JPH07104429A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH07104429A
JPH07104429A JP24666593A JP24666593A JPH07104429A JP H07104429 A JPH07104429 A JP H07104429A JP 24666593 A JP24666593 A JP 24666593A JP 24666593 A JP24666593 A JP 24666593A JP H07104429 A JPH07104429 A JP H07104429A
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line
undercoat layer
silver halide
hydrophobic polymer
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JP24666593A
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English (en)
Inventor
Koji Hattori
康志 服部
Koji Wariishi
幸司 割石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハロゲン化銀写真感光材料の自現機通過性を改
善する。 【構成】700〜1200nmにλmax を有し、現像処
理で脱色しない固体微粒子状に分散された染料を下塗層
中の疎水性ポリマー層に有するハロゲン化銀写真感光材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は迅速処理可能な高感度で
あるハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年迅速処理に対するニーズとともに、
処理液の補充を低減させるというニーズも高くなってい
る。このため塗布銀量を減少させる傾向は大きな流れと
なっている。このとき自動現像機(自現機)を含めた搬
送系に設置させている赤外センサーの遮光性が減少する
ため感光材料の位置検出が不能となり搬送不良の原因と
なってしまう。特開昭62−299959号にはある種
の赤外線吸収色素を使用することにより検出不良を改良
する方法が開示されているが、これはわざわざハロゲン
化銀粒子に色素を吸着させて使用する必要があり、処理
工程(特にFix)に負担をかけるし、塗布ハンドリン
グ上複雑で問題となる。また特開昭63−131135
号に記載のようにハロゲン化銀粒子のような光散乱粒子
を利用して検出不良を改良する方法が開示されている
が、屈折率を利用しているのみなのでセンサーに対する
遮蔽効果が小さいし、ハロゲン化銀粒子の場合にはFi
x(定着液)に負担をかけるので、補充液を減らし、か
つ迅速処理をする場合には非常に厳しくなってくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度でかつ塗布銀量の少ないハロゲン化銀感光材料を用い
て、補充液の少ない処理系でなおかつ迅速処理ができる
ようにし、写真性に影響を与えずにフィルム検出をして
いる装置の検出不良をなくすように作られたハロゲン化
銀感光材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、支
持体上に、順次疎水性ポリマーからなる下塗第1層及び
親水性コロイドからなる下塗第2層を有し、その上に感
光性ハロゲン化銀乳剤層を有してなるハロゲン化銀写真
感光材料において、該下塗第1層中に、固体微粒子状に
分散され、現像処理工程で脱色されず、吸収極大波長が
700〜1200nmである染料を含有する事を特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料により達成された。
【0005】本発明の支持体としてはポリエチレンテレ
フタレート、三酢酸セルロースあるいはポリエチレンナ
フタレートが好ましい。本発明の下塗層は、支持体から
順次疎水性ポリマー層(下塗第1層)、親水性コロイド
層(下塗第2層)を塗布したら重層構成である必要があ
る。まず疎水性ポリマー層について説明する。本発明の
下塗層中に用いられる疎水性ポリマーとしては、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン共重合体、水
溶性ポリエステル、ポリアクリル酸エステル等が用いら
れるが、好ましくはスチレン−ブタジエン共重合体、塩
化ビニリデン共重合体がよく、より好ましくはスチレン
−ブタジエン共重合体である。スチレン−ブタジエン共
重合体として、スチレンとブタジエンの9/1〜1/9
の共重合体でもよく、さらに第3のコモノマーとしてア
クリル酸等を有していてもよい。
【0006】下塗層の疎水性ポリマーの塗布量として
は、100〜1,000mg/m2であることが好ましく、
下塗層の乾燥温度は80〜200℃であることが好まし
い。下塗層に用いる疎水性ポリマーは水性分散液(ラテ
ックス)とし、さらに必要により該水性分散液中に架橋
剤、界面活性剤、膨潤剤、マット剤、帯電防止剤等を添
加することが好ましい。架橋剤としては例えば、米国特
許3,325,287号、同3,288,775号、同
3,549,377号、ベルギー特許6、602,22
6号等に記載のトリアジン系化合物;米国特許3,29
1,624号、同3,232,764号、フランス特許
1,543,694号、英国特許1,270,578号
