JPH07104348B2 - B12酵素イムノアッセイ及びサンプルの予備処理 - Google Patents

B12酵素イムノアッセイ及びサンプルの予備処理

Info

Publication number
JPH07104348B2
JPH07104348B2 JP4169063A JP16906392A JPH07104348B2 JP H07104348 B2 JPH07104348 B2 JP H07104348B2 JP 4169063 A JP4169063 A JP 4169063A JP 16906392 A JP16906392 A JP 16906392A JP H07104348 B2 JPH07104348 B2 JP H07104348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
vitamin
test sample
group
enzyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4169063A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05232110A (ja
Inventor
アイ.ワトキンス マイケル
アール.バートレット クリフォード
トゥン−ウー リアン エドワード
エム.ポスキー ジョン
エー.スタプレス マーク
Original Assignee
バイオ−ラッド ラボラトリーズ,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイオ−ラッド ラボラトリーズ,インコーポレイティド filed Critical バイオ−ラッド ラボラトリーズ,インコーポレイティド
Publication of JPH05232110A publication Critical patent/JPH05232110A/ja
Publication of JPH07104348B2 publication Critical patent/JPH07104348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/82Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving vitamins or their receptors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
    • Y10T436/25125Digestion or removing interfering materials

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビタミンB12のためのア
ッセイの領域に焦点を有する酵素イムノアッセイの分野
に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンB12は分子量1355.42 の有機−
コバルト化合物である。ビタミンB12は人体においては
製造されないが、しかし我々の栄養的要求を満たすため
には摂取されなければならない。食品からのB12の吸収
に役立つ体内における複数の内因性輸送タンパク質が存
在する。それらの中には消化の際に遊離されるB12と結
合するだ液中のハプトコリン(haptocorrin) が含まれ
る。他の輸送タンパク質は、B12を腸粘膜を介して血流
へと輸送せしめる、腸管に見い出せる内因子である。更
なる輸送タンパク質はB12と結合し、そしてそれを必要
とする体の組織へと運ぶ、血流中におけるトランスコバ
ラミン(transcobalamin) である。血流中において、B
12はヒドロキシ−、メチル−又はアデノシルコバラミン
として存在する。これらの誘導体はB12の中心シアノ基
を対応の官能基と交換せしめることにより形成される。
本明細書で用いる「B12」及び「ビタミンB12」なる語
はこれら全ての誘導体を集約的に包括する。
【0003】血清中におけるB12の一部はトランスコバ
ラミン結合性タンパク質と結合しているため、B12を測
定するあらゆるアッセイはまずB12をこれらのタンパク
質から遊離させるためのサンプルの予備処理を必要とす
る。更なる妨害タンパク質は抗内因子抗体である。この
抗体が存在している場合(それらは悪性貧血のある症状
に苦しむ患者のサンプル中にある)、これは予備処理の
際に変性もされなければならない。その理由はこのよう
な抗体は、内因子をB12結合性タンパク質として利用す
るあらゆる競合アッセイに妨害しうるからである。ビタ
ミンB12において見い出せるこれらの問題の詳細な説明
は、B.Zagalak と W.Friedrich (Walterde Gruyter & C
o., Berlin, 1979)., B12 第1巻: Chemistry and B
12 第2版: Biocemistry and Medicine, D.Dolphin
(John Wiley & Son, New York, 1982) に見い出せる。
【0004】今日迄の最も一般的なビタミンB12につい
てのアッセイはラジオイムノアッセイ(RIA)であ
る。これらの方法のほとんどは固相に結合している内因
子及びサンプル中のB12と競合する57Co により放射性
標識されたB12を利用する。このサンプルは「煮沸」方
法又は「非煮沸」方法のいずれかにより予備処理する。
煮沸方法はチオール化合物の存在下において pH9.3
にてサンプルを煮沸し、B12結合性タンパク質及び抗内
因子抗体を変性せしめることを含んでいる。全ての型の
12をシアノコバラミンに変換せしめるためにシアン化
カリウムもこの予備処理溶液に含ませる。非煮沸方法に
おいては、内因性結合性タンパク質及び抗内因子抗体を
変性させるために水酸化ナトリウムとチオール化合物を
加える。煮沸方法と同様に、ここでもシアン化カリウム
を加える。予備処理後、中和剤を加えて pHを9.3に
下げる。この系は Allenにより、米国特許第4,18
