタル24の動作確認テストをよ
り一層容易に行うことができる。
【0034】図10ないし図12は、本発明の第4の実
施例を示すものであり、この第4の実施例は、前記第2
の実施例の構成と上記第3の実施例の構成とを組み合わ
せた構成である。即ち、図10に示すように、第2の実
施例のケース11に、第3の実施例の第3の端子29を
設けたものである。従って、この第4の実施例において
は、第2の実施例及び第3の実施例においてそれぞれ得
られる作用効果とほぼ同じ作用効果を得ることができ
る。
【0035】図13は、本発明の第5の実施例を示すも
のであり、上記第4の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第4の実施例と同一の構成には、同一符号を付
している。全体の構成を示す図13において、可動部材
用バイメタル24に代わる可動部材用バイメタル30
は、両端部30a及び30bがケース11の上下壁部内
面に形成された上部係合穴11g及び下部係合穴11h
に挿入嵌合されている。そして、可動部材用バイメタル
30の中間部位が可動軸17の2個の係合凸部26、2
6間に嵌合されている。上記可動部材用バイメタル30
は、通常、図13に示すように、左側面が凹状となるよ
うに湾曲している。
【0036】そして、上記可動部材用バイメタル30
は、その動作温度まで加熱されると、動作変形してその
右側面が凹状となるように湾曲するようになっている。
この可動部材用バイメタル30の湾曲により、可動軸1
7が左方位置へ移動駆動されてその位置に保持され、も
って、可動接点22、23が固定接点12、13から離
間する構成となっている。従って、上記第5の実施例に
おいても、第4の実施例とほぼ同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、可動接点用バイメタルを支持すると共に可動接点が
固定接点から離間する離間方向へ移動可能に設けられた
可動部材を備え、そして、可動接点用バイメタルの動作
温度よりも高い動作温度を有し可動部材を離間方向へ移
動駆動するように動作変形する可動部材用バイメタルを
備える構成としたので、フェールセーフ機能を達成する
ものでありながら、製品出荷等時に動作確認テストを行
うことができるという優れた効果を奏する。
【0038】そして、この場合、可動部材用バイメタル
の復帰温度を常温よりも低く設定したので、実際の使用
時には、可動部材用バイメタルが動作変形した後、復帰
変形することがなくなり、可動接点と固定接点を離間さ
せたままに保持することができて安全性を十分なものに
することができる。
【0039】また、可動部材用バイメタルが動作変形し
たときに、可動部材の一端部がケースの外側へ突出する
ように構成したので、動作確認テストを行ったときに、
可動部材の一端部がケースの外側へ突出したか否かを視
認することにより、可動部材用バイメタルの動作を容易
に確認することができる。そして、突出した一端部を手
でケース内へ押し込んでやれば、可動部材及び可動部材
用バイメタルを元の位置へ復帰させることができる。従
って、可動部材用バイメタルの動作確認テストを大幅に
実行し易くなる。
【0040】更に、ケースに、ヒータへ通電するための
外部端子を設ける構成としたので、可動接点用バイメタ
ルが動作変形して可動接点と固定接点が離間したときに
も、ヒータへ通電し続けることができ、可動部材用バイ
メタルの動作確認テストを一層容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す過負荷保護スイッ
チ全体の縦断側面図
【図2】通常の過負荷検知時の動作状態を示す縦断側面
【図3】フェールセーフ機能が動作した状態を示す縦断
側面図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】図3相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図8】図2相当図
【図9】図3相当図
【図10】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図11】図2相当図
【図12】図3相当図
【図13】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図14】従来構成を示す図1相当図
【図15】図2相当図
【図16】図3相当図
【符号の説明】
11はケース、12、13は固定接点、15はヒータ、
17は可動軸(可動部材)、20は可動接点用バイメタ
ル、22、23は可動接点、24は可動部材用バイメタ
ル、29は第3の端子(外部端子)、30は可動部材用
バイメタルを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に、固定接点と、この固定接点
    と接離する可動接点を有する可動接点用バイメタルと、
    このバイメタルに直列接続されたヒータとを設けて成る
    過負荷保護スイッチにおいて、 前記可動接点用バイメタルを支持すると共に前記可動接
    点が前記固定接点から離間する離間方向へ移動可能に設
    けられた可動部材と、 前記可動接点用バイメタルの動作温度よりも高い動作温
    度を有し、前記可動部材を前記離間方向へ移動駆動する
    ように動作変形する可動部材用バイメタルとを備えたこ
    とを特徴とする過負荷保護スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記可動部材用バイメタルの復帰温度
    は、常温よりも低く設定されていることを特徴とする請
    求項1記載の過負荷保護スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記可動部材用バイメタルが動作変形し
    たときに、前記可動部材の一端部が前記ケースの外側へ
    突出するように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の過負荷保護スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記ケースに、前記ヒータへ通電するた
    めの外部端子を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    過負荷保護スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記ケースに、前記ヒータへ通電するた
    めの外部端子を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    過負荷保護スイッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108089121A (zh) * 2017-12-07 2018-05-29 温州大学苍南研究院 小型断路器过载保护特性温度等效检验方法
WO2022126371A1 (zh) * 2020-12-14 2022-06-23 杭州冬蝉温控设备有限公司 一种新型过载保护开关

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