JPH07104467B2 - 光フアイバ担持用スペ−サ - Google Patents
光フアイバ担持用スペ−サInfo
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- JPH07104467B2 JPH07104467B2 JP62007026A JP702687A JPH07104467B2 JP H07104467 B2 JPH07104467 B2 JP H07104467B2 JP 62007026 A JP62007026 A JP 62007026A JP 702687 A JP702687 A JP 702687A JP H07104467 B2 JPH07104467 B2 JP H07104467B2
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- fiber
- optical fiber
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4407—Optical cables with internal fluted support member
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4479—Manufacturing methods of optical cables
- G02B6/4489—Manufacturing methods of optical cables of central supporting members of lobe structure
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光フアイバケーブルの要素として用いられ、
複数本の光フアイバを集合化して保護、担持するための
スペーサに関する。
複数本の光フアイバを集合化して保護、担持するための
スペーサに関する。
光ケーブルは低損失で大容量通信が可能なことから、公
衆通信、データ通信等多くの分野で使用されている。ま
たケーブルは、光フアイバ自体が石英あるいはプラスチ
ツクで非金属であり、このために金属を全然使用せずに
ケーブルを構成でき、電界、磁界の影響を受けないよう
にすることができるから、特に高圧の電力線近傍の区間
で誘導妨害を受けないようにしたいとき、または高圧電
力線の近傍で高絶縁性により安全を確保したいときなど
には有効な通信線となる。しかし、光フアイバは金属導
体通信線に比して圧壊力、引張力に対して弱い欠点があ
り、重要回線あるいは圧壊力、引張力などが加わる所で
は、光フアイバにそれ等の力が直接に加わらないように
するため、長さ方向にらせん溝を有するスペーサに光フ
アイバを収納する構造の光ケーブルが使用されている。
光フアイバの長所である非誘導性および安全性を生かす
ためには上記スペーサ自体も非金属であることが望まし
い。
衆通信、データ通信等多くの分野で使用されている。ま
たケーブルは、光フアイバ自体が石英あるいはプラスチ
ツクで非金属であり、このために金属を全然使用せずに
ケーブルを構成でき、電界、磁界の影響を受けないよう
にすることができるから、特に高圧の電力線近傍の区間
で誘導妨害を受けないようにしたいとき、または高圧電
力線の近傍で高絶縁性により安全を確保したいときなど
には有効な通信線となる。しかし、光フアイバは金属導
体通信線に比して圧壊力、引張力に対して弱い欠点があ
り、重要回線あるいは圧壊力、引張力などが加わる所で
は、光フアイバにそれ等の力が直接に加わらないように
するため、長さ方向にらせん溝を有するスペーサに光フ
アイバを収納する構造の光ケーブルが使用されている。
光フアイバの長所である非誘導性および安全性を生かす
ためには上記スペーサ自体も非金属であることが望まし
い。
現在広く使用されている上記非金属スペーサとしては、
中心抗張力線として繊維強化プラスチツク単線や撚線を
使用しその外周にポリエチレンからなる成形体を押出被
覆し、成形体の外周には長さ方向にらせん状に複数条の
溝を形成したポリエチレンスペーサが一般的である。
中心抗張力線として繊維強化プラスチツク単線や撚線を
使用しその外周にポリエチレンからなる成形体を押出被
覆し、成形体の外周には長さ方向にらせん状に複数条の
溝を形成したポリエチレンスペーサが一般的である。