8,189号、第4,351,822号及び第4,45
1,571号に詳細に調べられており、これらは放射性
希釈アッセイにおいて精製した内因子を必要とし、そし
て非煮沸サンプルの予備処理のためにアルカリ及びチオ
ールの他にコビナミド(cobinamide) の利用を必要とす
ることを示している。
【0005】酵素イムノアッセイは1970年代の初期
頃から知られているが(例えば Engvall, E., と Perlm
ann, P. の Immunochem.:871 (1971)を参照のこ
と)、この方法の感度は最近になってようやく改善され
て臨床的に有意なレベルに迄B12を測定することができ
るようになった(即ち、pg/mL)。このような改良は Bac
has, L.G. 、Tsalta, C.D.及び Meyerhoff, M.E らによ
り、Biotechniques :42−55 (1986) においてまず公
開された。彼らはプローブとしてのB12−グルコース−
6リン酸デヒドロゲナーゼと一緒に、ビーズに結合した
内因子を利用するB 12酵素イムノアッセイを詳細してい
る。
【0006】Bachasらの公開以来、複数の論文がB12
ムノアッセイに関連して出されている。そのうちの1
つ、Wang C.C., Charlton, R.R. の“An Enzymometric
Assayfor Vitamin B12 Using Magnetic Particles as S
olid Support" Clin. Chem.33 : 963 (1987) には、二
酸化クロムに結合せしめたB12、内因子−β−ガラクト
シダーゼ及び基質としてのO−ニトロフェニル−β−D
−ガラクトシダーゼを利用するアッセイが詳細されてい
る。1989年5月において、ロサンゼルスのCLAS
会場にて Dworschack により、B12結合性タンパク質と
して内因子及び標識分析物としてB12酵素ドナー(酵素
ドナーはCEDIAアッセイにおいて利用されるβ−ガ
ラクトシダーゼの遺伝子操作フラグメントである)を伴
うCEDIA技術を利用するアッセイに関するするポス
ターが紹介された(Dworschack,R.T., Rosman、 D.B.,
Shidelman, J.E.、 Lingenfelter, D.S. 及び Khanna,
P.L. の“CEDIA B12: A Homogeneous Enzyme-B
ased Ligand Binding Assay for Serum Vitamin B
12 "、Clinical Ligand Assay Society 第15回国際会
議(1989年5月;ロサンゼルス)。更に1989年にお
いて、Klukasらは磁性粒子に結合している内因子及びB
12−アクリジニウムエステルトレーサーを利用するケミ
ルミネッセントB12イムノアッセイを紹介している(Kl
ukas, C.、Williams, M.、Berg, M.、Kozel, D. 及び H
udson, T. "A Chemiluminescence Receptor Assay for
Vitamin B12," Clin. Chem. 35:1194 (1989))。199
0年7月において、Kuemmerle はサンフランシスコのA
ACC会議にて他の型の、非アイソトープB12 EIA
を紹介している。このアッセイはポリマーの微球体固相
に結合している内因子及びリポーター酵素に結合せしめ
たB12誘導体を利用する(Kuemmerle, S.C. 、Boltingh
ouse, G.L.、Delby, S.M. 、Lane, T.L.、Simondsen,R.
P. の "IMx Assay for Vitamin B12," Clin. Chem. 3
6:969 (1990)。
【0007】更なる考えられる対象は特許協力条約のも
とで公開された Oh, C.Sら(Beckman Instruments, In
c) の国際特許出願 WO 89/12826号(公開日.1989年12
月28日) 及び Hoyleらの公開したヨーロッパ特許出願 E
P 0378197 A2 (1990年10月1日公開)であり、共にB12
非アイソトープアッセイに関する。Oh の公開物はビオ
チニル化内因子、アビジン−西洋ワサビペルオキシダー
ゼ及び固相に結合しているB12を利用するB12 EIA
を詳細している。Hoyle の公開物には固相に結合してい
るストレプトアビジン、ビオチニル化モノクローナル抗
−B12抗体及びB 12−西洋ワサビペルオキシダーゼを利
用するB12 EIAが含まれている。
【0008】更なる考えられる本発明の関連技術は、近
年 Self, C.H. の EP 0027036 B1 (1988年10月) により
報告されている増幅方法であり、これは標識酵素(アル
カリ性ホスファターゼ)のシグナルを約100倍に増幅
せしめている。
【0009】更なる考えられる関連文献は、Suter, M.,
Butler, J.E. と Peterman, J.Hにより“The Immunoch
emistry of Sandwich ELISAs-III" において報告されて
いる、ビオチニル化タンパク質に結合しているストレプ
トアビジンをその後マイクロタイタープレートに吸着さ
せるELISAアッセイに関する固相系の研究である("
The Stoichiometry and Efficacy of the Protein - Av
idin - Biotin Copture (PABC) System," Molecular I
mmunol. 26:221-230 (1980)) 。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の方法の
中で、種々の困難性及び欠点が注目されている。例えば
前記したAllen の「非煮沸」予備処理方法は処理剤であ
ってそのアッセイにおいて利用しうる種々の酵素及び結
合性タンパク質を変性、即ち有害的に改質せしめる能力
を有するものを利用している。このことはこのアッセイ
の精度及び再現性を低めるであろう。更に前記した Sel
