JPH07104182A - 撮影レンズ - Google Patents

撮影レンズ

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JPH07104182A
JPH07104182A JP26949093A JP26949093A JPH07104182A JP H07104182 A JPH07104182 A JP H07104182A JP 26949093 A JP26949093 A JP 26949093A JP 26949093 A JP26949093 A JP 26949093A JP H07104182 A JPH07104182 A JP H07104182A
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JP
Japan
Prior art keywords
lens
convex
face
plano
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP26949093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Kikuchi
雅仁 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞りに近いレンズ面を単純な形状にでき、か
つ画質がばらつかないようにすることのできる撮影レン
ズを提供する。 【構成】 物体側から像側に向かって、像側に凸面を向
けたメニスカス凹レンズ1、物体側に凸面を向けた平凸
レンズ2を順に配置してなり、メニスカス凹レンズ1の
物体側のレンズ面を非球面に形成し、平凸レンズ2の凸
面を非球面の式が偶数次項および奇数次項からなる非球
面に形成した。したがって、球面収差が光軸近くから大
きく曲がり、近軸像面と画質が最良になる像面との位置
が大きくずれることになり、この位置ずれを収差補正に
利用して性能の向上を図ることにより、絞りに近いレン
ズ面を平凸レンズ2の単純な平坦面にすることができ、
このためレンズ面が加工し易い形状になり、光束幅が狭
くても加工誤差による画面全体の画質のばらつきを防ぐ
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子カメラなどの電
子撮影機器に用いられる撮影レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラに用いられる広角用の撮影レ
ンズは、小型化および低価格化の要望に応えて、物体側
から像側に向かって、物体側に凸面を向けたメニスカス
凹レンズ、両凸レンズを順に配置し、両凸レンズの像側
面に絞りを配置した構造となっている。このような撮影
レンズでは、2枚構成という少ないレンズ枚数で性能を
確保するために、メニスカス凹レンズおよび両凸レンズ
の少なくとも1面以上が非球面に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この撮
影レンズでは、絞りに近いレンズ面で光束幅が狭くな
り、この狭い範囲内におけるレンズ面の加工精度によっ
て画面全体の画質が左右されるため、レンズ面の形状が
複雑で高い精度で加工ができない形状であると、画質が
ばらつき易くなるという問題がある。この発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、絞りに近いレンズ面を単
純な形状にでき、かつ画質がばらつかないようにするこ
とのできる撮影レンズを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、物体側から像側に向かって、凹レン
ズ、物体側に凸面を向けた平凸レンズを順に配置してな
り、凹レンズは少なくとも1面が非球面であり、平凸レ
ンズの凸面は非球面の式が偶数次項および奇数次項から
なる非球面であることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】この発明によれば、平凸レンズの凸面を非球面
の式が偶数次項および奇数次項からなる非球面に形成し
たから、球面収差が光軸近くから大きく曲がり、近軸像
面と画質が最良になる像面とは位置が大きくずれること
になり、この位置ずれを収差補正に利用して性能の向上
を図ることにより、絞りに近いレンズ面を平凸レンズの
単純な平坦面にすることができ、このためレンズ面が加
工し易い形状となり、光束幅が狭くても加工誤差による
画面全体の画質のばらつきを防ぐことができる。この場
合、請求項2に記載の如く、(1)〜(4)の各条件を
満足していることが望ましい。すなわち、(1)、
(2)の条件はメニスカス凹レンズの材質に関し、この
条件を満足すれば、十分な性能が得られ、かつ安価なも
のになる。(3)、(4)の条件は平凸レンズの材質に
関し、この条件を満足すれば、プラスチックレンズを用