繊維強化プラスチツク中心抗張力線を要求される抗張力
に応じた太さの単線とするときは比較的剛直なものとな
り、単にこれをポリエチレン成形体で被覆してなるポリ
エチレンスペーサは、湾曲させた場合に、湾曲部が大き
くなり、捲設を必要とする配線及び可動通信索としては
不適当であるので、これらの用途に適した可撓性を有す
るスペーサが求められていた。
に応じた太さの単線とするときは比較的剛直なものとな
り、単にこれをポリエチレン成形体で被覆してなるポリ
エチレンスペーサは、湾曲させた場合に、湾曲部が大き
くなり、捲設を必要とする配線及び可動通信索としては
不適当であるので、これらの用途に適した可撓性を有す
るスペーサが求められていた。
従つて本発明の目的は、すぐれた柔軟性及び屈曲性を有
し、捲設を必要とする配線や可動通信索のために好まし
く用いられる新規な光フアイバ担持用スペーサを提供す
ることにある。
し、捲設を必要とする配線や可動通信索のために好まし
く用いられる新規な光フアイバ担持用スペーサを提供す
ることにある。
上記目的を達成する本発明は、外周に熱可塑性樹脂によ
る一次被覆を有する繊維強化プラスチツク単線を複数本
撚合せてなる繊維強化プラスチツク撚線を中心抗張力線
とし、その周囲に設けられた熱可塑性樹脂からなるスペ
ーサ本体に、長さ方向の複数の光フアイバ装着用溝を形
成した光フアイバ担持用スペーサであつて、前記の一次
被覆の熱可塑性樹脂とスペーサ本体用熱可塑性樹脂とを
相互に相溶性を有さない樹脂で形成したことを特徴とす
る光フアイバ担持用スペーサである。
る一次被覆を有する繊維強化プラスチツク単線を複数本
撚合せてなる繊維強化プラスチツク撚線を中心抗張力線
とし、その周囲に設けられた熱可塑性樹脂からなるスペ
ーサ本体に、長さ方向の複数の光フアイバ装着用溝を形
成した光フアイバ担持用スペーサであつて、前記の一次
被覆の熱可塑性樹脂とスペーサ本体用熱可塑性樹脂とを
相互に相溶性を有さない樹脂で形成したことを特徴とす
る光フアイバ担持用スペーサである。
以下、本発明を詳細に説明する。
従来の光フアイバ担持用スペーサは、中心抗張力線と、
該中心抗張力線の周囲に設けられた、外周に長さ方向の
複数の光フアイバ装着用溝を有する熱可塑性樹脂からな
るスペーサ本体とから通常構成されており、また前記の
中心抗張力線として単鋼線や撚鋼線及び繊維強化プラス
チツクの単線や撚線が従来用いられているが、本発明に
おいては、中心抗張力線として繊維強化プラスチツク撚
線を選択使用するものであり、該繊維強化プラスチツク
撚線は、繊維強化プラスチツク単線をスペーサ本体用熱
可塑性樹脂と相溶性を有さない樹脂で一次被覆したもの
を複数本撚り合せて形成されるものである。ここで前記
の繊維強化プラスチツク単線の特に好ましい一例として
は、ガラス繊維やポリフエニレンテレフタルアミド繊維
(例えばケブラー繊維の商品名でデユポン社から市販さ
れているものが挙げられる)の如き繊維を不飽和ポリエ
ステル樹脂溶液の如き樹脂浴に含浸させた後、出口ガイ
ドにより所定の外径に絞つて得られる棒状物(繊維含量
は通常50〜60体積%である)を所定樹脂により一次被覆
したのち、その被覆棒状物をマトリツクス樹脂が未硬化
の状態で又は硬化後に撚り合せて撚線を形成する。
該中心抗張力線の周囲に設けられた、外周に長さ方向の
複数の光フアイバ装着用溝を有する熱可塑性樹脂からな
るスペーサ本体とから通常構成されており、また前記の
中心抗張力線として単鋼線や撚鋼線及び繊維強化プラス
チツクの単線や撚線が従来用いられているが、本発明に
おいては、中心抗張力線として繊維強化プラスチツク撚
線を選択使用するものであり、該繊維強化プラスチツク
撚線は、繊維強化プラスチツク単線をスペーサ本体用熱
可塑性樹脂と相溶性を有さない樹脂で一次被覆したもの
を複数本撚り合せて形成されるものである。ここで前記
の繊維強化プラスチツク単線の特に好ましい一例として
は、ガラス繊維やポリフエニレンテレフタルアミド繊維
(例えばケブラー繊維の商品名でデユポン社から市販さ
れているものが挙げられる)の如き繊維を不飽和ポリエ
ステル樹脂溶液の如き樹脂浴に含浸させた後、出口ガイ
ドにより所定の外径に絞つて得られる棒状物(繊維含量
は通常50〜60体積%である)を所定樹脂により一次被覆
したのち、その被覆棒状物をマトリツクス樹脂が未硬化
の状態で又は硬化後に撚り合せて撚線を形成する。