f の増幅方法はB12アッセイに適用されておらず、なぜ
ならこれは酵素標識化B12の利用を必要としているが、
これは非標識B12よりもタンパク質に対するかなり低い
親和力を有するからである。このことは特にB12におけ
る競合結合アッセイの開発を妨げてきた。更なる困難性
は、B12に結合する内因子の能力は内因子におけるコン
ホメーションの変化を含んでおり、従ってこのような変
化を受ける内因子の能力はその操作条件に伴って変化す
る事実により生ずる。最大の結合活性のためにはこの内
因子は溶液中に存在していなければならない。本発明は
従来の技術方法のこれら及びその他の欠点に向けられて
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様に従い、
ビタミンB12の予備処理の非煮沸方法における変性剤
を、利用した後にサンプル混合物の中に残し、そしてこ
れを、該変性剤を不活性化せしめるがそれ自体はアッセ
イを行うのにその後加えられる任意のタンパク質又は酵
素への変性作用を有さない処理剤と混ぜる。これによる
該アッセイは該反応混合物から任意の処理剤を除去する
ことなく行えうる。この変性剤には無機塩基及びチオー
ルが含まれるため、該処理剤はこの塩基の pHを下げる
ための酸の型における緩衝剤、更にこのチオールのスル
フヒドリル基を不活性な型、例えばジスルフィド又はア
ルキルチオ基へと変換せしめるための試薬を含む。従っ
てこのスルフヒドリル基変換剤は酸化剤又はアルキル化
剤でありうる。
【0012】本発明の他の態様は本アッセイ自体のプロ
トコールに関する。該アッセイは酵素の存在又は誘導化
12の利用に基づく低められたタンパク質結合親和力の
障害に悩むことなく酵素標識化B12の利用を可能とし、
更に、結合要素としての内因子の利用を可能として、B
12と内因子の反応が液相中において全体的に生ずること
を伴う。本プロトコールは以下の通りである。
【0013】(1) サンプル中に含まれるB12の全ての内
因性結合タンパク質を遊離せしめたら、該試験サンプル
を過剰量のビチオニル化内因子と反応させ、複合体を形
成せしめる。この反応はこの液相における溶液において
全体的に起きる。
【0014】(2) 次に酵素標識化ビタミンB12を加え、
そしてこの溶液を固相ストレプトアビジンとインキュベ
ートせしめる。このインキュベーションは、段階(1) に
おいて形成される複合体及び未反応ビチオニル化内因子
の両者がストレプトアビジン−ビオチン相互作用によっ
て該固相上に固定化し、そして該試験サンプル由来のB
12との複合体を形成せしめなかった固定化されたビオチ
ニル化内因子が酵素標識化B12と結合することをもたら
す。
【0015】この段階で、該固相上に固定化された物質
は該サンプル由来のB12及び酵素標識化B12の一部を含
み、更に一定量の酵素標識化B12は溶液中に残ってい
る。ほとんど又は全てのサンプル由来B12が段階(1) に
おいて消費され、且つ酵素標識化B12が段階(2) におい
て残っているビオチニル化内因子を消費しながらも、既
に結合しているサンプル由来B12を実質的に追い出さな
いように十分なるビオチニル化内因子を用いることに注
意する。
【0016】(3) 次にこの固相及び液相を分離せしめ、
そしてこの固相又は液相のいずれかの酵素活性のレベル
を測定し、次いでこの試験試料中のビタミンB12の濃度
に対する適切な曲線により換算する。
【0017】本発明の更なる特徴及び利点を以降に詳細
する。
【0018】試験サンプルを変性せしめた後に用いられ
る処理混合物中の緩衝剤は、アッセイのために pHを受
け入れられるレベル迄低め、且つ連続するアッセイ反応
の際にその pHをそのレベルに又はそれに近いレベルに
保持せしめるための酸性型において利用できる任意の緩
衝剤である。このような緩衝剤の例には、リン酸緩衝
剤、ホウ酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、コハク酸緩衝剤及びト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが含まれる。リ
ン酸緩衝剤、特にナトリウム又はカリウムの第1リン酸
塩が好ましい。この緩衝剤は処理すべき試験サンプルを
約6.5〜約8.0、好ましくは約7.0〜約7.4の
範囲内にするために選び且つ調整する。 pHを調整する
ための量及び方法は当業者によく理解されている。
【0019】チオールのスルフヒドリル基を不活性化さ
せるための酸化剤は、スルフヒドリル基の酸化を成し遂
げるために十分な酸化能力及び反応速度を有し、しかし
ながらこのアッセイ工程における逐次の段階において添
加すべきようなタンパク質及び酵素のいかなる実質的な
変性を生じせしめることのない任意の試薬である。この
ような酸化剤の例には、ヨウ素酸塩、硝酸塩、臭素酸
塩、ジチオネート塩及びエルマン試薬が含まれる。ヨウ
素酸塩、特にナトリウム及びカリウムのヨウ素酸塩が好
ましい。
【0020】チオールのスルフヒドリル基を不活性化さ
せるためのアルキル化試薬は、変性予備処理せしめた後
の試薬サンプルにおける主たるコンディションのもとで
スルフヒドリル基をアルキルチオ基に変換せしめること
ができるような任意の試薬でありうる。このような試薬
の例には、ヨード酢酸、メチルマレイミド、コ−ブロモ
エチルアミン及びN−ヨードスクシニミドがある。
【0021】本発明に関する任意の特定の処理工程にお
いて利用するための緩衝剤及び酸化又はアルキル化試薬
の最適濃度は当業者によって容易に決められるであろ
う。
【0022】タンパク質変性の非煮沸方法のための予備
処理材料であって、その投与を緩衝剤とスルフヒドリル
不活性剤の組合わせの投与に先行して行うものは、本明
細書に参考文献として組入れている、上記の Allenの特
許に従う周知の方法により構成され且つ適用される。典
型的な予備処理溶液は、無機塩基、例えば水酸化ナトリ
ウム又はカリウム;及びチオール、例えばジチオスレイ
トール、β−メルカプトエタノール、チオグリコール
酸、チオグリセロール又は3−メルカプトプロピオン酸
