JPH07104464B2 - 耐熱光ファイバの製造方法 - Google Patents

耐熱光ファイバの製造方法

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JPH07104464B2
JPH07104464B2 JP62038072A JP3807287A JPH07104464B2 JP H07104464 B2 JPH07104464 B2 JP H07104464B2 JP 62038072 A JP62038072 A JP 62038072A JP 3807287 A JP3807287 A JP 3807287A JP H07104464 B2 JPH07104464 B2 JP H07104464B2
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日鐵溶接工業株式会社
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    • G02B6/46Processes or apparatus adapted for installing or repairing optical fibres or optical cables
    • G02B6/50Underground or underwater installation; Installation through tubing, conduits or ducts

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は耐熱光ファイバ、特に金属管内に光ファイバ
が隙間をもち、余長をもって挿入された耐熱光ファイバ
の製造方法に関する。
(従来の技術) 近年広く用いられるようになった光通信ケーブルは、光
ファイバが強度的に弱いことから、金属管で被覆した光
ファイバが要求されるようになって来ている。たとえ
ば、架空、海底、地下などに延線される光ファイバは、
過度の張力を防止し、あるいは耐環境性を持たせるため
に金属管で被覆して用いられる。さらに、被覆が金属管
であると、テンションメンバが不要となり、架線のたる
みが小さいためにスパンを大きくして延線することがで
きるなどの利点がある。
また、一般に金属管に挿入される光ファイバとして、光
ファイバ素線と光ファイバ心線とがある。光ファイバ素
線は、裸光ファイバに1次被覆した施した光ファイバで
ある。1次被覆は、シリコン樹脂層を含む1層または2
層からなっており、裸光ファイバの表面が外界の物体と
直接接触して微小きずやマイクロベンディングが発生す
るのを防ぐとともに、大気雰囲気からのガス吸収を防止
する。光ファイバ心線は、光ファイバ素線に2次被覆し
た光ファイバである。2次被覆は、被覆材としてナイロ
ンやポリエチレンなどのが用いられ、補強および取扱い
を容易にする。
なお、金属管入りの光ファイバが加熱され、あるいは張
力が加って伸びた場合、その伸びを吸収するように、金
属管および光ファイバが全長にわって実質的に均一な温
度にある状態で光ファイバが金属管の長さより長くなっ
ている。その余分の長さを余長という。光ファイバを蛇
行させ、あるいはうねらせて余長を形成する。
従来、金属管等の管に光ファイバを挿通した光ファイバ
線を製造する方法として、テープ成形−溶接法(たとえ
ば特開昭60−46869)が知られている。この方法では、
金属テープを管状に成形し、テープの両側縁を溶接して
管を製造しながら光ファイバを挿入していく。
また、他の方法として管挿入法(たとえば特開昭58−25
606)が知られている。この方法では、管内に鋼線を挿
入したアルミ管を製造したあと、管を縮径加工し、つい
で管内の鋼線を光ファイバに引き替える。
(発明が解決しようとする問題点) 光ファイバは火災時に、炉などの高温測定時に、あるい
はエネルギ伝送時に高温状態となることがある。しか
し、上記従来の金属管に挿入される光ファイバ心線は、
ナイロン、ポリエチレンなどで被覆されているので、た
とえば200℃を超える高温にさらされると、被覆材は分
解あるいは燃焼して裸光ファイバを劣化させる。また、
金属管が長手方向に開口部を有しない場合は、発生ガス