いることができる。また、(2)、(4)の条件は色収
差に関し、この条件を満足すれば、色収差の補正が有利
になり、十分な性能が得られる。(1)、(3)の条件
はコマ収差、非点収差に関し、この条件を満足すれば、
コマ収差、非点収差の補正が有利になり、十分な性能が
得られる。
【0006】
【実施例】以下、図1を参照して、この発明の一実施例
を説明する。この撮影レンズは、物体側から像側に向か
って、像側に凸面を向けたメニスカス凹レンズ1、物体
側に凸面を向けた平凸レンズ2、固定絞り3が順に配置
され、メニスカス凹レンズ1からの光束を平凸レンズ2
を介して固定絞り3で絞った後、水晶板などのフィルタ
4およびカバーガラス5を介してCCDなどの撮像素子
6の像面に結像させるようになっている。この場合、メ
ニスカス凹レンズ1の物体側のレンズ面R1は、後述す
る非球面の式が偶数次項のみからなる非球面に形成され
ている。平凸レンズ2の物体側の凸面R3は、非球面の
式が偶数次項および奇数次項からなる非球面に形成され
ている。なお、平凸レンズ2の像側のレンズ面R4
も、絞り(図示せず)が設けられている。
【0007】ここで、非球面について説明する。この非
球面は以下の式1で表わされる。ただし、Zはレンズ面
での光軸からの高さの変位量、Cは近軸曲率、Wは光軸
からの高さ、Aiは非球面係数である。なお、近軸曲率
Cは(1/R)−2×A6であり、Rは近軸曲率半径で
ある。 Z=C×W2/[1+√{1−(A1+1)×C2×W2}] +A24+A36+A48+A510+A62 +A73+A85+A97 ………式1 この式1では、(+A24〜+A62)が偶数次項であ
り、(+A73〜+A97)が奇数次項である。なお、
偶数次項は最後のA62を省略しても差し支えない。
【0008】このような撮影レンズは、各レンズ1、2
のd線における屈折率をNi、アッベ数をνiとしたと
き、 (1)1.55<N1<1.75 (2)ν1<45 (3)1.48<N2<1.55 (4)35<ν2 の各条件を満足した構造となっている。
【0009】以下、(1)〜(4)の各条件について説
明する。(1)、(2)の条件は、メニスカス凹レンズ
1の材質に関し、この条件を外れると十分な性能が得ら
れず、かつ高価なものになる。(3)、(4)の条件
は、平凸レンズ2の材質に関し、この条件の範囲内であ
ればプラスチックレンズを用いることができるが、この
条件を外れるとガラスレンズを用いなければならないた
め非常に高価なものになる。また、(2)、(4)の条
件は、色収差に関し、この条件を外れると色収差の補正
が不利になり、十分な性能が得られない。(1)、
(3)の条件は、コマ収差、非点収差に関し、この条件
を外れるとコマ収差、非点収差の補正が不利になり、十
分な性能が得られない。
【0010】このように、この撮影レンズでは、平凸レ
ンズ2の凸面R3を非球面の式1が偶数次項および奇数
次項からなる非球面に形成したから、球面収差が例えば
図2に示すように光軸近くから大きく曲がり、近軸像面
と画質が最良になる像面との位置が大きくずれることに
なり、この位置ずれを収差補正に利用することにより、
性能の向上を図ることができる。すなわち、球面収差が
近軸像面からプラス側に大きくずれた個所で球面収差が
少なくなるように補正し、非点収差とのバランスをとる
ことで性能の向上を図ることができる。このため、固定
絞り3に近い平凸レンズ2の像側のレンズ面R4を単純
な平坦面にすることができ、このためレンズ面R4が加
工し易い形状となり、光束幅が狭くても加工精度による
画面全体の画質のばらつきを防ぐことができる。
【0011】次に、この撮影レンズの具体例を表1に示
す。この表1では、fが4.6mm、FNOが2.0であ
る。
【表1】 ただし、Diはレンズおよびフィルタなどの中心厚もし
くは空気空間である。
【0012】また、非球面データは表2の通りである。
【表2】
【0013】このような撮影レンズの具体例では、球面
収差は図2に示すような収差曲線となり、コマ収差のう
ちのメリディオナル・コマ収差は図3(a)に示すよう
な収差曲線で、サジタル・コマ収差は図3(b)に示す
ような収差曲線となる。これに対して、例えば平凸レン
ズ2の凸面R3を偶数次項のみの非球面に形成した場合
には、球面収差は図4に示すような収差曲線となり、コ
マ収差のうちのメリディオナル・コマ収差は図5(a)
に示すような収差曲線で、サジタル・コマ収差は図5
(b)に示すような収差曲線となる。したがって、この
具体例では、図2の球面収差の収差曲線が図4に比べて
プラス側で大きく曲がっており、このため近軸像面と画
質が最良となる像面との位置が大きくずれることがわか
る。また、図3(a)および図3(b)のコマ収差は図
5(a)および図5(b)に比べて安定していることが
わかる。また、この具体例では、図6(a)および図6
(b)に示すようなMTF(Modulation Transfer Funct
ion)データが得られる。この場合、図6(a)は最大3