を含んでいる。水酸化ナトリウムとジチオスレイトール
が最も一般的に利用される。典型的な予備処理溶液は更
に、全ての型のコバラミンをシアノコバラミンへ、同様
にB12の類似体であるコビナミドをジシアノコビナミド
の型に変換せしめるシアン化カリウムを含んでいる。こ
れはサンプル中に存在している全てのR−バインダータ
ンパク質を飽和せしめ、それらがこの段階及びその後の
段階において再生されることを防ぐ。この無機塩基及び
チオールは一般に別々の溶液として保存される。ここで
一方は塩基とシアン化カリウム及びジシアノコビナミド
を、そして他方はチオールと塩化ナトリウムを含む。
【0023】本予備処理、中和及び不活性化工程を、主
としてビタミンB12に対するアッセイと関連づけて本明
細書に詳細するが、それらは生物学的なサンプル中に存
在している場合に内因性タンパク質と結合している傾向
にある広範囲にわたる物質に関する。アッセイに関し
て、類似の手段において利用されうる。本発明の観点に
おいて、このアッセイによって検出すべき物質は本発明
にとって重要ではない。
【0024】ビタミンB12に関するアッセイへの本発明
の適用のため、このようなアッセイはビタミンB12を含
むことが予測され、且つビタミンB12含有量を測定する
ことを要求する任意の生物学的流体において行われう
る。このようなアッセイは典型的には、ヒト血漿又は血
清において行われる。
【0025】検出方法においてラベルとして働くことが
できる酸素を含む、広範囲にわたる種類の酵素が酵素標
識化ビタミンB12のために利用されうる。多数のこのよ
うな酵素及びその検出のための基質がイムノアッセイ業
界における当業者に知られている。好ましい酵素はアル
カリ性ホスファターゼであり、そして好ましい検出方法
は前記した、そして本明細書に参考文献として組入れる
Self の酵素増幅方法である。
【0026】アルカリ性ホスファターゼを包含する典型
的な方法は、基質としてβ−ニコチンアミドアデニンジ
ヌクレオチドリン酸の還元型(β−NADPH)を利用
する。アルカリ性ホスファターゼはリン酸基を切断せし
め、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元
型(β−NADH)を生成せしめる。その後、ジアホラ
ーゼ、ヨードニトロテトラゾリウムバイオレット(IN
T)、エタノール及びアルコールデヒドロゲナーゼより
成る発色剤を添加する。基質インキュベーション段階の
際に生成された切断化生成物、β−NADHのみがこの
増幅サイクルを開始させることができる。このβ−NA
DHはジアホラーゼによってNADに酸化され、INT
の着色生成物(490nmで測定可能)への還元が伴う。
このサイクルは再度開始され、そして発色する速度は存
在しているβ−NADHの量に依存する。
【0027】前記した通り、本検出方法は固相又は液相
のいずれかにて行うことができる。固相工程に関して、
この固相は基質及びその他の検出試薬の溶液と接触する
ように置かれ、そしてその溶液中における色調変化を観
察して定量する。液相工程に関しては、この液相を基質
及びその他の検出試薬の溶液と混ぜ合わせ、そして同様
の方法において色調変化を観察して定量する。
【0028】この固相は本アッセイに含まれる方法に適
切且つ適当な任意の形態でありうる。例としてビーズ、
試験管及びマイクロタイタープレートがある。
【0029】アッセイに利用されるその他の試薬の生成
は論文に報告されている常用の手段により成し遂げられ
る。アルカリ性ホスファターゼ標識化B12の生成のた
め、例えばB12のコリン環上のプロピオンアミド基にお
いて酸加水分解を行う。その後、無水の非プロトン性溶
媒系におけるジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下
においてB12モノカルボン酸とN−ヒドロスクシニミド
(NHS)とを反応させる。その結果、B12モノカルボ
ン酸のNHSエステルが形成され、次にこれを水性媒体
中でアルカリ性ホスファターゼのアミン基と反応せしめ
る。
【0030】ビオチニル化内因子も既知の方法により同
様に調製し、その1つの方法はビオチニル化試薬として
スルホスクシニミジル6−(ビオチンアミド)ヘキサノ
エートの利用を含む。本アッセイに利用するビオチニル
化内因子の濃度は、本アッセイの期待する診断範囲にお
ける最大の感度を有する投与応答曲線を提供するように
調整されうる。このような調整はイムノアッセイ技術者
によく理解され、そして日常の実験によって容易に決め
られる。内因子はB12に特異的なものであってコビナミ
ド又はその他のB12類似体と交差反応しないものであ
る。
【0031】固相、例えばマイクロタイタープレート上
のストレプトアビジンの固定化は、マイクロタイタープ
レートにビオチニル化キャリアータンパク質を吸着さ
せ、その後ストレプトアビジンをこのビオチン−タンパ
ク質プレートに結合させることにより好適に行われる。
【0032】本アッセイに必要な全ての成分を含むキッ
トは、典型的に以下のものを含むであろう。
【0033】 1.標準品 シアノコバラミン pg/mLの範囲 ヒト血清アルブミン 7% 塩化ナトリウム 0.9% アジ化ナトリウム 0.1%
【0034】 2.酵素コンジュゲート溶液 B12アルカリ性ホスファターゼコンジュゲート トリエタノールアミン塩酸塩 10 mM アジ化ナトリウム 0.1% 塩化ナトリウム 0.85% 塩化マグネシウム 1 mM 硫酸塩・6水和物 0.1 mM ヒト血清アルブミン 1% ポリエチレングリコール 8000 5% ツイーン 20 0.05%
【0035】 3.結合性タンパク質コンジュゲート溶液 ビオチン−内因子コンジュゲート トリエタノールアミン塩酸塩 10 mM アジ化ナトリウム 0.1% 塩化ナトリウム 0.85% 塩化マグネシウム 1 mM 硫酸塩・6水和物 0.1 mM ヒト血清アルブミン 1% ポリエチレングリコール 8000 5% ツイーン 20 0.05%
【0036】 4.中和剤 ヨウ素酸カリウム 100 mM 第1リン酸カリウム・1水和物 260 mM