に記載のジアルデヒド系化合物;米国特許3,091,
537号、特公昭49−26580号等に記載のエポキ
シ系化合物;米国特許3,642,486号等に記載の
ビニル系化合物;米国特許3,392,024号に記載
のアジリジン系化合物;米国特許3,549,378号
等に記載のエチレンイミン系化合物;及びメチロール系
化合物がある。これらの化合物のうち、ジクロロトリア
ジン誘導体が好ましい。
【0007】疎水性ポリマー層の乾燥温度が高く、水溶
性の染料では、乾燥中に染料がこわれやすく、本発明に
おいては染料は固体微粒子上に分散されたものを用いる
必要がある。本発明に用いられる染料は国際公開WO8
8/04794号、ヨーロッパ特許公開EP02747
23A1号、同276,566号、同299,435
号、特開昭52−92716号、同55−155350
号、同55−155351号、同61−205934
号、同48−68623号、米国特許2527583
号、同3486897号、同3746539号、同39
33798号、同4130429号、同4040841
号、特願平1−50874号、同1−103751号、
同1−307363号等に記載された方法およびその方
法に準じて容易に合成することができる。自現機は、通
常、赤外線を用いて感材の位置を検出しており、疎水性
ポリマー層に含有される染料の吸収極大波長は700〜
1200nmにあることが必要である。可視域に吸収を
有さないことが好ましいが、通常可視域に吸収を有する
ことから不快感を与えない色調であることが好ましい。
染料が現像処理中に一部溶出すると色調が変わることか
ら好ましくない。以上の観点から本発明における染料は
疎水性ポリマー層に含有される必要があり、染料として
は一般式(I)で表わされる染料が特に好ましい。一般
式(I)
【0008】
【化2】
【0009】式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々
水素原子、脂肪族基、芳香族基、または、複素環基を表
わし、X1 、X2 は各々酸素原子または硫黄原子を表わ
す。L1 、L2 、L3 は各々メチン基を表わし、nは
0、1または2を表わす。但しR1 、R2 、R3
4 、L1 、L2 、L3 はイオン化しうるプロトンを有
する基、または、その塩をもたないものとする。また、
n=2の場合、L1 、L2 、L3 のうち少なくとも1つ
は、置換基を有する。以下に本発明で好ましく用いられ
る染料の具体例を示すが、本件はこれに限定されるもの
ではない。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】本発明における固体微粒子状に分散された
染料とは染料自体の溶解度が不足であるため、目的とす
る着色層中で分子状態で存在することができず、実質的
に層中の拡散が不可能なサイズの固体としての存在状態
を意味する。調製方法については国際公開(WO)88
/04794、ヨーロッパ特許公開(EP)02765
66A1、特開昭63−197943等に記載されてい
るが、ボールミル粉砕し、界面活性剤あるいはゼラチン
により安定化するのが一般的である。本発明での調製方
法は、水(434ml)及び Triton X−200界面活性
剤(TX−200)(53g)( Rohm & Haas 社から
販売)の6.7%溶液とを、1.5リットルネジ蓋ビン
に入れた。これに、染料の20gと酸化ジルコニウム
(ZrO2 )のビーズ(800ml)(2mm径)を添加
し、このビンの蓋をしっかりしめて、ミル内に置き、内
容物を4日間粉砕した。
【0017】本発明で用いる染料の微結晶体の粒子サイ
ズは1.0μm以下が好ましく、さらに0.5μm以下
が好ましい。染料の使用量としては、5mg/m2〜300
mg/m2、特に10mg/m2〜150mg/m2であることが好
ましい。
【0018】疎水性ポリマー層にひきつづき塗布される
親水性コロイド層についてのべる。親水性コロイドとし
ては、ゼラチン、フタル化ゼラチン、マレイン化ゼラチ
ンなどのアシル化ゼラチン、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、アクリル酸、メタクリル酸もしくはアミドなどをゼ
ラチンにグラフトさせたグラフト化ゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、ポリヒドロキシアルキルアクリレート、
ポリビニルピロリドン、コポリ−ビニルピロリドン−酢
酸ビニル、カゼイン、アガロース、アルブミン、アルギ
ン酸ソーダ、ポリサツカライド、寒天、でんぷん、グラ
フトでんぷん、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミ
ンアシル化、あるいはアクリル酸、メタクリル酸アクリ
ルアミド、N−置換アクリルアミド、N−置換メタクリ
ルアミドなどの単独もしくは共重合体、あるいはそれら
の部分加水分解物など合成もしくは天然の親水性高分子
化合物が用いられる。これらのものは、単独もしくは混
合して使用できる。好ましくはゼラチンである。親水性
コロイドの塗布量としては、50mg/m2〜500mg/m2
が好ましくさらに好ましくは、50mg/m2〜250mg/
m2である。迅速処理の観点からハロゲン化銀写真感光材
料全体の親水性コロイドの塗布量は片面あたり4g/m2
以下が好ましく、さらに好ましくは3g/m2以下であ
る。塗布銀量としては銀汚れ、定着液への負荷の観点か
ら少ないことが望ましく、好ましくは4g/m2以下が好
ましく、さらに好ましくは3g/m2以下である。
【0019】本発明の写真感光材料に用いられる各種添