本発明において、前記の繊維強化プラスチツク単線を一
次被覆するための樹脂は、上記の如くスペーサ本体用熱
可塑性樹脂と相溶性を有しない樹脂であり、例えばスペ
ーサ本体用樹脂として、最もポピユラーなポリエチレ
ン、特に高密度ポリエチレンを用いた場合には、これと
相溶性を有さないナイロン等のポリアミド樹脂が好まし
く用いられる。該ポリアミド樹脂は、ポリエチレンとの
相溶性を有さないばかりでなく、ポリエチレンよりもは
るかに高い融点を有するので、スペーサ本体用樹脂とし
てポリエチレンを溶融押出し被覆するに際して熱軟化し
ないので、特に好ましく用いられるが、用いられるスペ
ーサ本体樹脂の種類に応じて他の樹脂を用いても良いこ
とはもちろんである。上述のポリアミド樹脂とポリエチ
レンとの関係のように、一次被覆用樹脂がスペーサ本体
用樹脂よりも高い融点を有するのが好ましい。
次被覆するための樹脂は、上記の如くスペーサ本体用熱
可塑性樹脂と相溶性を有しない樹脂であり、例えばスペ
ーサ本体用樹脂として、最もポピユラーなポリエチレ
ン、特に高密度ポリエチレンを用いた場合には、これと
相溶性を有さないナイロン等のポリアミド樹脂が好まし
く用いられる。該ポリアミド樹脂は、ポリエチレンとの
相溶性を有さないばかりでなく、ポリエチレンよりもは
るかに高い融点を有するので、スペーサ本体用樹脂とし
てポリエチレンを溶融押出し被覆するに際して熱軟化し
ないので、特に好ましく用いられるが、用いられるスペ
ーサ本体樹脂の種類に応じて他の樹脂を用いても良いこ
とはもちろんである。上述のポリアミド樹脂とポリエチ
レンとの関係のように、一次被覆用樹脂がスペーサ本体
用樹脂よりも高い融点を有するのが好ましい。
また一次被覆用樹脂は、本発明の目的を達成するために
可撓性を有するものが好ましく、可撓性が不足する樹脂
を用いる場合には、可塑剤等の添加によつて可撓性を付
与しても良い。
可撓性を有するものが好ましく、可撓性が不足する樹脂
を用いる場合には、可塑剤等の添加によつて可撓性を付
与しても良い。
なお、繊維強化プラスチツク単線の樹脂による一次被覆
は、例えば繊維強化プラスチツク単線をクロスヘツドダ
イに挿通し、その外周に溶融状の樹脂を円環状ダイから
押出すことにより行なわれる。
は、例えば繊維強化プラスチツク単線をクロスヘツドダ
イに挿通し、その外周に溶融状の樹脂を円環状ダイから
押出すことにより行なわれる。
スペーサ本体樹脂と相溶性を有さない樹脂を一次被覆用
樹脂として用いることにより、中心抗張力線を構成する
単線同志及び中心抗張力線とスペーサ本体とが融着せ
ず、その結果、すぐれた柔軟性、屈曲性を有し、捲設を
必要とする配線及び可動通信索のために好適な光フアイ
バ担持用スペーサが得られる。
樹脂として用いることにより、中心抗張力線を構成する
単線同志及び中心抗張力線とスペーサ本体とが融着せ
ず、その結果、すぐれた柔軟性、屈曲性を有し、捲設を
必要とする配線及び可動通信索のために好適な光フアイ
バ担持用スペーサが得られる。
上述の如く、本発明においては中心抗張力線とスペーサ
本体とは融着せず、柔軟性、屈曲性等の利点が実現され
るものの、両者の接着が不十分なことに起因する不利益
も予想され得るが、本発明の中心抗張力線においては、
撚線を用いるので、撚構造に基づく凹凸が保持され、こ
の凹凸部に押出し被覆されたスペーサ本体用樹脂が入り
込んで得られる、いわゆるアンカー接着により中心抗張
力線とスペーサ本体は適度に係止される。
本体とは融着せず、柔軟性、屈曲性等の利点が実現され
るものの、両者の接着が不十分なことに起因する不利益
も予想され得るが、本発明の中心抗張力線においては、
撚線を用いるので、撚構造に基づく凹凸が保持され、こ
の凹凸部に押出し被覆されたスペーサ本体用樹脂が入り
込んで得られる、いわゆるアンカー接着により中心抗張
力線とスペーサ本体は適度に係止される。
また本発明の特に好ましい態様においては、繊維強化プ
ラスチツク単線を構成するマトリツクス樹脂が未硬化状
態で撚線の形成後に加熱硬化されるので、撚線の撚り合
せ状態が固く保持され、その後のスペーサ本体用樹脂の
押出し被覆時の金型の回転によつて撚線が撚り戻される
ことがないという利点がある。
ラスチツク単線を構成するマトリツクス樹脂が未硬化状
態で撚線の形成後に加熱硬化されるので、撚線の撚り合
せ状態が固く保持され、その後のスペーサ本体用樹脂の