【0037】 5.予備処理溶液 A 水酸化ナトリウム 1 mM シアン化カリウム 100μg/mL ジシアノコビナミド 1μg/mL
【0038】 6.予備処理溶液 B ジチオスレイトール 20 mg/mL 塩化ナトリウム 10 mM
【0039】 7.洗浄液、 pH 7.4 トリエタノールアミン塩酸塩 10 mM 塩化ナトリウム 0.88% ツイーン 20 0.05% キャソン(Kathon) CG 0.06%
【0040】8.予備処理マイクロタイタープレート ブランクポリスチレンマイクロタイタープレート
【0041】9.アッセイマイクロタイタープレート ストレプトアビジンの結合したビオチンウシ血清 アルブミンにより被覆されたポリスチレンマイクロタイ
タープレート
【0042】10. 凍結乾燥基質 β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド リン酸(還元型)
【0043】 11. 基質希釈液、 pH 9.5 ジエタノールアミン 50 mM エタノール 4% 塩化マグネシウム 1 mM アジ化ナトリウム 0.02% ツイーン 20 0.1%
【0044】12. 凍結乾燥増幅剤 アルコールデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ
【0045】 13. 増幅剤希釈剤 第1リン酸ナトリウム・1水和物 1 mM アジ化ナトリウム 0.02% エチレングリコール 8%(容量ベース) ヨードニトロテトラゾリウムバイオレット 2 mM
【0046】
【実施例】例1 内因子のビオチニル化 反応フラスコに0.5mg/mL の内因子200μL 、脱イ
オン水166μL 及び1Mの重炭酸ナトリウム50μL
を入れた。これとは別に、5mgのスルホスクシニミジル
6−(ビオチンアミド)−ヘキサノエートを1mLの脱イ
オン水に溶かすことによって溶液を作った。これを作っ
たら直ちにこのビオチン溶液の一部(56μL)を前記の
内因子溶液に攪拌しながら加えた。得られる反応混合物
を4℃で16時間反応させた。
【0047】その後、1%のヒト血清アルブミン、10
mMのトリスヒドロキシメチルアミノメタン、0.85
%の塩化ナトリウム及び0.1%のアジ化ナトリウム p
H7.4 を含む溶液(10 mMのTBS/アジド)10
0μL を加えた。得られる溶液を Cenricon 30 マイク
ロコンセントレーターを用いて、10 mMのTBS/ア
シドで6回洗浄した。この洗浄液は10 mMのトリエタ
ノールアミン、0.88%の塩化ナトリウム、0.05
%のツイーン20 及び0.06%のキャソンCG(pH
7.4) を含む。洗浄後、この溶液の容量を1mLに増量せ
しめ、そして等容量のコンジュゲート希釈液を加えた。
このコンジュゲート希釈液は10 mMのトリエタノール
アミン、0.1%のアジ化ナトリウム、0.85%の塩
化ナトリウム、1 mMの塩化マグネシウム、0.1 mM
の硫酸鉛・6水和物、1%のヒト血清アルブミン、5%
のポリエチレングリコール及び0.05%のツイーン 2
0(pH 7.4) を含む。
【0048】例212のアルカリ性ホスファターゼへの結合 B12がアルカリ性ホスファターゼに結合できるようにす
るためには、そのコリン環のプロピオンアミド基の酸加
水分解によってまずそれを誘導化せしめなければならな
い。これはまず600mgのB12を0.1Mの換算12μ
L に加えることにより行われる。この溶液を暗室におい
て周囲温度で72時間にわたり攪拌する。この後、その
pHを水酸化ナトリウムによって4.0に調整する。
【0049】次にこの混合物をアルミナカラムに適用
し、そして水によって溶出させる。加水分解していない
物質はカラムを素通りし、その間モノ−、ジ−及びトリ
−ガルボン酸は保持され続ける。モノカルボン酸は0.
1Mの水酸化アンモニウムにより溶出する。B12−モノ
カルボン酸のb,d及び異性体の所望の混合物を含む画
分をプールし、濃縮し、そして pH 4. 0 に酸性化せし
めた。次いでこの生成物を90%のフェノール中で抽出
せしめた。エーテルをこのフェノール抽出物に加えた。
次にこのフェノール/エーテル層を脱イオン水で抽出
し、生成物は水性層に存在していた。この組合わせ水性
抽出物をエーテルで洗浄した。この最終層を凍結乾燥
し、B12のモノカルボン酸のb,d及び異性体の混合物
65mgが得られた。
【0050】次いでB12のN−ヒドロキシスクシニミド
活性エステルを生成せしめ、そしてアルカリ性ホスファ
ターゼと反応させた。これを行うため、B12モノカルボ
ン酸(20mg)、N−ヒドロキシスクシニミド(22m
g)及び1, 3 ジシクロヘキシルカルボジイミド(40m
g)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(700μL)
中に溶解させた。得られる溶液を暗室において4℃で1
6時間にわたり攪拌した。次にこの溶液を遠心し、そし
てペレットを廃棄した。
【0051】0.1Mのリン酸緩衝液、0.1Mの塩化
ナトリウム pH 7.4 中の1.27mgの仔牛小腸アルカ
リ性ホスファターゼに、B12活性化エステルを含む前記
の溶液の上清液140μL (4.69mg)を加えた。こ
の混合物を暗室で4℃にて16時間攪拌した。この後、
この反応混合物を50 mMのトリス、0.1%のアジ化
ナトリウム、0.1Mの塩化ナトリウム、1 mMの塩化
マグネシウム及び0.1 mMの塩化鉛、 pH 7.6 、
0.1%の Norit A(チャーコール)に対して透析し
た。このコンジュゲートをHPLCにより、サイズ排除
カラムを用いて精製した。
【0052】例3 ストレプトアビジン被覆マイクロタイタープレートの調
製 ストレプトアビジン被覆マイクロタイタープレートの調
製はビオチニル化キャリアータンパク質を必要とする。
この実施例に関して、このキャリアータンパク質は牛血
清アルブミン(BSA)である。1Mの重炭酸ナトリウ
ム10mL及び脱イオン水9mLの混合物に100mgのBS
Aを溶解せしめることによって溶液を作った。次にビオ
チン溶液を、79.5mgのスルホスクシニミジル6−