により管内圧が上昇して、管の両端から噴出し接続部を
破壊したり、激しい場合は金属管そのものを破壊する。
ところで、200℃を超えるような高温に耐えることので
きる耐熱光ファイバは従来なかったので、前記公報(あ
るいはその他の文献)は、耐熱光ファイバの製造につい
ては全く示唆していない。また、単にこれら公報で開示
された従来の光ファイバの製造方法を用いただけでは、
良質の耐熱光ファイバを製造することは困難であった。
その理由は、裸光ファイバに表面傷やマイクロベンディ
ングが発生し、また大気からのガス吸収により伝送特性
が劣化する虞れがあるからである。
(問題点を解決するための手段) 第1の発明の耐熱光ファイバの製造方法は、光ファイバ
が金属管内に間隙をもち、余長をもって挿入されている
耐熱光ファイバを製造する方法において、裸光ファイバ
外周面を直接被覆するシリコン樹脂層を含む被覆材で裸
光ファイバが被覆された光ファイバ素線または光ファイ
バ心線を準備し、金属管に挿入する直前にシリコン樹脂
以外の被覆材の溶融または分解温度以上に光ファイバ素
線または光ファイバ心線を加熱して、前記シリコン樹脂
層を残して光ファイバ素線または光ファイバ心線の被覆
材を除去し、残存するシリコン樹脂層で被覆された裸光
ファイバを金属管に挿入する。
第2の発明の耐熱光ファイバの製造方法は、光ファイバ
が金属管内に間隙をもち、余長をもって挿入されている
耐熱光ファイバを製造する方法において、光ファイバ素
線または光ファイバ心線を準備し、金属管に挿入する直
前に溶剤により被覆材を溶解除去して裸光ファイバと
し、該裸光ファイバを金属管に挿入する。
裸光ファイバは石英系、多成分系等のガラスからなって
いる。金属管は鋼、アルミニゥムその他所望の材質で、
シームレス管、ティグ溶接管、高周波溶接管、鍛接管の
いずれでもよい。金属管の外径と肉厚は、伸管における
断線、最終製品である耐熱光ファイバの外径、強度、伸
びなどを考慮して決められるが、被覆材を除去した裸光
ファイバまたは残存シリコン樹脂層で被覆された裸光フ
ァイバ(以下、被覆除去裸光ファイバという)の挿通作
業性の点から金属管の内径は、被覆除去裸光ファイバの
外径より少なくとも0.1mm大きくなければならない。ま
た、長尺の耐熱光ファイバが要求される場合には、複数
の金属管を長手方向に接続して所要の長さとする。
余長の大きさは、金属管と裸光ファイバとの間の熱膨張
率、縦弾性係数の差や、耐熱光ファイバの使用条件など
により決められる。裸光ファイバはコアおよびクラッド
からなるガラス質であるから、裸光ファイバを製造して
から管に挿入するまでの間に傷つき易い。したがって、
管に挿入する直前に光ファイバ素線または光ファイバ心
線の被覆材を除去する。なお、光ファイバ素線または光
ファイバ心線の被覆材の除去を管挿入作業と連続して実
施することが望ましいが、前述の表面欠陥やガス吸収を
実質上防止する雰囲気や時間があれば、必ずしも連続的
な処理である必要はない。
また、被覆除去裸光ファイバを管に挿入する際、表面傷
を防止するとともに挿入し易くするために、カーボン、
タルク、2硫化モリブデンなどの粉末の固体潤滑剤ある
いは適量の潤滑油(シリコン油等)を、被覆除去裸光フ
ァイバ表面に付着させておくことが望ましい。この場
合、被覆除去裸光ファイバに付着した潤滑剤、油の燃焼
防止のために管内の雰囲気をN2、Ar等の不活性ガスで置
換しておくことが望ましい。
なお、被覆除去裸光ファイバを耐熱材料でコーティング
するようにしてもよい。耐熱材料として金属、セラミッ
ク、カーボン、またはサーメットが用いられる。
(作用) この発明の耐熱光ファイバの製造方法では、ナイロン、
ポリエチレンなどからなる被覆材を除去するので、得ら
れた耐熱光ファイバは200℃を超える高温にさらされて
も、被覆材が分解し、あるいは燃焼するようなことはな
い。また、管に挿入する直前に光ファイバ素線または光
ファイバ心線の被覆材を除去するので、裸光ファイバに
すり傷などの表面欠陥が生じることはない。また、大気
からのガス吸収による伝送特性の劣化を生じることはな
い。
(実施例I) 第1図はこの発明の方法により製造した耐熱光ファイバ
の一例を示す拡大断面図である。金属管1は外径10.3m
m、肉厚0.9mmのステンレス継目無鋼管(SUS304)の素金