押出し被覆時の金型の回転によつて撚線が撚り戻される
ことがないという利点がある。
一方、繊維強化プラスチツク単線を構成するマトリツク
ス樹脂を硬化した直線状の単線を撚り合せるときは、撚
線が撚り戻され易いので、撚合せ後にスペーサ本体用樹
脂と同一又は相溶性を有する樹脂で予め被覆し、しかる
後にスペーサ本体用樹脂を押出し被覆すると良い。
ス樹脂を硬化した直線状の単線を撚り合せるときは、撚
線が撚り戻され易いので、撚合せ後にスペーサ本体用樹
脂と同一又は相溶性を有する樹脂で予め被覆し、しかる
後にスペーサ本体用樹脂を押出し被覆すると良い。
なお、本発明においては、既に述べたように前記の中心
抗張力線の外周にスペーサ本体が押出し被覆されてお
り、該スペーサ本体を構成する熱可塑性樹脂として、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂が用いら
れるが、特に高密度ポリエチレンを用いるのが好まし
い。またスペーサ本体は、その外周に長さ方向の複数の
光フアイバ装着用らせん溝を有するが、該らせん溝は、
スペーサ本体用樹脂の押出し被覆時に所定の口金形状の
ダイを回転することにより得られる。
抗張力線の外周にスペーサ本体が押出し被覆されてお
り、該スペーサ本体を構成する熱可塑性樹脂として、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂が用いら
れるが、特に高密度ポリエチレンを用いるのが好まし
い。またスペーサ本体は、その外周に長さ方向の複数の
光フアイバ装着用らせん溝を有するが、該らせん溝は、
スペーサ本体用樹脂の押出し被覆時に所定の口金形状の
ダイを回転することにより得られる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 下記の方法によつて、断面形状を第1図に示したらせん
スペーサを作製した。
スペーサを作製した。
ガラス長繊維(日東紡績(株)製ガラスロービングRS2
8)からなる強化用繊維材料を、未硬化不飽和ポリエス
テル樹脂材料を収容している樹脂含浸槽に通して出口ガ
イドにより所定の外径に絞り、外径2.0mmの未硬化棒状
物(ガラス繊維含量約56容量%)からなるガラス繊維強
化プラスチツク単線1を得た。
8)からなる強化用繊維材料を、未硬化不飽和ポリエス
テル樹脂材料を収容している樹脂含浸槽に通して出口ガ
イドにより所定の外径に絞り、外径2.0mmの未硬化棒状
物(ガラス繊維含量約56容量%)からなるガラス繊維強
化プラスチツク単線1を得た。
次いでこのガラス繊維強化プラスチツク単線1をクロス
ヘツドダイに挿通し、その外周に溶融状のナイロン−12
樹脂(ダイセル化学工業(株)製ダイアミドL2121……
ベースポリマーに可塑剤を添加して柔軟性を付与したも
の)を円環状ダイから押出して前記の単線1をナイロン
樹脂で外径が3.0mmとなるように一次被覆して一次被覆
層2を形成し、得られたナイロン樹脂一次被覆単線をド
ラムに巻き取つた。
ヘツドダイに挿通し、その外周に溶融状のナイロン−12
樹脂(ダイセル化学工業(株)製ダイアミドL2121……
ベースポリマーに可塑剤を添加して柔軟性を付与したも
の)を円環状ダイから押出して前記の単線1をナイロン
樹脂で外径が3.0mmとなるように一次被覆して一次被覆
層2を形成し、得られたナイロン樹脂一次被覆単線をド
ラムに巻き取つた。
次いで該ナイロン樹脂一次被覆単線を7本撚り合せて、
これを硬化槽に導き、該硬化槽中の熱湯によつて撚線内
部の未硬化不飽和ポリエステル樹脂材料を硬化させ撚線
3とした。
これを硬化槽に導き、該硬化槽中の熱湯によつて撚線内
部の未硬化不飽和ポリエステル樹脂材料を硬化させ撚線
3とした。
次いで2800Kgの引張強度を有するこの撚線3を中心抗張
力線としてクロスヘツドダイに挿通し、所定の口金形状
のダイを回転しながら高密度ポリエチレン樹脂(商品名
ハイゼツクス6300M、MI(メルトインデツクス)0.12)
を該ダイから溶融押出して被覆し、らせん溝5を有する
スペーサ本体4を形成した後、冷却固化して、山径14.8
mm、谷径10.8mm、条数6、ピツチ450mmのらせんスペー
サ6を得、その屈曲度を下記の方法により測定した。
力線としてクロスヘツドダイに挿通し、所定の口金形状
のダイを回転しながら高密度ポリエチレン樹脂(商品名