(ビオチンアミド)ヘキサノエートを1mLの脱イオン水
に溶かすことによって調製した。これを生成せしめた直
後に、このビオチン溶液をこのBSA溶液に攪拌しなが
ら加えた。得られる溶液を4℃で16時間放置し、次い
で Centricon 30マイクロコンセントレーター及び10
mMのリン酸緩衝食塩水(PBS)、0.1%のアジ化
ナトリウム pH 7. 4 を用いて洗浄した。
【0053】このビオチン−BSA溶液を10 mMのP
BS、 pH 7. 4 を用いて2.5μg/mLに希釈した。マ
イクロタイタープレートのウエルにこの溶液を100mL
/ウエルで入れ、そしてこのプレートを室温でオーバー
ナイトインキュベートした。翌日、このプレートを洗浄
液で洗浄した。ストレプトアビジンを1%のBSA、1
0 mMのPBSの溶液に希釈して最終濃度を4μg/mLと
した。その後、この溶液をこのマイクロタイタープレー
トに100μL/ウエルにて加えた。次にこのプレートを
室温でオーバーナイトインキュベーションした。翌日、
このプレートを洗浄液で洗浄し、そして100μL/ウエ
ルにて10 mMのPBS、 pH 7. 4 を加えた。次いで
このプレートを室温でオーバーナイトインキュベーショ
ンした。翌日、この溶液を捨て、そして吸い取り乾燥
(ブロットドライ)させた。このプレートを乾燥剤と一
緒にプラスチック袋の中で4℃にて保存した。
【0054】例412アッセイプロトコール及び結果 被覆されていないマイクロタイタープレートの各ウエル
の中に30mLの標準品、コントロール又はサンプルを入
れ、その後予備処理溶液Aと予備処理溶液Bの1:1の
混合物60μL を加えた。これらの予備処理溶液は以下
の通りである。
【0055】予備処理溶液A: 1Mの水酸化ナトリウ
ム、100μg/mLのシアン化カリウム及び1μg/mLのジ
シアノコビナミド。 予備処理溶液B: 20mg/mL のジチオスレイトール及
び10 mMの塩化ナトリウム。
【0056】このプレートを次に軽く振り、カバーを付
け、そして37℃のインキュベーターに20分間入れ
た。次に100 mMのヨウ素酸カリウム及び260 mM
の第1リン酸カリウムより成る中和剤(150μL)を加
え、その後30μL の結合性タンパク質を加えた。次に
このプレートを再び軽く振り、カバーを付け、そして3
7℃のインキュベーターに30分間入れた。
【0057】スプレプトアビジン/ビオチン−BSA被
覆マイクロタイタープレートの各ウエルの中に、マルチ
チャンネルプペットを用いて酵素コンジュゲート35μ
L を加え、その後70μL の予備処理せしめた標準品、
コントロール又はサンプルを加えた。次いでこのプレー
トを軽く振り、カバーを付け、そして37℃のインキュ
ベーターに30分間入れた。このプレートを次に洗浄
し、そして吸い取り乾燥し、そして基質溶液(100μ
L/ウエル) を加えた。再びこのプレートを軽く振り、カ
バーを付け、そして37℃のインキュベーターに30分
間入れた。最後に100μL の増幅溶液を各ウエルに加
えた。次に490nmでの吸光度における変化のレートを
マイクロタイタープレートリーダーにおいて測定した。
その結果を図1に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本プロトコールを用いることにより得られた投
与量−応答曲線のプロットである。縦軸は1分間当りの
ミリ吸光度単位における発色のレートを表し、そして横
軸は1ミリリッター当りのピコグラムにおけるB12の濃
度を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード トゥン−ウー リアン アメリカ合衆国,カリフォルニア 94547, ハーキュリーズ,フェーザント ドライブ 1861 (72)発明者 ジョン エム.ポスキー アメリカ合衆国,カリフォルニア 94550, ナパ,ギナ ドライブ 2526 (72)発明者 マーク エー.スタプレス アメリカ合衆国,カリフォルニア 94806, リッチモンド,スウィート 3522,リッチ モンド パークウェイ 3400 (56)参考文献 米国特許4188189(US,A) 米国特許4351822(US,A) 米国特許4451571(US,A)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験サンプル中の生物学的物質の存在を
    検出する酵素イムノアッセイのための該試験サンプルの
    準備のための方法(ここで該試験サンプル中に該生物学
    的物質がもし存在しているならば、少なくともその一部
    は、該酵素イムノアッセイを妨害することができる内因
    性結合性タンパク質と結合している)であって、以下の
    段階: (a) 前記の試験サンプルを無機塩基及びチオールと混合
    せしめて第1混合物を作り; (b) 前記の第1混合物をインキュベートせしめて、前記
    の無機塩基及び前記のチオールが前記の試験サンプル中
    に存在している任意の前記の内因性結合性タンパク質を
    変性せしめ、そしてこれによって該試験サンプル中に存
    在している任意の前記の生物学的物質が該内因性結合性
    タンパク質から遊離することを引き起こさせ、これによ
    って第2の混合物を作り;そして (c) 前記の第2混合物を、 (i) 酸性の緩衝剤、並びに (ii)スルフヒドリル基変換剤であって、 1) 前記の第1
    混合物中に存在する任意のスルフヒドリル化合物をジス
    ルフィドに酸化せしめるが、変性していない更なるタン
    パク質の変性は実質的に回避できるように選ばれた電気
    化学的ポテンシャルを有する酸化剤、及び 2) アルキル
    化剤より成る群から選ばれるもの、と混合せしめ、前記
    の第2混合物の pHを約6.5〜約8.0の範囲の値に
    低め、そしてその中に残っている任意のチオール基をジ
    スルフィド基へと変換せしめること、を含んで成る方
    法。
  2. 【請求項2】 前記の段階(c) が、前記の pHを約7.