属管を伸管して、外径1.0mm、肉厚0.10mm、長さ1000mの
管に仕上げたものである。管1に挿入前の光ファイバ
は、石英系ガラス光ファイバ(径125μm)に1次被覆
としてシリコン樹脂をコーティングし、2次被覆として
ポリエチレンをコーティングした直径0.7mmの光ファイ
バ心線である。
本発明者等が開発した後述の振動挿通法により、上記裸
光ファイバ8を金属管1に挿通した。光ファイバ心線は
金属管1に挿入直前に加熱、溶解により、被覆材を除去
し、コア8aおよびクラッド8bのみからなる裸光ファイバ
8とした。また、管挿入の直前に裸光ファイバ8の表面
に潤滑剤としてカーボン粉末8cを付着させた。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
2図はこの発明を実施する装置の全体図および第3図は
振動テーブルの平面図である。
架台11は振動しないように床面9に強固に固定されてい
る。架台11上面の四隅には振動テーブル支持用のコイル
ばね18が取り付けられている。
架台11上には、支持ばね18を介して正方形の盤状の振動
テーブル14が載置されている。振動テーブル14の下面か
ら支持フレーム15が下方に延びている。
振動テーブル14の支持フレーム15には、一対の駆動モー
タ21、22が取り付けられている。振動モータ22は、振動
モータ21を振動テーブル14の中心軸線C周りに180度回
転した位置および姿勢にある。また、振動モータ21、22
は、これらの回転軸が上記中心軸線Cを含む垂直面にそ
れぞれ平行であり、かつ振動テーブル面に対して互いに
逆方向に75度傾斜する姿勢となっている。駆動モータ2
1、22は回転軸の両端に不平衡重錘24が固着されてお
り、不平衡重錘24の回転による遠心力により振動テーブ
ル14にこれの面に対し斜め方向の加振力を与える。この
一対の振動モータ21、22は、振動数および振幅が互いに
一致し、加振方向が互いに180度ずれるように駆動され
る。したがって、この一対の駆動モータ21、22による振
動を合成すると、中心軸が振動テーブル14の中心軸線C
と一致するら旋に沿うようにして振動テーブル14は振動
する。
ボビン軸が振動テーブル14の中心軸線Cに一致するよう
にして、ボビン27が振動テーブル14上に固定されてい
る。ボビン27には裸光ファイバ8が挿通される管1がコ
イル状に巻き付けられ、この管のコイル5の下端から裸
光ファイバ8が管内に供給される。ボビン27は振動モー
タ21、22の振動を確実に受けるようにこれの下部フラン
ジ29の外周縁がそれぞれ振動テーブル14に固定治具31で
固定されている。第4図に示すように、ボビン27は胴部
28の円周方向にボビン軸心方向に凹凸が連続するように
溝30をシェーパ加工により設けてあり、溝30に管1が密
接するようになっている。管1をこのようにボビン27胴
部の溝30内に密接すると、ボビン27の振動を精度良く管
1に伝達でき、裸光ファイバ8の振動挿通を円滑かつ効
率良く行うことが可能となる。
ボビン27の側方に光ファイバ供給装置33の供給スプール
34が配置されている。供給スプール34は軸受台35に回転
可能に支持されている。供給スプール34はこれに巻き付
けられた光ファイバ心線7を繰り出して、コート除去装
置51を介してコイル状の管1に供給する。
供給スプール34に隣接して駆動モータ38が配置されてお
り、供給スプール34と駆動モータ38とはベルト伝動装置
40を介して作動連結されている。供給スプール34は駆動
モータ38により回転駆動され、光ファイバ心線7を繰り
出して、コート除去装置51を経てボビン27に巻き付けら
れた管1に光ファイバ心線7を供給する。
供給スプール34の光ファイバ繰出し位置に近接して保持
ガイド43が設けられている。保持ガイド43は、短管状の
本体44とこれを水平に支持するスタンド45とからなって
おり、供給スプール34から繰り出された光ファイバ心線
7を保持する。
保持ガイド43に続いて光ファイバ送給状態検出装置47が
配置されている。光ファイバ送給状態検出装置47は、支
持柱48およびこれに取り付けられた光ファイバ高さ位置
検出器49から構成されている。光ファイバ高さ位置検出