ハイゼツクス6300M、MI(メルトインデツクス)0.12)
を該ダイから溶融押出して被覆し、らせん溝5を有する
スペーサ本体4を形成した後、冷却固化して、山径14.8
mm、谷径10.8mm、条数6、ピツチ450mmのらせんスペー
サ6を得、その屈曲度を下記の方法により測定した。
屈曲度測定方法 第2図に示す如き、らせんスペーサストツパ7、スライ
ドテーブル8及びバネ秤9を備えた装置を用いて長さ70
cmのらせんスペーサ6を、10cmの高さの弓形に屈曲させ
るに要する荷重をバネ秤9にて測定した。単位はKgであ
る。
ドテーブル8及びバネ秤9を備えた装置を用いて長さ70
cmのらせんスペーサ6を、10cmの高さの弓形に屈曲させ
るに要する荷重をバネ秤9にて測定した。単位はKgであ
る。
測定結果は、表1に示すように屈曲度が3、4Kgであ
り、屈曲性に極めて優れたものであつた。
り、屈曲性に極めて優れたものであつた。
実施例1のらせんスペーサがこのように極めて優れた屈
曲性を有するのは、撚線を構成しているガラス繊維強化
プラスチツク単線同志が、各単線を被覆しているナイロ
ン樹脂の存在によつて融着しておらず、また撚線とスペ
ーサ本体とが、撚線の外周部を構成するナイロン−12樹
脂が高密度ポリエチレンとの相溶性を有さず、しかも融
点差が40℃以上もあり(ナイロン−12樹脂融点175〜180
℃、高密度ポリエチレン融点131℃)、かつ撚線の加熱
硬化時において、マトリツクス樹脂の硬化発熱温度が単
線のナイロン−12被覆同士を融着する程迄には高温とな
らないからである。
曲性を有するのは、撚線を構成しているガラス繊維強化
プラスチツク単線同志が、各単線を被覆しているナイロ
ン樹脂の存在によつて融着しておらず、また撚線とスペ
ーサ本体とが、撚線の外周部を構成するナイロン−12樹
脂が高密度ポリエチレンとの相溶性を有さず、しかも融
点差が40℃以上もあり(ナイロン−12樹脂融点175〜180
℃、高密度ポリエチレン融点131℃)、かつ撚線の加熱
硬化時において、マトリツクス樹脂の硬化発熱温度が単
線のナイロン−12被覆同士を融着する程迄には高温とな
らないからである。
実施例2 中心抗張力線を構成する強化用繊維材料として、ガラス
長繊維の代りにケブラー49繊維(米国デユポン社製ポリ
フエニレンテレフタルアミド繊維)を用い、らせんスペ
ーサー本体を構成する高密度ポリエチレン樹脂としてハ
イゼツクス6300の代りにシヨウレツクス5003W(商品
名)(MI 0.25)を用いた以外は実施例1と同様にして
同一形状のらせんスペーサを作製し、実施例と1と同様
に屈曲度を測定した。
長繊維の代りにケブラー49繊維(米国デユポン社製ポリ
フエニレンテレフタルアミド繊維)を用い、らせんスペ
ーサー本体を構成する高密度ポリエチレン樹脂としてハ
イゼツクス6300の代りにシヨウレツクス5003W(商品
名)(MI 0.25)を用いた以外は実施例1と同様にして
同一形状のらせんスペーサを作製し、実施例と1と同様
に屈曲度を測定した。
測定結果は、表1に示すように屈曲度が4.0Kgであり、
実施例1のものとほぼ同一の屈曲性を有していた。
実施例1のものとほぼ同一の屈曲性を有していた。
比較例1 繊維強化プラスチツク単線1を被覆するための樹脂とし
て、ナイロン−12樹脂の代りに線状低密度ポリエチレン
樹脂(商品名日本ユニカ−MG211,MI 1)を用いた以外
は実施例1と同様にして同一形状のらせんスペーサを作
製し、実施例1と同様に屈曲度を測定した。
て、ナイロン−12樹脂の代りに線状低密度ポリエチレン
樹脂(商品名日本ユニカ−MG211,MI 1)を用いた以外
は実施例1と同様にして同一形状のらせんスペーサを作
製し、実施例1と同様に屈曲度を測定した。
測定結果は表1に示すように屈曲度が8.5Kgであり、実
施例1のものに比べ屈曲性がはるかに劣つていた。屈曲
性がこのように劣るのは、撚線の外周部を構成する線状
低密度ポリエチレン樹脂とスペーサ本体を構成する高密
度ポリエチレン樹脂とが、いずれもポリエチレン樹脂で
あつて互に相溶性を有し、かつほぼ同一の融点であるた
めに溶融押出し時に融着してしまうからである。
施例1のものに比べ屈曲性がはるかに劣つていた。屈曲
性がこのように劣るのは、撚線の外周部を構成する線状
低密度ポリエチレン樹脂とスペーサ本体を構成する高密
度ポリエチレン樹脂とが、いずれもポリエチレン樹脂で