加剤等については特に制限は無く例えば、以下の該当箇
所に記載のものを用いる事が出来る。 項 目 該 当 箇 所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6 その製法 行目から同第10頁右上欄12行目、同3−245 37号公報第2頁右下欄10行目ないし第6頁右上 欄1行目、同第10頁左上欄16行目ないし第11 頁左下欄19行目、特願平2−225637号。 特開平2−97937号公報第20頁右下欄12行 目から同第21頁左下欄14行目及び特開平2−1 2236号公報第7頁右上欄19行目から同第8頁 左下欄12行目、特願平3−116573号。 2)化学増感方法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄13行 目から同左上欄16行目、特願平3−105035 号。 特願平3−189532号に記載のセレン増感法。 3)カブリ防止剤、安定剤 特開平2−68539号公報第10頁左下欄17行 目から同第11頁左上欄7行目及び同第3頁左下欄 2行目から同第4頁左下欄。 特開平2−103526号公報第17頁右下欄19 行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行 目から5行目、さらに特開平1−237538号公 報に記載のチオスルフィン酸化合物。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下欄7行 目から同第10頁左下欄20行目、特開平3−94 249号公報第6頁左下欄15行目から第11頁右 上欄19行目。 5)分光増感色素 特開平2−68539号公報第4頁右下欄4行目か ら同第8頁右下欄。 特開平2−55349号公報第7頁左上欄8行目か ら同第8頁右下欄8行目、同2−39042号公報 第7頁右下欄8行目から第13頁右下欄5行目。 特開平2−12236号公報第8頁左下欄13行目 から同右下欄4行目、同2−103536号公報第 16頁右下欄3行目から同第17頁左下欄20行目 、さらに特開平1−112235号、同2−124 560号、同3−7928号、特願平3−1895 32号及び同3−411064号に記載の分光増感 色素。
【0020】 6)界面活性剤 特開平2−68539号公報第11頁左上欄14行 帯電防止剤 目から同第12頁左上欄9行目。 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目か ら同右下欄7行目及び特開平2−18542号公報 第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行目 。 7)マット剤、滑り剤 特開平2−68539号公報第12頁左上欄10行 可塑剤 目から同右上欄10行目、同第14頁左下欄10行 目から同右下欄1行目。 特開平2−103526号公報第19頁左上欄15 行目から同第19頁右上欄15行目。 8)親水性コロイド 特開平2−68539号公報第12頁右上欄11行 目から同左下欄16行目。 9)硬膜剤 特開平2−68539号公報第12頁左下欄17行 目から同第13頁右上欄6行目。 特開平2−103526号公報第18頁右上欄5行 目から同17行目。 10) 染料 特開平2−103526号公報第17頁右下欄1行 目から同18行目、同2−39042号公報第4頁 右上欄1行目から第6頁右上欄5行目。 11) バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目か ら20行目。 12) ポリヒドロキシベン 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から同 ゼン類 第12頁左下欄、EP特許第452772A号公報 。 特開平2−55349号公報第11頁左上欄9行目 から同右下欄17行目。 13) ポリマーラテックス 特開平2−103526号公報第18頁左下欄12 行目から同20行目。 14) 酸基を有する化合物 特開平2−103526号公報第18頁右下欄6行 目から同第19頁左上欄1行目、及び同2−553 49号公報第8頁右下欄13行目から同第11頁左 上欄8行目。
【0021】 15) ヒドラジン造核剤 特開平2−12236号公報第2頁右上欄19行目 から同第7頁右上欄3行目の記載、同3−1741 43号公報第20頁右下欄1行目から同第27頁右 上欄20行目の一般式(II)及び化合物例II−1な いしII−54。 16) 造核促進剤 特開平2−103536号公報第9頁右上欄13行 目から同第16頁左上欄10行目の一般式(II−m )ないし(II−p)及び化合物例II−1ないしII− 22、特開平1−179939号公報に記載の化合 物。 17) 黒ポツ防止剤 米国特許第4956257号及び特開平1−118 832号公報に記載の化合物。 18) レドックス化合物 特開平2−301743号公報の一般式(I)で表 される化合物(特に化合物例1ないし50)、同3 −174143号公報第3頁ないし第20頁に記載 の一般式(R−1)、(R−2)、(R−3)、化 合物例1ないし75、さらに特願平3−69466 号、同3−15648号に記載の化合物。 19) モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II)の化 合物(特に化合物例II−1ないしII−26)。 20) 層構成 特開平3−198041号公報。 21) 現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7行 目から同第19頁左下欄15行目、及び特開平2− 115837号公報第3頁右下欄5行目から同第6 頁右上欄10行目。 特開平2−55349号公報第13頁右下欄1行目 から同第16頁左上欄10行目。