0本/mmの空間周波数のMTFデータを示し、図6
(b)はデフォーカスのMTFデータを示す。これらの
MTFデータから明らかなように、この具体例では、画
面全体の均質性が良いことがわかる。
【0014】なお、上記実施例では、凹レンズとして、
像側に凸面を向けたメニスカス凹レンズ1を用いたが、
これに限らず、例えば物体側に凸面を向けたメニスカス
凹レンズを用いても良い。この場合、物体側の凸面を非
球面の式が偶数次項のみからなる非球面に形成するとと
もに、像側のレンズ面を非球面の式が偶数次項および奇
数次項からなれる非球面に形成すれば良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、物体側から像側に向かって、少なくとも1面が非球
面である凹レンズ、物体側に凸面を向けた平凸レンズを
順に配置し、平凸レンズの凸面を非球面の式が偶数次項
および奇数次項からなる非球面に形成したから、球面収
差が光軸近くから大きく曲がり、近軸像面と画質が最良
になる像面とは位置が大きくずれることになり、この位
置ずれを収差補正に利用して性能の向上を図ることによ
り、絞りに近いレンズ面を平凸レンズの単純な平坦面に
することができ、このためレンズ面が加工し易い形状に
なり、加工誤差による画面全体の画質のばらつきを防ぐ
ことができ、電子カメラなどの電子撮影機器に広く利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成図。
【図2】図1の具体例の球面収差を示す図。
【図3】図1の具体例のコマ収差を示し、(a)はメリ
ディオナル・コマ収差を示す図、(b)はサジタル・コ
マ収差を示す図。
【図4】平凸レンズの凸面を偶数次項のみからなる非球
面で形成した場合の球面収差を示す図。
【図5】平凸レンズの凸面を偶数次項のみからなる非球
面で形成した場合のコマ収差を示し、(a)はメリディ
オナル・コマ収差を示す図、(b)はサジタル・コマ収
差を示す図。
【図6】図1の具体例のMTFデータを示し、(a)は
空間周波数のMTFデータを示す図、(b)はデフォー
カスのMTFデータを示す図。
【符号の説明】
1 メニスカス凹レンズ 2 平凸レンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から像側に向かって、凹レンズ、
    物体側に凸面を向けた平凸レンズを順に配置してなり、 前記凹レンズは少なくとも1面が非球面であり、前記平
    凸レンズの前記凸面は非球面の式が偶数次項および奇数
    次項からなる非球面であることを特徴とする撮影レン
    ズ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記各レンズの屈折
    率をNi、アッベ数をνiとしたとき、 (1)1.55<N1<1.75 (2)ν1<45 (3)1.48<N2<1.55 (4)35<ν2 の各条件を満足することを特徴とする撮影レンズ。
JP26949093A 1993-10-04 1993-10-04 撮影レンズ Pending JPH07104182A (ja)

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JP26949093A JPH07104182A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 撮影レンズ

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JP26949093A JPH07104182A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 撮影レンズ

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JP26949093A Pending JPH07104182A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 撮影レンズ

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JP (1) JPH07104182A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001004920A (ja) * 1999-06-17 2001-01-12 Nikon Corp ズームレンズ
US6824274B2 (en) 2000-05-10 2004-11-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Image display device and adjustment for alignment

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