    0〜約7.4の範囲内の値に迄低めることを含んで成
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記の緩衝剤が、リン酸緩衝剤、ホウ酸
    緩衝剤、酢酸緩衝剤、コハク酸緩衝剤及びトリス(ヒド
    ロキシメチル)アミノメタンより成る群から選ばれる、
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記のスルフヒドリル基変換剤が、ヨウ
    素酸塩、硝酸塩、ジチオネート塩及びエルマン(Ellma
    n) 試薬より成る群から選ばれる、請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記の無機塩基が、水酸化ナトリウム及
    び水酸化カリウムより成る群から選ばれる構成員であ
    り、そして前記のチオールがジチオスレイトール、β−
    メルカプトエタノール、ジチオグリコール酸塩、ジチオ
    グリセロール及び3−メルカプトプロピオン酸より成る
    群から選ばれる構成員である、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記の無機塩基が水酸化ナトリウムであ
    り、そして前記のチオールがジチオスレイトールであ
    り、前記の緩衝剤がリン酸二水素緩衝剤であり、そして
    前記のスルフヒドリル基変換剤がヨウ素酸塩である、請
    求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 予備決定せしめた濃度の範囲内のビタミ
    ンB12を含む試験サンプル中におけるビタミンB12の量
    を測定するための方法であって、以下の段階: (a) 前記の試験サンプル中の全てのビタミンB12をそれ
    に結合している任意のタンパク質から解離させ; (b) 第1溶液中において前記の試験サンプルをビオチニ
    ル化内因子と混合せしめ(ここで該ビオチニル化内因子
    は前記の予備決定範囲の最大値よりも過剰量にする)、
    そして該第1溶液をインキュベートしてその中の実質的
    に全てのビタミンB12を該ビオチニル化内因子と結合さ
    せて複合体を形成させ; (c) 前記の第1溶液を、固相上に固定化されているスト
    レプトアビジンの存在下で第2溶液における酵素標識化
    ビタミンB12と混合せしめ(ここで該酵素標識化ビタミ
    ンB12及び該ストレプトアビジンのそれぞれは段階(b)
    の前記のビオチニル化内因子よりも過剰量にある)、そ
    して該第2溶液と該ストレプトアビジンをインキュベー
    トして、該第2溶液中における前記の複合体及びビタミ
    ンB12を有さないビオチニル化外因性因子を該ストレプ
    トアビジンと結合させ、且つ該第2溶液中におけるビタ
    ミンB12を有さない該ビオチニル化外因性因子を該酵素
    標識化ビタミンB12と複合させ; (d) 前記の第2溶液から前記の固相を分離せしめ;そし
    て (e) 前記の固相又は前記の第2溶液のいずれかの酵素活
    性のレベルを測定すること、を含んで成る方法。
  8. 【請求項8】 前記の段階(b) 及び (c)を約7.0〜約
    8.0の pHで行う、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記の酵素標識化ビタミンB12の酵素が
    アルカリ性ホスファターゼである、請求項7に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の方法であって、前記
    の段階(a) が; (i) 前記の試験サンプルを無機塩基及びチオールと混合
    せしめ、そしてこれにより得られる混合物をインキュベ
    ートして、該無機塩基及び該チオールが該試験サンプル
    中に存在している任意の内因性結合性タンパク質を変性
    せしめてそれに結合している全てのビタミンB12をそれ
    より遊離させ;そして、 (ii) 段階(i) より得られる混合物を、 (1)酸性の緩衝剤、並びに (2)スルフヒドリル基変換剤であって、 a) 前記の第1
    混合物中に存在する任意のスルフヒドリル化合物をジス
    ルフィドに酸化せしめるが、変性していない更なるタン
    パク質の変性は実質的に回避できるように選ばれた電気
    化学的ポテンシャルを有する酸化剤、及び b) アルキル
    化剤より成る群から選ばれるもの、と混合せしめ、前記
    の第2混合物の pHを約6.5〜約8.0の範囲の値に
    低め、そしてその中に残っている任意のチオール基をジ
    スルフィド基へと変換せしめること、を含んで成る方
    法。
JP4169063A 1991-06-27 1992-06-26 B12酵素イムノアッセイ及びサンプルの予備処理 Expired - Lifetime JPH07104348B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/722,034 US5187107A (en) 1991-06-27 1991-06-27 B12 enzyme imunoassay and sample pretreatment
US722034 1991-06-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05232110A JPH05232110A (ja) 1993-09-07
JPH07104348B2 true JPH07104348B2 (ja) 1995-11-13

Family

ID=24900258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4169063A Expired - Lifetime JPH07104348B2 (ja) 1991-06-27 1992-06-26 B12酵素イムノアッセイ及びサンプルの予備処理

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5187107A (ja)
JP (1) JPH07104348B2 (ja)
AU (1) AU648484B2 (ja)
CA (1) CA2071173C (ja)
DE (1) DE4219714C2 (ja)
FR (1) FR2678387B1 (ja)
GB (1) GB2257249B (ja)
IT (1) IT1254411B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5310656A (en) * 1989-06-26 1994-05-10 Tritech Partners Vitamin B12 assay
US5506109A (en) * 1989-06-26 1996-04-09 Bayer Corporation Vitamin B12 assay
US5484706A (en) * 1993-05-19 1996-01-16 Pasteur Sanofi Diagnostics Immunoassay for analytes in samples using alkylating agents
US5739313A (en) 1995-11-13 1998-04-14 Regents Of The University Of Minnesota Radionuclide labeling of vitamin B12 and coenzymes thereof
US6806363B1 (en) * 1999-04-16 2004-10-19 Mayo Foundation For Medical Education & Research Cobalamin conjugates useful as antitumor agents
US7591995B2 (en) * 1999-10-15 2009-09-22 Mayo Foundation For Medical Education And Research Cobalamin conjugates useful as imaging and therapeutic agents
EP1334114A2 (en) * 2000-10-25 2003-08-13 Mayo Foundation For Medical Education And Research Transcobalamin binding conjugates useful for treating abnormal cellular proliferation
US20030018009A1 (en) * 2001-06-20 2003-01-23 Collins Douglas A. Adenosyl-cobalamin fortified compositions
EP1435973A4 (en) * 2001-09-28 2007-05-02 Mayo Foundation SIMULTANEOUS ADMINISTRATION OF A TRANSPORT PROTEIN WITH CONJUGATED COBALAMINE FOR THE DISTRIBUTION OF MEDICINAL PRODUCTS