器49はイメージセンサとこれに対向して配置された光源
とからなっており、光ファイバ心線7の通過位置にあっ
て光ファイバ心線7のたるみ具合を検知する。イメージ
センサとしてCCDラインセンサが用いられる。
光ファイバ送給状態検出装置47には回転速度制御装置50
が接続されており、回転速度制御装置50は検出装置47か
らの信号に基づき前記駆動モータ38の電源の電圧を制御
する。すなわち、光ファイバ心線7が光ファイバ高さ位
置検出器49を光源から遮断する高さ位置に応じて駆動モ
ータ38の回転速度、つまり光ファイバ心線7の繰出し速
度を制御する。
管1への裸光ファイバ8の挿通中に共振現象、管内面お
よび裸光ファイバ表面の状態により、裸光ファイバ8の
挿通速度は必ずしも一定でなく、変動する場合がある。
したがって、管1内における裸光ファイバ8の速度に変
動が生じると、外部における光ファイバ心線7の送り状
態に影響を与え、裸光ファイバ8の挿通速度にこの送り
速度が追従できないと、光ファイバ心線7の必要以上の
たるみ、あるいは張り過ぎによる断線などが発生し、裸
光ファイバ8の円滑な供給に支障を来たす虞れがある。
しかし、上記のように供給スプール34を駆動回転し、管
1内の裸光ファイバ8の移送状態に応じて供給スプール
34の回転速度を変化あるいは場合によっては停止するこ
とにより、裸光ファイバ8を常に所要の供給速度範囲内
で供給することができる。換言すれば、光ファイバ心線
7が張り過ぎあるいはたるみ過にならず、最も良好な状
態(第2図に示すような若干たるんだ状態)に維持でき
る。この結果、裸光ファイバ8自体に負担を与えずに、
すなわち裸光ファイバ8の挿通に抵抗を与えることな
く、裸光ファイバ8を管1へ何等の支障なく挿通するこ
とができる。ちなみに、直径が0.4mmの裸光ファイバを
内径0.5mmの鋼管に挿入する場合、裸光ファイバ8に加
わる光ファイバ供給側に向う力が20gf以上であると、裸
光ファイバ8は管内に入って行かない。
上記光ファイバ送給状態検出装置47に続いてコート除去
装置51が配置されている。第5図はコート除去装置51の
詳細を示している。図面に示すように、コート除去装置
51は加熱室52を備えており、加熱室52内には加熱コイル
54が設けられている。加熱コイル54の内側は光ファイバ
の通路となっている。加熱室52の入口側には案内路56が
接続されており、案内路56には窒素ガス供給管57から窒
素ガスが供給される。加熱室52の同中央部に止め弁60を
介して窒素ガス供給管59が接続されており、頂部には止
め弁63を介して排気管62が、また底部にはタップ65が取
り付けられている。タップ65の下方には溶融した被覆材
の回収タンク66が配置されている。なお、加熱室52内の
圧力と温度は圧力検出器68および温度検出器69の検出値
に基づいて適正な値に調整される。
加熱室52の出側に冷却路71が接続されており、冷却路71
には窒素ガス供給管73から冷却された窒素ガスが供給さ
れる。供給された窒素ガスは止め弁76を経て排気管75よ
り排出される。冷却路71内の圧力は圧力検出器78により
検出され、下流に設けられた溶解室81の内圧より低くな
らないように冷却路71内の圧力は調整される。これは、
溶解室81から冷却路71を通って加熱室52に逆流した溶解
液蒸気が加熱室52で爆発するのを防ぐためである。
冷却路71に続いて溶解室81が設けられている。溶解室81
は底部が溶解液貯槽82となっており、溶解液貯槽82は連
絡管84を介して溶解路83に連絡している。溶解路83には
溶解液貯槽82から溶解液がポンプ85により圧送される。
溶解液貯槽82には供給管86から清浄な溶解液が供給さ
れ、汚濁した溶解液は排液管87から排出される。溶解に
より発生した蒸気は止め弁89を経て排気管88より排出さ
れる。溶解室81内の圧力は圧力検出器90により検出さ
れ、蒸気が上流側および下流側に流出しないように溶解
室81内の圧力を調整する。
溶解室81の出側には水洗室91が接続されており、水洗室
内には洗浄水を噴射するノズル92が配置されている。ノ
ズル92には止め94弁を介して給水管93が接続されてい
る。汚濁した洗浄水は排水管96により排出される。ま
た、圧力検出器97により水洗室91内の圧力を検出し、室