【0022】次に本発明について具体的に説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。
【0023】
【実施例】
実施例1 下塗組成物1〜3の作成 二軸延伸された厚さ175μmの青色染色ポリエチレン
テレフタレートフィルム(*) 上にコロナ放電処理をおこ
ない、疎水性ポリマー層が下記の塗布量になるようにワ
イヤーバーコーターにより両面塗布し、175℃にて1
分間乾燥した。 (疎水性ポリマー層) ・ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス ブタジエン/スチレン重量比/31/69 0.322g/m2 ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン ナトリウム塩 8.4mg/m2 ・染料 表−1記載の化合物及び塗布量 *ラテックス溶液中には、乳化分散剤(a)をラテック
ス固型分に対し0.4wt%含有。
【0024】
【化9】
【0025】(*)ポリエチレンテレフタレートフィル
ムは1,4−ビス(2,6−ジエチルアニリノ)アント
ラキノンを含有する。 次に親水性コロイド層が下記の塗布量になるようにワイ
ヤーバーコーターにより両面塗布し、150℃にて1分
間乾燥した。 (下塗第二層(親水性コロイド層)) ・ゼラチン 80mg/m2 ・ポリエチレンアクリレート 20mg/m2
【0026】
【化10】
【0027】 ・染料 表−1記載の化合物及び塗布量
【0028】乳剤層塗布液の調製 水1リットル中に臭化カリ5g、沃化カリ0.05g、
ゼラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)
2OH の5%水溶液2.5ccを添加し73℃に保った溶液
中へ、攪拌しながら硝酸銀8.33gの水溶液と、臭化
カリ5.94g、沃化カリ0.726gを含む水溶液と
をダブルジェット法により45秒間で添加した。続いて
臭化カリ2.5gを添加したのち、硝酸銀量8.33g
を含む水溶液を7分30秒かけて、添加終了時の流量が
添加開始時の2倍となるように添加した。引き続いて硝
酸銀153.34gの水溶液と臭化カリと沃化カリの混
合水溶液を、電位をpAg8.1に保ちながらコントロ
ールダブルジェット法で25分間で添加した。この時の
流量は添加終了時の流量が、添加開始時の流量の8倍と
なるように加速した。添加終了後2Nのチオシアン酸カ
リウム溶液15ccを添加し、さらに1%の沃化カリ水溶
液50ccを30秒かけて添加した。このあと温度を35
℃に下げ、沈降法により可溶性塩類を除去したのち、4
0℃に昇温してゼラチン28gとフェノール2g、トリ
メチロールプロパン7.5gを添加し、苛性ソーダと臭
化カリによりpH6.55、pAg8.10に調整し
た。温度を56℃に昇温したのち、4−ヒドロキシ−6
−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン175
mgと下記構造の増感色素(1) を625mg添加した。10
分後にチオ硫酸ナトリウム5水和物5.5mgチオシアン
酸カリ163mg、塩化金酸3.6mgを添加し、5分後に
急冷して固化させた。得られた乳剤は全粒子の投影面積
の総和の80%が平均アスペクト比5以上の粒子からな
っていた。
【0029】
【化11】
【0030】この乳剤にハロゲン化銀1モルあたり、下
記の薬品を添加して塗布液とした。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ −1,3,5−トリアジン 80mg ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 4.0g
【0031】
【化12】
【0032】 ・エチルアクリレート/アクリル酸/メタアクリル酸 =95/2/3の組成比の共重合可塑剤 20.0g ・ニトロン 50mg
【0033】
【化13】
【0034】 ・ゼラチン 乳剤層の塗布ゼラチン量が1.2 g/m2になるよう添加した。 写真材料1、3、4の作成 上記の乳剤層塗布液を前記の下塗塗布物1〜3の両面に
同じように塗布し写真材料1、3、4を得た。この時、
乳剤層、表面保護層の片面側あたりの塗布量は下記の量
となった。 〈乳剤層〉 ・塗布銀量 表−1記載の塗布量 ・塗布ゼラチン量 1.2g/m2 〈表面保護層〉 ・ゼラチン 0.61g/m2 ・デキストラン(平均分子量3.9万) 0.61g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 70mg/m2 硬膜剤は1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ
ンを片面当り56mg/m2となるように塗布した。 ・マット剤(平均粒径3.5μm) ポリメチルメタアクリレート/メタアクリル酸=9/1の共重合体 0.06g/m2 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン 15.5mg/m2
【0035】
【化14】
【0036】感光材料2の作成 感光材料1の作成において乳剤層に染料1を10mg/m2
塗布したほかは感光材料1と同様に作成した。
【0037】写真性能の評価 露光には、スクリーンとして富士写真フイルム株式会社
HR−4スクリーンを使用した。常法にしたがい、HR