あつて互に相溶性を有し、かつほぼ同一の融点であるた
めに溶融押出し時に融着してしまうからである。
比較例2 中心抗張力線を構成する強化用繊維材料として、実施例
1で用いたと同一のガラス長繊維を用い、これを不飽和
ポリエステル樹脂含浸槽に通して外径4.5mmの未硬化棒
状物を得、次いでこれを高密度ポリエチレン(らせんス
ペーサ本体を構成する高密度ポリエチレンと同一種類の
もの)で被覆して外径8.5mmの高密度ポリエチレン被覆
未硬化棒状物を得、更にこれを硬化処理後、撚り合すこ
となく単線のままで中心抗張力線として用いた以外は実
施例1と同様にして、実施例1と同一形状のらせんスペ
ーサを得た。
1で用いたと同一のガラス長繊維を用い、これを不飽和
ポリエステル樹脂含浸槽に通して外径4.5mmの未硬化棒
状物を得、次いでこれを高密度ポリエチレン(らせんス
ペーサ本体を構成する高密度ポリエチレンと同一種類の
もの)で被覆して外径8.5mmの高密度ポリエチレン被覆
未硬化棒状物を得、更にこれを硬化処理後、撚り合すこ
となく単線のままで中心抗張力線として用いた以外は実
施例1と同様にして、実施例1と同一形状のらせんスペ
ーサを得た。
このらせんスペーサは、表1に示すように屈曲度が6.0K
gであり、実施例1のものと比べ屈曲性がはるかに劣つ
ていた。屈曲性がこのように劣るのは、中心抗張力線の
外周部を構成する樹脂とスペーサ本体を構成する樹脂と
が同一種類の高密度ポリエチレン樹脂であり、溶融押出
し時に融着してしまうからであり、また撚構造でなく繊
維強化プラスチツク棒状物の径が太いので、それ自身の
剛性が高いからである。
gであり、実施例1のものと比べ屈曲性がはるかに劣つ
ていた。屈曲性がこのように劣るのは、中心抗張力線の
外周部を構成する樹脂とスペーサ本体を構成する樹脂と
が同一種類の高密度ポリエチレン樹脂であり、溶融押出
し時に融着してしまうからであり、また撚構造でなく繊
維強化プラスチツク棒状物の径が太いので、それ自身の
剛性が高いからである。
〔発明の効果〕 本発明の光フアイバ担持用スペーサは、上記の如く構成
されているので、中心抗張力線とスペーサ本体との適度
な係止力を保持しつつ、柔軟性及び屈曲性にすぐれてお
り、捲設を必要とする配線及び可動通信索のために好ま
しく用いられる。
されているので、中心抗張力線とスペーサ本体との適度
な係止力を保持しつつ、柔軟性及び屈曲性にすぐれてお
り、捲設を必要とする配線及び可動通信索のために好ま
しく用いられる。
また本発明の好ましい態様によれば、繊維強化プラスチ
ツク単線のマトリツクス樹脂が、撚線の形成後、スペー
サ本体用樹脂の押出し被覆前に硬化されているので、撚
線の撚り戻りがないという特別な効果が得られる。
ツク単線のマトリツクス樹脂が、撚線の形成後、スペー
サ本体用樹脂の押出し被覆前に硬化されているので、撚
線の撚り戻りがないという特別な効果が得られる。
第1図は、本発明の光フアイバ担持用スペーサの一例を
示す断面図、第2図は本発明の光フアイバ担持用スペー
サの屈曲度を測定するための装置の概略図である。 1……繊維強化プラスチツク単線 2……一次被覆層 3……撚線 4……スペーサ本体 5……らせん溝 6……らせんスペーサ
示す断面図、第2図は本発明の光フアイバ担持用スペー
サの屈曲度を測定するための装置の概略図である。 1……繊維強化プラスチツク単線 2……一次被覆層 3……撚線 4……スペーサ本体 5……らせん溝 6……らせんスペーサ
Claims (4)
- 【請求項1】外周に熱可塑性樹脂による一次被覆を有す
る繊維強化プラスチツク単線を複数本撚合せてなる繊維
強化プラスチツク撚線を中心抗張力線とし、その周囲に
設けられた熱可塑性樹脂からなるスペーサ本体の外周に
長さ方向の複数の光フアイバ装着用溝を形成した光フア
イバ担持用スペーサであつて、前記の一次被覆の熱可塑
性樹脂とスペーサ本体用熱可塑性樹脂とを相互に相溶性
を有さない樹脂で形成したことを特徴とする光フアイバ
担持用スペーサ。 - 【請求項2】前記の中心抗張力線は、一次被覆を有する
繊維強化プラスチツク単線を構成するマトリツクス樹脂
が未硬化の状態で撚線を形成後、加熱硬化したものであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光フア
イバ担持用スペーサ。 - 【請求項3】一次被覆を有する繊維強化プラスチツク撚