US20090149436A1 (en) * 2004-11-16 2009-06-11 Astellas Pharma Inc. Caspase inhibitor
WO2006124870A1 (en) * 2005-05-17 2006-11-23 Cargill, Incorporated Granular lecithins, granular lysolecithins, process for their production and compositions containing them
WO2007107810A1 (en) * 2006-03-20 2007-09-27 Council Of Scientific And Industrial Research A method for detecting the presence of water born pathogens and indicator microorganism
US8140141B2 (en) * 2006-05-17 2012-03-20 University Of Utah Research Foundation Devices and methods for fluorescent inspection and/or removal of material in a sample
CN113495158A (zh) * 2020-03-20 2021-10-12 郑州达诺生物技术有限公司 一种样本前处理剂、一种维生素b12定量检测试剂盒及使用方法
CN111624074B (zh) * 2020-07-07 2024-01-30 江苏拜明生物技术有限公司 一种用于血清中维生素b12含量检测的释放剂、制备及应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4188189A (en) 1978-04-04 1980-02-12 University Patents, Inc. Quantitative testing for vitamin B12
US4351822A (en) 1978-04-04 1982-09-28 University Patents, Inc. Quantitative testing for vitamin B12
US4451571A (en) 1981-04-06 1984-05-29 University Patents, Inc. Preparation of samples for vitamin B12 and/or folate assay and assay

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4332786A (en) * 1980-05-15 1982-06-01 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Method and composition for vitamin B-12 Assay
US4434096A (en) * 1981-06-30 1984-02-28 E. I. Du Pont De Nemours And Company Substrates for the quantitative determination of proteolytic enzymes
US4668620A (en) * 1984-02-22 1987-05-26 Syntex (U.S.A.) Inc. Reducing background interference activity in enzyme-label immunoassays
US4950612A (en) * 1987-12-16 1990-08-21 Microgenics Corporation Peroxy acid pretreatment in vitamin B12 assay
WO1989012826A1 (en) * 1988-06-15 1989-12-28 Beckman Instruments, Inc. Vitamin b12 assay
CA1339491C (en) * 1988-09-26 1997-10-07 Say-Jong Law Nucleophilic polysubstituted aryl acridinium ester and uses thereof
DE3900649A1 (de) * 1989-01-11 1990-07-12 Boehringer Mannheim Gmbh Verfahren zur abloesung eines analyten von seinem bindeprotein
DE3900650A1 (de) * 1989-01-11 1990-07-12 Boehringer Mannheim Gmbh Vitamin-b12-bestimmung

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4188189A (en) 1978-04-04 1980-02-12 University Patents, Inc. Quantitative testing for vitamin B12
US4351822A (en) 1978-04-04 1982-09-28 University Patents, Inc. Quantitative testing for vitamin B12
US4451571A (en) 1981-04-06 1984-05-29 University Patents, Inc. Preparation of samples for vitamin B12 and/or folate assay and assay

Also Published As

Publication number Publication date
ITRM920491A0 (it) 1992-06-26
GB2257249A (en) 1993-01-06
GB2257249B (en) 1995-07-19
AU1856092A (en) 1993-01-07
FR2678387A1 (fr) 1992-12-31
US5187107A (en) 1993-02-16
DE4219714C2 (de) 1995-05-24
FR2678387B1 (fr) 1997-07-11
ITRM920491A1 (it) 1993-12-26
GB9213503D0 (en) 1992-08-12
JPH05232110A (ja) 1993-09-07
IT1254411B (it) 1995-09-14
DE4219714A1 (de) 1993-01-07
CA2071173A1 (en) 1992-12-28
AU648484B2 (en) 1994-04-21
CA2071173C (en) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4130958B2 (ja) ビタミンdアッセイ
JP4940438B2 (ja) 疎水性薬物検出法
JPH07104348B2 (ja) B12酵素イムノアッセイ及びサンプルの予備処理
EP2962105B1 (en) Methods and reagents for determining isomeric analytes
JP6419161B2 (ja) 分析物同族体に対するアッセイ
US6225043B1 (en) Separation and analysis
US4166767A (en) Insolubilized antibody
US6555388B1 (en) Binding protein capture assay
EP2660603B1 (en) Immunological assay method
CN112129933B (zh) 一种免疫分析系统中抗生物素干扰的试剂、试剂盒及方法
GB2269898A (en) B12 Enzyme immunoassay
Watkins et al. B12 enzyme imunoassay and sample pretreatment
US5360717A (en) Agent, for immunochemical assays, containing amine oxides
JPH0587809A (ja) 特定タンパク質の糖化割合の測定方法
JP4585708B2 (ja) 複合体を形成する物質の測定方法及び測定試薬
Kohno et al. A sandwich transfer enzyme immunoassay for salmon calcitonin: Determination of the bioavailability of intranasal salmon calcitonin in human
JP3194446B2 (ja) 電子伝達体を標識物質とする免疫学的検出方法
JPH07146293A (ja) 免疫測定法
JPH06313766A (ja) 抗体固定化担体及びその製造方法、並びに該担体による免疫学的測定方法
US20140212987A1 (en) Signal Ratio in Assay Calibrators