内の圧力が上記溶解室81の圧力を監視している。
水洗室91の出側には乾燥路101が接続されており、乾燥
路101には窒素ガス供給管102から加熱された窒素ガスが
供給される。供給された窒素ガスは止め弁104を経て排
気管103より排出される。乾燥路101内の圧力は圧力検出
器106により検出され、溶解室81の内圧より低くならな
いように乾燥路101内の圧力は調整される。
つぎに、上記のように構成された装置により管1に裸光
ファイバ8を挿適する方法について説明する。
予め、ボビン27に管1をコイル状に巻き付けてコイル5
を形成するとともに、供給スプール34にも光ファイバ心
線7を巻いておく。なお、管1はボビン27に対し1層巻
きに限らず、複数層巻きする場合が多い。の場合は1層
目はボビン胴部28の溝30に密接するが、2層目以降は前
層の管1の間に入り込むことになる。ついで、コイル軸
と振動テーブル14の中心軸線Cが一致するようにして、
管1を巻き付けたボビン27を駆動テーブル14上に固定す
る。そして、供給スプール34から光ファイバ心線7を引
き出し、保持ガイド43、光ファイバ送給状態検出装置47
およびコート除去装置51を経由して裸光ファイバ8の先
端部を防傷ガイド99から管入口部に挿入する。
光ファイバ心線7はコート除去装置51に入ると、まず加
熱室52で約550℃まで加熱され、ポリエチレン7aおよび
シリコン樹脂7bの一部が溶融または分解される。つい
で、冷却路71で約30℃以下まで冷却されたのち、溶解室
81において残存シリコン樹脂7bが水酸化ナトリユウム溶
液(25%)で溶解される。溶解室81を出た裸光ファイバ
8は水洗室91を経て乾燥路101で乾燥されたのち、防傷
ガイド99を経て管1に挿入される。
管入口端2は管のコイル5の最下端に位置しており、裸
光ファイバ8は管のコイル5のほぼ接線方向に沿って管
1内に挿入されるようになっている。裸光ファイバ8は
初め手によりコイル状の管内に5〜30m押し込まれる。
これにより、管の振動によって裸光ファイバ8は管内面
によって十分な搬送力が与えられ、裸光ファイバ8は確
実に管内に入って行く。なお、押込み長さ(初期挿入長
さ)は、管の内径、裸光ファイバの外径、および裸光フ
ァイバと管内壁面との間の摩擦係数によって決められ
る。初期挿入において、管に振動を与えながら裸光ファ
イバ8を挿入すると、挿入は容易となる。また、裸光フ
ァイバ8が管内に滑らかに入って行くためには裸光ファ
イバ8と管との間にある程度のクリアランスが必要であ
り、0.1mm以上であることが望ましい。
つぎに、振動モータ21、22を駆動すると、駆動モータ2
1、22は前述のような位置および姿勢で振動テーブル14
に取り付けられているので、振動テーブル14は中心軸線
Cの周りのトルクおよび中心軸線方向の力を受ける。こ
の結果、振動テーブルの任意の点は、第2図に示すら旋
Hに沿うような駆動をする。この振動は、振動テーブル
14から更に固定金具31、ボビン27および管のコイル5を
順次介して裸光ファイバ8に伝達される。この振動の種
類、裸光ファイバの物性、管の内径等により裸光ファイ
バの動きは変化するが、裸光ファイバは次のようにして
管内を進行するものと考えられる。
第6図に示すように、管内壁底面は0を中心に振動Vに
て振動している。その駆動角度はθで、最大加速度は重
力の加速度gのn倍(n sinθ>1)である。裸光ファ
イバは管内壁底面と全線にわたって接触してるとは考え
難いのでピッチLにて接触しているものとする。その接
触点をaとする。接触点aは管内壁底面の鉛直方向の加
速度が下向きにgに等しくなった時、すなわち離脱線l1
上の離脱点P1にて離脱し放たれる。放たれた裸光ファイ
バはその時の速度v1、放射角θにて飛行を開始する。一
方、非接触点bは裸光ファイバが剛体ではないので、接
触点aと異った運動をする。すなわち、接触点a程の上
昇力は振動vによっては得られず、離脱線l1上で放出さ
れた後は、接続点aの動きに連れて生じる下降力を受け
る。この結果、最初の接続点aと異なる新たな接触点b1
にて着地線l1上に着地する。この時の管内壁底面の振動
vが上昇する方向であれば、そのまま上昇を続け離脱線
l1上にて放たれる。振動vが下降する方向の時の着地で
あれば、一旦最下方まで下降した後、上昇を開始し同様