線の外周にスペーサ本体用樹脂と同一又は相溶性を有す
る樹脂からなる予備被覆層を有し、その外周がスペーサ
本体用熱可塑性樹脂で被覆されていることを特徴とする
特許請求の範囲第1項又は第2項記載の光フアイバ担持
用スペーサ。 - 【請求項4】前記の一次被覆用樹脂がポリアミド樹脂で
あり、スペーサ本体用熱可塑性樹脂がポリエチレンであ
る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項記載の
光ファイバ担持用スペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62007026A JPH07104467B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | 光フアイバ担持用スペ−サ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62007026A JPH07104467B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | 光フアイバ担持用スペ−サ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63174006A JPS63174006A (ja) | 1988-07-18 |
JPH07104467B2 true JPH07104467B2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=11654530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62007026A Expired - Lifetime JPH07104467B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | 光フアイバ担持用スペ−サ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07104467B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113903512B (zh) * | 2021-09-30 | 2024-04-26 | 中天科技海缆股份有限公司 | 一种具有状态监测功能的光电复合缆 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6027364U (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-23 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車速表示装置 |
JPS61179408A (ja) * | 1985-02-05 | 1986-08-12 | Ube Nitto Kasei Kk | 光フアイバ担持用スペ−サおよびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59186804U (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-11 | 宇部日東化成株式会社 | 光フアイバ−ケ−ブル |
-
1987
- 1987-01-14 JP JP62007026A patent/JPH07104467B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6027364U (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-23 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車速表示装置 |
JPS61179408A (ja) * | 1985-02-05 | 1986-08-12 | Ube Nitto Kasei Kk | 光フアイバ担持用スペ−サおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63174006A (ja) | 1988-07-18 |
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