−4スクリーン2枚の間に写真材料を密着するように挟
み込み、水ファントーム10cmを通してX線露光を行な
った。相対感度は、かぶり値(ベース濃度を含む)+
1.0を基準点として求め、写真感材1の感度を100
として相対値で表わした。結果を表−1に示した。 (自動現像機処理1) 現 像 35℃×6.3秒 定 着 31℃×6.7秒 水 洗 15℃×4秒 スクイズ 15℃×4秒 乾 燥 60℃×8秒 Dry to Dry 処理時間29秒 使用した現像液、定着液は下記の組成とした。現像液、
定着液の補充量はそれぞれ23cc/感材4つ、23cc/
感材4つとした。
【0038】 (現像液) 水酸化カリウム 29g 亜硫酸カリウム 44.2g 炭酸水素ナトリウム 7.5g ホウ酸 1.0g ジエチレングリコール 12g ジエチレントリアミン五酢酸 1.7g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g ハイドロキノン 25g 氷酢酸 18g トリエチレングリコール 12g 5−ニトロインダゾール 0.25g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 2.5g グルタールアルデヒド(50wt/wt%) 9.86g メタ重亜硫酸ナトリウム 12.6g 臭化カリウム 3.7g 水を加えて 1.0リットル (定着液) チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol %) 200ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩 0.02g 亜硫酸ナトリウム 15g ホウ酸 10g 水酸化ナトリウム 6.7g 氷酢酸 15g 硫酸アルミニウム 10g 硫酸(36N) 3.9g 水を加えて全量1リットルとする。 (pHは4.25に調整した)
【0039】〈センサー検出性〉試料を各10枚自動現
像機のフィルム挿入口より挿入し検出されたかどうかを
テストし、検出枚数を表−1に示した。この自動現像機
はフィルム挿入口に一対の赤外線発光素子(780nm
に発光スペクトルのピークを有する)と受光素子を持
ち、挿入された試料が赤外線を充分に遮断することによ
って試料の挿入を認識し、それによって搬送ローラーが
始動してフィルムを現像槽へと搬送する機構になってい
る。
【0040】色調の変化評価 写真材料1〜4を未露光で前記自動現像機処理1で処理
した場合と下記自動現像機処理2で処理した場合の色調
の変化を目視評価した。評価基準は以下の通りである。 ○…差がみとめられない。 ×…差がみとめられる。 (自動現像機処理2) 現 像 35℃×18.9秒 定 着 31℃×20.1秒 水 洗 15℃×12秒 スクイズ 15℃×12秒 乾 燥 60℃×24秒 処理液 自動現像機処理1と同じ
【0041】
【表1】
【0042】表−1に示したごとく本発明で高感度でセ
ンサー検出性にすぐれ色調変化の少ないハロゲン化銀写
真感光材料が得られることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、順次疎水性ポリマーからな
    る下塗第1層及び親水性コロイドからなる下塗第2層を
    有し、その上に感光性ハロゲン化銀乳剤層を有してなる
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該下塗第1層中
    に、固体微粒子状に分散され、現像処理工程で脱色され
    ず、吸収極大波長が700〜1200nmである染料を
    含有する事を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 請求項1の染料が下記一般式(I)で表
    わされることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
    一般式(I) 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々水素原子、脂
    肪族基、芳香族基、または、複素環基を表わし、X1
    2 は各々酸素原子または硫黄原子を表わす。L1 、L
    2 、L3 は各々メチン基を表わし、nは0、1または2
    を表わす。但しR1 、R2 、R3 、R4 、L1 、L2
    3 はイオン化しうるプロトンを有する基、または、そ
    の塩をもたないものとする。また、n=2の場合、
    1 、L2 、L3 のうち少なくとも1つは、置換基を有
    する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0822444A1 (en) * 1996-07-31 1998-02-04 Eastman Kodak Company Black and white photographic element

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0822444A1 (en) * 1996-07-31 1998-02-04 Eastman Kodak Company Black and white photographic element
US5928849A (en) * 1996-07-31 1999-07-27 Eastman Kodak Company Black and white photographic element

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