に離脱線l1上にて放たれる。このようなうねり運動が各
振動毎もしくは数回の振動毎に繰り返され、裸光ファイ
バは管内を進行する。最も効率的な状態は各振動の上昇
中の着地線l2が離脱線l1と一致し、裸光ファイバが着地
したと同時に飛行を開始する状態である。
なお、厳密には管内壁底面と裸光ファイバとの間の摩擦
現象、反発現象等を考慮すべきである。飛行する裸光フ
ァイバが管内壁上面に接触する場合は、異なる進行状態
になることはいうまでもない。
また、n sinθ≦1の場合には、裸光ファイバは飛行せ
ず、管内壁底面と裸光ファイバとの間の摩擦状態によっ
ては滑動して進行する状態を呈する。
裸光ファイバ8は上記のように管1の内壁から受ける力
のコイル円周方向成分によって推進され、管内に入って
行く。コイル軸と振動テーブル14の中心軸線Cが一致し
ているので、管内の裸光ファイバ8は中心軸線Cを中心
として円運動(第3図の例では反時計方向Pの円運動)
を行う。
再び第2図に戻って説明する。
上記ら旋状振動を振動テーブル14を介して管のコイル5
に与えると、振動の物品搬送力によりコイル5下方の管
入口端2から供給した裸光ファイバ8は連続的に管1内
に進入して行く。すなわち、光ファイバ光線7は供給ス
プール34から繰り出されて、保持ガイド43、光ファイバ
送給状態検出装置47、コート除去装置51、防傷ガイド9
9、管入口端2、コイル状の管1、管出口端3の順にコ
イル5の振動により移動し、所定時間後にコイル5全体
に挿通される。
上記裸光ファイバ8の挿通中において、管内挿通速度に
何等かの要因により変動が発生すると、これは光ファイ
バ高さ位置検出器49の位置における光ファイバ心線7の
送給状態に影響を与え、これが検出器49により直ちに検
出される。すなわち、光ファイバ高さ位置検出器49が光
ファイバ心線7の張り過ぎを検出したなら、その信号が
駆動モータ38へ送られスプール回転速度をアップして光
ファイバ心線7の供給速度を速くする。また、光ファイ
バ心線7のたるみ過ぎを検出したなら、同様に駆動モー
タ38を制御して光ファイバ心線7の供給速度を遅くす
る。このようにして光ファイバ心線7の異常な移送状態
は直ちに検知され、修正され、正常な移送状態に復帰す
る。
第2図に示す装置により次の条件で裸光ファイバを鋼管
に挿通した。
振動条件:コイルの水平面に対する振動角度15度 振動数 20Hz 全振幅の垂直成分 1.55mm 鋼管に挿通された裸光ファイバには表面傷はなく、良質
の耐熱光ファイバを得ることができた。
(実施例II) 金属管は外径10.3mm、肉厚0.9mmのステンレス継目無鋼
管(SUS304)の素金属管を伸管して、外径1.0mm、肉厚
0.10mm、長さ1000mの管に仕上げたものである。管1に
挿入前の光ファイバは石英系ガラス光ファイバ(径125
μm)に1次被覆としてシリコン樹脂をコーティング
し、2次被覆としてポリエステルをコーティングした直
径0.7mmの光ファイバ心線である。使用装置およびファ
イバ挿通の振動条件は実施例Iと同じである。
被覆材の除去は次のようにして行った。
まず、加熱室52で光ファイバ心線7を約300℃に加熱
し、ポリエステル7aを溶融および分解し、冷却室71で約
30℃以下に冷却した。ついで、溶解室81で残存ポリエス
テル7aをベンゼンにより溶解した。この結果、シリコン
樹脂7bで被覆された裸光ファイバ8となり、これを上記
鋼管に挿通した。
鋼管に挿通された裸光ファイバには表面傷はなく、良質
の耐熱光ファイバを得ることができた。
この発明は上記実施例に限られるものではない。被覆材
除去の方法として燃焼法、ピーリング法などが適用可能
である。洗浄液を水に限定する必要はなく、アルコー
ル、アセトンなどの有機溶媒を適用することもできる。
さらに、挿通方法として前記押し込み法、引替え法、加
圧流体の流動を利用する方法などを用いてもよい。管内
への光ファイバの供給は、1本のみに限らず管内径と光
ファイバ径との関連で複数本でも可能である。上記の説
明では光ファイバを挿通する管を鋼管として説明した
が、もちろんこの組合せに限らず光ファイバをアルミ
管、鋼管等他の金属管に挿通する等色々な具体例が考え
られる。
(発明の効果) この発明の製造方法で得られた耐熱光ファイバは、管内
に挿通された光ファイバが少なくともナイロン、ポリエ
チレンなどの被覆を有せず、金属管により覆われている
ので、200℃を超える高温にさらされても、被覆材が分
解し、あるいは燃焼して、光ファイバが劣化するような
ことはない。また、金属管が長手方向に開口部を有しな
い場合であっても、発生ガスにより管内圧が上昇するこ
とがないので、金属管の接続部あるいは金属管そのもの
が破壊するようなことはない。したがって、火災時や炉
内温度測定時などにおいて、光ファイバは高温にさらさ
れても、確実にあるいは正確に信号を伝送することがで
きる。
また、管に挿入する直前に光ファイバ素線または光ファ
イバ心線の被覆材を除去するので、裸光ファイバにすり
傷などの表面欠陥が生じることはない。また、大気から
のガス吸収による伝送特性の劣化を生じることはない。
したがって、良質の耐熱光ファイバを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法により製造した耐熱光ファイバ
の一例を示す拡大断面図、第2図はこの発明の光ファイ
バ挿通するための装置の一例を示す側面図、第3図はそ
の装置の振動テーブルの平面図、第4図は上記振動テー
ブルへ取り付けられるボビンの一例を示す正面図、第5
図は上記装置に設けられたコート除去装置の詳細図、お
よび第6図は管内における裸光ファイバの搬送原理を説
明する図面である。 1……金属管、5……管のコイル、7……光ファイバ心
線、8……裸光ファイバ、11……架台、14……振動テー
ブル、21、22……振動モータ、27……ボビン、33……光
ファイバ供給装置、38……駆動モータ、43……保持ガイ
ド、47……速度差検出装置、50……制御装置、51……コ
ート除去装置、52……加熱室、54……加熱コイル、71…
…冷却路、81……溶解室、91……水洗室、101……乾燥
路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバが金属管内に間隙をもち、余長
    をもって挿入されている耐熱光ファイバを製造する方法
    において、裸光ファイバ外周面を直接被覆するシリコン
    樹脂層を含む被覆材で裸光ファイバが被覆された光ファ
    イバ素線または光ファイバ心線を準備し、金属管に挿入
    する直前にシリコン樹脂以外の被覆材の溶融または分解
    温度以上に光ファイバ素線または光ファイバ心線を加熱
    して、前記シリコン樹脂層を残して光ファイバ素線また
    は光ファイバ心線の被覆材を除去し、残存するシリコン
    樹脂層で被覆された裸光ファイバを金属管に挿入するこ
    とを特徴とする耐熱光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】前記残存するシリコン樹脂層で被覆された
    裸光ファイバを金属管に挿入したのち、管内雰囲気を不
    活性ガスで置換する特許請求の範囲第1項記載の耐熱光
    ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】前記残存するシリコン樹脂層で被覆された
    裸光ファイバを耐熱材料でコーティングする特許請求の
    範囲第1項記載の耐熱光ファイバの製造方法。
  4. 【請求項4】光ファイバが金属管内に間隙をもち、余長
    をもって挿入されている耐熱光ファイバを製造する方法
    において、光ファイバ素線または光ファイバ心線を準備
    し、金属管に挿入する直前に溶剤により被覆材を溶解除
    去して裸光ファイバとし、該裸光ファイバを金属管に挿
    入することを特徴とする耐熱光ファイバの製造方法。
  5. 【請求項5】前記被覆材を溶解除去した裸光ファイバを
    金属管に挿入したのち、管内雰囲気を不活性ガスで置換
    する特許請求の範囲第4項記載の耐熱光ファイバの製造
    方法。
  6. 【請求項6】前記被覆材を溶解除去した裸光ファイバを
    耐熱材料でコーティングする特許請求の範囲第4項記載
    の耐熱光ファイバの製造方法。
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